医学部の難易度はどのくらい?難易度が高い理由や受験校の選び方・対策方法も解説
- 公開日
- 更新日
カテゴリ:入試
医学部受験を考えている方は、どのような受験校選びをしていますか? 偏差値や倍率だけでなく、学費や立地条件、学校の雰囲気や校風など、様々な視点から受験校を選ぶことが大切です。 本記事では、医学部受験についての基本情報から、難易度が高い理由、受験校の選び方までを紹介します。 学部受験に必要な努力や時間、知識や情報について理解を深め、受験生活をより充実したものにする参考にしてください。
- 医学部の基本情報
- 国公立大学医学部と私立大学医学部の違い
- 医学部受験に合格するために必要なこと
目次
医学部受験の基本情報・特徴
まずは、医学部受験の難易度を考える前に知っておきたい基本情報を下記に分けて紹介します。
- 国公立大学
- 私立大学
国公立大学受験の基本情報・特徴
国公立大学の医学部は、授業料が安いため、経済的な負担が軽減されます。 国公立大学の病院で実習を行えるため、臨床現場を身近に感じられます。 また、卒業後、国立病院や公立病院で勤務する可能性が高くなるでしょう。
日程と科目について
国公立医学部受験の日程は、一般入試と推薦入試の2つに分かれています。 一般入試は、2月に前期日程、3月に後期日程の2回実施されます。 推薦入試は、大学によって日程が異なりますが、2月〜3月に実施されるのが一般的です。 国公立医学部受験の科目は、一般入試では、英語、数学、物理、化学、生物の5教科です。 推薦入試では、大学によって科目が異なりますが、一般入試と同じ5教科の場合や、英語と数学のみの場合などがあります。
国公立大学医学部偏差値ランキングと傾向
・上位校(偏差値72〜77):東京大学、京都大学、大阪大学など。共通テスト9割前後、二次で高度な記述・思考力問題が出題される最難関。
・中堅校(偏差値67〜70):名古屋大学、九州大学、神戸大学など。都市圏にあり人気も高く、共通・二次とも高得点が必要。
・比較的入りやすい(偏差値64〜66):秋田大学、山形大学、高知大学、佐賀大学、鳥取大学など。地方立地で倍率がやや穏やか。
上位校は、理数・英語で記述力と論理力を重視しています。
中堅校はバランス型で、共通テスト配点が大きい大学も多いです。地方医学部では地域医療重視・地域枠入試を設ける大学が多く、出身地条件を満たせば合格可能性が上がることもあります。
入りやすい医学部は、地方に所在・地域枠あり・二次配点が比較的軽い大学が多く、倍率や偏差値がやや低めといった傾向があります。
ただしどの大学も高難度で、共通テスト8割後半は必要です。地域枠には卒業後の勤務義務がある場合もあるため必ず確認が必要です。
首都圏や関西の医学部は全国から志願者が集中し難易度が高めです。北海道・東北・四国・九州など地方では倍率がやや緩く、入りやすいとされる傾向にあります。
私立大学受験の基本情報・特徴
私立大学の医学部は学費が高い傾向にあります。 これは、私立大学は国公立大学に比べて運営費がかかるためです。 一方で、私立大学の医学部は、実習や研究に力を入れている傾向にあります。 自由度が高く、学生の希望に沿ったカリキュラムに取り組めるでしょう。
日程と科目について
私立大学医学部受験の日程は、一般入試と推薦入試の2種類があります。 一般入試は、一次試験である英語、数学、化学、物理か生物の学科試験の成績と面接・小論文などの試験の成績を総合して合否が判定されます。 推薦入試は、主に高校の成績や学業成績などの基準を満たした生徒が受験できる入試です。 私立大学医学部受験の科目は、大学によって異なりますが、一般的には、英語、数学、理科(生物・化学・物理)の4科目です。 また、面接や小論文などの試験も課されます。
私立医学部偏差値ランキングと傾向
・上位校(偏差値70以上):慶應義塾大、東京慈恵会医科大、日本医科大、順天堂大など。全国最難関で、理数・英語とも高い思考力と記述力が必要。
・中堅校(偏差値65〜69):大阪医科薬科大、関西医科大、自治医科大など。共通テスト重視型も多く、標準問題を確実に得点できる実力が求められる。
