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過去問対策はいつから、何年分やるべき?赤本の使い方や有効な対策方法について解説

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カテゴリ:勉強・対策

大学受験に向けて受験勉強をしていく中で、過去問対策はいつから始めればいいのか悩まれる方も多いのではないでしょうか。
いつから、どれくらいこなせばよいのか疑問を持たれている人もいると思います。
本記事では過去問対策はいつから始めて、何年分取り組んだらいいのか詳しく解説しています。
記事内では赤本の説明に加え、青本や黒本など過去問の有効な使い方や注意点についても解説しています。
過去問対策をどのように進めていいのかわからない、志望校の対策に困っている方は是非参考にしてください。

過去問対策はいつからやった方がいい?


受験が近づくと聞く過去問対策はいつから始めればよいのでしょうか。
始めるタイミングについて基本的な用語を示しながら考えてみましょう。

過去問の赤本とは?

大学受験生なら必ず耳にする赤本とは、教学社が発行している赤い表紙の大学入試の過去問題集です。
赤本は全都道府県の大学を扱っています。
内容としては各大学や学部の傾向・対策、解答・解説が記載されています。
大学や学部によって異なりますが、過去3~10年の問題が収録されています。
受験勉強で重要な過去問対策を効率よくできる問題集で、志望大学合格対策には必要不可欠なものです。

青本や黒本との違い

青本とは駿台予備校が発行している難関大学の過去問のみを出版している過去問題集です。
過去5年分、難関大学のみと限られているのが特徴です。
赤本より解説が充実しており、赤本の解説では理解しづらい部分も詳しく記載されています。
黒本とは河合塾が発行している、大学入学共通テスト(センター試験)のみ掲載されている過去問題集です。
青本と同じく解説が充実しています。
大学入学共通テストの過去問対策をしたい人にはお勧めです。
解説よりも量を重視するのであれば「赤本」、詳細な解説と二次試験対策を重視するのであれば「青本」、詳細な解説と大学入学共通テスト(センター試験)重視であれば「黒本」など自分に合わせて購入し、対策していくことがおすすめです。

過去問対策を始める時期

過去問を初めて解く時期としては、受験前の夏休みです。
この時期に1年生2年生の復習が終わっていることが望ましいですが、そうでない場合にも一度解いてみましょう。
そうすることで、自分の今の実力との差や苦手な分野を知ることができます。
また、そこから学習計画を効率的に立てることができるため、モチベーションアップにも繋がります。
本格的に赤本に取り組むのは11月・12月です。
いざ基礎を完璧にして1月・2月であればそこで弱点を克服・受験対策をする時間が無くなってしまいます。
そのため第一志望校以外の赤本もこの11月頃から始めましょう。
私立大学の場合は特に傾向が違うため、対策をはやめに行っておきましょう。

過去問対策は何年分やるのがおすすめ?


過去問を始める時期については分かりましたが、次に出てくる疑問としては、何年分解くべきであるかという事です。
そこでここでは志望度別に分けて、何年分解くべきであるかを解説していきます。

第一志望は10年分

第一志望校の過去問は10年分解きましょう。
10年分と聞くとかなり多く感じますが、多くの受験生は10年分は解いています。
また逆転合格を目指すためにはより多くの年数を解いている方もいます。
自分の状況などによりますが、10年解いておくことで傾向や問題形式をつかむことができ、本番でも焦らず解答することが出来ます。
そして正しい使い方で着実に復習をすることで点数アップすることができます。
また10年分も解いたという安心材料になり、自信に繋がります。

第二志望は5年分

第二志望では5年分は解きましょう。
大学受験では、厳しい戦いになるため第二志望に対してもしっかりと向き合う必要があります。
滑り止めであったとしてもしっかり過去問を使って対策をしていないと残念な結果に終わってしまうことが多いです。
受験する大学の過去問対策は必須で受験する違う大学であっても同じ傾向の問題が出題されたり、最終的には受験勉強に繋がります。
そのため第二志望を5年分解くことで第二志望合格に近づくだけでなく最終的に大きな理解に繋がるでしょう。

そのほかの受験校は最低3年分

第一志望でも第二志望でもない受験校は最低3年分解くことが望ましいです。
時間に余裕がある場合は、もう少し多く解いておきましょう。
自分の状況や志望度具合に合わせて考えるとより良いです。
優先度は第一志望・第二志望に比べると低いですが、やって損はないためしっかりと取り組むようにしましょう。
第一志望・第二志望に失敗したときも考えて対策は必須です。
志望度が低く基礎がしっかりと出来ているとしても、その大学の過去問に慣れているか慣れていないかは差に繋がります。
そのため、その他の受験校は最低三年分は必ず解くようにしましょう。

過去問(赤本)の正しい使い方や注意点


続いて過去問の正しい使い方や注意点についてご紹介します。
これを知っておくだけで同じ過去問を解いていても差をつけることができ、さらに合格に近づくことができます。

解きっぱなしにしない

一番やりがちですが、一番意味のないことになってしまうのが、解きっぱなしにすることです。
受験生であれば模試・授業など毎日やることが多くある中で、解くだけで満足してしまう場合があります。
過去問は復習してこそ力になります。
復習する中で関連している問題や言葉などより多くのものを吸収しましょう。
答えを覚えてしまっている場合でも、過去問を何回も繰り返し解くことは解法を覚えることにも繋がりますので、積極的に取り組んでみましょう。
じっくり復習を行うことは問題の傾向をつかむことができたり、学習計画を立てやすくなるという利点があります。

