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岡山大学医学部の偏差値や倍率は?医学科と保健学科の難易度について詳しく解説!

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カテゴリ:大学情報

岡山大学医学部は岡山県岡山市北区に所在している大学です。
本記事では、岡山大学医学部の基本情報はもちろん、偏差値や募集人数などを詳しく解説しています。
その他にも入試傾向や対策、卒業後の就職状況についても詳しくまとめていますので、岡山大学医学部を受験しようとお考えの方は、是非こちらのコラムを参考にしてください。

岡山大学医学部の基本情報


はじめに、岡山大学の基本情報についてまとめてみました。

所在地 岡山大学 鹿田キャンパス
〒700-0914 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5-1
電話番号 086-235-7020
定員数 医学科の入学定員は100名になります。また、2年次編入入学定員は5名です。3年次編入は2020年に廃止されました。
保健学科の入学定員は160名になります。保健学科での編入制度は現在実施されていません。
※令和6年9月時点の情報となります。
学費
入学料 282,000円
授業料・前半期 267,900円
授業料・後半期 267,900円
教科書・参考書代 およそ10,000~20,000円

※令和6年9月時点の情報となります。

岡山大学医学部の偏差値


続いて、岡山大学医学部の偏差値を学科ごとに分けて解説します。

医学科

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
67.5 85%

まずは、医学科の偏差値です。
前期試験の偏差値70、共通テスト得点率も87とかなりレベルが高いことが分かりました。

看護学専攻

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
前・文系 52.5 64%
57
前・理系 52.5 64%

看護科・看護学専攻の偏差値です。
3つの日程方式に分けて偏差値を確認しました。
日程によっての変化は見られずどこも平均的な結果になっています。

放射線技術科学専攻

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
52.5 67%

看護科・放射線技術科学専攻の偏差値です。
こちらも先ほど紹介した看護学専攻とほとんど変わらない結果になっています。

検査技術科学専攻

日程方式 偏差値 共通テスト得点率
52.5 66%

看護科・検査技術科学専攻簿偏差値です。
こちらも看護学専攻、放射線技術科学専攻と横ばいの結果になっています。
医学科、看護科どちらも確認すると、やはり医学部の偏差値・共通テスト得点率がかなり高いことが分かりました。
偏差値ではおよそ15、得点率ではおよそ20点も看護科より医学科のほうが高かったです。

岡山大学医学部の入試情報


以下に、医学部の倍率や入試科目とその配点など、入試に関わる情報をまとめました。

医学部の倍率

まずは各学科、試験ごとの倍率です。
2024年度のデータを参考にしています。

医学科 保健学科看護学専攻 保健学科放射線技術科学専攻 保健学科検査技術科学専攻
一般前期 3.1 1.6 2.0 2.5
特別推薦:学校推薦Ⅰ 4.2 6.0 4.5
特別推薦:学校推薦Ⅱ 地域枠

岡山 6.3
鳥取 2.0
広島 2.0
兵庫 5.5
特別推薦:IB入試4月入学8月募集 2.0
特別推薦:IB入試4月入学10月募集 6.0 1.0 1.0 2.0
特別推薦:社会人枠

学科によって募集をかけている試験は異なりますが、一般入試前期日程の倍率は医学科が最も高く3.1倍となっています。
また、特別推薦入試では倍率が一気に跳ね上がるようです。
さらに詳しく、倍率に関わる受験者数や合格者数などについても、学科・専攻ごとに見ていきましょう。

医学科

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 入学者数
一般前期 95 291 268 95 3.1 95
特別推薦:学校推薦Ⅱ 岡山 4 25 25 1 6.3 1
鳥取 1 2 2 1 2.0 1
広島 2 4 4 0 2.0 0
兵庫 2 11 9 1 5.5 1
特別推薦:IB入試4月入学8月募集 3 6 6 3 2.0 1
特別推薦:IB入試4月入学10月募集 2 12 8 4 6.0 4