・比較的入りやすい(偏差値60〜64):川崎医科大、岩手医科大、埼玉医科大、金沢医科大など。地方立地で倍率がやや穏やか。
上位校は英数理の記述・論述中心で難度が高く、面接も重視しています。
中堅校は基礎+標準問題の得点力が勝負となります。
下位校(入りやすめ)はマーク式主体・共通テスト利用型が多いですが、依然として高得点が必要となります。 入りやすい大学の傾向は、地方立地で志願者が少なめであること、二次試験が穏やか(面接・小論文重視度が低い)であること、学費が高い分、合格しやすいケースが多いことが挙げられます。また、首都圏や関西圏は偏差値が高めで競争が激化しており、北海道・東北・中国・九州地方は、倍率がやや低めで狙い目である傾向にあります。
医学部受験の難易度は非常に高い
医学部受験の難易度は、一般的な大学の学部と比較して常に高いのが実情です。 下記の2つに分けて、難易度と入試傾向を解説します。
- 国公立大学の難易度
- 私立大学の難易度
国公立大学の入試難易度・傾向
国公立大学の難易度は、学校によりますが、私立よりも低い大学もあります。 しかし、一般的な大学の学部と比べれば十分に難易度が高いため入念に対策を行う必要があります。
共通テストのボーダーラインと足切り対策
共通テストの「ボーダーライン」とは、合格可能性50%程度の目安となる得点率を指します。
国公立医学部では一般的に得点率80~90%台がボーダーの目安で、上位校ほど高くなる傾向があります。
たとえば、東京大学医学部は約92%、京都大学は約90%、大阪大学は約89%が目安とされています。
全体平均では84~87%程度が多い水準です。
一方「足切り制度(第1段階選抜)」は、共通テストで一定の得点率に達しない受験生を二次試験から除外する制度です。多くの医学部で実施されており、大学によっては共通テスト重視の傾向が強い(例:奈良県立医科大学など)ケースもあります。ただし、一部の地方医学部(弘前大・秋田大・山形大など)では足切りを行わないこともあります。
医学部を目指す場合、全科目でバランスよく高得点を狙うことが必要です。科目別の目安は以下の通りです。
・英語(リーディング+リスニング):90%以上
・数学(ⅠA+ⅡB):85~90%以上
・理科(物理・化学・生物から2科目):85~90%以上
・国語・地歴公民:80~90%前後
これらを合計して全体で得点率85〜90%を目指すのが理想です。
苦手科目を放置すると足切りラインを下回るリスクが高くなるため、早期克服が不可欠です。
理科や数学などで弱点を残すと、総得点が大きく下がります。過去問演習で弱点単元を明確化し、反復練習で穴を埋めましょう。
また、本番では時間不足で得点を逃すケースが多発しています。模試や過去問を使って、限られた時間での得点最大化を意識してください。
二次試験の難易度・傾向
二次試験は、医学部独自の問題が出題されることもあります。
問題のレベルは高く、医学部を含む難関大学の二次試験のボーダー偏差値は一般的に65以上、一部大学では70以上です。
二次試験の受験科目は、一般的に英語・数学・理科2科目ですが、一部の大学では国語も受験科目となります。
理系受験生にとって、国語科目は課題となる可能性があります。
国語科目は、理系科目とは異なる学習方法が求められるため、早いうちから対策を開始することが重要です。
国公立大学の医学部入試は、難関な試験ですが、合格を目指すためには、共通テストと二次試験の両方に万全の対策をする必要があります。
私立大学の難易度
多くの私立大学の難易度は、国公立と比べて低いですが、日本の学府において非常に敷居が高いことで知られています。
私立医学部が「易しい」と言われる理由と注意点
医学部受験では、「私立の方が国公立より入りやすい」と言われることがあります。
確かに、私立医学部には共通テストが不要であったり、科目数が少なかったりといった点で、受験のハードルが低く見える部分があります。しかし、実際には単純に「易しい」とは言えません。以下でその理由と注意点を整理します。
まず、私立医学部では共通テストが不要な大学が多く、国公立のように共通テスト+二次試験の両方を対策する必要がありません。そのため、勉強内容を絞りやすく、大学ごとの出題傾向に集中できる点が大きなメリットです。
