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医学部受験で逆転合格は可能?E判定や偏差値40から合格を勝ち取る方法を解説

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カテゴリ:勉強・対策

本記事では医学部受験の逆転合格法について解説します。
偏差値が40の方や模試でE判定だった方向けに逆転合格が可能なのか、どういう学習をしたら良いのか詳しくまとめています。
医学部受験を考えている方は必見です。

E判定・偏差値40から医学部を逆転合格できるのか?


模試において「E判定」や「偏差値40」といった結果が出た場合、志望大学や学部の変更を検討した方がいいのか迷う受験生も多くいるのではないでしょうか?
以下では実際に、E判定や偏差値40から医学部に逆転合格することはできるのかについて解説していきます。

E判定・偏差値40でも合格可能性はある

結論から言いますと、E判定や偏差値40から医学部に逆転合格はできる可能性は十分にあります。
志望校にE判定という結果が出ると、合格できないのではと不安になりますよね。
しかし、偏差値や模試の結果は一つの指標に過ぎません。
A判定が出た人が必ずしも合格するわけではありませんので、E判定や偏差値40だからといって志望する医学部を諦めるのではなく、自らの目標に向かって努力し続けることが重要です。
実際に、多くの受験生がE判定から逆転合格を果たしています。
模試結果から自らの現状を客観的に評価し、合格に向けて必要な目標設定と計画を立て、継続的な努力と忍耐によって、困難な逆転合格に近づくことができます。
すなわち、E判定・偏差値40でも医学部への合格を諦める必要はないと言えます。

E判定の医学部合格確率は20%未満

5段階評価で判定される模試では合格可能性を、A、B、C、D、Eで示されることが多くなっています。
E判定は合格可能性がおよそ20%以下で、講評では志望校再検討と書かれることもあります。
以下、代表的な模試の判定基準を示した表は以下の通りです。

各模試の合格可能性(%)
模試名 A B C D E
進研模試/ベネッセ総合学力テスト 80%以上 60%以上
80%未満
40%以上
60%未満
20%以上
40%未満
20%未満
全統模試 80%以上 65% 50% 35% 20%以下
東進模試 80%以上 65%以上 50%以上 35%以上 35%未満
駿台模試 80%以上 60% 50% 30% 20%以下

一般的にE判定は五段階評価のなかで一番下の評価のため、E判定が出ると、合格は困難であると思ってしまう方もいるでしょう。
しかし、時期やE判定である理由によっては十分に逆転合格できる可能性があるため、判定だけを見て諦めてしまうのはもったいないでしょう。

E判定はまだ不合格ではない

E判定が出ても、まだ合格する可能性はあります。
判定結果はあくまで今回の模試の成績結果であり、E判定だからといって不合格と決まった訳ではありません。
模試の形式によっても、自分にとってE判定の意味は変わってきます。
また、時期も重要です。
高校3年生の夏までは部活動を頑張って、引退してから本格的に受験勉強に取り組む受験生も多いでしょう。
したがって、高3の春夏まではE判定であってもそれほど重く受け止める必要はなく、これからの勉強次第で成績を伸ばし、合格確率を上げられる可能性があります。
一方で、高3の秋や、浪人生の方でE判定であれば、勉強方法の見直しや受験校の選び直しが必要であるかもしれません。

学年別のE判定・偏差値40の評価


E判定と偏差値40は学年によって見方が異なります。
以下に学年別のE判定と偏差値40の評価についてまとめました。

高校1年生

高校1年生の時点なら、まだ時間はたっぷりあります。
ただし、粘り強く努力し続ける勉強スタイルに変えないと、偏差値20の差を埋めるのは難しいです。
まずは、日常生活の中で無駄な時間を見つけて削りましょう。
スマホやテレビ、長時間の昼寝など、普段の生活で無駄な時間がないか考えましょう。
そして、スケジュールを立てることで無駄な時間を減らし、勉強時間を確保しましょう。
また、同時に学習方法も見直しましょう。
自分に合わない勉強方法で学び続けても偏差値は上がりません。
学校の先生や予備校講師に相談し、自分に合った勉強方法を見つけましょう。
特に、医学部受験は一般的な大学の対策と異なる場合が多いため、医学部合格のためにどのような勉強をするべきかを聞き、対策することが重要です。

