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九州大学医学部の偏差値や倍率は?難易度や入試傾向・対策について徹底解説!

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カテゴリ:大学情報

九州大学医学部は福岡県福岡市東区に所在する大学です。
本記事では、九州大学医学部の基本情報や偏差値、入試概要などについてまとめています。
その他にも入試傾向や対策方法についても詳しく解説していますので、九州大学医学部を受験しようとお考えの方は、是非こちらのコラムを参考にしてください。

九州大学医学部の基本情報


はじめに、九州大学医学部の基本情報についてまとめてみました。

所在地 九州大学 病院キャンパス
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
電話番号 092-641-1151
定員数 九州大学医学部には医学科、生命科学科、保健学科があります。
医学科の定員は、1~3年生が110名、4~6年生が111名で合計663名となっています。
生命科学科の定員は、各学年12名の合計48名です。
保健学科の定員は、各学年134名の合計536名です。
※令和4年5月1日の情報となります。
学費
入学料 282,000円
授業料・前半期 267,900円
授業料・後半期 267,900円
教科書・参考書代

※令和5年11月11日の情報となります。

九州大学医学部の偏差値


続いて、九州大学医学部の偏差値について学科別に解説します。

医学科の偏差値

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
71 89

まずは医学科の偏差値について紹介します。
医学科の前期試験の偏差値は71であり共通テスト得点率は89となっています。
この偏差値と、共通テスト得点率は、医学部内で一番高い数値です。
偏差値、共通テスト得点率から分かるように、かなりレベルが高いようです。

保健学科/看護学専攻の偏差値

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
58 72

保健学科・看護学専攻の偏差値です。
前期試験の偏差値は58で、共通テスト得点率は72となっています。
医学科に比べると、やはり偏差値・共通テスト得点率は大きく下がるようです。

保健学科/放射線技術科学専攻の偏差値

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
58 75

保健学科・放射線技術科学専攻の偏差値です。
前期試験の偏差値は58で、共通テスト得点率は75となっています。
偏差値・共通テスト得点率ともに、先ほど紹介した看護学専攻とほとんど変わらない結果となっていますが、共通テスト得点率についてはこちらのほうが少し高くなっています。

保健学科/検査技術科学専攻の偏差値

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
59 75

保健学科・検査技術科学専攻の偏差値です。
前期試験の偏差値は59で、共通テスト得点率は75です。
偏差値・共通テスト得点率ともに、先ほど紹介した看護学科、放射線技術専攻と大きな差はありません。
保健学科の中では、最も偏差値が高くなっています。

生命科学科の偏差値

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
62 78

生命科学科の偏差値です。
前期試験の偏差値は62で、共通テスト得点率は78となっています。
偏差値・共通テスト得点率ともに、医学科の次に高い結果となっています。
学科・専攻別に比較してみると、医学科が偏差値・共通テスト得点率ともに最も高いことが分かりました。
保健学科については、専攻によって偏差値・共通テスト得点率ともに大きな差はなく、ほぼ同程度の数値となっていますが、その中でも検査技術科学専攻の偏差値が高くなっています。

医学部の入試情報


次に、九州大学医学部の倍率や合格最低点など、入試情報について解説します。
※令和5年度試験、一般選抜前期日程のデータを参考に作成しています。

募集人員 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 入学者数
医学科 105 269 244 108 2.3 108
生命科学科 12 38 37 14 2.6 13
保健学科
看護学専攻
58 124 117 62 1.9 60
保健学科
放射線技術科学専攻
27 77 71 29 2.4 28
保健学科
検査技術科学専攻
27 91 84 30 2.8 30

医学部の募集人数について、医学科が105名と最も多くなっています。
生命科学科は12名とかなり少ない人数となっているのが特徴です。
保健学科については、看護学専攻の募集人数が多く、学科全体で112名を募集しています。
医学部の倍率は1.9〜2.6となっています。
最も倍率が高いのは保健学科・検査技術科学専攻で、倍率は2.8となっています。
検査技術科学専攻は募集人数が27名とかなり少ないため、その影響から倍率も高くなっているようです。
反対に倍率が低いのは保健学科・看護学専攻で、倍率は1.9となります。

