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なぜ医学部は人気があるの?注目されている理由を解説

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カテゴリ:基礎知識

日本で医学部が人気を集め、注目されている主な理由は専門性と社会的な需要の高さにあります。
医学部は、人間の健康や医療に関する幅広い知識を提供し、将来の医師や医療専門家を養成します。
また、医療が高度化・多様化する現代社会において、医学の知識やスキルはますます必要不可欠な存在となっています。
今回の記事では、なぜ医学部は人気があるのか、注目されている理由を紐解いていきます。
医学部に興味のある方は、必見の内容となっていますので、最後までお付き合いいただけますと幸いです。

医学部が人気な理由


医学部が人気を博している主な理由は、高度な専門知識を提供することにより、学生たちに将来的な安定と社会的な影響力を約束するからです。
医学部のカリキュラムでは、人体の複雑な構造や機能、疾病の診断と治療に関する包括的な教育を提供します。
医療は社会的な需要が常に高い分野であり、医学部の卒業生は専門家として求められ、安定した職業としても見込めます。
このような社会的な重要性と将来性も、学生に選ばれる理由となっています。
ここでは、学生に医学部が人気な理由を詳しく解説していきます。

医師は安定した職業のため

医師は世の中から常に需要があり、職業として安定しています。
少子高齢化社会においても、人々の健康に関わる専門家として必要不可欠な存在です。
医療の進歩にともない、新たな疾患や治療法が登場する中、医師の専門知識と経験はますます重要になっています。
高齢化社会が加速する中、医療ニーズが増大して医師の需要は一層拡大しています。
また、医師の職業は高度な専門性が求められるため、社会においてほかの職種よりも希少性があります。
ハードルが高い分、高い給与水準を得ることができるため、安定した生活にも期待できます。

学費が下がり通いやすくなったため

優秀な学生を確保すべく、医学部の学費が下がったことも人気の要因のひとつです。
近年、多くの大学や専門学校が学費の引き下げや奨学金の提供など、経済的なハードルを軽減する施策を導入しています。
とくに、医学部の学費を節約するためには国立大学が適しています。
私立大学の医学部に進学するよりも、国立大学の医学部は学費が格段に安い傾向があります。
ただし、国立大学の医学部は合格難易度が高く、偏差値も厳しいことが一般的です。
そのため、私立大学と比較して高い学力が求められます。
学費を抑えたい場合は、早期に志望校を決定して対策を十分に講じることが重要です。
学費を抑えつつも十分な学力を備え、希望の医学部に進学するために計画的な進路選択が必要です。
進学の難易度は高いものの、学費の負担を減らすことにより、才能ある学生たちが自らの夢に向かって進みやすくなりました。

定員が増加しているため

医学部の定員が増加しているため、より多くの学生を受け入れて教育の機会を広げています。
この増加は、高齢化社会などで医療分野への需要が高まり、医療従事者の需要が高まっていることを反映しています。
増加した定員は、医療分野での資格取得の競争を和らげ、さまざまなバックグラウンドや視点を持つ学生たちが医療業界に貢献できるようになりました。

地域枠が充実しているため

医学部は地域社会との結びつきを強化し、地域における医療ニーズに対応することが可能となりました。
地域枠は、地元出身者や地域に深く関わりを持つ学生たちに対して、優先的に入学の機会を提供します。
地域枠は実質的な学費負担が少なくなるため、費用面での負担を減らして進学しやすくなります。
地域枠の充実により、医学部への進学が身近な選択となり、地域社会と医療機関との協力関係が強化されます。

女性でも働きやすくなってきているため

近年、医療分野では性別平等が重視され、女性医師や研究者が増加しています。
労働環境の改善や柔軟な働き方の導入により、女性が医学の専門家として活躍しやすくなりました。
女性が医療分野で働きやすいよう、院内保育、病児保育、夜間保育といった就労環境の整備も行われています。
仕事と育児のバランスを取ることで、女性でも働きやすい医療現場を目指しています。

コロナの影響で必要性を感じているため

コロナ禍の影響で、医療の重要性が一層浮き彫りになり、健康への理解と医療体制の強化に対する需要が高まりました。
世界的なパンデミックにより、医療分野への関心が高まり、将来の医療従事者がより多く育成されることが期待されています。
コロナ禍における医療の先進性や緊急時の対応力が、多くの学生たちに医学部への志望を促しております。
医療分野での専門的なスキルを身につけ、社会に貢献する使命感を抱く学生が増加したことも要因です。

医学部の人気は今後も続く?


