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佐賀大学医学部の難易度や偏差値・倍率は?気になる入試傾向や対策についても徹底解説

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カテゴリ:大学情報

佐賀大学は、佐賀県佐賀市に所在している国立大学です。
この記事では、佐賀大学医学部の特色や入試概要などについてまとめています。
その他にも入試傾向や対策方法についても詳しく解説していますので、佐賀大学医学部への受験をお考えの方は、是非こちらのコラムをご参考ください。

佐賀大学医学部の特徴・基本情報

所在地・アクセス 佐賀大学 鍋島キャンパス
〒849-8501 佐賀県佐賀市鍋島5丁目1番1号
・佐賀駅バスセンターからバスで約25分
「2番のりば」から市営バス
    【50番】神野公園・佐賀大学病院線
    【51番】卸センター・佐賀大学病院線
  で「佐賀大学病院」下車
・佐賀駅からタクシーで約15分
・佐賀空港からタクシーで約35分
電話番号 0952-28-8113
学部・所属人数 本庄キャンパス
・教育学部(505名)
・芸術地域デザイン学部(489名)
・経済学部(1,105名)
・理工学部(2,127名)
・農学部(615名)
鍋島キャンパス
・医学部(875名)
※2022年度現在の情報となります。

佐賀大学医学部の特色

佐賀大学医学部では、6年一貫の実践的教育プログラムを行っています。
佐賀大学は、社会に出てから即戦力として活躍できる医療人を育てることを教育方針としており、医学科では1年生から体験学習が始まります。
また、3年生からは、問題基盤型学習や症例基盤型講義などのアクティブラーニングを実施するとともに、医療面接や診療といった技能取得プログラムを開始します。
そして、5・6年生では診療参加型実習や地域診療実習に参加します。
このように、佐賀大学医学部では、6年間を通じて一貫した実践的な教育を実施しており、即戦力となる医師の養成に努めています。

佐賀大学医学部の学費

佐賀大学医学部の学費を表にまとめました。

入学料 282,000円
前期分授業料 267,900円
後期分授業料 267,900円
授業料の年額 535,800円

佐賀大学は国公立大学であるため、全学部ともに授業料の年額は同じになっています。
他の私立大学医学部と比較すると、学費はかなり安くなっています。

佐賀大学医学部の奨学金

佐賀大学医学部で使うことのできる奨学金は以下の表の通りです。

奨学金 対象学部
日本学生支援機構(JASSO)の奨学金 全学部
佐賀大学かささぎ奨学金 全学部

詳細については大学公式HPをご参照下さい。

佐賀大学医学部の入試情報


続いて、佐賀大学医学部の入試情報についてまとめました。

入試スケジュール・入試概要

医学部の入試スケジュールは以下の通りです。

学科 試験区分 出願期間 試験日 合格発表
医学科

看護学科
一般選抜
(前期日程)
2024年1月22日(月)~2月2日(金) 2024年2月25日(日)

2024年2月26日(月)
2024年3月6日(水)
一般選抜
(後期日程)
2024年3月12日(火) 2024年3月21日(木)
医学科 学校推薦型選抜Ⅱ 2023年11月1日(水)~11月7日(火) 2023年11月25(土) 2024年2月13日(火)
佐賀県推薦入学 2023年11月15日(水)~11月20日(月)
帰国生徒 2023年11月1日(水)~11月7日(火) 2024年2月25日(日)

2024年2月26日(月)
2024年3月7日(木)
私費外国人留学生入試 2023年11月15日(水)~11月22日(水) 2024年2月25日(日)

2024年2月26日(月)
2024年3月7日(木)
学科 試験区分 出願期間 試験日 合格発表
看護学科 学校推薦型選抜Ⅰ 2023年11月1日(水)~11月7日(火) 2023年11月25(土) 2023年12月4日(月)
社会人

学科によって受験できる選抜種別・試験日程が異なるため、注意してください。

合格最低点

佐賀大学医学部の合格最低点です。

学科 日程 区分 配点 最低点
医学科 前期 総合 930 728.500
共通テスト 630 499.800
二次 300 193.40
看護学科 総合 810 483.350
共通テスト 650 372.850
二次 160 89.00
医学科 後期 総合 750 628.400
共通テスト 630 非公表
二次 120
看護学科 総合 710
共通テスト 590
二次 120

医学科の前期日程の合格最低点は、総合で約729点でした。
過去5年間は796~839点ほどでしたが、例年よりやや低い結果となりました。
看護学科においても同様に、前期日程の合格最低点は例年よりも低い数値となっています。

