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医学部受験における国語の勉強法とは?突破方法や攻略方法、難易度や注意点について解説

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カテゴリ:勉強・対策

本記事では医学部受験における国語の勉強方法・対策方法について解説します。
記事内では現代文・古文・漢文の科目別に対策方法をまとめているため、国語が苦手な方や受験科目として受ける必要がある方は是非参考にしてください。

医学部受験における国語とは?


医学部志望の方のなかには、数学や理科など理系科目の勉強に時間を費やしがちで、国語の対策を行っていなかったり、苦手科目にしている方もいるでしょう。
医学部受験生が国語を使うのは多くの場合、国公立大学受験の際の共通テストのときだけであるため、私立専願の場合は国語を全く使わないということもあります。
そのため、受験においてどれくらい国語が重視されるかは、志望大学や受験形式によって異なりますが、国公立大学受験の際の共通テストでは国語が含まれるため、国公立大学医学部を受験する方は、国語の学習が必須となります。
また、共通テストにおける国語の配点は200点で、数学や英語と同じ配点比率ですので、二次試験で国語を使わなくてもしっかりと対策を行いましょう。
国公立大学医学部受験では、共通テストの得点率のボーダーは、全教科合計で少なくとも85%以上です。
国語は勉強しにくく、得意不得意の差が出やすい科目ですが、国公立大学医学部受験では苦手科目があると合格が困難ですので、国語に苦手意識があるかたは早めに対策を進めましょう。

国公立大学を受験するのであれば重要

国公立大学の医学部受験では、大学入学共通テストの受験が必要であり、受験科目に国語が含まれるため、国語の学習は必須です。
しかも医学部のボーダーラインは高いため、大学共通テストでは、全科目合計で八割以上の点数を取ることが求められます。
また、国語こそ相手と差をつける教科となり得ます。
実際、医学部に合格する受験生は二次試験でも扱われる理科と数学、英語は必死になって勉強し、高レベルの戦いになります。
そのため、これらの教科で差を付けるのは非常に難関です。
しかし、差が出やすい国語で満点に近い得点を取れば、他の受験生を大きくリードすることができるのです。

私立大学の場合は受験科目による

私立大学医学部の一般入試において、通常は英語・数学・理科の3科目受験が基本のため、国語の学習は必要ありません。
しかし、共通テストを利用する場合には、国公立大学の受験と同様に国語が必須科目となることも多いです。
また、稀に帝京大学や昭和大学のように、国語を選択科目に含めている大学もあります。
文系から医学部を目指す場合、上記のような大学で国語を選択し、得意科目で勝負することもできますが、非常に稀なケースです。
多くの私立大学医学部では国語は選択科目に含まれません。
したがって、志望する大学の受験科目を事前に確認し、国語が必要かどうかを判断することが重要です。
私立医学部を目指す受験生は、自分の得意な科目で受験することが合格への近道です。
共通テストで国語が受験科目となる場合は、しっかりと国語を勉強する必要があります。
配点が低いとはいえ、合否を左右するため、注意を怠らないようにしましょう。

共通テストの基礎は解けるようにしておくべき

以上のことから、医学部受験において国語は英語・数学・理科ほど重視されないものの、対策が必要な科目であるとわかります。
しかし、国語は英単語の暗記や数学の公式などと異なり、明確に勉強の方向性が見えにくいため、どの程度勉強すればいいのかわからない受験生も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、共通テストの基礎が解けるぐらいに勉強しておきましょう。
医学部受験では、多くのライバルと競い合う中で合格を勝ち取る必要があります。
そのため、まずは志望校の国語の出題や配点を把握し、学習の優先順位をつけましょう。
優先順位としては、まず英語・数学・理科の実力をつけてから、古文や漢文の基礎を身につけると良いでしょう。
国公立大学医学部も私立大学医学部も、進学には英語・数学・理科の実力が不可欠です。
そして、比較的暗記で高得点を狙いやすい古文や漢文の知識を暗記しましょう。
現代文においては、勉強しても高得点を取れない可能性があるため、他の教科に自信が無い場合は多くの時間を割かないようにしましょう。
現代文の対策は、秋以降に過去問演習を繰り返すことが効果的です。

