予備校は途中から変えても大丈夫?メリットや注意点、変えるタイミングについて解説
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カテゴリ:基礎知識
本記事では予備校を途中で変えても大丈夫なのか、メリットやデメリット、変える際の注意点・時期について解説しています。
記事内では予備校を途中で変える際の適切なタイミングについてもまとめているため、
今変えるべきか迷っている方は是非参考にしてください。
予備校を途中で変えるのはあり?

始めに予備校を途中で変えるのはありなのかについて解説します。
結論:予備校を途中で変えるのはあり
結論から申し上げますとアリです。
途中入学をした場合でも、ほとんどの予備校で徹底したサポートを行ってくれます。
現在通われている予備校や自宅での勉強に違和感や不安を感じながら受験勉強を続けるなあら、思い切って予備校を変えたり、通うことにした方がプラスに働くことがあるかもしれません。
予備校を途中で変えるメリット
予備校を途中で変えるメリットについて3点解説します。
まず、1点目は、「規則正しい生活リズムが作れる。」ことです。
自宅学習になると監視される存在もなく、自制心がとても重要になってきます。
予備校に通えば、授業に合わせてスケジュールを組むので、自動的に規則正しい生活リズムで、毎日を過ごせるでしょう。
次に、2点目は、「効率的な勉強ができる」ことです。
予備校では、大量の受験情報とプロ講師に質問対応のチューターなど、関わってくれる方が増え、アドバイスを頂くことで自分に合った勉強方法で勉強することが可能になります。
予備校の教材や講師の経験から参考書なども、自分から調べなくとも必要な教材を把握することが可能です。
最後に、3点目は、「大学受験の情報が効率的に集められる」ことです。
予備校には、大量の大学受験情報が集まっており、全体で共有されるため自分で調べる労力も減り、勉強時間にあてることができます。
本来予備校に通っていなければ知らなかった、受験方法や大学が見つかることでしょう。
思ったように点が出なかったり、一科目で失敗したりしてしまっても、受験方式を変えることで合格できる道があるかもしれません。
予備校を途中で変えるデメリットと対策
まず1点目は、「人間関係の構築に時間がかかる」ことです。途中から入ると、すでに仲間同士の関係や講師との信頼関係ができている場合があり、新しい環境に馴染むまでストレスを感じることがあります。授業や自習中に孤立しやすく、最初は相談や質問もしにくいかもしれません。
次に2点目は、「学習の進度に遅れが出る可能性です。新しい予備校ではカリキュラムや授業ペースが既存生と異なる場合があり、前の予備校で進めていた範囲とズレが生じることがあります。その結果、復習や補習に時間を取られ、本来の学習計画が圧迫される可能性があります。
最後に3点目は、「モチベーションや適応力の負担が増える」ことです。環境が変わることで不安や焦りが生じ、学習意欲が一時的に下がる場合があります。また、新しい講師や教材、学習ルールに慣れる必要があるため、最初は精神的な負荷がかかることもあります。
宅浪から予備校へ途中入塾時の注意点
宅浪生が途中から予備校に入塾する際は、メリットとデメリットを把握することが重要です。メリットとしては、学習環境が整い集中できること、講師に直接質問できること、計画の抜け漏れを補えることが挙げられます。一方、デメリットとして、授業進度に追いつく必要があり学習遅れが生じやすいこと、クラスの人間関係に慣れるまでストレスを感じること、費用負担が増えることなどがあります。スムーズな切り替えのためには、まず基礎力の確認を行い、得意・不得意単元を整理して学習計画を立て直すことが大切です。また、個別指導や少人数制、オンライン予備校を活用すれば、自分のペースで理解を深めやすくなります。小さな目標設定や相談窓口の活用も、環境変化による精神的負担を軽減し、効率的な学習移行をサポートします。
大手予備校の途中入塾制度と料金
河合塾 や 駿台予備校 を例に、途中入塾の制度・料金体系・コース・サポート体制を踏まえて解説します。
・河合塾
入塾時には「入塾金」と「授業料(指導料・教材費など含む)」の合計で学費が決まります。入塾金は通常必要ですが、説明会参加や体験授業の受講、対象講座受講者などで入塾金が全額または半額免除となる制度が設けられている場合があります。
