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国公立大学医学部の偏差値ランキングは?学費や推薦・一般入試についても解説

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カテゴリ:大学情報

医学部合格を目指す学生にとって、志望校選びは簡単ではありません。
医学部といっても国公立と私立大学とでは学費や入試形態に大きな差があるだけではなく将来目指す方向性も異なります。
2022年度、国内で医学部を設置している大学は82校あり、国公立大学はそのうちの50校です。
今回は国公立大学医学部を目指す方に向けて、国公立大学・私立大学それぞれの特徴や受験形態、国公立大学の偏差値ランキングについて紹介していきます。
学費や入試方法についても詳しく解説するので志望校選びの参考にしてください。

この記事を読むとわかること
  1. 国公立大学医学部の特徴・入試形態
  2. 各大学の偏差値・難易度
  3. 国公立大学医学部選びのポイント

国公立大学医学部の特徴

国公立大学医学部の大きな特徴としては、学費が比較的安いこと・難易度が高いところが挙げられます。
国公立大学の年間授業料は、他の学部とほぼ同程度であり、違いは4年制か6年制かといったところです。
学費面での負担が少ない反面、国公立大学医学部は私立大学と比べると受験科目が多く、一次試験・二次試験の対策に早期から力を入れる必要があるため、計画的に学習を進めていく必要があります。

国公立大学の学費について

国公立大学の医学部の学費は、6年間で約350万円程度です。
国立大学の入学金や授業料は文部科学省によって標準額が定められており、入学費用は28万2000円、年間授業料は53万5800円となっています。
(※千葉大学と東京医科歯科大学では2020年度入学から授業料が上がり、年間で642,960円とされています)

公立大学の学費

公立大学の授業料は国立大学とあまり変わりませんが、初年度に必要とされる入学金については、居住地が大学と同じ地域内の入学者に対して優遇措置があります。
例えば横浜市立大学では、横浜市内に居住する(住民票を持つ)場合は入学金が14万1000円ですが、市外からの受験生の入学金は28万2000円になります。
また、初年度のみ必要となる施設設備費も市内在住者は15万円、市外の人は20万円となります。
授業料は市内・市外関係なく一律で年間57万3000円になります。

難易度は高いのか?

全ての学部の中で最高峰である医学部は国公立・私立共に難易度が非常に高いのが特徴です。
国公立大学医学部のほとんどが偏差値65以上であり東京大学・京都大学レベルになると偏差値は72〜73になります。
国公立大学医学部は、一次試験として1月に全国一斉に実施される『大学入学共通テスト』を受けた上で二次試験として各大学が実施する『個別試験』を受け、共通テスト・個別試験の合計の点数によって合否が決まります。

共通テストでは80%以上が必須

共通テストでは多くの場合5教科7科目の受験が必須であり、それぞれの科目で80~90%程度の得点率を目指す必要があります。
二次試験は大学によって科目数、問題傾向が大きく異なるので、志望校の特徴を早めに掴むことが大切です。

私立大学医学部との比較

国公立大学の医学部は国の補助金により研究設備が整っているため、将来的に医学の研究に進みたい人に向いています。
一方、私立大学の医学部は、大学ごとの特色があるとはいえ、臨床医の養成に力を入れる学校が多いため、将来臨床医や開業医を目指す人に向いているといえるでしょう。
ここからは学費・偏差値の観点からも比較をしてみましょう。

学費の比較

国公立大学の学費については上記で触れましたが、私立大学医学部の学費は大学によって大きく異なります。

【例】川崎医科大学の学費

最も高い川崎医科大学では6年間の学費総額が約4736万円、最も安い国際医療福祉大学では約1850万円という大きな隔たりがあることがわかります。

6年間で約350万円が必要となる国公立大学に対して、私立大学の半数以上が6年間で3000万円以上の学費がかかるので、学費の違いはかなり大きなものといえるでしょう。
成績優秀な学生に対しては「学費減免」や「修学資金の制度」といったサポートをしてくれる大学もあります。

