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英作文のコツを徹底解説!中学生から大学受験まで使える実践的テンプレートやフレーズ、テクニックも紹介

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カテゴリ:勉強・対策

大学入試や英検で重要な英作文ですが、苦手な方が多いのではないでしょうか。
ですが、基本的な構成やコツをマスターするだけで十分伝わる英作文が書けるようになります。
本記事では、構成の決め方から使えるフレーズ、添削のポイントまで実践的なコツを解説します。
中学生から大学入試、英検対策まで幅広いレベルに対応した内容となっていますので、英作文に苦手意識を持つ学生や受験生や英作文のレベルを上げたい方はぜひ参考にしてください。

英作文の基本的なコツ

先ずはじめに英作文の基本的なコツについて解説します。

英作文の基本構成を理解する

日本語の文章構成は一般的に「起承転結」の流れに沿って展開されますが、英語の文章では構成の仕方が異なります。
英作文では、まず最初に結論を述べるのが基本です。
何を主張したいのかを最初に明確に伝え、そのあとでその結論に至った理由や具体例を挙げていきます。
理由が複数ある場合は、「第一の理由とその具体例」「第二の理由とその具体例」というように順序立てて説明を加えます。
このように、結論を支える説明部分が続くため、英語の文章では本文が結論よりも長くなるのが一般的です。
そして、文章の最後には再度結論を簡潔に述べ、内容をしっかりとまとめます。
このような「結論 → 理由・具体例 → 結論」という構成が、英語の自然な文章スタイルです。
英作文では、日本語とは異なるこの基本構成を理解し、意識して書くことが大切です。

自分が知っている簡単な表現や単語を使う

試験だからといって難しい単語や複雑な文法などを使う必要はありません。
伝えたいことはあるけれど単語がわからないといった場合は諦めるのではなく、自分の知っている単語や表現を使いましょう。
資格試験などであれば語彙力や複雑な文法も使いこなさなければ高得点は難しいですが、基本的に英作文では相手に伝えたいことが伝えられているかがポイントとなります。
無理に難しい単語や文法を使わなくても基礎的な単語や文法を使用した表現でも十分伝わる英作文が書けます。

テンプレートを活用する

テンプレートを活用すれば、自分の意見を当てはめるだけで、簡単に英作文を作成できます。
たとえば、自由英作文でよく出題される「賛成・反対(agree/disagree)」の問題も、以下のテンプレートを使えばスムーズに書き進められます。

Q:Do you agree with ~ ?  あなたは~に賛成ですか?
A:I agree/disagree with ~. 私は~に 賛成/反対 です。
The biggest reason is that ~ (理由). 先ず~という理由からです。
For instance, ~(具体例). 例えば~
Another reason is that ~(理由). 次に~という理由からです。
For example,~(具体例). 例えば~
In conclusion, I agree/disagree with ~. よって私は~に 賛成/反対です。

その他、出題頻度の高い質問はテンプレートを活用すると良いでしょう。

英語で直接考える習慣をつける

英作文を作成する際、多くの人がまず日本語で文章を作り込み、それを英語に訳そうとします。
しかし、日本語と英語では文の構造や語順が大きく異なるため、直訳ではどうしても不自然な表現になりがちです。
英作文のポイントは、「英語で考えること」です。
「英語で考えたことを英語で書く」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、慣れてくるとそれほど複雑ではありません。
最初は短くシンプルな文で構わないので、頭の中で英語を使う練習を積み重ねていくことが大切です。
それでもうまく英語が出てこない場合は、まず日本語で要点だけを簡単にまとめ、それをもとに英語の文を組み立てるようにしましょう。
文全体を日本語で完成させてから訳すのではなく、英語的な発想で構成を考えることが、自然な英作文への第一歩です。

