医学部再受験

医学部再受験について対象者別にご紹介

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社会人の医学部再受験

社会人の医学部再受験

社会人として働きながらの再受験

医学部再受験生の中でも一番多いのは社会人として働いていて、医学部再受験を行う方です。
こちらの大阪にある医学部予備校の『医進の会』でも社会人の医学部再受験生は毎年入学してきます。
大学を一度卒業して社会に出て働いていて、医学部再受験をするので年齢的には25~30前半の方が多いです。
以前は40歳の方が3名在籍していたこともありました。
社会人の医学部再受験生の場合、前の大学受験時から受験勉強のブランクがあることが多いです。

目標を明確に定める

久しぶりの受験勉強になり、まずは前に大学受験した学力まで戻す必要があり、また医学部受験の勉強の習慣をつくることも必要になります。
また『どの大学の医学部を目指すのか』を決める必要があります。
具体的に①国公立大学医学部のみ受験するのか、②国公立大学医学部と私立大学医学部の両方受験するのか、③私立大学医学部のみ受験するのかです。
社会人の医学部再受験生の場合、年齢的に一般的な受験生より高くなっているので出来るだけ早く医学部合格を決めることが大事です。
医学部合格まで時間がかかると面接で不利な扱いを受けたり、そもそも医師として活躍出来る年数が短くなったりします。
そのため、出来れば私立大学医学部の受験も視野に入れるべきだと思います。
確かに国公立大学医学部なら6年間の学費は300万円くらいですが、私立大学医学部なら6年間で2000~4000万円位とかなり高額な学納金になります。
ただ学費の問題は今時奨学金や学資保険などを利用しているケースが私立大学医学部に進学された家庭でも多くなってきています。

また私立大学医学部なら受験する場合、学科試験は基本英語・数学・理科2科目だけで合格の難易度も下がりますが国公立大学医学部の受験だと学科試験はそこに共通テストの英語のリスニングや国語や地歴公民が入ってきて、よりハイレベルな戦いとなり医学部受験の準備の負担も大きく増えます。
さらに私立大学医学部は併願可能なため、複数校受験することが可能です。
私立大学医学部の受験校の数に個人差はありますがだいたい4~10校になります。

仕事を退職して受験の準備に全力を注ぐ方も

社会人の医学部再受験生だと仕事を退職して、予備校に在籍して医学部再受験する場合や予備校に在籍せずに自学自習する場合があります。
医学部に合格する可能性を上げるなら、仕事を退職して朝から夜まで予備校で受験勉強した方が勿論良いです。
働きながらだと平日は夜の時間帯だけ、実質(土)(日)に集中して勉強する時間を割くので一般的な受験生に比べて、ブランクがありスタートが出遅れているのに勉強時間も負けていることになります。
ただ予備校での学費を自分のお金で払う社会人の医学部再受験生も最近多くなり、仕事を続けざるを得ない状況もあります。

医学部予備校に頼る

予備校に在籍せずに自学自習する場合はブランクがあり、ゼロから始める医学部再受験生にはオススメしません。
自分任せになるので余程自分に厳しくできないと難しく、また何を勉強して、どこを復習したらよいかなどの日々の勉強プランがあやふやなので勉強の定着効率が悪くなります。 自学自習する場合は模試の偏差値で悪くても偏差値は60以上になってからの方がいいと思います。
医学部再受験の入試の情報も含めて医学部予備校だと最新の情報や医学部再受験生の指導経験を沢山持っていますから、医学部予備校に頼って、受験した方がいいと思います。

大学に行きながら医学部再受験

社会人の医学部再受験

自分を律する事が課題

医学部受験はしたけれど医学部には不合格で、医学部以外の学部(歯学部や薬学部など)に合格して、大学に一旦進学してやはり翌年医学部再受験するケースがあります。
この場合、大学の授業を受けて、実験もあり、レポートも提出しての医学部再受験になるため、一般的な受験生に比べて医学部の受験勉強に費やせる時間はかなり限られ、大学生活を送りながらになり、疲労も伴い、気力の戦いになる医学部再受験になります。
いかに自分に厳しく、自分を律して受験勉強出来るかによります。
だから、途中で大学生活との両立が難しくなり、医学部再受験を諦めて、医学部以外の学部でそのまま大学の卒業を目指すこともあります。

これまでの経験上やはり大学生活を送りながら医学部再受験するのは余程の覚悟がないと、楽しい大学生活に誘惑されてしまうため、なかなか受験勉強に専念できず、医学部再受験しても合格は難しいケースが多いです。 ご家族の了承が必要ですがやはり大学を休学・退学して、医学部再受験に全力を注げる環境の方が医学部再受験して合格しているケースは圧倒的に多い実感があります。
大学に行きながら自学自習して医学部再受験する場合は全て自分任せになり、また孤独な受験勉強の戦いになり、精神的に辛く感じると思います。

