医学部は大変だから遊べない?忙しさや大学生活について徹底解説
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カテゴリ:基礎知識
医学部には入学するために多くの時間を費やす必要があります。
しかし、医学部に入ってからも進級や勉強が大変だという事を聞いたことはありませんか。
本記事では医学部生が忙しくて遊べない理由やなぜ忙しいのかについて学年別にスケジュールをまとめながら解説しています。
記事内では医学部受験が魅力的な理由についても解説しているため、忙しくても医学部に進みたい方・実際はどうなのか知りたい方は必見のコラムです。
目次
医学部が大変だと言われる理由
まずは、医学部が大変だと言われる理由について大きく4つに分けてご説明します。
勉強量が多い
医学部が大変だと言われるのは勉強量が多いためです。
医学部では、6年間で卒業後に合格しなくてはならない医師国家試験の出題範囲の全てを履修します。
5・6年次では実際に現場などに出て臨床実習を行うため、座学は1~4年次の4年間で学びます。
1~4年次でも座学だけでなく実習を行うため、その試験やレポートも作成する必要があります。
日々学習をしながら、国家試験にも合格できるように両立させるためには、平日では2~4時間ほど勉強時間が必要です。
さらに休日になれば、8時間ほど勉強が必要です。
このことから、勉強量が多く大変だと言われています。
実習が多い
医学部では座学で学ぶことも多いですが、様々な実習があります。
解剖実習やスケッチ実習、臨床実習があります。
実習は、座学よりも事前の準備や予習をしなければなりません。
実習後にはレポートの提出が求められ、多くの学習時間が必要となります。
テストが多い
医学部が大変だと言われる理由の一つに、テストの多さが挙げられます。
医学部では、解剖学や生理学、薬理学など幅広い分野の知識を体系的に学ぶ必要があり、これらの内容を定期的に確認するために頻繁にテストが実施されます。
さらに、学年が進むにつれて臨床実習が始まり、現場での経験を積みながら学びを深める一方で、その成果を測るための試験も増えます。
これに加え、国家試験の合格が最終目標であるため、日々のテストで習得した知識を確実に定着させることが求められます。
その結果、医学部の学生は日常的に膨大な試験勉強をこなさなければならず、心身ともに大きな負担がかかるのです。
このように、テストの多さは医学部の学びの厳しさを象徴しており、それが「大変だ」と言われる理由の一つとなっています。
自由時間が少ない
最後に、自由時間の少なさです。
医学部では、膨大な量の授業や実習に加えて、日々の復習や試験勉強が必要不可欠です。
また、解剖や臨床実習など専門性の高い学びに多くの時間を割かなければならず、学年が進むにつれてスケジュールはさらに過密になります。
そのため、趣味や友人との交流に時間を割く余裕が限られ、自由時間を確保するのが難しくなります。
さらに、国家試験の準備も加わり、学業への集中が求められるため、他の学部と比べても自己管理がより厳しくなる傾向があります。
このように、自由時間の少なさが医学部の大変さの一因となっています。
大変な時期はいつ?医学部生の学年別スケジュール
医学部は6年間の一貫教育で構成されており、それぞれの学年ごとに異なる課題や試練があり、特に大変だと感じる時期が存在します。
以下に学年別のスケジュールとその特徴について説明します。
大学1年生/2年生
医学部の1年次は、一般教養科目を中心に学びつつ、基礎医学への準備を進める時期です。
解剖学や生理学といった専門科目の導入も始まり、医学特有の学習スタイルに慣れる必要があります。
この時期は、大学生活に適応しつつ、自主学習の習慣を確立することが重要です。
2年次では、解剖学、生化学、病理学などの基礎医学の学習が本格化します。
特に解剖実習は、多くの学生にとって初めての大きな挑戦となります。
また、内容が膨大で難易度も高いため、この時期は試験のプレッシャーが増し、学習時間も大幅に増えます。
多くの学生が「医学部の大変さ」を実感し始める時期と言えます。
大学3年生/4年生
3年次は、基礎医学から臨床医学への移行期間です。
内科学や外科学、薬理学など臨床に直結する科目を学び始めると同時に、臨床実習に向けた準備が進められます。
この時期には知識の量がさらに増え、試験も頻繁に行われるため、多忙さが一層際立ちます。
4年次では、いよいよ臨床実習がスタートします。
実際の病院で患者と接しながら学ぶことで、医学の実践的な面を深く理解することが求められます。
また、臨床実習に進むための関門としてCBT(Computer-Based Testing)とOSCE(Objective Structured Clinical Examination)と呼ばれる試験を受けなければなりません。
