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富山大学医学部の入試傾向と対策・入試概要や面接対策について解説

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カテゴリ:大学情報

二次試験の配点の比率は低いが面接も含めてどの科目でも差がつく!

英語の傾向と対策

標準的な問題だが医療系の長文読解で、文字数の多い自由英作文対策は必要!
大問数:2題
試験時間:90分
解答形式:記述式

英語の傾向

長文読解問題は、医学・保健に関連する英文が主に扱われ、英文和訳、内容説明、要約、内容真偽、空所補充など、多彩な設問がバランスよく出題されている。
本文の一部分の内容の説明・要約を指定語数の英語または指定字数の日本語で空所補充する設問は、例年出されており、特徴的といえる。
また会話文問題でも、語句整序や内容説明、空所補充・和文英訳などが出題されており、総合的な英語力を試す設問が中心である。
英作文問題は、グラフが示されてその解釈をするものや、長文の英文を読んだ上で意見を論述するもの、内容説明、内容真偽など、さまざまな形式で出題されている。
大問での解答総語数はおおむね150~300語である。
90分で解く問題量としては、やや多い。
特に医学科は課題文や各設問の難度が高く記述量も多いので、受験生には相当の英語力が求められる。
英作文に時間をかけすぎないように、時間配分に注意して取り組みたい。

英語の対策

英文自体の内容・文法・構文はいたずらに難しいわけではないので、まず教科書レベルの学力を確実に固めること。
ただし、理系的題材の文章に広く慣れておくことと、ある程度の速読力を身につけることは重要である。
記述問題が中心のため、出題意図を正確に汲んだ答案を手早く作成する訓練は十分に積んでおかねばならない。
加えて、傾向で指摘したような独自形式の説明・要約問題や、記述式説明問題もよく出題されている。
さまざまな記述問題に積極的に取り組み、答案を先生に添削してもらおう。
繰り返し出題されている特徴的な出題形式がいくつかあるため、過去問演習の有効性は高い。
また、問題量に比して試験時間がやや短めであるので、制限時間内で解く練習も、適切な時間配分を身につけるために必要であろう。
英作文に関しては、全体の制限時間が厳しいので、短時間で自分の考えをまとめ、それなりの長さの英文を適切に書く技術が必要である。
これも過去問演習のみならず、さまざまなテーマを自ら設定して100~250語程度の英文を書く訓練を大量に積んでおこう。
肝要なことは、いたずらに複雑な内容や構文を盛り込まず、確実に使える表現で簡潔な英文を組み立てることである。
もちろん、添削指導を受けることも大切である。

数学の傾向と対策

標準から難しめの思考型の問題で頻出の微積分に注意!
大問数:3題
試験時間:120分
解答形式:記述式

数学の傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」である。
微・積分法が頻出で、3題中2、3題を占めることもある。
各学部間で共通問題が見られることも多いので、他学部の過去問であっても積極的に取り組んでおくことは有効である。
各大問は2~4程度の小問で段階的に解いていくものが多い。
証明問題はほぼ必出で、図示問題もよく出題されている。
全般的に標準的な問題であり、難問・奇問の類はない。
しかし中にはかなりの計算の大変なものや、よく考えをまとめた上でないと答案を書くのが難しいものも含まれている。
また、証明問題が多く、図示問題も出題されることがあるので、そうしたものに慣れていないと難しく感じられるかもしれない。
試験時間120分から考えると、大問1題あたりにかけられる時間は多くとも40分である。
時間配分に注意して、難しい問題に時間をかけすぎないようにしたい。