一般試験では、志願者数に対して受験者数が減ることがままありますが、その点特別推薦入試ではほとんど減ることはないようです。
推薦入試における募集人数というのは基本的に少ないため、必然的に倍率も跳ね上がりやすいですが、それでも倍率が2~3倍にとどまっているIB入試は、比較的合格しやすいと言えるでしょう。

保健学科 看護学専攻

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 入学者数
一般前期 53 85 62 58 1.6 57
特別推薦:学校推薦Ⅰ 22 100 100 24 4.2 24
特別推薦:IB入試4月入学10月募集 1 1 1 1 1.0 0
特別推薦:社会人枠 若干名 0 0 0

看護学専攻の一般入試は他の専攻よりも倍率が低く、比較的合格しやすいと言えるでしょう。
社会人枠が設けてありますが、2024年度は受験者がいないようでした。また、受験者がいても合格者が出ないケースがあるようです。

保健学科 放射線技術科学専攻

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 入学者数
一般前期 27 54 47 29 2.0 29
特別推薦:学校推薦Ⅰ 11 66 66 11 6.0 11
特別推薦:社会人枠 若干名 1 1 0

放射線技術科学専攻は、昨年度よりも一般前期の志願者数が約30名ほど減少しており、倍率も昨年度の2.6倍から2.0倍とやや下降しています。
保健学科の中でみると、検査技術科学専攻の次に倍率が高い結果となりました。

保健学科 検査技術科学専攻

募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 実質倍率 入学者数
一般前期 28 70 62 29 2.5 29
特別推薦:学校推薦Ⅰ 10 45 45 10 4.5 10
特別推薦:社会人枠 若干名 1 1 0

検査技術科学専攻は、他の専攻と比べると一般前期の倍率が2.5倍と最も高く、難易度が高いことがわかります。
志願者数は昨年度より若干減少しましたが、倍率は昨年度よりも上昇しているため、今後も競争率が高くなるのではないかと予想できます。

医学部の入試科目・配点

次に各学科、試験ごとの入試科目・配点についてまとめました。

医学科

共通テスト 6教科8科目(550点満点)
国語:国語100点
数学:数Ⅰ・数A
   数Ⅱ・数B・数C100点
理科:物理・化学・生物から2科目100点
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目100点
情報:情報Ⅰ50点
地歴・公民:地総、地理探究・歴総、日本史探究・歴総、世界史探究・公共、倫理・公共、政・経から1科目100点
個別(2次)試験 3教科(1100点満点)
数学:数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C400点
理科:物基・物、化基・化、生基・生から2科目300点
外国語:コミュ英Ⅰ、コミュ英Ⅱ、コミュ英Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ400点面接
個別(2次)配点比率 67%
備考 共テ・個別:〈外検〉得点換算
個別:面接は総合判定の資料とし、評価によっては、共テ及び個別の成績に関わらず不合格となることがある

共通テストよりも個別学力試験重視の配点となっています。
個別学力試験の配点が高いため、共通テストの結果が振るわなかった場合でも逆転のチャンスがあります。
そのため、個別試験の対策を十分にしておきましょう。
個別学力試験では、数学・理科・英語の3科目の試験が課せられ、配点は数学400点、理科300点、英語400点と、英語と数学が重視されています。
また、個別試験では面接が行われています。
面接での評価が基準に満たない場合には筆記試験の得点に関係なく不合格となるため、面接対策も十分にしておく必要があるでしょう。

保健学科 看護学専攻 理系(前期)

共通テスト 6教科8科目(775点満点)
国語:国語100点
数学:数Ⅰ・数A
数Ⅱ・数B・数C200点
理科:物理・化学・生物から2科目200点
外国語:英語200点
情報:情報Ⅰ25点
地歴・公民:地総、地理探究・歴総、日本史探究・歴総、世界史探究・公共、倫理・公共、政・経から1科目50点
個別(2次)試験 1教科(300点満点)
外国語:コミュ英Ⅰ、コミュ英Ⅱ、コミュ英Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ200点
面接100点
個別(2次)配点比率 28%
備考 出願時に理系、文系のいずれかを選択
共テ・個別:〈外検〉得点換算
個別:面接においては、得点が50点未満の者に対して、不合格とする

