仮面浪人でも医学部に合格するのは可能?メリットやデメリット、向き不向きや成功させる方法を解説
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カテゴリ:勉強・対策
医学部への合格に向けて受験勉強に取り組む際、仮面浪人として受験に備える方法があります。
仮面浪人になると、大学生活を送りながら受験勉強に励むことが可能です。
しかし、仮面浪人で医学部に合格できるのか、仮面浪人としてどのように受験勉強に取り組むべきか、詳しくわからない人もいるでしょう。
今回は、仮面浪人のメリット・デメリットや、向いている人と向いていない人について紹介します。
本記事を読むことで、仮面浪人としての取り組み方を把握できるので、ぜひご覧ください。
- 仮面浪人のメリット・デメリット
- 仮面浪人が向いている人・向いていない人
- 仮面浪人で医学部受験合格を実現させる方法
仮面浪人とは

仮面浪人とは、大学に通いながら志望校に合格するために、受験勉強に励む人を指します。
大学生の仮面をかぶった浪人生という意味で使われていたことから、仮面浪人と呼ばれるようになりました。
一般的な「浪人」は、志望校に合格できず、予備校などで受験勉強をする人を指します。
しかし、仮面浪人の場合は、志望校とは別の大学に通いながら、志望校への合格を目指す点が一般的な浪人との違いです。
仮面浪人は大学に通いながら受験勉強をするため、志望校へ入学するまでの間に空白期間がない点も特徴です。
仮面浪人からの医学部合格は可能か?
大学に在籍しながら医学部合格を目指す、いわゆる「仮面浪人」という選択肢に関心を持つ受験生は少なくありません。
結論から言えば、仮面浪人から医学部に合格することは可能です。
ただし、その難易度は決して低くなく、誰にでもおすすめできる方法ではないのも事実です。
医学部は募集人数が少なく、全国から高い学力層が集まるため、現役生や浪人生と同等、あるいはそれ以上の学力が求められます。
さらに仮面浪人の場合、大学の授業や試験と並行して受験勉強を進める必要があり、時間的・精神的な負担は非常に大きいといえるでしょう。
一方で、大学生活を通じて身につけた学習習慣や自己管理能力を活かし、計画的に学習を進められる人であれば、仮面浪人でも医学部合格を狙うことは十分可能です。
重要なのは、「在籍大学があるから安心」「とりあえず続ければ何とかなる」といった考えではなく、自分の学力・生活スタイル・覚悟を客観的に見極めた上で、現実的な戦略を立てることです。
仮面浪人のメリット・デメリット

仮面浪人として受験勉強に取り組む際、さまざまな良い面と悪い面があります。
ここでは、仮面浪人のメリットとデメリットについて紹介するので、仮面浪人を検討している人はぜひ参考にしてください。
仮面浪人のメリット
仮面浪人には、通常の浪人生では得られないメリットがいくつかあります。
ここでは、仮面浪人のメリットを4つ紹介するので、詳しく見ていきましょう。
メリットには次のような点があります。
- 不合格でも大学生活は続けられる
- 第一志望校に再チャレンジできる
- キャンパスライフを先取りできる
- 気分転換の機会がある
不合格でも大学生活は続けられる
仮面浪人は、志望校への受験で不合格となっても大学生として過ごすことが可能です。
通常の浪人の場合、不合格になると大学へ通えないため、翌年の受験を目指すか、別の道を選択する必要があります。
しかし仮面浪人は、不合格となっても大学生活が送れる点が、リスクヘッジとして機能します。
合格へのプレッシャーの度合いが異なる点も、仮面浪人の特徴です。
通常の浪人は「絶対に合格しないといけない」という重圧を感じながら、受験勉強に励みます。
対して仮面浪人の場合は、不合格となっても後ろ盾があるため、浪人よりも気持ちにゆとりを持って受験対策に臨めます。
もし医学部への挑戦を諦めたとしても、別の道を探しやすい点も仮面浪人のメリットといえるでしょう。
第一志望校に再チャレンジできる
1度志望校に落ちてしまっても、2度と同じ大学を受験できないわけではありません。
チャレンジできる回数に制限はないため、毎年のように挑戦できます。
