浪人で人生は変わる?影響を与えるポイントや好転させる方法について解説
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カテゴリ:基礎知識
「浪人したら人生を変えられるのだろうか」、「浪人して人生が変わるなら頑張ってみようかな」などと考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では浪人で人生が変わるのかについて解説します。
浪人は辛い経験だと言われることもありますが、浪人をすることで人生を好転させることもできます。
浪人の経験を生かして将来を変えることができるので、浪人をしようか迷っている方や浪人をする方は是非参考にしてください。
浪人は人生を変える?
実際に、浪人は人生を変えるのでしょうか。
以下で詳しく解説していきます。
マインドに変化がある
浪人生活は、学び直しの期間として、精神的・心理的に大きな変化を伴うことが多いです。
最初の頃は、浪人生活が始まったことに対して大きな不安や焦りを感じることが多いと思います。
しかし、時間が経つにつれて、焦りを感じる気持ちが少しずつ薄れていき、過去の失敗を糧にして次に進むためのステップだという考え方に変わっていくことが多いです。
そして、次第に自己管理の力がつき、冷静で柔軟な考え方を持つようになり、精神的に成長していきます。
この過程を経て、受験がただの試練ではなく、自分を成長させる貴重な経験となることが多いです。
浪人後も頑張る力になる
浪人生活は、単なる受験勉強にとどまらず、その後の人生やキャリアにおいても大きな力となることが多いです。
浪人期間中に培われるスキルや心構えは、受験だけでなく、今後のあらゆる困難に立ち向かう力を与えてくれます。
浪人期間中は、結果がすぐに見えるわけではなく、辛い時期や挫折もあります。
しかし、それを乗り越えて粘り強く努力する経験は、その後の人生でも大きな力になります。
この経験を通じて、困難に立ち向かう力、柔軟な思考、そして未来に対する前向きな姿勢を持つことができ、浪人後の人生でも自信を持って頑張り続ける力が育まれます。
浪人で培った力が大学入学後も役に立つ
浪人生活を経て得た力や経験は、大学入学後にも非常に役立ちます。
浪人時代は、勉強だけでなく、心身ともに成長する貴重な期間であり、その中で養われたスキルや心構えは、大学生活での学びや成長に大きな影響を与えます。
例えば、大学では自分で勉強や生活を管理しなければならないですが、浪人時代に培った計画性が、授業の予習・復習や課題提出、試験勉強において大きなアドバンテージになります。
また、浪人生活では、目標達成のために何度も挑戦し、困難に立ち向かう経験をします。
この経験は、大学での厳しい課題やプロジェクト、試験に対する心構えを作り、逆境に対して前向きに取り組む力を養います。
このように、浪人生活で培った力は、大学入学後の学業や生活において、成功を収めるための基盤となります。
この生活を経たことで、より強く、賢く、前向きに大学生活を送ることができるでしょう。
浪人するとどう人生が変わる?
次に、浪人するとどう人生が変わるのかについて詳しく解説していきます。
将来的な年収が変わる?
浪人すると、将来的な年収に影響を与える多くの要素が生まれます。
浪人期間を経て、再度受験し、より高いレベルの大学に進学することができれば、その後のキャリアにおいて有利なスタートを切れる可能性が高くなります。
例えば、医学部や法律学部、商学部などの競争が激しい学部に進学することで、専門的なスキルを得ることができ、高い年収を得やすくなります。
高学歴が年収に与える影響は大きいとされており、難関大学に進学することができると、企業の採用基準や昇進の際に有利に働く場合が多く、結果として年収が高くなる傾向があります。
就活の面接などに影響する?