中学生でも使える!英作文の基本テンプレート

英作文は「何を書けばいいのかわからない」「うまく文がつながらない」と感じる方も多いかもしれません。
ここでは、英作文の基本となる4つのテーマを中心に、シンプルで使いやすいテンプレートや表現を紹介します。
中学生でもすぐに使える内容なので、ぜひ練習に役立ててください。

自己紹介文の書き方

自己紹介では、自分に関する基本的な情報を簡潔に伝えることが大切です。
伝える内容としては、名前・年齢・住んでいる場所・趣味などが一般的です。
初対面の相手にも分かりやすく、自信を持って話せるように、短くても明確な文を心がけましょう。
以下のテンプレートを使えば、誰でも簡単に自己紹介文を作ることができます。

テンプレート例:
Hello. My name is [名前].
I am [年齢] years old.
I live in [地域名].
My hobby is [趣味].
I like [好きなもの], too.

例文:
Hello. My name is Saki.
I am 14 years old.
I live in Osaka.
My hobby is reading books.
I like music, too.

このように、自分のことを短くまとめて伝えることがポイントです。

日常生活を描写する表現

日常生活について書くときは、「いつ」「どこで」「何をするか」という3つの要素を意識すると、内容が整理されて伝わりやすくなります。
短くても意味がしっかり伝わる文を作るために、よく使う基本表現を覚えておくと便利です。

基本フレーズ:
・I go to school at 8 a.m.(午前8時に学校へ行きます)
・I have lunch with my friends.(友達と昼ごはんを食べます)
・On weekends, I play soccer with my brother.(週末は弟とサッカーをします)

このようなフレーズを組み合わせれば、自分の1日の流れや週末の過ごし方を簡単に表現できます。

例文:
On weekdays, I get up at 6:30 and go to school. I study English and math. After school, I do my homework. On weekends, I play video games or go shopping with my family.

この例文では、平日と週末での過ごし方を時系列に沿って紹介しています。
特に「on weekdays(平日)」「after school(放課後)」「on weekends(週末)」などの時を表すフレーズをうまく使うことで、文に流れが生まれ、読みやすくなります。

意見を述べるシンプルな表現

英作文では、自分の意見を伝える場面がよく出てきます。
その際、難しい語彙や構文を使う必要はありません。
まずは、シンプルな表現で自分の考えを明確に述べることが大切です。
そんなときに便利なのが「I think」「In my opinion」といった基本のフレーズです。
これらを使うことで、文章の中で自分の主張をはっきり示すことができます。

基本フレーズ:
・I think dogs are very cute.(犬はとてもかわいいと思います)
・In my opinion, studying English is important.(私の意見では、英語を勉強することは大切です)
・I believe watching movies is fun.(映画を見るのは楽しいと思います)

これらの表現は、どんなトピックにも応用ができ、書き出しとしてもとても使いやすいです。

例文:
I think playing sports is good for our health.
(スポーツをすることは健康に良いと思います。)
In my opinion, soccer is more exciting than baseball.
(私の意見では、サッカーのほうが野球よりもわくわくします。)

このように、短い文でも自分の考えを明確に伝えることが可能です。
特に意見を述べるパートでは、「私はこう思う」と堂々と書くことが評価につながります。

理由を説明する接続詞の使い方

英作文では、自分の意見を伝えるだけでなく、「なぜそう思うのか」という理由も書けると、文章に説得力が生まれます。
そこで役立つのが、接続詞です。
特に基本となるのが、「because」と「so」の2つの接続詞です。
それぞれの使い方と違いをしっかり理解しておきましょう。

「because」は、「なぜなら〜だから」という意味で、原因・理由を説明するときに使います。
基本パターン:
・I like English because it is fun.(英語が好きです。なぜなら楽しいからです。)
・I think math is interesting because I like solving problems.(数学は面白いと思います。なぜなら問題を解くのが好きだからです。)

文章の中では、主張 → because → 理由 の順に書くのが一般的です。

続いて、「so」は、「だから〜」という意味で、あることが起きた結果を説明するときに使います。

基本パターン:
・I play soccer every day, so I am very good at it.(毎日サッカーをしているので、上手です。)
・I want to visit America, so I am studying English hard.(アメリカを訪れたいので、英語を一生懸命勉強しています。)

