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東京女子医科大学医学部の偏差値や倍率・学費は?入試情報や対策方法・傾向も解説

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カテゴリ:大学情報

東京女子医科大学医学部の偏差値や倍率・学費は?入試情報や対策方法・傾向も解説


東京女子医科大学は東京都新宿区にある大学です。
本記事では東京女子医科大学医学部の入試傾向や対策方法、受験情報についてまとめています。
記事内では偏差値や倍率もまとめているため是非参考にしてください。

東京女子医科大学医学部の基本情報


始めに東京女子医科大学の基本情報についてご紹介します。

定員数・キャンパス情報

定員数とキャンパス情報についてご紹介します。
2023年度の募集人数は約100人です。

キャンパス 河田町キャンパス
所在地 〒162-8666 東京都新宿区河田町8-1
アクセス 若松河田駅下車若松口より徒歩5分
牛込栁町駅下車西口より徒歩5分

キャンパスは1つで医学部・看護学部どちらも利用します。
駅より徒歩五分圏内でアクセスは非常に良好です。

東京女子医科大学医学部の特色

医師は患者さんが訴える症状のみの問題だけではなく、患者さんが自覚していない問題にも目を向け解決する必要があります。
自分で問題を見つけて、分析を行い、一番最適な解決方法を考える力が求められます。
そこで東京女子医科大学医学部ではテュートリアル教育を導入しています。
テュートリアル教育とは学生が自ら問題を見つけ解決するといった新しい教育の方法で1990年に世界で初めて日本が導入しました。
学生が課題文から問題となる点を見つけ、自分で学習することによって解決します。
このような自ら学びを深める方法が取られています。

東京女子医科大学医学部の学費

次に東京女子医科大学の学費についてご紹介します。

授業料

学部 入学金 授業料 教育充実費 実習費 諸会費 合計
医学部 2,000,000 2,800,000 5,300,000 1,200,000 149,000 11,449,000
看護学部 450,000 1,100,000 300,000 150,000 2,000,000

学費は上記の通りです。
授業料は一年間の料金です。
医学部は看護学部に比べると非常に金額が高額であることが言えます。
上記の他にも納入金162,200円を別で徴収されます。

奨学金

東京女子医科大学では二つの奨学金を利用することができます。
東京女子医科大学特別奨学金と小林育育英会奨学金です。

奨学金 東京女子医科大学特別奨学金
金額 年間授業料および実習費相当額、またはその一部
貸与期間 1ヶ月(再申請可能)
奨学金 古林育英会奨学金
金額 月額2万5千円
貸与期間 正規の最短修業年限

どちらの奨学金も他制度との併用が可能です。
学費を軽減するために利用することをお勧めします。

東京女子医科大学医学部の入試情報


ここでは、東京女子医科大学医学部の入試情報についてまとめました。

入試スケジュール・入試概要

2024年度の東京女子医科大学医学部の入試スケジュールは以下の通りです。

試験区分 出願期間 試験日(一次試験) 募集人数 合格発表日
一般選抜 2023/12/21(木)~2024/1/18(木) 【一次試験】2024/2/1(木)
【二次試験】
2024/2/17(土)
または
2024/2/18(日)
約67名 【一次試験】
2024/2/8(木)
【二次試験】
2024/2/22(木)
一般推薦 2023/11/1(水)~2023/11/8(水) 2023/11/18(土)
2023/11/19(日)
約33名 2023/12/1(金)
学校推薦型選抜(「至誠と愛」推薦) 2023/11/1(水)~2023/11/8(水) 2023/11/18(土) 約10名 2023/12/1(金)

選抜試験は、一般選抜、一般推薦、学校推薦型選抜の3つの入試方式で実施されています。
医学部全体での募集人数は約110名です。
そのなかでも、一般選抜が約67名となっており、募集枠の半分以上を占めています。
学校推薦型選抜(至誠と愛推薦)は、3親等以内に東京女子医科大学同窓会「至誠会」の会員、または準会員がおり、かつ同会から推薦を受けているという条件を満たしている場合にのみ対象となる、いわゆる「卒業生子女枠」と呼ばれる特殊な枠です。

合格最低点

東京女子医科大学の一般選抜では、400点満点で試験が行われます。
過去の合格最低点は、2020年が249点、2021年が199点、2022年が185点と下降傾向にあります。

