医学部をやめたい人や、やめようか迷っている方必見!やめるデメリットについて解説
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カテゴリ:基礎知識
医師を志して医学部合格を目指し努力して合格したが、いざ入学してみたら思い描いていたものとは違っていたとショックを受け、やめたいと思う学生もいます。
また、医学部の勉強は学習量が多く、難易度が高いためやめたいと考える学生もいるようです。
本記事では医学部をやめたい人ややめようか迷っている人、やめるデメリットについて解説しています。
医学部をやめようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
医学部をやめたいと思う理由
医学部に合格して、医大生になっても医学部をやめたいと考える学生もいます。
その理由について解説していきます。
勉強についていけない
医学部は入学してからが大変だとよく言われます。
受験勉強よりも多い課勉強量、その上実習科目も多く、毎日課題や暗記に追われます。
そして、他学部では科目の単位を落としても、次年度に持ち越せる場合がありますが、医学部は基本的に全てが必修科目で、単位を一つでも落とすと留年することになります。
そういったプレッシャーや勉強量の多さについていけなくなる学生がいます。
医学の領域に興味がない
医学部を目指している受験生の中には、「偏差値が高いから」「理系の科目が得意だから」「将来儲かる職業だから」といったような理由の学生もいると思います。
合格することが目標で、面接試験用に志望動機も考えていたと思いますが、実際医学部に入ってみると、授業や課題、実習の多忙さ、責任の重さなどから、これらを乗り越えてまで医師になる理由を見失ってしまう学生も多くいます。
医学部の雰囲気が自分に合わない
医学部は他学部に比べると人数が少ないです。
例えば、日本で一番学生数の多い日本大学でも、法学部の定員は約6000名に対し、医学部は120名が定員です。
低学年の内は他学部と共に教養科目などを受けることもありますが、徐々に専門分野の学習が増えてくると医学部だけでの授業や実習が多くなります。
また部活動も医学部独自の所が多く、他学部との交流は少なめです。
こういったことから人間関係がとても閉鎖的といえるでしょう。
そういった閉鎖的な独特の雰囲気が合わず、医学部をやめたいと考える学生もいます。
将来医師になりたくない
実習や研修医時代に、実際の医療の現場を目の当たりにし経験することで、理想とのギャップや責任の重さ、実際の労働環境などに悩み、将来医師になりたくないと思うようになる人もいますまた、もともと医師に強い憧れがあったわけではなく、成績が良かったために、高校や塾の教師から医学部を勧められ、医学部を目指した学生などは特にこのパターンに陥ることも多いと思われます。
医学部をやめないメリット
医学部をやめないメリットについて詳しく解説していきます。
金銭面で余裕ができる
医師は需要が常にあり、医師免許を一度取得することが出来れば、病院勤務だけでなく、さまざまな働き方で働くことが可能であり非常に安定した職業です。
一般的には経済的にも安定しており、高収入だといわれています。
特に専門医や外科医などはより高収入を得ることができることがあります。
医学生から医師になるまでの過程は非常に長く、学業の重圧や責任も大きいですが、金銭面で余裕ができるという点は医学部をやめないメリットの一つだといえるでしょう。
患者さんからの感謝を受け取れる
医師は人々の健康と生命を守る重要な役割を果たします。
医師は日々多くの責任を負い、ストレスや精神的な負担も大きいですが、患者さんからの感謝の言葉や表現は、医師の心理的な支えとなり、モチベーションを保つことにもつながります。
また、医師としてのキャリアにおいて、患者さんからの感謝は非常に特別であり、医師としてのプロフェッショナルとしての成長を実感する機会でもあります。
患者さんの健康や幸福に貢献できることは、医師としての使命感を強める要素です。
そのため経済的な報酬だけでなく、このような精神的な報酬も医師の仕事の魅力として考えることができます。
医師仲間ができる
医学部では、実習を少人数のグループ班で長期間にわたって行うことが多いです。
長時間ともに苦労を乗り越えることで確実な信頼関係を得ることができるでしょう。
医学部で出会う仲間は、将来の医師としてのキャリア形成にも大きく関わります。
病院や研究機関でのネットワークを築くことができるだけでなく、互いの専門性や興味関心を共有し合うことで、将来の選択肢も広がります。
医療現場はストレスや負担が大きいことがありますが、医師になってからも仲間との支え合いや励ましは心理的な支えとなり、困難な状況でも仲間と共に乗り越えることができるでしょう。
医学部での仲間とのつながりは、学業だけでなく人間的な成長や将来のキャリアにも深く関わる重要な要素であるため、仲間との信頼関係を築きながら、共に成長していけるということも医学生活の魅力の一つだといえます。
大きな壁を乗り越えた経験ができる
医学部での学びは、多くの学生にとって挑戦が多いものです。
