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大阪大学医学部の傾向や対策方法・難易度は?偏差値や倍率・レベルについて徹底解説

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カテゴリ:大学情報

本記事では大阪大学医学部の入試傾向や対策・入試情報について徹底解説しています。
記事内では偏差値や倍率についても解説しているため、受験を考えている方は必見です。

この記事を読むとわかること
  1. 大阪大学医学部の入試傾向と対策
  2. 大阪大学医学部の基本情報
  3. 大阪大学医学部の入試情報

大阪大学医学部の入試傾向と対策

大阪大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

試験時間は90分で大問は4題で、問題構成は読解2題、英作文2題です。
英文読解は、英文和訳と長文読解総合問題で、英作文は、テーマ作文と和文英訳という構成です。

英文読解の形式・対策法

読解(英文和訳)は、英文全体の構造を整理してつながりを正確に把握することが求められます。
英語の精読力だけでなく、日本語の表現力も身につけておく必要があります。
テーマは抽象的な内容のものもあるので、読解力だけでなく思考力も必要です。
読解(総合問題)の英文の分量は700~750語程度です。
設問は同意表現、空所補充といった語句レベルのものと、内容説明、英文和訳、内容真偽といった内容把握力を試すものに二分されています。
標準的な難易度で、基本的な英語の知識と理解力を問う問題となっています。

テーマ英作文の形式・対策法

テーマ英作文は「~に賛成か反対かを述べる」「~について自分の考えとその理由を述べる」「印象に残った経験を述べる」といった形式が多いです。
説得力のある内容にするための広く正確な知識と、それを効果的に伝える文章構成力が求められます。

和文英訳の形式・対策法

和文英訳の問題文は語句レベルから文構造まで、直訳できないものが多いため、日本語と英語のギャップを埋めながら正しい英文を書くという高度な力が求められます。
全体的な難易度に年度による大きな違いはありませんが、高度な力が試される問題といえます。
基本的な語句・熟語・構文の知識を確実に身につけることや、基本例文レベルの英作文をできるようにしておくことが必要です。
また、わからない語句が出てきても、すぐに辞書を引かず、文脈から意味を推測する力をつけておきましょう。

大阪大学医学部の英語対策法
  1. 英文読解は英語の精読力だけでなく表現力も必要
  2. テーマ英作文は正確な知識と文章構成力が必要
  3. 語句や熟語、文構造まで理解度を高めておくことが重要

数学の傾向と対策

試験時間は150分で大問は5題です。

カギを握るのは微分・積分

頻出項目は微・積分法です。
微分法は接線、関数の増減への応用、積分法は面積・体積への応用問題が多く、融合問題として極限が出題されることもあります。
また、整数の性質に関する思考力を要する論証問題もしばしば出題されます。

確率・数列・ベクトルも出題される

その他の項目では、確率、数列、ベクトル、複素数平面の出題頻度が高く、融合問題の形で出題されることも多いです。
難易度は標準からやや難しく、特に例年1題は高い難易度の問題が出題されています。
2020年度から3年間は易化の傾向で、基本・標準レベルの問題を中心に出題されています。
基本事項を理解し、定理・公式などを自力で証明・作成し、関連事項と組み合わせて基本事項を自由に使用できるようにする必要があります。
テクニックや計算方法を研究し、簡単で確実に計算を行う計算力を体得しましょう。

証明問題の形式・対策法

証明問題では記述力が重要です。
教科書や参考書などの解答を参考にして、簡潔で的確な論述・記述を行えるように練習しましょう。
また、融合問題が多いので、実際の入試問題を集めた標準的な受験用問題集を使用して、演習することも重要です。

大阪大学医学部の数学対策法
  1. 論証問題は整数の性質を理解しておく必要がある
  2. 融合問題も出題され、例題1から難易度が高い
  3. 的確に論述・記述問題をまとめられるように練習

物理の傾向と対策

試験時間は理科2科目150分で、大問は3題です。

力学・電磁気・熱力学が頻出

頻出項目は力学と電磁気で、それ以外では、熱力学からの出題が目立ちます。
出題内容は各分野の全般にわたり、さまざまな内容の出題が見られます。
主題である物理事項だけでなく、その他の物理事項についても、正しい理解を問われるため、満遍なく学習する必要があるでしょう。

