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理想の医師像や尊敬する人を見つける方法とは?面接の解答例や答え方も解説

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カテゴリ:基礎知識

医学部受験では、面接や小論文などで理想の医師像を問われます。
理想の医師像が決まっていても適切に伝えることは難しいのではないでしょうか。
本記事では理想の医師像を適切に伝えたい方に向けて、解答例も含めて解説します。
また、まだ理想の医師像が見つかっていない方に向けて理想の医師像を見つける方法も紹介します。
理想の医師像が決まっている方も、まだ見つかっていない方もぜひ参考にしてください。

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理想の医師像を見つける方法

まずは理想の医師像を見つける方法についてご紹介します。

多様な医師のロールモデルに触れる

多様な医師のロールモデルに触れることは、自分に合った医師像を見つけるために重要です。
異なる分野やアプローチで活躍している医師たちから、様々な医療の考え方や価値観を学べます。
例えば、臨床技術に優れた医師、患者とのコミュニケーションを重視する医師や、研究や教育活動に力を入れている医師など様々な特徴を取り入れることで、自分の医師としての方向性をより豊かに描けます。
多様な視点を持つことは、柔軟で幅広い対応ができる医師に成長するための鍵です。

尊敬する医師の経歴や実績を調べる

尊敬する医師の経歴や実績を調べることは、自分のキャリアや理想の医師像を明確にする為に有益です。
彼らの経験や成果を知ることで、どのような考え方や行動が成功に繋がったのかを学べます。
また、医師としての成長に必要なスキルや知識、患者への接し方などを具体的にイメージでき、目標設定がしやすくなります。
さらに、尊敬する医師への軌跡を辿ることで、自分もそのような医師になるためにモチベーションが高まります。

著名な医師の著書や講演を参考にする

著名な医師の著書や講演を参考にすることは、優れた医療者の思考や経験から学び、自分自身の成長につなげるために重要です。
臨床現場での具体的なエピソードや課題への対処法、医療哲学や倫理観を知ることで、医師としての視野を広げることができます。
また、彼らが培った知識や判断力を吸収することで、自分の医療感や理想像を明確にし実践に役立てることができます。
こうした学びは、将来の医療者として質の高い医療を提供する土台を築く一助となります。

患者の視点を理解する

患者の視点を理解することは、信頼関係を築き、患者中心の医療を実現するために重要です。
患者が抱える不安や痛みを知ることで、共感や適切な配慮が可能となり、治療への満足度や治療効果の向上にもつながります。
また、医療者としての判断だけでは見えにくい生活背景や価値観を把握することで、個別に最適化されたケアを提供できます。
患者の視点を意識することで、医療の質を高め、より良い医療を提供する基盤を築けます。

患者の体験談を読む

患者の体験談を読むことは、理想の医師像を見つける上で非常に有益です。
患者の視点を知ることで、医師に求められる共感力やコミュニケーション能力、治療の技術以上に大切とされる配慮や人間性に気づけます。
また、患者が医師に感謝したエピソードや、不満を抱いた状況を知ることで、医療者としてのあるべき姿や改善点を具体的にイメージできます。
こうした体験談を通じて、多様な価値観に触れることは、患者中心の医療を実施する指針となり、理想の医師像を明確化する助けになります。

患者会や支援団体の活動を知る

患者会や支援団体を知ることは、医師として患者や家族のニーズを深く理解するために重要です。
これらの団体は、患者が抱える課題や悩みを共有し、具体的なサポート方法を模索する場です。
その活動を通じて、疾患の社会的影響や患者が求める医療以外の支援についても学べます。
また、患者の声を直接聞くことで、医療の現場では見えにくい視点を得られ、包括的な医療提供に役立ちます。
患者との連携を深める一歩として、支援団体の活動を知ることは大きな意義があります。

医療の多様な側面を探る

医療の多様な側面を探ることは、患者一人一人に最適なケアを提供するために欠かせません。
医学的知識や技術だけではなく、心理的サポートや社会的背景の理解も患者中心の医療には必要です。
また、医療は治療だけではなく、予防やリハビリ、終末期ケアなど多岐にわたります。
それぞれの場面で求められる役割や視点を知ることで、幅広いニーズに応える力を養えます。
さらに医療者同士の連携やチーム医療の重要性にも気づき、包括的な視野で医療を実施する土台ができます。