医学部受験における科目別勉強法


以下では、医学部受験における現代文、古文、漢文それぞれの勉強方法を紹介します。
国語の勉強方法を押さえることで、短期間で合格点を取る実力を身につけることができます。
ポイントをしっかり押さえましょう。

現代文

現代文は、古文や漢文に比べて暗記項目が少なく、勉強の方向性が分かりにくい科目です。
そのため、なんとなくで解いている学生や、模試の成績が安定しない受験生が多い傾向があります。
しかし、実は現代文にも数学と同様に解き方があります。
その解き方を習得することで、点数を稼ぐことが可能です。
まず、安定して点数を取るためには、予備校で指導を受けることや、参考書を活用して、現代文の読解方法を学ぶことが効果的です。
プロの講師から問題文の読み方や設問の分析方法を教えてもらうことで、読解のポイントが見えてくるようになります。
また、共通テストでは長い文章の設問が多く、時間配分が重要です。
文章をじっくりと読んでいては試験時間が足りなくなりますので、共通テストに適応した読み方を学ぶことが必要です。
まず一度で内容を理解しきれなくてもよいので、全体を一読しましょう。
評論文では筆者の主張を、小説では登場人物の心情をつかむことがポイントです。
過去問を解き、時間配分を考えながら問題を演習することで、試験に慣れていきましょう。
現代文の勉強は早めに始めることが重要です。
特に現代文が苦手な人は、早めに対策を始めることで、得点を上げることができるでしょう。
現代文の得点力を上げるためには、読解方法を学び、問題演習を通して実践力を養いましょう。

古文

古文は現代の受験生にとって、実質的に外国語のようなものです。
そのため、英語と同じような勉強方法が有効です。
まず、基本的な古文単語と文法を確実に覚えましょう。
助動詞や敬語も含めて文法をしっかりと暗記することが重要です。
この基礎知識を固めることで、共通テストの大問一つを確実に解けるようになります。
また、古文の勉強は暗記が中心ですので、勉強時間を増やせば増やすほど点数が上がる科目です。
共通テストでは、例年、単語と文法そのものを問う問題が出題され、知識の有無で点数が大きく変わります。
この部分でパーフェクトを取れるようにすることが高得点のカギとなります。
しかし、暗記だけではなく読解力も重要です。
共通テストには読解問題も含まれています。
読解問題の対策としては、過去問や模擬試験を利用し、読解の練習を積むことが大切です。
また、文章を早く読み、問題を迅速に解くスキルを身につけましょう。
現代文・古文・漢文が一度の試験で行われるため、各科目を効率的に解くことが重要です。
時間配分を意識し、速読・速解のスキルを磨くために、予備校で授業を受けるのも有効です。
プロの講師から読解のコツや効率的な時間配分を学ぶことで、効率よく得点力を向上させましょう。
そして、古文常識の理解も忘れてはいけません。
古文の背景知識があることで、文章の内容をより深く理解することができます。
古文常識を学ぶための参考書を活用し、効率的に知識を身につけましょう。
過去問演習も重要で、実際の試験形式に慣れることで、引っかけ問題にも対応できるようになります。
間違えた問題は解説を熟読し、なぜ間違えたのかを分析することで、次回以降のミスを減らしましょう。
最初は読解スピードが遅くても、練習を重ねることで徐々に速くなり、正確な解釈ができるようになります。
古文の勉強法のポイントを押さえて、効率的に学習を進め、共通テストで高得点を目指しましょう。

漢文

漢文も古文と同様に、実質的に外国語のようなものですので、英語と同じような勉強方法が有効です。
まずは基本となる句法や頻出表現を暗記することが重要です。
大学受験で頻出する否定形や使役形、抑揚系などは確実に覚えましょう。
また、白文を見て書き下し文を書けることを目標に、返り点、置き字、再読文字といった文法も押さえておく必要があります。
共通テストであれば、覚えるべき重要語句は80個程度ですので、医学部受験生にとってそれほど負担にはならないでしょう。
単語の意味だけでなく読み方も確認しながら覚え、学んだ知識を活用して過去問を解いていきましょう。
知識があやふやなところは復習し、確実に自分のものにしていくことが大切です。
時間配分も重要で、過去問を解く際には時間を計って解くことを心がけましょう。
また、間違えた問題は解説をじっくり読み、正解を導くプロセスを理解しましょう。
漢文は古文と異なり、比較的取り組みやすく高得点が狙えるため、得点源として積極的に取り組む価値があります。
初めは基礎知識の蓄積に重点を置き、ある程度の語彙力が身についてから、問題演習に取り掛かると良いでしょう。
独学で進みが遅い場合や時間がかかりすぎる場合は、予備校を利用して最短で学習を進める方法も検討してください。
自分に合った学習方法を工夫しながら取り組みましょう。

