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医学部三浪や多浪から合格を勝ち取るポイント!学習計画の立て方や合格するポイントも徹底解説

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カテゴリ:勉強・対策

医学部を目指す中で、三浪という道を選ぶ人もいます。
決して楽な道ではありませんが、自分の夢にまっすぐ向き合うその姿勢には、強さと意味があります。
このコラムでは三浪という選択にあるリアルや受験事情などを紹介していきます。

三浪生(多浪生)の医学部受験事情

医学部受験では、三浪以上のいわゆる「多浪生」も一定数存在します。
近年のデータによると受験生全体のうち2浪以上の割合は約4割にものぼり、3浪・4浪以上の受験生も少なくありません。
ただし合格率は年齢とともに低下する傾向があり、22歳以上の合格率はおおよそ4〜5%とかなり厳しい状況です。
現役や一浪と比べると、不利に感じる事もありますが、正しい勉強法と戦略を持ち、着実に力を伸ばしていけば合格も十分可能です。
多浪生向けのサポート体制を整えた塾や予備校の活用も、成功への一つの鍵になります。

三浪生(多浪生)の医学部受験の課題

医学部受験は非常に難関で、多くの受験生が1〜2年の浪人を経て挑戦しています。
その中で、3浪以上を重ねる「多浪生」も一定数存在しますが、年齢を重ねるにつれて合格率が下がる傾向にあります。
多浪生は特有の悩みや課題に直面しやすく、受験勉強を続ける中でさまざまな壁にぶつかることも少なくありません。
ここでは、三浪生(多浪生)が抱えやすい代表的な5つの課題について解説します。

学習方法の固定化と進歩の停滞

3浪以上になると、これまでの経験に基づいた自分なりの学習スタイルが確立されている場合が多くあります。
一見いいことのようにも思えますが、その方法が実際には合格に結びついていない場合、同じやり方を繰り返す事で進捗が止まってしまう恐れがあります。
柔軟に学習方法を見直したり、新しい方法を取り入れたりすることが苦手になり、気づかぬうちに効率の悪い勉強を続けてしまうこともあります。

メンタル面での不安定さと焦り

年々合格できない現実に直面する中で、プレッシャーが積み重なり、自分に対する評価が徐々に下がってしまうこともあります。
「今年こそは」という思いが強い一方で、「また落ちたらどうしよう」という不安感が常に付きまとうため、精神的に不安定になりやすい傾向があります。
特に模試や出願時期が近づくと、焦りから勉強のリズムを崩してしまう事もあります。
こうしたメンタルの波をコントロールすることが多浪生にとって大きな課題となります。

面接・小論文対策の不足

多くの医学部では学力試験に加えて面接や小論文が課されますが、多浪生は学科対策に集中しすぎて、これらの対策が後回しになりがちです。
特に面接では「なぜ三浪してまで医学部を目指すのか」といった質問をされることもあり、自分の考えを明確に伝える準備が求められます。
対策不足のまま本番に臨んでしまうと、評価を下げる原因にもなりかねません。

志望校選択の偏り

「ここしか行きたくない」という強いこだわりから、志望校を狭く限定してしまうケースも見られます。
本来であれば、合格可能性を高めるために柔軟な志望校選びが必要ですが、過去の不合格経験に引きずられたり、「一度受けたからまた今年も」と同じ大学を繰り返し受けてしまうなど、視野が狭くなることがあります。
戦略的な出願計画を立てる事は、多浪生こそ必要な要素です。

周囲のプレッシャーや孤独感

年齢を重ねるごとに、周囲の友人が進学・就職していく中で取り残されたように感じることもあるでしょう。
また、家族や親戚などからの無言の期待やプレッシャーがストレスとなることもあります。
一人で勉強を続ける環境に孤独を感じやすく精神的な支えが少ないことがメンタル面の負担にもつながります。
時には、信頼できる講師や仲間とのコミュニケーションが支えになることもあります。

三浪(多浪)から医学部合格を勝ち取る6つのポイント

次に三浪(多浪)から医学部に合格するためのポイントを6つご紹介します。

学習アプローチの根本的見直し

受験で何度も失敗してしまうのは、やはり同じような学習アプローチでは足りないところがあるということでもあります。
そのため、合格を勝ち取るためには今までの学習方法の見直しが必要となります。
特に自己流での学習方法が定着し、絶対化してしまっている場合は再度挑戦しても同じ結果になるでしょう。
現状を打破するためにも、講師や先生など周りの助言も取り入れて根本的に見直しましょう。

目標設定の再構築

多浪から医学部合格を目指すためには、現状の分析と的確な目標設定が重要です。
何度も受験に失敗してしまうには、何かしらの原因があると考えられます。
同じ失敗を繰り返さないためにも、先ず過去の不合格の原因を徹底的に分析し、その原因克服のための具体的な対策を立てます。
次に志望校のレベルに合わせた目標を明確にし、目標達成の為に必要な受験勉強の時間とスケジュールを計画します。
このように不合格の原因を分析し、目標を再構築することで同じ失敗を繰り返すことなく、また新たな気持ちで再受験に臨めるでしょう。

