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医学部受験に合格する方法・難易度・対策方法を解説!受験校・志望校の選び方や勉強方法とは?

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カテゴリ:入試

医学部受験は難しいと聞いているけど
具体的にどの程度難しいのか知りたい」「どの大学を受験するか迷っている」「医学部受験に必要な能力やスキルを知りたい
などのような悩みを持っている人が多いのではないでしょうか。
この記事では、医学部受験の難易度や理由について詳しく解説します。
医学部受験に必要な能力やスキルについても触れるため、受験生としての準備に役立ててください。

この記事を読むとわかること
  1. 医学部受験の難易度が高い理由や医学部受験が難しい理由
  2. 志望校を決める際に気をつける点・落とし穴
  3. 医学部受験に合格する対策方法

今回の記事を動画で解説しています!

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医学部受験の難易度は?


医学部受験は、日本の大学受験の中で最も難易度が高いとされています。
ここからは、より詳しく下記の2つにわけて難易度を解説します。

  1. 医学部受験がどのくらい難しいのか
  2. 医学部受験が難しい理由

医学部受験がどのくらい難しいのか

はじめに医学部受験の主要科目について解説いたします。

医学部受験の主要科目と対策

国公立大学と私立大学では医学部受験の主要科目は異なります。
国公立大学医学部では、共通テストの英語、数学ⅠA・ⅡB、理科2科目(物理・化学・生物から選択)、国語、社会1科目で5教科7科目です。
私立大学医学部では各大学によって異なりますが、英語、数学ⅠA・ⅡB・Ⅲ、理科2科目が主となります。
また、推薦入試・AO入試では、面接や小論文が重視されることも多いです。
国公立大学では、共通テスト対策が重要です。共通テストは主にマークシート形式で、知識だけでなく、思考力や判断力を問う問題が出題されます。問題文や選択肢の文章量が長く、情報処理能力も求められます。
個別試験の配点比率が高い大学が多いので、個別試験対策をメインに進めることが重要です。基礎的な知識や公式の正確な理解を問われることが多く、きっちりと基礎力を固めましょう。繰り返し過去問を解くことで、問題の傾向を把握するとともに時間配分の間隔も身につけましょう。
私立大学医学部受験の主要科目の対策として、英語、数学(数IIIまで)、理科2科目を重点的に学習し、各大学の出題傾向に合わせた対策を行うことが重要です。
早めに志望大学の募集要項を確認しましょう。
英語は、長文読解や語彙力、文法力が問われ、大学によっては要約問題が出題されることもあります。数学は、数Ⅲまでの範囲が出題され、基礎問題の確実な回答と、応用問題への対応力が求められます。理科は、物理・化学・生物から2科目選択が一般的で、生物は大学によって難易度が異なります。対策のポイントは、各大学の過去問を研究し、出題傾向を把握することが重要です。難問を解けるようになるよりは、基礎を確実に固めることが大切です。

