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医学部受験生が受けるべき模試9選 効果的に模試を活用する方法とは?

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カテゴリ:基礎知識

医学部の受験を考えている場合は、医学部模試の受験も検討している方が多いのではないでしょうか。
医学部は他の学部よりも難易度が高い傾向にあり、出題内容にも特徴が見られます。
それらを体感するためにも医学部模試の受験をおすすめします。
しかし、医学部模試について様々な種類の中からどのような医学部模試を受けたら良いのか、さらにどのように活用したら良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで、医学部模試を受けるメリットや種類、活用方法、注意点を解説します。

この記事を読むとわかること
  1. 医学部模試のメリット
  2. 医学部模試の活用方法
  3. おすすめの医学部模試9選

医学部模試を受けるメリット


医学部の合格を目指す場合は、医学部模試を受験しましょう。
医学部模試を受験することにはさまざまなメリットがあるからです。
まずは医学部模試を受験するメリットを解説します。
メリットをまとめると以下のとおりです。

  • 本番の雰囲気を体験できる
  • 自分の実力を知ることができる
  • 私立医学部の傾向を知ることができる
  • 自信に繋がる
  • 目標に向けた学習計画を立てることができる

本番の雰囲気を体験できる

医学部模試は、本番の試験と同じような形式で行われます。
そのため、模試を受けることで本番の雰囲気を体験することができます。
例えば、他の受験者が解答用紙に記入する音、ページをめくる音など、雑音のなかで模擬試験を受けることで、本番さながらのプレッシャーを体験できるでしょう。
これにより、本番の試験に対する不安を軽減することも可能です。
また、本番の試験では、時間配分が非常に重要になるため、模試を受けることで時間配分の練習もすることができます。

自分の実力を知ることができる

模試は、自分の実力を知ることができる絶好の機会です。
「A判定」や「C判定」など客観的な実力を把握することで、現在地が分かりどれくらい偏差値を点数を向上させないといけないか見えてきます
模擬試験を受けると、出題内容に対する自分の点数や偏差値なども分かるため、強化すべき単元が明確になります。
さらに模擬試験を受ける回数を増やすことで、前回の弱点が克服できるかも試すことができます。

私立医学部の傾向を知ることができる

私立大学の医学部は独自の傾向がありますが、模擬試験を受けることでその傾向を掴むことが可能です。
例えば「毎年この分野が出題される」「記述式の回答が多い」などがあげられ、模試を通して実践的に解くことでより、慣れやイメージを付けることができます。
もちろん、大学ごとの対策教本やテキストなども販売されていますが、限られた時間内でそれらの問題を解けるかどうか試すには模擬試験が最適です。
模擬試験を受けて志望大学の出題傾向を掴み、結果から日々の学習につなげることで成績の向上を図りましょう。

自信に繋がる

模擬試験の成績が良いと、判定や点数、順位などを含めた総合的な要素から自信に繋げられます。
例えば志望校に対してA判定が出たり、偏差値が志望校に達している場合、「受験に合格できるかも」という自信につなげることができます。
また、日々の学習で取り組んできたことが模擬試験当日に発揮できれば、それもまた自信につながるわけです。
模擬試験を通じて受験に自信が持つことができれば、毎日の学習に対するモチベーションも高まります。
高いモチベーションを持って取り組むことができれば、さらなる成績向上も目指せ好循環になります。

目標に向けた学習計画を立てることができる

模擬試験を受けると、問題ごとに出来不出来がわかり、場合によっては学習のアドバイスなども記載された結果を受け取れます。
自分では気づかないことも客観的にアドバイスがあれば、日々の学習計画に役立てることが可能です。
どの大学を受験するにしても、傾向を掴み、自分の弱点を克服しながら合格を目指す必要があります。
そのためには、必要な内容に必要な時間をかけて取り組まなければなりません。
模擬試験を受ければ、自分の強みはもちろんのこと、弱点も分かるので、日々の学習計画に反映させられるわけです。
模擬試験は「点数を取る」ということも大事ですが「現状を把握する」という意味合いで受験すると、学習計画に活かせて効率的な勉強につながります。

医学部模試の効果的な活用法


医学部模試を受験した後は、復習が必要です。
しかし、実際にどのように復習をすれば良いか分からない受験生も多いと思います。
そこで、医学部模試の効果的な活用法をご紹介します。

  • 間違えた原因を分析し課題を見つける
  • 今後対策を練る
  • ひと月に一度受けてアウトプットの機会を作る

間違えた原因を分析し課題を見つける

まずは間違えた問題の原因を分析しましょう。
知識不足によるものか、解法が分からなかったのか、時間が足りなかったのかなど、さまざまな原因が考えられます。
原因を明確にすることで、今後の学習に活かすことができます。

苦手分野を理解することが重要

また、模試結果から自分の弱点を把握することも重要です。
特定の科目や分野で点数が低い場合は、その科目や分野に重点的に取り組む必要があります。
弱点を克服するためには、苦手分野の教材を再度学習したり、問題演習を行ったりすることが有効です。