次に、受験科目が少ないことも理由の一つです。国公立では英・数・理・国・社の5教科7科目が基本ですが、私立は多くの大学が英語・数学・理科2科目の3教科で受験できます。苦手科目を避け、得意分野を伸ばすことで合格を狙いやすいという特徴があります。
さらに、出題傾向が明確なのもポイントです。英語長文中心、計算力重視、思考力型など大学ごとに特色があるため、過去問を分析すれば対策しやすく、勉強の方向性を明確にしやすいのです。
ただし、「易しい」と感じられる一方で、私立医学部には見逃せない注意点があります。
まず、学費が非常に高いことが挙げられます。
国公立医学部が6年間で約350万円に対し、私立は2,000万~4,000万円前後です。
経済的負担が大きく、奨学金や特待制度を利用する受験生も多いです。
次に、大学ごとの個別対策が必須であることが挙げられます。
私立医学部は、大学ごとに入試形式・配点・面接内容が大きく異なります。
「どこでも通用する勉強」ではなく、志望校ごとの過去問対策が不可欠です。
最後に、上位私立は国公立並みの難易度であることです。
慶應義塾、慈恵医大、日本医大などの最難関私立は、受験層が東大・京大志望レベルと重なり、実質的に国公立上位校と同等の難易度です。
つまり、「易しい」わけではなく、方向性の違う難しさを持つのが私立医学部です。
自分の得意科目や経済状況、志望校の傾向を踏まえて、戦略的に受験校を選ぶことが合格への近道になります。
過去問・各大学の傾向を抑える必要がある
私立大学の医学部入試の難しさは、試験内容、出題形式、配点が大学ごとにバラバラであることからも伺えます。 そのため、私立大学の医学部に合格するためには、志望校の過去問を反復練習して試験の特徴を把握し、傾向を抑えた上での対策が必要です。 一般選抜の受験科目は一般的に英語・数学・理科2科目と小論文・面接です。 産業医科大学では共通テストの受験が必須であることに注意してください。
最難関私立大学は国公立同等レベル
私立大学の医学部受験では、最難関私立大学は国公立同等レベルの学力が必要です。 私立大学の偏差値は近年上昇しており、滑り止めがないと言われるほど競争が激化しています。 特に、慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学などの最難関レベルの大学では、難関国公立大学と同じくらいの学力が要求されます。 入試問題では、本質的な思考力や応用力が問われます。 また、最難関私立大学の受験者層には難関国公立大学の受験者が多く存在し、東京慈恵会医科大学などを東京大学の押さえとして狙う傾向があるのも実情です。 そのため、最難関レベルの私立大学を目指す受験生は、難関国公立大学の受験者と同等に戦う覚悟が必要となります。
主要大学医学部の難易度序列と特徴
以下では、日本の主要医学部について偏差値だけでなく、入試傾向・大学の研究力・立地・卒後の進路(初期研修の人気度・学閥)など複合的な観点から、代表的な医学部の「難易度序列」を提示します。
【Sランク:全国最難関】 東京大学、京都大学 大阪大学(学力的にはS~A上位)
特徴
・入試偏差値は国内最高峰。特に東大理Ⅲは医学部の枠を超えて”日本最難関入試”として特別な位置。
・数学、理科が極めて高難度で、記述力・思考力が求められる。
・研究力が国内トップで、基礎医学・国際研究に強い。
・卒後は大学院進学率も高く、学術職志向の学生が比較的多い。
【Aランク:超最難関上位】 東京医科歯科大学(統合後:東京科学大医学部) 名古屋大学、東北大学、九州大学、北海道大学、慶應義塾大学(私立トップ)
特徴
・国公立の上位医学部で、難易度は非常に高い。
・科学大(旧医科歯科)は教育病院のレベルが高く、難易度・人気とも全国トップクラス。
・慶應は学費が高いが、私立随一の難易度とブランド。
・卒後は「大学病院→都市部の基幹病院」という安定ルートが多い。
・研究・臨床いずれもバランスが良い。
