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医学部の二次試験の難易度は?国公立大学と私立大学をそれぞれ解説|対策方法についても解説

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カテゴリ:入試

医学部の入試は、国公立・私立とも一次試験、二次試験があります。
これは、他の学部には見られない傾向なので、「二次試験とはどのような試験なのか」「一次試験に比べて難易度はどうなのか」と心配している学生も多いことでしょう。
今回は、医学部の二次試験はどのような試験なのか、国公立と私立大学の二次試験の特徴や違いをそれぞれ解説します。
医学部を目指して入試の情報を集めている方は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること
  1. 二次試験対策がどのような試験か
  2. 国公立大学と私立大学の試験の違い
  3. 各大学の二次試験について

今回の記事を動画で解説しています!

医学部受験の二次試験とは?

二次試験
医学部の二次試験は、国公立と私立で若干の違いがあります。
国公立大学の一次試験は「大学入学共通テスト」であり、二次試験は大学独自のテストが前期・後期の2回実施されます。
一方、私立大学は一次試験で学科試験、二次試験で小論文・面接の試験をおこなうのが一般的です。
以下に、二次試験の特徴や難易度を詳しく解説します。

国公立・私立医学部二次試験の難易度

医学部の二次試験は、国公立・私立ともに一次試験合格者を対象とするため、学力と人物面の両方で高い水準が求められます。
ただし、その難しさの性質は大学区分によって異なります。
国公立医学部の二次試験では、記述式中心の大学独自の学力試験が課され、共通テストよりも明確に難易度が上がります。
単なる知識量だけでなく、論理的思考力や記述力、深い理解力や応用力、さらには倫理的思考力まで問われます。
また、面接や小論文では、志望動機や医師としての適性、地域医療への理解、人間性やコミュニケーション能力が厳しく評価されます。
そのため、共通テストの得点が高くても、二次試験の出来次第で不合格になるケースは珍しくありません。
一方、私立医学部は志願者数が非常に多く、合格枠が限られているため、倍率が20~30倍を超えることもあります。
二次試験では、学力試験よりも面接や小論文による人物評価の比重が高い傾向があり、短時間の受け答えや態度が合否に大きく影響します。
大学によって評価軸は異なり、個別面接だけでなく、集団討論やグループワークを通じて協調性やリーダーシップなどの資質を見られる場合もあります。
このように、医学部二次試験の難易度は、国公立では「学力の最終選別」、私立では「人物面の最終確認」という側面が強く、志望校の試験形式に応じた対策が不可欠です。
国公立・私立を問わず、各大学が公表している合格のボーダーラインを参考に自分の実力を客観的に確認し、届いていない場合は早急に学習計画や対策を見直すことが、医学部合格への重要な一歩となります。

国公立大学は難易度が高い学力テスト

医学部は理系の学部なので、入試は数学・理科・英語などが主です。
しかし、一部の国公立大学では国語の試験もあります。
また、どの国公立の試験も一次試験の共通テストと比べると難易度が高めです。
受験する科目も学校ごとに異なるため、自身に最適な学校を受験するようにしましょう。

小論文テストが行われることも

一方、私立大学は小論文のテストがおこなわれるところが多いです。
小論文の内容は、主に医学に関するテーマが選ばれ、医師になるための心構えに関しても問われることもあるでしょう。
小論文は文章を書き慣れていないと時間内に合格点に達する文章を書くのは難しいです。
科目の勉強と並行して、小論文の勉強も進めていきましょう。

国公立大学と私立大学の二次試験の違い

国公立大学と私立大学の二次試験の違い
ここでは、国公立大学と私立大学で二次試験にどのような違いがあるか、解説します。
医学部受験を目指す方は、違いをしっかりと把握しておきましょう。

国公立大学の特徴

国公立大学の二次試験には、以下のような特徴があります。

  1. 前期と後期の2回チャンスがある
  2. 前期試験は学力試験と面接が一般的
  3. 小論文がある大学もあり
  4. 後期試験は小論文と面接のみの大学も多い

大学によって試験内容が異なるので、志望校の試験内容を確かめて対策を立てましょう。

私立大学の特徴

私立大学の二次試験は、小論文と面接のみのところが多いです。
一次試験で、外国語・数学・理科などの学力を問い、二次試験で倫理性や表現力、コミュニケーション能力が問われます。
小論文の内容は単にテーマに沿って論文を書くのではなく、資料などを読んで自身の考えを述べる形式のものも多く、大学ごとに特色があります