人生100年時代という言葉があるように、健康や医療に対する社会の関心は高まっています。
さらに、新興感染症や高齢化社会など数々の医療課題が存在しています。
これらの要因から、医学部への志望者は今後も拡大し、医療分野における専門家の需要に応えるために、医学部の人気は継続するでしょう。
しかし、人気が高いということは、それだけ人気のある大学への競争率も高くなります。
医学部の競争が激化するなか、国公立大学やかつては難易度が低いとされていた私立大学も厳しい試験を課しています。
合格を勝ち取るためには、志望校に応じた戦略的な受験準備が必要です。
国公立大学では広範な科目を対象にした準備が求められ、私立大学では各大学の入試傾向に沿った入試対策を行いましょう。

医学部の人気ランキング|国公立編


ここからは、国公立大学の医学部の人気ランキングを紹介します。
国公立の医学部では学費の負担を抑えつつも、優れた教育と研究環境を提供し、高い医療技術を学べます。
国公立大学は多くの場合、国の予算や公的な支援を受け、充実した施設や最新の医療機器を有しています。
また、国公立医学部の卒業生は、地域や国の医療ニーズに即した人材として期待され、求人市場でも高い評価を受けているのが特徴です。

1位:島根大学

島根大学は、医学教育と研究において優れた評価を得ています。
島根大学医学部は、地域医療への貢献を強調し、地域の医療課題に対処するための専門家を育成しています。
豊かな自然環境に恵まれた島根県で、学生たちは臨床実習や地域医療への参加を通じて実践的なスキルを磨くことができます。
また、地域密着型の教育と研究が島根大学医学部の魅力となり、地域社会への深い貢献意識を持つ医療人材を惹きつけています。
また、チーム医療の実践に必要なコミュニケーションスキルや、国際的な活躍が可能な語学力の養成に焦点を当てています。

2位:岐阜大学

岐阜大学医学部は、臨床医学から基礎医学まで幅広い領域での知識とスキルを提供しています。
また、医学研究においても先進的なプログラムが展開され、学際的なアプローチが重視されています。
岐阜大学医学部の特徴のひとつは、地域医療への深い関与です。
地域社会の医療課題に対応するため、学生たちは実地実習や地域の医療機関での経験を通じて、実践的なスキルを身につけています。
これにより、卒業生は地域社会での健康への貢献が期待される医療プロフェッショナルとして活躍しています。

3位:琉球大学

琉球大学医学部では、臨床医学や基礎医学、保健学などの分野で幅広い教育プログラムを提供しています。
地域密着型の教育が特徴であり、学生たちは地域の医療課題や文化に対する理解を深めながら、実践的なスキルを養っています。
琉球大学医学部は、沖縄特有の地域性や医療ニーズに焦点を当て、卒業生には地域社会での医療提供や健康増進に貢献する力が求められています。
地域の多様性や文化への理解を重視した教育が、琉球大学医学部を志す学生たちにとっての魅力のひとつです。
3年次には、琉球大学ならではの特殊性を反映し「離島地域医療実習」という地域医療の実習が島嶼県という沖縄県の環境から生まれています。

4位:山口大学

山口大学の医学部では、臨床医学や基礎医学、保健学などの幅広い分野で充実したプログラムが展開されています。
山口大学医学部の学生たちは、実地実習や地域の医療機関での経験を通じて、地域の健康への理解を深めています。
また、中国地方有数の医療拠点として評価されており、臓器や疾患にもとづいた少人数のコース・ユニット制を導入しています。
研究医の育成に焦点を当て、独自のプログラムとして「高度学術医育成コース」や特別プログラム、一般プログラムを提供しています。
山口大学医学部の卒業生は、地域社会での医療の質の向上に影響を与え、幅広い分野で活躍しています。

5位:札幌医科大学

札幌医科大学は、地域社会との緊密な連携を重視した教育を提供しています。
臨床医学や基礎医学において高い水準の教育が展開され、学問的な深化と実践的な経験を両立させています。
札幌医科大学医学部の特徴は、実習や臨床研修を通じて、学生が早い段階から実践的な医療スキルの習得を促進しています。
卒業生は地域医療のリーダーシップを発揮し、北海道の医療環境向上に寄与しています。
また、札幌医科大学には「学業サポートシステム」が設けられており、時間割変更や休講・補講の情報など、講義に関する内容を容易に確認できます。
医学部の多岐にわたる授業のスケジュールを、学生が効率的に把握できる便利な仕組みです。

6位:三重大学

三重大学の医学部は、総合的で高度な医学教育を提供しています。
臨床医学、基礎医学、保健学などの分野にわたる幅広い知識とスキルを学生に提供し、医療の専門家としての資質を育んでいます。
さらに「感じる力」「考える力」「コミュニケーション力」「生きる力」の4つの能力の養成を目指す教育課程を展開しています。
学生が自発的に学習に取り組み、問題を見つけ出して解決する能力の向上に焦点を当てています。
また、三重大学医学部では先進的な研究環境と最新の医療技術を備え、学生が最新の医学知識に触れながら自己を成長させるための環境を提供しています。
さらに、地域社会との協力関係を強化し、地域医療の発展に積極的に取り組んでいます。

7位:山形大学

山形大学医学部は、考える医師の養成を建学の精神として掲げています。
この理念を具現化し、地域医療に貢献できる問題解決型の医師を輩出するために、緻密に組まれた臨床医学研究のカリキュラムが特徴です。
また、地域との連携を強化し、学外実習や地域医療機関での経験を通じて臨床実践能力を向上させています。
山形大学医学部の研究は、地域の特有の医療ニーズに焦点を当てつつ、国際的な医学研究にも貢献しています。
地域社会で信頼される医療者の育成を目指し、卒業生は地域や社会全体において積極的にリーダーシップを発揮しています。