融合問題も出題される

また、複数の分野を融合した問題もみられます。
描図問題はグラフを描くものが比較的多いですが、過去には電気回路図などの作図もあります。
語句や式、グラフなどを選択する問題では、その大問のまとめとなるような内容を問われることが多いでしょう。

近年は数学的な計算問題も出題される

また、式やグラフの問題など数学的な処理や計算力を求められる問題が毎年出題されており、近年はそのような傾向が特に高いです。
問題の難易度は、標準レベルの問題も見られますが、やや難度の高いレベルの問題が多く見られます。
慣れていない設定での物理現象を扱う問題や、大問後半の思考力を問う問題など、全体的に高いレベルの入試問題となっています。
基本的な物理法則を十分に理解し、公式を導く過程や物理量の定義などについてもしっかりとした勉強が必要です。

文章を読み解く力が求められる

また、長い問題文から正しく内容を読みとり、前提条件を正確に把握する読解力も求められます。
問題演習などの際は、問題文をしっかりと読み、題意を掴みながら解答する習慣をつけることや、見直しに備えて適切な計算過程を示しながら、自分の力で計算を行う練習を積んでおくことが大切です。
基本事項についての理解の徹底を図るために、標準レベルの問題集を1冊完璧にこなしましょう。
さらに、時間内に解答を終える訓練を積んでおく必要があります。
また、解答しやすい問題を見定める力をつけておくことも大切です。

大阪大学医学部の物理対策法
  1. 幅広い範囲から出題されるため満遍なく学習
  2. 融合問題や描図問題、電気回路図の出題がある
  3. 文章を読み取り前提条件を読み取る読解力が必要

化学の傾向と対策

試験時間は、理科2科目150分で、大問は4題です。
テーマ問題は新しく工夫されたものが出題されていますが、同じテーマの問題が繰り返し出題されることもあります。
過去には理論分野で、COD(化学的酸素要求量)を計算させる問題が出題されており、知識と思考力・応用力を試される問題がありました。

重要頻出項目

気体の法則、蒸気圧、反応速度、平衡定数、溶解度積、中和滴定とpH、電気分解などが重要です。
無機分野では、陽・陰イオンの分離や沈殿・溶解反応などがポイントです。
知識力だけではなく、前後の内容から、あまり知られていない内容を誘導する問題がよく出題されています。
有機分野では、構造式や異性体の決定、また、実験に関する操作や分離・精製法、化学反応式などが出題される傾向にあるので、基礎力を付けておきましょう。
難易度は、標準から難しめで、思考力を求められる隙がない問題構成となっています。

論述問題が出題される

また、論述問題が必ず出題されており、年度によっては、計算問題が多かったり、描図問題が出題されることもあります。
表面的な知識だけでは攻略が難しいため、基礎学力をつけた上での、思考力・応用力をつけましょう。

出題される量が多く総合的な理解力が試される

また、試験時間に対して問題の分量が多いため、大問1題にかけられる時間は15~20分程度しかありません。
見慣れない実験内容がよく出題されますが、教科書の基礎的な知識から解法を導けるものが多いため、基礎固めをしっかりと行いましょう。
また、無機・有機とも理論を織りまぜての出題が多いですが、各論的知識への比重が軽いわけではなく、総合的な理解力を試す問題であるといえます。
普段から思考力をつけ、理論的に深く考えるように意識して学習することが大切です。
過去問などで出題傾向をつかみ、平素から地道に学習を積み重ねることが有効な学習方法でしょう。

大阪大学医学部の化学対策法
  1. 前後の内容からどのような回答が求められているか思考力が必要
  2. 計算問題や描図問題が出題され思考力が問われる
  3. 教科書の基礎力を抑えて総合的な理解力を養う

生物の傾向と対策

試験時間は理科2科目150分で、大問は4題です。

頻出分野と対策法

頻出分野は、遺伝・遺伝情報、体内環境と動物・植物の反応です。
注意したい分野は、代謝、生殖・発生です。
代謝では、酸素や反応を調節するタンパク質に関する問題が多く、データからのグラフ作成、実験での理由説明など出題内容はさまざまです。
生殖・発生では、近年の生物学の主要テーマの一つである細胞の分化が出題されることもあります。

