島根大学医学部の難易度は?入試傾向と対策や各学科の偏差値について徹底解説!
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カテゴリ:大学情報
島根大学医学部は島根県松江市にある国立大学です。
本記事では、鳥取大学医学部の偏差値や倍率について詳しくまとめました。
また、教科別入試傾向や入試対策、入試日程についても表を用いて解説しているので、島根大学医学部に興味がある方は是非参考にしてください。
島根大学医学部の基本情報
島根大学医学部の所在地やアクセス、学部についての基本情報をご紹介いたします。
島根大学医学部の交通アクセス
所在地 | 出雲キャンパス 〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1 | |
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アクセス | 航空機利用 | 東京(羽田)⇔出雲空港 約1時間25分 大阪(伊丹)⇔出雲空港 約50分 福岡⇔出雲空港 約1時間5分 仙台⇔出雲空港 約1時間30分 静岡⇔出雲空港 約1時間15分 名古屋(小牧)⇔出雲空港 約1時間 |
列車(JR)利用 | 東京⇔出雲(約6時間40分) 大阪⇔出雲(約4時間15分) 福岡⇔出雲(約5時間) |
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・東京→岡山 ・・・ 新幹線 ・岡山→出雲 ・・・ JR伯備線 ・大阪→岡山 ・・・ 新幹線 ・岡山→出雲 ・・・ JR伯備線 ・福岡→岡山 ・・・ 新幹線 ・岡山→出雲 ・・・ JR伯備線 |
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高速バス利用 | 東京(渋谷)⇔出雲 約11時間20分 大阪(梅田)⇔出雲 約5時間35分 岡山⇔出雲 約4時間 広島⇔出雲[特急便] 約3時間10分 福岡⇔出雲 約9時間 |
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一畑バス | 出雲市駅・上塩冶車庫行 島根大学病院前下車 ・・・所要時間約10分 出雲須佐行 島根大学病院前下車(2番のりば) ・・・所要時間約10分 |
島根大学医学部への通学手段は沢山あるため通学環境は良いです。
島根大学医学部医学科
島根大学医学部医学科の教育方針、教育課程、卒業後の進路についてまとめました。
医学科の教育方針
医学科では入学当初から医の心と十分な知識・技術を備え、信頼される医療専門家となるように専念しています。
人間性を向上させ、社会人としての教養と高い倫理性を築き、生命の尊厳や患者の権利、人権の尊重を理解できるような指導を行い、善良な医療人としての判断能力を育成します。
医学科の教育課程
6年間の一貫教育で教育課程は教養、専門基礎、専門教育に分かれます。
初年次では医学概論や共通教養科目を履修し、早期実習も経験します。
3年次から研究や実地教育が導入され、4年次末に共用試験を実施。
5年次から6年次にかけて54週間の臨床実習が行われ、医学英語教育も6年間にわたり実施されます。
医学科の進路Z
卒業後、医師国家試験合格後、卒業生は2年間の初期臨床研修を本学付属病院等の臨床研修指定病院で受けます。
その後、3年目からは専門分野や、進路を選択し大学病院やほかの病院で後期研修に進むか、大学院で研究者や高度臨床医を目指すか、または行政分野に進むなど、多様な活躍の場があります。
島根大学医学部看護学科
島根大学医学部看護学科の教育方針、教育課程、卒業後の進路についてまとめました。
看護学科の教育方針
看護学科では生涯にわたる看護実践能力の育成に焦点を当て、科学的根拠に基づく適切な看護の知識と技術を身に付けます。
卒業後も進化する医療・看護の知見を学ぶ能力を養い、地域・病院・在宅などでケアを提供し、他の専門職と連携するための基本的な知識を得ます。
広い視野と人間性を備え、保健・医療・福祉・教育などの分野で協働し、社会のケアニーズに対応できる人材を育てます。
卒業時には看護師と保健師の国家試験受験資格を得て、総合カリキュラムによる教育でキャリアを広げられる基盤を提供します。
看護学科の教育課程
学年進行と専門分野・科目の関連性の中で、大学人としての教養を身に付けながら、保健学と看護学を統合した総合カリキュラムで看護実践能力の基盤を築きます。
1年次では人間の総合的理解やケアの倫理、2年次では科学的根拠に基づく看護を学び、一般教養科目や英語教育も受講します。
2・3年次では成人看護学や小児・母性・老年看護学、精神看護学、地域看護学などの専門分野に進みます。
3・4年次には臨地実習で知識と技術を統合し、看護実践能力を向上させます。
4年次には「看護学総合実習」「卒業研究」を通して看護専門職の視点を整理し、卒業後の課題を見つけます。
基礎教育は、医学部付属病院での臨床研修や大学院教育と連携し、看護専門職のキャリア育成プランを構築します。
看護学科の進路