共通テストは数学・理科・英語の3科目の配点が各200点と配点の割合が高くなっているため、配点の高い3科目を中心に学習しておくとよいでしょう。
個別学力試験では英語1教科のみ課せられ、配点は英語200点、面接100点となっています。
面接は得点が50点未満の場合は不合格となるため、面接対策も十分にしておきましょう。

保健学科 看護学専攻 文系(前期)

共通テスト 6教科7~8科目(775点満点)
国語:国語200点
数学:数Ⅰ・数A
数Ⅱ・数B・数C150点
理科:物基・化基・生基・地基から2科目100点
外国語:英語200点
情報:情報Ⅰ25点
地歴・公民:地総、地理探究・歴総、日本史探究・歴総、世界史探究・公共、倫理・公共、政・経から1科目100点
個別(2次)試験 1教科(300点満点)
外国語:コミュ英Ⅰ、コミュ英Ⅱ、コミュ英Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ200点
面接100点
個別(2次)配点比率 28%
備考 出願時に理系、文系のいずれかを選択
共テ・個別:〈外検〉得点換算
共テ…理科は基礎2分野指定だが、発展2科目の選択も可
個別:面接において、得点が50点未満の者は、不合格とする

文系では国語と英語が重視され、共通テストは国語・英語の2科目の配点が各200点と配点の割合が高くなっています。
国語と英語が得意な受験生はこの2科目を得点源にするとともに、他の科目も100~150点の配点となっているため、苦手科目で足を引っ張らないように対策しておく必要があります。
個別学力試験では英語1教科のみ課せられ、配点は英語200点、面接100点となっています。
面接は得点が50点未満の場合は不合格となるため、面接対策も十分にしておきましょう。

保健学科 放射線技術科学専攻

共通テスト 6教科8科目(900点満点)
国語:国語200点
数学:数Ⅰ・数A
数Ⅱ・数B・数C200点
理科:物理必須・「化学・生物から1科目」の計2科目200点
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目200点
地歴・公民:地総、地理探究・歴総、日本史探究・歴総、世界史探究・公共、倫理・公共、政・経から1科目100点
個別(2次)試験 3教科(600点満点)
数学:数Ⅰ・数A、数Ⅱ・数B、数Ⅲ・数C200点
理科:「物基・物」必須、「化基・化、生基・生から1科目」の計2科目200点
外国語:コミュ英Ⅰ、コミュ英Ⅱ、コミュ英Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ200点
面接
個別(2次)配点比率 40%
備考 共テ・個別:〈外検〉得点換算
個別:面接は総合判定の資料とし、評価によっては、共テ及び個別の成績に関わらず不合格となることがある

共通テストの配点が6教科8科目で900点満点と医学科や他の専攻よりも高い配点となっています。
また、個別学力試験も配点比率が40%と医学科に次いで高くなっています。
すべての科目を念入りに対策しておく必要があるため、過去問などから入試の傾向を把握し、標準レベルの問題は間違いなく解ける力を身につけておきましょう。
面接での評価が基準に満たない場合には筆記試験の得点に関係なく不合格となるため、面接対策も十分にしておく必要があります。

保健学科 検査技術科学専攻

共通テスト 6教科8科目(800点満点)
国語:国語100点
数学:数Ⅰ・数A
数Ⅱ・数B・数C200点
理科:物理・化学・生物から2科目200点
外国語:英・独・仏・中・韓から1科目200点
情報:情報Ⅰ50点
地歴・公民:地総、地理探究・歴総、日本史探究・歴総、世界史探究・公共、倫理・公共、政・経から1科目50点
個別(2次)試験 2教科(400点満点)
理科:物基・物、化基・化、生基・生から2科目200点
数学・外国語:数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数B・数C、コミュ英Ⅰ、コミュ英Ⅱ、コミュ英Ⅲ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲから1科目200点
面接
個別(2次)配点比率 33%
備考 共テ・個別:〈外検〉得点換算
個別:面接は総合判定の資料とし、評価によっては、共テ及び個別の成績に関わらず不合格となることがある

