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医学部受験の面接で変わった質問はされる?例題や各大学の面接情報についても解説

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カテゴリ:勉強・対策

医学部受験において面接は必須項目です。
そこで、「医学部受験の面接で変わった質問はされるのだろうか」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
本記事では、医学部受験の面接における変わった質問やその例題、また面接の対策方法について解説しています。
記事内では、面接を実施している大学の一覧や面接で気を付けておく髪型や服装についても解説しているため、医学部受験を受ける予定の方は是非参考にしてください。

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医学部の面接はどういうもの?

医学部受験における面接とはいったいどういうものなのでしょうか?ここでは、配点や形式などの基本的な事項について解説していきます。

減点方式が基本

医学部受験における面接では、基本的に減点方式を取っている学校が多くなっています。
よって、大きな減点となることは少ないですが、減点対象とならない言動を心がける必要があります。
面接官に対して無愛想な言動や落ち着きのない態度を取ることや、質問に対して倫理観のない・ふさわしくない回答をすることは減点の対象となってしまいます。
したがって、挨拶や目線などの最低限のマナー・礼儀をわきまえることや、質問に対して自分の言葉で答えることなどが重要になってきます。

配点や時間、形式は大学ごとに異なる

2021年度入試からすべての医学部において面接試験は必須項目となりましたが、試験における配点や時間、また形式は各大学によって異なっています。
面接の形式としては、個人面接、集団面接、集団討論、MMI(マルチプル・ミニ・インタビュー)の4つに分類することができます。
また、点数配分や試験時間も大学によってさまざまです。
配点・時間・形式によって対策も変わってくるため、志望校における面接試験の概要については必ず事前に確認しておくようにしましょう。

医学部の面接に変わった質問はある?

続いて、医学部受験における面接の質問内容について詳しく解説していきたいと思います。
面接の質問項目としては、志望動機や自分の長所・短所、勉学以外に励んだことなどが一般的なものとして挙げられますが、中には少し趣向を変えた質問が飛んでくることもあります。

趣味の質問

医学部受験の面接試験において、趣味についての質問を投げかけられることがあります。
また、自身の趣味について回答するだけでなく、場合によっては披露できるかどうか問われることも実際にありました。
医学とは直接的な関係がないような気がしますが、物事に対する意欲や医療人としての人間性を判断するための材料として使用されます。
したがって、ただ素直に趣味を答えるだけではなく、それにまつわる体験談なども話せるようにしておきましょう。

自分を何かに例えたときの質問

また、自分自身を何かに例えると何だと思うかといったような類の質問を投げかけられることもあります。
これは医学部受験における面接試験だけではなく、近年の面接試験全般でよくみられる項目となっています。
例えるものの種類には食べ物や生物、文房具などがあり、それらを予測することは難しいです。
しかし、「芯があること」など自分の長所や強みを言語化しておくと、食べ物ならりんご、文房具ならシャープペンシルなどのように簡単に変換して答えることができるようになります。

何かの出来事に遭遇した時の質問

さらに、何かの出来事に遭遇した時に関する質問が投げかけられる場合もあります。
具体的なシチュエーションが提示され、そのときにどのような行動をとるかについて尋ねられます。
医学部における面接では、日常的な医療に関するハプニングが場面として指定されることが多くなっています。
ここで求められるのは、専門的な知識や高度な回答ではなく、医療人としてふさわしい倫理観を持ち合わせているかどうかです。
いくら学力が高くても、倫理的な観点で問題があると判断されると大幅な減点対象、もしくは不合格となってしまいます。

筆記試験の手応えに関する質問

他にも、筆記試験の手ごたえに関して質問されることもあります。
基本的に面接試験は筆記試験の後に実施されるため、雑談的に筆記試験について言及されることがあります。
回答が試験の合否に影響することはほとんどないといえるため、正直な手ごたえを答えれば問題ないでしょう。
ただ、適当に答えることと自己分析をした上で答えることはまったくの別物であるため、しっかりと自身のことを客観的に見た上での回答を心がけましょう。

国際関係や地域、研究に関する質問

ここまでは、自分自身のことに関する質問内容を列挙してきましたが、国際関係や地域、また研究など社会的な背景や情勢に関する質問が投げかけられることもあります。
医療分野が今どのような状況であるのかについて、日頃からアンテナを張り、チェックしておくことはマストであるといえるでしょう。
また、自分の志望動機や将来像を答えたときに出てきたワードについて深掘りされることが多いため、しっかりと理解を深め、知識を自分のものにしておきましょう。

医学部面接の形式は?