メンタルの強化

多浪の受験生にありがちな乱れやすいメンタルの強化も勉強と同じくらい大切です。
結果ばかりにとらわれることなく、日々の小さな成長を認めて自信をつけましょう。
受験は孤独との戦いですので、自分で自分を認めて評価し、自己肯定感を高めるべきです。
その他、安定した生活リズムによる十分な睡眠、バランスの取れた食事、運動などの生活習慣にも気を遣うことで心の安定にもつながります。
不安に思っていることや悩みは信頼できる家族や講師の先生に打ち明けてみる機会を多くすることで心に余裕がもてます。
医師になって何がしたいのか、何のために医師を目指しているのかを明白にし、勉強へのモチベーションを維持しましょう。

面接・小論文対策の徹底した対策

医学部受験は面接や小論文対策も重要な合格への鍵になっています。
現役以外の医学部受験生によく聞かれるのが「なぜ医師を目指し続けるのか」です。
その理由を明確に語らなければなりません。浪人での経験はマイナスではなく、「努力を辞めずあきらめないで継続できる力」「自分と向き合った大切な時間」と前向きに考え、それを伝えましょう。
小論文では医師になる上での社会問題への関心や倫理観が求められます。
日常的に新聞や医療の記事に触れ、身近なものにして意見を分かりやすくまとめる練習を日々続けましょう。

志望校の再考

何度も浪人してしまう場合は、志望校を再度考え直す必要があります。
これまでの結果を分析し、理解し、合格の可能性や問題の出題傾向と自分の相性を考えてみましょう。
偏差値以外にも、校風の確認もしてみると良いでしょう。
現実的な選択と挑戦したい学校のバランスを考えて、合格の可能性を最大限増加する戦略を立てましょう。

サポート体制の構築と活用

医学部受験生にとって効果的なサポート体制の構築は必要不可欠です。
自分のポテンシャルを最大限引き出してくれる予備校や塾を選択し、学習の質、効率を高めて周りと差をつけましょう。
疑問があればそのままにするのではなく、講師やチューター等に積極的に相談して弱点を克服したり得意を伸ばしたりしましょう。
効率的に学習を進めるためには、やはり予備校の利用は必要になってくると思われます。

三浪生(多浪生)のための効果的な学習計画方法

次に、三浪生(多浪生)のための効率的な学習計画方法についてご紹介していきます。

弱点克服と得意分野強化のバランスをとる

多浪生はいかに時間を有効に使えるかが合否を左右します。
まずは過去の成績を自分で分析し、基礎が抜けているところはないかを確認し、単元ごとの弱点を明白にして補強しましょう。
同時に、得意な分野も演習を重ねることで完璧に近づきます。
苦手の対策も、もちろん重要なことではありますが、強みを伸ばすことで学習の効率が上がります。
週単位で計画を立て、学習の進捗を随時確認する癖を付けることで、質の良い学習ができます。

時間管理を徹底する

年間・月間・週間・日間の四層で長期的、中期的、短期的なスケジュール管理を徹底して行っていくことが、多浪生の時間管理において非常に重要なものになってきます。
模試や受験の日程を逆算して計画的に学習を行っていくようにしましょう。
また、日々の学習のルーティーン化により、決まった時間に集中力が働きやすくなります。
そして、長期間の浪人生活には、燃え尽き症候群や中だるみがつきものです。
定期的な模試や他者との比較で成果を可視化し、モチベーションをリフレッシュしましょう。
休憩・運動・趣味の時間もスケジュールに組み込むなど、計画的に休息をとるようにしましょう。
浪人の期間をただの「繰り返し」にしないために、時間の使い方を根本的に見直すことは、合格への大きな一歩になります。

模試と過去問を効果的に使う

模試と過去問も自己分析と修正のための最強の道具です。
模試で出た弱点分野が志望校の過去問にでているのかを確認してみましょう。
そして、それに応じて対策教材を投入するようにしましょう。
また、過去問で出題されたテーマが模試で出題されたかどうか確認してみましょう。
よく出るようなら、演習強化を行うようにしましょう。
何度も解いているからといって適当に解くのではなく、毎回合格点をとるぞという強い気持ちで解くようにしましょう。

まとめ

今回は、医学部三浪、多浪生についてご紹介しました。
医学部三浪、多浪は決して遠回りではなく、自分の信念を貫いた証です。
積み重ねた努力はきっといつかあなたの糧になります。
周囲からのプレッシャーや成績不振などでモチベーションが下がることもあるかもしれません。
その苦悩の先にはきっと明るい未来が待っています。今回紹介した勉強法を参考にして、医学部合格を勝ち取りましょう。

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