高校2年生

高校2年生となると受験まで1年半前後の期間ということになります。
この時期で偏差値40では合格の可能性は高くないということを意識しなければいけません。
生活面を見直し、どうしても必要な事以外は全ての時間を受験勉強に費やすほどの努力が必要であり、受験当日まで継続する必要があります。
高校2年生だとまだ学校の行事や部活動があるかと思います。
学校生活を楽しむことも重要ですが、楽しんだ分だけ勉強することも重要です。
行事や部活動等を楽しんだ日でも1~2時間は必ず勉強するようにしましょう。
疲れて勉強することができないのであれば、医学部に合格することはむずかしいでしょう。
部活動を続けるならば勉強を、受験勉強に支障をきたすならば行事や部活動を控えるなどメリハリをつけ、無駄な時間を過ごすことのないようにすることも重要です。
また志望校のレベルに合わせた受験対策もしていかなければなりません。
独学では万全な試験対策を行うことが出来ない可能性がありますので、予備校や塾に通うなど対策をした方が良いでしょう。

高校3年生

順調に医学部合格した学生のほとんどは高校3年生の段階で偏差値60台です。
偏差値60台の受験生も、基礎の仕上げや過去問を解くなど合格するために10時間以上毎日欠かさず勉強しています。
この時点で偏差値40であると合格できる見込みは薄いといえるでしょう。
逆転をねらい現役合格を目指すだけでなく、浪人するという選択も考慮する必要があります。
浪人するならば保護者のサポートが必要となります。
浪人生活中にかかる費用や食事など保護者の負担も計り知れません。
十分理解し検討した上で保護者と相談し志望校を選択しましょう。
保護者の了解をもらい、医学部合格を目指す強い意志があるならば浪人も視野に入れた医学部受験対策を始めましょう。
先ずは医学部進学率の高い塾や医学部専門予備校などに通い、現役合格を目指しましょう。
使える限りの時間を受験勉強に充て、最大効率で利用し現役合格に向けて集中していきましょう。

浪人生

浪人生で偏差値40の場合、高校3年生と同様医学部合格の可能性はかなり低いです。
先ずは勉強習慣の見直しをしましょう。
偏差値40の人では勉強の習慣がついていない場合がほとんどです。
勉強習慣がないと長時間続けることがむつかしく、また長時間勉強しても集中力が続かないため効果が低いです。
まずは毎日勉強することから始め、隙間時間も活用して勉強するように少しずつ改善していきましょう。
今までがんばって勉強してきたのに偏差値が伸びなかったという人もいるでしょう。
ですが、その場合は間違った勉強方法をしていただけで、正しい勉強方法で勉強すれば一気に偏差値が伸びることができます。
正しい勉強方法を学ぶには医学部専門予備校へ行くことをお勧めします。
今までの独学ではなく医学部合格の専門である予備校の勉強方法を取り入れることで根本的な問題を見つけ、医学部合格を目指すことが可能となります。
志望大学受験対策として基礎からしっかりやり直すという指導を受けることもあります。
ですが、基礎からやり直すことで自分では気づけなかった弱点を知ることができ、大きく偏差値が伸びるケースは多いです。
プロ講師に指導してもらうことで、独学では叶わなかった医学部合格をつかみましょう。

E判定された中身を知っておこう


E判定が出た場合でも、確実に不合格になるわけではありません。
重要なのは、E判定の中身です。
どういう形式の模試で、どういった理由でE判定になったかによって、状況は異なりますし、今後の対策も変わってきます。
ここでは、各模試でE判定だった場合の捉え方を解説します。

