予備校の特待生制度とは?学費を免除する方法や条件・仕組みについて解説
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カテゴリ:基礎知識
受験するにあたって予備校を利用しようと考えている方も多いでしょう。
しかし、予備校を利用するとなると気になってくるのはやはり学費ではないでしょうか。
予備校に通うにあたってその費用は切っても切れない関係です。
本記事では予備校の特待生制度について詳しく解説しています。
記事内では特待生制度を利用する方法や条件、特待生制度の注意点についても詳しく解説しているため、是非参考にしてください。
学費を免除したい方には必見のコラムとなっています。
予備校の学費を免除するためには?
予備校の学費は、年間でおよそ数十万~百万円ほどかかるといわれています。
ここでは、その学費を免除するための方法について詳しく解説していきます。
特待生制度を利用する
数多くある予備校の中に、「特待生制度」を設けている予備校があります。
この制度は、特に成績優秀な生徒や特定の条件を満たす生徒に対して、一定の割合で授業料を免除または軽減するという制度であり、できるだけ学費を安く抑えたいという方におすすめです。
この特待生制度を理解し、上手く活用することで、学費を稼ぐためにアルバイトなどをする必要がなくなり、より勉強に集中することができたり、また、浮いた予備校の費用を大学の受験料や学費に充てることができるようになります。
さらに、特待生制度を利用するという目的を持つことによって、学力も必然的に向上させる必要があるため、学費免除を狙うことは一石二鳥であるといえます。
学費免除となる基準や選考方法はそれぞれ予備校によって異なっているので、特待生制度を利用したいと考えている方は各予備校の特待生制度について事前に調べておきましょう。
予備校の特待生制度とは?
ここからは、予備校の特待生制度とはどのようなものなのかについて説明します。
特待生の対象者
予備校における特待生制度は、誰でも利用することが可能というわけではありません。
それぞれの予備校ごとに対象者が定められているため、事前に自分が対象に当てはまるかどうかについてしっかりと確認しておく必要があります。
一般的には、成績が優秀であり、合格する可能性が高い受験生、また出席率が高く、勉強に対する姿勢が他の生徒の模範となるような受験生に適用されています。
多くの場合、授業の出席状況と模試などの成績を合わせた総合評価によって判断されます。
現役生のみ対象や浪人生のみ対象といった受験生の属性で決めているところや、予備校の所属クラスやコースが条件になっているところなど、その対象は予備校によってさまざまであるため、事前の下調べをしっかり行いましょう。
特待生で免除される費用はどれくらい?
予備校における費用は数十万~百万程度であるとされているため、特待生制度を利用することによって費用が免除されるとかなりの負担を軽減することが可能になります。
予備校や利用する制度、また成績状況などによって免除される金額はさまざまであり、授業料の約1/2相当額免除や授業料の約1/4相当額免除、また授業料全額免除となる場合もあります。
さらに、入学金が減免または免除となる場合もあります。
大手の予備校の成績による特待生制度について解説していきます。
まず、成績による特待生制度がない予備校もあり、四谷学院などがそうです。
高卒生の特待生制度があるのは、河合塾、駿台、代々木ゼミナール、早稲田予備校などです。
河合塾は、学力診断テスト、全統共通テスト模試、全統記述模試、全統プレ共通テストの成績と出席状況を合わせて判断され奨学金5万円の授与があります。
駿台は、後期の成績と出席状況を合わせて判断され、成績によって授業料の半分、四分の一、入学金の半分に相当する額が授与されます。
代々木ゼミナールは、年に2度入学コース診断テストの成績で特待生に選ばれた生徒は、授業料の全額または一部を減額されます。
現役生の特待生制度があるのは、早稲田アカデミー、東進衛星予備校などです。
早稲田アカデミーでは、「S特待生」「A特待生」「B特待生」とランク分けされており、S特待生となると全てにおいて無料となります。
入学金免除や減額などの減免制度は、高卒生、現役生関わらず設定されている予備校が多いので事前に確認が必要です。
特待生を申請する時期は?