共通テスト

大学入学共通テストの試験科目・配点は以下の通りです。

医学科
教科 科目 配点
外国語 英語リーディング・リスニング 140
国語 国語 140
数学 数学ⅠA
数学ⅡB、簿記、情報から1科目
140
地理歴史・公民 世界史B、日本史B、地理B、現代社会、倫理、政治経済、倫理・政治経済から1科目 70
理科(前期) 物理、化学 140
理科(後期) 物理、化学、生物から2科目 140
合計 5教科7科目 630
看護学科
教科 科目 配点
外国語 英語リーディング・リスニング 140
国語 国語 140
数学 数学ⅠA、数学Ⅱ、数学ⅡB、簿記、情報から1科目 100
地理歴史・公民 世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治経済、倫理・政治経済
から1科目
70
理科(前期) 物理、化学、生物から2科目 200
理科(後期) 物理、化学、生物から2科目 140
合計(前期) 5教科6科目 650
合計(後期) 5教科6科目 590

二次試験

二次試験の試験科目・配点は以下の通りです。

医学科
教科 科目 配点
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 80
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B 80
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学 80
その他 面接 60
合計 3教科+面接 300
看護学科
教科 科目 配点
その他 小論文 100
その他 面接 60
合計 小論文、面接 160

佐賀大学医学部のボーダーラインは?

共通テスト得点率を表にまとめました。

学科 日程 共テ得点率
医学科 前期 81%
看護学科 前期 58%
医学科 後期 86%
看護学科 後期 65%

共通テスト得点率は、医学科が81~86%で、看護学科が58~65%でした。
前期日程よりも後期日程の方が得点率は高いようです。
また、2023年度入試の共通テストの足切りについては、前期は実施せず、後期は18倍(第1段階選抜合格者数180人)となりました。

佐賀大学医学部の難易度は?


佐賀大学医学部の合格難易度について解説します。

佐賀大学医学部の偏差値

偏差値は以下の通りです。

医学科 62.5
看護学科 54~58

医学科の偏差値は62.5です。
国公立大学医学部の中では、48校中32位となっています。
国公立大学の医学部としては、やや低い数値といえるでしょう。
看護学科の偏差値は54~58です。

佐賀大学医学部の倍率

倍率は以下の通りです。

学科 日程 募集人員 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率
医学科 前期 50 230 181 51 3.5
後期 10 223
(180)
50 12 4.2
看護学科 前期 35 74 70 39 1.8
後期 5 82 30 7 4.3

※()は第1段階選抜合格者数を表しています。
医学科の前期日程の実質倍率は3.5倍です。
後期は、募集人数に対して志願者数がかなり多く2段階選抜が実施され、倍率は4.2倍となりました。
看護学科の前期日程の実質倍率は1.8倍で、後期は4.3倍となっています。
学科別でみると、医学科の方が倍率は高いようです。
また、両学科ともに前期日程よりも後期日程の方が倍率は高くなっています。
過去の入試倍率と比較すると、前期・後期ともに年々倍率は下降傾向にあります。
その理由として、受験者数の減少や合格者数の増加などが考えられます。
他の大学医学部よりも、相対的な難易度は低いといえるでしょう。

他大学と佐賀大学の難易度を比較すると?

佐賀大学と偏差値が同程度の国公立大学には、熊本大学、長崎大学、鹿児島大学、大分大学、琉球大学などが挙げられます。
もう少し偏差値の高い大学には、偏差値67.5の九州大学や宮崎大学などがあります。
他の国公立大学医学部と比べても、偏差値・倍率ともに特段高いものではなく、徹底した入試対策を行うことで合格は可能でしょう。

佐賀大学医学部の入試傾向と対策は?


佐賀大学医学部の入試傾向と対策を科目ごとに解説します。

英語の傾向と対策

試験時間は100分、大問数は4題です。
解答形式は選択式・記述式です。
大問1は短い文章の読解問題、大問2は会話文、大問3は長文読解、大問4は英作文という構成になっています。
問題の傾向としては、読解問題では、内容説明の出題が多く、構文・内容ともに平易な英文であるため比較的取り組みやすいものだといえます。
内容を把握する力だけでなく、必要十分な内容を簡潔に文章でまとめ、表現する能力が求められます。
過去には要約問題、内容に関する選択問題、テーマ英作文なども出題されています。
会話文については、空所補充ですが選択式か記述式どちらの場合もあるため、注意が必要です。
英作文は、表やグラフを利用した100~160語程度の自由英作文が出題されます。
対策としては、英文を正確に和訳することのできる力をつけておきましょう。
そのためには、語彙やイディオムの強化や、1文ずつ正確に英文を読み解く練習が必要不可欠です。
文章の構造を意識しながら、重要な構文を見逃すことのないよう英文解釈をすることを心がけましょう。
要約や内容説明形式の出題に対応できるように、設問の意図を正確に捉えて、限られた字数の中で表現する力を養うことが大切です。
論旨の明確な評論文などを用いて、筆者の主張や段落のポイントをまとめる練習から始めましょう。
英作文では、単語やイディオム、基本的な例文を数多く覚えることが重要となります。
また、英作文は学校や予備校の先生などに添削してもらうようにしましょう。
試験時間は100分のため、過去問などを用いて大問1題あたり20分を目安に解けるようにしておきましょう。