数学の対策

まず教科書の例題や練習問題を中心にして、基本事項の完全理解を図ることである。
その際、定理や公式はただ単にその使い方を覚えるというのではなく、その証明、導き方を含めてしっかり理解してほしい。
そして章末問題を自分の力で確実に解けるくらいの実力がつくまで、繰り返し学習しておこう。
全般的に証明問題の出題が多いので、その対策は十分にしておきたい。
過去問の証明問題には必ず目を通し、自力で解答を書いてほしい。
そのほか、受験問題集等を利用して証明問題にあたり、解答の書き方については学校の先生に添削してもらい、練習するとよい。
微・積分法の問題はかなり大きな割合で出題されると考えてよい。
特に重点的に学習し、増減表やグラフはしっかりと作成できるようにしておこう。
全問記述式であるため、解答用紙のスペースは十分あるが、簡潔で見やすい答案を書いてほしい。
ただ単に式変形を書き連ねるだけの答案ではなく、要所要所で適切な言葉を書き添えて、筋道のはっきりわかる答案が書けるよう、普段から心がけることが大切である。

物理の傾向と対策

標準的な問題で高得点勝負!
時間は足りるのでケアレスミスに注意!
大問数:3題
試験時間:2科目180分
解答形式:記述式

物理の傾向

出題範囲は「物理基礎、物理」である。
力学と電磁気の出題が中心で、例年⑴⑵でそれぞれ必ず出題されている。
⑶は熱力学と原子、波動から過去には出題された。
全体として計算問題、特に文字式による計算が出題の中心となっている。
結果のみが求められる設問だけでなく、解き方も求められる設問もある。
全体として基本を重視しており、重要な法則や現象の理解度をストレートに問うものが多い。
物理を学んだ人ならば必ず一度は見たことのあるような定番のテーマが出題されているので、問題のレベルとしては基本~標準といてよいだろう。
しかし、基本的な内容を組み合わせてはいるものの、教科書レベルの問題にひとひねり加えた出題も見られる。
解き方や答えの導き方が求められたり、描図・論述問題が出題されることがあることも考えあわせると、決して平易な内容でない。
要領よく解答しないと時間不足になる可能性がある。

物理の対策

基本~標準レベルの出題が中心とはいえ、いわゆる「公式の暗記」などによって表面的に物理現象を理解しているだけでは対応できない。
複数分野にまたがり、しかもいくつかの基本事項を組み合わせ、そのつながりをしっかり読み取らないと解答できないものもある。
それぞれの問題ごとに、どのような現象が起こり、その結果どのような変化がもたらされるか、きちんと判断して必要な基本法則や式を適用していく能力が求められている。
要するに、基本事項の理解度と、これを応用する力が試されているので、まずは教科書を熟読し、教科書の練習問題や章末問題をていねいに解きながら、基本的な物理法則の意味をじっくり考え、万全の基礎固めをしておこう。
重要な公式も記憶に頼るのではなく、できるだけ自力で導けるようにしておくと、途中の過程を書く問題の対策にもつながるはずである。
基本事項をマスターし、安定した実力を身につける上で問題演習は欠かせない。
教科書を使って基礎固めをすると同時に、教科書傍用問題集を使って、応用力を自己診断しながら、重要な法則や式を使いこなせるようにしよう。
応用力とひと口に言っても、思考力、判断力、洞察力などいろいろな能力が求められるわけであるが、要するに筋道を立ててものごとを推理する能力が必要であり、このような先を見通す能力を養う基礎として、十分な計算力が不可欠である。
教科書と教科書傍用問題集を使った学習の次に、入試の基本~標準レベルの問題集にも手を伸ばし、1題ずつていねいに繰り返し解くことで、応用力に磨きをかけておくとよい。
その際、いわゆる難問に手を出す必要はなく、レベルの高い良問で重要事項を整理しながら進められるものがよいだろう。
描図問題や論述問題、答えの導き方を述べる問題も見られる。
それらへの対策としては、まず、教科書を読むときも、問題演習に取り組むときも、いつも紙と鉛筆を用意し、書きながら考える習慣を身につけるのがよい。
普段から図を描き、考えたことやポイントとなる法則を紙の上にメモしていくように心がけ、答案を書くときは、これをだれが見てもわかるように書き直せばよい。
図を描いて考えること、作文をするつもりで途中経過をまとめること、この2つを実行することを勧めたい。