採点をして一喜一憂しない

採点をすることは非常に重要です。
さらにその結果を受け止めることも重要です。
しかし、一喜一憂をしないことをおすすめします。
過去問は年度によってある程度難易度は同じように作られますが、自分の得意な範囲等によって得点が左右します。
そのなかで得点に一喜一憂していると、下がったときは落ちこみ、上がっている時は心に余裕が出すぎてしまう場合があり良くない傾向に繋がります。
そのため、得点だけでなくどこを間違えているのかについて着眼してほしいと思います。
そうすることで自分の苦手分野が見えてきます。

今の自分との差分を分析する

今の自分と合格するためには後何問正解するべきであるのかを分析することも重要です。
そのために計算ミスや単に記憶忘れなどで間違えていた問題に関しては、もう間違えないように復習を行い、分からない問題については分かるようにゆっくりと解説を読み考える必要があります。
これをすることによって合格するために何が必要なのかが目に見えてきて学習計画のたてやすさに繋がります。
それでもわからない場合は、学校・予備校の先生に質問してみましょう。

解説はすべて読み、考え方があっているか確認する

むやみにたくさんやりすぎない

過去問演習の中ではむやみに沢山やりすぎないことがポイントです。
過去問は多く解ければよい部分もありますが、その分しっかりと復習をしてから着実に進めていかなければなりません。
さらに解いてから復習をすぐに行う方がどうやって解いたかなどを覚えている為おすすめです。
問題形式が似ているため、受験校でない過去問を解くこともありますが、問題を知らずに解くことができるのは最初の一回だけで手に入る過去問も貴重なため、一年一年を大切に解いていく必要があります。
そのため、むやみにたくさんやりすぎないようにしましょう。

過去問(赤本)対策の正しいやり方


過去問の正しい対策の仕方についてご紹介します。
注意すべきことに関しては、先程ご紹介しました。
過去問は対策の仕方を間違えるだけで時間の無駄となり、対策を上手く行うことが出来れば、一番合格に近づくことができるということです。
入試の出題傾向や、自己分析として活用することはもちろん、解くことが出来なかった問題やどの問題に時間がかかりすぎたのかしっかり見直すことが大切です。

苦手科目での得点率を見る

苦手科目での得点率をみることも過去問をする上で重要な作業です。
苦手科目では得点率が低い場合が多いです。
もし高い年度があれば苦手科目の中でも得意な分野になるので、もっと伸ばせるように練習問題を積んでいきましょう。
反対にいつも得点率が低い場合は、基礎から徹底して理解する必要がありますので、入念に対策を行い周りの受験生に遅れを取らないようにしましょう。
自分が不正解で多くの受験生が解けて正答率が高いと圧倒的な差に繋がってしまいます。

塾や学校で分からない問題は解決する

ただ過去問を解いていると解説を読んでも分からない問題に直面する可能性が高いです。
その場合は自分が何が分からないことが説明できるかを考えてから、塾や学校で分からない問題を解決しましょう。
質問することでその問題について正しい解答法を得るだけでなく、確実に理解が深まります。

過去問対策は一人だとうまくできない可能性が高い


過去問対策は一人だとうまくできない可能性が高いです。
問題を解くのは一人ですが、一人というのはモチベーションを維持することが難しかったり、不安などを抱え込みやすい状態になってしまいます。
ここからはその対策法についてご紹介します。

塾に通って質問できる状況が望ましい

一番は塾に通って質問できる環境があれば良いです。
塾では講師やチューターが質問対応してくれます。
塾の講師は、勉強について見てきているプロであるため、過去問を解く際のノウハウや、苦手分野を克服する方法について精通しています。
そのため、わからないことは積極的に質問しましょう。
質問をすることで教える側も弱点を見つけることができ、弱点克服を一緒にしてくれるはずです。
また、塾では受験合格を目指して励んでいる仲間がいます。
特に会話をすることが無かったとしても、その姿を見るだけでモチベーションが上がり、学習意欲の向上にも期待できるでしょう。

わからない問題を増やして不安にならないようにしよう

わからない問題を増やして不安にならないことも大切です。
過去問対策をしていると、いままでに出題されたことのない形式の問題や、解法のわからない問題に直面することがあります。
自分の中で「わからない」を増やして不安を消化できないでいると、普段できていたことも焦ってできなくなる可能性があります。
そのくらい不安要素は無くしておくべきです。
そのため、塾の先生・学校の先生などに質問をして「わからない」を減らしていくことが大切です。

まとめ


今回は、過去問演習をいつからやればよいのかを中心に紹介しました。
過去問演習はどのような使い方をするかも大切ですが、いつやるかも非常に重要です。
過去問演習を始めるタイミングが速すぎても基礎力が無いため解けず、遅すぎてもその大学に向けた対策をする十分な時間を取ることができません。
そのためこの記事を読んで自分にとって始めるのはいつが最適か・何年分解くべきか学習計画を立ててみてください。
医進の会では過去問演習に対しても1対1で丁寧に指導しますので、是非お問い合わせ下さい。

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