共通テスト・個別学力試験ともに数学・理科・外国語の配点が高く、重視されていることがわかります。
個別学力試験では数学と英語から1科目選択することが可能なので、得意科目を選択し点数を伸ばせるようにしましょう。
面接での評価が基準に満たない場合には筆記試験の得点に関係なく不合格となるため、面接対策も十分にしておく必要があります。

岡山大学医学部の就職状況


続いて、医学部卒業後の就職状況についてまとめてみました。

主な就職先 岡山大学病院・岡山赤十字病院・岡山済生会総合病院・心臓病センター榊原病院・東京大学医学部附属病院・京都大学医学部附属病院・大阪大学医学部附属病院・九州大学病院・広島大学病院・鳥取大学医学部附属病院・島根大学医学部附属病院・愛媛大学医学部附属病院・千葉大学医学部附属病院・倉敷中央病院・脳神経センター大田記念病院・高松赤十字病院・兵庫県立こども病院・姫路赤十字病院・松山赤十字病院・神戸市民病院機構・大阪府立病院機構・北野病院・亀田総合病院・岡山県職員・岡山市職員・福山市職員・兵庫県職員・愛媛県職員・厚生労働省(厚生行政)・淳風会健康管理センター・大学院への進学

※保健学科の内容を記載しています。
岡山県内の病院はもちろんですが、京都や東京など他県の病院・大学病院に就職した学生も多いです。
また、就職はせず、大学院へ行き引き続き勉強をする学生も毎年20人前後いるようです。
これはもちろん岡山大学に限らずほかの大学の大学院に進学する学生もいます。
そして、中には一般企業に就職をする方もいます。
2020年度を見ると厚生労働省など医学とはかけ離れた業種に進んだ方もいます。

岡山大学医学部の入試傾向・対策


続いて、岡山大学医学部の入試傾向・対策を科目ごとにまとめてみました。

英語の傾向と対策

英語の傾向と対策から確認しましょう。

英語の傾向

全体的に、文章の要旨を把握し、それを日本語・英語両方で簡潔に記述する力が求められます。
長文は社会、教育、医療、などについての評論が多く、ブログの文章などが取り上げられることもあり、設問は日本語での内容説明が多いです。
例年、英作文は和文の英訳、テーマ英作文などが出題されています。
テーマ英作文は、中学生の自分へのアドバイスや、動植物の絶滅といった社会問題に関するものもあります。
読解問題は、英文の量・内容とも読みやすく標準的な出題です。
英作文の難易度は標準レベルで取り組みやすいですが、記述量が多いです。
和文英訳は、与えられた日本語がシンプルで基礎的な語彙や構文の知識で対応することができるでしょう。
ただし、テーマ英作文は普段から英語を書き慣れていないと、苦戦してしまいます。

英語の対策

読解力と、内容説明に対応できる記述力が重要です。
評論文などを精読・和訳する練習と、エッセーなど平易な文章を速読して、内容を素早くつかんでいく練習の両方を日々続けて自分のものにしましょう。
普段から自分の言葉で解答を書く練習を続けましょう。
読解英文中の語句・構文や英作文のレベルも標準的なものなので、共通テスト対策を十分にしていると対応できるでしょう。
岡山大学では基本単語の習熟が特に重要になるため、標準レベルの単語集で知識を整理・確認しましょう。
和文英訳は、教科書レベルの学習ができていれば十分対応できるものです。
過去には会話文の出題もみられたので、口語的表現も覚えておきましょう。
テーマ英作文問題の対策としては、平易な語彙や表現でいいので、文法と展開する文章表現の練習を何度も行いましょう。
書いたものは学校や予備校・塾の先生に添削してもらうといいでしょう。