難易度で比較

偏差値のみを見ると、私立大学の医学部も偏差値65以上の大学が多く、最難関であることがわかります。
国公立大学との大きな違いは、『共通テスト』を受験する必要がない場合や、受験する場合も必須科目が国公立大学より少なく済むことが多いということです。
そのため受験生の受験科目数が減り、志望校に向けた対策を早期の段階から行うことができます。
文系科目が苦手な受験生であれば、特定の科目を回避することで受験科目に集中することができます。

私立大学だから簡単というわけではない

しかし、私立大学医学部は大学ごとにカラーが異なり、試験内容や出題形式、配点が大きく異なるため、国公立大学と比べて簡単と言うこともできません。
2021年から共通テストが開始されると共に、私立大学の試験問題にも従来の暗記や知識を問う問題だけではなく、思考力や判断力を問う問題が増えてきました。
そのため、これまで以上に綿密な対策が必要だと言えるでしょう。

国公立大学医学部の偏差値ランキング

医学部のある国立大学42校、公立大学8校のボーダー偏差値のランキングを見てみましょう。
国公立大学医学部の偏差値は多くの大学で64~67程度ですが中には、東京大学・京都大学といった70を超える大学もあります。
山梨大学は前期日程を設けておらず一般入試は後期日程のみとなります。
(偏差値は67.5、2022年度の倍率は15.3倍です)
大阪公立大学は2022年4月に大阪府立大学・大阪市立大学の2つを統合し新設された公立大学です。
以下は国公立大学の偏差値を表にまとめたものです。

大学名 偏差値(ボーダー偏差値) 倍率
東京大学理科三類 72.5 4.3
京都大学 72.5 2.3
大阪大学 70.0 2.4
東京医科歯科大学 70.0 2.8
千葉大学 67.5 2.6
神戸大学 67.5 2.4
名古屋大学 67.5 1.4
九州大学 67.5 2.4
大阪公立大学 67.5 1.5~2.0
横浜市立大学 67.5 2.2
東北大学 67.5 2.6
筑波大学 65.0 2.3
岡山大学 67.5 3.6
広島大学 65.0 5.9
名古屋市立大学 65.0 2.0
京都府立医科大学 67.5 2.6
奈良県立医科大学 67.5 5.3
北海道大学 65.0 3.1
新潟大学 65.0 3.2
三重大学 65.0 4.0
金沢大学 65.0 2.4
熊本大学 62.5 3.7
長崎大学 65.0 4.3
岐阜大学 65.0 5.9
信州大学 65.0 3.2
群馬大学 62.5 2.2
鳥取大学 62.5 2.0
愛媛大学 65.0 5.6
福井大学 60.0 4.0
滋賀医科大学 65.0 3.4
山口大学 65.0 3.2
島根大学 65.0 6.1
鹿児島大学 62.5 3.3
旭川医科大学 62.5 3.5
琉球大学 62.5 4.2
宮崎大学 62.5 4.3
浜松医科大学 65.0 3.0
富山大学 62.5 2.3
香川大学 62.5 3.3
佐賀大学 62.5 3.4
徳島大学 62.5 1.7
和歌山県立医科大学 62.5 2.9
高知大学 62.5 3.1
弘前大学 65.0 4.3
大分大学 62.5 3.8
福島県立医科大学 63.0 3.3
山形大学 63.0 4.4
札幌医科大学 63.0 2.8
秋田大学 63.0 3.0

国公立大学医学部の入試形態は?

