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医学部合格は無理ゲーなのか?難しい理由や対策法、ポイントについて解説

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カテゴリ:勉強・対策

みなさんは「医学部は無理ゲー」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
無理ゲーという言葉は、ゲームや試験などが非常に難しく、クリアすることがほぼ不可能に感じられる状況を指します。
医学部の入試や学業の厳しさが、「無理ゲー」と表現されるようになったのは、受験生や学生たちがその難しさに圧倒され、挑戦すること自体が非常に大きな努力を要するものと認識されているためです。
世間一般的に言われているように本当に医学部は無理ゲーなのか、また、合格するための勉強方法について解説していきたいと思います。

医学部に合格するのは無理なのか?

医学部は無理ゲーといわれていますが、果たして本当に医学部に合格することは不可能なのでしょうか。

結論:無理ではないが難易度は高い

結論をいうと、無理ではないですが非常に難易度が高いものです。
日本では、医学部の受験者は年々増加傾向にあります。例えば、2023年度の受験者数は、国公立医学部で約25000人、私立医学部で約40000人です。
つまり、医学部だけで約65000人もの受験生が集まるということです。
東京大学の全体の受験者は約1万人ほどなので、医学部の受験者がいかに多いかがわかります。

医学部受験が難しい理由

なぜそんなに医学部受験は難しいのか詳しい理由をみていきましょう。

人気が高いから

医学部は他学部と比べて非常に人気の高い学部です。
例えば、2024年度の東京大学医学部の入試における競争率は30倍です。
つまり、100人の受験生がいると仮定すると、その中の約3人に1人しか合格することができないのです。
京都大学では20倍以上、大阪大学や慶應義塾大学医学部では15倍以上の倍率になっています。
これらの数字から、医学部がいかに人気があるか一目でわかります。
また、全国平均では、私立の医学部でも競争率が10倍以上となることが一般的です。

浪人生も多く受験するから

浪人生が多いことも医学部受験が難しいと言われる理由のひとつです。
年度によって多少の差はありますが、医学部合格者の約3人に2人は浪人生です。
2023年度の東京大学医学部では、約40%の受験生が浪人生であり、また、私立大学医学部ではこの値を更に超え、約50〜60%の受験生が浪人生です。
これらのデータから、医学部受験において浪人することは珍しいことではないということが読み取れます。
浪人生の他にも、一度社会経験を積んでいる人や他学部を卒業した人が医学部に挑戦するケースもあります。

面接や小論文の力も求められるから

入試科目だけではなく、面接や小論文の力が求められるのも医学部ならではの特徴です。
また、難関大学ではこの面接や小論文が合否を左右する重要な要素となっています。
医学部受験においては、入試方法を問わず面接が必須です。
入試科目は答えが存在するものであるため、受験生にとって比較的取り組みやすいものであることが多いです。
しかし、面接や小論文は答えがはっきりと存在しているものではなく、その人の人柄や医師になるものの身として適性であるかが見られています。
そのため、独自の方法で勉強してしまうと誤った方向で対策をしてしまい、入試科目は取れていたのにそれが原因で不合格となってしまう受験生も存在します。

医師国家試験の難易度が高いから

医師国家試験を受けるためには、まず医学部医学科への合格が必要であるため、受験の難易度は必然的に高くなります。
さらに在学中には、医師に求められる知識・経験を積み重ねるための必修科目を全て取得することや、手技試験・卒業試験があります。
このように、医学部へ入学してからも医師国家試験に合格するための努力ができるかどうかが重要となるため、難易度も高くなるのです。

強靭なメンタルが求められるから

医学部受験には強靭なメンタルが求められます。
医学部は他の学部に比べて定員が少なく、非常に高い競争率となります。
この競争率の中で、自信を維持し諦めずに努力し続ける精神力が不可欠です。
また、広範囲にわたる科目の知識が求められ、これらの科目を深く理解し、応用する能力を身につけるためには、長期間にわたる計画的な学習と、それを継続する強い意志が必要です。
このように単に学力だけでなく、精神的な強さや粘り強さが求められることも、医学部受験が難しいと言われる理由の一つとなっています。