こちらは 原因 → so → 結果 の順で構成されます。

「because」は理由を、「so」は結果をつなぐ接続詞です。
このように、接続詞を正しく使い分けることで、英作文に自然な流れが生まれます。

高校生向け英作文上達のための実践テクニック

英作文では、正しい文法だけでなく、読み手に伝わる構成力や表現力も求められます。
特に高校レベルでは、論理的で説得力のある文章が書けることが大切です。
ここでは、英作文をさらにレベルアップさせるための実践的なテクニックを4つご紹介します。

パラグラフライティングの基本

英語で文章を書くときには、「パラグラフ(段落)ごとに1つの主題(トピック)を書く」というルールがあります。
これをパラグラフライティングと呼びます。
日本語の作文よりも構造がはっきりしており、読み手にとってわかりやすい文章にするために、とても重要な考え方です。
パラグラフは通常、以下の3つの部分で構成されます。
1.トピックセンテンス(Topic Sentence)
→ その段落で言いたい「主張」や「主題」を一文で述べる。段落の最初に置くのが基本です。
2.サポーティングセンテンス(Supporting Sentences)
→ トピックセンテンスを補足する文。理由や具体例を挙げて、主張を深めていきます。
3.(必要であれば)まとめの一文
→ パラグラフを簡潔に締めくくる文を最後に入れることもあります。

例文:
Topic Sentence:
I believe that reading books is important for students.
(読書は学生にとって大切だと思います。)
Supporting Sentence1:
Reading improves vocabulary and helps us understand different cultures.
(読書は語彙力を高め、異文化理解にも役立ちます。)
Supporting Sentence2:
It also allows us to think more deeply about the world.
(さらに、世界について深く考える力を育ててくれます。)

このように、段落全体が1つの主張に向かってまとまっているため、読み手にとって非常に分かりやすく、説得力のある文章になります。

同じ表現の繰り返しを避ける工夫

英作文で同じ単語や表現を何度も使うと、単調で稚拙な印象を与えてしまいます。
そこで大切なのが、類義語や言い換え表現をうまく活用することです。
これにより、文にバリエーションが生まれ、より自然で洗練された印象になります。
以下に、よく使われる語の言い換え例を表にまとめました。

基本語 言い換え表現(類義語)
good great / excellent / beneficial / helpful
I think I believe / In my opinion / It seems to me that
important essential / crucial / significant

これらの表現は、文脈に応じて柔軟に使い分けることがポイントです。

例文:
Before(繰り返しの多い文)
I think studying English is important. I think it helps us. I think we should study more.
→ この文では「I think」が3回も繰り返されており、読みにくく、幼い印象を与えてしまいます。

After(言い換えを使った文)
I believe studying English is essential. It helps us communicate with people around the world. Therefore, we should put more effort into it.
→ 表現に変化があり、読みやすく、内容にも説得力があります。

英作文を上達させるには、ただ「正しい英語」を書くだけでなく、読み手にとって魅力的な文章を書く工夫も必要です。
言い換えや類義語を使いこなすことは、その第一歩となります。

効果的な接続語の使い方

複数の文をつなぐときには、接続語を使って論理の流れをわかりやすく示しましょう。
接続語を適切に使うことで、文章の流れが滑らかになります。
以下に、よく使われる接続語とその意味を表にまとめました。

意味 接続語の例
逆説 However / On the other hand / Nevertheless
追加 Moreover / Furthermore / In addition
結論 Therefore / As a result / Thus

例文:逆説(反対の内容を続ける)
Studying alone can be effective. However, studying with friends can also help because we can teach each other.
(ひとりで勉強するのは効果的ですが、友達と勉強するのも役立ちます。お互いに教え合えるからです。)