同じ大学を受験することで出題傾向が把握しやすくなり、受験対策も1回目の受験よりも効率的に進められるでしょう。
受験の回数は少ないに越したことはありませんが、自分が納得できるまでチャレンジできることも頭に入れておきましょう。
キャンパスライフを先取りできる
仮面浪人の場合、大学の授業を受けられるほか、大学の雰囲気を感じられるなど、キャンパスライフを体験できます。
また、大学で出会った友人と交流を深めることで、さまざまな人の考えに触れられる機会も得られます。
志望校への受験に対して、自分の考えを改める機会にもなるでしょう。
通常の浪人生は自宅と予備校の往復になり、自分の視野が狭くなりがちです。
仮面浪人の場合、大学生活ではさまざまな選択肢が用意されているため、広い視野を持って行動できる点もメリットです。
医学部への受験に合格したとき、それまでの大学生活での経験は大きなアドバンテージとなるでしょう。
気分転換の機会がある
勉強漬けの毎日では心身ともに疲弊してしまい、勉強との両立が難しくなることがあります。
しかし、勉強の合間に大学の友人と遊びに行くなど、リフレッシュしやすい点が仮面浪人のメリットのひとつです。
勉強から少し離れることで、頭がクリアになり、勉強に一層集中できるようになります。
人間である以上、疲れがたまるとどうしても勉強の効率は落ちてしまいます。
短い時間でもよいので、勉強から少し離れることを心がけましょう。
仮面浪人のデメリット
仮面浪人にはデメリットもあるため、メリットだけで判断してしまうと、うまく両立できずに後悔することもあります。
ここではデメリットについて詳しく解説するので、仮面浪人になるかどうかの判断材料にしましょう。
デメリットには次のような点があります。
- 新生活での誘惑が多い
- 在学中の大学の勉強もある
- 余計な学費がかかる
新生活での誘惑が多い
大学生活が始まると、サークル活動や飲み会など、さまざまな楽しいことが増えます。
大学生になるとアルバイトを始める人も多いですが、アルバイト先で友人や恋人ができ、プライベートが充実するケースもあるでしょう。
しかし、仮面浪人として医学部を目指す場合、誘惑に打ち勝つ覚悟が必要です。
誘惑に流されると、受験勉強に使える時間が減ってしまうだけでなく、受験そのものに対するモチベーションが低下します。
大学生活は高校生活に比べて自由度が高く、行動の選択肢も広がるため、人生で最も楽しい時期ともいえます。
しかし、医学部に合格するという目標があるならば、受験勉強を優先しなければなりません。
在学中の大学の勉強もある
仮面浪人は、大学の授業と受験勉強を両立する必要があります。
浪人生であるものの、大学生でもあるため、受験勉強だけでなく大学の勉強も並行して進めなければなりません。
通常の浪人生や大学生は、どちらか一方に集中すればよい環境にありますが、仮面浪人は大学生活の合間を縫って受験勉強もしなければならないため、通常の浪人生よりも大変な労力が必要です。
受験勉強の時間を確保するためには、隙間時間を有効に使うほか、余暇を削る必要があります。
仮面浪人を選択したからには、いかに時間を有効活用して受験に備えるかが重要です。
余計な学費がかかる負担と軽減策
仮面浪人で医学部合格を目指す場合、在籍している大学の授業料に加えて、医学部受験対策のための予備校費用や指導料が必要となるため、経済的な負担は避けて通れません。大学の授業料は、国公立であれば年間約50万円前後、私立大学では年間80~100万円程度が一般的です。これに加え、医学部専門の予備校や個別指導を利用すると、年間で50~150万円ほどの費用がかかることもあります。
特に、私立大学に在籍しながら大手の医学部予備校を併用するケースでは、年間の総額が200万円を超えることも珍しくなく、仮面浪人の期間が長引くほど家計への負担は大きくなります。そのため、学力面だけでなく、経済面についても事前に十分な検討が必要です。
こうした負担を軽減する手段としては、奨学金制度や教育ローンの活用が挙げられます。大学独自の奨学金や日本学生支援機構(JASSO)の奨学金を利用すれば、授業料や生活費の一部を補うことが可能です。ただし、給付型か貸与型かによって将来の返済負担が大きく異なるため、条件や返済義務の有無を事前に確認しておくことが重要です。また、国の教育ローンや民間金融機関の教育ローンを利用することで、必要な資金を分割して用意することもできますが、利息や返済開始時期を含めた長期的な返済計画を立てたうえで慎重に判断する必要があります。