早めの対策が必要

一朝一夕では対策がたてられないので、志望校を決めたら早めに小論文対策もしておきましょう。
なお、大学によって試験内容に差があり、小論文がない代わりに英作文や英語の読解力が求められる問題が出る場合があります。
また、近年は私立大学の中にも国公立大学同様、後期試験を実施するところも出てきました。

国公立大学と私立大学を比較すると

国公立大学と私立大学の二次試験の内容を比較すると、以下の表のようになります。

国公立大学 私立大学
試験内容 学科試験/面接
※小論文は大学による
小論文/面接
※学科試験がある大学もある
共通テスト 必須(一次試験の代わり) 利用できる大学も出てきたが必須ではない
試験の回数 前期・後期の2回 ほとんどの大学が1回のみ

国公立大学は学科試験と面接、私立大学は小論文と面接のケースが多いですが、大学によって科目や内容が異なります。
また、配点にも差があるので、志望校を決めたら早めに大学に合せた対策をたてましょう。

医学部二次試験の対策方法

二次試験の対策
医学部への合否を決めるのは”二次試験”といっても過言ではありません。
ここでは、医学部の二次試験を突破するための対策方法を紹介します。

ボーダーラインの確認

ボーダーラインとは、医学部に合格した上位50%の点数で定められます
入試が終了すると、各大学の合格最低ラインも公開されますが、それを超えているからといって安心できません。
ボーダーラインを確認し、それを超えるのを目標としましょう。

合格最低ラインを超えたからといって安心できない

合格最低ラインは、入試を受ける学生のレベルによって毎年変わります
昨年の合格最低ラインを超えたからといって、安心できません。
レベルが高い学生が集まれば、最低合格ラインは簡単に上がります

ボーダーラインを超えれば合格可能性は高い

ボーダーラインを超えていれば、当日大きなミスをしない限り、合格する可能性は高いです。
模試の成績がボーダーラインより上であれば、その調子で頑張りましょう。
ボーダーラインより下回っているなら、早急に対策が必要です。

医学部二次試験の合格率と倍率の傾向

医学部二次試験の合格率(実質倍率)は、国公立大学でおおむね3倍台、私立大学では10倍を超えることが多く、私立医学部の方が競争が激しい傾向にあります。
現役合格者の割合は全体で3~4割程度にとどまり、浪人生や再受験生が多数派を占めている点も、医学部入試の特徴といえます。
特に私立医学部は志願者数が多く、倍率が非常に高くなりやすいのが特徴です。
大学や年度によっては、記述力・思考力を重視した試験への変更や学費改定などの影響で倍率が大きく変動することもあり、合格率は必ずしも一定ではありません。
実際に、金沢医科大学で148.8倍、昭和医科大学で53.1倍といった極めて高い倍率となる年も見られます。
一方で、東京慈恵会医科大学や藤田医科大学の地域枠のように、倍率が約7倍と比較的低い募集区分も存在します。
また、慶應義塾大学は倍率自体は高いものの、現役合格率が約81%と高く、倍率だけでは合格のしやすさを単純に判断できない大学もあります。
このように、医学部二次試験の合格率や倍率は、大学や年度、募集区分によって大きく異なります。
これらの数値は合格の難しさを示す重要な指標であり、受験生にとっては志望校選択や併願戦略を立てるうえで欠かせない情報です。
倍率や合格率の傾向を正しく理解し、自分の立ち位置を客観的に把握したうえで戦略的に受験計画を立てることが、医学部合格への現実的なアプローチとなります。

受験科目と難易度を確認

ここでは二次試験の受験科目と難易度に分けて対策方法を解説します。

受験科目について

国公立、私立問わず医学部の二次試験は大学によって異なります
例えば理科なら、化学・生物・物理の3科目から選択できる大学もあれば、化学は必須で残りの2科目が選択制、といったところもあります。
国公立の場合は、国語の有無なども確認しましょう。

難易度について

難易度も確認しておきましょう。
国公立大学医学部の場合、一次試験の共通テストより二次試験の学科試験の難易度が極端に難しい傾向の大学は、二次試験で不合格になる可能性が高まります
共通テストが得意なのか、共通テストよりも二次試験で挽回したいのかなど、自身の得意な方に合わせて選択するようにしましょう。

