医学部に合格する人の1日や勉強時間は?受験の動向や最新情報についても解説
- 公開日
- 更新日
カテゴリ:勉強・対策
医学部を目指す受験生にとって、医学部に合格するために必要な勉強時間や勉強方法、最新情報などを知ることは非常に重要です。
しかし、医学部受験は他の大学受験とは異なる特徴や難易度を持っており、一般的な受験情報では十分に対応できない場合があります。
この記事では、医学部に合格する人のスケジュールについても解説します。
これから医学部受験に挑む方は、ぜひ参考にしてください。
- 医学部合格に必要な勉強時間
- 医学部に合格できる人の1日のスケジュール
- 各科目で意識すべきこと
目次
医学部に合格するために必要な勉強時間
まずは医学部に合格するために必要な勉強時間を解説します。
学年別に必要な勉強時間
医学部受験には高校3年間で約5000時間の勉強時間が必要です。
医学部受験は一般的な大学受験よりも難易度が高く、科目数も多いため、より多くの勉強時間が必要です。
医学部受験における科目は、国語、英語、数学、物理、化学、生物の6科目です。
これらの科目をマスターするためには、各科目で約800時間ずつの勉強時間が必要とされています。
また、医学部受験では共通試験だけでなく、二次試験(個別試験)や面接などもあります。
これらの試験に対応するためには、さらに約400時間ずつの勉強時間が必要です。
1日あたりの勉強時間の目安
1日あたりの勉強時間の目安は6〜8時間です。
1日あたりの勉強時間は個人差がありますが、一般的には6〜8時間が適切だと言われています。
これは、人間の集中力や記憶力が限られていることや、休息や睡眠も必要であることを考慮した数字です。
もちろん、質の高い勉強をすることが大切ですが、量も無視できません。
6〜8時間の勉強を継続することで、効果的な学習ができます。
【平日・休日別】1日のスケジュール
医学部に合格する人はどのように1日を過ごしているのでしょうか。
ここからは医学部に合格する人の1日のスケジュールを平日と休日に分けてご紹介します。
ただし、あくまでも目安になるため、自分の生活リズムなどを考慮してスケジュールを組んでください。
平日のスケジュール
医学部に合格する人の平日のスケジュールは効率的で生活習慣が整っている1日を過ごしていることが多いです。
勉強時間を最大化させつつ、健康やリズムが整った生活をするために睡眠を欠かさずバランスの良い食事を心がけています。
具体的に時間帯別の平日のスケジュールをご紹介します。
朝起きてから学校に行くまで
朝起きてから学校に行くまでについては以下を意識するようにしましょう。
- 早起きして朝食をしっかり食べる
- 身支度や通学中に暗記や復習などを行う
- 学校に着いたら一日の目標や予定を確認する
朝は早起きして時間に余裕があるようにすることがおすすめです。
一日のスタートを落ち着いたペースで始めることで、集中した一日を過ごすことができます。
学校での授業や自習
学校の授業や自習の取り組むときは以下を意識しましょう。
- 授業に積極的に参加し、メモや質問などを行う
- 自習時間は自分の弱点や課題に集中して取り組む
- 学校に着いたら一日の目標や予定を確認する
授業には積極的に参加し、学習の中で抜け漏れがないようにしましょう。
また、自習時間を有効活用し、苦手科目に充てるなど授業の時間で取り組めないことをやっておくことを推奨します。
帰宅後の勉強や休憩
帰宅後については以下を意識しましょう。
- 帰宅後は少し休憩してから勉強を始める
- 勉強は科目ごとに時間を決めて行う
- 勉強と休憩は交互に行い、休憩中はストレッチや音楽などでリラックスする
帰宅後は一日の中で最も勉強に集中しづらい時間とも言えます。
学校の疲れもあると思うので一度休憩し、時間を決めて集中して勉強に取り組むようにしましょう。
寝る前の準備や一日の振り返り
寝る前の準備や一日の振り返りについては以下を意識しましょう。
- 寝る前は明日の準備や計画をする
- 一日の学習内容や成果を振り返り、反省や改善点をメモする
- 寝る前は読書や瞑想などで心を落ち着かせる