さらに、在籍する大学の選択も経済的負担に大きく影響します。国公立大学に在籍していれば、私立大学と比べて授業料を大幅に抑えることができるため、仮面浪人期間中の総費用を軽減しやすくなります。学費だけでなく、生活費や受験にかかる諸経費も含めて総合的に考え、現実的な選択をすることが大切です。
仮面浪人として医学部合格を目指すうえでは、勉強計画や学力向上だけでなく、経済面の準備も重要な要素となります。奨学金や教育ローンを上手に活用し、費用を現実的に管理することで、余計な不安を減らし、受験勉強に集中できる環境を整えることが可能になります。
仲間を見つけにくい
通常の浪人生の場合、予備校に通うことで同じ目標を持った仲間と出会いやすく、モチベーションを保ちながら受験勉強に取り組めます。
一方、仮面浪人の場合、周りには大学生活を楽しんでいる学生が多いため、同じような立場の仲間が見つかりにくい環境にいます。
仮面浪人の仲間が見つからないと、孤独感を感じやすく、精神的なダメージを負う可能性があります。
精神的にゆとりを持って受験勉強に励むためには、気軽に悩みを話せるような人間関係を構築することが大切です。
また、SNSを活用して、仮面浪人として活動している人と交流することも検討するとよいでしょう。
周囲に仮面浪人がバレるリスクと対策
仮面浪人として医学部合格を目指す場合、周囲にその状況が知られてしまう可能性は常にあります。大学生活を送りながら受験勉強を進めるという性質上、日常の行動や時間の使い方に変化が生じやすく、大学の友人や家族、アルバイト先など、さまざまな場面で注意が必要になります。
たとえば大学の友人に対しては、授業には出席しているものの、夜間や休日はほとんど付き合いに参加せず勉強に充てている場合、生活リズムの違いから不自然さを感じ取られることがあります。進路の話題や将来の計画について質問された際に、曖昧な返答が続くと、余計な詮索や噂につながり、精神的な負担が増す原因にもなります。
家族についても、仮面浪人が露見しやすい存在です。自宅での長時間の勉強や参考書・模試の増加、予備校費用などの出費を通じて、医学部受験をしていることを察されるケースは少なくありません。特に経済的な支援が関わる場合には、説明不足がトラブルの原因になることもあるため、資金計画や状況について一定の透明性を持たせることが重要です。
アルバイト先でも注意が必要です。受験期に向けてシフトを減らしたり、模試や入試のために長期休暇を希望したりすると、不自然に見えることがあります。無理に理由を隠そうとするとかえって不信感を招くこともあるため、業務に支障が出ない範囲で、スケジュール管理を徹底する姿勢が求められます。
万が一、仮面浪人であることが周囲に知られてしまった場合には、事実を整理したうえで冷静に説明することが大切です。すべてを秘密にしようとするよりも、信頼できる相手にだけ状況を共有し、情報管理の線引きを明確にすることで、無用なストレスを減らすことができます。
仮面浪人においては、学習時間の確保と同時に、精神的な安定を保つことが合格への重要な要素となります。周囲に「ばれるのではないか」という不安を最小限に抑える工夫をすることで、余計な心理的負担を避け、勉強に集中できる環境を整えることが可能になります。
仮面浪人に向いている人・向いていない人

いざ仮面浪人として医学部合格に向けて受験勉強に励もうと考える人もいるでしょう。
しかし、仮面浪人に向いている人と向いていない人がいるため、判断は慎重に行う必要があります。
ここでは、どのような人が仮面浪人に向いているのか、向いていないのかについて詳しく紹介します。
自分がどちらに該当するか、考えながら見ていきましょう。
向いている人
仮面浪人に向いている人の特徴について解説します。
友人と一定の距離を保てる人
仮面浪人に向いている人の一つ目の特徴は、友人と一定の距離を保てる人です。
大学で仲の良い友人ができると、受験勉強よりも友人からの誘いを優先し、貴重な時間を無駄にしてしまう恐れがあります。