国公立大学医学部へ入るにはいくつかの方法があります。
一般的なものとしては、一次試験である『大学入学共通テスト』、二次試験として各大学が実施する『個別試験』を受験する方法です。
その他には学校推薦型選抜・総合型選抜といった推薦入試で入る方法もあります。
最近では二次試験の後期日程を廃止にする国公立大学が増えている傾向にありますが、総合型選抜や学校推薦選抜は増えてきているので、自分の目指す大学の受験日程を必ず確認するようにしましょう。

一般入試

学校推薦型選抜や総合型選抜といった特別選抜を除く、通常の入試方法を一般選抜と呼びます。
毎年1月に全国で一斉に実施される『大学入学共通テスト』と呼ばれる一次試験を受け、その後、二次試験である志望大学の入学試験を受験し、総合得点によって合否が決まります。
二次試験は「前期日程」「後期日程」に分けて入試が実施されます。
全ての大学で前後期日程があるわけではないため、志望大学が前後期試験を実施しているかどうかの確認が必要です。
国公立大学医学部の一般選抜はおおよそ以下のようになっています

  • 一次試験:『大学入学共通テスト』(5教科7科目)
  • 二次試験(前期):英語・数学・理科2科目+面接
  • 二次試験(後期):小論文・面接

一次試験・共通テスト

『大学入学共通テスト』は外国語・数学・国語・理科・地理歴史・公民の6教科あり、理系である医学部では「外国語・数学2科目・国語・理科2科目・地歴公民1科目」の5教科7科目が必須となることが多いです。
大学によって選択必修科目とされる科目が異なるため、早期段階から志望大学の必須科目を確認することが大切です。
競争率の高い医学部の場合は、『共通テスト』で高得点を取れなかった場合「足切り」の対象になり受験資格がなくなってしまう可能性もあります。
そのため、苦手科目であってもボーダーに引っかからないように80~90%の得点率を目指さなければなりません。

二次試験

国公立大学の二次試験は前期・後期の日程で行われます。
前期日程の試験科目は「英語・数学・理科2科目」でそれぞれを200点満点ずつで合計600点とする大学が多いですが、理科を200点ずつ取り合計800点にする大学もあります。
東大や京大、山形大といった国語が必須の大学もあれば、旭川医科大(前)のように英語と数学のみで受験ができる大学もあり、問題の傾向も大学によってまったく異なります。
前期日程では、共通テストと二次試験の配点が大学によって大きく異なる場合が多いですが、後期日程では二次試験としては小論文・面接のみで、共通テストの結果と総合して選抜を行う大学もあります。

推薦入試

国公立大学の推薦入試の募集人数は年々増加傾向にあります。
推薦入試には、学校推薦型選抜・総合型選抜・地域枠推薦があります。
年齢制限もある推薦入試は、現役生や1浪生にとって有利な受験方法になります。

学校選抜型推薦

学校推薦型選抜では出願要件を満たし、出身校校長の推薦があれば受験可能です。
医学部の出願要件には「高校3年間の評定平均値が5段階で4.3以上である」といった厳しい基準が設けられており、多くの場合出願者は合格した場合は必ず入学する、専願制の入試となっています。

総合型選抜

かつてはAO入試と呼ばれていた選抜方式で、大学側が求める人物を合格させるための入試です。
選考方法は大学により異なりますが、書類選考・面接・小論文、プレゼンテーションなどにより総合的に評価されます。
「受験生の能力や適性」「学習に対する意欲」が選抜基準とされており、基礎学力を測るため共通テストをする大学も出てきています。

地域枠推薦

将来的に地域の医療に貢献してくれる人材のために実施される推薦入試です。
2022年度の入試では50大学中39大学で地域枠推薦入試が実施されています。
地域枠推薦は、地域の医師不足を解消するためにつくられた制度のため、入学した場合は卒業後の定められた期間、指定地域で医師として働くことが条件となっています。

私立大学医学部の入試形態は?

現在国内で医学部のある私立大学は31校です。
私立大学医学部の入試には「一般選抜」「共通テスト利用方式」「学校推薦選抜」「総合型選抜」など様々な方法があります。
私立大学は国公立大学の医学部受験とは異なり、受験に必要となる科目数が少ないため、苦手科目がある人にとっては学習の負担を減らすことができるメリットがある反面、大学によって入試問題の出題傾向が大きく違うため注意も必要です。