寝る前は一日を振り返ってできたことや課題を見つけ出す作業が重要です。
出来ていないところが見つかったからと言って夜の就寝前から勉強に取り組むのは避けましょう。
休日のスケジュール
次に休日のスケジュールについて解説します。
医学部に合格する人は休日のスケジュールをリフレッシュかつ充実したものにしています。
休日のスケジュールは、医学部受験においても貴重な時間です。
まとまった時間が取れやすいため、勉強に集中することも大事ですが、一方で平日の疲れを取ったり翌週に集中して勉強できる状態を作っておくことも重要です。
具体的に時間帯別の平日のスケジュールをご紹介します。
朝起きてから昼食まで
朝起きてから学校に行くまでについては以下を意識するようにしましょう。
- 寝坊せずに早起きして朝食をしっかり食べる
- 身体を動かすために散歩やジョギングなどを行う
- リラックスしたあとには勉強をスタートする
休日だからといって遅い時間に起きるのは避けましょう。
平日通りの時間に起きて、体を動かしたり、リラックスできるような時間を作ることがおすすめです。
もちろん勉強は早い時間からスタートできることが望ましいです。
昼食後から夕食まで
昼食後から夕食までについては以下を意識しましょう。
- 勉強に時間を割くために過去問や問題集などを解く
- 出来る限りまとまった時間集中できる場所で勉強する
昼食後は本格的に学習に取り組みましょう。
特に休日の午後はまとまった時間を取りやすいため、集中できる環境に身を置き勉強するようにしましょう。
夕食後から寝るまで
夕食後から寝るまでは以下を意識しましょう。
- 健康に気をつけるために夕食は軽めに食べる
- リラックスするために入浴やマッサージなどを行う
- 睡眠の質を高めるために早めに寝る
平日に影響しないように早めに寝ることを意識しましょう。
夜の勉強は暗記科目を行うことがおすすめです。
休日の特別な予定やイベントのとき
特別な予定やイベントがある場合は以下を意識しましょう。
- やりたいことを全力で楽しむ
- 前日や翌日はしっかり切り替えて勉強する
特別な予定がある場合は楽しんでもいいですが、メリハリをつけましょう。
次の日には
勉強時間を確保するコツ
勉強時間を確保するコツは計画性と習慣化です。
勉強時間を確保するコツを実践する場合、以下のような方法があります。
計画性を持って学習に取り組む
計画性を持って学習に取り組むには以下のような方法があります。
- 長期的な目標(医学部合格)と短期的な目標(各試験の点数)を設定する
- 目標に合わせて、年間・月間・週間・日間の学習計画を立てる
- 学習計画に沿って勉強し、定期的に振り返りや反省を行う
- 学習計画に達成感や報酬を設ける
勉強をただひたすらやっていてもなかなか計画的に学力を伸ばすことが難しいです。
計画性をもって学習に取り組み、合格までしっかりとステップアップしていきましょう。
勉強を習慣化する
勉強を習慣化するためには以下のような方法があります。
- 毎日決まった時間帯に勉強する
- 勉強する場所や環境を統一する
- 勉強の前後にルーティンを作る(例:ストレッチや音楽など)
- 勉強以外の時間も有効に使う(例:移動中や休憩中に暗記や復習など)
上記のように計画性を持つことで、自分の学習内容や進度が明確になります。
さらに習慣化することで、勉強に対する心理的な負担が減ります。
医学部に合格するために必要な勉強方法
医学部に合格するために必要な勉強方法を具体的にご紹介します。
科目別に必要な勉強方法
科目別に必要な勉強方法は基礎知識の定着と応用力の向上です。
科目別に必要な勉強方法を実践する場合、以下のような方法があります。
国語
まず基礎知識の定着が重要です。
文章構造や文法・語法・漢字・語彙などをしっかり覚えるようにしましょう。
応用力の向上に関しては読解力や論理力を鍛える必要があるため、問題集などを多読し、何度も文章と向き合うようにすると良いでしょう。
英語
国語同様に、まず基礎知識の定着が重要です。
単語や熟語・文法・発音などを覚えて、基礎力を上げておくようにしましょう。
応用力の向上に関しては、リスニングやライティング力などを上げていく必要があります。
