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正しい医学部の選び方とは?志望校の決め方や自分に合った医学部の選び方を解説

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カテゴリ:勉強・対策

全国に大学、さまざまな学部がありますがその中でも医学部は昔から不動の人気を誇っています。
医学部のある大学だけでも国立、公立、私立合わせて82校(防衛医科大学を含む)あります。
その中からどうやって自分が受験する大学の医学部を選ぶのか、医学部を選ぶ参考にしてください。

【医学部の選び方1】国公立か私立か


大学の立地をはじめ、就職のしやすさ、卒業後の進路やまた医学部受験の出題傾向や難易度を合わせて受験校を国公立か私立を選ぶことが大切です。

学費や受験形式が大きく異なる

学費を比べると、私立は高額な学費がかかります。
それに比べ国公立は学費が私立大学より安いため高い人気を誇っています。
受験形式としては、国公立は共通テストの受験科目が大抵同じ科目になりますが、どの科目も高い正解率を求められます。
一方私立は、大学によって受験科目が違うため、得意科目で受験をすることが可能です。

難易度・偏差値・倍率が異なる

国公立と私立を比べると、国公立の方が偏差値は高い傾向が見られます。
倍率は国公立の定員数よりも、私立の医学部の定員数の方が少ないため、国公立は人気の高いところで6倍程ですが、私立は20倍を超えます。
志願者数を見ても国公立は一定していますが、私立はここしばらく数が増えて多い志願者数のまま横ばいの状態が続いています。

【医学部の選び方2】前期国公立試験の場合


医学部受験を目指している方の多くは前期国公立試験を視野に入れているのではないでしょうか。
ここでは、前期国公立試験の場合、どのような点から志望校を選んだらよいのかを詳しく解説していきます。

偏差値を見て決める

偏差値はその学校の学力水準を示す指標であり、自分の現在の学力や目指す進路に合った学校を選ぶにあたって参考にされることが多いです。
国公立大医学部は競争率が非常に高く、学力が求められるため、基本的に偏差値が高い傾向にありますが、偏差値は各予備校の模試ごとに違いがありますので、さまざまなサイトを比較しながらあくまで指標として見るようにしましょう。
また、直近の偏差値だけでなく数年間の偏差値の変化にも注目してみるとよいでしょう。

共通テストの配点率を見て決める

志望校選びの際は、共通テストの配点率も参考にする必要があります。
各大学が設定する共通テストの配点には2つのパターンがあります。
1つは共通テスト本来の配点をそのまま圧縮する方法で、科目ごとに傾斜が付かないパターンです。
多くの大学で採用されており、素点から得点率は変わらないため、共通テストと二次試験の配点比率のみ確認すれば良いでしょう。
2つ目は科目ごとに傾斜配点が設定されているパターンです。
例えば、奈良県立医科大学では国語は0.25倍、理科は0.75倍、その他は0.5倍にするパターンや、滋賀医科大学では国語のみ2倍にするなど圧縮しないパターンもあります。
このように傾斜配点が設定されている場合は、自分の得意科目の配点が高いと有利になりますし、反対に不利になってしまうのは苦手科目の配点が高い場合です。
大学ごとに配点パターンは様々ですので、自分に有利な科目配点方式を採用している大学を選ぶとよいでしょう。

二次試験の相性を見て決める

国公立は共通テストと二次試験の合計得点により合否が決まります。
二次試験の科目で最も多いのは、数学、英語、理科2科目の3科目です。
各科目200点満点で、合計600点満点という配点パターンがよく採用されています。
なかには理科2科目を1科目ずつ独立させて、各200点とし、合計800点満点としている大学もあります。
理科2科目をそれぞれ200点ずつとする場合、二次試験の得点の半分を理科が占めるため、理科が得意な受験生は有利だといえます。
二次試験は各大学によって試験科目や科目数も異なるため、どの科目の組み合わせであれば得点を上げられるかを慎重に考えて、二次試験の相性を見て大学を決めることも一つの方法だといえるでしょう。

【医学部の選び方3】後期国公立試験の場合


続いて後期国公立試験の場合、どのような点から志望校を選んだらよいのかを詳しく解説していきます。

後期国公立試験は難易度が高い

国公立の後期試験は、もともと実施している医学部が少なく、さらに募集定員も減少傾向にあります。
そのため、後期試験での合格はかなり狭き門であるといえますが、後期試験にもチャンスはあります。
後期試験は2つのパターンがあり、独自の学科試験が課されない「共通テストと面接・小論文」と、前期試験と同じように独自の学科試験が課される「共通テストと学科試験+面接・小論文」があります。
共通テストの得点が良かったにも関わらず、二次試験で思うような結果が出なかった場合は、前者の「共通テストと面接・小論文」の試験パターンで挽回できる可能性があります。
後者は限られた大学のみであり、共通テストで得点を上げることができなかった受験生が、学科試験を実施している大学に集まるため倍率がかなり高くなります。
また、各科目の難易度も高くなるため厳しい戦いとなるでしょう。
いずれの方法も難易度が高いことには変わりませんので、基本的に前期試験で結果を出せるよう対策しておくのが賢明だといえるでしょう。

地方大学は問題が特徴的な場合も

地方大学のなかには、医学部だけ問題が特徴的な独自問題を課してくる大学があります。
他学部と共通の問題であればスタンダードで比較的解きやすいといえますが、独自問題の場合はやや癖があり難しくなるため、受験生の得点率もそれほど高くなりません。
そのため、地方大学の医学部を検討している受験生は、できるだけ多くの試験科目が他学部と共通かどうかも志望校を選ぶ際の一つのポイントといえるでしょう。