授業料の支払い方法は、一括払いが基本です。途中入塾の場合は受講数や開始時期に応じて料金が算出されます。模試や補講、サービス利用料などが別途かかる点もあるので、説明会で「何が含まれているか」を必ず確認する必要があります。
また、大学受験を目指す浪人生(高卒・再受験生など)向けのコースがあり「大学受験科」などで、入塾後に個別プランニングを行い、学習プランを組み直すことが可能です。
さらに、入塾時には「合格ロードマップ」と呼ばれる個別学習プランを作成しています。これにより、自宅浪人からの切り替えでも、過去の学習内容の抜け漏れや弱点を把握し、補強すべき単元を明確にできます。
・駿台予備校
入塾金のほか、授業料、教材費・諸費用(施設維持費や通信費など)を含む総合的な学費体系です。通常授業の月謝やテスト代、講習(夏期・冬期など)やオプション講座は別料金となることが多く、途中入塾時は講座の残り期間や受講形態に応じて費用が変動します。特に直前期の「大学受験直前コース」などでは一括または分納の料金設定があり、講座期間開始後の途中参加が可能な場合もあります。
また、大学受験を目指す浪人生(高卒・再受験生など)向けのコースがあり、帰国生向けや直前対策コースで、入会後すぐにサポートが開始される例もあり、過去の学習状況に応じたフォローアップやオンライン相談などが用意されている場合があります。
さらに、入会後すぐに専任カウンセラーによる進路相談やサポートが受けられる制度もあり、志望校対策や学習ペースの調整、モチベーション管理の相談などが可能です。
河合塾、駿台予備校共に通常授業だけでなく、映像授業・個別指導・少人数制クラス・補講など、個々の学力や都合に応じた多様な授業形態を選べる点は、途中入塾・浪人生にとって大きなメリットです。
費用構造の複雑さや途中参加ゆえの進度のズレなど、注意すべきデメリットもたくさんあります。利用時の注意点とチェックすべき項目として費用の明細を必ず確認する、費用の明細を必ず確認する、自分に合った授業形態を選ぶ、 サポート体制を活用する 、返金・退塾条件も確認するという点が挙げられます。これらのポイントを押さえておくことで、途中入塾でもスムーズに学習を進め、自分に合った予備校生活を最大限に活かすことができます。
予備校を途中で変えるタイミングは?

次に予備校を途中で変えるタイミングについて説明します。
変えたいと思ったらすぐに変えるべき
変えたいと思ったらすぐに変えるべきです。
受験勉強の中で気付いた予備校の違和感や不信感や全く伸びない成績に悩みながら受験勉強するならば、思い切って自分にあうと思った予備校に変更するのも大学合格への近道かもしれません。
合わないと感じている中で勉強をしても勉強効率が悪く、成績も結果的に伸び悩むことになってしまう可能性があるからです。
また、問題を抱えていてどうするべきかわからない場合は他塾の無料体験や相談会に行って情報収集してみるのも良いです。
そして慎重にかつ自分に合った塾に早く入ることをお勧めします。
理想は3月・4月から予備校を変える
理想は3月、4月で予備校を変えることです。
予備校は、一般的に4月から始まります。
そのカリキュラムに参加するために3月から申込を始めるので、そのタイミングで予備校を変えられると、時間の無駄遣いも無駄な学費も発生せずにすむでしょう。
また、春には塾側も多くの受験生に入塾してもらうためお得なキャンペーンもありますので、一度ホームページ等を確認してみると良いでしょう。
また、入塾をしたらその時点から自習室が使えるという場合も多いため、早めに通うことで自分にとって集中しやすい環境が提供され、勉強の早期スタートができます。
そのため塾を変えるのは早いのにこしたことはないです。
5月・6月から予備校を変えても遅くない
まだ、夏休みが始まっていない5・6月ですと時間に余裕もあるため、予備校を変えてみるのはアリです。
きりのよい夏期講習から塾を変えようと考えられる方も多いと思いますが、夏期講習から始めるよりかは、少しでもはやく塾に通うことをお勧めします。
そうすることでその予備校に早く慣れることや快適な環境で勉強できるなど利点が多くあります。
ですが、注意点としては周りとの授業進度に合わせるために自分のしたい勉強ができなくなってしまう可能性もあったり、人気クラスには入れなかったりする場合があります。
夏期講習の時期から
