40代で医学部再受験の合格は可能?おすすめの大学や注意点、過去のデータについて解説
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カテゴリ:社会人・編入
何歳になっても志を持ち、挑戦し続けるということは素敵なことです。
「40代だけれど医学部を受験したい」と考えている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、40代の方が医学部を目指すことにおいて、その難易度や押さえておきたいポイントについて詳しく解説していきたいと思います。
現在40代で医学部に挑戦しようか迷っている方や何から取り組めばいいか分からない方は、是非参考にしてみてください。
目次
40代での医学部再受験合格は可能?
医学部における入試は難易度が高く、受験者の過半数が浪人生であるというデータもあります。
受験に大半の時間を割くことのできる世代でも現役で合格することが難しい医学部受験ですが、果たして40代での医学部の再受験合格は現実的なのでしょうか。
40代での医学部合格データ
では最初に、実際の40代受験者による医学部合格データについて見てみましょう。
2023年度の国公立大学医学部における年齢別入学者数を見てみると、40代の方は9名いらっしゃることが分かりました。
ちなみに、22〜29歳の入学者数は202名、30代は51名、50代は2名というデータ結果でした。
年代が上がるにつれて入学者数は減っていますが、そもそもの母数が少ないことを考慮すると当然の結果であるといえます。
重要であるのは、40代の入学者が実際にいるということです。
なお、データが公表されていない私立大学や一部の国公立大学医学部があることも考慮すると、さらに人数は増える可能性があります。
40代で医学部に合格できる大学とは?
40代でも医学部に合格している方がいるということがデータを通して分かりましたが、40代で合格できる医学部にはどのような特徴があるのでしょうか。
大学が公式に発表しているわけではありませんが、医学部には再受験に対して広量であるところとそうではないところがあるとされています。
また、小論文や面接などの試験科目は、筆記試験など明確な配点がある試験科目よりも採点者の主観が入りやすいです。
この筆記試験以外の科目における配点割合が、国公立大学においては比較的低く、反対に私立大学においては比較的高くなっているところが多いです。
したがって、国公立大学を狙う方が得策であると言えるでしょう。
志望校の選び方によっては40代で医学部に合格することは可能
大学によって過年度生の入学に対する方針は異なっており、過年度生に寛容な大学であるか、そうでないかによって合格難易度は大きく変わります。
大学によっては他の受験生より高い点数を取っていても、面接や小論文で点数調整が行われ、不合格になる場合があります。
過去に40代以上の合格者がいる、再受験生の受け入れに比較的寛容な大学を選びましょう。
40代で医学部再受験は正直難しい点が大きい
実際に40代で医学部再受験を成功された方はいますが、一般的にその道はかなり厳しいものと言えます。
若手人材を求めており、年齢がネックになることも
事実として、大学側は若手人材を求めているため、年齢がネックになることは避けられないでしょう。
10代後半の現役生や20代の再受験生と比較すると、医師として社会貢献できる期間がどうしても短くなってしまうのに加え、常に先輩や同僚、上司が年下になるため、扱いづらいと思われる可能性があります。
また、医師は体力的にも精神的にもハードな職業であるため、その負荷に耐えられる力があるかどうかも判断されるでしょう。
学力が足りていないと受かる可能性が激減する
40代の再受験生が他の受験生と同じ点数だった場合、大学側は長く活躍できる人材を求めているため、より年齢が若い受験生が優位になる場合があります。
面接や小論文といった採点者の主観を含む科目で、現役受験生と同じ点数では合格は厳しいのが実情です。
40代で受験する方が合格するには、他の受験生よりも圧倒的に高い点数が必要となるでしょう。
40代で医学部に合格するためのポイントとは?