問題集以外にも塾や予備校で講師に頼りながら上達させていくと良いでしょう。
数学
数学はまず公式を覚えるとともになぜその公式になるのか理解できるようにしましょう。
ただの暗記では応用問題に対応できないこともあります。
また、過去問などを繰り返し解き、パターン別にどのような問題が出るのか把握しておくことが重要です。
物理
物理は物理現象や法則・単位・記号などをしっかり覚えるようにしましょう。
応用問題にも対応できるようにグラフや図・実験・解析などを反復練習しておくことも重要です。
化学
化学は化学反応や元素・化合物・分子式などをしっかり覚えるようにしましょう。
構造式や反応機構・合成・分析などの応用問題も対応できるように暗記だけでなく解説を読んで理解するようにしましょう。
生物
生物は生物現象や分類・構造・機能・遺伝子などを覚えて基礎力をつけるようにしておきましょう。
生命現象や生態系・進化・分子生物学などを練習しておくことで、応用問題にも対応できるようになります。
これらをバランスよく行うことで、医学部受験における各科目の問題に対応できます。
過去問や問題集の活用方法
過去問や問題集の活用方法は反復と分析です。
過去問や問題集の活用方法を実践する場合、以下のような方法があります。
問題集を反復する
問題集を反復する際に以下を意識しましょう。
- 各科目ごとに過去10年分以上の過去問や問題集を用意する
- 時間を計って本番さながらに解く
- 同じ問題を何度も解き直す
- 正解率や解答速度を記録して目標値に近づける
問題集も使い方を間違えてしまえば意味がなくなってしまいます。
しっかりと本番を意識した実践的な学習をしましょう。
解けた問題と解けていない問題を分析する
解けた問題と解けていない問題をそれぞれの問題ごとに分析しましょう。
- 自分の解答や解説をチェックする
- 間違えた問題やわからなかった問題をメモする
- 間違えた理由やわからなかった原因を探る
- 間違えた問題やわからなかった問題に対して補習や復習を行う
上記を行うことで、なんとなく解けたのか、理解して解けたのか、自分の中で腑に落ちます。
長期的な学習計画の立て方
長期的な学習計画の立て方は目標設定とスケジューリングです。
具体的には下記の方法があります。
- 目標を細分化して段階的に設定する
- カレンダーや手帳などのツールで学習計画を可視化する
- 学習進度を柔軟に変更する
上記の点に気を付けると自分の学習方針や優先順位が明確になります。
また、これらを行うことで、自分の学習成果や進捗状況が把握できるでしょう。
学習塾に通うことも検討する
学習塾に通うことも検討することは有効です。
学習塾に通うことで、以下のようなメリットがあります。
- 専門的な指導やカリキュラムを受けることができる
- 医学部受験に特化した教材や問題集を利用することができる
- 医学部受験に関する最新の情報や傾向を知ることができる
- 同じ目標を持つ仲間や先輩と切磋琢磨することができる
学習塾に通うことで、スケジュール管理もしやすく、自分がどのような学習を行ったらいいのか教えてもらうこともできます。
医学部受験対策をするなら医進の会
医学部受験対策を行うなら医進の会がおすすめです。
医進の会では生徒のスケジュール管理も行っており、1日、1週間、1ヶ月などのスパンでどのような学習が必要か生徒と共有しています。
そのため計画性のある習慣的な学習を可能にしています。
さらに個別ブースでは、授業、休憩、仮眠、食事などあらゆることをその場で行うことができ、集中できる環境づくりをしています。
気になる方は一度資料請求や無料体験、面談にお越しください。
無料の体験授業・面談はこちら無料電話問い合わせ
06-6776-2934
医学部受験生が知っておくべき最新情報
医学部を目指す受験生にとって、入試制度の変更や傾向分析、参考になるランキングやデータ、活用できるオンラインサービスやツールなど、知っておくべき最新情報は多岐にわたります。
これらの情報を取り上げます。
医学部入試制度の変更点や動向
まずは医学部を含む大学入試制度の変更点や動向をご紹介します。
2025年から始まる新課程入試とは?