続いて、医学部受験がどのくらい難しいのか、国公立大学と私立大学の倍率と偏差値から考えてみましょう。

国公立大学の倍率・偏差値

大学名 受験者数 合格者数 実質倍率 偏差値
島根大学 376 62 6.06 68
岐阜大学 416 70 5.94 70
広島大学 563 96 5.86 71
愛媛大学 324 58 5.59 70
奈良県立医科大学 117 22 5.32 70
福島県立医科大学 278 53 5.25 67
山形大学 303 66 4.59 67
長崎大学 340 79 4.30 70
宮崎大学 209 49 4.27 68
弘前大学 217 51 4.25 67
琉球大学 305 72 4.24 67
熊本大学 420 102 4.12 70
三重大学 311 77 4.04 70
福井大学 219 55 3.98 68
岡山大学 360 99 3.64 71
旭川医科大学 150 43 3.49 67
滋賀医科大学 210 62 3.39 69
佐賀大学 179 53 3.38 67
東京大学 326 97 3.36 77
鹿児島大学 226 68 3.32 69
香川大学 267 81 3.30 67
山口大学 178 55 3.24 69
高知大学 188 59 3.19 67
信州大学 315 99 3.18 70
新潟大学 265 84 3.15 70
北海道大学 300 98 3.06 71
秋田大学 166 55 3.02 67
浜松医科大学 212 71 2.99 70
札幌医科大学 257 91 2.82 69
東京医科歯科大学 283 101 2.80 74
和歌山県立医科大学 232 83 2.80 71
東北大学 212 81 2.62 72
千葉大学 235 90 2.61 72
京都府立医科大学 265 102 2.60 71
金沢大学 208 86 2.42 70
神戸大学 222 92 2.41 71
大阪大学 238 99 2.40 74
九州大学 267 112 2.38 72
筑波大学 103 45 2.29 71
富山大学 167 73 2.29 69
京都大学 247 109 2.27 71
大分大学 154 68 2.26 68
群馬大学 156 70 2.23 69
横浜市立大学 158 72 2.19 71
鳥取大学 167 83 2.01 68
名古屋市立大学 126 64 1.97 71
徳島大学 123 72 1.71 69
大阪公立大学 121 81 1.49 71
名古屋大学 130 95 1.37 74

国公立医学部の偏差値の平均は約70、倍率の平均は約3.7倍です。
これは、他の学部と比較して非常に高い偏差値と倍率であり、医学部受験は非常に難しいことがわかります。

私立大学の倍率・偏差値

大学名 一般入試倍率 共通テスト利用倍率 偏差値
帝京大学 35.26 43.77 69
金沢医科大学 34.65 69
東海大学 19.66 14.73 69
独協医科大学 19.53 9.44 69
東邦大学 19.19 70
川崎医科大学 19.06 67
自治医科大学 18.58 73
福岡大学 15.93 29.94 68
埼玉医科大学 15.92 18.95 69
関西医科大学 14.69 6.95 70
近畿大学 13.43 15.83 (後期)
14.55 (前期)
9.57 (中期)
70
杏林大学 13.19 2.80 (後期)
1.56 (前期)
69
聖マリアンナ医科大学 12.42 70
久留米大学 12.16 69
日本大学 11.16 70
産業医科大学 10.67 69
愛知医科大学 10.58 11.40 (後期)
19.80 (前期)
70
国際医療福祉大学 10.57 26.10 71
日本医科大学 10.44 71
東京慈恵会医科大学 9.93 72
兵庫医科大学 9.56 69
順天堂大学 9.16 13.84 (前期)
21.77 (後期)
13.84 (独自併用)
72
岩手医科大学 9.05 70
大阪医科薬科大学 8.45 14.65 71
東京医科大学 8.19 5.54 70
東京女子医科大学 7.31 69
藤田医科大学 6.89 11.17 (後期)
16.50 (前期)
69
慶應義塾大学 6.62 75
北里大学 6.35 69
東北医科薬科大学 4.86 5.44 70
昭和大学 3.83 71

私立大学の医学部においては、偏差値の平均は約69.8、一般入試倍率の平均は約16.5、共通テスト利用倍率の平均は約11.1倍です。
ただし、このデータはあくまでも一例であり、大学によって倍率や偏差値は異なります。
では、医学受験が難しいと言われる理由をより詳しくみてみましょう。

医学部受験の年間スケジュールと出願

医学部受験における年間を通じた主要なスケジュールを解説します。

国公立大学
共通テスト(一次試験):一月二週目の土日
二次試験(前期):二月四週目の土日  ※大学により三日間実施の場合あり
二次試験(後期):三月二週目の日曜日