例文:追加(情報を付け加える)
I like playing sports. Moreover, it helps me stay healthy.
(スポーツをするのが好きです。さらに、健康を保つのにも役立ちます。)

例文:結論(結果やまとめを述べる)
The internet helps us get information quickly. Therefore, it is an important tool in daily life.
(インターネットは素早く情報を得るのに役立ちます。したがって、日常生活の中で重要な道具です。)

このように、接続語を意識して使うことで、文と文の関係性を明確に伝えられます。

具体例の効果的な挿入方法

英作文では、抽象的な主張だけでは説得力に欠けることがあります。
そこで役立つのが、具体例を使った裏付けです。
「For example」や「For instance」 などの表現を用いることで、自分の主張に根拠や実体験を加え、読み手にわかりやすく納得してもらえる文章にすることができます。
これらの表現は、文の頭につけて使用します。
ピリオドで文を区切り、前文の内容を受けて例を示す形が基本です。

例文:
Reading is beneficial. For example, I read a book about history, and it helped me understand my class better.
(読書は役に立ちます。たとえば、歴史の本を読んだことで授業の内容がよく理解できました。)
Learning English is fun. For instance, I watched an English movie without subtitles, and I could understand the story.
(英語を学ぶのは楽しいです。たとえば、字幕なしで英語の映画を見て、内容が理解できました。)

具体例はなるべく身近な経験やよく知られた事実を使うと、読み手にも伝わりやすくなります。
自分の経験を思い出しながら、例を添えて書く練習を重ねることで、自然で読みやすい英作文に仕上がります。

大学入試・英検対策に役立つ英作文テンプレート

大学入試や英検の英作文では、限られた時間と語数の中で、自分の意見や考えを論理的・明確に伝える力が求められます。
特にエッセイ形式の問題では、「序論・本論・結論」の三部構成を意識して書くことが重要です。
ここでは、試験でそのまま使えるテンプレートとともに、効果的な書き方を紹介します。

序論(Introduction)の書き方

英作文の序論は、文章全体の土台となる重要なパートです。
序論ではまず、自分の主張(賛成か反対かなど)を明確に述べることが大切です。
問題文の設問に答える形で、読み手に自分の立場をはっきりと伝えましょう。
以下のような定型表現を活用することで、書き出しがスムーズになります。

使えるフレーズ:
・I believe that 〜.(私は〜だと考えます。)
・In my opinion, 〜.(私の意見では〜。)
・I think it is important to 〜.(〜することは重要だと思います。)
・I agree/disagree with the idea that 〜.(私は〜という考えに賛成/反対です。)

例文:
I believe that students should wear school uniforms. There are several reasons to support my opinion.
(私は、生徒は制服を着るべきだと考えます。私の意見を裏付ける理由はいくつかあります。)

このように、冒頭の一文で自分の意見を明示し、そのあとで理由を述べていく構成にすることで、読み手にとって論点が分かりやすくなります。
序論は「主張を伝える場所」であり、本論に入る前の準備段階でもあります。
ここで迷ってしまうと、後の展開にも影響するため、書き出しのフレーズはあらかじめ練習しておくことをおすすめします。
自分の立場を自信を持って表現できる序論を意識して書くようにしましょう。

本論(Body)の展開方法

英作文における本論では、序論で述べた自分の主張を裏付ける理由や根拠を論理的に展開することが求められます。
ただ意見を述べるだけでは説得力に欠けるため、それを支える理由と具体的な例(実体験・事実・一般的な状況)をセットで示すのがポイントです。
基本的には、2つの理由を挙げると、バランスよく説得力のある文章になります。
それぞれの理由に対して1~2文の具体例を添えることで、読み手に納得感を与えることができます。

構成のコツ:
・理由1 → 具体例1
・理由2 → 具体例2

この構成を守ることで、主張に一貫性が生まれ、論理的な展開が可能になります。

使える表現:
・First, 〜. For example, 〜.(まず第一に〜。たとえば〜。)
・Second, 〜. This is because 〜.(次に〜。これは〜だからです。)
・Moreover, 〜. In addition, 〜.(さらに〜。加えて〜。)

これらの表現を組み合わせることで、文同士のつながりがスムーズになり、読みやすい文章になります。

例文:
First, wearing uniforms helps students focus on studying rather than fashion. For example, they don’t have to spend time choosing clothes every morning.
Second, uniforms create a sense of unity among students. This can help reduce bullying related to appearance.