医学部受験の国語の注意点


続いて、医学部受験の国語において、注意すべき3点のことを解説します。

難易度が高すぎる問題には手を出さない

一つ目は、難易度が高すぎる問題には手を出さないということです。
国語は、まず最初に設問文に目を通してから問題文を読む科目です。
設問文を頭の片隅に置きながら文章を読んでいくフェーズの中で、おそらく解答となるであろう部分の見当がまったくつかなかったような設問には手を出さない方が吉です。
自分の読解力および解答スピードによって、制限時間内に解くことができる問題というものには限りがあります。
したがって、初期段階で皆目見当がつかなかったような設問は、いくら時間をかけても正解には繋がらないため、手を出さずにその時間を他の問題に回す方が全体的な得点アップに繋がります。

基礎をとにかく固める

二つ目は、基礎をとにかく固めることです。
現代文は得意不得意の差がでやすく、対策をしなくても点数が取れる人がいる一方、苦手な方はなかなか点数が取りにくい科目です。
ただし、苦手な方でも読解問題対策を行うことで得点が取れる読解方法を習得できるようになります。
長文に慣れることと、基本的な読解方法を身につけましょう。
古文と漢文は、勉強すればするほど得点が取りやすい科目です。
まずは基本的な単語と文法を暗記しましょう。
単語と文法がしっかり頭に入っていれば、長文読解も丁寧に正確な意味を取りながら読み進めることができるでしょう。
共通テストでは、文法と単語の知識問題が出題されるため確実に点を取れるようにしておきましょう。

暗記系はしっかり覚える

三つ目は、暗記系はしっかり覚えることです。
古文と漢文はどれだけ語句や語法を正確に暗記しているかがカギとなります。
暗記科目は、勉強時間を増やせば増やすほど点数が上がるため、古文と漢文の学習はしっかりと時間を取って行うとよいでしょう。
点数に直結するので、頻出の句形や表現が入っている例文は暗記しましょう。
古文、漢文といった暗記科目は高得点が狙いやすいですが、それは他の受験生にも同じことがいえるため、抜けている箇所がないようにしっかりと効率よく学習をすすめることが重要です。

医進の会の国語の学習方法


医進の会では、プロ講師による医学部受験に特化した国語の授業を行っています。
完全個別のオーダーメイド授業で、基礎からしっかりと固めていきます。
一言で国語と言っても、現代文、古文、漢文と分かれています。
古文や漢文は暗記するものが多かったり、現代文は勉強方法が難しい科目となっています。
受験対策の方法も異なるため、勉強しにくいという点に加えてめんどくさいと感じる人も多いでしょう。
医進の会では苦手分野を生徒自身が理解し、試験に向けた対策を手厚くフォローしていきます。
また、自分一人では分かりにくい勉強法も講師から教わり、また宿題も毎回行うことで国語の勉強方法が身に付くでしょう。
授業は個別指導となるのでわからないところはその場で質問することができるので、理解度を高めていきます。
生徒ひとりひとりに合わせたスピードでカリキュラムを行っていきます。
わからないところは納得できるまで講師に質問していきましょう。
また、チューターによる質問受けも行っています。
講師から出された宿題でわからないところや講師が不在の時にぜひ活用していきましょう。

まとめ


国語は他の科目と比べると勉強しにくいという点が挙げられます。
そのため共通テストだけに使う受験生も多いため、どうしても後回しになりがちな科目です。
しかし、医学部受験をするのにあたって全ての科目で高得点を取ることが合格の必須条件となっています。
試験直前になって慌てて勉強をするのではなく、早い時期から少しずつ計画を立てて進めていきましょう。
国語の点数で合否を決める大学もあるため、油断せず受験対策を行っていきましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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