化学の傾向と対策

標準的な問題が多いが難しめの問題がどこまで解けるかが合否のポイント!
大問数:4題
試験時間:2科目180分
解答形式:記述式

化学の傾向

出題範囲は「化学基礎、化学」である。
理論・無機・有機の各分野から出題されているが、近年は有機分野からの出題が目立っている。
有機では、有機化合物の性質・反応、分子式から異性体を推定し、さらに構造を絞り込んで決定していく問題がよく出題されている。
また、糖類・アミノ酸・タンパク質・脂質・酵素などの天然有機化合物に関連する物質を題材とする出題も多い。
計算問題のほか、論述問題、化学反応式や有機化合物の構造式を書く問題、描図問題、空所補充など多彩な形式で、計算問題では計算過程の記述が求められることもある。
論述問題は字数指定があることが多く、15~100字と幅広く出題されている。
全体として標準的な問題が出題されている。
計算問題は基礎~標準レベルの出題である。
論述問題は少し難度の高い問題も出題されており、常に関連事項までも押さえた学習で応用力・思考力をつけておく必要がある。
論述問題に時間をかけすぎないよう全体の時間配分に注意したい。

化学の対策

理論分野は原子構造・電子配置と周期表、気体の法則、蒸気圧、結晶構造、化学結合、熱化学、酸・塩基、酸化還元、電池・電気分解、反応速度と化学平衡などの重要事項について、内容ごとに用語や概念を十分に整理して理解するようにしよう。
計算については、平素から計算過程を簡潔に記述する練習をしておこう。
無機分野は気体の生成、金属元素の反応を中心に、教科書にある物質の化学式や反応式が完璧に書けるように学習しておきたい。
また、物質の性質を元素の周期律に基づいて系統的に説明する練習も必要である。
非金属元素については物質ごとの性質と反応を中心に、金属イオンについては沈殿反応や色の変化、系統分析を中心にまとめておくとよい。
有機分野は組成式・構造式の決定、異性体や分子の形、官能基の検出方法、反応の種類に重点をおいて学習していきたい。
主要な化合物の構造・性質・反応を理解する上で、基本となる化合物から主な誘導体に至る系統を整理しておくとよい。
また、天然高分子化合物や合成高分子化合物もよく出題されており、教科書の内容に沿って基本的な構造や性質・反応を整理しておこう。
論述問題の出題が多いため、教科書をよく読んで、用語や現象の意味、実験原理・方法(器具・装置を含めて)や結果について、20~150字程度で字数を設定して、論述する練習を行うとよい。
教科書の重要ポイントに下線を引いて要約するのもひとつの方法である。
描図問題が出題されることもあるので、実験装置図、グラフデータの見方や意味、実験結果や現象のグラフ化、操作手順のフローチャートなどについて、普段から意識的に目を向けるようにしておこう。

生物の傾向と対策

標準的な知識問題・典型的な考察問題で各分野バランス良く出題!
大問数:5題
試験時間:2科目180分
解答形式:記述式

生物の傾向

出題範囲は「生物基礎、生物」である。
ここ数年、生態、進化・系統、遺伝情報、動物の反応、体内環境からの出題がやや多いが、ほぼ全分野からまんべんなく出題されている。
全分野について、偏りのないバランスのとれた学習を心がけよう。
大問5題の出題で、5題中3~4題が中問2問に分かれた出題であるため、実際の問題量は多めである。
論述問題の出題数が多く、字数制限は20~80字と幅広い。
例年計算問題も出題されている。
難解な問題は少なく、知識問題が中心であると考えてよい。
計算問題は問題集の標準問題程度のレベルである。
論述問題は内容的には教科書レベルのものを要求していることが多い。
時間配分の目安としては大問1題あたり15~20分程度となるので、時間的には厳しいと思われる。