予備校では、夏前に基礎固めを行い、夏期講習から応用と演習を行っていきます。
夏期講習前に前期の間予備校に通っていた生徒と変わらない基礎力を持っている受験生には、有効です。
ですが、人気講師の授業は受けられない可能性は、やはりあります。
ただ夏期講習にいってみてその塾の雰囲気を知ることはできます。
そしてその雰囲気を知って入塾するのもしないのも自由ですので、うまく利用することで間違いない塾さがしができます。
塾に通うにあたって重視したいポイントを確認しておくと良いでしょう。
塾というのは受験生生活でかなり密接に関わり、勉強の効率に関わる大切なポイントなので、焦らないように決めるようにしましょう。
9月移行の予備校変更:浪人生の選択肢と対策
浪人生活で9月以降に予備校を変更するのは、カリキュラムの進度や既存生との学習ギャップ、人間関係の構築などの点で難しいことが多いです。しかし、選択肢が全くないわけではありません。まず、個別指導塾やオンライン予備校を活用すれば、自分のペースで学習を進めつつ、苦手分野や基礎力の補強に集中できます。短期集中講座も、入試直前期の弱点補強や科目別対策に有効です。基礎力に不安がある場合は、まず重要単元を優先して復習し、1日の学習時間を「復習+演習+確認テスト」の3ステップで管理する計画を立てましょう。志望校対策は、入試方式や過去問の傾向を確認し、効率的に取り組むことがポイントです。限られた期間でも、戦略的に学習内容と教材を絞り、個別指導やオンライン学習のサポートを組み合わせることで、9月以降でも合格に向けた学力を着実に伸ばすことが可能です。こうした具体的な対策を知ることで、「9月から予備校に通えない」という不安を軽減し、現実的な行動計画を立てられます。
予備校を変える際に見ておくポイント

次に予備校を変える際に見ておくポイントについて説明します。
予備校を変える理由を明確にし解決策を見極める
予備校を変える理由は人それぞれですが、よくあるポイントとして講師の質、カリキュラム内容、サポート体制が挙げられます。講師が分かりやすく指導してくれるか、質問対応は十分か、カリキュラムは自分の学力や志望校に合っているか、サポート体制は手厚いか――これらが不十分だと学習効率やモチベーションに影響します。
新しい予備校で本当に改善できるかを判断するには、チェックリストや質問例を活用すると有効です。たとえば、「少人数授業や個別指導の対応はあるか」「苦手科目の補強は可能か」「過去問や模試のフォローはどの程度か」「質問や相談はどれくらい迅速に対応してもらえるか」などです。また、体験授業や相談会では、授業の分かりやすさ、教材の質、講師の熱意やサポート体制を実際に確認しましょう。こうした具体的な確認を通じて、自分の課題が新しい環境で解決できるかを客観的に見極められ、予備校変更の判断をより正確に下すことができます。
在籍していた予備校よりもサポートが厚いか
2つ目は、在籍していた予備校よりもサポートが厚いかについてです。
変更後の予備校の方がサポートで劣っていると余計に成績が悪化してしまう可能性があります。
講師やチューターの質、学習環境について予備校同士で比較し、体験授業などに赴くことで、どちらがより優れているのか見極めましょう。
また、体験授業をしてくれていた先生が実際授業を持つのかも確認しておきましょう。
よく、体験授業と実際の授業の先生が違うことがあります。
チューターについてもどのようなサポートがあるか自分が目指している大学の人や学部の人はいるかということまで確認できれば良いでしょう。
途中から入塾して授業についていけるか
3つ目は、途中から入塾して授業についていけるかです。
集団授業の場合はクラスのレベルが思った以上に高く、自主学習が不十分になってしまうケースも考えられます。
また、受験生が目指している自分よりも高すぎると、自分のレベルの合格実績が無かったりということもあります。
それを防ぐためにも事前に質問したり、体験授業に参加したりすることが大切になってきます。
また、予備校・塾によって宿題の量は変わってきます。
塾を変えたとたんに宿題が多く、自習の時間をとれなければ授業についていくことはできません。
途中入塾時のクラス分けとレベル差対策