【Bランク:難関】 筑波大学、千葉大学、横浜市立大学、神戸大学 大阪公立大学、金沢大学、広島大学 順天堂大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学(私立上位)
特徴
・国公立では「地域の基幹大学」として医療ネットワークが強く、卒後の進路が安定。
・入試は幅広い出題形式だが、難易度は全国的に高い。
・私立上位(慈恵・順天堂・日医)は偏差値も国公立中位~上位と競合し、人気高。
・慈恵、順天堂は臨床実績の強さが特徴。
【Cランク:中堅~やや難関】 新潟大学、信州大学、岐阜大学、三重大学、熊本大学、長崎大学 関西医科大学、近畿大学(私立中堅上位)
特徴
・地域医療への貢献度が高く、国公立としてバランスの取れた難易度。
・私立では近大・関医が人気上昇中。入試は英語・理科重視で難度は高め。
・臨床重視で、研修先も地域機関病院が中心。
【Dランク:中堅】 地方国公立の一部 自治医科大学(難易度は高いが特殊枠) 東邦大学、昭和大学、その他私立医学部
特徴
・国公立は地域医療志向が強く、入試難度も十分高いが、都市部上位校よりは落ち着く。
・自治医科大は国家試験合格率が極めて高く、地域医療特化のため一般序列と別枠。
・私立は学費差が大きく、入試は複数科目+面接・小論文を重視。
大学別の「入試傾向」ポイントを簡単にまとめておきます。
・東大理Ⅲ:数学・理科の深い思考力、国語の記述も重要。確実な論理構築力。
・京大:数学重視、誘導が少ない。独自思考力が問われる。
・医科歯科(科学大):全科目バランス型・英語で高得点が必要。
・地方国公立:共通テスト比重が高く、安定した総合力が強い。
・私立上位(慶應・慈恵・順天堂):英語・理科が難しく、速読処理能力が必須。
二次試験の形式や面接、小論文の有無で合格難易度は変動するため、偏差値だけで判断しないことがポイントです。また、地方国公立は地域医療に強く、私立は都市圏での臨床・研究の選択肢が広い傾向にあります。英語・数学・理科の得意不得意を踏まえ、国公立・私立を組み合わせて志望校を検討することが有効です。
医学部受験の難しさを具体例で解説
医学部受験は他学部と比べても非常に高い学習負荷と多角的な思考力が求められる入試です。
具体的な例を挙げて解説していきます。
まず、学習量の多さと科目の深度です。医学部受験では、英語・数学・理科2科目が基本科目であり、国公立の場合はさらに国語・社会も含めた5教科7科目を高度に学習する必要があります。例えるなら、他学部では基礎レベルで十分な科目も、医学部ではより深く広く理解し応用できる力が求められるイメージです。理科では単なる暗記にとどまらず、原理・法則の理解と応用が問われ、問題のパターンも多様です。
次に、求められる思考力の高さが挙げられます。医学部では単なる知識量だけでなく、論理的思考・多角的視点が求められます。例えば、化学や物理の計算問題では「条件の組み合わせを整理する力」、生物では「現象の仕組みを論理的に説明する力」が必要です。これは他学部受験ではあまり求められない、実践的な思考力の負担に相当します。
最後に、試験形式の特殊性です。私立医学部や国公立二次試験では、面接や小論文の比重が大きい場合があります。これにより、単なる知識詰め込みではなく、コミュニケーション能力や論理的文章構成力、判断力も評価されます。例えると、学科試験で得点できても、面接や小論文で失点すると合否に直結するため、準備の幅が広がることになります。
医学部受験の難易度が高い理由
医学部受験の難易度が高い理由は、下記の3つが挙げられます。
- 受験者数が多いため
- 浪人生や再受験者数が多いため
- 面接や小論文もあるため
受験者数が多いため
医学部受験の難易度が高い理由は、受験者数が多いためです。 医学部は、医師として活躍するために必要な知識と技術を身につけるための学部であり、その社会的地位も高いことから、毎年多くの人が医学部を目指しています。 しかし、医学部は定員が限られているため、受験倍率も高く、合格するためには高い学力を身につける必要があります。
医学部人気の背景と受験者数・倍率の推移