配点と目標得点率から優先度を決定

医学部二次試験では、大学ごとに科目の配点が大きく異なります。
そのため、「得意科目を伸ばす」だけではなく、配点を踏まえて科目ごとの目標得点率を設定することが重要です。
目標得点率を決めることで、どの科目に時間を割くべきか、優先順位が明確になります。
まずは志望校の配点を確認し、高配点科目ほど得点の影響が大きいことを前提に対策を組み立てましょう。
例えば、数学や理科の配点が高い大学では、これらの科目を重点的に伸ばすことで合格に直結しやすくなります。
一方で、配点が低い科目でも「0点は致命的」なので、苦手科目は最低限の得点を確保する必要があります。
苦手科目を捨てるのではなく、必要最低限の得点ラインを設定して維持することが大切です。
目標得点率の設定は、単に高得点を目指すのではなく、「合格に必要な得点を効率よく積み上げる」ための戦略です。
たとえば、配点の高い科目で80〜90%を狙い、配点の低い科目は60〜70%に抑えるといった形で、科目ごとに目標を分けると現実的な学習計画になります。
このように、配点と目標得点率を意識して優先度を決めることで、限られた学習時間を最大限に活かし、合格に近づく戦略を立てられます。
志望校の配点を基に、科目ごとの目標得点率を早めに設定し、日々の学習を最適化することが重要です。

日程を把握してスケジュールを立てる

多くの私立大学医学部の受験生が複数の医学部を受験します。
試験日程を把握して受験のスケジュールを立てましょう。
数日間続けて試験を受け続けるのも可能ですが、東京や大阪といった複数の大学が固まっている地域ではないかぎり移動も大変です。
大阪会場、東京会場などと移動のロスを減らして、まとめて受験するのも有効です。

全体のスケジュールを意識して計画を立てる

また、試験科目が異なる試験を連日受けるのも負担が大きいので、可能ならば1日、トラブルがあった場合も考えれば2日以上開けて試験を受けるといいでしょう
国公立の場合は前期試験に不合格だった場合を考えて後期試験の日程も把握しておくと後期試験を受けるときに困らないです。
その場合は、願書の締め切り日も確認しておいてください。

面接や小論文の手を抜かない

面接や小論文の対策は、学科試験の対策に比べてつい手を抜いてしまいがちですが、一朝一夕で実力は身に付きません。
ここでは、面接や小論文の対策方法を紹介します。

面接対策:評価ポイントと注意点

面接は、以下の質問が頻出です。

  1. 高校のとき取り組んできたこと
  2. 医学部を受験した理由
  3. 医学に関する質問
  4. 理想の医師像など

医学部面接で高評価を得るには、医師としての適性・倫理観・コミュニケーション能力を示し、志望動機や将来のビジョンを具体的に言語化することが重要です。
志望理由は「なぜ医師になりたいか」「どんな医師になりたいか」を、経験やエピソードを交えて明確に伝えましょう。
逆に不合格につながりやすいのは、志望動機が曖昧(「なんとなく」「親が医者だから」など)や、患者層への偏見・倫理観に欠ける発言、質問の意図を理解しない的外れな回答、態度の悪さや準備不足です。
面接では基本的なマナー(挨拶・服装・言葉遣い・時間厳守)も評価の対象になります。
対策としては、模擬面接を繰り返すことが最も効果的です。
先生や講師にフィードバックをもらい、実際の場で落ち着いて話せるように練習しましょう。
加えて、医療関連の時事ニュースを日常的にチェックし、自分の意見を整理しておくと、面接での話の幅が広がります。

小論文対策:出題形式と高得点のコツ

医学部小論文は、課題文型(資料読解型)、テーマ型、図表・グラフ型(データ分析型)、教科型など多様な出題形式があります。
それぞれ、読解力や倫理性、背景知識、データの分析力、教科知識の応用力などが求められます。
高得点を狙うには、序論・本論・結論の基本構成を確実に作り、結論→根拠→具体例→再結論の流れで論理を展開することが重要です。
特に課題文型や図表型では、資料の要点を正確に抜き出し、引用と自分の意見を区別して書く必要があります。
また、時間配分を意識し、構成案・執筆・見直しを時間内に行う練習も大切です。
文章表現は「〜である」調を基本とし、話し言葉や体言止め、比喩表現は避けます。
誤字脱字や論理の飛躍がないよう丁寧に書くことも重要です。
医学部小論文では医師としての倫理観も評価されるため、人命軽視や差別的表現、営利目的を強調する表現、自己中心的な主張、根拠のない断定などは避け、医療倫理や患者の立場を踏まえた視点を示すことが高得点につながります。