支えとなる味方をつける

やはり最短距離で学力上昇の効果を得るなら、塾や予備校に大学の授業の後の夜の時間帯や大学の授業が無い日に授業を受けて、周りのライバルを意識しながら、時に自分の担当講師や教務の方に支えられながら、限られた時間しか医学部受験の時間を割けないですがまだましだと思います。

大学と掛け持ちで医学部再受験だとより勉強計画をしっかり立てることは大切で、共通テストや私立大学医学部の一般入試、国公立大学医学部の前期試験という大きな目標に対して逆算して毎月毎月の課題・目標を立てて、また自分の現状の学力を正しく把握するために模試を定期的に受けて、模試をペースメーカーやモチベーションの維持に利用していきましょう。
自分自身もご家族も納得した環境で医学部再受験して下さい。

大学を休学・退学して医学部再受験

社会人の医学部再受験

強みとリスクを考える

大学を途中で休学・退学して、予備校に入学して、一般的な受験生のように朝から夜まで勉強時間を確保して医学部再受験することもあります。
大学を休学する場合は基本的に一年間の授業料を支払って、大学に籍を置く形になります。
翌年の医学部再受験で不合格になれば、その時に大学に復学するか、再度医学部再受験するかを決めることになります。
大学を退学する場合は、医学部再受験をして不合格なら、大学に戻る居場所はなく、背水の陣での戦いに挑むことになります。
どういう形で医学部再受験するにせよ、リスクを背負った戦いになり、自分だけの判断で決まるのではなく、ご家族での話し合いが必要になります。

大学に行きながら医学部再受験でも、大学を休学・退学して医学部再受験でもこの形での医学部再受験の利点は、前に受験してから勉強のブランクがほとんど無いため、医学部合格レベルまで学力を引き上げやすく、また前に受験した時に医学部を受験していたら、それが経験値となり、医学部合格の難易度や過去問の問題や傾向などわかった状況になり、医学部合格まで効率的に受験勉強が出来て、不合格から教訓を学ぶことが出来て、医学部再受験にとって大事な『医学部受験をなめずに受験勉強出来る』ところだと思います。

文系出身者の医学部再受験

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必要なものをしっかりと補う

文系出身者の医学部再受験で難点になるのは医学部入試レベルの理系科目の克服になります。
そもそも文系の方は最初の受験時に、理系科目が苦手だから文系になった方も多いと思います。
文系の時と違い、医学部入試だと数学はⅠAⅡBだけでなく数学Ⅲも基本的に必要になります。
例えば理科は、化学だと化学基礎だけでなく化学基礎と化学の範囲まで、生物だと生物基礎だけでなく生物基礎と生物の範囲まで、物理だと物理基礎だけでなく物理基礎と物理の範囲まで出題範囲になります。

数学の場合、理系でもⅠⅡABはついていけても、ⅡBを発展させた計算量が多く、難しい数学Ⅲを苦手にすることが多いです。
高3時に理系でも数学Ⅲが出来なくて、受験する際に文系に変わり、文系学部を受験せざるを得ない受験生は昔からよくいます。
実際高校時代あまり勉強をせず浪人に突入した理系の一浪の医学部志望の受験生くらいだと数学Ⅲが苦手なままであるケースはよくあります。
また理科は文系の出題範囲の化学基礎、物理基礎、生物基礎までだと込み入った複雑な内容は少なく、計算量の負担もあまり無いですが理系の出題範囲の化学基礎と化学、物理基礎と物理、生物基礎と生物だと化学、物理、生物の内容がより難しく、計算量もぐっと増えて、難易度も上がります。

また数学Ⅲや化学・物理・生物の内容は秋以降に行われる模試で出題の割合も高くなり、模試で経験値を積むことが十分出来ないこともあります。
春先の模試だと高3生の学校の進捗に合わせて出題範囲が狭いため、浪人生は非常に対処しやすいですが秋以降の模試は数学Ⅲ、化学・物理・生物の後半の内容が多く出されて、大問ごとの出来が大きく変わり、模試で手こずる要因になります。
医学部再受験で国公立大学医学部を受けたり、共通テスト利用で私立大学医学部を受験したりする場合は共通テストを受ける必要があり、センター試験の時と違い、難易度も大幅に上昇しています。
共通テストの数学はⅠⅡABだけで、数学Ⅲは出題されないですが難しくなった共通テスト対策もしっかり行うべきです。

強みはさらに強化

一方文系出身者の医学部再受験生の場合、プラスの部分もあります。
それは文系科目に強く、理系の方に文系科目で差をつけることが出来るアドバンテージがあります。
英語は勿論ですが、国公立大学医学部を受けたり、共通テスト利用で私立大学医学部を受けたりする場合、共通テストで理系の医学部受験生が苦労する英語のリスニング・国語・地歴公民で優位に戦えます。