英語の関係代名詞の使い方!who/which/thatの違いから例文まで初心者にもわかりやすく解説
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カテゴリ:勉強・対策
英語学習で多くの人がつまずく文法項目の一つが「関係代名詞」です。
本記事では、関係代名詞の基礎から応用までをわかりやすく徹底解説します。
who・which・thatの使い分けや、主格・目的格の違いなど、つまずきやすいポイントを丁寧に解説し、実践的な例文も豊富に紹介します。
中学生はもちろん、大人の英語学習者にも役立つ内容となっていますので、関係代名詞をしっかり理解したい方はぜひ参考にしてください。
目次
関係代名詞とは?
まずは、関係代名詞とは何かについて説明していきます。
英語学習において関係代名詞は、長い文をつなげたり、情報を補足したりするための重要な文法項目です。
正しく使いこなすことで、表現の幅が広がり、より自然な英語が書ける・話せるようになります。
関係代名詞の定義と役割
関係代名詞とは、2つの文を1つにまとめるときに使われる代名詞の一種です。
先行詞(前にある名詞)について、補足情報を加える節(=関係詞節)を導く役割があります。
例えば、
This is the book that I bought yesterday.
という文では、「the book」が先行詞で、「that I bought yesterday」がそれを説明する関係詞節です。
このように関係代名詞は、文と文をつなげ、より詳しい情報を自然に伝えることができます。
関係代名詞と日本語の違い
日本語では、「昨日買った本」のように名詞の前に修飾語句を置くことで、情報を補足する形が一般的です。
しかし英語では、名詞の後ろに関係代名詞と関係詞節を続けることで、同様の意味を表します。
この語順の違いが、日本人学習者が関係代名詞を難しく感じる理由の一つです。
また、英語では主語や目的語の位置が明確に決まっているため、関係代名詞の使い方を正確に理解することが重要です。
先行詞とは何か
関係代名詞を理解するうえで欠かせないのが「先行詞」という考え方です。
先行詞とは、関係代名詞が指し示す名詞のことで、通常は関係代名詞の直前にあります。
例えば、
She has a friend who speaks French.
この文では「a friend」が先行詞で、「who speaks French」がその友達についての情報を加えている関係詞節です。
関係代名詞を使う際は、必ずその前にある先行詞が何を指しているのかを意識することが大切です。
英語の関係代名詞の種類一覧
次に、英語の関係代名詞の主な種類について簡単に整理しておきましょう。
関係代名詞は、先行詞が「人」か「物」か、またはその文中での役割によって使い分けが必要です。
以下の表は基本的な関係代名詞とその用法の一覧です。詳細はこのあと個別に解説します。
| 関係代名詞 | 用途 | 先行詞の種類 |
|---|---|---|
| who | 主語として使う | 人 |
| whom | 目的語として使う | 人 |
| whose | 所有を表す | 人・物 |
| which | 主語または目的語として使う | 物・動物 |
| that | 主語または目的語として使う | 人・物 |
| what | 先行詞を含まない特殊な用法 | 物(不特定) |
関係代名詞の選び方は文の意味に大きく影響するため、しっかり整理しておくことが重要です。
主格の関係代名詞
次に、主格の関係代名詞について詳しく解説していきます。
関係代名詞には「主格」「目的格」「所有格」などがありますが、ここでは文中で主語の働きをする関係代名詞(主格)に焦点を当てます。
主格の関係代名詞を正しく使いこなすことで、英文がより自然で洗練された表現になります。
主格の関係代名詞とは
主格の関係代名詞とは、関係詞節の中で主語の役割を果たす関係代名詞のことです。
代表的なものには、who(人)、which(物・動物)、that(人・物両方)があります。
例えば次の文を見てみましょう。
This is the boy who won the race.
(これはそのレースに勝った少年です)
この文では、「who」が関係詞節「who won the race」の主語となっており、「the boy」の説明をしています。
このように、先行詞と関係詞節をつなぎ、関係詞節の主語になるのが主格の関係代名詞です。
人を説明する主格の関係代名詞の例文
人を説明する場合、主に who と that が使われます。
例えば、
The girl who lives next door is my friend.
(隣に住んでいる女の子は私の友達です)
The teacher that helped me was very kind.