過去問対策で入試傾向をつかむ

志望校の傾向は、過去問を解きながら掴みましょう。
どの大学も数年分の過去問題が公開されているので、小論文などは過去問を繰り返し学習するだけでも、かなりの力がつきます。
面接の内容も、毎年極端に変わるわけではないので、情報が入るなら前年度の質問内容なども把握しておきましょう。
予想していた問題が出てくれば、落ち着いて対処しやすいです。

国公立・私立医学部二次試験の具体的な日程

試験日程
ここでは2026年度の国公立・私立医学部二次試験の具体的な日程の目安についてまとめました。

国公立大学医学部二次試験の目安

出願期間 1月下旬~2月上旬
前期日程 2月下旬(共通テスト後)
中期日程 2月下旬(2月18日頃)
後期日程 3月12日(木)~13日(金)頃
合格発表 3月20日(木)~24日(火)頃

国公立は主に2月下旬~3月上旬に行われ、前期・後期・中期で日程が分かれます。

私立大学医学部二次試験の目安

一般選抜(Ⅰ期など) 1月下旬~2月上旬
一般選抜(Ⅱ期・後期) 3月上旬~中旬
大学入学共通テスト利用(後期) 3月上旬以降

私立医学部二次試験の一般選抜では、Ⅰ期などでは国公立前期と、Ⅱ期・後期では国公立後期と重なることも多いです。私立では、日程が大学・方式によって大きく異なるため各大学の募集要項で必ず最新情報を確認しましょう。
国公立前期・中期が2月、後期が3月上旬に集中し、私立は1月~3月まで幅広く実施されるため、併願戦略が重要となります。

医学部二次試験で必要な科目

二次試験科目
ここでは、医学部二次試験で必要な科目について解説します。
国公立でどのような違いがあるのでしょうか?

国公立大学

国公立の試験科目は以下の通りです。

  1. 英語
  2. 数学
  3. 理科(物理・化学・生物から2科目選択が多い)
  4. 国語(現代文のみか、古典や漢文も必要か要確認)
  5. 小論文(ない大学もある)

※一部の大学で国語が入る

学科試験は大学によって傾向が異なるので、過去問を確認して傾向を掴んでおきましょう。
また、学科の勉強と面接の対策を並行して進めていくのが理想です。
一次試験の共通テストでは社会がありますが、二次試験では社会がないので、その分の時間を小論文や面接対策に充てる方法もあります。

私立大学

一方、私立大学の二次試験は国公立に比べると科目数が少なめです。

  1. 小論文
  2. 面接

以上の2科目というところも珍しくありません。
小論文の内容は大学によって千差万別です。
大学によっては、英語の長文を読解させて内容をまとめさせたり意見を求めたりするところもあります。
志望校を決めたら、早々に小論文対策を始めましょう。

医学部二次試験でリスニングは出題される?

医学部二次試験(個別学力試験)では、多くの大学で英語のリスニング試験は実施されていません。
国公立大学医学部では、一次試験である大学入学共通テストでリスニングが必須となり、リーディングとリスニングの合計得点が合否判定に利用されますが、二次試験では英語は筆記(読解や英作文など)中心で構成されるのが一般的です。
ただし、リスニングや英語4技能試験を重視する大学も存在します。
例えば、佐賀大学などは外部検定利用でリスニングを含む4技能評価を活用しています。
また、私立大学でも東京慈恵会医科大学、順天堂大学、藤田医科大学、兵庫医科大学などが外部検定の英語資格を評価しており、これらの資格にはリスニングが含まれます。
個別試験でのリスニングの有無は大学・年度によって変わるため、志望校の最新の募集要項で必ず確認することが重要です。
リスニングが出題される場合の対策としては、過去問演習で出題形式に慣れることが基本です。
そのうえで、シャドーイング、オーバーラッピング、リピーティング、ディクテーションなど、口を動かす練習を中心に行うことが効果的です。
単語力や発音の基礎を固めたうえで、音の連結やリズム、イントネーションを体得し、意味理解と音の聞き分けを分けて練習することで、リスニング力は伸びやすくなります。