また、友人に嫌われることを恐れるあまりに、誘いを断れない場合も受験勉強の妨げとなるでしょう。
友人ができてもある程度の線引きができる人は、受験勉強にも集中して取り組めるようになります。
友人だからといって、すべての誘いに応じる必要はないことを意識し、強い意志を持つことが大切です。
また、友人ができたときに、仮面浪人として受験勉強を優先することを正直に話し、理解してもらうことも一つの手段です。
自己管理をして勉強時間を確保できる人
二つ目の特徴は、自己管理を徹底して、受験勉強の時間を確保できる人です。
スケジュールを立てて大学生活と受験勉強を両立できる人は、大学に通いながらでも受験対策に時間を割くことができます。
自己管理ができれば、さまざまな誘惑に打ち勝ち、周りの状況に惑わされることなく受験勉強に集中できます。
サークル活動や友人と遊ぶ時間は最低限に留め、できるだけ受験勉強に時間を費やすことを意識しましょう。
向いていない人
仮面浪人に向いていない人の特徴について解説します。
勉強よりも友人を優先してしまう人
受験勉強より友人との付き合いを優先してしまう人は、仮面浪人として過ごすことは難しいでしょう。
仮面浪人として受験勉強に臨むには、プライベートを犠牲にするほどの強い覚悟が必要です。
医学部は、生半可な気持ちで合格できるほど甘くはありません。
自分自身がなぜ仮面浪人を選んだのかを見失ってしまうと、貴重な時間を浪費してしまいます。
仮面浪人が厳しいと感じる人は、医学部の受験を諦めるか、大学に入らず通常の浪人生として受験勉強を行った方がよいでしょう。
計画性がない人
ほかにも、計画性がない人も仮面浪人に向いていません。
計画がないまま受験勉強に取り組もうとしても、明確なゴールがないため、周囲の誘惑に流されやすくなり、モチベーションも維持しにくいです。
目標を定め、それに向けて逆算して行動することが重要です。計画が立てられない人は、別の方法を検討することも必要です。
仮面浪人の孤独と精神的ストレス対策
仮面浪人生活では、大学に在籍しながら受験勉強を続けるため、孤独感や精神的ストレスを感じやすい傾向があります。友人との生活リズムの違いや、周囲に事情を話せないことが心理的負担になることも少なくありません。しかし、適切な対策を取ることで、精神面の安定を保ちながら学習を続けることができます。
まず、信頼できる相談相手を確保することが重要です。家族や友人、同じ目標を持つ仲間など、安心して気持ちを話せる相手を持つだけでも、心が軽くなり学習効率の向上につながります。
次に、リフレッシュの習慣を持つことも効果的です。運動や散歩、読書、趣味の時間など、勉強から意識的に離れる時間を作ることで、ストレスを軽減できます。短時間でも定期的に取り入れることがポイントです。
また、強い不安や孤独感が続く場合は、大学の相談窓口や心理カウンセラー、メンタルヘルス専門機関の利用も検討するとよいでしょう。専門家に相談することで気持ちが整理され、学習に集中できる環境を取り戻すことができます。
孤独感やストレスは仮面浪人にとって避けがたい課題ですが、相談相手の確保やリフレッシュ習慣の導入、必要に応じた専門支援の活用によって、心身の健康を維持しながら合格を目指すことが可能です。
仮面浪人をするパターン・方法とは

仮面浪人として受験勉強に取り組む際、主に大学に通いながら行うケースと休学して行うケースの2種類があります。
ここでは、それぞれのやり方について解説するので、自分に合った方法を考えてみましょう。
大学に通いながら受験勉強
大学の授業を受けながら、受験勉強も行うパターンです。
受験勉強に100%の時間を割けるわけではないため、どのように両立するかが最大の課題です。
留年を避けるために大学の勉強も重要ですが、単位取得に集中しすぎて受験勉強がおろそかになっては本末転倒です。
単位取得のために授業のスケジュール管理を行いながら、空いた時間を活用して受験勉強を進める必要があります。
食事や入浴、睡眠以外のプライベートな時間は、すべて勉強に捧げるだけの覚悟が求められます。
自宅で受験勉強をする場合でも、予備校に通う場合でも、時間管理を徹底し、大学生活とのメリハリをつけましょう。
休学して受験勉強