近年、医学部の人気は一段と高まり続けています。その背景には、医師という職業の社会的信頼の高さや、長期的な安定性への期待があります。さらに、新型コロナウイルス感染症を通して医療の重要性が再認識されたこともあり、医療分野への関心が社会全体で上昇しました。 こうした流れの中でも医師志望者数は減ることなく、少子化の影響を受けにくい状況が続いています。国による定員増や地域医療枠の拡充などの対策は進んでいるものの、それ以上に志望者が集まっているため、競争は依然として激化しています。
国公立大学医学部(前期日程)の志願者数は近年、横ばいからやや増加傾向にあります。
・2022年度:前年比+約2%
・2023年度:前年比+約6%
医学部全体(国公立・私立)では、2018年時点で私立大学だけでも約11.2万人の志願者が存在しており、依然として非常に高い人気が続いています。
一方で、2025年度の医学部定員は国公立・私立合計で約9,393人と微減の見込みで、定員に対して志願者が大幅に多い構図は変わりません。国公立前期日程では倍率5倍台が続いており、まさに狭き門と言えます。
このような「志望者増 × 定員横ばい(あるいは微減)」という状況により、医学部の難易度は以下のように上昇しています。
・志望者増加による競争率の上昇
・受験者の学力レベルが上がり、ボーダー得点が高騰
・面接・小論文・地域枠など評価軸の増加により、学力以外の対策も必須に
・日程調整や出願校選びなど、戦略性が以前より重視されるように
これらの要因が組み合わさり、医学部の難易度は年々上昇しています。
「医学部 難易度 推移」を理解する上でも、背景・データ・制度面の変化を把握することが重要です。
浪人生や再受験者数が多いため
浪人生や再受験者数が多いことも、医学部受験の難易度を上げる要因の一つです。 医学部受験は、非常に難易度の高い試験であるため、現役で合格できない人も多くいます。 そのため、浪人や再受験をして、医学部受験に挑戦する人も少なくありません。 浪人生や再受験者が増えると、医学部受験の競争が激しくなり、合格するためには、さらに高い学力を身につける必要があります。
浪人生や再受験生は勉強時間が長い
また、浪人生や再受験者は、現役生よりも医学部受験の勉強時間が長く、合格する可能性が高いとも言われています。 医学部受験を考えている方は、浪人生や再受験者が多いことを理解したうえで、受験勉強に取り組む必要があるでしょう。
面接や小論文もあるため
加えて、面接や小論文も医学部受験の難易度を上げる要因の一つです。 医学部受験では、学力だけでなく、面接や小論文などの試験も課されます。 面接では、自分の将来の夢や医師を目指した理由、医療に対する考え方などについて問われます。 小論文では、医学部で学びたいことや医師として社会に貢献したいことをテーマに、自分の考えを論理的にまとめておきましょう。 面接や小論文は、学力だけでは測れない、受験者の人間性や将来性を評価するための試験です。 そのため、医学部受験を考えている方は、面接や小論文対策も万全にしましょう。
受験校の選び方
医学部の受験校の選び方は、下記の3つを押さえましょう。
- 自分の今の状況を見て射程圏内かどうか考える
- 伸びしろも考えて目標を高く持つ
- ”受かるかどうか”ではなく”行きたいかどうか”を考える
自分の今の状況を見て射程圏内かどうか考える
医学部受験の受験校選びで、自分の今の状況を見て射程圏内かどうかを考えるのは、とても大切なことです。 ここでいう射程圏内とは、自分の学力や実力で合格可能性が高い大学のことです。 射程圏内かどうかを考える際には、以下のポイントを参考にしてください。
- 偏差値
- 入試科目
- 募集人数
- 学費
- 立地条件
- 卒業後の進路
偏差値による考え方
偏差値は、その大学の難易度を示す指標です。 偏差値が自分の学力よりもあまりに高い大学は、射程圏内ではありません。
入試科目による考え方
また入試科目は、大学によって異なります。 自分の得意な科目と苦手な科目を確認して、受験科目が自分に合っているかどうかを判断しましょう。
募集人数による考え方
募集人数が多い大学は合格率が高くなり、国公立大学は学費が安いですが、私立大学は学費が高いです。 ただし、射程圏内とはあくまでも目安です。 自分の努力次第で、偏差値や倍率が高い大学にも合格することは可能です。 そのため、自分の目標を高く設定し、努力を継続しましょう。