特待生の申請をする時期は予備校によって違います。
事前に確認しておくことが大切です。
大手予備校の例でいくと、入塾後に申請するのは、駿台、河合、代々木ゼミナールなどです。
東進衛星予備校などは、入塾前に申請することになっています。
特待生制度でよくある条件
特待生制度とは、いったいどのような条件になっているのでしょうか。
ここでは、特待制度でよくある条件について詳しく解説していきます。
前年度在籍者
特待制度でよくある条件として挙げられるものに、前年度在籍者というものがあります。
これは、前年度や過去に在籍歴がある生徒に対して入学金などを減額するというものであり、多くの予備校で見られる条件です。
例えば代々木ゼミナールの場合、高卒生向けの制度として、前年度在籍生の場合において、授業料が5~10万円減額になります。
また、河合塾の場合においては、高卒生、現役生問わず、過去に該当コースでの在籍歴があった場合において入学金全額無料、さらに前年度に在籍していた場合において入学金が半額になる制度があります。
加えて、駿台予備校では該当コースに在籍歴があった場合において、入学金が3~7万円の減額になります。
偏差値が高い/学力が高い
また、偏差値が高い生徒は、特待生制度を受けられる場合があります。
例えば、早稲田アカデミーにおいては、筑駒、開成、桜陰などの指定校に在籍している生徒は、偏差値(学力)が高いとして、無条件にB特待生として認定され、授業料が半額になったり、特別コースの入塾料が無料になる制度があります。
また、代々木ゼミナールにおいては、高卒生向けの条件として、高校からの推薦であったり代ゼミサテライン予備校からの推薦で授業料の一部が免除されるというものがあります。
さらに、東進衛星予備校においては現役生を対象とした数学特待制度というものがあります。
この制度では、通知表および通信簿の直近の評価において数学が5段階中の「5」であることを条件としています。
模試の点数が高い
模試の点数の高い生徒が特待生制度を受けられるケースは、よく見受けられます。
例えば河合塾では、入塾後のスカラシップ制度をとっており、河合塾主催の学力診断テスト、全統共通テスト模試、全統記述模試、全統プレ共通テスト模試の点数と出席状況に応じて、優秀者には、奨学金5万円などが授与されます。
また入学時のテストにおいて特待生を決めている場合もあり、早稲田予備校や代々木ゼミナールなどはこの方式を取っています。
前年の試験の結果が良い
前年の試験の結果が良いというのも特待生になるチャンスがあります。
前年度の結果が良いという事は基礎がしっかりとできており、あと一押しで合格に繋がる大きなチャンスです。
例えば、翔進予備校や野田クルゼでは、昨年度の医学部試験で1次試験に合格している者を授業料を減額し、学業を奨励するという特待生制度を行っています。
そのため、前年度の試験結果が良かった場合はそれを活かすことのできる予備校というのも存在しています。
特待生を受ける時の注意点
特待生とは優秀な成績を収めている者に対して、費用を抑えて学習機会を得ることができるということですが、注意点はあるのでしょうか。
ここでは、特待生を受ける際の注意点についてご説明します。
申請には時期が限られている
1つ目の注意点は、申請には時期が限られているということです。
特待生を受けるためには、入塾テストを受けたり前年度の成績を使用します。
そのため、予備校側も申請に締切を設けています。
そうすることによって1人の生徒に対して長く寄り添うことができ、その子自身の弱みなどを理解することでより成績を伸ばしていくことができます。
受験間近のタイミングで優秀な生徒が入ってきても、その子を理解する時間・成績を伸ばす時間を考えて予備校はこのように締切を作っています。
条件をクリアしていてももらえない可能性がある
2つ目の注意点は条件をクリアしていてももらえない可能性があるということです。
これも一つ目の注意点「申請には時期が限られている」と重なる部分がありますが、例えば成績の条件などをクリアしていても、予備校側でも特待生の人数が限られている為、申請したのが人数が達した後であった場合、待遇を受けられないことがあります。
そのため、早めに行動するのが良いでしょう。
まとめ
この記事では、予備校の特待生について解説しました。
特待生になることができれば、受験にかかる費用を削減し他の事に回すことができたり、整った環境で勉強できるなどメリットが多いです。
ただその分厳しい条件があります。
厳しい条件をクリアするためには、はやめはやめの準備が必要です。
予備校の特待生を考えている方は、このコラムを是非参考にして下さい。
また、医進の会では他にも受験に関するコラムをたくさん上げておりますので、そちらもぜひ参考にして下さい。