注意!二次試験を勉強する際のポイント

二次試験ポイント
ここでは、二次試験対策をおこなう上での注意点を紹介します。
特に、国公立を第一志望にしている方は、参考にしてください。

得意科目ばかりを勉強しない

国公立の試験は科目数が多いです。
一次試験よりも科目数は少ないとはいえ、英語・数学・理科・面接があります。
全ての科目を万遍なく勉強して得点をアップしていくのが理想ですが、なかなかうまくいかない学生も多いでしょう。
モチベーションを保つためつい得意科目ばかり勉強しがちな方もいますが、それでは十分な力がつきません。

試験は全体の点数で合否が決まる

ある科目が満点でも、別の科目が20~30点しか取れなければ、70点ずつ得点した受験生より総合得点は低くなります。
全ての科目で最低半分以上の得点が取れるように不得意な科目は早めに勉強を始めるなど工夫してください。
医学部の試験はどの科目も一夜漬けは通用しません
不得意な科目が得意な科目の足を引っ張らないよう、勉強のカリキュラムを組むのが理想です。

勉強の優先度を決めてから取り組む

科目数が多いと、全ての科目に合格する自信がつくまで勉強できない可能性もあります。
一次試験の手応えを感じたら、二次試験は優先度を決めて勉強しましょう。
最も優先すべきは、配点が多い科目です。
配点が多い科目で点数が低いと、ほかの科目での挽回は難しいです。

苦手科目も優先度を上げる

次に優先すべきは苦手科目です。
二次試験を受ける時期だと得意科目は限界まで伸びている可能性が高いでしょう。
苦手な科目の点数を少しでもアップできれば、それが自信にもつながります。
また、面接対策や小論文対策は短期集中が向いている人と時間をかけた取り組みが向いている人がいます。
自分がどちらに該当するか、早めに見当をつけて対策を開始しましょう。

一次試験(共通テスト)を蔑ろにしない

特に、国公立大学の医学部受験を志す学生にとって、一次試験(共通テスト)は難しくはない試験です。
全科目8割以上取得できる実力を持っている方も珍しくないでしょう。
そのため、二次試験の対策に全力を注いで、一次試験の対策はあまりしていないケースもあります。

共通テストが難化する年も

共通テストが難化する年もあります。
特に、数学や理科は難易度の変異が頻繁で、易しい年もあれば一気に難化した年もあります。
「簡単だ」と思っていた共通テストで満足な点が取れなければ、二次試験に悪影響が出るでしょう。

共通テストも過去問対策を行おう

一次試験で高得点が取れる自信があったとしても、直前になったら過去問を解くなど対策をしておきましょう。
落ち着いて試験に臨むことができ、急に問題の傾向が変わっても対応しやすいです。

医学部二次試験で不合格になる人の特徴と対策

医学部受験対策
医学部の二次試験で不合格になりやすい受験生には、いくつか共通した特徴があります。
代表的なのが、面接対策の不足です。
医学部の面接では、学力以上に志望動機の明確さや人間性、将来像が重視されるにもかかわらず、「本音で話せば大丈夫」と十分な準備をしないまま臨み、大学理解の浅さや一貫性のない受け答えによって評価を下げてしまうケースが少なくありません。
また、小論文では医療や社会問題に対する知識不足や、結論と理由がかみ合わない論理破綻が原因で点を伸ばせないことがあります。
文章の上手さよりも、筋道立てて自分の考えを示す力が求められるため、基本構成を意識した練習と添削が不可欠です。
さらに、共通テスト後に面接や小論文に偏り、二次試験の学力対策がおろそかになることも不合格の要因になります。
苦手科目や頻出分野を放置すると、致命的な失点につながりやすいため、満点を狙うよりも合格点を安定して取る戦略が重要です。
加えて、直前期の無理な勉強による体調不良や生活リズムの乱れ、強い不安や緊張に飲み込まれるなど、体調管理やメンタル面の準備不足も本番のパフォーマンスを大きく左右します。
二次試験は学力だけでなく、準備の質や当日の安定感まで含めた総合力が問われる試験です。
面接・小論文・学力対策に加え、生活リズムの調整やメンタルコントロールまで意識して万全の状態で臨むことが、医学部合格への現実的かつ確実な対策と言えるでしょう。