得意分野で高得点を狙う

さらに、模試結果から自分の得意分野も把握することができます。
得意分野は、入試本番でも高得点を取ることが期待される分野です。
得意分野の学力を維持するためにも、定期的に復習することが重要です。

今後の対策を練る

模試結果から得られた情報(判定や点数など)をもとに、今後の学習計画を立てましょう。
弱点が明確になった場合は、その弱点を克服するための対策を練る必要があります。
何をどのくらい、どれくらいの時間を割くのか、綿密に計画を立てましょう。
また、時間配分がうまくいかなかった場合は、時間管理能力を鍛えるためのトレーニングも必要です。
模試本番と同じ時間配分で問題演習を行い、時間配分に慣れるよう意識してください。

メンタルトレーニングも有効

さらに、入試本番でも実力を発揮するためには、メンタル面も重要です。
ストレスやプレッシャーに負けずに実力を発揮するためには、リラックス法や呼吸法などのメンタルトレーニングも有効な方法です。

ひと月に一度受けてアウトプットの機会を作る

医学部模試は、ひと月に一度程度受けることがおすすめです。
定期的に模試を受けることで、自分の成長を確認することができます。
模試はアウトプットの機会でもあります。
普段の学習で身につけた知識や技能を発揮することができます。
前述したように、医学部受験や大学受験に関する模擬試験はさまざまな予備校が主催し定期的に開催しています。
それぞれの模試で特徴が異なるため、気になる模試があれば積極的に受験して自分の力を試してみましょう。

医学部模試を受ける際の注意点!


医学部模試を定期的に受けて自分の力を試したいところですが、受験の際には注意点があります。
主な注意点を2点に絞って解説します。
それぞれの内容を確認して、医学部模試の受験に備えてください。

  1. 受けっぱなしにしない
  2. 判定に一喜一憂しない

受けっぱなしにしない

医学部模試に限ったことではありませんが、模擬試験を受けたら受けっぱなしにしないでください。
模擬試験を受ける目的は、現状の自分の力を把握して日々の学習に役立てることです。
そして、最終的に望む大学の医学部に合格することになります。
模擬試験を受験したら、前述した活用法をもとに、学習計画の再計画をして復習に励んでください。
模擬試験を受けて学習計画をたて、復習を繰り返すことが、志望大学の合格につながります。

判定に一喜一憂しない

模擬試験を受けると判定や点数、偏差値が明確になります。
ただし、受験後の結果はあくまで参考程度に留めておくことが重要です。
判定結果に一喜一憂することは避けましょう。
判定結果は、あくまでその時点での自分の実力を示すものです。

模試の結果が悪くても逆転できる

入試本番までに時間が残されているならば、今後の努力次第で十分に逆転することが可能です。
また、判定結果が良かった場合でも油断は禁物です。
模擬試験はあくまでも本番を想定した練習段階であって、志望大学に合格したと決まったわけではありません
油断せずに日々の学習に取り組む必要があります。

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医学部受験生におすすめ模試9選


医学部模試は大手予備校を中心に、定期的に開催されています。
ここでは、医学部受験生におすすめの模試を厳選して9種類ご紹介します。
それぞれの特徴や日程などを確認して、受験を検討してください。

  1. 河合塾全国共通テスト模試
  2. 駿台全国記述模試
  3. 駿台全国マーク模試
  4. 代々木ゼミナール入試プレテスト
  5. 東進模試
  6. メディカルラボ私立医学部模試
  7. クルゼ模試
  8. 進学塾ビッグバン医系大学プレ入試
  9. 富士学院医学部実力模試

河合塾全国共通テスト模試

河合塾全国共通テスト模試は、大学入学共通テストを想定したマーク形式の模擬試験です。
医学部受験生であっても大学入学共通テストの受験が必要な場合がほとんどですので、試験対策として受験しておきましょう。
出題内容は本番の大学入学共通テストと同等の内容やレベルであり、全統記模試とのドッキングで評価します。
実際は共通テストと二次試験で総合評価されるため、そのような評価方法になります。
2023年度の実施日程は下表をご覧ください。

第1回全統共通テスト模試 4/30(日)
第2回全統共通テスト模試 7/30(日)
第3回全統共通テスト模試 10/22(日)

駿台全国記述模試

駿台全国記述模試は、全国でも屈指の学力を持つ受験者のなかで試験を受ける難関試験対策の模擬試験です。
記述式と論述式で構成され、問題の難易度が非常に高く旧帝大や早慶上智、医学部医学科を目指す受験生が参加します。
駿台予備校において大学受験に精通した講師が出題内容を考えるため難易度も高くなるわけです。
受験後は丁寧な解説が掲載されるため、日ごろの学習に活かしやすいです。
全国の受験者から判定しますので、判定の精度も期待できます。
2023年度の開催日程は下表をご覧ください。

第1回駿台全国記述模試 5/28(日)
第2回駿台全国記述模試 9/24(日)