これらの試験は、医学知識や臨床スキルが十分に身についているかを確認するものであり、プレッシャーが非常に大きい時期です。
大学5年生
5年次は、臨床実習が中心となります。
各診療科を順番に回りながら、実際の医療現場で患者に接し、診断や治療の過程を学びます。
この時期は、日々の実習に加えて、症例レポートや発表などの課題が多く、忙しさがピークを迎えます。
また、医師としての実践的なスキルや姿勢が求められるため、精神的にも緊張感が続く時期です。
大学6年生
6年次は、医師国家試験の合格を目指す時期です。
ほぼ全ての時間を試験勉強に充てる生活が続きます。
国家試験は、膨大な医学知識を総合的に問う難関試験であり、学生にとって大きなプレッシャーとなります。
また、この試験の合否が医師としての将来を左右するため、多くの学生が精神的な負担を感じる時期でもあります。
医学部受験はそれでも倍率が高く人気の学部
これまで医学部は大変ということをお伝えしてきましたが、それでも医学部受験は倍率が高く人気の学部です。
国公立医学部の中で人気のある大学では、前期試験でも倍率が10倍以上になります。
後期試験では、募集大学・人数ともに少ないため、さらに倍率は跳ね上がります。
医学部受験は科目が多く難易度が高いうえに倍率も高く、さらに入学してからも勉強する必要があります。
しかし、それでも人気があるということは、医師という職業に魅力を感じている人がそれだけいるということです。
合格した際には、同じ目標を持つ医学部生と乗り越えましょう。
医師という人の命を助けられる素晴らしい仕事ができるという目標を持っているだけで、入学してからはそこまで苦には感じない可能性もあります。
非常に高い学力が必要となる医学部受験を経験し乗り越えた方なら、きっとこの忙しさでもやっていけるでしょう。
そのため入ってからのことはそこまで心配せずに、受験勉強を頑張って医学部合格を目指しましょう。
人命の命を左右するため忙しくても乗り越える必要がある
医学部受験は難関で入学してからも勉強の日々が続きます。
しかし、命を預かり左右する医師という職業になるためには、医学部生の忙しさを乗り越える必要があります。
医学部の中で学ぶ座学・実習はすべて医師になったときに重要なものです。
この中で学ぶ勉強以外の他人とのコミュニケーションなども非常に重要です。
大変だから・忙しいからやめるというような覚悟であれば、人の命を預かる医者にはなれません。
もちろん大変ではありますが、それだけ責任感のある、またやりがいが強い職業ということは間違いありません。
どんな医者になりたいのかという目標をもって医学部での勉強も、息抜きとしてその他のできる限りの趣味を両立させることで、きっと乗り越えられるはずです。
医学部受験合格を目指すなら医進の会
医学部受験合格を目指すなら医進の会をおすすめします。
医進の会は、これまで関西を中心に全国の医学部の合格者を輩出してきた医学部受験予備校です。
そのため、医学部に合格するためのノウハウが詰まっています。
医学部の最新の動向や、過去からの傾向なども分析しながらアドバイスを行います。
また、1対1のプロ講師によるオリジナルカリキュラムを組むことで一人一人に合わせた授業進行が可能です。
チューターは現役国公立の医学部生であるため、質問受けやミニ授業を受けることができます。
また、それだけでなく今回お話しした大変さや逆に楽しさなどの学生生活を聞いて、モチベーションにすることができます。
医進の会では随時面談や体験授業を行っております。
面談では医進の会の説明や他の予備校との違い、現在の成績や医学部受験の動向、校舎案内などを実施しております。
少しでも気になられた方は、お問い合わせお待ちしております。
まとめ
この記事では、医学部が大変だということについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
医学部は履修範囲の難易度が高かったり、実習が多くレポートに追われたりと、大変なことも多いです。
しかし、医師になるためには通らないといけない道であり、医師国家試験に合格するためには、医学部での勉強が重要になってきます。
そのため、理想の医師像を思い浮かべて、勉強の習慣をつけ乗り越えましょう。
大変な分、医師として働くうえで魅力的な部分がたくさんあるはずです。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
『個別の会』の代表でもあり、圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。