問題形式と対策方法

問題の特徴としては、空所補充問題が含まれるものの、計算・描図を含む論述中心の出題です。
リード文は実験の説明を含む長文のものが多く、文章を読み解く力も必要です。
近年では、実験結果からの考察を要求する問題が多く出題されている傾向にあります。
字数制限はおおむね100字程度までです。
実験に関する問題では、図とともにグラフや表などの形で実験結果が掲示され、このデータをもとに傾向や特徴を読み取って考察する問題が非常に多いです。
難易度は、例年高い読解力と考察力・論述力を要求する問題が出題され、高いといえるでしょう。

時間配分が難しいためカギを握る

また、各大問がどのくらい時間を要するかを見定めることが難しく、本番での時間配分は難しいでしょう。
そのため、標準レベルの問題でどこまで点数を確保できるか、字数の多い論述でいかに多く得点できるか重要となります。
比重は小さいですが、基礎用語の記述問題なども出題されています。
全分野にわたって基本的な用語などを正確に覚えているか、定義や説明も含めて総点検しておきましょう。

論述問題は文章力も試される

論述問題は、実験や考察問題が重視されています。
リード文や設問文中に解法のヒントとなる内容があるので問題文をしっかり読みましょう。
実験結果から結論を論理的に導き出す思考力と、的確に表現する文章力が必要です。

大阪大学医学部の生物対策法
  1. グラフ作成や実験の理由説明ができるようにしておく必要がある
  2. 文章を読み解く力や出題傾向を押させておく必要がある
  3. 実験結果から考察する力が求められる

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大阪大学医学部の基本情報


まずは大阪大学医学部の基本情報についてご紹介します。

大阪大学医学部の特徴

大阪大学医学部は、今の医学、医療を受け身でただ身に付けるだけではなく、これからの医学、医療を切り拓いていくような優秀な医師・医学者の育成を使命に掲げています。
大阪大学医学部は、カリキュラムに多様な選択肢が用意されており、自由度が高くなっています。
特に研究や留学などのサポートは厚く、チャレンジに寛容な環境といえます。

学生や先生も優秀

さらに学生や先生方も優秀な方が揃っているため、見識を深めることができます。
自分の将来を真剣に考える学生にとって大阪大学医学部は最良の環境であるといえます。
附属病院に開設された未来医療センターをはじめ、学外・学内含めて様々な研究所と連携を取っており、難病克服を目指す研究体制や設備は他の医学部ではなかなか体験できないものでしょう。

阪大の生徒数・定員数・キャンパス情報は?

阪大の生徒数・定員数・キャンパス情報についてまとめました。
(※生徒数と定員数は2022年度参考)

生徒数 1336人(医学科:669人、保健学科:667人)
定員数 医学科(97名)
保健学科/看護学専攻(80名)
保健学科/放射線技術科学専攻(40名)
保健学科/検査技術科学専攻(40名)
キャンパス情報 吹田キャンパス
〒565-0871大阪府吹田市山田丘2丁目2

大阪大学医学部の難易度/偏差値/倍率は?


大阪大学医学部の難易度について解説します。

偏差値

医学科 70.0
保健学科 57.5

医学科の偏差値は70.0、保健学科の偏差値は57.5となっています。
大阪大学医学部は、国公立大学の中でも非常に高い水準であり、
全国の医学部の偏差値の順位では、82校中3位と5本の指に入るほどの高さを誇っており、大阪府での偏差値の順位は1位と、その優秀さが伺えます。
入試難易度は圧倒的に高く、偏差値も少しずつ上昇してきているため合格するには相当の努力が必要になるレベルといえるでしょう。
河合塾 入試難易予想ランキング表

倍率

2023年度の一般選抜(前期日程)の倍率です。

募集人員 受験者数 合格者数 倍率
医学科 92 223 94 2.37
保健学科
看護学専攻
72 105 75 1.40
保健学科
放射線技術科学専攻
36 101 37 2.73
保健学科
検査技術科学専攻
36 93 40 2.33

倍率は1.40~2.73倍と国公立大学の中では比較的低めであり、落ち着いているといえます。
しかし倍率こそ落ち着いてはいますが、偏差値は全国でもトップクラスに高いため、実際に合格を勝ち取ることは簡単ではないでしょう。
十分な学力を身につけて対策をし、効率よく自分の勉強を進めていきましょう。

難易度を歯学部と比較すると?