伸びしろも考えて目標を高く持つ
また、目標を高く持つことは成功への第一歩です。 しかし、目標が高すぎると、達成が難しくなり、挫折につながることもあります。 そこで、伸びしろも考えて目標を設定することが大切です。 伸びしろとは、自分の能力や経験がまだ伸びる可能性のことです。 伸びしろを活かして目標を設定することで、達成が難しくても、努力を続けられます。
卒業後の将来につながる
また、以下の実現にも繋がるものです。
- 自分の将来の夢を実現できる
- 医学部卒業後の就職活動で有利になる
- 医学部卒業後の人生が充実する
もちろん、自分の学力や将来の目標に合った医学部を選ぶことが重要です。 しかし、自分の学力だけに縛られずに、自分の可能性を信じて、目標を高く持つことも大切なことです。
”受かるかどうか”ではなく”行きたいかどうか”を考える
医学部の受験校の選び方では、”受かるかどうか””ではなく”行きたいかどうか”を考えることも大切です。 医学部受験は非常に難しく、合格するためには長い時間と努力が必要です。 そのため、受験校を決める際には、自分の学力や将来の目標を十分に考慮する必要があります。 しかし、受かる可能性だけを重視して、自分が本当に行きたい大学を選ばなければ、後悔することになるかもしれません。 医学部では6年間の長い学校生活を送ることになります。 そのため、自分がワクワクするような大学で学びたいものです。 受験校を決める際には、以下のポイントを参考にしてください。
- 自分の学力や将来の目標に合っているか
- 自分がワクワクするような大学か
- 学費や立地条件など、経済的な条件に合っているか
- 大学の雰囲気や校風が自分に合っているか
いずれにおいても、長く通うために押さえておきたいポイントです。 通って見たら思っていた将来像と異なったというケースは意外に多いため、行きたいかどうかをしっかりと考えておくとよいでしょう。
医学部受験に合格するためにやっておくこと
医学部受験に合格するためにしておいた方がよいことをご紹介します。
早い段階で受験を意識する
早い段階で受験を意識することの利点は目標設定や計画立て、時間的余裕の確保、前向きな意識など、合格に向けて必要な要素を整えることができる点です。 目標設定や計画立ての点では自分の目標や受験に必要な準備を明確にすることができます。 それに基づいて計画を立てることで効率的な勉強や準備が可能になります。 時間的余裕の確保の点では早めに受験を意識することで十分な時間を確保して勉強を進めることができます。 時間的な余裕があることで焦らず着実に準備を進めることができます。 前向きな意識の点では、自分の将来に向けて着実に準備を進めることで自信を持って受験に挑むことができます。 多くの利点があるので、早い段階から受験を意識することが良いでしょう。
受験の最新情報を入手する
受験の最新情報を入手することは、医学部受験に合格するために非常に重要です。 最新の情報を把握することで、受験傾向や変化を把握し、対策を立てることができます。 また、医学部予備校に入ることで、専門の指導やサポートを受けることができ、合格に向けての最新情報も入手することができます。 予備校に入ることで有益な情報をたくさん知ることができます。
勉強開始から合格まで計画を立てる
医学部に合格するためには受験勉強開始から合格までの計画を立てることが非常に重要です。 計画を立てることで、目標を明確にし、効率的に勉強を進めることが出来ます。 また、計画を実行することで、時間的な余裕を持ちつつ、必要な内容を網羅的に学習することができます。 合格までの計画を立てる際には、定期的な目標設定や振り返りを行い、進捗状況を把握しながら、柔軟に計画していくことも大切です。
難易度が高い医学部入試を突破するには
難易度が高い医学部入試を突破するには、下記の方法が挙げられます。
- 医学部受験は独学で合格できる?
- 過去問を徹底的に演習する
- 医学部予備校に通う
- 大手予備校の医学部コースに通う
医学部受験は独学で合格できる?