このように、「理由 → 例」の順で展開することで、読み手は主張の根拠を具体的に理解できます。
また、話題が飛躍せず一貫した内容になるため、文章全体にまとまりが出ます。

結論(Conclusion)のまとめ方

英作文における結論は、自分の主張をもう一度明確に示し、文章全体をしっかりと締めくくる重要なパートです。
読者に強く印象を残すためにも、本論で述べた理由を簡潔にまとめながら、最初の主張と同じ立場を繰り返すようにしましょう。
結論部分で使える表現をいくつか覚えておくと、どんなテーマでも応用しやすくなります。

使える表現:
・In conclusion, I believe that 〜.(結論として、私は〜だと考えます。)
・To sum up, there are good reasons to 〜.(要約すると、〜には正当な理由があります。)
・For these reasons, I think 〜.(これらの理由から、私は〜だと思います。)

例文:
In conclusion, I believe that school uniforms are beneficial for students. They help them concentrate on their studies and promote equality.

この例では、序論で示した「制服は生徒にとって有益である」という主張を、理由を簡潔にまとめながら再度強調しています。
繰り返しになりますが、結論は「簡潔かつ明確に」。文章全体をしっかりと締めるためにも、最後の一文に気を抜かず、自分の意見を堂々と書きましょう。
読者に「この主張には理由がある」と感じさせる、説得力のある結びの一文を意識することが大切です。

Agree/Disagree形式の解答テンプレート

「Do you agree or disagree with the following statement?」という設問形式では、「賛成か反対か」の立場をはっきりと示し、その立場を一貫して維持することが非常に重要です。
読者が主張の流れを理解しやすくするためにも、「序論→本論→結論」という明確な構成を心がけましょう。
以下は、どんなトピックにも応用可能な基本のテンプレートです。

【テンプレート構成】
1.【Introduction(序論)】I agree/disagree with the idea that 〜.(私は〜という考えに賛成/反対です。)
2.【Body①(理由1+具体例)】First, 〜. For example, 〜.(第一の理由として〜。たとえば〜。)
3.【Body②(理由2+補足説明)】Second, 〜. This is because 〜.(第二の理由として〜。それは〜だからです。)
4.【Conclusion】For these reasons, I agree/disagree with 〜.(以上の理由から、私は〜に賛成/反対です。)

例文:賛成の立場
I agree with the idea that children should learn foreign languages from an early age.
First, young children can learn languages more easily than adults. For example, they can pick up pronunciation quickly.
Second, learning a foreign language helps them understand other cultures. This will be useful in the future.
For these reasons, I believe learning languages at an early age is important.

このように、主張→理由→具体例→再主張の順で構成することで、論理的かつ説得力のある英作文になります。

図表説明問題の対策法

英検準1級や大学入試の英作文では、グラフや表の情報を読み取り、それをもとに説明する問題(図表説明問題)が出題されることがあります。
このタイプの問題では、客観的な事実の説明と自分の意見をバランスよく述べることが求められます。
図表説明型の英作文では、次の3つの要素を意識して構成しましょう。
1.グラフの特徴を要約(最も目立つ変化や傾向)
2.その背景や理由を説明
3.自分の意見を簡単に述べる

以下に、よく使われる表現を表にまとめました。

表現 用途
According to the graph, 〜. グラフによると〜
The percentage of 〜 has increased/decreased. 〜の割合が増えた/減った
One possible reason is 〜. 考えられる理由の1つは〜
I think this trend will continue because 〜. この傾向は〜のため続くと思う

例文:
According to the graph, the number of people using public transportation has increased steadily over the last ten years.
(グラフによると、公共交通機関を利用する人の数は過去10年間で着実に増加しています。)
One possible reason is the rise in fuel prices.
(その理由の1つは燃料費の上昇です。)
I think this trend will continue as people become more environmentally conscious.
(人々が環境への意識を高めているため、この傾向は今後も続くと思います。)

図表は「事実」を客観的に説明しつつ、最後に「自分の考え」を簡潔に述べるのがポイントです。
英語での論理的な説明力とデータ読解力の両方が試されるため、普段からデータに基づいて意見を述べる練習をしておくことが大切です。

英作文添削のポイントとチェック方法

英作文を上達させるためには、書いた後の「添削」がとても重要です。
自分でミスに気づき、改善する力を身につけることで、より正確で説得力のある英語表現ができるようになります。
ここでは、英作文を見直すときにチェックすべきポイントと、その方法について解説します。

文法ミスを防ぐチェックリスト

英作文を書くうえで、最も基本でありながら多くの人がつまずきやすいのが文法のミスです。
以下のチェック項目をもとに、自分の文を見直しましょう。

・主語と動詞は一致しているか?(例:He go → ✕ He goes → ◎)
・時制は統一されているか?(過去の話に現在形を混ぜていないか)
(例:Yesterday I eat lunch at school. → ✕ ate lunch → ◎)
・冠詞(a, an, the)の使い方は正しいか?
・複数形・単数形は適切か?(例:She has many friend. → ✕ friends → ◎)
・前置詞(in, on, atなど)は正しく使われているか?
(例:I go school at 8. → ✕ go to school → ◎)

文法の見直しには、声に出して読むことや、紙に印刷して目で確認するといった方法が効果的です。
声に出して読むことで、不自然な表現や間違いに気づきやすくなり、紙で確認することで、画面では見落としがちな細かいミスも見つけやすくなります。
また、書いた直後にすぐ見直すよりも、少し時間をおいてから読み返す方が冷静に文章を見直すことができます。
時間を置くことで、自分の書いた内容を客観的に見られるようになり、ミスや不自然な箇所をより正確に発見しやすくなります。
このように、見直しの方法を工夫することで、文法ミスをぐっと減らすことができます。
文章を「書いたら終わり」ではなく、「見直して完成」させる意識を持ちましょう。

スペルミスを減らすコツ

スペルミスは、自分では気づきにくいものですが、採点者からすると文章の正確さや丁寧さを判断する重要なポイントになります。
内容が良くても、スペルミスが多いと評価が下がってしまうこともあります。
以下の方法を使って、スペルミスを減らしていきましょう。

・同じ単語を繰り返し間違えていないかチェック
(例:何度も「becuase」と書いていないか確認しましょう。
自分がよく間違える単語はメモしておくのが効果的です。)
・よくあるミスに注意する
(例: × thier → 〇 their
× becuase → 〇 because
× recieve → 〇 receive)
・単語の末尾(-ed, -ingなど)のつけ忘れや重複にも注意
(例:He is study → ✕ He is studying → ◎)
スペルを確実に覚えるには、「よく間違える単語リスト」を作り、繰り返し練習することで定着しやすくなります。

文章の一貫性をチェックする方法

英作文を書くときには、文法や単語の正確さだけでなく、「文章全体に一貫性があるかどうか」も非常に重要なポイントです。以下のチェックポイントを使って、あなたの英作文を確認してみましょう。

・各段落に1つの明確な主張があるか?
パラグラフごとに異なるテーマが混在していないか確認しましょう。
1つの段落には1つの主張、それを支える理由や例があるのが理想です。
・段落が自然な順序で展開されているか?
例えば、「理由①→理由②→結論」のように、論理的な順序で文章が流れているかを確認します。
無理にアイデアを詰め込むと、読み手が混乱してしまいます。
・接続語(However, Therefore, For example など)を適切に使えているか?
・序論→本論→結論という構成が守られているか?