(私を助けてくれた先生はとても親切でした)
このように、「who」や「that」は、先行詞が人であるときに、その人に関する情報を追加する役割を果たします。
物を説明する主格の関係代名詞の例文
物や動物を説明する場合は、which または that を使います。
例えば、
I have a dog that barks all the time.
(私はいつも吠えている犬を飼っています)
The book which won the award is very popular.
(賞を受賞した本はとても人気です)
このように、先行詞が人でない場合、「which」か「that」が主格として使われます。
who と that の使い分け
who と that はどちらも人を先行詞に取ることができますが、ニュアンスや文体の面で使い分けがされることがあります。
「who」はよりフォーマルで明確な文体に向いており、特に人を強調したいときに適しています。
「that」はカジュアルな文や口語的な表現でよく使われ、日常会話では「who」よりも一般的に見られます。
例えば、
The man who called you is my uncle.(ややフォーマル)
The man that called you is my uncle.(ややカジュアル)
ただし、制限用法(必要不可欠な情報)では「that」の方がよく使われる傾向があります。
which と that の使い分け
which と that は、どちらも物や動物に使える主格の関係代名詞ですが、文法的な違いがあります。
「that」は主に「制限用法(必要な情報)」で使われます。
「which」は「非制限用法(補足情報)」でも使えますが、この場合は必ず前にカンマ(,)が付きます。
例えば、
The car that he bought is very fast.(その車は「どの車か」を特定している)
The car, which he bought last year, is very fast.(補足情報として「去年買った」という説明を加えている)
つまり、「情報が文の意味にとって不可欠かどうか」で使い分けることが重要です。
目的格の関係代名詞
次に、目的格の関係代名詞について詳しく解説していきます。
関係代名詞には、主格、所有格、そしてこの目的格の3種類があります。
目的格の関係代名詞は、関係詞節の中で「目的語」としての役割を果たします。
日本語ではあまり意識しませんが、英語では文の構造上、目的語が必要となる場面ではこの目的格の関係代名詞が重要になります。
目的格の関係代名詞とは
目的格の関係代名詞とは、関係詞節の中で動詞や前置詞の後に置かれ、「〜を」「〜に」といった目的語の役割を果たす表現です。主に以下のような形があります。
人に使う:whom, that
物や動物に使う:which, that
例えば、
This is the man whom I met yesterday.
(これは私が昨日会った男性です)
この文では「I met whom」が関係詞節で、「whom」が動詞「met」の目的語になっています。
人を説明する目的格の関係代名詞の例文
人を先行詞として目的格を使う場合、whom または that を使います。
現在では口語では「whom」はあまり使われず、「that」や省略されることが多くなっています。
例文:
She’s the person whom I was talking about.
(彼女が私が話していた人です)
The man that I saw was wearing a hat.
(私が見た男性は帽子をかぶっていました)
物を説明する目的格の関係代名詞の例文
物や動物の場合、which または that が使われます。
例文:
This is the book which I borrowed from the library.
(これが私が図書館から借りた本です)
The movie that we watched last night was amazing.
(私たちが昨夜見た映画は素晴らしかった)
いずれの例でも、「which」「that」は関係詞節内で動詞の目的語として使われています。
目的格の関係代名詞の省略
英語では、目的格の関係代名詞は省略できるのが大きな特徴です。
文法的に正しければ、省略しても意味は通じます。
例えば、
The book I borrowed was interesting.
(私が借りた本は面白かった)
The man I met yesterday was kind.
(昨日会った男性は親切でした)
このように、省略することでより自然でスムーズな英語になります。
特に会話やカジュアルな文章ではよく使われる形です。
省略できないケース
関係代名詞が前置詞と一緒に使われている場合や、文の明確さを保つ必要がある場合には省略できないことがあります。
例えば、
This is the person to whom I gave the letter.(フォーマル)
→ to whom は前置詞+関係代名詞のセットのため、省略できません。
※カジュアルな言い方では This is the person (who) I gave the letter to. と語順を変えて省略できます。
また、関係代名詞を省略すると意味が曖昧になったり、文構造が崩れる場合は省略を避けるのが無難です。
所有格の関係代名詞whose
次に、所有格の関係代名詞whoseについて詳しく解説していきます。
関係代名詞の中でもやや馴染みにくい印象を持たれることの多い「whose」ですが、正しく使えるようになると、より自然で豊かな表現が可能になります。
所有格の関係代名詞とは
所有格の関係代名詞 whose は、先行詞が「持っているもの」や「関係するもの」を関係詞節で説明するときに使います。
つまり、「誰の〜」「何の〜」といった意味を表し、関係詞節の中で名詞を修飾します。
例えば、
I met a girl whose brother is a doctor.