生物の対策

まず用語を正確に記述できなければならないので、教科書準拠の書き込み式サブノートが有効であろう。
間違った箇所はチェックしておいて後日必ずやり直すように心がけよう。
自分で用語のまとめノートを作るのもよい。
その際、漢字のミスをしないように注意する。
高得点を目指すなら、図説に掲載されている重要な図表に目を通し、それに関連する事項をマスターしておこう。
論述問題の出題率が高いので、しっかり対策をしておく必要がある。
基本用語や概念の説明を、50~100字程度でまとめる練習が有効である。
書いたものを学校の先生に添削指導してもらい、キーワードの選び方や要約のしかたをしっかりマスターしておこう。
計算問題の演習では、難解なものに時間をかける必要はない。
記述式問題集の基本例題を何度も反復してマスターしておく。

入試情報(一般)

2023 2022 2021
試験日程 前期 後期
募集人員 70 70 60 20
志願者数 421 218 214 378
受験者数 420 167 158 150
一次合格者数 350 73 64 22
二次受験者数 273
正規合格者数 74 73 64 22
補欠候補者数
繰り上げ合格者数 4 1
総合格者数 74 73 68 23
合格実質倍率 5.7 2.3 2.3 6.5
入学者数 70 70 60 20
合格最高点 1,287.6(1,600) 1,273.6(1,600) 1,302.2(1,600) 1,364.9(1,550)
合格最低点 1,117.9(1,600) 1,031.6(1,600) 1,095.1(1,600) 1,260.7(1,550)

基本情報

学校所在地 〒930-0194 富山県富山市杉谷2630番地
URL https://www.u-toyama.ac.jp/

アドミッションポリシー

医学部では、生命の尊厳を理解し、医療人として不可欠な倫理観と温かい人間性を備え、専門的知識及び技能を生涯にわたって維持し向上させる自己学習の習慣を持ち、国際的視野に立って医学、医療の発展、及び地域医療等の社会的ニーズに対応できる人材を養成することを目的とします。

求める学生像

医学科は以下の素質を有する優秀な人材を求めています。
①基礎学力があり医学に深い関心を持つ人
医師は患者さんに対する思いやりを専門的知識・技能を通じて発揮する存在です。
広範囲な医学の修得のためには、基礎学力と医学に対する深い関心が必要です。
加えて、学力だけでなく、思考力、協調性、積極性並びに将来医師として社会に貢献していこうという強い意欲が必要です。
②公的精神が豊かで創造力のある意欲的な人
公的精神とは、広い心で人々のことを公平に考えるということです。
医学は未知なことが多い分野です。その解決には創造力と日進月歩の医学を学び続ける意欲が必要です。

ディプロマポリシー

富山大学は、地域と世界に向かって開かれた大学として、生命科学、自然科学と人文社会科学を総合した特色ある国際水準の教育及び研究を行い、人間尊重の精神を基本に、高い使命感と創造力のある人材を育成し、地域と国際社会に貢献するとともに、科学、芸術文化、人間社会と自然環境との調和的発展に寄与することを理念としている。
本学では、この理念に基づいて、幅広い知識や深い専門的学識を持ち、問題提起し解決する能力、組織や社会の一員として貢献する能力、他者と意思を疎通するコミュニケーション能力、新しいものやことを創造する能力、地域を志向する意識を身に付け、各学部が示す学修成果を上げた者に学士の学位を授与する。
なお、その身に付ける能力を以下のとおり示す。