さまざまな診療科の特徴を調べる

様々な診療科の特徴を調べることは、自分の専門分野や興味を見つけるために重要です。
各診療科には異なる治療方法や患者層、診療スタイルがあり、医師としての適性を判断する手助けになります。
例えば、内科では全身的なアプローチが求められ、外科では手術技術が重要視されます。
診療科ごとの特色を理解することで、自分の価値観や興味に合った分野を選びやすくなり、より充実した医療を提供できるようになります。
多角的な視点を持つことが、医師としての成長を促進していきます。

地域医療や国際医療の現状を学ぶ

地域医療や国際医療の現状を学ぶことは、医師として幅広い社会的責任を理解し、地域や国際的な課題に対応できる力を養うために重要です。
地域医療では、地域特有の疾患や医療資源の限られた環境に対処する方法を学べます。
国際医療では発展途上国の医療問題や国際的な公衆衛生の課題を理解することで、よりグローバルな視点を持った医師になれます。
これらの知識は、どんな環境でも適切な医療を提供するために役立ち、医療の多様なニーズに応える力を育てます。

自己分析を行う

理想の医師像を明確化するためには、自己分析も非常に重要です。
自分のことを理解していなくては、面接官に自分のことやどんな医師になりたいかも伝えることができません。
自己分析のやり方としては自分史、マインドマップ、他己分析などがあります。
それぞれ自分が必要・知りたいと考えていることに合わせて自己分析をしてみましょう。

自分の強みと弱みを客観的に評価する

自己分析を行うことで、自分の強みと弱みを客観的に理解することができます。
自分の強みを知ることで理想の医師に近づくために何を持っているのか、何が繋がるのかを理解することができます。
反対に弱みを知ることで、理想の医師になるために克服しないといけないことを早めから知り、行動することができます。

価値観や人生観を深く掘り下げる

自己分析を行うことで価値観や人生観を深く掘り下げることもできます。
自分がどんな人なのかを理解することでどんな考え方が中心にあり、自分を構成しているのかが明確化されます。
そのため、結果的に価値感や人生観をよく理解し、理想の医者はどんなものなのかということが想像しやすくなります。

他者からのフィードバックを得る

他者からのフィードバックをもらうことも重要です。
どうしても自分一人で理想の医師探しを行うと主観的になってしまいます。
そうならないためには、一人ではなく他者からのアドバイスが必要不可欠です。

医師や医学生との対話の機会を持つ

実際に現場で働いている医師や、医学部生との対話の機会を待つことで理想の医師に対しての考えが深まることもあるでしょう。
実際に話してみることで、考え方や仕事に対する価値観を学ぶことができます。
さらに、自分の考えを話し、医師という自分が目指す現場で働く人のアドバイスをもらうことで成長することができます。

メンターに相談してアドバイスを求める

メンターに相談してみることも一つの手です。
メンターとは、生活状況・健康状態などを含めて修学上のトラブルを未然に防いでくれる助言者です。
進路についても多くのアドバイスを多くの生徒にしてきているため、悩んでいることがある場合は相談してみるといいでしょう。

模擬面接や小論文添削を受ける

また、模擬面接や小論文添削を受けましょう。
面接や小論文は一人で対策をするよりだれかと行ったほうが効果的です。
そして、アドバイスをもらい何回か繰り返すことでより良い面接や小論文になるでしょう。

医学部面接における理想の医師像

続いて、医学部面接における理想の医師像について解説していきます。

面接官が求める理想の医師像

理想の医師像では、人それぞれで構いませんが具体的で現実的な回答が良いでしょう。
医師になりたいという情熱を伝えられる機会ですので、地域医療・研究医・希望の診療科について熱意をもって伝えてみましょう。
それだけでなく、そこから実現するためにどう行動するべきかを伝えられるようにしましょう。

効果的な解答例と構成方法

理想の医師像が固まっていたとしても、効果的に話すことや構成方法を考えることでより良く伝えられる場合があります。

具体的なエピソードを交えた説明

理想の医師像に具体的なエピソードを交えることで、面接官に理解してもらいやすくなります。
お世話になった医師や、なぜその人を理想像にしたのかがあれば話してみましょう。
そこで熱意をさらに伝えることができます。