各大学の医学部二次試験の概要

医学部二次試験概要
ここでは、主な大学の医学部二次試験の概要を解説します。
試験科目や特徴などを紹介するので、参考にしてください。
ここでは以下の大学について解説を行います。

  1. 東京大学
  2. 京都大学
  3. 弘前大学
  4. 順天堂大学
  5. 慶應義塾大学
  6. 日本大学

東京大学の二次試験

東京大学の二次試験は、4教科5科目で440点満点の個別学力試験と面接です。
内容は以下の表のようになっています。
なお、英語選択者にかぎり英語の問題を一部中国語や独語などほかの外国語に変更できます。
また、面接は個人面接であり、場合によっては二次面接をおこないます。
面接の結果によっては学科試験の成績が優秀でも不合格になる場合もあり、面接も重要視されます

学科試験科目
    • 国語:国総・国表(80点)
    • 数学:数I・数II・数III・数A・数B ※数Bは数列、ベクトル(120点)
    • 理科:物基・物、化基・化、生基・生、地学基・地学 から2科目選択(120点)
    外国語:コミ英I・コミ英II・コミ英III(120点)
面接 個人面接

京都大学の二次試験

京都大学の二次試験も、個別学力試験と面接です。
ただし、東京大学と比較すると配点が異なり、4教科5科目で1000点満点です。
東京大学同様国語が必須科目となっています。
現代文だけでなく古典も出題されるので、幅広い範囲の勉強が必要です。
また、面接が東京大学同様重要視されており、面接の結果次第で学力試験が優秀な成績でも不合格になる可能性があるため、対策が重要です。
このほか、外国語は英語の他に独語、仏語、中国語から選択できます。

学科試験科目
  • 国語:国総・現文B・古典B(150点)
  • 数学:数I・数II・数III・数A・数B ※数Bは数列、ベクトル(250点)
  • 理科:物基・物、化基・化、生基・生から2科目選択(300点)
  • 外国語:コミ英I・コミ英II・コミ英III・英表I・英表II、独語、仏語、中国語から1科目選択(300点)
面接 個人面接

弘前大学の二次試験

弘前大学の二次試験は、2021年より総合問題1科目と面接のみになりました。
科目別の学力試験はありません。
500点満点で、総合問題300点、面接200点の配点です。
問題の内容は英語の長文から、表や図を読み解く問題で、総合学習力が問われます。

自己推薦書に則って面接が行われる

面接は、事前に提出した自己推薦書を資料としておこなわれます。
面接と総合問題、どちらかの点数が著しく低い場合はどちらかの点数が高くても不合格になるので注意しましょう。

学科試験科目 総合問題(300点)
面接 個人面接(200点)

慶應義塾大学の二次試験

慶應義塾大学の二次試験は、小論文と面接です。
合格率は50〜60%前後といわれており、毎年半数の受験生が二次試験で不合格になります。
小論文は50分の間に600〜700文字の文章をテーマに沿って作成します。
テーマは「赤ちゃんポストを利用した人にどのような言葉をかけるか」や「治療費を支払うお金がない人の治療を受ける権利について」など、医療と倫理の両方が混ぜ込まれたテーマが選ばるケースが多いです。
50分の短時間で600〜700文字の理論的な文章を書くためには、何度も模擬問題をくり返し、文章を書き慣れておく必要があります。

面接は面接官が2名

面接は、面接官2人に対して学生1人でおこないます。
時間は10分程度、すべての学生が2回面接を受ける形式です。
面接はフランクな雰囲気でおこなわれ、事前に記入した質問シートの内容に沿っておこなわれる形式です。

小論文 600~700文字 50分
面接 個人面接 約10分

順天堂大学の二次試験

順天堂大学の二次試験は、小論文・面接の2つがあります。
試験期間は2日間です。
なお、順天堂大学は複数の入試方式があり、一次試験に小論文がある試験は二次試験は面接のみです。
小論文の試験時間は70分で、800字程度です。
絵や写真、詩などを用いた問題が出され、自分の考えを述べるもので、志望動機なども問われます。

面接は面接官が4名

面接は学生1人に対して面接官4人でおこなわれ、時間は20分ほどです。
1つの質問に対して深掘りされることが多いので、どのような質問でも「なぜその答えになるのか」の理由を答えられるようにしておきましょう。