私立大学(一般入試)
一次試験:一月中旬~二月中旬
二次試験:二月上旬~三月中旬

推薦入試
出願:八月~十一月 ※大学により変動あり
試験:十月~十二月

共通テスト利用入試(私立医学部)
出願:十月~十二月

国公立大学の併願戦略を立てる上でのポイントは、共通テスト後に出願できる大学が多いので、共通テストの得点で出願大学を柔軟に選択可能、前期で安全校を確保しつつ、後期でチャレンジ校を狙うパターンも有効、出願校が重なる場合は、願書締切や試験日程を必ず確認といった点です。
準備すべきことは、願書・写真の準備、受験料の支払い(銀行振込・コンビニ払いなど)、調査書や推薦書の依頼、面接・小論文の対策等です。
私立大学の併願戦略のポイントは、私立は複数校を受験しやすい(試験日が重ならない範囲で)、共通テスト利用型は受験科目が少なく済む大学もあるので、一次筆記と併用してスケジュールを調整可能、出願時期が国公立より早いため、早めに願書や受験料を準備しておくことが重要といった点です。
準備すべきことは、願書・写真の準備、受験料の支払い、過去問演習・科目別対策、
二次試験用の面接・小論文対策、共通テスト利用型の場合は、共通テストの目標得点を逆算して出願校を決定等です。

医学部受験の年間スケジュールと出願

医学部受験の難易度が高い理由と合格の壁


医学受験の難易度が高い理由・医学部合格が難しい理由には、下記の4つが挙げられます。

  • 人気学部のため
  • 浪人生が多く倍率が上がるため
  • 面接や小論などのテストも加わるため

人気と浪人生増加による医学部倍率の現状

医学部は、社会的意義が大きく将来性も高いため毎年多くの受験生が志願しています。その結果、受験倍率は非常に高く、特に難関大学では10倍を超えることも珍しくありません。
例えば、2023年度の国公立大学の志願者数は前年度比106%増加し、倍率は4.46倍となりました。
私立大学の志願者数は前年比104%増加し、共通テスト利用方式での志願者数は前年比126%増加しており、近年の浪人生や再受験生の増加も倍率を押し上げています。たとえば、再受験生が全体の約15〜20%を占める大学もあり、経験者ならではの受験戦略を持つ受験生との競争も加わります。 これに加え、大学側が定員を維持・増加する傾向にあります。ただし一方で、臨時枠(地域枠など)を段階的に適正化する方針も議論されており、定員増の勢いが今後やや引き締まる可能性が指摘されているため、今後はより一層競争が激しくなる可能性があります。このような定員拡大または維持の状況にもかかわらず、人気集中に伴う競争は非常に激しいのが現実です。

受験時の学力以外も図られるから

医学部受験では、学力試験のほかに面接や小論文などの試験も課されます。
面接では医師としての適性や人間性を、小論文では思考力や表現力を問われる形です。
そのため、医学部受験では、学力だけでなく総合的な能力が問われるでしょう。実際、面接点の配点は総合点の10〜20%を占める大学もあり、面接での評価が合否に直結するケースも少なくありません。 小論文では思考力、論理力、表現力が重視され、医療倫理や最新の医療問題に関する論述を課す大学もあります。このように、医学部受験では学力だけでなく総合的な能力が問われるため、単純な知識量だけでは合格が難しくなっています。
医学部は、解剖学や生理学などの基礎医学から、臨床医学まで幅広い分野を学び、6年間の長い学習期間が必要です。
そして医学部を卒業した後も、国家試験に合格しなければ医師として働くことができないため高いハードルをクリアする必要があります。
2023年の医師国家試験において新卒者の合格率は94.9%と高い数値であり、例年およそ9割近くを推移しています。
しかし、国家試験合格までの道のりは決して容易ではありません。これは単なる学力だけでなく、総合力や持続的な学習力が求められることを示しています。

「やってはいけない」医学部の出願、受験大学の選び方


それではどのように志望校や受験校を選べばいいのでしょうか。
「やってはいけない」医学部の出願、受験大学の選び方は、以下が挙げられます。

  • 倍率だけで決めてしまうこと
  • 過去問が解けるかどうかだけで決めてしまうこと
  • 合格最低点をクリアできるかどうかだけで決めること
  • 「足切り」を基準に選ぶこと
  • 一次と二次の比率を適当に考えてしまうこと
  • 配点を考えず得意科目だけで考えること

倍率だけで決めてしまうこと

共通テストの後に発表される大学の入学倍率は、受験生にとって重要な情報です。
しかし、倍率だけで志望校を決めるのは危険です。
なぜなら、倍率はあくまでも目安であり、偏差値や合格最低点などの他の要素を考慮せずに判断すると、失敗する可能性が高いからです。

倍率が低くても合格できない?