医学部面接の形式は大きく分けて3タイプあります。
面接ごとの特徴を押さえて、しっかり対策しましょう。

個人面接

個人面接は、面接官に対して受験生が一人ずつ面接を受けます。
面接官と受験生一人だけで面接が行われるため、自分の回答に集中しやすいという特徴があります。
調査書の内容から、さまざまな角度の質問があるので、積極的に自分をアピールしましょう。
問われることが多い質問は、医学部への志望動機と高校生活です。
調査書と口頭での回答に矛盾がないように、あらかじめ回答を用意しておき、一貫した応答を練習しておくことが重要です。

集団面接

集団面接は、面接官に対して5~10人程度の受験生で同時に面接を受けます。
面接官が複数人いる場合もあります。
面接官から投げかけられる共通の質問に、受験生が順番に答えていく方式です。
答えた内容やマナーを周りの受験生と比較されるため、緊張したり、プレッシャーを感じるかもしれません。
また、自分の持ち時間を守らず、長く回答を続けてしまうと、協調性がないと捉えられる可能性もあります。
1分程度で要点を押さえて簡潔に回答する練習をしておきましょう。

集団討論

集団討論は集団面接の一種です。
面接官から出されるテーマにそって受験生同士で討論を行います。
グループ全体での討論の評価と、個人個人の役割や能力での評価があります。
集団討論はチームワークが重要になってくるので、自分をアピールしようと出しゃばったり、他の受験生を非難すると評価が低くなります。
他者の意見を聞く力や調整能力といった総合的な力が問われ、難易度が高いため、事前にしっかりと練習しておきましょう。

MMI

MMIは、マルチプル・ミニ・インタビューの略称で、個人面接の一種として行われています。
最初に文章が与えられ、その文章を読んで自分がどのように考え、対処するかを答える面接で、通常の質疑応答形式の個人面接よりも、自分で考える力と説明力が問われます。
短時間で文章のポイントを理解し、論理的な回答をしなければならないため、難易度は高いといえます。
MMI形式の面接を受験する場合は、練習しておくことが必須でしょう。

医学部面接の正しい服装や髪型

面接では、見た目の印象も重要です。
ここでは、医学部面接での望ましい服装や髪型についてまとめました。

服装

現役生で学校指定の制服がある場合は、制服の着用がベストでしょう。
裾丈や袖丈を合わせて、制服に関する校則を守り、清潔感や真面目な印象を与える着こなしをしましょう。
女性の場合は、スカート丈に注意が必要です。
膝が隠れる程度の長さになるように調節しましょう。
学校指定の制服が無い場合や、浪人生、再受験生の場合は男女ともにスーツが適切です。
派手な色ではなく、ダークグレーや濃紺のビジネススーツが望ましいでしょう。
ネクタイをきれいに結べるように練習をしておきましょう。
普段、スーツをあまり着ない受験生や浪人生の場合は、練習段階からスーツを着用し、慣れておきましょう。

髪型

基本的には、黒色や暗めの髪色がよいです。
男性は、短髪が無難です。
前髪が目にかからず、襟足が肩につかない程度の長さがよいでしょう。
女性は、ショートヘアでもかまいませんし、ロングヘアでも問題ありません。
ロングヘアの場合は後ろでうまくひとまとめにできるようにしておきましょう。
前髪は男性と同様、目にかからないよう長さにするか、まとめておきましょう。
清潔感と誠実な印象が伝わるように、寝ぐせなどにも気を付けましょう。

面接のためにやっておくと良いこと

次に、面接のためにやっておくと良いことについてまとめました。

医療のニュースや最新情報を抑えておく

医学部の面接では、医療に関するニュースや時事問題について聞かれる場合があります。
日頃から、最近の医療で話題になっていることなどの情報を集めておき、自分の意見をしっかりと相手に伝えられるようにしておきましょう。
また、医療への興味関心だけでなく、医師としての適性も見られます。
倫理観が欠けていると判断されないように、回答を確かめておきましょう。

話す内容を簡単にでもまとめておく

面接で話す内容をあらかじめまとめておくことも重要です。
志望校で過去に出題された質問がわかっている場合はそれを参考にしたり、面接形式が似ている他大学の過去問をみて、面接で問われそうな質問を想定して回答を作っておき、本番で落ち着いて回答できるようにしておきましょう。

自分で声に出して話してみる

練習では実際に声に出して話してみるとよいでしょう。
面接では、筋道が立った答えを話すことに重点が置かれています。
面接での話し方は、普段の話し方とは異なるため、訓練しておくことが重要です。
自分で作成した面接原稿を音読し、繰り返し練習して、自然に話せるようになるまで練習しましょう。
面接で、頭が真っ白になってしまったり、自分の回答をただ吐き出すだけになってしまったりしては、本来持っている力が発揮できません。
しっかりと前準備を行う事が重要でしょう。