一般試験

一般試験では、大学入学共通テストと異なり、大学が作成した試験を受験します。
多くの場合、一般選抜では「外国語・数学・理科2科目」の3教科4科目を受験しますが、帝京大や東海大のように3(2)教科3科目、金沢医科大(後)、兵庫医科大(B:高大接続型)のように2教科2科目の大学もあるため、志望校の受験科目の確認は必須です。
配点は各科目均等配点の大学が多いですが、外国語・数学・理科2科目の各科目を均等配点とした場合、理科だけで全体の半分の配点を占めることになります。
理系を重視する大学が多いため理系教科の対策は欠かせないことがわかります。

一次試験・共通テスト利用方式

現在、私立大学の半数以上で実施している『共通テスト利用方式』は、一次試験として『大学入学共通テスト』を利用するものです。
私立大学の医学部は国公立大学とは異なり、必要な教科・科目数が大学によって大きく異なりますが4教科以上を課す大学が多数派となっています。
東京医科大、国際医療福祉大は国公立大学と同様に5教科7科目が必須ですが、獨協医科大や杏林大、近畿大、東海大では3教科(外国語・数学・理科)、大阪医科薬科大、藤田医科大、愛知医科大では4教科(外国語・数学・理科・国語)の4教科のみとなっています。
また、産業医科大学については、国公立大学と同様に志願者は『共通テスト』を受けることが必須とされています。

二次試験

私立大学の医学部の二次試験では「小論文+面接」を実施している大学がほとんどです。
(面接は全ての大学で実施されています)
小論文では、センター試験から共通テストへの変更に伴い、従来のような学力重視傾向から、思考力や判断力を問われる傾向になっているのでしっかりした対策が欠かせません。
大阪医科薬科大、関西医科大、近畿大、日本医科大、埼玉医科大、杏林大は後期日程の受験が可能な大学になります。

推薦入試

一般試験以外に医学部に合格する方法として、推薦入試があります。
推薦入試には「学校推薦型選抜」「総合型選抜」「地域枠推薦」があります。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜には「公募制」と「指定校制」の2種類があります。
公募制は出願要件を満たし、出身校校長の推薦があれば受験可能です。
募集人数は他の推薦方式の中では多いものの、必ず合格するとは限りません。
指定校制は大学が指定した高校の在校生のみが出願できる推薦方式です。
他学部受験の場合と異なり、指定校推薦であっても不合格となる場合はあります。

総合型選抜

総合型選抜は大学側が求める人物を選考するための選抜法であり、自己推薦型入試なので、出願要件を満たしていれば誰でも出願が可能です。
受験生の基礎学力を測るために学力試験が実施されたり、グループディスカッションプレゼンテーションが課されたりする場合もあるので、志望大学の受験要綱を確認しましょう。

地域枠推薦

地域枠推薦は地域の医師不足を解消するための医学部独自の推薦方法です。
大学を卒業した後に指定された地域で規定年数、医師として従事することを条件として出願することができます。

卒業生子女枠

卒業生子女枠とは親族に当該大学の卒業生がいる場合に利用できる推薦方式です。
選考方法は、科目試験と面接、適性検査が課されます。
各大学の出願資格・アドミッション・ポリシーを事前に確認しておくとよいでしょう。

入りやすい国公立大学5選

入りやすい国公立大学5選を紹介します。

高知大学

高知大学医学部の倍率は医学部の中で平均~やや低い傾向にあり、偏差値が比較的易しいため難易度は低めだと考えられます。
倍率が低い理由として考えられるのは倍率4倍で足切りになり、一次試験より二次試験の配点が高いということが考えられます。
さらに、バスか車でしかいけない場所にキャンパスがあるため選ばれにくいという背景を持っています。
ただ、そのなかで学科試験の準備は必須ですが、面接では人物重視で行われている為、しっかりと対策しておきましょう。
また、配点についても2次試験に重きを置いている配点ですので、共通テストが上手くいかずとも1次試験で足切りラインを超えれば、挽回のチャンスがあると考え、勉強を怠らないよう対策しておきましょう。