倍率が低くても偏差値が高い大学は合格が難しいことがあります。
逆に、倍率が高くても偏差値が低い大学は合格しやすいこともあります。
倍率だけを見て志望校を決めるのではなく、偏差値や合格最低点などの他の要素も考慮して、慎重に判断することが大切です。
また、大学の入試情報サイトや予備校の資料などを活用して、各大学の特徴や入試傾向をよく理解することも求められるでしょう。

過去問が解けるかどうかだけで決めてしまうこと

過去問を解いて、自分がどれだけ点が取れるかを確認することは、医学部受験の準備において重要なことです。
しかし、過去問が解けるかどうかだけで志望校を決めるのは危険です。
なぜなら、過去問が解けるかどうかは、志望校に合格できるかどうかを判断する上で十分な情報ではないからです。

過去問が解ける=合格しやすいは間違い

例えば、筑波大学と浜松医科大学の過去問を解くと、筑波大学の過去問の方が解きやすいと感じるかもしれません。
しかし、筑波大学は浜松医科大学よりもボーダーが高く難易度の高い大学です。
過去問が解きやすいから合格しやすいとは、必ずしも言えないわけです。
したがって、過去問の難易度だけに注目するのではなく、大学の入試問題の難易度やボーダーも考慮して自分の実力に合った志望校を選ぶことが大切です。
過去問の難易度は、あくまでも参考程度に考えるようにしましょう。

合格最低点をクリアできるかどうかだけで決めること

医学部受験では、合格最低点に注目しがちですが合格最低点だけで志望校を決めるのは危険です。
合格最低点はあくまでも目安であり、その大学に合格できるかどうかを保証するものではないからです。

合格最低点の仕組み

例えば、合格最低点が60点の大学があったとします。
この大学に合格するためには、60点以上を取らなければならないと考えがちですが、合格最低点はあくまでもその大学に合格した受験生の平均点です。
つまり、その点数を取ったからといって必ずしも合格できるとは限りません。
合格最低点は、あくまでも過去の傾向に基づいた目安で毎年変動します。
今年の合格最低点が来年も同じとは限らないため、自分の学力や志望度、大学の特徴などを総合的に考慮して判断しましょう。

「足切り」を基準に選ぶこと

足切りの基準は大学によって異なるため、出願先を選ぶ際には注意が必要です。
共通テストの得点をもとに2次試験の受験者を限定する「足切り」という制度があります。
足切りの基準は大学によって異なりますが、一般的には70〜80%程度です。
つまり、足切りの基準をクリアできないと、2次試験を受験できず、合格の可能性が大きく低下します。

「足切り」は合格できる基準ではない

足切りはあくまでも大学が設定した最低基準であり、最終的な合否は共通テストとあわせて2次試験の合計点で決まることから、必ずしも合格できる指標とは言い切れないためです。
同じ偏差値でも、足切りの基準が厳しい大学もあれば、緩い大学もあります。
また、足切りは大学の難易度を正確に反映していないということも理由の一つです。
足切りの基準が高いからといって、必ずしもその大学が難しいとは限りません
逆に、足切りの基準が低くても、その大学が簡単とは言い切れないでしょう。

一次と二次の比率を適当に考えてしまうこと

国公立医学部の出願には、一次と二次の試験があります。
一次試験の合格者が二次試験を受験し、最終的な合否が決まる仕組みです。
しかし、一次と二次の比率は大学によって異なるため出願先を選ぶ際には注意が必要です。
一次試験の配点比率が高い大学もあれば、二次試験の配点比率が高い大学もあります。
例えば、一次試験の配点比率が高い大学を志望しているのに、二次試験の配点比率が高い大学に出願してしまうと、合格可能性が低くなることが予想されるでしょう。
一次試験と二次試験の配点比率を適当に考えてしまうと、自分の受験戦略が立てられず合格に必要な勉強をできなくなってしまいます
そのため、一次試験と二次試験の配点比率をよく理解した上で、自分の受験戦略を立てることが大切です。

