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弘前大学医学部の難易度は?偏差値と倍率、入試情報についても詳しく解説!

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カテゴリ:大学情報

弘前大学は、1876年に創立された、青森県弘前市に本部を置く国立大学です。
本記事では、弘前大学医学部の基本情報や倍率について解説しています。
また、入試傾向や対策についても分かりやすくまとめていますので、受験を考えている方はぜひ参考にしてください。

弘前大学医学部の基本情報


ここでは、弘前大学医学部の基本情報についてまとめました。
弘前大学医学部の所在地と、学科ごとの定員数、学費は以下の通りです。

所在地 【医学部 医学科】
〒036-8562
青森県弘前市在府町5
【医学部 保健学科・心理支援学科】
〒036-8564
青森県弘前市本町66の1
定員数 医学科 112名
保健学科 200名
心理支援科学科 10名
学費 入学料 282,000円
授業料 年額 535,800円
半期 267,900円

医学部医学科のキャンパスの所在地は青森県弘前市在府町で、保健学科と心理支援学科は青森県弘前市本町に位置しています。
学科ごとの定員数は、医学科が112名、保健学科が200名、心理支援科学科が10名です。
また、学費については入学料が282,000円、授業料が年額で535,800円です。
6年制の医学部医学科では、あわせて3,496,800円程度の学費となります。
また、それ以外にも検定料や教材費などは別途かかりますので、詳しくは大学公式HPをご覧ください。
弘前大学は国立大学のため、学費は学部学科問わず一律です。
そのため、弘前大学医学部医学科の学費は私立大学医学部と比較すると安くなっており、経済的な負担は抑えられるでしょう。

弘前大学医学部の偏差値


学科や専攻ごとの偏差値と、共通テストの得点率について表にまとめました。

学科 日程方式 偏差値 共通テスト得点率
医学科 前・青森県定着枠 65 79
65 80
保健学科/看護学専攻 47.5 54
保健学科/放射線技術科学専攻 47.5 65
保健学科/検査技術科学専攻 52.5 65
保健学科/理学療法学専攻 50 63
保健学科/作業料法学専攻 45 57
心理支援科学科 52.5 65

医学科の偏差値は枠に関わらず65となっており、保健学科・心理支援学科の偏差値は45~52.5となっています。
共通テストでの得点率は、医学科で80、保健学科・心理支援学科は専攻によってもまちまちですが、最も高いのが心理支援学科・保健学科の放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻で65となっており、保健学科は54~65と専攻によって開きがあります。

医学科

偏差値が65、共通テストの得点率が80と、医学科というだけあって他学科と比べてもかなり高い水準となっています。
特に共通テストでは、前期試験で他の受験生と対等な立ち位置になるために、最低でも8割の正答率が求められると考えて良いでしょう。

保健学科/看護学専攻

看護学専攻の偏差値は47.5、共通テストの得点率は54です。
他専攻や他学科と比べて共通テストの得点率は最も低いですが、偏差値を見ると47.5と低くはありません。
共通テストでは6割を確実に取れるならまず大丈夫と言えるでしょう。
とはいえ油断は禁物です。

保健学科/放射線技術科学専攻

放射線技術科学専攻の偏差値は47.5、共通テストの得点率は65です。
偏差値としては標準的ですが、共通テストの得点率を見ると、医学科ほどの水準を求められていないとはいえ決して低いとも言えません。
保健学科の中では最も高い得点率となっています。

保健学科/検査技術科学専攻

検査技術科学専攻の偏差値は52.5、共通テストの得点率は65です。
偏差値、共通テストの得点率共に、放射線技術科学専攻と同程度もしくはそれ以上のレベルが求められていると言えます。
得点率に着目すると、保健学科の中では放射線技術科学専攻と同じく高い水準となっています。

保健学科/理学療法学専攻

理学療法学専攻の偏差値は50、共通テストの得点率は63です。
偏差値、共通テストの得点率共に、検査技術科学専攻と同程度の水準であると言えるでしょう。
得点率に着目すると保健学科の中では2番目に高いですが、1番目に高い保健学科の放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻と比較してもその差は2点で、ほぼ同率と言っても良いでしょう。

保健学科/作業療法学専攻

理学療法学専攻の偏差値は45、共通テストの得点率は57です。
医学部の中では最も低い偏差値となっていますが、共通テストの得点率は他専攻と比べて極端に低いわけではありません。
共通テストにおいても、6割はしっかりと取る必要があると考えるべきでしょう。

心理支援科学科

心理支援科学科の偏差値は52.5、共通テストの得点率は65です。
偏差値は標準的ですが、一方で共通テストの得点率は医学部全体で上から2番目と比較的高いため、同系統の学科は全国的に一定以上のレベルを求められることが伺えます。
共通テストでは、7割は確実に取る必要があると言えるでしょう。

弘前大学医学部の倍率


試験方式ごとに、各学科・専攻の倍率を表にまとめました。
なお、2024年度入試のデータをもとにしています。

前期日程

医学科 保健学科 心理支援科学科
看護学 放射線技術科学 検査技術科学 理学療法学 作業療法学
募集人員 70 50 24 24 12 12 10
志願者数 565 152 71 122 40 31 31
受験者数 473 121 62 104 30 24 31
合格者数 70 49 27 27 15 14 11
追加合格者数 0 2 0 0 0 0 0
実質倍率 6.8 2.4 2.6 4.3 2.5 2.0 3.1
入学者数 70 50 27 27 14 14 11
合格最高点 1,266 934 980 942 971 917 1,003
合格最低点 1,075 760 823 823 837 738 914

前期日程における各学科・専攻の実質倍率を見ると、医学科が最も高く6.8倍となっています。
次に高いのが保健学科の検査技術科学専攻で4.3倍、続いて心理支援科学科が3.1倍となっています。また、倍率が比較的低かったのは保健学科の3つの専攻で、中でも最も低かったのは看護学専攻の2.4倍です。
そして、最も倍率が低かったのは作業療法学専攻の2.0倍でした。

総合選抜Ⅱ

医学科 保健学科
看護学 放射線技術科学 検査技術科学 理学療法学 作業療法学
募集人員 42 30 16 16 8 8
志願者数 75 65 44 35 29 17
受験者数 75 65 44 35 29 17
合格者数 42 31 18 16 8 9
追加合格者数 0 0 0 0 0 0
実質倍率 1.8 2.2 2.8 2.2 3.6 2.1
入学者数 42 30 18 16 8 9

前期日程における各学科・専攻の実質倍率を見ると、保健学科の理学療法学専攻が最も高く3.6倍となっています。
次に高いのが保健学科の放射線技術科学専攻で2.8倍、続いて保健学科の看護学専攻と検査技術科学専攻と作業療法学専攻がやや横ばいで、それぞれ2.2倍、2.2倍、2.1倍でした。
倍率が最も低かったのは医学科で、1.8倍となっています。

弘前大学医学部の入試情報


選抜方法ごとに、入試情報についてまとめました。

一般選抜(前期日程)

一般選抜試験における、各学科・専攻の入試日程と科目、配点について、それぞれ表でまとめました。

入試日程

医学科 保健学科 心理支援科学科
看護学 放射線技術科学 検査技術科学 理学療法学 作業療法学
出願期間 1/27(月)~2/5(水)
試験実施日 2/25(火)
及び
2/26(水)
2/25(火)
合格発表日 3/6(木)

医学科|科目と配点

大学入学共通テストの利用教科・科目と配点はこちらです。

国語を1 200
地歴・公民 「地総、地探」、「歴総、日探」、「歴総、世探」、「地/歴/公」、「公、倫」、「公、政・経」、「地/歴/公(再掲)」から1 100
数Ⅰ・数Aを1数Ⅱ・数B・数Cを1 200
物理、生物、化学から2 300
英語を1 200
情報Ⅰを1 50

上記の6教科8科目です。
「理科」の配点について、選択した2科目の各得点をそれぞれ1.5倍し、その合計点数を利用します。

続いて、個別学力試験・その他の科目と配点です。

数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C 300
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ 300
その他 個人面接 300

個人面接では、事前に提出される「調査書」及び「志望理由書」を参考資料として用います。

保健学科|科目と配点

大学入学共通テストの利用教科・科目と配点はこちらです。

国語を1 200
地歴・公民 「地総、地探」、「歴総、日探」、「歴総、世探」、「地/歴/公」、「公、倫」、「公、政・経」、「地/歴/公(再掲)」から1 100
数Ⅰ・数Aを1数Ⅱ・数B、数Cを1 200
物理、生物、化学から2 200
英語を1 200
情報Ⅰを1 50

上記の6教科8科目です。
続いて個別学力試験・その他の科目と配点について解説します。

看護学専攻 数・外 数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B、数C英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱから1 200
その他 小論文 200
放射線技術科学専攻 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C 200
物理基礎・物理 200
検査技術科学専攻 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から1 200
コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと論理・表現Ⅰ・Ⅱ 200
理学療法学専攻・作業療法学専攻 数・外 数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B・数C英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲと論理・表現Ⅰ・Ⅱから1 200
その他 小論文 200

心理支援科学科|科目と配点

大学入学共通テストの利用教科・科目と配点はこちらです。

国語を1 200
英語を1 200
地歴・公民 「地総、地探」、「歴総、日探」、「歴総、世探」、「地/歴/公」、「公、倫」、「公、政・経」、「地/歴/公(再掲)」から1又は2 100又は200
数Ⅰ、数Ⅰ・数A、数Ⅱ、数B・数Cから1又は2 100又は200
物基、化基、生基、地基、物理、生物、化学、地学から1又は2 100又は200

なお、地歴・公民・数・理から5上記の6教科8科目又は7教科8科目です。
続いて個別学力試験・その他の科目と配点について解説します。

国・数 現代の国語・言語文化数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B・数Cから1 200
英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ 200
その他 出願書類 40

出願書類(志望理由書)をA~Dに4段階評価し、点数化します。
共通テストで受験すべき科目が、学科によって異なります。
さらに、特に保健学科については専攻によって、課される個別試験の内容が異なるため注意が必要です。

総合型選抜Ⅱ

総合型選抜Ⅱにおける、各学科・専攻の入試日程について、それぞれ表でまとめました。

入試日程

医学科 保健学科
看護学 放射線技術科学 検査技術科学 理学療法学 作業療法学
出願期間 9/19(木)~9/26(木)
試験実施日 10/26(土)及び10/27(日)
合格発表日 2/7(金)

医学部の総合型選抜に関わる日程はすべて同一です。
2025年度入試の日程を記載しています。

試験内容

大学入学共通テストの利用教科・科目と配点 個別学力試験・その他の科目と配点
医学科
国語 国語 200
地歴・公民 「地総,地探」、「歴総,日探」、「歴総,世探」、「地/歴/公」
「公,倫」、「公,政・経」から1
100
「数Ⅰ,数A」を1
「数Ⅱ,数B,数C」を1
200
物理、生物、化学
から2
200
英語を1 200
情報 「情報Ⅰ」を1 50

上記の6教科8科目

個人面接 300
ケーススタディの
自学自習
100

個人面接は、1人あたり25分程度。事前に提出された「調査書」及び「志望理由書」を参考資料として用います。
ケーススタディの自学自習とは、与えられたシナリオ及び資料を読んで自分の考えを論述するものです。

保健学科
国語を1 200
地歴・公民 世A、世B、日A、日B
地理A、地理B
現社、倫、政経、倫政経
から1
100
数Ⅰ・数Aを1
数Ⅱ・数B、情報から1
200
物理、生物、化学
から2
200
英語を1 200

上記の5教科7科目

小論文 100
個人面接 300
出願書類 100

小論文は与えられたテーマについて論述します。60分で、制限字数が800字です。
個人面接は、基本的に医学科と同様です。
志望理由書は600字以内となっています。

医学科について、共通テストにおける配点が一般選抜とは異なっています。
また、特徴的な内容として「ケーススタディの自学自習」があります。
保健学科については、志望理由書も評価対象になっているので、必要書類の提出時、試験日前から入試が始まっているといっても過言ではないでしょう。

私費外国人留学生入試

私費外国人留学生入試における、各学科・専攻の入試日程について、それぞれ表でまとめました。

入試日程

医学科 保健学科
看護学 放射線技術科学 検査技術科学 理学療法学 作業療法学
出願期間 1月27日(月)~2月5日(水)
試験実施日 2月25日(火)
合格発表日 3月6日(木)

私費外国人留学生入試では、いずれの学科・専攻も若干名の募集となっています。
日程そのものも、基本的に一般選抜の前期日程と同様です。

試験内容

私費外国人留学生入試では、日本国籍を有しない者を対象に日本留学試験及び各学科・専攻が課す学力検査、小論文試験、面接試験等によって入学者の選抜を実施します。
日本語能力資格N2以上持っていれば、大学入学共通テストは免除されます。
また選抜は、2024年6月又は11月実施の「日本留学試験」と、大学から課される個別試験等の成績を総合して行われます。

日本留学試験の科目(出題言語は日本語) 個別学力試験・その他
医学科 日本語 必須 学力検査小論文面接 学力検査では、「英語」の筆記試験を行います。個人面接は、複数の教員で受験者1人ずつの面接を行います。1人あたり15分程度です。
数学(コース) 必須 1又は2
理科 必須 物理と化学
保健学科 看護学専攻 日本語 必須 小論文面接 小論文では、与えられた課題について、800字までの日本語で論述します。個人面接は、複数の教員で受験者1人ずつの面接を行います。また、基礎学力に関する試問を課される場合があります。
数学(コース) 必須 1又は2
理科 必須 化学と生物
放射線技術科学専攻 日本語 必須 小論文面接
数学(コース) 必須 2
理科 必須 物理と化学
検査技術科学専攻 日本語 必須 小論文面接
数学(コース) 必須 1又は2
理科 物理、化学、生物から2科目
理学療法学専攻 日本語 必須 小論文面接
数学(コース) 必須 1又は2
理科 生物のみ必須さらに物理、化学から1科目
作業療法学専攻 日本語 必須 小論文面接
数学(コース) 必須 1又は2
理科 物理、化学、生物から2科目
心理支援科学科 日本語 必須 小論文面接 小論文では、与えられた課題について、800字までの日本語で論述します。個人面接は受験者1人ずつ、複数の教員によって行われます。
総合科目 必須
数学(コース) 必須 1又は2

基本的に、いずれの学科・専攻でも、日本留学試験と小論文、面接の結果を総合して5段階で評価されます。
学科・専攻ごとに必修または選択の科目が異なるほか、医学科のみ個別の学力検査が課されます。

弘前大学医学部の入試傾向と対策


一般選抜における出題の傾向と対策について、教科ごとにまとめました。

総合問題の傾向と対策

総合問題は英語がメインの小論文記述型の出題になっています。
大問数は2題で、試験時間は120分です。
解答方式は大部分が記述式です。
2021年度の課題文は2題とも英文でしたが、2022年度は英文と和文が1題ずつ出題されました。
出題文のテーマは理系分野で、設問は内容読解や和文英訳などが記述式で、内容真偽などが選択式です。
また、数学・科学分野の計算問題も出題されています。
英文は、専門的な単語もありますが訳注もあり、全体的な難易度としては標準レベルだといえるでしょう。
生物分野では、課題文に当てはまる具体例を考える問題や表・グラフを読み取る資料読解問題、考察問題が出題され、生物知識と思考力・論述力が求められました。
難易度は標準的ですが、生物的なテーマでの小論文型問題への対策が必要です。
正確な文法知識や単語力などの英文読解能力だけでなく、資料読解型問題に慣れておくことや、普段から時事的なテーマをもとに自分の考えを深めるなどの学習が総合問題の対策になるでしょう。

英語の傾向と対策

英語の大問数は4題で、試験時間は90分、解答方式は大部分が記述式です。
英文のテーマは身近なものが多く、さまざまな分野から出題されています。
設問は内容説明が中心ですが、年度によっては英文和訳や分整序なども出題されています。
和文英訳問題は短い口語的な表現を英訳するもので会話文方式で出題されます。
英文の内容は標準的なレベルで問題の主旨をとらえやすいものが多いですが記述量が多いため、日本語でまとめる力が求められます。
英作文は、100語程度でテーマについて自分の考えを記述するもので、全体としてかなり高いレベルの記述力が要求されます。
正確な読解力と語彙力を身につけ、ある程度のスピードで英文を速読する力をつけましょう。
記述解答の問題が多いため、第三者に自分の解答をチェックしてもらい、日本語での記述に不自然な点がないか確認してもらうことをおすすめします。
英作文では、基本的な語彙や表現を用いて文法的に間違いのない正確な文章を書くことを意識しましょう。
日頃からものごとのメリット・デメリットを考えることも論述力を養う良い訓練になるでしょう。

数学の傾向と対策

数学の大問数は6題で試験時間は90分です。
出題範囲は、「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」です。
幅広い分野から満遍なく出題されており、融合問題も多いです。
頻出は微積分や、図形の面積、最大・最小問題、証明問題や図示問題です。
問題のレベルは基礎的な問題から標準的な問題まで出題されています。
全体的に試験問題に対して計算量が多いので時間配分に気をつけましょう。
解法のパターンを当てはめるだけで解決できる問題は少ないため、解法を自分で考える習慣をつけ思考力をつけることが重要です。
基本事項の習得では、公式を暗記するのではなく、公式が導かれる過程まで理解し、自分で再現できるようにしておきましょう。
また、融合問題が多いためどの項目も満遍なく学習し、受験問題集による演習でどのような事項が組み合わせて出題されているのか分析しましょう。
過去問から出題形式に慣れ、数学的思考力を要する問題とはどのようなものかを理解し、特徴を知っておくことも重要です。
答案は数式だけでなく論理的な記述が求められるため、正確で簡潔な答案を作成できるように練習しましょう。

物理の傾向と対策

物理は大問数が3題で、試験時間が90分です。
解答方式は記述式です。
出題範囲は「物理基礎・物理」です。
力学、波動、電磁気、熱力学が中心です。
設問は物理現象への深い理解、分析力、計算力、物理的思考力を要求するものとなっています。
大問に手ごわい設問が含まれていることもありますが、標準的なレベルの問題が中心で公式に忠実に従うことで解答できる問題も多いでしょう。
試験問題に対して問題量が多すぎることはないため、落ち着いて問題に取り組むことが重要です。
文字計算問題に時間を要するため、問題の難易度の見極めと時間配分に注意しましょう。
物理の対策としては、教科書を中心に全分野にわたり基本法則や原理を徹底的に理解しておくことが重要です。
標準的な問題を数多くこなし、計算過程では論理の道筋を明確に記述できるようにしておきましょう。
実験からレポートを作成することも効果的な対策となるでしょう。
論述問題や描図問題も出題されているため、教科書の図やグラフをチェックすることも有効です。
物理現象を多角的に把握し、体系的に理解する力が求められます。
高校物理の基本的な問題が必ず含まれているため、とりこぼしがないよう、教科書レベルの知識は徹底して身につけておきましょう。

化学の傾向と対策

化学の大問数は4題で、試験時間は90分です。
解答方式は記述式です。
出題範囲は「化学基礎・化学」です。
理論を中心に、無機・有機も出題されていますが、どの分野も高校教科書レベルの良問が多いです。
出題内容は教科書の範囲のものが大部分ですが、日常生活や時事問題など身近なものを題材にした問題が出題されることもあります。
1つのテーマをさまざまな角度で考える問題が多く、総合的な思考力と知識が求められます。
教科書程度の基本的なレベルの問題から標準的なレベルの問題が中心ですが、過去にはやや難易度が高い問題が含まれている年度もあります。
試験時間に対しての分量は決して少ないとはいえず、論述問題や記述問題が出題されることもあるので、ある程度の解答スピードが求められます。
化学の対策で最も重要となるのは、教科書を完全に理解することです。
基本問題や標準問題だけでなく、やや発展した問題や応用問題まで解けるようにしておきましょう。
教科書だけでなく、化学計算の問題集や参考書を用いて多くの問題をこなし計算に慣れておきましょう。
計算問題や論述問題があるため、解答を簡潔にわかりやすく記述できるように問題演習を十分に行う必要があります。
教科書巻末の「索引」にある語句を20-30字程度で説明する練習等も効果的でしょう。

生物の傾向と対策

大問数は4題で、試験時間は90分です。
出題範囲は「生物基礎・生物」です。
年度によって出題される項目は異なりますが、遺伝情報・体内環境からの出題がやや多く、2020〜2022年度の3年間でほぼすべての項目から出題がありました。
全体的なレベルとしては基本から標準的で、やや発展的な問題も一部出題されますが、標準レベルの知識で対応できるものが多いでしょう。
初めて見るような問題は少なく、問題集や過去の入試問題で扱われる問題が中心です。
教科書で基本的な知識を徹底的に身につけ、標準的な問題集を繰り返し解きましょう。
論述問題対策として、代表的な現象の仕組みなど重要な項目をリストアップし、答案を実際に作成しておくとよいでしょう。
簡潔な答案と詳しく書いた場合の答案を用意し、それぞれの字数を確認して、記述での字数感覚を身につけましょう。
また、答案を作成した場合は第三者に確認してもらい、採点・添削してもらうことも効果的です。
年度によっては、過去の問題と類似した問題が出題されることもあるので、多くの過去問を演習することが、実戦的な対策となるでしょう。

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まとめ


今回は弘前大学医学部について解説しました。
弘前大学医学部は、地域志向の教育・社会の変化に対応した教育・リサーチマインドの育成を特徴としている、国立大学で多くの医学部受験生に人気があります。
この記事では、弘前大学医学部の入試情報や、二次試験の科目ごとの傾向と対策など受験対策に役立つ情報をまとめましたので、ぜひご活用ください。
また、本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、ぜひ医学部受験をご検討ください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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