小論文 800文字
面接 個人面接 約20分

日本大学の二次試験

日本大学の二次試験は、外国語(英語)・数学(記述式)・面接の3種類です。
二次試験に論文がない代わりに学力試験があります。
外国語と数学後の試験はそれぞれ60分、面接は20分で、配点はそれぞれ60点ずつです。

面接は面接官が3名

面接は試験官3人に対して学生1名の形式でおこなわれ、日本大学を志した理由などを詳しく聞かれることもあります。

学科試験 外国語(英語)各60分 60点数学
面接 個人面接 約20分 60点

二次試験対策まで行うなら医進の会

二次試験対策
二次試験は各大学の傾向に合わせた対策が必要になります。
独学では各大学に最適で効率的な対策を行うのは難しいでしょう。
医進の会では一流のプロ講師による個別の二次試験対策を行っています。
科目ごとに授業を取捨選択し、重点的に学習できるため科目が限られている二次試験の対策もコストパフォーマンス高く行うことができる点が強みです。
医学部受験の二次試験をどのように行ったらいいのか困っている方や、過去問対策をどのように行うべきかわからない方は一度無料面談や体験授業を受けてみてください。
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医学部の二次試験対策でよくある質問

医学部二次試験対策
最後に、医学部の二次試験対策についてよくある質問に回答していきます。

Q1. 医学部の二次試験ではどのような対策が必要ですか?

医学部の二次試験では、学科試験だけでなく、面接や小論文も含めた総合的な対策が必要です。
「二次試験=筆記試験のみ」と考えがちですが、医学部入試では学力以外の要素も重要視されます。
学科試験では、大学ごとの出題傾向に沿った学力が求められる一方、面接では医師を目指す動機や人柄、コミュニケーション力などが見られます。
また、小論文では医療や社会に関するテーマについて、自分の考えを論理的に表現する力が問われます。
それぞれの試験は役割が異なり、どれか一つだけを対策しても十分とは言えません。
医学部の二次試験対策では、筆記対策を軸にしつつ、面接・小論文も含めた全体像を意識した準備が重要です。

Q2. 医学部の二次試験対策はいつから始めるべきですか?

医学部の二次試験対策は、共通テストや一次試験の対策と並行して、早めに準備を始めるのが理想です。
二次試験は直前期だけで対応しようとしても、十分な対策が間に合わないケースが少なくありません。
特に面接や小論文は、短期間で完成度を高めることが難しい試験です。
志望理由の整理や考え方の深掘り、小論文の構成力などは、時間をかけて少しずつ身につけていく必要があります。
そのため、「試験直前になってから対策する」のではなく、早い段階から意識しておくことが重要です。
なお、早期に二次試験対策を始めることは、必ずしも勉強の負担が増えることを意味しません。
日々の学習の中で医療ニュースに触れたり、自分の考えを言語化する習慣をつけたりと、一次試験対策と並行しながら無理なく進めることが可能です。

Q3. 二次試験の面接対策はどこまで準備すればよいですか?

医学部の面接では、志望理由や医師志望動機を自分の言葉で一貫して説明できるレベルまで準備することが必要です。
用意された模範解答を暗記するだけの対策では、十分とはいえません。
面接では、基本的な質問に対する回答だけでなく、「なぜそう考えたのか」「具体的な経験はあるか」といった形で内容を深掘りされることがあります。
そのため、どの質問を受けても矛盾なく説明できる、自分なりの考えの軸を持っておくことが重要です。
また、医学部の面接では知識量よりも、人柄や倫理観、相手の質問を正しく理解して答えるコミュニケーション力が重視されます。
完璧な表現を目指すよりも、自分の考えを落ち着いて伝えられる状態を目標に準備を進めましょう。

まとめ

まとめ
医学部の二次試験は国公立大学と私立大学で大きく内容が異なります。
また、大学ごとにも特色があります。
国公立大学を受けるのか、私立大学を受けるのかで傾向が変わるので、志望校を絞ったら、早めに対策しましょう。
また、小論文や面接の対策も重要です。
特に、面接で不適切な受け答えをすると学力試験で優秀でも不合格になる可能性があるので、注意が必要です。
小論文は過去問を繰り返して解き、面接は大学の傾向を把握して模擬面接をおこなってもらいましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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