特にパラグラフライティングの場合は、トピックセンテンスとサポート文の関係が明確になっているかを意識しましょう。
一貫性のある文章は、読み手に「論理的で分かりやすい」という印象を与えます。
英作文を書いたあとは、「内容がバラバラになっていないか」「順序に無理はないか」などを意識して、もう一度全体を見直してみましょう。

オンライン添削ツールの活用法

最近では、英作文のチェックや学習に役立つオンライン添削ツールが数多く登場しています。
中でもおすすめなのが Ginger という無料ツールです。
Ginger の特徴は
・文法ミスやスペルミスを自動で指摘
・正しい表現の書き直し例を提示
・スマホやブラウザでも利用可能

ただし、ツールに完全に頼るのではなく、「なぜその修正が必要なのか」を自分で考えるようにしましょう。
例えば、時制の修正が出たときには、「自分はなぜ過去形を使ってしまったのか」「現在完了の方がふさわしいのはなぜか」といった視点で見直しましょう。
おすすめの使い方は
1.自分で一度しっかり英作文を書く
2.Ginger でチェックし、間違いを確認
3.修正提案を参考に、自分で書き直す
4.なぜその修正が必要だったのかを理解する

このように、オンライン添削ツールは「間違いを指摘してくれる便利な先生」として活用できます。
受け身ではなく、学びながら使うことで、英作文力の向上にしっかりつながります。

英作文力を効率的に上げる練習方法

英作文の力を高めるには、文法や語彙の知識だけでなく、実際に「書いてみる」「表現を覚える」「使いこなす」という継続的な練習が不可欠です。
ここでは、日々の学習に取り入れやすく、効果的なトレーニング方法を4つ紹介します。

英語日記を書く習慣をつける

まずおすすめなのが「英語日記」を書く習慣をつけることです。
毎日1〜3文でもいいので、今日あった出来事や感じたことを英語で書いてみましょう。
例えば、“Today, I went to the library with my friend. We studied English together.” のように簡単な表現でOKです。
この方法のメリットは、自分の身近なことを表現する力が自然と身につく点にあります。
英作文に慣れていない初心者でも、短文から始めることで書くことへの抵抗感を減らすことができます。
継続することで、日常的に使える英語表現が徐々に増えていくでしょう。

模範英作文を音読して暗記する

次に効果的なのが、「模範的な英作文」を声に出して読み、部分的に暗記するトレーニングです。
これは、使える表現を頭にストックし、実際のライティングで素早く引き出せるようにするための方法です。
入試問題や英検などの模範解答には、評価の高い構文や自然な英語表現が多く含まれています。
例えば、“Some people think watching TV is bad, but I believe it can be educational.” のような文を繰り返し音読し、構文ごと覚えることで、「Some people think ~, but I believe ~.」のような汎用的なフレーズを自分のものにすることができます。

和文英訳トレーニングの効果

「日本語の文章を英語に訳す」練習、いわゆる和文英訳も非常に効果的です。
特に中級以上の英語学習者にとっては、語彙力・文法力・構文力を総合的に鍛えることができます。
ポイントは、ただ日本語を直訳するのではなく、「英語らしい自然な表現」で書けるようになることです。
例えば、「私は彼の提案に反対です。」という日本語を「I oppose his suggestion.」と訳しても間違いではありませんが、「I am against his idea.」の方が口語的で自然です。
このように、場面や文脈に合った言い回しを選ぶ練習が重要です。
実践方法としては、まず短めの日本語文を英語に訳してみて、その後に模範解答やネイティブの表現例と見比べるのが効果的です。
また、自分の訳文を英語ネイティブのオンライン添削ツールにかけて確認するのもおすすめです。
この練習を継続することで、「この日本語は英語でどう言えば自然か?」と考える癖が身につき、即座に適切な表現が出てくるようになります。