共通テストの模試がE判定

共通テストの模試がE判定だった場合は、3つのパターンが考えられます。
1つ目は、得点率が全体的に低く、突出して高得点の科目がないパターンです。
この場合は、基礎的な学力が定着していないと考えられます。
改めて基礎固めを行い、共通テストレベルの問題が解けるように学習を進める必要があるでしょう。
2つ目は、科目ごとの得点率にばらつきがある場合です。
判定は全体の得点率で算出するため、不得意科目で極端に得点が低いと、E判定が出る可能性が高くなってしまいます。
基礎知識や対策がまだ十分でない科目があるということなので、得点率を分析して今後の学習に活かしましょう。
時間があまりない受験直前期以外は、判定を重く受けとめすぎる必要はありません。
3つ目は、高得点の問題を落としているパターンです。
共通テストでは、一問あたりの配点が大きい問題が出題されます。
5点〜7点と配点が高い問題もあるため、これらの問題を落としてしまうと得点率を大きく下げてしまうことになります。
D判定まであとどのくらいの点数なのか、現在の自分の位置を把握し、状況を分析して得点率を上げていきましょう。

記述・二次試験系の模試がE判定

記述模試や二次試験系の模試がE判定だった場合は、次の3つのパターンが考えられます。
1つ目は、得点率が全体的に低く、突出して高得点の科目がないパターンです。
共通テスト系の模試では得点できていても、記述模試になると点数がなかなか取れないケースがあります。
この場合は、基礎学力はあっても、アウトプットがうまくできていなかったり、発展的な問題になるとついていけなくなってしまったりといった可能性があります。
答案を分析して、自分が苦手な単元や問題を突き止め、具体的な対策を練っていきましょう。
2つ目は、解答のポイントは抑えているものの、記述力や答え方が不十分で点数を落としているパターンです。
この場合は、記述力を向上させる必要があります。
教師やチューターなど身近な指導者に、自分が書いた答案を添削してもらいましょう。
また、時間配分を間違えて、答案を最後まで書けなかった問題は、すぐに解答を確認し、もう一度解いてみましょう。
そして、どの問題から解けば時間短縮ができたか、正解できそうな問題はどれだったか、改めて確認し、試験の攻略法を模索しましょう。

オープン模試系がE判定

医進の会で実現した医学部逆転合格


医進の会で実現した医学部逆転合格についてご紹介します。
医進の会では入塾テストは設けておりませんので、本人のやる気次第で生徒を受け入れております。
入塾したときの偏差値は50ないかたもいらっしゃいます。
その中で講師・チューターが一人一人に合わせて授業や質問対応を行い、合格された方がいます。
その方が徹底していたのは、規則正しい生活です。
朝九時前に来て夜はすこしはやめに帰り、しっかりと睡眠をとっていたと言っていました。
医学部受験というと、勉強する範囲や難易度が高いため徹夜で勉強するイメージがあったりもしますが、自分の出来る範囲でこなしていくことが合格に繋がると考えたそうです。
このように医進の会では現在偏差値が足りなくても逆転合格を目指す環境がございます。

E判定・偏差値40から逆転合格するには


勉強をする習慣がなかった方にとっては、最初の方の模試でE判定・偏差値40ということも多くあるケースです。
ただそこで諦めずに、どう模試での成績を上げていくべきかを解説します。

ゴールと現状の差分を理解する

医学部受験においてのゴールは受験合格です。
そして、模試ではそこに向けての今の現状を知ることができます。
各科目細かく乗っており、苦手な教科・分野などもわかるようになっているため、成績表はしっかりと見ておきましょう。
またそこからあと何点でA判定なども書いている為、何点なのかなども見ておくことで復習の際に役立ちます。
そして次回の目標なども立てることでモチベーション高く学習していくことができます。