共通テスト

東京女子医科大学では、共通テストを利用した選抜は実施されていません。

一次試験

東京女子医科大学医学部の一般選抜における第一次試験の試験科目と配点は以下の通りです。

教科 科目 配点 試験時間
数学 数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Ⅲ・数学A・数学B(数列、ベクトル) 100点 60分
英語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ 100点 60分
理科 「物理基礎・物理」、「化学基礎・化学」、「生物基礎・生物」の3科目から、出願時に届け出た2科目を選択。(出願後の選択科目の変更はできません。) 200点
(100点×2)
120分
適性試験・小論文 医師としての適性を判断する。 60分
配点合計 400点

※評価は第一次試験合格者選抜には使用せず、第二次試験合格者選抜のときに使用します。
一次試験から小論文が課せられています。
また、「思考力・判断力・表現力」を評価するため、全ての学科科目で記述式問題が出題されます。
早い時期からの小論文対策と、記述式問題対策が必要となります。

二次試験

第一次試験合格者に対して面接試験を実施します。

東京女子医科大学医学部の難易度・レベルは?


ここでは、東京女子医科大学医学部の難易度とレベルについてまとめました。

偏差値

2023年度の東京女子医科大学医学部の偏差値は、65.7となっています。
私立大学医学部合格難易度としてはかなり低めの水準です。

学部 偏差値
医学部 65.7
看護学部 57

倍率

2023年度は、募集人数が110名(うち43名は推薦入学)で志願者数は917名、第一次受験者数は873名でした。
入学者は募集人数と同じ110名(うち46名は推薦入学)で、倍率は、一般が9.3倍、一般推薦が2.0倍でした。

試験区分 志願者数 合格者数 倍率
一般選抜 917 99 9.26
推薦(一般) 59 30 1.96
推薦(至誠と愛) 7 5 1.4
推薦(指定校) 9 9 1.0

他の大学と難易度を比較すると?

東京女子医科大学は全国に82校ある国公立・私立大学の医学部ランキングで79位と下位に属しています。
医学部のなかでは偏差値は下位レベルであり、合格難易度は低いといえるでしょう。
同じ関東圏に偏差値が近い北里大学、獨協医科大学などがあるため、受験生は分散すると考えられ、東京女子医科大学に受験生が集中することはほとんどないでしょう。
一方で、全国唯一の医学部をもつ女子校で人気があることや、医学部のなかでは下位の偏差値で、滑り止め校を選ぶのに苦労することから、合格を目指す際は十分に対策を行う必要があるでしょう。

東京女子医科大学医学部の入試傾向と対策


東京女子医科大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

大問数は4題で、読解問題が中心です。
大問1では、主題・内容説明・内容真偽・同意表現・英文和訳などが出題されており、例年意見論述の短い英作文も出題されています。
大問2では、3種類の英文に関して欠文を挿入する箇所を答える問題が出されています。
大問3では、グラフや図形が用いられた空所補充問題が出題されています。
英文のテーマに関しては、医療・健康、自然科学や地球環境問題といったテーマが目立ちます。
大問4ではまとまった分量の会話文問題が例年出題されており、グラフ・図表の利用が多いです。
難易度は英語力全般を試す標準的な問題であり、特に難問はみられないですが、60分という試験時間を考えると、時間配分に十分注意する必要があります。
読解問題の比重が大きいので、読解力の養成が最も重要です。
内容把握力が問われているため、速読の訓練も必ずしておきましょう。
それと並行して、英文和訳の対策として文章をしっかりと読み込んで文の構造を理解する精読の練習をしておきましょう。
文法問題はあまり出題されていないですが、正確な文法力は英文解釈ならびに英作文にも大いに関係があるため、英文法の参考書に何度も目を通すことが重要です。
また、読解問題においても単語や熟語の知識が必要となります。
参考書や問題集を活用して語彙力を養っておきましょう。
例年、会話文が出題されているため、会話文特有の表現や決まり文句については必ずマスターしておきましょう。
道案内・電話での応答・病院や店内でのやりとりといったシーンの会話パターンを知っておくと有効です。
グラフや図表を読み取る問題は、解き慣れておくことが大切であるため、過去問を研究し、十分な訓練を積んでおきましょう。
出題形式がほぼ一定しているので、過去問にあたることは特に有効です。
出来るだけ多くの過去問を解いてみましょう。
過去問を解く際には、60分という決められた試験時間の中で、自分なりに時間配分を考えて取り組むようにしましょう。