配点を考えず得意科目だけで考えること

配点を考えず得意科目だけで出願校を選ぶことも、不合格のリスクが高まるためおすすめできません。

・英語が得意な受験生が英語の配点が低い大学に出願した場合、英語の点数で他の受験生と差をつけられず不合格になる可能性が高くなる
・英語が苦手な受験生が、英語の配点が高い大学に出願した場合、英語の点数で足切りに引っかかってしまい不合格になる可能性が高くなる

また、配点を考えずに得意科目だけで出願校を選ぶと、自分の学力に合った大学を選べず入学後に苦労する可能性もあります。
そのため、出願校を選ぶ際には、大学のオープンキャンパスや模擬講義に参加して、大学の雰囲気や授業のレベルを実際に確かめて見ることが大切です。

失敗しない医学部出願・大学選びの戦略

これまでの「やってはいけない」大学選びの失敗例を踏まえ、どのように志望校を選び、出願戦略を立てるべきかを具体的に解説します。
まず初めに大学選びをする際に一番差が大きくなるのが、国公立大学か私立大学かという点になります。この二つの大きな違いとして学費の差がよく挙げられますが、国公立大学と私立大学の違いは学費以外にも重要なものがあります。それは「将来自分がなりたい医者」という点です。これから国公立大学と私立大学のそれぞれの医学部にどのような特徴があるのかを解説します。

・国公立大学
国公立大学は臨床医や研究生を目指す人に適しています。その理由としては、国公立大学は国からお金の援助があるため、最先端の研究に取り組む大学が多く、大学卒業後に大学院に進学し、研究医を目指しやすい環境であるからです。しかし、国公立大学は私立大学よりも学費が安い分難易度が高い傾向にあります。

・私立大学
私立大学医学部は、大学ごとに入試傾向や配点が大きく異なるため、志望校選びが合否に直結します。そのため、まずは過去問や入試データを確認し、自分の学力や得意科目と大学の傾向にミスマッチがないかを把握することが重要です。また、私立大学は共通テスト利用型と一般方式で配点が異なるため、共通テストが得意なら利用型を重視し、科目の得意・不得意がはっきりしている場合は配点が自分に有利な大学を中心に併願すると戦略的です。さらに、多くの私立医学部では面接や小論文が重視されるため、医学への志望理由や医療倫理を整理する対策が欠かせません。学費や立地は大学によって大きな差があるため、生活環境も含めて6年間通えるかを総合的に判断することが、出願の失敗を避けるポイントになります。

自分の状況に合わせて対策を行うことが大切


医学部を受験する際には、自分の状況に合わせて対策を行うことが大切です。
ここでは、下記に挙げた3つの状況におけるそれぞれの勉強・対策方法について、ポイントを挙げて解説します。

  1. 現役生の勉強・対策方法
  2. 浪人生の勉強・対策方法
  3. 社会人の勉強・対策方法

現役生の勉強・対策方法

現役生は、受験情報の収集を早めに始めることが大切です。
医学部の入試日程や出題傾向、倍率などの情報は、受験勉強の計画を立てるために欠かせません。
また、医学部に合格した先輩の体験談や勉強法なども参考にすると良いでしょう。

独学での学習は避けるべき

また、医学部受験は難関な試験であるため、独学では合格が難しいがほとんどです
医学部受験の経験が豊富なプロの講師から指導を受けることで、効率的な勉強法や学習計画を立てられます。
また、模擬試験や個別指導など、受験指導を行っている塾や予備校もたくさんあるため、自分に合った塾や予備校を選びましょう。

学校との両立をしつつ学習時間を確保する

情報収集や受験指導に加えて、十分な学習時間を確保しつつモチベーションを維持することも大切なことです。
活動や学校行事など、高校生活には忙しいこともあると思いますが、最低でも3時間以上の勉強時間を確保しましょう。
勉強仲間を見つけたり、受験勉強を頑張っている先輩の話を聞いたりするなど、モチベーションを高めるための工夫も試してください。

