医学部受験に必要な覚悟とは?難関医学部大学に合格するための覚悟を解説
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カテゴリ:基礎知識
医学部を受験するために必要なのは、学力だけではありません。
受験勉強においても、その先の医学部においても、精神的に強くあるためには様々な覚悟が必要となります。
そこで、今回は医療の道を志す上でに覚悟について解説していきます。
医学部に合格するために勉強をする覚悟、また、医学部に入ったあとに医師になるための覚悟について詳しく解説しているため、是非参考にしてください。
医学部受験に必要な覚悟は?
まず、医学部受験で必要になる覚悟について解説します。
医学部受験と一言で言っても、さまざまな覚悟があります。
受験を受ける覚悟
1つ目は、受験を受ける覚悟です。
受験、特に医学部への受験は人生の中において大きな挑戦であるといえます。
医学部受験は困難であるからこそ、それ相当の努力を必要とするため、生半可な心構えでは挫折してしまいます。
そのため、学力における備えだけでなく、受験に対する心構えも重要になってきます。
そこで、実際に医者になったときを想像してみたり、なぜ医者になりたいのかを考えたりしてみましょう。
これらのことは、きっとあなたが本当に辛いときの心の支えになってくれるはずです。
覚悟を持つと同時に自分をどう奮い立たせるのか、これを機に自問自答してみましょう。
金銭面での覚悟
2つ目が金銭面での覚悟です。
医学部は学費が高額です。
そのため、医学部を目指す子を持つ親は経済的に計画性を持つ必要があります。
医学部に入るまでにも予備校などに通うならそれだけの費用がかかってきます。
そのため、奨学金・教育ローンなどを活用して行く必要があるかもしれないと覚悟しておくことが必要です。
親からの期待に対する覚悟
3つ目が親の期待に対する覚悟です。
親からすると、子どもが医者を目指す・もしくは医者になるのは頼もしく大きい期待を寄せます。
その反面、こどもは親からの期待がプレッシャーとなる可能性があります。
そのため、親と子はコミュニケーションが必要です。
親は受験生としての子どもの気持ちを理解し、サポートできるようにすることが求められます。
人間関係やストレスとの覚悟
4つ目が人間関係やストレスの覚悟です。
医学部受験は個人戦とも言われていますが、その中で人間関係や自身のストレスに対して覚悟する必要があります。
友達や家族に対してどのように向き合うか、さらに自分に対してもどのように向き合うことが一番良いのかを考える事で、より効率的に受験生活を進めていくことができます。
医師になるための道のり
医学部は6年間あります。
そのため医師になるための道のりも長く覚悟が必要な場面も多いです。
そんな医師になるための道のりを解説します。
簡単に説明すると、基礎から臨床そして実習という流れになっています。
この期間では医師としての心構えを築く重要な段階です。
何を学んで、どのように自分自身成長していくのかも大切になってきます。
まず一番始めに学習する基礎は、正常な人の機能や構造について焦点を当てて学びます。
基礎で学ぶ生化学・解剖学は医師になったときに必ず必要となる基本の知識です。
次に臨床学習と実習です。
臨床学習では、病気や障がいについても学びます。
実習では今まで座学で学んだことを現場で実際に患者さんと対面しながら経験していきます。
この実習では医師として成長させ、どのような医師になりたいか、どのようにコミュニケーションをとっていきたいかなど目指す医師像の解像度を上げてくれます。
最後に医師になるためには医学部の卒業・医師国家試験に合格することが必要です。
そこから、2年間の研修である初期臨床研修があります。
この研修では多くの診療科を回って経験し、自分がどの科に行きたいのか、そこでキャリアを積んでいきたいのかを見極めます。
医師になるための道のりは他の職業に比べると長く、最短でも8年かかります。
さらに、医師として就いてからも専門の研修を受けるなど毎日学び続けます。
そのため、成長し続ける職業とも言えます。
医学部に合格してからも覚悟は必要
医学部受験のための覚悟について解説しましたが、医学部に合格してからも覚悟は必要です。
その覚悟についてご紹介します。
医師になる覚悟
1つ目は医師になる覚悟です。
医師は専門性が高く人の命を預かる重要な職業です。
人の命を預かるという責任の重い職業です。