数学の傾向と対策

次に数学の傾向と対策になります。

数学の傾向

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」です。
頻出項目は、微分法・積分法、ベクトルや確率、数列等があります。
問題は2~4問の小問に分かれた誘導形式になっていることが多く、証明問題がよく出され、図示問題も出題されることがあります。
各問題の小問の中には基本的なものとやや難しいものが含まれているので、問題の見通しを立てることも大切になってきます。

数学の対策

標準レベルの問題が中心なので、基本事項をしっかりマスターしていれば、それらの組み合わせで対応できる内容です。
まずは参考書などで基本的な解法を多く身につけ、岡山大学の過去問や多くの入試問題にあたって、誘導問題の対策をしながら実戦力・応用力を強化しておきましょう。
計算力を必要とする問題が必ず出題されるので、日頃から計算の練習をおろそかにせず、答えが一致するまで繰り返して、正確に素早く計算できる力をつけておきましょう。
微分法・積分法は毎年必ず出題されているので、関数のグラフや最大・最小、面積・体積などの融合問題を重点的に学習し、極限と積分、曲線の長さなどの応用問題にも十分にあたっておきましょう。
この他にも、ベクトル、確率などのよく出題される項目については十分に学習しておく必要があります。
また、証明問題もよく出題されているため、日頃からノートに解答過程を書くようにしましょう。

物理の傾向と対策

物理の傾向と対策をまとめました。

物理の傾向

出題範囲は「物理(物理基礎の内容を含む)」です。
例年、力学、電磁気、熱力学、波動の各分野から出題されていて、基礎的なものや典型的なものが多い傾向です。
解答形式は結果のみを記す形式がほとんどですが、中には導出過程を記述する形式もみられます。
近年は小問形式が中心となっています。
標準的な難易度ですが、大問の最後にやや難しい問題が出題されたり、教科書などではみられない発展的な内容の問題が出題されたりすることもあるので注意しましょう。
また、過去には実験データを扱った問題など、基本的でありつつも慣れていないと難しく感じる問題が出題されたこともありました。

物理の対策

教科書を中心に物理法則についての基本事項や実験例の理解が問われます。
典型的な内容の出題が多いので、日々の授業や教科書での学習を通してしっかりとした理解に努めましょう。
基本レベルから標準レベルの問題集で徹底的に練習しておきましょう。
この際、多くの問題集に手を出すのではなく一冊の問題集を何度も練習することで、全分野と全項目の内容を偏りなく学習することができるのでおすすめです。
また問題を解く際に解答を導くだけだはなく、その導出過程を論理立てて記したり、問題の題材となっている物理現象について図やグラフを描いてまとめておくなどして、描図・論述問題や証明問題、導出過程の記述に慣れておきましょう。
計算力を必要とする問題も出題され、計算ミスは致命的となるため、普段から問題を解くときには自分の力で計算をする練習をし、素早く正確な計算をすることが大切です。
日頃から解答時間を意識して問題に取り組む練習を重ね、解答のペース配分を体に染みつけておきましょう。

化学の傾向と対策

化学の傾向と対策について解説します。

化学の傾向

出題範囲は「化学(化学基礎の内容を含む)」で、理論、無機、有機の分野からバランスよく出題されます。
有機分野が後半の大問2題で出題され、無機分野は理論分野と組み合わせた出題が多いです。
理論分野は基本的な内容と、気体と溶液の性質や化学平衡についての内容などを組み合わせて出題されることが多いです。
知識の多さだけでなく、実験の操作方法の意味、実験結果に対する考察などを理解した上で考察する力が求められます。
全体的に化学の全範囲にわたる標準的な内容の出題が多いですが、試験時間に対しての問題量が非常に多いため、実験操作や結果の理解に時間を要することに注意が必要です。