募集人員 受験者数 合格者数 倍率 偏差値
歯学部 歯学科 48 100 50 2.00 60.0

歯学部の倍率は2.00倍、偏差値は60.0となっています。
倍率と偏差値ともに医学部が上回っているため、医学部の人気や難易度の高さが伺えます。
偏差値が65以上あり、医学部に入れるほどの学力がある受験生は、歯学部よりも医学部を選ぶことをおすすめします。

大阪大学医学部の入試情報


次に大阪大学医学部の入試情報について解説します。

入試科目や配点

共通テスト、二次試験の試験科目・配点を表にまとめました。

共通テスト

共通テストの入試科目と配点については、以下の表のとおりです。

英語 数学 国語 理科 地理歴史 合計
医学科 100 100 100 100 100 500
保健学科
看護学専攻
200 100 100 100 100 600
保健学科
放射線技術科学専攻
100 100 100 100 100 500
保健学科
検査技術科学専攻
100 100 100 100 100 500

共通テストの試験科目は、医学科・保健学科ともに5教科7科目となっています。
保健学科・看護学専攻のみ英語の配点が200点と医学科と他の専攻よりも配点が高くなっています。
共通テスト得点率は医学科は85〜89%前後、保健学科は71~73%といわれています。
そのため、大阪大学医学部へ合格するには、最低でも共通テストで8割をとる学力が求められます。

二次試験

二次試験(個別学力試験)における入試科目と配点は、以下の表のとおりです。

英語 数学 理科 面接 合計
医学科 500 500 500 1500
保健学科
看護学専攻
200 100 100 実施
なし
400
保健学科
放射線技術科学専攻
200 200 200 600
保健学科
検査技術科学専攻
200 200 200 600

医学科は共通テストよりも個別学力試験重視の配点となっています。
医学科のみ二次試験では面接が課せられ、面接の結果によっては筆記試験の得点に関わらず不合格となる場合があります。
そのため、面接対策も十分にしておきましょう。

入試のスケジュール・合格最低点

続いて入試のスケジュール・合格最低点についてまとめました。

入試スケジュール

2024年度の入試スケジュールです。

医学科
令和6年2月25日(日) 数学 9:00~11:30
英語 13:00~14:30
理科 15:30~18:00
令和6年2月26日(月) 面接 9:00~17:00
保健学科 看護学専攻
令和6年2月25日(日) 数学 10:00~11:30
外国語 13:00~14:30
理科 15:30~16:4 5
保健学科 放射線技術科学専攻・検査技術科学専攻
令和6年2月25日(日) 数学 9:00~11:30
外国語 13:00~14:30
理科 15:30~18:00

大学入学共通テストの実施日は令和6年1月13日(土)~14日(日)となっています。

合格最低点

2023年度の各学科の合格最低点です。

総点 共通テスト 個別学力検査等
医学科 1508.50 406.75 1042.50
保健学科
看護学専攻
634.60 397.00 172.00
保健学科
放射線技術科学専攻
611.05 341.25 225.00
保健学科
検査技術科学専攻
635.35 352.00 242.00

大阪大学医学部の合格のボーダーラインを突破するには、まず共通テストを徹底的に対策することがポイントです。
共通テストで高得点をとるためには、どの科目でも得点できるように満遍なく勉強しておきましょう。

大阪大学医学部の学費・授業料


ここでは、大阪大学医学部の学費や授業料についてまとめました。

学費・授業料

入学金 282,000円
授業料 535,800円

初年度納入金額は817,800円で、6年間の学費合計額は3,496,800円となります。
上記以外に、その他徴収費用がかかることがあります。
大阪大学は国公立大学のため、他の私立大学医学部と比べると学費はかなり抑えられるでしょう。

奨学金

大阪大学医学部生が利用できる奨学金は以下の通りです。

名称 対象者 貸与/給付 金額
アイザワ記念育英財団 学部・院生 給付 30,000
木下記念事業団 学部 給付 600,000(年額)
日本学生支援機構奨学金

表に記載している奨学金以外にも、利用できる奨学金制度はほかにもあります。
詳しくは、支給条件なども併せて大学HPをご確認ください。

まとめ

今回は大阪大学医学部について解説しました。
大阪大学は旧帝大の1つで難病克服に関する研究が行われているといった特色があり、医学部受験生に人気の大学の1つです。
大阪大学医学部に受験される方は、科目ごとの傾向と対策など本記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、医学部受験を検討してみてはいかがでしょうか。
大阪大学医学部 受験情報 2024年度まとめはこちら
公式サイト:大阪大学医学部

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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