面接がある大学一覧

国公立大学、私立大学別に医学部入試での面接形式と面接時間を表にまとめました。

国公立大学医学部

国公立大学の医学部入試における面接情報はこのようになっています。

大学名 面接形式 面接人数 面接時間
北海道大学 個人 面3 8~10分
札幌医科大学 個人 面2 10分
旭川医科大学 集団 面3:受6~8 20~30分
弘前大学 個人 面3 15~20分
秋田大学 個人 面3 12分
山形大学 個人 面2 5~10分
東北大学 個人 面5(1対1の個人面接を5回) 25分
福島県立医科大学 個人 面3 15分
群馬大学 集団 面3:受3 20~30分
筑波大学 個人 面2 10分×2回
防衛医科大学校 個人 面3 15分
千葉大学 個人 面3 7~10分×3回
東京大学 個人 面3 10分
東京医科歯科大学 個人 面3 5~10分
横浜市立大学 個人 面3 10分
山梨大学 集団 面3:受2~3 5~10分
信州大学 集団 面3:受5~7 20~40分
新潟大学 個人 面3 10分
浜松医科大学 個人 面3 10~20分
岐阜大学 集団 面3:受5 15分
名古屋大学 個人 面3 5分
名古屋市立大学 集団 面2:受5~6 15分
三重大学 個人 面2 10分
富山大学 集団 面3:受4 40分
金沢大学 個人 面3 15分
福井大学 個人 面3 10~20分
奈良県立医科大学 個人 面2 10分
滋賀医科大学 集団 面3:受6 15分
京都大学 個人 面2 5分
京都府立医科大学 個人 面2~3:受1 10分
和歌山県立医科大学 個人 面3 15分
神戸大学 個人 面3 10分
大阪市立大学 個人 面4 15分
大阪大学 個人 面3 10分
鳥取大学 個人 面2 10分
岡山大学 個人 面3 15分
島根大学 個人 面3 10分
広島大学 個人 面3 5分
山口大学 個人 面3 10分
徳島大学 集団 面4~6:受4~6 20分
愛媛大学 個人 面3 15分
高知大学 個人 面3 10分
香川大学 個人・集団 面4・面4~5:受6 5分・10~20分
九州大学 個人 不明 10分
佐賀大学 個人 面3 10分
長崎大学 個人 面3 7~10分
熊本大学 個人 面3 15分
大分大学 集団討論 面3:受4~6 60分
宮崎大学 個人 面3 15分
鹿児島大学 個人 面3 10分
琉球大学 個人 面3 10分

個人面接で10分程度の面接が行われる大学が多くなっています。
千葉大学や東北大学など面接官を変えて個人面接が複数回行われる大学もあります。
また、大分大学では、集団討論形式での面接となっています。
志望校の面接形式をよく確認して対策を行いましょう。

私立大学医学部

私立大学の医学部入試における面接情報は以下の通りです。

大学名 面接形式 面接人数 面接時間
岩手医科大学 個人 面2~3 10~15分
東北医科薬科大学 個人 面2 10分
自治医科大学 個人・集団 個人(一次)面4~10個人(二次)面3集団 面3:受8~10 個人(一次)10~15分個人(二次)10~15分集団 45~60分
獨協医科大学 個人 面3 10~15分
埼玉医科大学 個人 面4 15分
国際医療福祉大学 個人 面3 30分×2回
日本大学 個人 面2~3 15~20分
帝京大学 個人 面2 10~15分
日本医科大学 個人・集団 面3・面3:受5~6 10~15分、20~40分
順天堂大学 個人 面4 20分
慶応義塾大学 個人 面2 10分×2回
東京医科大学 個人 面3 15分
東京女子医科大学 個人 面3 15分
東京慈恵会医科大学 個人(MMI) 面1 7分×5回
昭和大学 個人 面2 10分
東邦大学 集団 面2:受4 15分
杏林大学 個人 面2 10分
聖マリアンナ医科大学 個人 面3 15~30分
北里大学 集団 面3:受2 20~30分
東海大学 個人 面2 10~20分
金沢医科大学 集団討論 面2:受4~5 20分
藤田医科大学 個人・MMI 面2・面1 20分・10分×2回
愛知医科大学 個人 面3 10~25分
兵庫医科大学 個人 面3 10分
関西医科大学 個人 面3 10分
大阪医科大学 集団 面3:受3 10分
近畿大学 個人 面2 10分
川崎医科大学 個人 面3 10分
産業医科大学 個人 面3 20分
福岡大学 集団 面3:受5 20分
久留米大学 個人 面2 15分

私立大学の医学部入試では、藤田医科大学や東京慈恵会医科大学でMMI形式の面接が行われています。
個人面接と集団面接を行う大学もありますので、十分に対策を行いましょう。

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まとめ

医学部受験の面接でされる変わった質問やその例題、面接の対策方法を解説しましたがいかがでしたでしょうか。
医学部の面接は、志望動機や医師としての将来像など自分自身について聞かれるだけではありません。
上記にも述べた通り、自分を何かに例えたときの質問や何かの出来事に遭遇した時の質問、国際関係や地域、研究に関する質問といった従来の質問では図れないあなたの思考力や問題解決能力、人間性を多角的に評価するための質問もされます。
変わった質問が来ても慌てず、自分の考えをしっかりと伝えられるように事前準備や社会問題について関心を持ち知識を深めておきましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
個別の会』の代表でもあり、圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。
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