途中入塾では、既存クラスとの学力差やカリキュラムの進度により「授業についていけないのでは」と不安になることがあります。まず、入塾時に行われるクラス分けテストでは、自分の現状の学力が正確に把握されます。テスト結果をもとに、必要に応じて個別指導や補習を活用し、苦手分野の基礎固めや既習範囲の復習を優先的に行いましょう。また、日々の学習計画も調整が必要です。授業内容に加えて、復習や演習の時間を組み込み、無理なく理解を定着させるスケジュールを立てることが重要です。さらに、質問や相談は積極的に行い、分からない部分をそのままにせず解消することが、授業についていく鍵になります。短期間で授業に追いつくためには、弱点補強+復習+質問対応のサイクルを意識的に回すことが効果的です。このような具体策を取ることで、途中入塾でも安心して学習を進め、学力差による不安を最小限に抑えることができます。
授業料がどのようになるのか
4つ目は、授業料がどのようになるかです。
先述の通り、半年で通塾をやめても、1年間分学費の支払いを求められるケースがあります。
また塾に通った日数によってや、月謝制など塾によって授業料の設定方法は様々です。
予備校を変えた先でも高額の授業料が発生する可能性があり、親御さんの負担もはかりしれないものになるでしょう。
そのため、検討している予備校や塾には費用面もしっかりと確認してコストの面でも相談しておく必要があります。
受験まで通い続けることができるか
5つ目は、受験まで通い続けることができるかです。
本来ならば、4月から予備校に入塾し受験終了まで、通い続けるものですが、それを途中で入学したり、予備校を変更することで諦め癖がついたり他の予備校に変えたいと思ったりしてしまうパターンがあるかと思います。
新しい塾に入る度に入学金がかかったりするため、費用問題もありますが、気持ちの問題で受験まで予備校に通い続けることができるのかよく相談してみましょう。
予備校の寮に途中入寮する際の注意点
予備校の寮に途中から入る場合、まずのメリットは学習環境の確保です。自宅の誘惑から離れ、集中できる環境で授業や自習に取り組めます。次に、生活リズムの安定も大きな利点です。寮では食事や起床・就寝時間が規則化されており、自然と健康的で規則正しい生活が送れるため、学習効率も向上します。
一方、デメリットもあります。まず費用の負担が増える点です。途中入寮の場合、月途中からの料金設定や光熱費などの調整が必要なことがあります。次に人間関係の構築も課題です。既存の寮生との関係を一から築く必要があり、最初は孤立感を感じることもあります。また、寮によっては途中入寮自体が不可の場合もあるため、事前確認が必須です。
入寮前には、寮の規則や設備の状況、費用体系、途中入寮の可否を必ず確認しましょう。特に、学習スペースや自習環境、食事の内容、ルールの柔軟性は日常生活や学習効率に直結します。これらを事前に把握することで、途中入寮でも安心して寮生活をスタートでき、学習環境を最大限に活かすことができます。
予備校を途中退塾・行かなくなる原因と対策
途中入塾後に予備校に通わなくなる原因は主に授業についていけない、環境や人間関係への不適応、モチベーション維持の困難さの3つです。既存クラスとの学力差やカリキュラムの進度に追いつけず、自信を失ってしまう場合があります。また、新しい環境で友人や講師との関係を築けず孤立感を感じることも、通塾意欲の低下につながります。さらに、自己管理が求められる環境では、目標意識や学習習慣が維持できないと、学習意欲が下がることがあります。
こうした状況を防ぐには、入塾前のカウンセリングやクラス分けテストの活用、個別指導や補習の計画的利用が有効です。授業についていけない場合は、復習や補習の時間を確保し、講師に質問しやすい環境を作ることが重要です。もし通うのが難しくなった場合は、個別面談や学習相談で学習計画を再調整する、オンライン予備校や短期集中講座に切り替えるなど柔軟に対応することで、学習機会を失わずに志望校合格に向けた取り組みを続けることが可能です。
まとめ

今回は、予備校に途中から入学することについて解説しました。
予備校に途中入学することは、アリです。
しかしケースバイケースであり、途中入学するかしないかの判断が難しいです。
予備校を変えるべきか悩んでいる方は、まずなぜ塾を変えたいのかを明確にし、他の予備校での無料相談や体験授業を受けて自分に合った予備校を判断することが重要です。
また、予備校や塾を変えようか検討している方は、注意すべきポイントなどをこの記事で見て、良い塾選びにぜひ繋げてください。