大分大学

大分大学医学部は偏差値が低めで入りやすいと考えられています。
さらに、地元枠と呼ばれる大分出身の受験生のための枠が確保されている為、特に大分に住んでいる人には入りやすくなっています。
ただ、条件がありますので詳しくは大学ホームページをご覧ください。
共通テストに関しては、900点満点が450点となり、また社会が50点満点のため、社会が苦手な理系学生にとっては有利な配点になっているでしょう。
そして、二次試験に関しても他の科目に比べて面接の配点が150点で大きいため、問題との相性や面接対策がどこまでできるかが合格の鍵になります。

秋田大学

秋田大学医学部は偏差値が比較的低いため、入りやすいと考えられています。
共通テストと二次試験の配点は、前期は550:200 で後期は700:0です。
後期に関しては面接と小論文のみですので、受験生の負担を減らしてくれる場合もあります。
そのため、共通テストの問題形式が得意で高得点を狙うことができる受験生におすすめです。
また、前期に関しても入試問題は英語と数学のみですので、英語と数学が得意な受験生にも適しています。

徳島大学

徳島大学医学部は偏差値・倍率がともに低く、比較的入りやすくなっています。
倍率に関しては2~3倍程度で、2023年度から定員数増加となり、さらに入りやすくなっているかと考えられます。
一次試験の共通テストの配点は理科300/900となっており、理科に重きを置いた配点となっています。
そして、社会は50点満点と比較的小さい配点です。このことから、理科が得意で社会が苦手な学生さんに適しています。
二次試験に関しては、数学・英語各200点で面接は集団面接です。しっかりと対策をして挑みましょう。

香川大学

香川大学医学部は偏差値が比較的低く、入りやすいと考えています。
ただ、倍率に関しては、年々上昇していることからも油断はできません。
共通テストの配点に関しては、国語と理科では200点満点でその他100点の700点満点となっており、国語と理科が得意な方には適しています。
地域枠もありますが、条件がありますので、しっかりと確認したうえで出願してください。
二次試験は英語・数学・理科200点満点の面接100点となっています。
三科目得意不得意なく満遍なく得点を取れる方に有利な配点です。
面接の配点としては、そこまで高くありませんが専門的なことを質問されても答えられるよう練習しておきましょう。

入りやすい国公立大学の特徴

入りやすい国公立大学の特徴として、偏差値が自分のレベルに適していること、倍率が低いことが挙げられます。
その他にも、共通テストの配点や地域枠の有無なども考えられます。

偏差値

まず偏差値です。
偏差値が高いと自分のレベルと合っていない場合は入りにくくなってしまいます。
そのため、ネットに出ている偏差値や模試を受けたときに出てくる偏差値、その中で何位なのかという事を気にしながら、志望校を決めていくと自分にとってどのランクが入りやすいのかというのが見えてくると思います。

倍率

次に倍率です。倍率があまりに高いと医学部では100倍を超える場合があります。その場合、100人に1人しか合格することができないため難易度は上がります。反対に、倍率が低ければそれだけ受ける数に対して合格する数が増えるため、入りやすいと言えます。ただ、二段階選抜を行って倍率を一定にしている大学もあるため、二段階選抜を行っているかは各大学の募集要項などで確認しておきましょう。

共通テストの配点

次は、共通テストの配点です。国公立大学では1次試験では共通テストになりますが、その共通テストは大学によって重視したい項目が違うため傾斜されていることがあります。そういった場合には、自分の得意な科目が配点が大きいと有利に進めていくことができます。逆に不得意な科目の配点が大きいと他の受験生に差をつけられてしまいます。そのため、自分の得意不得意と共通テスト配点についても調べておくとよいでしょう。

地域枠の有無

次は、地域枠の有無です。
地域枠がある場合、その条件に合っていれば、入りやすいと言えます。
まず、受けるにあたってその条件に当てはまる人は絞られている為です。
特に、条件が細かく決まっている場合で、自分に当てはまっていたら、入りやすいと言えます。ただ、地域医療の不足によってこのような入試方式を実施しているため、指定の病院で数年間働くことが条件であるなど、しっかりとその条件も考慮したうえで、出願するようにしましょう。