幅広い知識

自然・社会・文化・人間について幅広く普遍的な知識を持ち続け、自立した市民として社会生活に活かす能力を身に付けている。

専門的学識

それぞれの専門性に応じた深い知識を持ち、活用する能力を身に付けている。

問題発見、解決力

自ら問題を発見し、情報や知識を複眼的、理論的に分析して問題を解決するとともに、新たに様々なものやことなどを創りだす能力を身に付けている。

社会貢献力

組織や社会の一員として自らの役割を認識し、責任を持って自己を管理するとともに、倫理観と使命感を持って自ら行動し、地域と国際社会に貢献する能力を身に付けている。

コミュニケーション能力

他者の考えを理解し、自らも情報発信する能力を身に付けている。また、適切な手段や言語を使い、多様な人々との意思疎通と協働を可能にする能力を身に付けている。

カリキュラムポリシー

富山大学では、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)に示した5項目の能力について、体系的な教育課程を編成する。
授業は講義・演習・実験・実習・実技の様々な方法・形態等により行い、学生が主体的・能動的に学ぶことができるものとする。
その評価は各能力における学修成果の到達目標に対する達成度について、客観的な成績評価基準に基づいて行う。

奨学金制度

・日本学生支援機構奨学金
・地方公共団体、民間団体の奨学金

学納金

入学金 282,000円〔予定〕
授業料 535,800円
実験実習費
施設設備費
教育充実費
その他
2年次以降学費計
6年間に必要な学費計

一般選抜

募集人員 70名
受験料 17,000円
試験形式

出願資格

本学の一般選抜に出願することができる者は,次の各号のいずれかに該当し,かつ令和6年度大学入学共通テストにおいて,本学が指定した教科・科目を受験した者です。
⑴高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び令和6年3月卒業見込みの者
⑵通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び令和6年3月修了見込みの者
⑶学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び令和6年3月31日までにこれに該当する見込みの者(次の①から⑥のいずれかに該当する者)
①外国において学校教育における12年の課程を修了した者及び令和6年3月31日までに修了見込みの者又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの
②文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者及び令和6年3月31日までに修了見込みの者
③専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者及び令和6年3月31日までに修了見込みの者
④文部科学大臣の指定した者
⑤高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)により文部科学大臣が行う高等学校卒業程度認定試験に合格した者及び令和6年3月31日までに合格見込みの者で,令和6年3月31日までに18歳に達するもの(同規則附則第2条の規定による廃止前の大学入学資格検定規定(昭和26年文部省令第13号)による大学入学資格検定に合格した者を含む。)
⑥本学において,個別の入学資格審査により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で,令和6年3月31日までに18歳に達するもの

一般選抜試験科目【大学入学共通テスト】

科目 配点 試験内容・評価基準
国語 200 国語
数学 200 数Ⅰ・数A,数Ⅱ・数B
理科 200 物理・化学・生物から2科目
外国語 200 英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目
地歴公民 地歴:100 公民:100 世B,日B,地B,「倫・政経」から1科目

※大学入学共通テストの「数学」又は「理科」における理科(基礎を付していない科目)で2科目を課す場合は,各学部学科等で採用するとした2科目の得点の合計点を各学部学科等が定めている当該教科の配点に応じてそのまま利用,又は換算します。
※大学入学共通テストの「外国語」における英語は,薬学部を除く学部学科等においては,リーディング(100点満点)の得点を160点満点に,リスニング(100点満点)の得点を40点満点に換算し,その合計得点200点満点を各学部学科等が定めている配点に応じてそのまま利用,又は換算します。
※聴覚障害者の内,重度難聴者でリスニングの免除を大学入試センターに申請し,許可されたものの大学入学共通テストの「外国語」における英語は,リーディング(100点満点)の得点を各学部学科等が定めている配点に換算します。
※大学入学共通テストの「外国語」のその他の科目を利用する学部学科等は,筆記(200点満点)の得点をそのまま利用,又は各学部学科等が定めている配点に換算します。

一般選抜試験科目【個別試験】

科目 時間 配点 試験内容・評価基準
数学 9:30~11:30 (1日目) 200 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ,数学A・B(「ベクトル」含む)
理科 12:30~15:30 (1日目) 200 物理基礎・物理,化学基礎・化学 ・生物基礎・生物から2科目
外国語 16:45~18:15 (1日目) 200 コミュニケーション英語Ⅱ・Ⅲ,英語表現Ⅰ・Ⅱ
面接 9:00~ (2日目) 100 思考力,協調性,積極性,将来性を評価する