医学部では非常に厳しい試験があります。
特に初年度や基礎科目での試験は、学生にとって初めての挑戦となります。
多くの学生は、長時間の勉強と試験準備を通じて、高得点を獲得するために努力します。
次に医学部後半では臨床実習が始まります。
患者さんとの直接的な接触や医療チームとの連携は、初めての学生にとっては心労が絶えないでしょう。
しかし、時間と経験を積むことで、自信を深めていくことができます。
また、医学部ではチームでの作業が重要となります。
特に臨床実習や緊急事態では、医療チームとの協力が必須です。
初めての学生は、他のメンバーとの連携を学びながら、チーム全体の一部として成長していきます。
これらの経験を通じて、医学部の学生は自己の限界を超え、専門的な成長と自己克服の機会を得ます。
困難な状況を乗り越えることで、将来の医療従事者としての自信と能力を培うことができるでしょう。
医学部をやめるかどうか迷ったときに考えるべきこと
どんな理由であれ医学部をやめるというのは非常にリスキーです。
軽率に医学部をやめることを検討する前に、一度慎重になって考えるべきことについてあげていきます。
これまでの努力を捨ててよいのか
医学部をやめると、これまでの学業や時間が無駄になる可能性があります。
医学部は高度で専門的な知識を学ぶための場であり、学び直すことが難しいことも考慮すべきです。
また、医学部への進学は多くの場合、高額な学費や生活費を伴います。
途中でやめた場合、これまでにかかった費用が無駄になる可能性があります。
安定のキャリアから抜け出すのか
30代で平均年収1000万円を超える職業は日本ではなかなか存在せず、医師という職業は魅力的ですが、過酷な労働は免れません。
実際、お金のためだけに医学部のつらい授業を乗り越える人も何人かいます。
また、医学部の進級は簡単ではありませんが、医師国家試験合格率はどの大学も基本的に8割〜9割をキープするため、合格自体は意外とできてしまうものかもしれません。
そのようにして得られるはずの医師というキャリアパスを自ら捨てるのはかなり勇気がいることではないでしょうか。
医学部をやめてなにになるのか
医学部を目指す人の多くは、人の助けになりたいという動機があると思います。
実際、医師以外の職業で社会に貢献することもできます。
しかし、医師になる道は高難度の医学部を合格し、8年間医学について学んだ者にしか開けていません。
医学部をやめる際は慎重に考えましょう。
医学部をやめるかどうかは、人生における重大な選択となります。
ネガティブな動機で医学部をやめると、必ず後悔することになります。
その為、理由がポジティブなもので無い方は、医学部をやめることはお勧めできません。
医学部をやめたいと思ったときにやるべきこと
医学生生活に立ちはだかる困難を乗り越えていくうえで、以下の事について検討してみるのはどうでしょうか。
医師を目指す理由を考え直す
ただ目標もなく、医学部の多忙な授業や実習をこなすことは非常に難しいです。
なぜ医学部を目指そうと思ったのか、その理由を改めて考え直すことで医師を目指すモチベーションが上がるかもしれません。
低学年のうちは、座学が多く医師になるという実感が湧きにくいかもしれませんが、高学年になると病院実習も増え、自然とやりがいを感じることが出来るのではないでしょうか。
学外のコミュニティや学生団体に参加してみる
日々勉強のことだけを考えるのは、精神的にも負担が大きいです。
そこで、学校内外の活動に参加し、リフレッシュする機会を設けてみてはどうでしょうか。
普段関わることのない医学部の人達以外とのかかわりを通して、新たな仲間を見つけたり、医師を志す動機をみつけることが出来るかもしれません。
また、同じ悩みを抱える人と出会い、悩みを共有することができるかもしれません。
課題の負担を減らせるように考える
医学部では、膨大な範囲から出題される数多くのテストを受けなければなりません。
しかしその合間にもレポートなどの課題が課されます。
テストには必ず合格しなければ進級することが出来ないため、時間をかけて勉強しなければなりませんが、レポートは自身のやり方次第で効率よく終わらすことも可能です。
友達と協力するなど、課題の取り組み方を見直してみても良いかもしれません。
まとめ
この記事では、医学部をやめたいと迷っている理由、医師になることのメリットについて解説しました。
医学部をやめたいと思っている人のなかでも、勉強についていくことが出来なかったり、想像していた学習内容とは異なっていた、在学中にやりたいことが変わってしまったなど人それぞれ様々な理由があります。
そのような時は、これまでの医学部に進学するための受験勉強を振り返ったり、医師になるメリットをもう一度見つめ直してみてはどうでしょうか。
また、医学部の活動だけにとらわれず、視野を広げ課外活動にも積極的に参加してみることもよいでしょう。
医学部進学予備校医進の会では、医学部に関する記事も多数掲載しています。
医学部での勉強に励むためのモチベーションをみつけることが出来るかもしれません。
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