入試問題の方式

次に入試問題の方式です。これに関しては、他の学部と同じ入試問題であれば入りやすいと言えます。
他の学部と同じという事は比較的問題は分かりやすい場合が多いです。
ただ、易しい分、医学部生の中では高得点勝負になりやすいため、取れる問題は取り切ることが重要です。
また、京都大学や東京大学のように他学部でも難易度の高い場合は、問題が違っていたとしても入りやすいと言えるわけではありません。

国公立大学医学部を選ぶ際のポイント

学費が安いという大きなメリットがあるものの、受験科目が多く試験回数が限られている国公立大学医学部は、大学ごとに試験内容も異なるため、志望校選びはとても重要です。
ここからは国公立大学を目指す上で気を付けたいポイントを挙げていきます。

  • 受験科目
  • 校風
  • 目標を達成できるか

受験科目

まずは受験科目です。競争率の高い医学部の受験では、合否は一次試験・二次試験の合計で決まるため、早期段階から得意科目・苦手科目の判断が必要となります。
共通テストの配点比率には共通テストの点数を圧縮する方法と科目ごとの配点を変える方法があり、それぞれの大学はどちらかの方法で傾斜配点を設定しています。

各大学の例を見ると?

受験科目について、滋賀医科大のように同じ配点比率のまま全てを半分にした上で国語を2倍にして550点満点とする大学もあれば、奈良県立医科大では同じ配点比率で全てを半分にした後、国語のみ更に半分にして理科を1.5倍にするという配点方法を取る大学もあります。
試験科目や二次試験の科目の配点などから、自分にとってより有利に受験ができる大学を見つけるのも志望校選びの一つのポイントです。

校風は自分に合っているか

次に校風です。現在の成績や学習状況から自分に合った志望校をいくつか絞り込めたら、大学の校風や特色、理念が自分に合っているかどうかを見てみましょう。
見知らぬ地域の大学を目指す場合は、自分が6年間通うことができそうか、地域になじめそうかといった面もみておくと安心でしょう。

目標を達成できるか

次に目標を達成できるかです。医学部合格はゴールではなく、医師として働くためのスタートに過ぎません。
6年間のカリキュラムをこなした上で国家試験に合格することで初めて医師として活躍できるようになるのです。
自分自身が将来どんな形で働きたいのか、どういった場所で活躍したいのかを想像することで、志望校は絞られてくるかもしれません。

国公立大学を選ぶ際のポイントまとめ
  1. 受験科目や配点は自分の得意・不得意に対して適しているか考える
  2. 校風は自分に合っているか、6年間通い続けられるかを考える
  3. 医師としての将来像(目標)を実現できるかを考える

国公立大学に受かるなら医進の会

国公立大学に合格するなら医進の会をおすすめします。理由として、医進の会では良心的な価格で共通テスト対策、面接対策を行えるためです。国公立大学を目指す場合は、学習しなくてはいけない教科数の多さが懸念点であると考えます。その中で、医進の会は良心的な価格で一人一人に合わせたカリキュラムを用いて志望校合格を導きます。また、共通テスト対策、面接、小論文の授業もご用意しておりますので、国公立を志望されている方にとって自分で分からない部分はプロ講師に学ぶ環境が充実しております。また、チューターは国公立大学現役の医学部生なので、質問やミニ授業を受けることでモチベーション高く保ち、勉強していくことが可能です。

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まとめ

医学部合格を勝ち取るためには、将来に対する目標を定めた上で大学選びをすることが大切です。
開業医を目指す人には私立大学が、国公立大学の医学部は専門的な研究をしたい人に向いています。
国公立大学は私立大学と比べて学費が大幅に安い反面、共通テスト対策や二次試験対策のための準備が早期段階から必要になります。
大学によって配点や必須科目も異なりますので、希望する大学の受験要綱を確認し、計画的に学習を進めていきましょう。
また、推薦入試を視野に入れている場合は、希望大学の出願資格を満たしているかどうかの確認を早めにしましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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