新課程入試とは、高校の新学習指導要領に基づいて改訂された大学入試です。
共通テストや二次試験の出題内容や形式が変わります。
新課程入試の目的は、知識や技能だけでなく、思考力や判断力、表現力などの能力を測ることです。
また、高校教育と大学教育の連携を強化することです。
新課程入試に対応するためには、以下のことが必要です。
共通テストでは以下のことが重要になります。
- 新たに導入される記述式問題や論述式問題に慣れること
- 英語では4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく身につけること
二次試験では以下のことが重要です。
- 各大学の出題傾向や志望理由書の書き方を把握すること
- 面接や小論文などの対策をすること
日々の学習や授業では以下のことを意識しましょう。
- 新課程に沿った教科書や参考書を活用すること
- 授業や実験などで得た知識や経験を応用できるようにすること
2023年度以降の共通テストや二次試験の傾向分析
2023年度からは、共通テストや二次試験にもいくつかの変更点や傾向が見られます。
共通テストでは、2025年度から 新課程に対応した問題が出題されることになります。
新課程では、「情報I」という新しい科目が必履修化されており、国公立大学ではほぼ全ての大学で必須科目として利用される予定です。
「情報I」ではプログラミングやデータ活用などを学ぶため、 医学部受験生もこれらの内容を理解しておく必要があります 。
また、国語では現代文の配点が増えて新傾向問題が加わりますし、数学II・Bでも試験時間が70分に延長されます。
共通テストは暗記だけではなく応用力や思考力を問う問題が増えているため、 高度な読解力や情報処理能力を身につけることが重要です 。
医学部志望者が参考にすべきランキングやデータ
医学部志望者が参考にすべきランキングやデータは医学部の難易度や特色、医師の就職状況や収入、医療の最新動向や課題などです。
医学部志望者が参考にすべきランキングやデータは、自分の目指す医学部や医師としてのキャリアに関する情報を提供してくれるものです。
これらのランキングやデータを参考にすることで、以下のようなメリットがあります。
- 自分に合った医学部を選択することできる
- 医学部の入試傾向や合格者の特徴などを知ることができる
- 自分の将来の目標や方向性を明確にできる
- 医師としてのライフスタイルや満足度などを知れる
- 自分の興味や関心を広げられる
- 医療の現場や社会に対する理解や責任感などを高められる
ランキングやデータは、日本経済新聞、日本医師会や厚生労働省のサイト、世界保健機構のサイトなどを調べてみましょう。
医学部受験生が活用できるオンラインサービスやツール
医学部受験生が活用できるオンラインサービスやツールは学習支援や情報提供などの機能を持つものです。
医学部受験において便利な学習資源や情報源となります。
具体的には以下のようなものがあります。
オンラインで受けられる模擬試験や講義
医学部受験に特化したオンライン模擬試験や講義を提供しており、共通テストや二次試験に対応した問題や解説を利用することができます。
また、自分の成績や偏差値を分析してもらうこともできます。
オンラインで利用できる問題集や解説
医学部入試に関するオンライン問題集や解説を提供しています。
過去問や予想問題、模試問題などを利用することが可能です。
また、各科目ごとにレベル別に問題を選択することもできます。
オンラインで交流できるコミュニティや相談窓口
医学部受験生のための掲示板などは医学部受験生がオンラインで交流できる掲示板です。
医学部受験に関する質問や情報交換、相談や励まし、雑談などをすることができます。
また、医学部合格者や医師などの先輩からのアドバイスも受けることができます。
これらのオンラインサービスやツールを活用することで、自分の学習水準や進度を確認したり、自分の疑問や悩みに答えてもらったりすることができます。
まとめ
この記事では、医学部に合格するために必要な勉強時間や勉強方法、最新情報などを解説しました。
医学部受験は、高度な知識や思考力、コミュニケーション能力などを求められる難関です。
しかし、効率的かつバランスの良いスケジュールや計画を立てて、科目別に必要な勉強方法を身につけて、最新の入試制度や傾向を把握しておけば、合格への道は開けます。
また、オンラインサービスやツールを活用したり、学習塾に通ったりすることで、さらに学習効果や成果を高めることができます。
医学部受験は自分自身の成長や挑戦の機会でもあります。
医師という夢に向かって、一歩一歩進んでいきましょう。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。