医学部受験合格が「無理」と言われたときの対処法

次に、医学部受験合格が「無理」と言われたときの対処法について説明します。

他人からの評価に影響を受けすぎない

模試の成績や周りの受験生の進捗状況を過度に気にしてしまったり、医学部受験合格が無理と言われてしまうと、「自分は遅れているのではないか」「合格できないのではないか」といった不安や焦りが増大し、精神的な負担が大きくなる場合があります。
また、他人の評価を気にしすぎると自分の学習に集中できなくなり、効率が低下します。
「周りはもっとできているかもしれない」という考えが頭をよぎり、本来取り組むべき課題に意識を向けられなくなることがあります。
他人からの評価に振り回されず、自分の目標に向かって着実に努力を続けることが大事です。
自分自身を信じ、自分のペースを大切にしましょう。

自己肯定感を低くしない

医学部受験合格が無理と言われてしまうと自己肯定感が下がってしまいがちです。
医学部受験は長期にわたる努力が必要であり、模試の結果や周囲の状況に一喜一憂しやすいため、自己肯定感を低くしないための工夫が重要です。
日々の学習や模試の目標点など、小さな目標を立て、それを達成するごとに自分を褒めるのを心がけたり、失敗を「自分の実力がない」と捉えるのではなく、「改善点を見つけるチャンス」と捉えましょう。
失敗から学び、次に活かすことで、自信に繋がります。

医学部受験に合格するための勉強法

次に、医学部受験に合格するための勉強法について説明いたします。

基礎学力を徹底する

医学部合格において、基礎学力の徹底は非常に重要です。
なぜなら、難易度の高い応用問題も、結局は基礎的な知識や考え方の組み合わせで成り立っているからです。
基礎が曖昧なままだと、応用力を効果的に伸ばすことは難しいです。
教科書を隅々まで読み、用語の意味、定義、定理、公式などを正確に理解し、単に覚えるだけでなく、なぜそうなるのか原理原則まで深く掘り下げて学習しましょう。
また、教科書に載っている基本的な例題は、必ず自分の力で解けるようになるまで繰り返し練習することが重要です。

スケジュール管理をして学習量を保つ

医学部の入試範囲は非常に広範囲に及びます。
これらの科目を一つひとつ深く理解し、応用力を身につけるためには、スケジュール管理が不可欠です。
漠然と学習していては、時間切れになったり、重要な範囲をカバーしきれない可能性があります。
また、受験日が近づくにつれ追い込むことになってしまい、心身共に体調を崩してしまう可能性があります。
睡眠時間を削ってまで勉強を確保しようとすることは、むしろ勉強効率を下げてしまうことになります。
自分の得意教科・苦手科目を事前に把握し、配分時間を調整しながらスケジュール管理をすることで、受験日までの学習量を保つことができ、医学部合格への可能性は高まります。

計画的に学習して質も求める

医学部受験において、計画的に学習を進め、かつ学習の質を高めることは非常に重要です。
模試の結果や過去問の分析を通して、自分の得意科目と苦手科目、現時点での学力を正確に把握したうえで、どの科目にどれくらいの時間を割くべきか、その分野を重点的に対策すべきか確認をしましょう。
その後、短期・中期・長期の目標を設定し、目標を達成するために逆算して計画を立てましょう。
その際、計画通りに進まないことを考慮して、予備日を設けておくと体調不良や予定外の出来事に対応できます。
計画通りに勉強が進んでいない場合は、定期的に勉強計画や学習方法を見直しすることで、自分にとって最適な学習ペースや質の高い学習を維持することができます。

集中して取り組める学習環境を用意する

学習環境によっても勉強の質やモチベーションが変わるので、集中して取り組める学習環境を用意することも大事です。
自宅では学習専用のスペースの確保、ゲームや漫画、ベッドなど、誘惑になるものは極力置かないようにしましょう。
室内の照明、温度や湿度の調整、自分に合った椅子の用意や騒音対策、定期的に換気を行い新鮮な空気を取り入れたりするのも良いでしょう。
自宅では集中して勉強に取り組めない人は、図書館や自習室、コワーキングスペースに行き学習をするのもおすすめです。
人によって集中できる環境は異なりますが、様々な場所を試してみて、自分にとって最も集中できる場所を見つけましょう。