将来のビジョンと結びつける

理想の医師像は将来のビジョンと結び付けましょう。
将来のビジョンと理想の医師像がかけ離れていると、現実性がないとみなされてしまいます。
そのため、将来のビジョンと理想の医師像はセットで考えるようにしましょう。

NGな回答例と改善のポイント

続いてNGな回答例と改善のポイントについてご紹介します。

抽象的すぎる回答

抽象的すぎる回答はNGです。
面接官が想像できるくらい具体的に伝えるようにしましょう。
抽象的であると、熱意がないのか、理想の医師像がそこまで固まっていないのかというマイナスな印象を与えてしまいます。

他人の意見をそのまま述べる

他人の意見をそのまま述べることもNGです。
集団面接であれば、複数人の受験生と一緒に面接を受けることになります。
前の人と意見が同じでも大丈夫ですが、一言一句同じではなく自分なりの言葉で伝えるようにしましょう。
前の人と意見がかぶってしまった場合は焦ってしまいますが、そこまで気にしないようにしましょう。

小論文で表現する理想の医師像

続いて小論文で表現する理想の医師像についてご紹介します。

800字の構成例

小論文では大まかな区切りは序論・本論・結論となっています。
まず一つのパターンは本論に反対説を入れるということです。
序論で自分の意見を述べ、本論ではその意見を選んだ理由、具体例、反対説、反対説への反論、結論では自分の意見を再度まとめます。
もう一つのパターンは本論に自分の意見の問題点を入れます。
序論は先ほど述べたのと同じく自分の意見を入れます。
本論ではその意見を選んだ理由、具体例、自分の意見のデメリット、解決策を述べ、結論で自分の意見を再度いれます。
解決策はできるだけ具体的になるようにしましょう。

キーワードを効果的に使う

医学部の小論文では、頻出のテーマや分野があります。
そこから関連したキーワードを用いることで、医療に関心があることをアピールすることができます。
特に難しいテーマであれば、どれだけ理解しているかを示すことで医療に興味や関心を持っていると判断されます。
試験での成績が良くても、医療への関心がなければ医師になることはできません。
医療は常に進化しているため、日頃からニュースなどを見て医療単語についての理解を深めておきましょう。

説得力のある文章を書く

小論文では説得力のある文章を書けるようにしましょう。
抽象的ではなく具体的に書き、主観的でなく客観的に見ても違和感がないかを確認するようにしましょう。
また、小論文において重要なのは、テーマに対してしっかりとした立場を取ることです。
多くの医学部の小論文では、賛成・反対の意見を求められることがありますが、どちらの立場を取るにしても、その立場に対して一貫した論理で説明することが重要です。

志望理由書に盛り込む理想の医師像

続いて志望理由書に盛り込む理想の医師像についてご紹介します。

志望動機と理想の医師像を関連付ける

800字の志望理由書であれば、1段落目には理想の医師像を入れましょう。
最初の部分は非常に大切になってくるためキャッチ―になるよう心がけましょう。
理想の医師像は自分の軸となり、未来への宣言でもあるため、1段落目に入れることで聞こえも良いです。
2段落目には、医師の志望理由を入れます。
どうして医師を目指すのか、どうして理想の医師になりたいのかを丁寧に書きましょう。
また、医師が治療の際にどのようなことをしてくれたのか、命や健康への熱い思いを入れておきましょう。
第3段落目には、大学の志望理由を入れ、さらに理想の医師になるためにこの大学で何をするのかを書いておきましょう。
また最後に、文章が繋がっているか確認しましょう。

大学の特色を踏まえて作成する

志望理由書は大学の特色を踏まえてを作成しましょう。
志望理由書はテーマがあることや自由記述の場合など大学によってさまざまです。
そのため、設問の部分をよく読んで求められていることを正確に書くようにしましょう。
また、受験要項にしか書かれていない場合もあるため、よく読むようにしましょう。

まとめ

今回は、理想の医師像の解答例について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
理想の医師像は面接でも頻出であるため、医学部を受験する方は必ず用意しておく必要があります。
また、熱意ややる気を見せられる機会ですので、じっくり考えましょう。
ただ、医学部の試験は最難関ですので、学科試験にも時間を回せるように時間配分を考えて学習計画を立てておきましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
個別の会』の代表でもあり、圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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