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医学部受験の英語の難易度は?国公立、私立の配点や対策・勉強法も解説

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カテゴリ:勉強・対策

医学部受験の英語は、一般的な大学受験の英語よりも難易度が高いと言われています。
これは、医学部では、英語で医学に関する文献を読んだり、論文を書いたりする必要があること、また、国際的な学会や研究会に参加する機会も多いためです。
本記事では、医学部がある大学における英語の特徴や対策方法を解説します。
医学部受験は、とても難しい道のりですが、夢を諦めずに努力すれば必ず合格できます。
医学部受験を目指している方は、ぜひ本記事を参考にして英語の勉強に励んでください。

この記事を読むとわかること
  1. 医学部受験の英語の特徴
  2. 医学部受験の英語の対策方法や傾向
  3. 英語の配点が高い大学・低い大学
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医学部受験の英語の特徴


医学部受験の英語の特徴を、下記に分けて詳しく解説します。

  1. 一般学部の英語との違い
  2. 医学部と一般学部の英語を比較
  3. 医学部受験英語の傾向
  4. 国公立医学部の英語の特徴
  5. 私立医学部の英語の特徴

一般学部受験の英語とは異なる点が多く、必要に応じて勉強方法を変える必要があるでしょう。

一般学部の英語との違い

医学部の英語は、一般学部の英語よりも難易度が高い傾向にあります。
医学部受験における一般学部の英語との違いは、下記が挙げられます。

  • 長文の読解問題が多く理解力とスピードが求められる
  • 医学の基本的な知識として用語や単語等の理解が必要
  • 入試において英語の配点割合が高く設定されている

一般学部の英語では、500〜600語程度の長文がよく出題されるのに対し、学部受験では800〜1000語程度の長文がよく出題されます。
そのため、医学部受験では、長文読解のスピードと理解力がより重要となります。
また、医学部の英語では、英作文の問題が出題されることもあります。
英作文の問題が出題される可能性もあるため、英作文の練習もしておきましょう。
全体として見ると、医学部受験の英語は一般学部の英語よりも難易度が高いと言えます。
そのため、医学部受験を目指している方は、早い段階から英語の勉強を始めることをおすすめします。

医学に関する英語が出題されやすい

また、医学部受験では、医学に関する基礎知識が要求されます。
これは、医学部では、英語で医学に関する文献を読んだり、英語で医学の講義を受けたりする必要があるためです。
そのため、医学部受験では、医学に関する単語や用語を覚えておくことが重要です。

医学部受験の英語の傾向

医学部受験英語の傾向は、以下のとおりです。

  • 長文読解の文章量が多い
  • 医学に関する基礎知識が必要
  • 文法や単語の基礎力が必要
  • 速読力が必要
  • 論理的思考力が必要

医学部受験英語では、他学部の入試英語に比べて長文読解の文章量が多いのが特徴です。
繰り返すようですが、医学に関する基礎知識が必要となるため、単語や文法の基礎力に加えて医学に関する知識を身につけることも重要です。
さらに、速読力と論理的思考力も必要となります。
医学部受験英語の勉強法としては、以下のような方法があります。

  • 長文読解をたくさん解く
  • 医学に関する知識を身につける
  • 単語や文法の基礎力を固める
  • 速読力を鍛える
  • 論理的思考力を鍛える

配点が高く、難易度も高いため早めに対策を行い、他の受験生に差をつけられないよう準備を入念に行いましょう。

国公立医学部の英語の特徴

国公立医学部の英語の特徴は、次のとおりです。

  • 記述式問題が多い
  • 医学に関する語彙や文法が出題される
  • 長文読解の文章量が多い

長文読解問題の量が多いため、単語力や文法力に加えて、読解力も重要です。
また、専門的な単語や文法が出題されるため、医学に関する知識も必要です。
記述式問題が出題されるため、自分の考えを論理的に英語で表現する力も必要です。
国公立医学部を目指す場合、共通テスト対策に加えて記述試験対策を重点的に行う必要があります。