受験スケジュールを見て決める

私立大学は入試日が大学によって異なるため、専願受験といくつかを併願で受験することが可能です。
自分の成績に見合った大学を併願でいくつか受験すれば、合格の可能性が高くなります。
また二次試験では、日程が同じであっても午前と午後で

【医学部の選び方4】私立医学部の場合


私立医学部を目指している受験生が志望校を選ぶにあたって、どのような点を重視すればよいのかを詳しく解説していきます。

学費を見て決める

国公立医学部と違い、私立大学医学部ははるかに高額であり、学費合計額は6年間で約2,000~4,000万円と大学によっても金額に大きな差があります。
学費が安い医学部は競争率が高く、それに伴い難易度も高くなります。
医学部での勉強はハードであり、6年間勉強に集中できる経済力が家庭にあるかどうかで、志望校がおのずと絞られてくるといえますが、できるだけ学費を抑えたいという方であれば、奨学金や特待生、医学部地域推薦枠などといった制度を利用することができるかを事前に確認しておくとよいでしょう。

倍率をみて決める

倍率が低い大学であれば受かりやすいと思っている人も多いでしょう。
しかし医学部は倍率が低くても入試の難易度は高いところがほとんどです。
それに加えて、共通テストの点数などで志望者の数を限定し、『2段階選抜』を実施することで一定の倍率に調整している学校もあります。
また、学部入試には前期試験と後期試験があり、医学部も大学によっては前期後期ともに試験があります。
後期試験では前期試験で不合格だった受験生が集まるため、一般的に前期試験と比較して倍率は高くなる傾向がありますが、大学によっては、難易度自体は前期試験と同等であったり、それよりも低い設定のところもあります。
年度によって、倍率は大きく変化する大学もあるため、倍率だけで判断するのではなく過去の傾向を確認するとよいでしょう。

試験内容を見て決める

合格するのに一番大切なのは学費や倍率ではなく合格点に達することです。
医学部は大学ごとに出題傾向がかなり異なります。
自分と相性がいい医学部を選ぶことで合格の可能性が大きくなります。
まずは過去の入試問題を解いてみて得点がとれるかを確認してみましょう。
また、合格するのに必要な点数も大学ごとで違っているため、合格点をとれているかどうかも併せて確認しておきましょう。
出題傾向から自分との相性を考えて医学部を選ぶことで合格できる大学を見つけることも大切です。
別の大学を受験することも可能です。
学費や偏差値をみながら志望大学を絞り、入試日を考えながら決めていくといいでしょう。

【医学部の選び方5】その他


大学の周辺に居酒屋や娯楽施設、スーパーやコンビニが少なくて買い物が不便であったり、交通機関があまりない地域で通学しづらいといったことは入学してから分かることが多くあります。
医学部の場合、最低でも6年間通うため、自分に合った大学選びが大事になってきます。
有意義な学生生活を送るためにも、大学選びは慎重に行うことが大切です。
大学選びのポイントをいくつかご紹介します。

男女比を見て決める

全国の国公立大学医学部の男女の平均は2023年度の場合、男子63.5%(3,484名)、女子36.5%(2,005名)となっています。
また、全国の私立大学医学部の男女比の平均は2023年度の場合、男子が54.4%(2,018名)、女子が45.6%(1,691名)です。
国公立大学では男子学生数が多い結果となっていますが、私立大学医学部は、男女比において女性比率の増加が徐々に見込まれています。
大学によって男女比に差は見られますが、女子学生も多くなってきています。

通いか一人暮らしかで決める

自宅から大学に通う場合は経済的な負担は少なくなります。
地方在住の場合は、志望校選びの幅が狭くなってしまうので、一人暮らしが可能であるなら、志望校の選択肢は広がります。
一人暮らしをするにあたって、生活面で時間を使ってしまうので、勉強時間が減ってしまうことがあります。
医学部生は勉強時間を多くとる必要があるため、一人暮らし生活と勉強をうまく両立できるかが最大のポイントになります。

やりたい学問や部活・活動があるかどうか

学費・偏差値がほぼ同じ大学で迷っているのであれば、部活・サークルなどで決めるのもいいでしょう。
入学してから卒業まで有意義で充実した時間を過ごせるよう、事前リサーチはとても重要です。

校風やカリキュラムで決める

大学の校風やカリキュラムを調べ、将来自分が目指したい医師に近づけるかどうかなど、自分に合うところを選んでいきましょう。
また別地域の大学を受験する場合、そこの地域色など予め調べておくことも大切です。
インターネットだけでなく、医学部予備校にも各大学の情報が多くあるので、利用するのもいいでしょう。

本当に今の志望校でいいのか考え直す


医学部を受験するにあたって、将来のことを見据えて志望校を決めているでしょうか。
今の志望校でいいのかを考え直すことについて述べていきたいと思います。

目標を下げすぎてしまっていないか

志望校の偏差値が高いので、ランクを下げて受験するのか、それとも挑戦するのか。
自分の成績を見ながら、考えていくことも大事です。

卒業後の進路まで考えたうえで決めているか

多くの学生は卒業後、臨床医へと進む人が多く、初期研修医として病院で働きます。
志望校の大学病院の医局長、病院長などの役職がほしいのであれば、その大学に進学する方が良いでしょう。

ブランドだけで決めていないか

私立大学医学部のなかで、伝統ある大学は難易度が高い傾向にあります。
成績的に余裕があったり、どうしてもここに行きたいと思っているなら別ですが、〇〇大学は有名だからというブランド力だけで決めるのではなく、自分の成績と向き合って志望校を決めるのが良いでしょう。

まとめ


今回は医学部の選び方について解説しました。
どこでも受かればいいという考えではなく、学費や偏差値が同じような大学であれば、校風、試験内容を見て自分が気に入った大学を受験するのが一番良いと思います。

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