※志願者数により,時間等を変更することがありますが,その場合は,受験票と併せて通知します。

総合型選抜

募集人員 富山県一般枠:10名
富山県特別枠:10名
受験料 17,000円
試験形式

出願資格

次の(1)(2)のいずれかに該当し,かつ,①から④まですべてに該当する者
(1)富山県内の高等学校を令和6年3月卒業見込みの者(学校教育法施行規則第93条第3項の規定に基づき,令和5年度中に高等学校を卒業又は卒業見込みの者を含む。)又は卒業後2年以内の者
(2)出願時に富山県在住で,令和4年4月以降に高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者

富山県一般枠

①富山県内の地域医療に貢献するという強い意志を有する者
②令和6年度大学入学共通テストの国語,地理歴史又は公民,数学,理科及び外国語を受験する者
③合格した場合に入学が確約できる者
④卒業後は,富山大学附属病院を基幹施設とする研修プログラムで,2年間の初期研修を含む3年間の臨床研修に従事することを確約できる者

富山県特別枠

①富山県地域医療確保修学資金を受給し,医師免許取得後,一定期間(「富山県地域医療確保修学資金貸与制度」の規定による。) 富山県内で診療に従事することを確約できる者
②富山県内の地域医療に貢献するという強い意志を有する者
③令和6年度大学入学共通テストの国語,地理歴史又は公民,数学,理科及び外国語を受験する者
④合格した場合に入学が確約できる者 「富山県特別枠」は「地域の医師確保等の観点からの医学部入学定員の増加について(令和4年8月10日付け文部科学省高等教育局長並びに厚生労働省医政局長通知)」に基づく措置であり,入学者には富山県の「富山県地域医療確保修学資金貸与制度」による修学資金が貸与されることから,将来,富山県の医療を担うことを前提として選抜を実施します。

総合型選抜試験科目【大学入学共通テスト】

科目 配点 試験内容・評価基準
国語 200 国語
数学 200 数Ⅰ・数A,数Ⅱ・数B
理科 200 物理・化学・生物から2科目
外国語 200 英語・ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語から1科目
地歴又は公民 100 世B,日B,地B,「倫・政経」から1科目

※「地理歴史」及び「公民」から2科目を受験している場合は,第1解答科目の成績を採用します。
※大学入学共通テストの「外国語」における英語は,リーディング(100点満点)の得点を160点満点に,リスニング(100点満点)の得点を40点満点に換算し,その合計得点200点満点をそのまま利用します。
なお,聴覚障害者の内,重度難聴者でリスニングの免除を大学入試センターに申請し,許可されたものの大学入学共通テストの「外国語」における英語は,リーディング(100点満点)の得点を200点満点に換算します。
また,大学入学共通テストの「外国語」のその他の科目は,筆記(200点満点)の得点をそのまま利用します。

総合型選抜試験科目【個別試験】

科目 時間 配点 試験内容・評価基準
小論文 10:00~11:00 100
面接 13:00~ 150

※志願者数により,時間等を変更することがありますが,その場合は,受験票と併せて通知します。

学校推薦型選抜Ⅱ

募集人員 15名以内
受験料 17,000円
試験形式

出願資格

富山県内の高等学校を令和6年3月卒業見込みの者で,次の要件を満たし,学校長が責任をもって推薦できるものなお,各高等学校からの推薦人員は,制限しません。
⑴富山県内の地域医療に貢献したいという強い意志とそれを支える資質を有する者
⑵令和6年度大学入学共通テストの国語,地理歴史又は公民,数学,理科及び外国語を受験する者
⑶合格した場合に入学が確約できる者
⑷卒業後は,富山大学附属病院を基幹施設とする研修プログラムで,2年間の初期研修を含む3年間の臨床研修に従事することを確約できる者
総合型選抜医学部医学科「富山県一般枠」及び「富山県特別枠」に志願する場合は,「令和6年度学生募集要項総合型選抜医学部医学科」(注)に基づき,出願してください。
なお,学校推薦型選抜「地域枠」と総合型選抜を併願することはできません。
※総合型選抜学生募集要項は,文部科学省の審査結果を受けて決定した後,公表します。

学校推薦型選抜Ⅱ試験科目【大学入学共通テスト】

科目 配点 試験内容・評価基準
国語 200 国語
数学 200 数Ⅰ・数A,数Ⅱ・数B(「ベクトル」含む)
理科 200 物理・化学・生物から2科目
外国語 200 英語(リスニング含む)・ドイツ語・フランス語 ・中国語・韓国語から1科目
地歴又は公民 100 世B,日B,地B,「倫・政経」から1科目

※「地歴」及び「公民」から2科目を受験している場合は,第1解答科目の成績を採用します。
※大学入学共通テストの外国語における英語は,リーディング(100点満点)の得点を160点満点に,リスニング(100点満点)の得点を40点満点に換算し,その合計得点200点満点をそのまま利用します。
なお,聴覚障害者の内,重度難聴者でリスニングの免除を大学入試センターに申請し,許可されたものの大学入学共通テストの外国語における英語は,リーディング(100点満点)の得点を200点満点に換算します。
また,大学入学共通テストの外国語のその他の科目は,筆記(200点満点)の得点をそのまま利用します。

学校推薦型選抜Ⅱ試験科目【個別試験】

科目 時間 配点 試験内容・評価基準
小論文 10:00~11:00 100
面接 13:00~ 100

※志願者数により,時間等を変更することがありますが,その場合は,受験票と併せて通知します。

帰国生徒選抜

募集人員 若干名
受験料 17,000円
試験形式

出願資格

日本の国籍を有する者又は日本国の永住許可を得ている者で,次の(1)~(6)のいずれかに該当するもの
ただし,渡航理由が保護者の海外勤務等の事情による者に限ります。
なお,(1)及び(6)については,外国において最終の学年を含めて2年以上継続して学校教育を受けていること。
この場合,外国に設置されたものであっても,日本の学校教育法に準拠した教育を施している学校に在学した者については,その期間を外国において学校教育を受けたものとはみなさない。
(1)外国において学校教育における12年の課程(日本における通常の課程による学校教育の期間を含む。)を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに卒業(修了)した者及び卒業(修了)見込みの者
(2)外国において,スイス民法典に基づく財団法人である国際バカロレア事務局から国際バカロレア資格証書を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに授与された者及び授与される見込みの者
(3)外国において,ドイツ連邦共和国の各州で大学入学資格として認められているアビトゥア資格を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに取得した者及び取得見込みの者
(4)外国において,フランス共和国の大学入学資格として認められているバカロレア資格を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに取得した者及び取得見込みの者
(5)外国において,グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国において大学入学資格として認められているジェネラル・サーティフィケート・オブ・エデュケーション・アドバンスト・レベル(GCEAレベル)資格を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに取得した者及び取得見込みの者
(6)外国において,国際的な評価団体(WASC,CIS,又はACSI)の認定を受けた教育施設の12年の課程を令和4年(2022年)4月1日から令和6年(2024年)3月31日までに修了した者及び修了見込みの者

帰国生徒選抜試験科目

科目 時間 配点 試験内容・評価基準
数学 9:30~11:30 (1日目) 200 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ ・数学A・数学B(「ベクトル」含む)
理科 12:30~15:30 (1日目) 200 物理基礎・物理,化学基礎・化学, 生物基礎・生物から2科目選択
英語 16:45~18:15 (1日目) 200 コミュニケーション英語Ⅱ・コミュニケーション英語Ⅲ ・英語表現Ⅰ・ 英語表現Ⅱ
面接 9:00~ (2日目) 100 思考力,協調性,積極性,将来性を評価する