私立医学部の英語の特徴

私立医学部の英語の特徴は、次のとおりです。

  • マークシート方式の問題が多い
  • 国公立医学部に比べて難易度は低い
  • 医学に関する語彙や文法の出題は少ない

長文読解問題の量が少ないため、単語力や文法力は国公立大学ほど必要ではありません。
また、専門的な単語や文法が出題されないため、医学に関する知識も国公立大学ほど必要とはならない傾向です。
ただ一方で、マークシート方式の問題が出題されるため問題を解くスピードが重要です。
私立医学部を目指す場合、共通テスト対策に加えて、マークシート式の問題演習を重点的に行う必要があります。

医学部受験英語の対策方法


医学部受験英語は、他の学部受験英語と比べて難易度が高い傾向があります。
医学部受験英語を対策するためには、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
網羅的に対策を行っていくことで、英語での高得点を獲得することが期待できます。

  1. 単語・熟語の対策
  2. 文法の対策
  3. 長文読解の対策
  4. 英作文の対策

単語・熟語の対策法

英語の学習において、単語・熟語の学習は最も基礎的な部分です。
医学部の英語では、難易度の高い専門的な単語も頻出します。
そのため、早い段階から単語・熟語の学習を開始し、日々の積み重ねが重要になります。
単語・熟語の学習方法には、以下のような方法があります。

  • 単語帳を利用する
  • 英単語アプリを利用する
  • 英語のニュースや雑誌を読む
  • 英語の映画やドラマを見る

単語帳を何周も行うことは必須ですが、その他の対策方法も余裕があれば行っておきましょう。
自分に合った方法で、毎日少しずつ単語・熟語を学習していくようにしましょう。

文法の対策法

英語の文法は、長文読解や英作文の基礎となります。
医学部の英語では、難易度の高い文法問題が出題されることも多いですが、まずは文法の基礎を固めておくことが重要です。
文法の学習方法には、以下のような方法があります。

  • 文法書を読む
  • 英語の授業で学んだ文法を復習する
  • 英語の長文を読んで、文法の構造を理解する
  • 英作文を練習する

文法の学習は、地道な作業になりますが、少しずつ理解を深めていくことが大切です。

長文読解の対策法

医学部の英語では、長文読解問題が出題されます。
長文読解問題を解くためには、速読力と読解力が重要になります。
速読力を向上させるためには、以下のような方法があります。

  • 音読をする
  • 長文を何度も読む
  • 長文の要約をする

読解力を向上させるためには、以下のような方法があります。

  • 英語の授業で学んだ内容を復習する
  • 英語の長文を読んで、内容を理解する
  • 英作文を練習する

少しずつでも長文を読む練習を積み重ねていくことで、速読力と読解力が向上します。

英作文の対策法

医学部の英語では、英作文問題が出題されます。
英作文問題を解くためには、英語の構文や文法の知識を理解しておくことが重要です。
また、自分の考えを論理的に伝える力も必要になります。
英作文の対策方法には、以下のような方法があります。

  • 英作文の参考書を読む
  • 英作文の添削を受ける
  • 英語のエッセイを読む
  • 自分の考えを英語で書く練習をする

少しずつでも英作文の練習を積み重ねていくことで、自分の考えを論理的に伝える力が向上します。
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医学部がある大学の英語の配点は?


医学部がある大学の英語の配点について、下記の3つにわけて解説します。

  • 一般的な英語の配点について
  • 英語の配点が高い医学部がある大学
  • 英語の配点が低い医学部がある大学

国公立大学と私立大学を比較すると

医学部がある大学の英語の配点は、大学によって異なりますが、一般的には、国公立大学よりも私立大学の方が英語の配点が高い傾向にあります。

国公立大学の英語の配点

同じ国公立大学でも、大学の所在地や偏差値によって英語の配点が異なる場合があります。
国公立大学の医学部入試では、英語は二次試験の科目の一つとして出題されます。
小論文や面接を得点化されることが多いため、英語の配点は大学によって異なりますが、一般的には25〜30%程度で低いです。

私立大学の英語の配点

私立大学の医学部入試では、英語は二次試験の科目の一つとして出題され、小論文や面接が得点化されないことが多いため、
英語の配点は大学によって異なりますが、一般的には30〜40%程度で高いです。