(兄が医者である女の子に会いました)
この文では、「girl」が先行詞で、「whose brother is a doctor」がその説明です。
ここで「whose brother」で「彼女の兄」を表しており、関係詞節内で「brother」が主語になっています。
人の所有を表すwhoseの例文
「whose」は人の所有を表すときによく使われます。
以下のような例があります。
The man whose car was stolen reported it to the police.
(車を盗まれた男性はそれを警察に届け出た)
She has a friend whose mother is a famous artist.
(彼女には母親が有名な芸術家の友人がいる)
これらの文では、「car」や「mother」が関係詞節内の名詞であり、「その人が所有するもの」を示しています。
物の所有を表すwhoseの例文
「whose」は物や動物の所有を表すときにも使われます。
やや形式的ではありますが、文法的には正しい用法です。
以下のような例があります。
I found a house whose roof was damaged.
(屋根が壊れていた家を見つけた)
This is a book whose cover is torn.
(表紙が破れている本です)
ただし、物に対して「whose」を使うのに違和感を持つネイティブもおり、場合によっては他の表現(例: “the cover of which”)が使われることもありますが、一般的な会話や文章では「whose」で問題ありません。
whoseの使い方のコツ
whose を使いこなすためのポイントは、関係詞節の中で「誰の何を説明しているのか」を明確にすることです。
文の中で「誰の〜なのか」「何の〜なのか」といった所有関係を意識して表現することで、より自然で正確な文を書くことができます。
基本の形は「先行詞(人・物)+ whose + 名詞(所有物)+ 動詞…」となるため、このパターンをしっかり身につけておくと便利です。
また、「whose」の代わりに「of which」などの表現が使われることもありますが、堅くなりすぎたり不自然になる場合もあるため、文体や状況に応じた使い分けが大切です。
さらに、意味が複雑になりすぎて読みにくくなる場合は、無理に関係代名詞でつなげず、文を2つに分けて表現することも効果的です。
文の明確さと読みやすさを意識して使いましょう。
関係代名詞thatが必須になるケース
次に、関係代名詞 that が必須となるケースについて詳しく解説していきます。
通常、関係代名詞には「who」「which」「that」など複数の選択肢がありますが、文の条件によっては「that」しか使えない、あるいは「that」を使うのが自然な場合があります。
これらのパターンを理解しておくことで、より正確で流れるような英文を作ることができます。
先行詞に人と物が混在する場合
先行詞が「人」と「物」の両方を含んでいる場合、関係代名詞には that を使うのが原則です。
「who」は人にしか、「which」は物にしか使えないため、両方を含む場合はどちらにも使える「that」が最も適切です。
例えば、
The people and ideas that changed the world.
(世界を変えた人々とアイデア)
このような場面では、「who」や「which」は使えず、「that」のみが正しい選択となります。
先行詞が最上級や序数詞で修飾されている場合
先行詞が 最上級(the best, the most など) や 序数詞(the first, the second など) で修飾されている場合も、「that」を使うのが基本です。「which」を使うと不自然に聞こえることが多くなります。
例えば、
This is the best movie that I have ever seen.
(これは今までに見た中で最高の映画です)
He was the first person that arrived at the scene.
(彼が現場に最初に到着した人物だった)
このような場合は、「that」を使うことでスムーズで自然な表現になります。
先行詞が不定代名詞の場合
先行詞が 不定代名詞(all, everything, something, anything, nothing, none など)である場合も、「that」を使うのが原則です。「which」は通常使いません。
例えば、
Everything that she said was true.
(彼女が言ったことはすべて本当だった)
I know something that might help.
(役に立つかもしれないことを知っている)
このような場合、「that」でしか自然な文にならないため、注意が必要です。
thatしか使えない場合の例文
以下に「that」しか使えない、もしくは使うのが自然な例をいくつか紹介します。
All that matters is your happiness.