残された期間で必要な学習量を理解する

受験までの残された期間で学習量を理解することも重要です。
方法としては、現状成績理解を行い、そこからどうすれば合格できるかを細かく逆算して考えます。
そうすることで今日何をするべきか、今週・今月とやらないといけないことが見えてくるはずです。
そして決めたことは必ず継続することが重要です。

苦手科目を徹底的に基礎固めする

苦手科目を徹底的に基礎固めすることが必要です。
一番成績がふるわなかった科目に対しては、基礎ができていない可能性が高いです。
基礎ができていないと応用も解くことが出来ませんので、E判定や偏差値40程度になってしまいます。
さらに基礎を理解できれば、容易に点数が上がることも期待されます。
そのためまずは一番苦手な科目から基礎を固めるよう取り組みましょう。
教科書や簡単な問題集、参考書などから理解を深めていきましょう。
そして苦手意識を取り除いて前向きに取り組んでいきましょう。

模試結果に対して正しい学習を行う

模試結果に対して、正しい学習を行うことが必要です。
模試は受けるだけでなく受けた後の分析が重要になります。
模試の成績では一喜一憂はしないようにしましょう。
模試は自分の弱点や現状を知るためにあります。
そのため、結果が出れば、その弱点に対してアプローチを行いましょう。
そして定期的に復習を行いましょう。
復習をすることで定着し、結果的に学力が上がることに直結します。
次にインプット・アウトプットをしっかりバランスを取って行いましょう。

最後まで諦めず毎日勉強する

医学部受験合格のためには、毎日勉強する必要があります。
学生であれば、部活や高校行事などもありますので、自分のための勉強時間はあまりとれない傾向にあります。
そのため、通学中の電車、休み時間などを有効活用しなくてはなりません。
その際には、スマホや読みやすいテキストを用いると良いでしょう。
医学部受験生は平日4-5時間、休日は最低10時間勉強しなくてはなりません。
最初の方は少なめな時間を設定し、徐々に増やしていくのがお勧めです。
また、長時間勉強する中でも、毎日することで習慣を付けましょう。

環境が整った場所で学習する

医学部受験となると、先程述べたように長期間で長時間勉強する必要があります。
そのため、勉強する環境が非常に大切になってきます。
この場合の環境が整うとは、「静か」「教材がある」「誘惑が少ない」などが上げられます。
自分にとって勉強しやすい環境は何かと考え、それに近い場所で勉強するようにしましょう。
まずは、静かな自習スペースと教材を用意しましょう。
これで勉強を開始することができます。
そしてスマホや漫画などの誘惑のあるものはできるだけ遠くに置くようにしましょう。
家で勉強する場合は家族のサポートが必要です。
静かにしてもらったり、受験までの残りの時間は勉強する時間が大半になるため、家族とのおでかけなども難しくなります。
自分の目指しているところについて話し、しっかりと家族にも理解してもらえる環境を作っておきましょう。

医学部予備校で個別に指導を受ける

医学部予備校で個別で授業を受けることが一番有効な方法です。
まず医学部を専門的に扱っている予備校は、各医学部大学の傾向や対策の方法を熟知している講師が在籍しています。
そのため、一番効率的に授業や自習を進めていくことができます。
さらに、個別であると質問しやすい環境であったり、弱点に合わせて対策を行うことができるため、最速で偏差値を伸ばすことができます。

まとめ


この記事では、医学部の逆転合格について詳しくご紹介しました。
医学部に入るには相当な努力も必要となりますが、逆転で受験合格することが可能です。
学年ごとや模試の成績ごとにも分けて説明していますので、今成績に不安がある方もこのコラムを読んで是非参考にして下さい。
医進の会では、講師・チューター・アシスタント一丸となって一人一人に合わせた対応で合格を導きます。
随時新規面談・体験授業を行っているため、少しでも気になった方はお問い合わせください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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