医学部がある大学の英語の配点が高い理由

医学部がある大学の英語の配点が高い理由は、医学部に進学すると英語が必要な科目が多いためです。
医学部では、医学英語、医学論文、医学翻訳などの科目で英語が使用されます。
また、医学部では国際的な学会や研究会に参加する機会も多いため、英語の能力は必須です。

英語の配点が低い大学の特徴

医学部がある大学の英語の配点が低い大学は、英語の配点が低い代わりに、数学や理科の配点が高い傾向にあります。
これらの大学は、英語が苦手な受験生でも合格しやすいため英語が苦手な受験生は、これらの大学を志望することを検討しましょう。
医学部受験を考えている方は、志望する大学の英語の配点を事前に確認しておくことをおすすめします。

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英語の配点が高い・低い医学部がある大学まとめ


こちらでは英語の配点が高い医学部がある大学、配点が低い医学部がある大学について解説しています。

英語の配点が高い医学部がある大学

英語の配点が高い医学部がある大学を、国公立大学と私立大学に分けて解説します。
なお、いずれにおいても合計点から比率を計算したものであり、あくまでも傾向の一つとして考えてください。
必ずしも英語だけできれば合格できるというものではありません。

国公立大学

大学 方式 英語 合計 比率
山梨大 後期 600 2200 27.27%
琉球大 後期 200 800 25.00%
横浜市大 前期 400 1400 28.57%
新潟大 前期 400 1200 33.33%
東京医歯大 後期 120 360 33.33%
熊本大 前期 200 800 25.00%
和歌山県医大 前期 200 700 28.57%
福島県医大 前期 200 660 30.30%
名古屋市大 前期 500 1650 30.30%
奈良県医大 後期 225 900 25.00%

国公立大学の英語の配点が高い大学は、25.00%から33.33%となっています。
国公立大学の医学部受験において、英語の力は重要な要素となっています。

私立大学

大学名 英語 合計 比率
順天堂大学 200 500 40.00%
東邦大学 150 400 37.50%
国際医療福祉大学 200 550 36.36%
帝京大学 100 300 33.33%
東海大学 100 300 33.33%
藤田医科大学 200 640 31.25%
産業医科大学 200 650 30.77%
日本医科大学 300 1000 30.00%
慶應義塾大学 150 500 30.00%
北里大学 150 500 30.00%

私立大学の英語の配点が高い大学は、30.00%か40.00%と、国公立大学に比べるとやや高い傾向にあります。
しかし、私立大学の医学部受験においても、英語の力は重要な要素であることには変わりありません。

英語の配点が低い医学部がある大学

英語の配点が低い医学部がある大学を、国公立大学と私立大学に分けて解説します。
低い医学部においても、合計点から比率を計算したものであり、あくまでも傾向の一つとして考えてください。
低いからといっても対策が不要になるわけではないということに留意しましょう。

国公立大学

大学 方式 英語 合計 比率
群馬大 前期 450 0.00%
香川大 前期 200 700 28.57%
大阪公大 前期 500 1500 33.33%
三重大 前期 200 700 28.57%
滋賀医大 前期 200 600 33.33%
旭川医科大 前期 150 350 42.86%
秋田大 前期 100 400 25.00%
北海道大 前期 150 525 28.57%
広島大(A) 前期 300 1800 16.67%

国公立大学では、英語の配点が最も低い大学は群馬大学で配点比率は0.00%です。
次に低い大学は広島大学(前期A配点)で、配点比率は16.67%です。
これらの大学では、英語の得点よりも数学と理科の得点が重要です。
そのため、英語が苦手な受験生でも、数学と理科をしっかり勉強すれば合格の可能性は十分にあります。

私立大学

大学名 英語 合計 比率
金沢医科大学 100 520 19.23%
東京医科大学 100 500 20.00%
昭和大学 100 520 19.23%
聖マリアンナ医科大学 100 500 20.00%
久留米大学 100 500 20.00%
日本大学 160 580 27.59%
東京慈恵会医科大学 100 480 20.83%
福岡大学 100 450 22.22%
岩手医科大学 100 400 25.00%
東北医科薬科大学 100 400 25.00%

私立大学では、英語の配点が最も低い大学は金沢医科大学と昭和大学で配点比率は19.23%です。
次に低い大学は東京医科大学、聖マリアンナ医科大学、久留米大学で、配点比率は20.00%です。
これらの大学では、英語の得点よりも数学と理科の得点が重要です。
そのため、英語が苦手な受験生でも、数学と理科をしっかり勉強すれば合格の可能性は十分にあります。

医学部受験英語の対策スケジュール


医学部受験英語の対策スケジュールを、下記の2つにわけて解説します。

  1. 4月~8月に基本を完璧に!
  2. 9月~1月に過去問を使って応用問題を解く

対策の初期段階は基本を完璧に!

英語の基礎を徹底的に身につけるために、まずは単語と文法を完璧にしましょう。
単語は、文章を構成する要素であり語彙力は英語の学習において最も重要な要素の一つです。
文法は、英語の文章を理解するために必要な基礎知識です。
単語と文法を学習する際は、参考書を繰り返し解いたり、スキマ時間を使ってとにかく量をこなすことにこだわりましょう。
文法の段階でつまずきそうな場合は、塾や予備校に入学することも検討し、とにかく基礎段階でつまずかないようにしましょう。

余裕があれば長文問題にも取り組む

文法と単語を学習し、ある程度英語を理解し始めたら長文読解にも取り組みます。
長文読解は、医学部受験の英語の学習において最も重要な分野といっても過言ではありません。
長文読解を苦手とする学生は多いですが、1つ1つの文章の文構造を理解することで理解を深めていくことができます。

受験間近は過去問を使って応用問題を解く

後半は、過去問を使って応用問題を解いてみましょう。
過去問は、各大学の入試問題を解くことで、自分の実力を客観的に評価できます。
また、過去問を解くことで、各大学の入試傾向を把握できます。
過去問を解く際は、以下のポイントを意識しましょう。

  • 制限時間内に解答を終える
  • 正答率を把握する
  • 各大学の入試傾向を把握する

過去問を解く際は、市販の過去問集を活用します。過去問集は、各大学の入試問題が収録されており、何度も繰り返すことで実力を定着できるでしょう。

英語が苦手な方必見!医学部受験英語を克服するには


医学部受験英語を克服するには、下記に挙げた2つの方法がおすすめです。

  1. 医学部予備校に入塾する
  2. 英語だけ個別指導を受ける

医学部予備校に入塾する

医学部予備校は、医学部受験に必要な知識やスキルを学べる最適な場所です。
医学部予備校では、英語の授業も充実しており医学部受験に必要な英語力を身につけられます
医学部予備校で英語を学ぶメリットは、以下のとおりです。

  • 専門の講師にの授業で効率的に身につけられる
  • 医学部受験に必要な英語の知識やスキルを学べる
  • 医学部受験の英語対策を効率的に行える
  • 医学部受験生同士の切磋琢磨によりモチベーションが高まる

医学部予備校は、医学部受験に本気で取り組んでいる人にとって、最適な学習環境と言えるでしょう。

英語だけ個別指導を受ける

医学部受験英語を個別指導で受けることも、英語が苦手な方にはおすすめです。
個別指導では、自分の苦手な部分を重点的に学習できます。
また、講師は受験生一人ひとりに合わせた指導を行うため、効率的に英語の学習を進められます。
個別指導は、医学部予備校の英語の授業よりも費用がかかる場合がありますが、自分のペースで学習を進めたい方や、英語の苦手な部分を重点的に指導してもらいたい方には、個別指導がおすすめです。
医学部受験の英語を個別指導で対策したい方は、医進の会の無料体験授業を受講してみましょう。
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まとめ

医学部受験の英語は、一般学部受験の英語とは異なる点が多く、難易度が高いため、早い段階から対策を開始することが重要です。
単語・熟語の学習や文法の基礎力、長文読解力といった基礎的な部分をしっかりと身につけることが、医学部受験の英語対策の鍵となります。
早い段階から基礎的な部分を身につけ、日々の積み重ねを大切にして、医学部受験の英語を克服しましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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