合格最高点 合格最低点 平均点 満点
医学科 1029 856.5 910.13 1150
生命科学科 853 711 765.18 1250
保健学科
看護学専攻
645.8 476.6 515.48 850
保健学科
放射線技術科学専攻
744.5 604 657.21 1150
保健学科
検査技術科学専攻
708.5 592.5 634.22 1150

満点が異なることを考慮したとしても、合格最高点・最低点ともに医学科が最も高い点数となっています。
平均点に関しても、910/1150点とかなり高い点数です。
保健学科については、看護学専攻の満点が850点と低く設定されていることを考慮すると、平均点は比較的高いようです。
また、放射線技術科学専攻と検査技術科学専攻はほぼ同程度のようです。

九州大学医学部の入試傾向と対策


九州大学医学部の入試傾向と対策を科目ごとに解説します。

英語の傾向と対策

試験時間は120分、大問数は5題です。
解答形式は記述式となります。
問題自体は標準的ですが、問題数が多く、慎重にミスなしで速く問題解決をする必要があります。
問題の傾向としては、読解英文は比較的平易なものであり、難解な語彙や構文はみられません。
設問内容は、内容説明と英文和訳が中心となっており、空所補充や内容真偽に加え要約や同意表現等も出題されています。
読解問題については、内容・設問ともにオーソドックスなものが多く標準的なレベルです。
英作文問題に関しては、文法や語彙力だけでなく表現力やセンスも要求され、かなり高度な出題といえるでしょう。
全体的にややレベルの高い問題が出題されています。
対策としては、語彙力の強化が重要になります。
まずは長文読解など普段の学習の中で出会う単語を確実に覚えるようにしましょう。
辞書を使う際には、派生語にも目を通すことで知識を増やしておきましょう。
読解英文は、一題の分量はそれほど多くはありませんが大問数が多いので、一読して素早く内容をつかむことができるように練習しておく必要があります。
また、内容説明や英文和訳など記述式の問題が中心であるため、高い国語力が要求されます。
日頃から積極的に読書を行い、国語力の充実に努めましょう。
英作文問題については、教科書を利用して徹底した基礎力を身に付けることが大切です。
英作文や英文法の教科書の基本例文の中から、重要な文法事項や慣用表現を含む文を、英作文や英文法の教科書の基本例文から抜き出して、徹底的に覚えてください。
また、深い思考力と表現力が問われるので、問題集や過去問を利用して何度も練習しましょう。

数学の傾向と対策

試験時間は150分、大問数は5題です。
解答形式は記述式となります。
難易度が標準を上回る問題も含まれており、誘導型の問題も存在します。
問題の傾向としては、微・積分法、確立、ベクトルが頻出です。
近年は、整数の性質や複素数平面なども良く出題されています。
例年、問題に小問が設定されていることが多く、その小問の誘導によって最終的な結論に導かれるタイプの問題が多いのが特徴です。
難度が高い問題が出されていた年度もありましたが、近年は標準レベルの問題を中心に落ち着いています。
問題の難度を最初によく見極めて、解きやすい問題から手早く解き進めることが大切です。
対策としては、解答・解説の詳しい問題集で演習を重ね、過去問の研究を通して典型的な解法を身に付けることが重要です。
問題集は何度も繰り返し復習し、公式や定理は単に暗記するのではなく、演習の中で理解することを心がけましょう。
また、九州大学では小問による誘導問題が多いので、誘導に乗り解答の流れをつかむといった練習をしておきましょう。
普段から、大問全体を見て各小問がどんな役割を果たしているのかを意識しながら解答すると良いでしょう。
高い計算力を必要とする問題が出題されることもあるため、計算力の強化は必要不可欠です。
問題演習を行う際には、素早く正確に計算することを意識して取り組みましょう。
証明問題もよく出題されており、論理的にしっかりとした答案を作成する練習が必要になります。
論理的思考力は一朝一夕で身につくものではないため、日頃から添削教材を利用したり学校の先生に添削してもらったりしましょう。

化学の傾向と対策

試験時間は理科2科目150分、大問数は5題です。
解答形式は記述式となります。
難易度が標準以上の問題が均等に出題されます。
難解な問題は諦めて進めることが大切です。
難易度は標準以上ですが、典型的な問題が出題されます。
特に単振動に関する頻出の内容に留意してください。
問題の傾向としては、物質名や化学式や反応式、構造式などの記述式に加えて、計算問題も出題されています。
計算問題は結果のみを記入する形式が多いですが、導出の過程を書かせる設問が出題されたこともあります。
出題範囲は「化学基礎・化学」です。
化学基礎分野からの出題は少なく、理論と有機中心の出題となります。
無機については理論と絡めた出題が多いです。
年度によって出題分野や内容に変化があるので、化学の全分野にわたってきめ細やかな学習が必要になります。
教科書の応用的な部分からの出題が目立ちますが、内容も多く出題されています。
問題文の説明をきちんと理解していないと解答しにくい設問が多く、問題演習の量と読解力、計算力で差がつきやすい出題となっています。
対策としては、理論分野が全体的に比重が大きく、無機や有機分野の大問でも理論を絡めた設問が多いです。
原子の構造と物質量、熱化学、酸・塩基と塩、中和反応といった標準問題を多く解き、基礎力を固めることが大切です。
有機分野は、比較的パターンが限られているため、早い時期からこの分野を確実な得点源にすることが望ましいです。
反応名や構造式、化学反応式を細かいところまで確実に書けるようにしておきましょう。
無機分野については、無機物質の性質と反応に関する幅広い知識が求められます。
化合物の性質を原子の電子配置と周期表の原理、イオン化エネルギーや電気陰性度などの理論とあわせて系統的に理解しておきましょう。

物理の傾向と対策

試験時間は理科2科目150分、大問数は3題です。
解答形式は記述式となります。
出題範囲は「物理基礎・物理」です。
例年、大問2題は力学と電磁気の分野から出題されています。
残りの1題は熱力学または波動から出題されます。
全分野にわたって、基本から応用問題まで幅広い内容と難易度の出題のため、転鋭的な問題を中心に幅広い学習が必要です。
複雑な計算が含まれる問題もあり、計算力を要求されます。
解答形式は、文字式による計算問題が中心であり、結果のみを記述する問題が大半です。
対策としては、教科書で扱われている基本的な事項はしっかりと学習をして、公式を導くまでの過程や物理量の定義などの本質的な理解を図ることが大切です。
基本事項の徹底には教科書傍用や標準的な問題集を完全にこなすことが効果的です。
その上で応用力や思考力を養うために、問題の背景や計算結果の持つ意味を考えてみるなどして、一歩踏み込んだ学習を行うと良いでしょう。
計算力の向上のためには、問題演習を行う際に計算過程をきちんと示しながら計算することが大切です。
近似計算も出題されているため、手際よく解答できるよう慣れておきましょう。
時間配分については、1題あたり25分で解くことが望ましいですが、問題の難易度や解きやすさなどをよく判断して解き進めましょう。

面接の対策

面接時間は10分程度で、面接形式は受験生1人の個人面接となります。
九州大学医学部の面接試験が2020年から導入されたため、情報があまりありません。
しかし、面接時間は短く難易度もあまり高くはないので、過度に不安になる必要はありません。
九州大学の面接試験の結果は得点化されるものではないので、面接の内容のみで大きく評価が下がることや合否に影響することがありません。
そのため、基本的な質問が多く面接自体も淡々と進むことが多いようです。
面接対策として、まずは一般的な質問の対策をしましょう。
面接では医療分野の専門的知識を問うような質問はなく、志望動機や調査書からの質問がほとんどです。
医学部への志望動機、九州大学を選んだ理由、調査書の内容の深堀といった基本的な質問への回答をあらかじめ準備しておきましょう。
面接官は受験生の人間性を見ているため、あまり緊張しすぎずに落ち着いて自分の考えていることを伝えるようにしましょう。
面接試験は得点化されないとはいえ、基本的なマナーが出来ていないと面接官に悪印象を与えてしまいます。
面接本番までに、学校の先生との模擬面接や参考書を読んでおくなどして基本的なマナーを身に付けておくことが大切です。

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まとめ


今回は九州大学医学部の基本情報や入試情報などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
九州大学医学部は、旧制大学から100年以上もの長い歴史を持つ大学です。
海外の医学部との国際交流を取り入れるなど、国際的視野を持った医療人の養成に力を入れています。
本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。

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