受験勉強に集中するために、大学を休学する方法もあります。
大学には休学制度があり、大学に籍を置いたまま休める制度です。
休学制度を利用する目的としては、主に留学や長期のインターンシップ、家庭の事情などがあります。
大学によっては「休学費」として、授業料の一部を支払うことで休学が可能です。
休学により受験勉強に集中できる
休学して受験勉強に励むメリットは、何よりも大学に通う必要がなく、受験勉強に専念できる点です。
万が一受験に失敗しても元の大学に戻れるため、精神的なゆとりも生まれます。
メリットばかりではない点に注意
大学に籍を置けることはメリットですが、反対にデメリットとなることもあります。
受験に失敗しても大学に戻れるという安心感が、モチベーションの低下につながる可能性があります。
通常の浪人生なら「合格しなければならない」というプレッシャーがあるため、モチベーションの維持は仮面浪人よりもしやすいです。
辛い受験勉強を乗り越えるためには、明確なゴールを設定し、一心不乱に励むことが重要です。
他学部からの医学部仮面浪人の注意点
医学部を目指して仮面浪人をする場合、現在在籍している学部は受験戦略に少なからず影響します。どの学部に在籍しているかによって、医学部受験に直結する強みを持っている場合もあれば、逆に時間や労力を取られやすいケースもあります。そのため、単に「勉強時間を増やす」のではなく、今いる学部の特性を理解し、それを医学部受験にどう転換するかという視点が重要になります。
ここでは、仮面浪人として医学部合格を目指す人が多い薬学部・歯学部を例に、それぞれの学部で活かせる点と注意すべき点を簡潔に解説します。
まず、薬学部で身につく化学力は、医学部受験の理科において大きな強みになります。特に有機化学や物理化学への理解は、受験対策を効率的に進めるうえで有利に働きます。また、暗記量の多い学習に慣れている点や、専門用語を扱う力も医学部受験と相性が良い要素です。
一方で、大学の薬学は専門性が高く、医学部入試には不要な内容も多いため、学部の勉強に深入りしすぎると非効率になりがちです。学年が上がるにつれて授業や実習の負担が増える点にも注意が必要です。面接では「なぜ薬学部ではなく医師なのか」という点を明確に説明できるよう、早めに整理しておくことが求められます。
次に、歯学部は医学部と学習内容が近く、専門用語への慣れや解剖学的知識など、医学部進学後にも活かせる経験が多い学部です。そのため、学習面では比較的親和性が高いといえます。
ただし、歯学部は授業や実習の拘束時間が長く、受験勉強との両立が難しい点が課題になります。また、面接では「歯科医師ではなく、なぜ医師なのか」と問われることが多いため、医学部を目指す理由を簡潔かつ具体的に説明できる準備が欠かせません。私立歯学部の場合は、学費負担が大きくなる点にも注意が必要です。
仮面浪人で医学部合格を目指すために

仮面浪人で医学部合格を目指す場合、意識すべき点がいくつかあります。
大学生として過ごすかたわら、受験生としても過ごす必要があるため、強い覚悟を持つことが重要です。
ここでは、仮面浪人として医学部合格を達成するために、心がけるべきことを6つ紹介します。
受験勉強のモチベーション維持にも役立つので、ぜひ参考にしましょう。
明確な目的意識を持つ
受験勉強を始めたときは、高いモチベーションで勉強に取り組めます。
しかし、日が経つにつれてモチベーションが下がっていくため、明確な目的意識を持って勉強に取り組むことが大切です。
明確な目的意識がないと、大学生活を楽しんでいる人が羨ましくなり、医学部への受験を諦めてしまう恐れもあります。
目的意識を見失わないためには、以下のような方法がおすすめです。
- 目標を紙に書いて部屋の見える場所に貼り付ける
- 勉強した内容をノートに記録する
これにより、モチベーションの維持に役立てられます。
基礎勉強を固める
医学部を受験するにあたって、基礎勉強に取り組むことも重要です。
基礎が身についていないと、応用問題を解くことができず、合格の可能性が下がってしまいます。
仮面浪人は受験勉強に充てられる時間が限られるため、基礎学習の時間を少なくしがちですが、おろそかにすることは避けましょう。
応用問題の練習は基礎学習とのバランスが重要
応用問題を解けるようにするためには、基礎学習の時間を確保し、受験勉強に取り組むことが大切です。
応用問題を解く時間を増やしたい場合は、隙間時間を基礎勉強に充てて補うとよいでしょう。
受験勉強は時間との戦いでもあるため、少しの時間も有効に使って基礎固めを進めましょう。
医学部合格のために、どれくらいの勉強時間が必要かご存じでしょうか? スケジュール例や受験科目については、こちらで紹介しています。
効率的な年間スケジュールと勉強時間
仮面浪人では、大学の授業や試験がある以上、自由に使える時間には明確な上限があります。そのため、大学の授業は「削れない固定枠」と割り切り、限られた時間の中でいかに受験勉強の質を高めるかが重要になります。無理に理想的な勉強時間を追い求めるのではなく、現実的に継続できるスケジュールを組むことが前提です。
平日は、大学の講義が終わった後に3〜4時間程度の勉強時間を確保するのが一つの目安となります。この時間帯では、短期間では伸びにくい英語や数学を中心に取り組むことで、学力の積み上げを意識します。疲労が残りやすい平日に、暗記中心の学習を詰め込みすぎないことも、長期的に続けるうえでは重要です。
休日は、比較的まとまった時間が取りやすいため、8〜10時間を目安に勉強時間を確保し、理科科目や問題演習を中心に進めていきます。平日にインプットした内容を、休日に演習で定着させるという流れを作ることで、効率よく学習を進めることができます。
春休み・夏休み・冬休みといった長期休暇は、仮面浪人にとって最大の勝負期間です。この期間は大学の拘束がほとんどなくなるため、受験勉強に集中しやすく、基礎の完成や過去問演習を一気に進めることが可能になります。特に夏休みまでに主要科目の基礎を固め、秋以降は演習量を増やしていく流れを意識すると、年間の学習計画が立てやすくなります。
また、年間を通して科目ごとの勉強時間配分を固定しすぎないことも重要です。得意科目に時間をかけすぎたり、逆に苦手科目を放置したりしないよう、模試や演習の結果をもとに、完成度に応じて柔軟に調整していく必要があります。限られた時間で成果を出すためには、「毎日同じ配分」よりも「今、何が足りていないか」を基準にした学習管理が効果的です。
サークル活動などに打ち込まない
大学生活では、サークル活動やアルバイトなど楽しいことがたくさんあります。
医学部合格という目的があるにもかかわらず、アルバイトやサークル活動に時間を割いてしまうと、受験勉強が遅れてしまいます。
医学部合格を目指すなら、勉強時間を確保するためにサークル活動を控えることも考えましょう。
周りの友人から誘いがある場合は、何らかの理由を伝えて断ることも必要です。
相談相手を確保する
仮面浪人での受験勉強は、周りに同じような境遇の人が少ないため、孤独を感じやすくなります。
自分ですべてを抱え込んでしまうと、受験勉強のストレスや悩みが溜まり、精神的に負担が大きくなります。
一人で抱え込まないためにも、信頼できる相談相手を確保しましょう。
気持ちが楽になる効果がある
悩みを誰かに話すことで、これまで溜め込んでいたものを吐き出し、気持ちが楽になる効果があります。
受験勉強は自分のやりたいことを我慢して行うため、どうしてもストレスが溜まりやすいものです。
しかし、会話をするだけでもリフレッシュにつながるため、気軽に話せる相手を見つけることが大切です。
後期は休学する
2学期制を導入している大学では、10月〜3月が後期として割り当てられています。
後期は受験生にとって追い込みの時期であり、仮面浪人生も例外ではありません。
より一層受験勉強に集中するために、後期は大学を休学して、受験勉強に専念できる環境を整えることも検討しましょう。
休学制度を利用すれば、大学の授業に充てていた時間をすべて受験勉強に充てることができ、学習内容をより多くインプットできるようになります。
医学部合格の可能性を少しでも上げるためにも、後期は休学することを視野に入れましょう。
仮面浪人向け医学部予備校の選び方と活用法
医学部受験は自宅学習でも可能ですが、医学部予備校を活用することで、限られた時間でも効率的に学習を進めることができます。特に仮面浪人の場合は、大学の授業と並行して勉強する必要があるため、時間の使い方に合った予備校選びが重要になります。
仮面浪人生に向いているのは、時間拘束の少ないオンライン型の予備校や個別指導です。決まった時間に通う必要がなく、大学の講義や試験期間とも調整しやすいため、学習を継続しやすくなります。授業を欠席した場合のフォロー体制や、質問対応の柔軟さ、自習環境の有無なども、事前に確認しておきたいポイントです。
一方で、予備校に全面的に依存するのは避けるべきです。すべての科目を任せるのではなく、苦手科目の補強や学習計画・受験戦略の確認など、必要な部分に絞って活用することで、時間面・費用面の負担を抑えつつ効果を高めることができます。
また、医学部予備校では以下のようなサポートも受けられます。
- 志望校に関する最新情報の提供
- 勉強計画のアドバイス
- 出願時に併願校や日程の重複確認
- 面接・小論文対策
自宅での受験勉強では得られないさまざまなサポートがあるため、医学部予備校に通うことも検討してみましょう。
医学部受験対策をするなら医進の会がおすすめ

医進の会は仮面浪人の医学部受験対策にも対応している医学部予備校です。
1対1の個別指導で、仮面浪人の受験生にも最適な学習カリキュラムを用意しています。
授業時間以外のフォローも徹底しており、チューターが苦手科目を無料でサポートする個別フォローや、小論文・面接の無料対策も行っているため、リーズナブルな費用で医学部受験対策を行うことが可能です。
仮面浪人の課題である、勉強時間と費用の問題を解決し、仮面浪人からの医学部受験合格を実現します。
気になる方は、無料体験や面談にお申し込みください。
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06-6776-2934
仮面浪人向け医学部面接対策のポイント
仮面浪人として医学部を受験する場合、面接では「なぜ今在籍している大学ではなく、医学部を目指すのか」という質問を高い確率で受けることになります。この問いに対しては、単に「医師になりたいから」と答えるだけでは不十分であり、現在の大学での経験をどのように位置づけているかが重要視されます。
在籍大学での学びを、医学部合格までの“つなぎ”として扱うのではなく、その環境の中で医療観や学習姿勢、対人理解がどのように深まったのかを具体的に語れるようにしておくことが大切です。たとえ専門分野が医学と直接関係していなくても、学習への向き合い方や困難への対処経験を通じて得た成長を整理しておくことで、説得力のある説明が可能になります。
また、医学部志望理由については、憧れや理想像だけで語るのではなく、医師という職業の厳しさや責任を理解したうえでの現実的な選択であることを、論理的に伝える必要があります。なぜ今の進路ではその志を十分に実現できないのか、そして医学部で学ぶことにどのような必然性があるのかを一貫したストーリーとして示すことが重要です。
こうした説明ができれば、仮面浪人という立場はマイナスではなく、一度進路を選び直したからこそ得られた成熟や覚悟の証として評価される可能性があります。面接では立場を取り繕うことよりも、これまでの経験をどう意味づけ、今後にどうつなげるかを自分の言葉で語れる準備をしておくことが、合格への大きな鍵となります。
まとめ

今回は、仮面浪人のメリット・デメリットや合格を目指すためのポイントについて解説しました。
仮面浪人とは、大学に通いながら志望校に合格するために受験勉強を行う人を指します。
大学での勉強と並行して受験勉強をする必要があるため、徹底したスケジュール管理が重要です。
仮面浪人は、たとえ医学部に合格できなくても大学生活を続けられるほか、キャンパスライフを先取りできるといったメリットがあります。
一方で、学費や予備校代などがかかり、誘惑が多い点などのデメリットもあるため、仮面浪人が自分にとってベストな方法かどうかを検討する必要があります。
大学生活と両立しながらの受験勉強で、合格を目指すのは大変な道のりです。
しかし、医学部合格を目指す人にとっては有効な手段のひとつですので、ぜひ検討してみましょう。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