8位:弘前大学

弘前大学の医学部は、臨床医学や基礎医学において幅広い分野で高度な教育が展開されています。
また、弘前大学医学部の研究は、国際的な視野に立ちつつも、地域の医療ニーズにも焦点を当て、先進的な医学研究に貢献しています。
弘前大学では、最新かつ高度な医療技術と優れた人間性を兼ね備えた人材を養成に注力しています。
また、医学の知識に限らず、広い視野や思考力、人間性や倫理観の向上にも重点を置き、医の原則や医療安全学の教育も提供しています。
さらに、医学部の教育課程では診療参加型教育、地域医療教育、少人数教育の三つを強調しています。
学外実習や地域の医療機関での経験を通じて、学生たちは地域社会における医療の実際に触れ、地域社会に健康と幸福をもたらしています。

医学部に合格するためのコツ


医学部合格への鍵は、計画的かつ効果的な学習戦略です。
まず、確実な基礎知識を築くために、科目ごとに計画的なスケジュールを組むことが重要です。
模擬試験を活用して自己診断し、苦手な分野を特定して効果的な学習対策を立てましょう。
また、定期的な復習を怠らず、積み重ねた知識を定着させることも不可欠です。
ここからは、医学部に合格するためのコツを詳しく解説します。
どれも重要な内容ですので、合格率を少しでも上げるために抑えておきましょう。

毎日勉強する時間を確保する

毎日勉強をするために、課題や予定を立てましょう。
固定の学習タイムを設けることで、一貫性を持って勉強に取り組むことができます。
重要なのは長時間ではなく、継続的な学習習慣の確立です。
短い時間でも集中力を高め、計画的な取り組みが成果を生みます。
また、ものごとに優先順位をつけて無駄な時間を減らし、効率的な学習を行うことが重要です。
適度な休憩を挟みながら学習することで、疲れを蓄積せずに効果的な勉強時間を確保できます。
自身の生活リズムに合わせつつ、コツコツと確実に時間を使い、無理なく学習習慣を築くことが持続可能な成果を生む鍵です。

スケジュールを立てて効率よく勉強する

スケジュールを立てて効率よく勉強することは、学習の計画的な進行と成果の最大化につながります。
まず、目標や試験日を考慮して、月間スケジュールを作成しましょう。
重要な科目や難易度に応じて優先順位をつけ、バランスの取れた学習プランを構築します。
短時間集中のポモドーロテクニックや、学習と適度な休憩を交互に組み合わせることで、効果的な集中力を維持できます。
週刻みで進捗の確認や振り返りを行いながら、スケジュールを修正していくことも大切です。
計画的なスケジュールにもとづいた勉強は、目標達成への自信を生み出し、無理なく継続するポイントでもあります。

受験情報の収集と対策を立てる

受験情報の収集と対策は、受験戦争を勝ち抜く重要なポイントです。
まずは、受験する志望校の過去問や出題傾向を調査しましょう。
また、合格者の体験談や受験生のブログ、専門家のアドバイスを活用して、受験に関するリアルな情報を入手することも大切です。
次に、自身の強みや弱みを分析し、効果的な対策を立てましょう。
時間配分や問題の解き方、記述式対策など、個別の課題に焦点を当てた対策が成功への近道です。
総合的な情報収集と戦略的な対策が、目標達成への自信につなげます。

予備校に通う

予備校では、経験豊富な講師陣による授業を受け、重要なポイントや解法を効率的に学べます。
また、仲間と切磋琢磨する環境が学習意欲を高め、モチベーションを維持します。
個別の進捗管理や定期的な模試も提供され、受験対策をより具体的に進めることができます。
しかし、予備校に通うだけで満足することなく、自己学習もしっかりと行いましょう。
予備校で実践的な対策を行い、予習復習による反復学習が、受験成功への確かな一歩となるでしょう。
学習スタイルは個々に応じて違いがあるため、自分にぴったりな予備校選びがポイントになります。
ここまで医学部が人気の理由を解説しました。
次にこちらでは、精神科医の道に進むにはどのような学歴や資格が必要なのか解説しますのでぜひご覧ください。

まとめ


医学部への進学は、令和の時代も不動の人気を誇ります。
医療ニーズの高まりや、地域社会への貢献意識、女性の進出増加などが背景として挙げられます。
また、学費が下がったことにより、医学部進学にともなう費用負担軽減も人気を後押ししている要因になっています。
本記事では、とくに人気のある国公立大学に絞って紹介してきました。
医学部合格を目指す学生は、計画的な学習スケジュールと効果的な勉強法に注力していきましょう。
加えて、受験対策に特化した予備校を活用することで、志望校に合格する確率を高めます。
医学部予備校比較ラボでは、医学部進学におすすめしたい予備校をランキング形式で紹介しています。
自分にぴったりな予備校を探して、医学部合格を目指しましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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