化学の対策

理論については、全ての出題の基礎となる教科書レベルの問題に対応するために、物質量と化学反応の量的関係や熱化学、中和反応とpH、電池と電気分解などの理論の理解と問題演習をしっかりと行いましょう。
頻出問題である無機分野との融合問題も、原子の構造や電子配置と化学結合などの理論と、周期表を関連づけて暗記しておきましょう。
無機については、基本事項を確実に書けるように準備しておきましょう。
また、毎年出題されている有機化合物の構造決定は、問題演習を十分に積みながら、天然および合成高分子化合物に関する総合力を確実に身につけることが大切です。

生物の傾向と対策

最後に生物の傾向と対策についてです。

生物の傾向

記述問題を中心に論述問題、計算問題、年度によっては選択・描図問題を含む形式の出題です。
出題範囲は「生物(生物基礎の内容を含む)」で、植物ホルモンなどの植物の反応がやや少ないですが、分野に大きな偏りはなく満遍なく出題されています。
内容は高校で扱う標準的なレベルのものが多く、解答に必要な論述力や思考力も基本的なレベルです。
計算や描図に関する問題も正確な知識が求められ、論述問題がほぼ全ての大問に出題されるなど、単なる知識問題にとどまらない要素が含まれています。

生物の対策

教科書レベルの知識を確実に習得しておきましょう。
最近は出題の難度が徐々に上がってきているため、標準レベルの問題集を一冊完璧に仕上げておくことが望ましいです。
選択式の問題であっても、選択肢に頼らず解答することで正確な知識の定着や、思考力・考察力の養成に繋がります。
最も差がつくのは論述問題です。
教科書や用語集を使って生物用語や生物現象の内容を正確に理解し、問題に応じて適切に知識をアウトプットできるようにしましょう。
数多くの論述問題に挑戦し、うまく解答できなかったものは解答例を参考に、その表現を取り入れていくことが重要です。
描図問題への対策としては、教科書のグラフや模式図を書けるよう身につけておきましょう。
過去問に挑戦して出題形式や苦手分野の把握をし、時間の配分感覚を身につけることが非常に大切になります。

面接試験の対策方法

岡山大学医学部の面接は、受験生1人に対して面接官3人で実施され、所要時間は15分程度となっています。
岡山大学医学部の面接の中でよく問われることが、地域医療や医療分野の時事問題に関しての質問です。
医療にどれだけ興味を持っているかを確認するための質問であるため、日頃から新聞やニュースなどに目を通す習慣をつけておきましょう。
ニュースについて知るだけでなく、ある程度自分の意見も持ち、きちんと伝えられるようにしておきましょう。
志望動機に関しても重要視されており、志望動機の内容次第では評価が変わってしまう可能性があるため、自分の個性をアピールできるような印象に残る動機を考えまとめておきましょう。
面接が苦手な人は模擬試験を経験しておくと、本番と同様の雰囲気を感じることができ効果的でしょう。

岡山大学医学部に合格するなら医進の会


医進の会では生徒の要望・学力を考慮して、各担当講師が授業開始から入試までの完全オーダーメイドの個別カリキュラムを作成しています。
再受験生や多浪生、進学校に通っているが基礎力がまだ足りていない生徒が在籍しており、今後基礎力をつける生徒にも勉強・復習の仕方から手取り足取りの指導を行いますので、ゼロからスタートでも大丈夫です。
他の医学部受験予備校のように、皆同じカリキュラムではなく、医進の会では個人に合わせた個別のテキストで授業を進めていくため、ある一定ラインまで仕上がっている受験生でも、まだまだ基礎力が不安な受験生でも、ゼロから始める受験生でも岡山大学医学部への合格を最短距離で導きます。
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少しでも気になられた方は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ


今回は岡山大学医学部について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
岡山大学医学部には関連病院が多数あるため、卒業後の選択肢がたくさんあることや、臨床現場での実績の高さなどから、地方の国公立大学医学部の中でも非常に人気があります。
西日本を中心に多くの受験生が集まってくるため、早い時期から共通テストそして個別試験の対策を立てておきましょう。
学習計画を確立し、勉強に困ったら医学部受験予備校への入会も検討しながら受験対策を進めましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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