富山大学医学部の面接概要

富山大学医学部を受験するにあたっては、二次試験で実施される面接を対策しておくことが重要となります。
面接での質問を想定して対策しておかないと十分な受け答えをすることができず、面接での評価を下げてしまうことがあります。

面接時間:40分程度
面接人数:面接官3人、受験生4人
面接形式:受験生4人が同時に受ける集団面接の形式となっています。

前半は一般的なグループ面接で、面接官から受験生1人1人に質問を行います。
後半はグループ討論で、1つのテーマについて受験生全員で討論することになります。

待ち時間、控え室の雰囲気

受験生は待合室に集められ、面接の順番を待つことになります。受験生の数が非常に多いため、待ち時間は数時間に及ぶことがあります。
待合室では自習をしておくことができるので、面接対策をまとめたノートなどを持ち込みましょう。

富山大学医学部の面接の特徴

集団面接の形式になっている

富山大学医学部の面接は、面接官3人と受験生4人での集団面接の形式となっています。
集団面接では面接官が、受験生1人1人に順番に質問をしていきます。
圧迫感はほとんどなく、面接官は終始穏やかに接してくれます。
質問内容としては、医学部を志望する動機や高校時代の生活など、受験生についてのごく一般的な質問をされることが多いです。
集団面接の段階では、他の受験生の回答に対して意見を求められるようなことはあまりありません。

グループ討論も行われる

集団面接を一通り終えると、集団討論へと移行します。
面接官から1つのテーマが提示され、受験生4人が賛成2人、反対2人に分けられて討論を行います。
さらに、受験生のうちの1人は司会者に指名され、討論を進行する役目も果たさなければなりません。
テーマは1題のみで、20分ほどの議論をする必要があります。
面接官は討論に対して口をはさむことは少ないですが、テーマからそれた話題になると止められることもあります。

調査書から質問されることが多い

集団面接で質問されるものとしては、調査書を参考にした質問が多くなっています。
調査書には志望動機や自己PRなどの受験生の人柄を示すものが記載されているので、受験生が本当に調査書通りの人間であるかをチェックしているようです。
自分に関してのことなので、ある程度突っ込んだ質問をされることもあります。
圧迫面接というわけではありませんが、調査書と大きく矛盾するようなことを言ってしまうと追及されることがあります。

富山大学医学部の面接対策

よくある質問

•自己紹介をしてください
•医学部を志望する動機は
•なぜ富山大学なのか
•部活動に参加したいか
•ボランティアをしたことはあるか
•高齢化社会についてどう思うか
•地域医療に貢献したいか
•日本の保育園事情をどう思うか
•患者との接し方について
•大学で何を学びたいか
•医療分野の出来事で気になることは
•大学生らしさとは何か

面接アドバイス

集団面接の練習をしよう

富山大学医学部の面接は集団面接となっているため、模擬面接などを経験して集団面接の雰囲気に慣れておくことが重要です。
他の受験生がいる中で質問に対応しなければならず、慣れていないとどうしても緊張してしまうことがあります。
また、マナーについても他の受験生と比べられることがあるので、きちんと身につけておきましょう。

討論の技術を身につけよう

面接の後半では集団討論を行うことになります。
そのため、集団討論についても理解しておくことが重要となります。
賛成の場合でも反対の場合でも、素早く自分の意見をまとめて、論理的に発表する能力が必要となります。
また、司会者に指名される可能性もあるため、集団討論をどのように進行していくかを練習しておく必要もあるでしょう。

調査書について答えられるようにしよう

面接中の質問としてよくあるのが、調査書の内容について尋ねるというものです。
特に志望動機や高校時代のことについては聞かれやすいです。
調査書と違うことを言ってしまったり、詳しく聞かれても答えられないといったことがないように調査書の内容をよく確かめて、想定される質問に対してはスムーズに答えられるようにしておきましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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