次に、40代で医学部に合格するためのポイントについて詳しく解説していきます。
国公立大学の受験に絞る
実際に、40代で医学部を再受験しようと決意したならば、まずは受験校選びが大切です。
40代の方が医学部を目指す際には、合格しやすい大学を選ぶことが効果的です。
そのため、私立大学ではなく、国公立大学に絞るとよいでしょう。
理由として、大学にもよりますが国公立大学は私立大学よりも比較的再受験生に寛容である傾向にあることや、合否判定をなるべく公平に行う必要があるため、小論文や面接試験といった主観が入りやすい科目の配点が全体の点数に占める割合が割と低めとなっています。
このことから、私立大学よりも合格の可能性を高めることができると考えられ、受験校は国公立大学に絞った方がよいといえるでしょう。
受験生の中でもトップ層レベルの学力をつける
仮に40歳で医学部に合格できた場合、一人前の医師として働くことができるのは40代後半となります。
大学側からすると、現役で受験する方と同じくらいの成績であれば、長く活躍してくれる人材のほうが望ましいというのが現状です。
そのため、40代で医学部合格を実現するためには受験生の中でもトップ層レベルの学力をつける必要があります。
他の受験生よりも圧倒的な高得点を取り、医師として適していることを示すことで、それだけ能力があると評価され、合格できる可能性も高くなるといえるでしょう。
お金を惜しまず医学部予備校で専門的に学習する
お金を惜しまず医学部予備校で専門的に学習するということも、合格するためには有効な手段です。
40代ともなると、社会人として約20年は働いてきている方がほとんどではないでしょうか。
そのため、収入や貯蓄は年の若い医学部再受験生と比べると余裕があるでしょう。
そこで、おすすめしたいのが医学部予備校に通うことです。
医学部予備校は医学部入試に特化したカリキュラムが組まれているため、効率的に必要な知識を学べます。
また、40代というと受験勉強からしばらく離れており、ブランクもあるため基礎をしっかりと復習する必要があります。
医学部予備校では、基礎から応用まで段階的に学べるため、安心して学習を進められることでしょう。
医師になってどうなりたいのかという将来像を明確にする
最後に、医師になってどうなりたいのかという将来像を明確にしましょう。
40代で医学部を受験し、医師になることは大きな挑戦ですが、将来像を明確にすることで、日々の学習や努力のモチベーションになり、具体的な目標に向かって計画を立てる上で非常に重要だといえます。
また、将来像を明確にすることは面接試験の対策にもなりますので、どのように振る舞って医師として働いていくかということをきちんと考えておきましょう。
40代で医学部受験をするときの注意点
次に、40代で医学部受験をするときの注意点について詳しく解説していきます。
現役生や浪人生と同じ点数では受かりづらい
まずは、現役生や浪人生と同じ点数では受かりづらいという点です。
40代で医学部に合格するためのポイントでも述べましたが、現役で受験する方と同じくらいの成績であれば、長く活躍してくれる人材のほうが望ましいというのが現状です。
医学部は高い学力が求められますが、40代は現役生や浪人生と比べるとかなりのブランクがあり、学力も大きく差が出ることでしょう。
そのため、まずは復習から始め、徐々に難易度を上げていき基礎力の再構築をし、理解を深めていきましょう。
そして、計画的かつ戦略的なアプローチを取り、学力試験で現役生や浪人生より高い点数をとることが出来れば、合格する可能性を高められるでしょう。
医学部入学後や卒業後も試練が待っている
40代で医学部に入学できたとしても、現役生と比較すると年齢が進んでおり、知識を吸収しにくく授業についていけなくなってしまい、留年をする可能性も考えられます。
そのため現役生以上の学習量が必要となってくるでしょう。
医学部卒業後も初期研修として2年間初期研修医として実務経験を積まなければなりません。
初期研修修了後も専門医の取得を目指し3年間、後期研修医として研修を行います。
1人前の医師になるには医学部入学後から最低でも11年かかり、医学部入学後も卒業後も試練が待っています。
仕事との両立をしながら勉強時間をとにかく増やす
先に述べた通り、再受験生が医学部に合格するには他の受験生よりも高い得点が必要になります。
そもそも医学部は入試難易度が高く、合格には膨大な勉強時間が必要となるなかで、高年齢の再受験生はさらに高い得点率が求められるため、40代の方は、多くの勉強時間を確保しなければなりません。
仕事と両立しながら、勉強時間をとにかく増やし、効率的に知識を吸収できるかが重要となります。
40代で医学部受験合格したいなら医進の会
40代で医学部受験に合格したい方には、医進の会はいかがでしょうか。
医進の会は医学部専門の予備校で、教科ごとのプロ講師が一対一の個別授業を行います。
40代の再受験生の方は普通の受験生よりもさらに高い学力が求められますが、医進の会では、各大学の医学部の入試情報や傾向と対策といった豊富な情報を元にひとりひとりに合ったオーダーメイドのカリキュラムで効率的に受験対策を行い、医学部合格を徹底的にサポートします。
まとめ
この記事では、40代で医学部に合格することは可能なのか、40代で医学部受験をする際に注意すべきポイントなどについてまとめました。
40代での医学部受験は、年齢がネックになることは間違いないため、非常に厳しい道となります。
しかし、過去に40代の医学部合格者はいるため、決して不可能ではありません。
医学部受験にご興味のある方はぜひ参考にしてください。