フレーズリストを作成して定期的に復習する

英作文では、よく使う表現をパターンとして覚えておくと非常に便利です。
例えば、“I think it is important to…”, “There are several reasons why…”, “For example,…” などのフレーズは、さまざまなトピックに応用可能です。
これらを自分でリスト化し、毎日または毎週見返すことで、必要なときにすぐに使える表現力が養われます。
ノートやアプリを使って、自分だけの「使えるフレーズ集」を作るのもおすすめです。

レベル別・目的別英作文対策のまとめ

英作文の力は一朝一夕に身につくものではありませんが、自分のレベルや目的に合った方法で学習することで、効率よく伸ばすことが可能です。
ここでは、中学生から医学部志望者まで、それぞれに合った英作文対策を紹介します。

中学生の基礎固め

中学生にとって最も重要なのは、正しい文法と語順を身につけることです。
まずは主語+動詞+目的語の基本構文や、「I like」「I play」「There is/are」などの定型表現をしっかりと練習しましょう。
また、「I think」「because」などを使って、自分の考えや理由を簡単に表現できるようにすることが第一歩です。
英語日記や短い自己紹介文を書く習慣をつけると、自然な英語力が育ちます。

高校生の実践力強化

高校生になると、パラグラフライティングを意識した練習が必要になります。
トピックセンテンス(主題文)から始めて、理由や具体例を論理的につなげる構成を学びましょう。
接続語(However, Moreover, For exampleなど)を正しく使えるようになると、文章の説得力も上がります。
加えて、類義語や言い換え表現を取り入れて、単調な文章を避ける工夫も大切です。

大学入試対策のポイント

大学入試では、限られた時間内に明確な主張と論理展開を持つ英作文が求められます。
「Introduction(序論)→ Body(本論)→ Conclusion(結論)」の三段構成を基本とし、意見を述べる際には必ず理由と具体例を添えるようにしましょう。
語数制限にも注意しつつ、無理なく自分の意見を展開できるようなテンプレートやフレーズを活用すると効果的です。

英検対策の特徴

英検では級ごとに求められる英作文の内容が異なります。
3級・準2級では「日常生活に関する意見」、2級以上では「社会的テーマ」に対する意見が出題されます。
準1級では図表説明問題も加わります。
設問形式(Do you agree or disagree?)に合わせて、テンプレート構成で書く練習を積みましょう。
また、模範解答を音読・暗記して表現を身につけるのも効果的です。

医学部受験対策のポイント

医学部受験では、高度な論理力と専門的な語彙力が求められることがあります。
医療や倫理、環境、テクノロジーといったテーマについて、自分の立場を明確にし、複数の視点から論じる力を養いましょう。
また、英文を要約したり、自分の意見を簡潔にまとめたりするトレーニングも必要です。
内容の正確さだけでなく、客観性・論理性も評価対象となるため、模試や過去問を使って実践的な練習を繰り返すことが重要です。

プロ講師による英作文のアドバイス

英作文では、「三単現」や「時制」、「自動詞・他動詞」、「可算・不可算名詞」の使い分けといった基本的なミスが多発します。
さらに、英作文特有の慣用表現や、自由英作文での構成・文字数調整も難関です。
読解とは異なり、英作文にはある程度の「大胆さ」も求められます。
医進の会では、減点されない表現力を養うため、生徒のレベルに合わせた細やかな添削と指導を行っています。
英作文に不安のある方は、ぜひ医進の会へご相談ください。

まとめ

今回は英作文の構成の決め方から使えるフレーズ、添削のポイントまで実践的なコツなどを解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
英作文は正しい文法や語彙だけでなく、論理的な構成や表現の工夫が求められます。
今回ご紹介した内容を意識しながら練習を積み重ねることで、着実に表現力が向上していきます。
本記事が皆さんの英作文学習の一助となれば幸いです。

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