浪人生の勉強・対策方法

浪人生がまずすべきことは、自分の状況を把握することです。
現役生と比べて、浪人生は時間の余裕があります。
この時間を有効に活用するために、自分の弱点を分析し、克服すべき課題を明確にしましょう。
自分の状況を把握したら、効率的な勉強計画を立てましょう。

1日の学習時間は12時間確保

勉強時間は、1日12時間を目安にしましょう。
ただし、無理に勉強時間を増やすのではなく、自分の体調や学習の進捗状況に合わせて勉強時間を調整することが大切です。
また、医学部予備校や予備校の入会も検討し、定期的に模試を受けて自分の学力の実力を測りつつ弱点を把握・克服しましょう。
模試の結果を参考に勉強計画を修正し、勉強の合間にリラックスしたり趣味に没頭したりして、メンタル面のケアも心がけるとよいでしょう。

社会人の勉強・対策方法

社会人の場合は、現役生と比べて、社会人は時間の制約があります。
この制約を踏まえて、自分の弱点を分析し克服すべき課題を明確にしましょう。
勉強時間は、1日3〜5時間を目安にし、無理に勉強時間を増やすのではなく、自分の体調や学習の進捗状況に合わせて勉強時間を調整することが大切です。
また、社会人の医学部受験では、勉強時間の確保が大きな課題となります。
そのため、効率的な勉強方法を身につけることが重要です。

  • スキマ時間の活用
  • インプットとアウトプットのバランス
  • モチベーションの維持

特に上記が重要な点となります。

ライフスタイルと学習状況を理解する

社会人の場合は、勉強を優先するために、仕事やプライベートの時間を調整する必要があるかもしれません。
そのため、自分のライフスタイルに合った勉強計画を立てることが大切です。
医学部受験は大変な試験ですが、合格は決して夢ではありません。
社会人ならではの経験やスキルを活かして合格を目指しましょう。

社会受験生が活用すべき制度とサポート

社会人受験生には、社会人経験を評価する医学部入試制度があり、地域に貢献する意欲を求める地域枠や、学業以外の実績を重視する推薦入試などが選択肢になります。これらは年齢や経歴を強みにできることが多く、社会人受験生にとって挑戦しやすい制度といえます。また、社会人でも利用できる奨学金制度があり、自治体の医療従事者向け貸与型や、勤務義務付きで実質返済不要となるものなど、金銭的負担を軽減できる支援も充実しています。学習面では、時間の制約がある社会人向けに、オンライン予備校や夜間・週末に通える社会人専用コースが整備されています。これにより、仕事と勉強の両立がしやすく、無理なく受験勉強を継続できます。これらの制度やサポートを上手に活用することで、社会人が抱えやすい「時間不足」「金銭面の不安」といった課題を解消し、医学部合格への道筋をより具体的に描くことができます。

医学部受験に合格する方法


医学部受験は大変な道のりですが、努力と計画があれば達成可能です。
ここでは、医学部受験に合格するための方法を以下に分けて紹介します。

  • 医学部受験に特化した『医学部受験予備校』に通う
  • 医学部に独学で合格することは可能?
  • 塾や予備校に通って対策する

医学部受験に特化した『医学部受験予備校』に通う

医学部受験に特化した予備校に通うことは、医学部合格を目指す上で非常に有効な手段です。
医学部受験予備校では、医学部受験に精通した講師陣による授業を受けられます。
また、医学部受験に役立つ最新の入試情報やノウハウを得られます。
さらに、医学部受験予備校には、同じ目標を持つ仲間が集まっており切磋琢磨しながらモチベーションを維持できます。
医学部受験予備校を選ぶ際には、自分の学力や志望校、予算などを考慮して自分に合った予備校を選ぶことが大切です。

医学部に独学で合格することは可能?