浪人経験が就職活動の面接に与える影響は、実際には様々な要因により異なりますが、浪人期間をどのように活かすか、またどのように説明するかが大きなポイントとなります。
浪人経験が面接で好印象を与えるケースは多くあり、浪人期間をどのように過ごしたか、そしてその経験がどのように自分を成長させたかをうまく伝えることができると、むしろ面接官にとってプラスに働くことがあります。
一方で、浪人経験がネガティブに捉えられる場合もあります。
例えば、面接で浪人した理由を「志望校に落ちたから」とだけ説明すると、面接官から「受験に失敗した人」という印象を持たれてしまうことがあります。
浪人経験が就活の面接に与える影響は、その経験をどう伝えるかにかかっています。
浪人期間を振り返り、その経験が自分をどう成長させたのか、どれだけ前向きに捉えたかを強調することで面接官に好印象を与えることができるでしょう。
浪人で人生を変えられるかどうかは自分次第
結局のところ、浪人で人生を変えられるかどうかは自分次第だといえます。
ここでは、そのためのコツをご紹介いたします。
失敗を糧にして成長できる
浪人中に失敗や壁にぶつかることもあるかもしれません。
しかし、失敗を恐れず、そこから学びを得ることができれば、その経験が未来に繋がります。
浪人生活での失敗を「自分がダメだから」と否定的に捉えるのではなく、「次にどう生かすか」を考えることが重要です。
失敗を自分の成長の一環として受け入れることで、次に進むための力に変えることができます。
失敗を糧にして成長する過程こそが、浪人生活の大きな意味であり、その経験が将来にわたってあなたの力となるはずです。
受験の失敗を失敗で終わらせない
受験の失敗を失敗で終わらせないという考え方も大切です。
受験の失敗を単なる結果として受け入れるのではなく、原因を分析することが大切です。
試験でうまくいかなかった理由は何かを冷静に振り返り、それを改善するための策を立てましょう。
例えば、勉強時間が足りなかった、試験対策が不十分だった、体調管理ができていなかったなど、原因を具体的に洗い出すことが、次に活かすための第一歩です。
また、受験に失敗すると、精神的に落ち込むこともありますが、前向きな思考を持つことが最も重要です。
「自分にはまだできる」と信じることが、次の挑戦に向かう力になり、今後の挑戦のための土台として活かすことができれば、その後の人生に大きな影響を与えるはずです。
浪人で人生を変えるためにおすすめの本
ここでは、浪人で人生を変えるためにおすすめの本2冊をご紹介いたします。
マインドセット「やればできる! 」の研究
この本は、できれば浪人を始める前に読んでいただきたい本です。
成功と失敗の本質を探求した一冊であり、成長マインドセットという能力や知識は努力によって向上できると信じる考え方が述べられています。
「やればできる!」というマインドセットは、成長マインドセットの核となる考え方であり、実際に科学的な根拠があるポジティブな信念です。
この信念を持つことで、失敗を乗り越え、自己成長を促進し、困難に立ち向かう力が強化されます。
この本は、目標達成に向けた道が開け、人生のさまざまな挑戦に対して前向きな姿勢や勇気を与えてくれる一冊だといえます。
道は開ける
この本は、浪人をしようか悩んでいたり、浪人を始めたけれど不安、そして受験に失敗してしまった方におすすめな本です。
本書のタイトルが示すように、著者は読者に向けて「道は開ける」という希望を与えています。
どんなに困難な状況にあっても、前向きに行動し、心配を捨て、現在を充実させることで、道が開けていくというメッセージです。
困難に直面したときにどのように心を持ち、行動を起こすかが人生を大きく変えるということを、具体的な事例やエピソードを交えて説明しています。
この本は、常に不安だった気持ちが解消されるような一冊だといえます。
まとめ
今回は浪人で人生が変わるのか、浪人をすることで人生を好転させる方法などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
浪人で人生を変えることは十分に可能です。
ただし、それは他人や環境に依存するのではなく、あなた自身の努力と意識次第です。
重要なのは、浪人生活を「失敗」や「時間の無駄」と捉えるのではなく、「自分を磨く貴重な時間」として活用することです。
本記事を読んで少しでも参考になりましたら幸いです。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
『個別の会』の代表でもあり、圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。