卒業後は大学附属病院や県内外の病院で看護師として活躍するだけではなく、保健所や、市町村で保健師として働き、看護、保健分野で広範なキャリアを築くことが期待されます。
また、大学院などに進学し、より深い看護学の知識を追求することもあります。
島根大学医学部の難易度
島根大学医学部の難易度についてご紹介いたします。
島根大学医学部の偏差値
島根大学医学部の偏差値を学科別にまとめました。
医学科
日程方式 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
前・県内定着枠 | 68 | 81 |
前 | 68 | 81 |
島根大学医学部の偏差値は、国公立大学医学部では標準的なレベルと言えます。
共通テストでは81%と高い得点率が求められているため、合格するには最低でも80~85%以上の得点が必要だといえるでしょう。
看護学科
日程方式 | 偏差値 | 共通テスト得点率 |
---|---|---|
前 | 53 | 60 |
後 | 55 | 65 |
看護学科の偏差値は前期が53、後期が55となっています。
共通テスト得点率は後期の方が高い点数を取ることが求められています。
医学科より偏差値と共通テスト得点率は下回っているため、入試難易度は医学科より低いといえます。
島根大学医学部の倍率
2023 | 2022 | 2021 | |
---|---|---|---|
募集人数 | 58 | 58 | 58 |
志願者数 | 649 | 428 | 390 |
受験者数 | 416 | 376 | 332 |
合格者数 | 64 | 62 | 62 |
倍率 | 6.5 | 6.1 | 5.4 |
過去3年間の島根大学医学部の倍率は5.4~6.5倍で推移しています。
この数値は全国的にみても医学部の中では非常に高いため、島根大学医学部はかなり競争率が激しい医学部であるといえるでしょう。
募集人数は2021年から変わっていませんが、島根大学医学部は県内唯一の医学部であり、県内で医学部を目指している受験生や地域志向の受験生が多く集まる傾向にあります。
そのため、受験者数が増え、それに伴い倍率も年々上昇し、合格するのは難しくなってきていることが分かります。
島根大学医学部の入試情報
2024年度の島根大学医学部の入試情報についてまとめました。
【島根大学医学部】入試日程
選抜区分 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 | |
---|---|---|---|---|
学校推薦型選抜 | 一般(学校推薦型選抜Ⅱ) |
R5年11月1日(水) ~11月6日(月) |
R5年12月2日(土) | R6年2月13日(火) |
地域枠 | R5年12月2日(土) ・12月3日(日) |
|||
緊急医師確保対策枠 | R5年12月2日(土) | |||
一般選抜 前期日程 |
一般 | R6年1月22日(月) ~2月2日(金) |
R6年2月25日(日) ・2月26日(月) |
R6年3月6日(水) |
県内定着枠 | ||||
学士入学 | 2年次編入学 3年次編入学 |
R5年7月18日(火) ~7月21日(金) |
1次選抜:R5年8月26日(土) | R5年9月8日(金) |
2次選抜:R5年9月23日(土) ・9月24日(日) |
R5年10月11日(水) |
入試方法は学校推薦型選抜、一般選抜、学士入試の3つです出願期間、試験日、合格発表全てにおいて日程が一番早い選抜区分は、学士入学で、次に学校推薦型選抜、そして一般選抜と続きます。
学校推薦型選抜では出願期間が短いため気を付けましょう。
【島根大学医学部】一般選抜入試の入試科目・配点
島根大学医学部の一般選抜入試における入試科目・配点についてご紹介します。
共通テスト
英語 | 国語 | 数学 | 理科 | 地理・公民 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
100 | 200 | 100 | 200 | 100 | 700 |
個別学力試験
英語 | 数学 | 面接 | 合計 |
---|---|---|---|
200 | 200 | 60 | 460 |
島根大学では他の大学と同様に個別試験に加えて、10分ほどの面接試験が行われます。
三人の面接官でリラックスした雰囲気で進行されます。
医師への志望動機や、なぜ島根大学医学部を選んだのか、将来の医師としての目標等に関する深い質問がされることもあります。
面接の際には、具体的に説明できるよう、練習しておきましょう。
島根大学医学部の入試傾向と対策
島根大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。
英語の傾向と対策
医学部の入試において、通常は記述式の読解問題と英作文問題が出題されていましたが、2020年度においては大問3に選択問題が導入されました。
長文は主に論説・評論文が中心で、大問1では「日常生活」が頻繁に取り上げられ、文化、人生論、寓話、育児など多岐にわたるトピックが出題されます。
大問2では主に「言語」に焦点が当てられ、2019年度にはAI、2020年度には石器の製作と言語の発達、2021年度には携帯電話の利用に関する論説文が出題されました。
英文は受験生にとって身近で理解しやすい内容であり、特別な背景知識は不要で、難解な語句には語注がついています。
設問はオーソドックスで、指示語の理解や基本的な文法・語彙力と和訳力が試されます。
大問3では医学・生物学系の話題が中心で、一般書や雑誌からの出題がありますが、高度な語彙力と構文力が要求され、一部のトピックには背景知識が必要です。
大問4の自由英作文はテーマごとに変動し、分量は60語程度で実力差が顕著です。
大問5の和文英訳は標準的な入試問題であり、医学部向けの問題は難易度が高く、分量や語彙レベルが相当に高いです。
総合的に見て、読解問題は標準レベルであり、医学部向けはやや難易度が高いです。
読解問題の攻略が合否に影響する要因です。
設問は標準的で、英文の正確な理解が問われます。
成功の鍵は、文法的知識の蓄積、語彙力の向上、多様な英文への触れ合いや練習です。
難解な語彙や特殊な構文に詳しくなくても、標準的な読解力が欠かせません。
具体的には、標準的な長文問題集を用いて、下線部訳や内容説明問題に慣れておきましょう。
和訳時にはノートに訳を書いて学習し、わかりやすい日本語になっているか確認しましょう。
医学・生物学系の英文に慣れ、単科医大・医学部向けの問題集を利用すると効果的です。
上級レベルの英文問題集で構文面の学習や、医学に関する日本語の文献も活用してください。
英作文対策では、正確で使いやすい英文を例文として蓄積し、基本例文学習を進めましょう。
基礎が固まったら標準レベルの問題集で学習を深め、語彙力も重視してください。
医学部受験者は科学系の語彙と文章も積極的に蓄積し、読解と英作文を補完的に学習することが重要です。
数学の傾向と対策
出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」で、全て記述式です。
主に微・積分法を中心に、数列、確率、ベクトル、図形と計量、2次関数なども幅広く出題されます。
問題は証明や図示が一般的で、難易度はやや高め。
問題には誘導が多く、時間配分は1問あたり約30分ですが、計算が複雑な場合や証明問題もあるため余裕が必要です。
まず、基礎固めとして教科書を使用しましょう。
教科書から定理や公式を引き出し、それを証明でき、応用できるようにしておくことが、数学の問題解決の基盤です。
次に、入試問題を様々な角度から研究し、多くの問題に取り組んで思考力を養成しましょう。
大問の中の後の問いでは、前の問いがヒントになることが多いので、出題の流れに合わせることが大切です。
また、計算には工夫が必要なので、計算スペースを広く取り、検算の習慣をつけて計算ミスのないようにしましょう。
多くの過去問を解くことは、出題傾向や難易度を理解する上で非常に重要です。
全問記述式のため、答案が独りよがりにならないように、計算過程の書き方も研究し、簡潔かつ要点を押さえた答案が書けるようにしておきましょう。
国語の傾向と対策
共通テストでは他の科目よりも配点が高いため、得点源にできると非常に有利となります。
島根大学医学部は個別学力試験よりも共通テストの配点比率が高いため、早いうちから対策を始めておきましょう。
読解力や論理的思考力が必要とされる問題が出題されるため、問題集や共通テストの過去問を解いて鍛えておくとよいでしょう。
速読力も大切なポイントとなりますので、新聞やコラムなど日頃から文章に触れておくと効果的です。
理科の傾向と対策
国語と同様に理科も他の科目より配点が高いため、重点的に対策を行いましょう。
理科は個別学力試験では課せられていないため、難問集などに手をつけるのではなく、共通テストのレベルに合わせた問題を解き、完璧に解答できる実力をつけておきましょう。
思考力や判断力が問われる出題が多い傾向にありますが、教科書に載っている基本事項や知識を確認するような問題も多く出題されています。
そのため、これらの問題で確実に点数がとれるように、正確な知識の理解もしておきましょう。
地理歴史・公民の傾向と対策
地理歴史・公民の配点は国語・理科と比べると低いですが、他大学よりはかなり高いといえます。
そのため、文系科目もバランスよく学習しておくことが大切です。
日本史は世界史は暗記だけではなく、各時代の特徴や背景もしっかり確認しておくこと、地理は地図帳や資料集を利用して自然環境や産業についてなどをチェックしておきましょう。
まとめ
今回は島根大学医学部について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
島根大学医学部は、色々な施設を活用し自主的に学べる環境を調えることで、高い問題発見・解決能力の養成と、実践的な教育を実現しています。
地元の高校生を中心に多くの学生が集まり人気を集めています。
島根大学医学部に興味を持たれた方は是非検討してみてください。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。