過去問対策を徹底的に行う

過去問対策を行うことは、合格への非常に重要なステップです。
基礎学力が固まった段階から本格的に開始しましょう。
早い段階から少しずつ取り組むことで、出題傾向の把握や時間配分の練習になります。
最低でも過去5年分、できれば10年分程度用意して解くと良いでしょう。
大学によってはWebサイトで公開している場合や、予備校のデータベースで入手できる場合もあります。
時間があれば、志望校とレベルが近い、または出題傾向が似ている他の大学の過去問も活用することで、幅広い問題に触れることができます。
過去問を解いたら、なぜ間違えたのかを徹底的に分析し、できるまで繰り返し学習を行いましょう。

とにかく諦めない

「とにかく諦めない」という強い気持ちは、医学部受験における重要な原動力になります。
医学部受験は学力だけでなく、精神力や持久力が試される長い道のりです。
模試の結果に一喜一憂したり、周りの合格者の声に焦りを感じ、もう無理かもしれないと心が折れるかもしれません。
そんな時に「諦めない」という気持ちを思い出すことが大事です。
なぜ医学部を目指そうと思ったのか、その原点が何だったのかを振り返ったり、人の命を救いたい、病に苦しむ人を助けたいなど、自分の中にある強い志を思い出しましょう。
自分を信じて諦めない気持ちは、どんな困難にも打ち勝つ力を持っているはずです。

ケース別:医学部受験対策のポイント

次に、ケース別の医学部受験対策のポイントを説明いたします。

現役生の場合

現役生の場合、まずは医学部合格に向けての学習時間の確保を考えましょう。
部活動や学校行事との両立は難しいかもしれませんが、しっかり自己管理して学習時間を確保してください。
そして現役生の場合、浪人生や再受験生と違って、何もかもが初めての経験となるため、共通テストでどのくらいの点数が必要なのか、面接や小論文はどのようにすれば良いのか、など不安に感じることも多いでしょう。
また今の医学部受験は情報戦でもあります。
受験指導をプロの講師や医学部受験に精通した予備校に頼ることで、そういった問題をクリアにし、効果的に受験対策をすることができます。

浪人生の場合

浪人生の場合は、一度医学部受験を経験していることで、自分に何が足りなかったのか、何が必要だったのかを感じた人がいる一方で、何が足りなかったのかわからない人もいるでしょう。
そういった人は、努力の方向性や受験対策が間違っていた可能性もあります。
浪人生になった場合、現役生とは違い受験に向けての時間の確保がしやすくなりますので、より効果的に対策することで合格への道が開けてきます。
時間の確保がしやすくなるということは、一方でその時間をどう使うかは本人次第になってきます。
現役生以上の徹底した自己管理が必要となってきます。

再受験生の場合

再受験生とは、医学部以外の大学を中退もしくは卒業した後、再度医学部受験に挑む人や社会人になったけれども再度医学部受験に挑戦する人のことです。
社会人を続けながら再受験を目指す人に最も必要なことは「学習時間の確保」です。
医学部に合格するためには、かなりの学習時間が必要です。
中途半端な気持ちでは合格できないことを念頭に取り組んでいかなければなりません。
大学を中退もしくは卒業した後に医学部を目指す人は、浪人生と同じく時間の確保はしやすいものの、徹底的な自己管理が必要となってきます。

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医学部受験は難易度が高く、勉強量だけではなく戦略も必要となってきます。
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まとめ

本記事では、無理ゲーと呼ばれる医学部に合格するための勉強方法をご紹介しました。
医学部に合格することは無理ではないが、難易度は高いです。
しかし、着実に正しい勉強方法で努力を積み重ねると医学部受験の合格も近づいてきます。
医学部に絶対合格したいという方は、今回の記事で紹介した勉強方法を試してみてください。
安易に諦めずに、最後まで頑張っていきましょう。

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