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【英語】比較級・最上級・原級の基本ルールを徹底解説!変化表・例文あり

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カテゴリ:勉強・対策

今回の記事では、英語の比較級・最上級・原級の基本ルールから実践的な例文、やってしまいがちな間違いまで解説していきます。
形容詞や副詞の変化パターン、日常会話で使える表現もご紹介しています。
英語の比較表現を学び、英語力を向上させたい方は是非ご参考にしてみてください。

英語の比較表現とは?

英語の比較表現とは、「〜よりも〜だ」、「いちばん〜である」、「同じくらい〜だ」このように、人や物・状況などを比較するための表しかたです。
「原級」、「比較級」、「最上級」に主に分けられており、それぞれに文法ルールが存在しています。
一見難しそうに見える比較表現ですが、基本的な形を覚えてしまえば応用もできます。
「原級、比較級、最上級」の違いと比較表現が使われる場面について解説していきます。

原級・比較級・最上級の違い一覧

原級・比較級・最上級の違いを表にしてみました。

種類 構造 意味
原級 as+形容詞+as 同じくらい~である
比較級 形容詞+-er / more+形容詞+than ~より~である
最上級 the+形容詞+-est / the most+形容詞 最も~である

比較表現は、形容詞や副詞の形を変化させ、程度や差を表現することが可能です。
短い単語には語尾に-er / -est をつけて、長い単語には more / most をつけます。

比較表現が使われる場面

比較表現は、様々なシチュエーションで使うことが可能です。
【例】
・日常会話「この服の方が安い」、「彼女は私より背が高い」
・ビジネスの場「このプランは他者のものよりもコストが低い」

そのほか、比較を使うことで意見や印象を柔らかく伝えることも可能です。
たとえば、
「This option is better」は「こっちの方がいい」という意味ですが、否定を避けて提案することで否定するよりも優しい雰囲気に変わります。

比較級の基本ルールと形容詞の変化

比較級の基本ルールと形容詞の変化について説明していきます。

短い形容詞(1音節)の変化

・語尾に「-er」をつける

短い形容詞の比較級を作る基本的なルールは、形容詞の語尾に「-er」をつけることです。
【例】
・tall(背が高い)→taller(より背が高い)
・short(背が低い)→shorter(より背が低い)
・old(古い/年を取った)→older(より古い/より年を取った)

長い形容詞(2音節以上)の変化

・「more + 形容詞」

2音節以上の形容詞の比較級を作る際は、通常、形容詞の前に「more」をつけます。
【例】
・beautiful(美しい)→more beautiful(より美しい)
・expensive(高価)→more expensive(より高価)
・interesting(面白い)→more interesting(より面白い)

特殊なつづりの変化ルール

・子音+y、短母音+子音字など

比較級には特殊なつづりの変化ルールもあります。
・「子音+y」で終わる形容詞
比較級を作る際はyをiに変えてから-erをつけます。
【例】
・happy→happier
・eary→easier
・pretty→prettier

・「短母音+子音字」で終わる形容詞
語尾の1つの子音字を重ねて「-er」をつけます。
形容詞が「短母音+1つの子音字」で終わり、かつアクセントがその音節にある場合に適用されます。
【例】
・big→bigger(iは短母音、gは子音字)
・hot→hotter(oは短母音、tは子音字)
・thin→thinner(oは短母音、tは子音字)

「短母音+子音字」で終わる形容詞には下記に注意です。
・末尾が2つの子音字で終わる場合(例:fast→faster)や、母音字で終わる場合(例:new→newer)は重ねません。
・アクセントの位置も重要です。
例えばopenはoが短母音、pが子音字ですが、アクセントが最初の音節にあるためopenerとなり、nを重ねません。

比較級を使った基本文型と「than」の使い方

比較級を使った基本文型は、「主語 + 動詞 + 比較級 + than + 比較対象」 です。
形容詞や副詞を比較級にして、2つのものを比較する場合に使います。
「than」は、「〜よりも」という比較級の表現で使用される接続詞です。
形容詞または副詞の比較級の後に置かれ、比較対象を示す際に用いられます。
例えば、「I am taller than Tom」は「私はトムよりも背が高い」という意味になります。

副詞の比較級の作り方と使い方

基本的に、-lyで終わる副詞の比較級には、 more を足します。
【例】
・quietly(静かに) → more quietly(より静かに)
・slowly(ゆっくり) → more slowly(よりゆっくり)
・seriously(真剣に) → more seriously(より真剣に)

-lyで終わらない副詞は、形容詞と同じく「-er]を付けます。
【例】
・hard(熱心に) → harder(より熱心に)
・fast(早く) → faster(より早く)
・late(遅い) → later(より遅い)※eで終わる場合はeを重ねないこと

不規則に変形する副詞もあります。
【例】
・badly(ひどく) → worse(よりひどく)
・far(遠く) → farher/further(より遠く)
・little(少なく) → less(より少なく)

最上級の基本ルールと形容詞の変化

次に最上級の基本ルールと形容詞の変化について説明していきます。

短い形容詞の最上級

・「the + 形容詞 + -est」
短い形容詞の最上級を作る基本的なルールは、形容詞の前に「the」を、語尾に「-est」をつけることです。
【例】
・cool(涼しい) → the coolest(最も涼しい)
・high(高い) → the highest (最も高い)
・old(古い)→ the oldest(最も古い)

長い形容詞の最上級

・「the most + 形容詞」
2音節以上の長い形容詞の最上級を作る際は、通常、形容詞の前に「the most」をつけます。
【例】
・beautiful(美しい) → the most beautiful(最も美しい)
・expensive(高価な) → the most expensive (最も高価な)
・famous(有名な)→ the most faous(最も有名な)

最上級を使う際の「the」の役割

最上級を使う際の「the」の役割ですが、最上級は、3つ以上の中で一番大きい、高い、古い、涼しい、など性質が最も強いものを示す時に使われます。
「the」をつけるのは、その最上級が特定される場合、つまり、「一番~」なものが「唯一」であることを示すためです。

「in」と「of」の使い分け

最上級を表すときに、「~の中で一番」と表すとき、「in」と「of」を使いますが、その使い分けは、「in」は 場所やグループの範囲の中の時に用います。
例えば「in the world」や「in Japan」や「in the clss」など。「of」はある人数や物の数の範囲を指定する時に使います。
例えば「of the three sisters」、「of all」などです。
また「in」の後には単数名詞、「of」の後には複数名詞がくることも覚えておきましょう。

副詞の最上級の作り方と使い方

基本的に、-lyで終わる副詞の比較級には、「 most」 を足します。
【例】
・quietly(静かに) → most quietly(最も静かに)
・slowly(ゆっくり) → most slowly(最もゆっくり)
・seriously(真剣に) → most seriously(最も真剣に)

-lyで終わらない副詞は、形容詞と同じく「-est]を付けます。
【例】
・hard(熱心に) → hardest(最も熱心に)
・fast(早く) → fastest(最も早く)
・late(遅い) → latest(最も遅い)※eで終わる場合はeを重ねない

不規則に変形する副詞もあります。
【例】
・badly(ひどく) → worst(最もひどく)
・far(遠く) → farhest/furthest(最も遠く)
・little(少なく) → least(最も少なく)

不規則変化する形容詞・副詞の比較級・最上級一覧

次に不規則変化する形容詞・副詞の比較級・最上級について詳しく説明していきます。

good/well – better – best の使い方

「good」は形容詞で、「well」は副詞、どちらも「良い」や「うまく」を表す言葉ですが、どちらも比較級・最上級になると「better」と「best」に変化します。

【betterの例文】
・This watch is better than that one.(この時計はあの時計よりもより良い。)
・I play the piano better than my sister.(私は私の妹よりも上手にピアノを弾きます。)
・I feel better today.(今日はより気分が良いです。)

【bestの例文】
・This watch is the best of all.(この時計はすべての中で一番良い。)
・Mary sings the best in my class.(メアリーは私のクラスの中で最も上手に歌う。)
・I like summer the best.(私は夏が一番好きです。)

bad/badly – worse – worst の使い方

「bad」は形容詞で、「badly」は副詞、どちらも「悪い」や「ひどく」を表す言葉ですが、どちらも比較級・最上級になると「worse」と「worst」に変化します。

【worseの例文】
・This is worse than I expected.(これは私が予想していたより悪い。)
・The weather is getting worse.(天気がどんどん悪くなってきている)
・He’s getting worse.(彼はより悪化している。)

【worstの例文】
・This is the worst movie I have ever seen.(これは私が見た中で一番悪い映画だ。)
・She made the worst mistake of her life.(彼女は人生で一番最悪な過ちを犯した。)
・You are the worst.(あなたは最低です。)

many/much – more – most の使い方

「many」は形容詞で、「much」は副詞、どちらも「たくさん」という意味を持ち、またどちらも比較級、最上級にすると「more」、「most」と同様の変化をします。
この場合「more」は「~より多い」という意味で用いることがあります。
また「more」、「most」は形容詞を修飾してそれらの意味に比較級、最上級の意味を付与することができます。

【moreの例文】
・I have a lot of books more difficult than yours.(私はあなたのものより難しい本をたくさん持っている。)
・I am more beautiful than you.(私はあなたよりも美しい。)
・There are 30 or more people in this room.(この部屋には30人以上の人々がいる。)

【mostの例文】
・This is the most delicious dish I have ever eaten.(これは私が今まで食べてきた中で最も美味しい料理だ。)
・that is the most expensive bread in this store.(あれはこの店で最も高いパンだ。)
・He is the most popular teacher in this school.(彼はこの学校で最も人気のある先生だ。)

little – less – least の使い方

「little」は形容詞だと、「小さい」、副詞だと「少ない」といった意味を持ち、比較級や最上級への変化は不規則で比較級は「less」、最上級は「least」と変化します。
【lessの例文】
・2 is less than 4. (2は4より少ない。)
・There are less than four people in the park.(公園に4人未満の人がいる。)
・I finished my homework in less than two hours.(私は宿題を2時間未満で終わらせた。)

【leastの例文】
・I have the least money of my family. (私は家族の中で最もお金が少ない。)
・she had not the least meal today. (彼女は今日少しも食事をしていない。)
・That milk will charge at least 3 dollars.(あの牛乳は少なくとも3ドルはするだろう。)

far – farther/further – farthest/furthest の使い分け

「far」は「遠い」を意味する基本形で、比較や最上級では「farther」「further」「farthest」「furthest」と変化します。

「farther」と「farthest」は主に物理的な距離を表すときに使われます。
例えば、
「My house is farther from the station.(私の家は駅からさらに遠い)」や
「That’s the farthest point from here.(そこがここから最も遠い場所です)」のように使います。

一方、「further」と「furthest」は抽象的な意味合いにも対応していて、物理的な距離にも使える汎用性があります。
例えば、
「Let’s discuss this further.(この件についてさらに話し合おう)」や
「He took the idea to its furthest limits.(彼はその考えを限界まで突き詰めた)」など、距離というよりも「程度」や「深さ」を表す際に用いられます。

現代英語では「further」「furthest」がより一般的に使われる傾向がありますが、物理的な距離に特化して正確に区別したいときには「farther」「farthest」を使うと明確です。

原級を使った比較表現

英語には物事を比較する表現がいくつかありますが、その中でも「原級」を使った比較は、同程度のものを比べるときや違いを否定するときに使われます。
ここでは、原級を用いた代表的な構文や慣用表現について解説していきます。

「as ~ as」構文の基本的な使い方

「as 形容詞/副詞 as ~」の形は、「~と同じくらい…だ」という意味になります。
比較対象と同等であることを表現します。
例えば、
He is as tall as his brother.(彼は兄と同じくらい背が高い。)
This car runs as smoothly as a new one.(この車は新品のようにスムーズに走る。)

この構文では、形容詞や副詞は原級(変化させない形)を用いるのがポイントです。

「not as/so ~ as」による否定比較

同程度ではないことを表す場合には、「not as ~ as」あるいは「not so ~ as」の形を使います。
両者の意味はほぼ同じですが、「not so ~ as」はやや文語的・形式的です。
以下に例文をご紹介します。

She is not as tall as her sister.(彼女は姉ほど背が高くない。)
This book is not so interesting as the previous one.(この本は前のより面白くない。)

「twice as ~ as」などの倍数表現

「as ~ as」構文は、倍数表現とも組み合わせて使うことができます。
以下に例文をご紹介します。

This box is twice as heavy as that one.(この箱はあの箱の2倍重い。)
My apartment is three times as large as yours.(私のアパートはあなたの3倍の広さがある。)

「twice(2倍)」「three times(3倍)」「half(半分)」などがよく使われます。

「the same as」と「different from」の使い方

比較の文では、「同じ」「違う」という概念も頻繁に使われます。

the same as:「~と同じ」
例:His opinion is the same as mine.(彼の意見は私のものと同じです。)

different from:「~と違う」
例:Her style is different from her sister’s.(彼女のスタイルは姉と違う。)

なお、アメリカ英語では「different than」という言い方も見られますが、フォーマルな場面では「different from」が無難です。

原級を使った慣用表現

原級を用いた表現には、以下のような慣用句的なものもあります。

・as soon as possible(できるだけ早く)
・as far as I know(私の知る限りでは)
・as long as you like(あなたが望むだけ長く)
・as well as(~と同様にうまく/~だけでなく)

例:She sings as well as dances.(彼女は踊るだけでなく歌も上手だ。)

これらの表現は、文法の枠を超えて頻繁に会話や文章に登場するため、丸ごと覚えておくと便利です。

比較表現のよくある間違いと注意点

英語の比較表現は非常に便利な構文ですが、正しく使わないと意味が伝わらなかったり、不自然に聞こえたりすることがあります。
ここでは、よくある比較表現の間違いや注意点について解説します。

比較級と最上級の混同に注意する

比較級(-er, more ~)は「2つのものを比べるとき」、最上級(-est, most ~)は「3つ以上の中で1番のとき」に使います。
例えば、
✕ He is the tallest of the two.
〇 He is taller of the two.

「2人のうちで背が高い」は「taller」を使うのが正解です。
「最上級=the+-est」と覚えて使いがちですが、人数が2人なら比較級を使うのが基本です。

「more + -er」の二重比較に気をつける

形容詞によっては「-er」や「more」を使って比較級を作りますが、それを重ねて使うのは誤りです。
例えば、
✕ more easier
〇 easier
✕ more happier
〇 happier

「短い形容詞(通常1音節)」には「-er」、「長い形容詞(2音節以上)」には「more」を使うのが原則ですが、どちらか一方を選ぶ必要があります。

比較対象を明確にする

比較級を使うときは、「何と比べているのか」を明確に示すことが大切です。
対象が曖昧なとき、文の意味が不完全になります。
例えば、
✕ This book is more interesting. →「何より面白いのか」が不明
〇 This book is more interesting than that one. →「あの本より面白い」と明確に比較対象を示している

「the」の有無による意味の違いに注意する

最上級には基本的に「the」をつけますが、意味や文法によって省略される場合や、逆に必要になる場合があります。
例えば、
〇 He is the fastest runner in the team.(チームで一番速い)
〇 He runs fastest when he’s under pressure.(「副詞的」な使い方で「最も速く」)

このように、「形容詞の最上級+名詞」では「the」が必要ですが、「副詞の最上級」では「the」を省略することもあります。

プロ講師による比較のアドバイス

比較は「慣用表現の多さ」や「クジラの構文の論理的理解」、「比較対象の前方繰り下げ」など、多くの生徒がつまずくポイントを含みます。
また、“as”や“than”以下の倒置、「The+比較級, the+比較級」、さらには最上級の表現など、多岐にわたる文法知識が求められます。
医進の会では、こうした難解な項目を一つひとつ丁寧に解説し、生徒のレベルに応じて確実に定着させます。
比較でお悩みの方は、ぜひ医進の会へご相談ください。

まとめ

今回は英語学習者向けに比較級・最上級・原級の基本ルールから実践的な例文、よくある間違いなどについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
比較表現は英語の理解や表現力を大きく広げる重要な要素です。
今回学んだ内容を実際の会話や作文で積極的に使ってみることで、自然な表現が身につきます。
間違いを恐れず、繰り返し練習していきましょう。
本記事が皆さまの英語学習に少しでもお役に立てれば幸いです。

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