医学部に独学で合格することは不可能ではないですが、難易度は非常に高いです。
独学で医学部に合格するメリットは、自分のペースで勉強できることです。
予備校に通うと、カリキュラムに沿って勉強しなければなりませんが、独学であれば自分の苦手な科目を重点的に勉強できます。

一長一短あるが基本的には難しい

メリットは、予備校に通う費用も節約できる点でデメリットは、モチベーションを維持するのが難しいことです。
独学では、自分を律して勉強しなければならず、途中で挫折してしまう人も多いです。
また、予備校に通う人よりも情報量が少なく、勉強の選択肢が限られてしまうこともあります。
医学部に独学で合格することは不可能ではないですが、非常に難易度が高いです。
独学で医学部を目指す場合は、十分な覚悟を持って、計画的に勉強を進めていくことが大切です。

独学で対策するメリット・デメリット
  1. メリット・・・自分ペースで学習できる/節約できる
  2. デメリット・・・モチベーションの維持が困難/挫折しやすい/情報量が少ない

医学部受験にかかる費用と学費の内訳

医学部受験では、出願から入学後までさまざまな費用が発生します。まず受験料は、国公立大学では共通テストと二次試験で合計数万円、私立大学では1校あたり3~4万円が一般的です。これに加えて、遠方受験では交通費や宿泊費がかかるため、複数校を受ける場合は出費が大きくなります。入学後の学費は大きく差があり、国公立大学は6年間で約350万円程度である一方、私立大学医学部は大学によって大きく異なり、総額で2,000万~4,000万円台になることも珍しくありません。さらに教科書代、実習費、白衣・器具類などの諸経費も必要で、生活費や通学費を含めると総合的な負担はさらに増えます。また、受験前の予備校費用や参考書代も見込む必要があります。こうした負担を軽減するため、奨学金制度や特待生制度を活用することが重要です。自治体の医学生向け奨学金、大学独自の返済免除付き制度、日本学生支援機構など、医学生向けの支援は多く存在します。これらの制度を早めに調べておくことで、費用面の不安を和らげ、受験計画を立てやすくすることができます。

塾や予備校に通って対策する

塾や予備校に通うことは、医学部受験の対策に有効な手段の一つです。
塾や予備校では、医学部受験に特化したカリキュラムや講師がそろっており、効率的に学力を向上させられます。
また、同じ志望を持つ仲間と切磋琢磨することで、モチベーションを維持もできます。

医学部用のカリキュラムがあることも

医学部受験に特化したカリキュラムを学べる塾・予備校もあります。
医学部受験は、一般入試と医学部医学科特別入試の2種類に分かれています。
一般入試では、国語、英語、数学、理科の4科目を受験する必要があります。
医学部医学科特別入試は、学力試験と面接試験の2つで構成されています。
塾や予備校では医学部の試験に対応したカリキュラムを用意しているため、効率的に受験勉強を進められます。
ただし、費用や通い続けることの難しさなどの注意点も考慮して、自分に合った塾や予備校を選ぶことが大切です。

医学部受験対策をするなら医進の会

医学部受験の準備をする場合は、医進の会に相談してください。
個別に合わせたテキストやカリキュラムを提供し、皆さんの学習状況に合わせた指導を行います。

個別指導

当校では、医学部受験に精通したプロ講師が1対1の個別指導を行います。
生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムを作成し、生徒の目標に合わせた指導を行えます。

フォローシステム

授業時間以外には、国公立大学の医学部生がチューターとして常駐し、無料で質問対応・個別フォローを行っています。
また、オンライン個別相談会も完全予約制で、ご希望の日程でオンライン面談が無料で受けられます。
医学部合格を目指す生徒の皆様、ぜひ医進の会をご利用ください。
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06-6776-2934

まとめ

医学部受験は誰にとっても大きな挑戦ですが、合格最低点や足切り基準、一次・二次試験の比率などを踏まえて戦略的に志望校を選び、計画的に学習を進めることで合格可能性は大きく高まります。
現役生・浪人生・社会人など、それぞれの状況に合わせた勉強計画を立てることも成功への重要なポイントです。
「一人では不安」「効率よく最短ルートで合格を目指したい」という受験生には、医進の会のような医学部専門予備校を活用することが非常に有効です。専門カリキュラムや個別指導によって弱点を的確に補強でき、合格までの道筋が明確になります。
まずは、無料体験授業の参加や資料請求で、自分に合った学習環境かを確認してみましょう。行動を起こした瞬間から、合格への一歩が始まります。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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