数学の傾向と対策

試験時間は120分、大問数は4題です。
解答形式は記述式となっています。
問題冊子と解答冊子は別になっており、解答用紙は大問1題につきB4用紙1枚です。
裏面に解答を記入することも可能で、問題用紙にも十分な余白がとられています。
出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)」で、微・積分法が頻出となっています。
数列、ベクトル、場合の数・確率、三角関数もなどよく出題されています。
問題の難易度に関しては基本~標準レベルであり、見慣れない問題や煩雑な計算が求められる問題もあるものの、小問が誘導する形式となっているので、それほど難しく感じることはないでしょう。
ただし、医学部では他学部よりもややレベルの高い問題が出題されているので、自分が解きやすい問題から取り組むなど時間配分には注意が必要です。
対策としては、まずは教科書に載っている定義・定理・公式などを抜き出して、証明や応用ができるように準備しておきましょう。
微・積分法や三角関数など、計算力が必要な問題も出題されています。
正確かつ迅速に計算する練習を行うとともに、普段から計算ミスがないか検算する習慣を身につけておきましょう。
解答形式は全問記述式なので、解答にたどり着くまでの思考過程が採点者に伝わるように書く必要があります。
そのため、教科書や参考書を活用して、簡潔で的確な答案を作成できるように練習しましょう。
答案は、ただ数や式を並べるのではなく、解答の方針や流れが分かるように論理的に書くことを意識しましょう。
また、早いうちから過去問に取り組むことで出題傾向を把握することができ、解答の理解だけでなく別解などの研究をすることで思考力の錬磨にもつながります。
時間配分も含めて研究しておきましょう。

化学の傾向と対策

試験時間は物理と合わせて90分で、大問数は2題です。
解答形式は記述式です。
出題範囲は「化学基礎・化学」です。
出題形式は記述や論述、計算問題が中心となっており、化学式や構造式を書かせる設問もあります。
計算問題では、解答を導くまでの過程も求められており、論述問題では字数制限ががあるもの・ないものどちらも出題されています。
理論分野では、熱化学、化学結合、酸・塩基反応と中和滴定、電池と電気分解、酸化還元反応、反応速度、化学平衡とその移動、電離平衡などの内容について出題されることが多いです。
無機分野では、気体の製法、金属の反応などが中心となっています。
有機分野では、元素分析と構造決定、化合物の分離などが中心ですが、実験や異性体に関する考察力が要求される出題もみられます。
全体的に難問は少なく、問題の大半は教科書レベルの力で十分に対応が可能です。
ただし、計算式も含めて記述量が多いので、暗記だけの学習では高得点をねらうのは厳しいでしょう。
対策として、理論分野ではまず標準的な問題に確実に対応できるように演習を重ねることから始めましょう。
化学反応の量的関係、中和滴定とpHの計算などの頻出項目では、計算過程まできちんとまとめることができるように練習しましょう。
無機分野では、思考力よりも典型的な無機物質の化学式や反応式を問う問題が多いです。
代表的な化学式や化学反応式は確実に書けるようにしておきましょう。
有機分野では、化合物の製法やその化学的性質などを系統的にまとめることから始め、代表的な化合物の構造式や化学反応式を正確に書く練習を積んでおきましょう。
出題される構造式、出題パターンなどは限られているので、問題演習に多く取り組むことによって思考力が求められる設問にも対応できるようになります。
全体の難易度が標準レベルなので、論述問題が出題された場合には、論述の出来が全体の得点に大きく影響してしまいます。
日頃から、不完全でも構わないので自分なりの文章をまず作成し、模範解答と比較してより良い文章に近づけるよう地道に努力しましょう。

物理の傾向と対策

試験時間は化学と合わせて90分で、大問数は2題です。
解答形式は記述式です。
出題範囲は「物理基礎・物理」です。
例年、理工学部との共通問題が出題されており、2022年度は熱力学と原子、2021年度は力学と波動、2020年度では力学と電磁気が出題されました。
出題形式は結果のみを記述する形式となっています。
難易度については、特に問題の後半が難しくなっているようです。
対策としては、大半の問題は基本~標準レベルの問題なので、教科書の正確な理解から始めましょう。
標準レベルの問題集と教科書を往復することで、標準レベルの問題を解く力を着実に養成していきましょう。
教科書に載っている公式などは、ただ丸暗記するのではなく、導出の仕方や意味なども理解するように心がけましょう。
また、ごくまれに難問が出題されることもあるので、やや難しいレベルの問題集にあたっておくとよいでしょう。

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まとめ


今回は佐賀大学医学部について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
佐賀大学医学部では実践的な医療教育に力を入れており、実際に医療の現場で研修を積むことのできる様々なカリキュラムにより指導を行っています。
この記事では、入試情報や二次試験の科目ごとの傾向と対策など受験生に役立つ情報をまとめましたので、佐賀大学医学部の受験をお考えの方はぜひご活用ください。
また、本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、ぜひ医学部受験を検討してみてください。

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