(大事なのはあなたの幸せだけ)
This is the only book that I really enjoyed.
(これは私が本当に楽しめた唯一の本です)
He told me something that surprised me.
(彼は私を驚かせることを話してくれた)
このように、「that」が必須または好ましいケースには一定のルールがあります。
どの関係代名詞を使うか迷ったときは、先行詞の種類や文の構造をよく確認することが大切です。
慣れてくると、自然と適切な使い分けができるようになります。
関係代名詞の作り方
次に、関係代名詞の作り方について詳しく解説していきます。
関係代名詞は、2つの文をつなげて1つの文にまとめるときに使われる表現で、英語の読解やライティングにおいて重要な役割を果たします。
ここでは「主格」「目的格」「所有格」の3つのパターンに分けて、それぞれの関係代名詞の作り方を見ていきましょう。
主格の関係代名詞の作り方
主格の関係代名詞は、関係詞節の中で主語の役割を果たします。
先行詞(説明したい名詞)が人の場合は who、物や動物の場合は which、人と物のどちらにも使えるものとして that を使うことができます。
基本の作り方は次の通りです。
1.2つの文を用意する
This is the man. He helped me.
2.「he」が「the man」と同一人物なので、関係代名詞 who に置き換え、文をつなげる
This is the man who helped me.
このように、2つの文の共通部分(主語)を関係代名詞でつなぐことで、情報をスムーズに伝えることができます。
目的格の関係代名詞の作り方
目的格の関係代名詞は、関係詞節内で目的語の役割を果たします。
人には whom または that、物には which または that を使います。
ただし、目的格の場合、関係代名詞は省略することも可能です。
基本の作り方は次の通りです。
1.2つの文を用意する
She is the woman. I met her yesterday.
2.「her」は「the woman」を指すので、目的格の関係代名詞に置き換えてつなげる
She is the woman whom I met yesterday.
(省略して)She is the woman I met yesterday.
このように、目的語の位置に関係代名詞を入れて文をつなげることができます。
カジュアルな英語では省略形もよく使われます。
所有格の関係代名詞の作り方
所有格の関係代名詞には whose を使います。
先行詞が人でも物でも使用可能で、関係詞節の中で「〜の」といった所有の意味を表す名詞にかかります。
基本の作り方は次の通りです。
1.2つの文を用意する
I met a man. His car is very expensive.
2.「his car」は「a man」の所有物なので、「whose」を使ってつなぐ
I met a man whose car is very expensive.
もう一つの例(物の場合)
This is a house. Its roof is red.
→ This is a house whose roof is red.
物に対する所有も「whose」で自然に表現できますが、フォーマルな文では「the roof of which」のような言い換えが使われることもあります。
このように、関係代名詞の作り方にはいくつかの基本ルールがありますが、構造に慣れてしまえば難しくありません。
2つの文をどうつなぐか、そしてどの要素が主語・目的語・所有格にあたるかを意識しながら練習を重ねることで、自然で正確な英文が作れるようになります。
関係代名詞の応用と発展的な使い方
次に、関係代名詞のより高度な使い方について詳しく解説していきます。
基本的な「who」「which」「that」「whose」の使い方に慣れてきたら、文のバリエーションを広げるために応用表現も身につけておくと、英語の表現力がぐんと向上します。
ここでは、前置詞との組み合わせや制限用法と非制限用法、関係副詞や複合関係代名詞など、実践で役立つ発展的な知識を紹介します。
前置詞と関係代名詞の組み合わせ
関係代名詞は、前置詞と一緒に使われることがあります。
特に、whom や which は、前置詞の目的語として文頭に置かれる場合があります。
例えば、
The person to whom I spoke was very kind.
(私が話しかけた人はとても親切でした)
これはフォーマルな表現で、カジュアルな場面では前置詞を文末に置く形のほうが自然です。
口語では、
The person who I spoke to was very kind.
この語順の方が一般的であり、前置詞が関係代名詞の直前に来る形は書き言葉でよく使われます。
制限用法と非制限用法の違い
関係代名詞には「制限用法」と「非制限用法」があります。これは、文の意味に大きく関わる重要な違いです。
まず、制限用法は、先行詞を限定して必要な情報を加える役割を持ち、通常カンマは使われません。
文の意味を特定するために重要な情報を補足するため、この部分がなければ文の意味が曖昧になってしまいます。
例:The students who studied hard passed the test.
(一生懸命勉強した生徒たちが試験に合格した)
一方、非制限用法は、先行詞についての追加情報を補足するもので、文の意味に直接関わらない場合に使われます。
このとき、関係詞節はカンマで区切られ、文全体にゆとりをもたせるようなニュアンスになります。
例:My brother, who lives in Tokyo, is a teacher.
(東京に住んでいる私の兄は教師です)
非制限用法では「that」は使えず、「who」「which」のみが使われます。
関係副詞(where/when/why)との関係
関係副詞は、関係代名詞と同様に2つの文をつなげる役割を果たしますが、名詞ではなく、場所・時間・理由などを表す副詞的な情報をつなぐ点で異なります。
where(場所)
例:This is the city where I was born.
→ この文は「This is the city. I was born in the city.」を合体させたものです。
when(時間)
例:I remember the day when we first met.
→ 「I remember the day. We first met on that day.」
why(理由)
例:That’s the reason why he left.
→ 「That’s the reason. He left for that reason.」
これらは副詞的な要素を補足するのに便利な表現です。
複合関係代名詞(whatever/whoever)
複合関係代名詞とは、「〜するものは何でも」「〜する人は誰でも」といった意味で使われる特殊な関係代名詞です。
whatever(〜するものは何でも)
例:You can take whatever you want.
(欲しいものは何でも持って行っていいよ)
whoever(〜する人は誰でも)
例:Whoever wins the race will get a prize.
(そのレースに勝った人は誰でも賞をもらえる)
このような表現は、会話でも文章でも柔軟に使うことができ、条件や選択肢を示すときに便利です。
英会話で実際によく使われる表現
関係代名詞は、実際の英会話でも非常によく使われます。
特に、「that」が使われる制限用法や、「省略された目的格の関係代名詞」は自然な会話表現で頻出です。
例えば、
The guy I told you about is here.
(話してた人、来たよ)
That’s the book I was talking about.
(それが私が話してた本だよ)
会話では省略形や「that」の多用が一般的で、文法的に完全でなくても意味が通じる場合が多いです。
ただし、書き言葉では文法の正確さがより重視されるため、応用表現の使い分けには注意が必要です。
このように、関係代名詞には基本の使い方だけでなく、前置詞との組み合わせや副詞的な表現、複合関係代名詞といったさまざまな応用パターンがあります。
状況や文体に合わせて使い分けることで、より自然で洗練された英語表現が可能になります。
プロ講師による関係代名詞のアドバイス
関係代名詞は、英語学習において難しいと感じる文法事項のひとつですね。
長文読解ではもちろん、選択式の文法問題でも登場頻度が高いので正しく理解することが必要です。
そもそも関係代名詞はどういう時に使うのでしょうか。以下の例文を見てみましょう。
I know the man who lives in Kyoto. 「私はその男性を知っている」
I know the manまでだと、書き手がどんな男性を知っているのかわかりません。
そこに、He(the man) lives in Tokyo という情報を加えて説明すると考えてください。
つまり、関係代名詞はある名詞を説明(修飾)する時に使うのです。
この文のthe manのように、修飾される語にあたる名詞を、先行詞といいます。
関係代名詞whoが代名詞(he=the man)の役割を果たして文と文をつなぐ役割をしていると考えることができますね。
関係代名詞が使われている英文を読む時に大切なことの一つは、英文を前から読んで戻り読みしないことです。
関係詞節だけではありませんか、戻り読みすることによって、読解を必要以上に難しくしてしまうと感じています。
こういった点も関係代名詞を理解するうえで大切です。
まとめ
今回は関係代名詞の基礎から応用、who/which/thatの使い分けや主格・目的格の違いなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
関係代名詞は一見ややこしく感じられるかもしれませんが、使い方のルールやパターンをしっかり押さえれば、英語表現の幅が大きく広がります。
今回の解説が、理解の手助けとなり、実際の英文読解や英作文に役立てていただければ幸いです。