駿台全国マーク模試

駿台全国マーク模試は、大学入学共通テストとマーク式試験の対策として利用できる模試です。
河合塾模試などと同様の難易度になりますが、受験者がそこまで多くなく、判定や偏差値では他の模擬試験に劣る場合があります。
出題される問題の難易度は基本から標準レベルが多く、駿台の模試のなかでも比較的優しい部類です。
医学部受験生としては物足りなさを感じるかもしれませんが、基礎力の確認などに活かせます。

代々木ゼミナール入試プレテスト

代々木ゼミナール入試プレテストは、各大学における入試の傾向や特徴からそれぞれの大学に即した内容が出題される模試です。
東大、京大、阪大、北大、早大、慶大などの入試プレテストを開催しています。
また、問題冊子や解答用紙の形式まで、各大学に合せているため、より実践を想定した受験ができます。
なお、大学入学共通テスト入試プレテストもあります。
2023年度の開催日程は下表をご覧ください。

名大入試プレ 6/18(日)
第1回東大入試プレ 7/15(土)、7/16(日)
第1回京大入試プレ 7/23(日)
九大入試プレ 8/6(日)
第1回大学入学共通テスト入試プレ 8/13(日)
東北大入試プレ 8/20(日)
阪大入試プレ 8/20(日)
早大入試プレ 10/22(日)
慶大入試プレ 11/3(祝・金)
第2回大学入学共通テスト入試プレ 11/5(日)
第2回京大入試プレ 11/12(日)
第2回東大入試プレ 11/18(土)、11/19(日)
北大入試プレ 11/19(日)

東進模試

東進模試は、大学入学共通テストや難関校、有名私立大学などの本番レベルの内容で出題される模試です。
どの模擬試験も本番を想定した内容で出題されるため、実際の試験対策にも活かせます。
また、Webで復習ツールを活用できるので、日々の学習に活かしやすいです。
2023年度の開催日程は下表をご覧ください。

共通テスト本番レベル模試 8/20(日)、12/17(日)
早慶上理・難関国立大模試 7/16(日)、9/17(日)、11/19(日)、1/21(日)
医学部82大学判定テスト 6/25(日)、10/29(日)

※上記は一例であり、各大学の本番レベル模試などの日程は東進のホームページでご確認ください。

メディカルラボ私立医学部模試

メディカルラボ私立医学部模試は、河合塾グループが実施する模試です。
さまざまな視点から学力を判断できる出題形式、独自の算出による的確な判定、全私立医学部の受験者全体で自分の順位が分かるなどの特徴があります。
私立医学部に特化した模試であり、判定や結果によって現状の自分に最適な大学が判明します。
ホームページではマイページも利用でき、学力分析などが可能です。
2023年の開催日程は下表をご覧ください。

第1回 6/11(日)
第2回 9/24(日)

※上表は東京(秋葉原会場)の日程です。
※会場ごとの開催日時はホームページでご確認ください。
※各会場、第1回は6月、第2回は9月や10月に開催しています。

クルゼ模試

クルゼ模試は、医歯薬専門予備校の「野田クルゼ」が運営する医学部系に特化した模試です。
受験者のほとんどが医学部志望であり、合格判定の精度には定評があります。
また、模試返却まで1〜2週間程度であり、スムーズに復習に取り組めます。
過去には実際の試験問題を的中させたこともあり、受験者からの信頼も厚いです。
2023年度の開催日程は下表をご覧ください。

第1回 6/4(日)
第2回 8/11(日)
第3回 10/1(日)
第4回 12/3(日)

進学塾ビッグバン医系大学プレ入試

進学塾ビッグバン医系大学プレ入試は、医系大学に特化した模試です。
講師陣が作成したオリジナル問題を本番と形式や見た目をそっくりにして作成しています。
会場受験だけではなく自宅受験もできるので、全国から受けられる模試です。
また、模試の結果は個別に郵送され、解説講義も視聴することが可能です。

富士学院医学部実力模試

富士学院医学部実力模試は、同予備校が独自の目的で実施する模試です。
一般的な模試のように判定することだけが目的ではなく、結果を活かして医学部に合格するためのツールとしての目的があります。
模試受験後は、希望者を対象に模試返却会を実施して、専門スタッフがアドバイスしています。
映像配信による解説授業もあり、日々の学習に活かしやすいです。

様々な模試を受けることが大切

模試には上記のように様々な種類があります。
模試はそれぞれ特徴があり、日程や難易度、志望校の判定なども異なった結果が出てきます。
そのため、複数の模試を受験して自分の立ち位置や自分の得意・不得意をできるだけ精度を高めて分析をすることができます。
複数の模試を受講して、自分の状況を見極めるようにしましょう。

まとめ

医学部模試は各予備校が定期的に実施しており、受験することで本番の試験の傾向が掴めたり雰囲気を味わえたりできます。
また、受験後の結果をもとに、適切な学習計画にも活かせます。
模試は様々な種類があり、難易度や特徴、日程も複数あるため、自分に合った模試を選ぶことや複数の模試を選んで受験してみることが大切です。
今回は医学部模試のメリットや種類、活用方法、注意点を網羅しました。
医学部受験生は、一つ一つ確認して、本番の試験に臨んでください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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