数学の傾向と対策

大問数は4題です。
微・積分法がよく出題され、数列、極限、ベクトル、三角関数、指数・対数、確率も頻出の傾向にあります。
過去にはグラフの図示問題も出題されており、全体的に基本~標準レベルの難易度の問題が満遍なく出題されています。
しかし、少し工夫や考察を要する問題や、2つの分野の融合問題も見られるため注意が必要です。
全体的に標準問題を中心に出題されているため、教科書の内容をしっかりとマスターしておきましょう。
公式の暗記中心の学習を行うのではなく、公式の使い方について問題集などで十分に練習しておきましょう。
幅広い分野から満遍なく出題されているため、苦手分野を作らないようにしておくことが大切です。
問題の中には計算が複雑なものもあるので、計算力により点数に差が出る可能性があります。
日々の学習で計算は最後までやり抜くように意識して、計算後は見直しをして計算ミスを防ぐことも大切です。
「数学Ⅲ」では、2次曲線や複素数平面についても準備しておきましょう。

物理の傾向と対策

大問数は3題で、例年、力学と電磁気から1題ずつ、残りの1題については熱力学や波動から出題されることが多いです。
基本的には全分野にわたってバランスよく出題されると考えておきましょう。
難易度は全体として、標準ないしやや難レベルですが、状況設定にひと工夫されており、問題文からしっかりと状況を読み取らなければならないです。
問題文の中に解法のヒントが含まれていることもあり、誘導が丁寧になされていますが、煩雑な計算もあるため完答するのが難しい問題もあります。
また、思考過程の記述を求める出題が多いため、しっかりとした基礎力の上に立った記述力も必須です。
標準レベル以上の問題も出題されていますが、教科書中心の学習でまずは基礎力を充実させましょう。
公式などを丸暗記するだけでは不十分であるため、自分の力でその公式を導出できるレベルまで力を引き上げましょう。
また、法則や定義の正確な理解も大切であるため、繰り返し練習して、レベルアップを図りましょう。
丁寧な誘導がなされているものの、問題を最後まで解くためには、相当な力が要求されています。
そのため、標準レベルの問題集を活用して典型的な問題を何度も解き、解法の筋道をしっかりと押さえながら、論理的に解答を進めていくことが大切です。
また、状況設定に工夫がなされている問題も多いので、状況把握のための文章読解力も身につけましょう。
物理だけでなく他の科目でも、問題文から状況を把握し、出題の意図を読み取ろうとする努力を続けましょう。
解答を導出するまでの過程を書かせたり、解答の理由を述べさせるものもあり、筋道の通った論述のできる力が求められています。
普段から、答えに至った理由を考えながら解答を導き出す練習を積んでおきましょう。
問題演習を行う際には、解法のポイントになる法則や式などを要領よく示し、採点者や他人が読んでも分かるような「読める答案」作りの練習をしておきましょう。
物理を始め理科においては、グラフを読み取ったり、グラフを描いたりする能力は非常に大切です。
グラフは、物理現象を一見して大まかにつかみ取るために有用なものです。
グラフを数式化したり、数式をグラフ化したりする練習を繰り返すことで、頭の中だけで数式からグラフが描けるようになり、ひいては物理現象を大きくつかむことができるようになります。

化学の傾向と対策

大問数4、5題の構成です。
理論は気体の法則、電気分解、ヘスの法則、中和滴定、酸化還元滴定、反応速度、ルシャトリエの原理、希薄溶液、溶解度、化学平衡などが出題されています。
計算問題では、数値の扱いが雑にならないように配慮されていることが多いです。
無機は炭素、窒素、硫黄、ハロゲン、カルシウム、遷移元素などの元素別各論が理論分野と融合して出題されています。
有機は例年かなり重視されており、構造決定は必ず出題され、有機化合物の識別、異性体、構造と性質などの出題率も高いです。
生化学や天然高分子化合物、合成高分子化合物なども頻出となっています。
難易度に関しては、正誤問題においてやや細かい知識が問われますが、全体としては標準レベルの問題で難問はほとんどありません。
ただし、試験時間が1科目辺り約60分であるのに対して、問題の量がかなり多く確実に解答することのできる問題から先に解き始めるなど、時間配分を考えて要領よく解答することが必要です。
理論分野では、気体の法則や電気分解の法則、化学結合、反応速度が頻出のため、電離定数・平衡定数を用いる計算や酸化還元滴定なども含めて問題演習に力を入れ、計算力をつけておきましょう。
無機分野では、気体の発生する反応や沈殿の生成反応、金属と酸の反応の化学反応式をまとめて整理し、化学反応が起こる理由を理解しましょう。
炭素、窒素、硫黄、ハロゲン、ナトリウム、カルシウム、アルミニウム、鉄、銅などの重要元素については、教科書に出てくる知識で十分対応できるのでしっかり整理しておきましょう。
有機分野については、問題集で構造決定の問題を多く演習しておきましょう。

生物の傾向と対策

大問数は3〜5題です。
出題範囲全体から幅広く出題されていますが、生殖と発生、体内環境、遺伝情報、動物の反応からの出題が多く見られます。
全般的に教科書に忠実で標準的な良問が多いですが、年度によって難問が含まれることもあります。
計算問題も出題されていますが、標準レベルなので短時間で効率よく解答を作成するようにしましょう。
実験問題ではリード文に詳細な実験背景が記されており、それを活用した結果の予測や、結果から深く考察することが求められています。
論述問題については、問われている内容に対して的確に解答する必要があります。
また、一見すると易しそうな問題にも落とし穴があるので、条件の見落としなどがないよう、問題をよく読んで解答することが強く求められます。
実際の入試では時間不足になることが多いため、普段から問題演習を行う際には本番の試験を受けているつもりで、見直しの時間も考慮して時間をきちんと計って解答し、時間配分についても常に意識するようにしましょう。
遺伝や肝臓の再吸収率などの代表的な問題を何度も解き理解しておきましょう。
これらの問題には定型的な答え方があるので、問題を多くこなすことで解法を身につけるとよいでしょう。
代表的な実験考察問題には目を通しておき、教科書や資料集の実験や探究学習のページなどは大いに活用しましょう。
このとき、実験に使用する器具や薬品の用途や使い方について確認し、自分自身で考察し、理解し、整理しておくことが重要です。
さらに、実験結果から仮説が検証されない場合や新たな仮説としてどのようなことが考えられるかなどは、生物研究の本質であるので、ここは時間をかけて学習しておきましょう。
また、他の大学とやや異なる傾向や問題の形式もあるので、自信をもって解答できるように過去問を何度も繰り返して学習しておくとよいでしょう。

東京女子医科大学医学部に合格するなら医進の会


東京女子医科大学医学部の偏差値は、私立大学医学部の中では低い方であり、合格難易度も易しいといわれています。
しかし、すべり止めとして高い学力をもった受験生が受験することも考えられるため、ギリギリの学力では東京女子医科大学医学部に合格できない可能性があります。
そこでおすすめしたいのが、医学部受験に特化した「医進の会」です。
医進の会では、医学部受験に精通した経験豊富な超一流のプロ講師によるしっかり管理した1対1の個別指導を行っており、競争させる個別授業で偏差値は10~40ほどアップしています。
そして、生徒の2人に1人が医学部に合格しており、高い合格実績を誇っています。
医進の会では、演習中も講師はブース内にいるため、生徒が問題に取り組んでいる様子もチェックしています。
そのため、生徒も気を抜けず集中して授業を受けることができ、さぼったり、時間配分を失敗することもありません。
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面接対策や小論文対策、出願書類の自己推薦文の書き方まで丁寧に指導していますので、東京女子医科大学医学部の推薦入試を検討している受験生は本番の入試でも自信を持って臨めるでしょう。
医学部合格まで徹底的にサポートしていますので、少しでも興味を持たれた方は、ぜひ医進の会にお問い合わせください。

まとめ


今回は東京女子医科大学医学部の入学難易度、入試科目・傾向や対策について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
東京女子医科大学医学部は、全国にある医学部で唯一の女子大です。
グローバルな女性医師を育成し、女性医師のキャリア支援に積極的に取り組むなど女子医大ならではの特徴があります。
また、充実した学生生活が送れることやとても勉強しやすい環境であることから、多くの女子受験生から人気の医学部です。
そのため、東京女子医科大学医学部へ受験を検討している方は、この記事を参考にし早い時期から受験対策をはじめましょう。

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