医学部を選んだ時点で合格すれば大半の人が医学部に進みます。
そのため医師になるという覚悟が一番シンプルですが重い覚悟が必要です。
自分がなんのために医師になりたいのか、どんな医師になりたいのか、しっかりとした理由や目標を持つことが重要です。
医学部のカリキュラムについていく覚悟
2つ目が医学部のカリキュラムについていく覚悟です。
医学部のカリキュラムは特殊でさらに難易度が高いです。
テストで単位を落とし留年することもあり得ます。
基本的に単位を一つでも落とせば留年になる大学が大半です。
他学部と比べると課題やテストも非常に多く、そこでカリキュラムにもついていって医師になるという絶対的な覚悟が必要です。
また、医療は絶えず進歩していきますので、医学部生も医師となってからも学び続ける姿勢が必要です。
命を左右する職業に就く覚悟
3つ目が命を左右する職業に就く覚悟です。
医者は病気にかかった患者を救うことのできる職業です。
ただそれは自分によって左右させてしまうこともあるため、かなり責任の重い職業でもあります。
1つのミスが取り返しのつかない事になることも少なくなく、医療過誤や訴訟のリスクも伴います。
また医師は、看護師やスタッフだけでなく患者本人やその家族とも密に関わります。
コミュニケーションの取り方一つで良くも悪くも治療の成否が分かれることもあるのです。
その分覚悟が必要になるということです。
医学部受験に合格し医師になるには
医学部受験に合格し医師になるには、どのような考え方が必要なのでしょうか。
詳しく解説します。
考える力を身につける
医師だけに関わらず社会人にとって、将来の予測が困難なこれからの時代は「自分の頭で考える力」がとても重要になっています。
考える力を身につけるには、先ず「疑問をもつこと」そして先入観や思い込みなどの自分の考える癖の偏りに気付くことが大事です。
いわゆるクリティカルシンキングを鍛えることが重要です。
プロセスを適切に踏んで考える
問題解決や意思決定において、プロセスを適切に踏んで考えることは非常に大切です。
まず具体的に何が起こっているのか、解決すべき問題を明確にし、次に問題に関する情報を集め、関連するデータや背景情報を収集し、問題の原因の分析をしましょう。
そして解決すべき目標を設定し、何を達成したいのか、どんな結果が望ましいのかを明確にし、問題解決のための選択肢やアプローチを考えます。
そして選んだ解決策を実行するための具体的な計画を立て、実際に計画を実行し、進捗をモニタリングします。
問題が解決しているか、予期しない問題が発生していないかを確認します。
最後に実行の結果を評価し、フィードバックを受け取ります。
必要に応じて計画を調整し、同様の問題に対処するための改善を行うことで問題解決力を高めていくことにつながるでしょう。
これらのステップを順番に進めていくことで、より効果的に問題を解決し、意思決定を行うことができるでしょう。
本質的に物事を考える
本質的に物事を考えることは、深い理解と洞察を得るための重要なスキルであり、より良い判断や解決策を見つけるための基盤となります。
本質的に物事を考えるためには、問題やテーマの核心を明確にし、その根本的な原因や影響を探って、なぜその問題が発生しているのかなど、その背景や要因を考えます。
そして背景や文脈を理解し、本質を見極め、その要点を明確に伝えることで、解決策を見つけやすくなります。
また、問題やテーマを多角的な視点から考えることでより深い洞察を得ることができるでしょう。
医師になるにあたって本質的に物事を考えることは、患者の健康を最優先にすることから始まり、科学的な根拠に基づいた診断と治療、そして患者とのコミュニケーションを通じた個別化されたケアを提供することに繋がるといえるでしょう。
まとめ
この記事では、医学部に合格するために勉強をする覚悟、医学部に入ったあとに医師になるための覚悟について解説しました。
医学部受験は長期間にわたる準備が必要であり、覚悟を持って長期的な計画を立て、着実に進めていく姿勢が大切です。
また、医師になるという道も、決して簡単な道ではなく、その選択には深い使命感と責任感が伴います。
医師になるという覚悟は、生涯にわたる責任と義務を受け入れ、人々の健康と生命に対して最大限の貢献をすることを意味します。
医学部受験そして医師という職業は覚悟と決断が成功への鍵となります。
自身の目標に向かってしっかりと準備し、努力を惜しまない姿勢で挑んでください。