医学部受験は独学で合格することは可能ですが、非常に難しいです。 医学部受験は、高校の授業範囲をはるかに超える難易度の試験です。 そのため、医学部受験に合格するためには、独学であっても膨大な量の勉強をする必要があります。
小論文や面接なども対策が必要
また、医学部受験は医学部受験に特化した勉強だけでなく、小論文や面接などの試験も受験する必要があります。 そのため、独学で医学部受験に合格するためには、これらの試験にも対応できるだけの勉強をする必要もあるでしょう。 医学部受験に独学で合格するためには、以下の点に注意する必要があります。
- 勉強計画を立てること
- 勉強を継続すること
- わからないことはすぐに質問すること
- 模試を受けること
- メンタルを鍛えること
医学部受験は、独学で合格するのは非常に難しいですが、不可能ではありません。 医学部受験に独学で合格するためには、上記の点に注意して、勉強に励んでください。
過去問を徹底的に演習する
医学部受験では、過去問を徹底的に演習することが重要です。 過去問を演習することで、試験の傾向や出題範囲を把握できます。 また、時間配分や解答力などの実力を鍛えられます。 過去問を演習する際には、以下の点に注意しましょう。
- 過去問をできるだけ多く解く
- 解答を解説と照らし合わせて、自分の理解度をチェックする
- 間違えた問題は、復習して解けるようにする
- 時間配分や解答力を意識して解く
医学部受験では、過去問を徹底的に演習することで、合格に大きく近づけます。 なお、過去問を使う際には1つの過去問集だけに絞り、完璧に解けるまで繰り返しておくことも大切です。 これにより、解き方等の基礎を鍛えつつ問題に慣れやすくなります。
医学部予備校に通う
医学部受験は、医学部受験に特化したカリキュラムで勉強できる医学部予備校に通うことも選択肢の一つです。 医学部予備校に通うことで、医学部受験に必要な知識やスキルを効率的に身につけられます。 また、医学部予備校には、医学部受験に合格した経験豊富な講師が在籍しています。 そのため、医学部受験に合格するためのアドバイスやサポートも受けられるでしょう。 医学部予備校に通うメリットは、以下のとおりです。
- 特化したカリキュラムで勉強できる
- 経験豊富な講師から指導を受けられる
- 合格するためのアドバイスやサポートを受けられる
ただ、費用がかかったり、通学時間が必要となったりするため希望にあう医学部予備校を見つけましょう。 医学部受験は、独学で合格することも可能ですが、医学部受験に特化したカリキュラムで勉強できる医学部予備校に通うことも選択肢の一つです。 医学部受験に合格するためには、自分に合った勉強方法を選ぶことが重要です。
医進の会の強み:完全個別指導と合格実績

医進の会の強みは完全個別指導と合格実績です。
大手予備校の集団授業とは異なり、超一流プロ講師による完全個別指導で、生徒一人ひとりの理解度や学習スタイルに合わせたオーダーメイドカリキュラムを作成し、授業では苦手分野を徹底的に克服できます。この結果、無駄のない効率的な学習が可能になり、短期間で確実に学力を伸ばせます。
面談・小論文対策、自習中の質問対応等のサポート体制も整っており、2025年度の合格実績は一次合格率80%、最終合格率60%と2人に1人が合格しています。
また、大手予備校よりもリーズナブルな価格で質の高い指導を受けられるため、費用対効果も抜群です。
さらに、随時、無料体験授業や新規面談も実施しており、最短で医学部合格を目指す方に最適な環境をご提供しています。
個別指導でありながら、高額な授業料に悩むことなく、質の高い指導を受けられるため、費用対効果を重視する受験生・保護者にとって、「医進の会」は最適な選択肢と言えます。 無料の体験授業・面談はこちら無料電話問い合わせ 06-6776-2934
大手予備校の医学部コースに通う
医学部受験で大手予備校の医学部コースに通うのも有効な手段の一つです。 大手予備校は、合格実績や講師陣の質が高いことが多く、医学部受験に必要な知識やノウハウを効率的に身につけられます。 また、大手予備校には、医学部受験に特化したカリキュラムや講座が用意されているため、自分のレベルや志望校に合わせた学習ができます。 医学部受験に役立つ情報や資料が豊富に用意されているため、医学部受験の情報収集にも役立つでしょう。
大手予備校は生徒数が多く集団授業
ただし、大手予備校は集団授業であることがネックです。 また、大手予備校は生徒数が多いため、講師との個別面談や質問が難しい場合があります。 医学部受験を検討している方は、大手予備校の医学部コースに通うかどうかを、慎重に検討することをおすすめします。
まとめ

医学部受験は、常に難易度の高い試験であるため、多くの人が挑戦する中で、合格するためには高い学力を身につける必要があります。 医学部受験を考えている方は、まずは受験校選びから始めましょう。 偏差値や倍率だけでなく、学費や立地条件、学校の雰囲気や校風など、様々な視点から受験校を選ぶことが大切です。 また、医学部受験に必要な知識や情報を身につけるために、早いうちから勉強を始めましょう。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹


