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金沢大学医学部の倍率・偏差値・学費は?入試情報や奨学金についても解説

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カテゴリ:大学情報

金沢医科大学は石川県にある私立の医科大学です。
本記事では、金沢医科大学医学部の学費や特色などの基本的な情報や入試情報をまとめています。
また、合格難易度や科目別の入試傾向と対策方法についても詳しく解説しています。
金沢医科大学医学部の受験を考えている方、医学部受験に興味のある方はぜひ参考にしてください。

金沢医科大学医学部の基本情報


金沢医科大学医学部の基本的な情報についてまとめました。

定員数・キャンパス情報

金沢医科大学医学部の学生数・定員数は以下の通りです。

学年 1年 2年 3年 4年 5年 6年 合計
現員 116 117 122 102 116 120 693
定員 111 111 108 107 110 110 657

医学部には医学科のみが設置されており、令和5年5月1日現在の学生数は、全学年合計で693名となっています、男女比率に関してはあまり差はないようです。

キャンパス 金沢医科大学
所在地 〒920-0293 石川県河北郡内灘町大学1丁目1番地
アクセス 金沢駅東口より北陸鉄道浅野川線「内灘駅」まで約16分、バス(金沢医大病院行または白帆台ニュータウン行)に乗り換えて大学前下車(約10分)

金沢医科大学は、石川県河北郡内灘町大学1丁目1番地にあります。
キャンパスには、医学教育棟や臨床研究棟などがあり、すぐそばには大学病院が隣接されています。
その他にも、自習室として使える24時間利用可能なクラブラウンジや、アナトミーセンターという解剖学に特化した教育・研究施設など快適に学ぶことのできる環境が整っています。

金沢医科大学医学部の特色

金沢医科大学医学部では、医学教育において少人数教育を取り入れています。
カリキュラムの中に、チーム基盤型学習(TBL)、症例検討会など組み入れ、6年間を通してきめ細やかな教育体制により質の高い人材の養成を行っています。
また、国際社会で活躍することのできる医療人を養成するために、医学英語教育にも力を入れています。
英語を母国語とする教員による授業を通して、英語医学用語や英文の専門文献を読み解く力を身に着けます。
他にも、海外語学研修など様々な海外医学研修プログラムが用意されています。

金沢医科大学医学部の学費

金沢大学医学部の授業料と奨学金についてまとめました。

授業料

1年次 入学金   2,000,000円
授業料 3,300,000円
教育充実費 4,000,000円
設備更新費 1,700,000円
初年度納入金総額 11,000,000円
入学時最低納入金 6,500,000円
2年次以降の年額 6,000,000円
※6年次は5,000,000円
6年間の総額 39,500,000円

上記の金額以外にも、委託徴収金として医学生総合保険料、北辰同窓会費、学友会費などの費用がかかりますので、事前に大学公式HPで確認しておきましょう。

奨学金

医学部で利用できる奨学金制度は以下の通りです。

日本学生支援機構奨学金 学業優秀、品行方正、身体強健であり、家庭の事情により学費の支払いが困難と認められた者を対象とした奨学金です。経済状況によって貸与額・給付額は異なります。
金沢医科大学医学部特別奨学金貸与制度 将来、本学の一員となって医学・医療の分野で貢献する人材の育成を目的とした奨学金です。
金沢医科大学医学部特待生制度 一般選抜前期試験の合格者の中から成績上位者を対象として、初年度の学納金のうち、前期の授業料・設備更新費・教育充実費の合計450万円を免除する制度です。

上記以外にも、国の教育ローンや地方公共団体および民間団体等による様々な奨学金制度もあります。
詳しくは大学公式HPをご確認ください。

金沢医科大学医学部の入試情報


金沢医科大学医学部の入試情報についてまとめました。

入試スケジュール・入試概要

2024年度の入試日程は以下の通りです。

試験区分 出願期間 試験日 合格発表日
総合型選抜
(AO入試)
2023年11月6日(月)~11月11日(土) 一次:
2023年11月18日(土)
二次:
2023年12月3日
一次:
2023年11月22日(水)
二次:2023年12月7日(木)
総合型選抜
(卒業生子女入試)
総合型選抜
(研究医枠)
学校推薦型選抜
(指定校・指定地域)
一般選抜(前期) 2023年12月18日(月)~2024年1月17日(水) 一次:
2024年1月30日(火)または31日(水)
二次:
2024年2月12日(月)または13日(火)
一次:
2024年2月6日(火)
二次:
2024年2月15日(木)
一般選抜(後期) 2024年1月15日(月)~2月17日(土) 一次:
2024年3月1日(金)
二次:
2024年3月11日(月)
一次:
2024年3月5日(火)
二次:
2024年3月13日(水)

金沢医科大学医学部の入学者の選抜方法には、総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜の3種類があります。
総合型選抜は3つに区分分けされており、それぞれAO入試・卒業生子女入試・研究医枠となっています。
一般選抜については、前期と後期に分かれています。
選抜方法によって試験日程が異なるので、注意してください。

合格最低点

2023年度入試における一般選抜の合格最低点をまとめました。

試験区分 満点 合格最低点
一般選抜(前期) 350 214
一般選抜(後期) 200 131

一般選抜の合格最低点は、前期が350点満点中214点で、後期が200点満点中131点でした。
ここ数年は試験の難化が続いており、200点代前半が続いています。

共通テスト

金沢医科大学医学部では、大学入学共通テストを利用した選抜を実施していません。
ここでは、一般選抜の一次試験の試験科目と配点についてまとめました。

前期
教科 科目 配点
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 100点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトルを含む) 100点
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目選択 150点
後期
教科 科目 配点
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 100点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトルを含む) 100点

一般選抜の前期では、外国語・数学・理科の3科目が課されます。
外国語・数学が各100点で、理科のみ150点の合計350点で評価します。
後期では、外国語・数学の2科目が課され、各100点の合計200点で評価されます。
解答形式は全科目マークシート方式となっています。
一次試験の合格者は、学力テストの成績(前期350点満点、後期200点満点)によって判定されます。

二次試験

一般選抜の二次試験の内容についてまとめました。

試験区分 試験内容 配点
一般選抜
(前期・後期)
小論文(60分間) 60点
グループ面接(1グループ:約20分間) 110点

二次試験では、前期・後期ともに小論文と面接試験が課されます。
小論文は試験時間60分間で、配点は60点です。
面接試験は約20分間のグループ面接で、与えられた課題文についてグループで討論を行います。
面接試験の配点は110点となります。
二次試験の合格者は、一次試験の成績に面接試験・調査書等の評価を加えて総合的に判定されます。

金沢医科大学医学部の難易度・レベルは?


金沢医科大学医学部の難易度について解説します。

偏差値

金沢医科大学医学部の偏差値は医学科は68.0となっています。

倍率

  
学科
入試方式 倍率
2023 2022
医学科 全選抜入試合計 18.0 22.9
一般選抜入試 19.2 26.0
学校推薦型選抜入試 2.7 2.3
総合型選抜入試 9.9 9.3
前期入試 14.8 21.2
後期入試 82.9 78.7

金沢医科大学医学部の倍率は上記の通りです。
後期入試の倍率は2023年度は82.9とかなり高い倍率となっています。
学校推薦型選抜入試と総合型選抜入試の倍率は比較的低くなっていますが、2022年度と比べると2023年度ではやや倍率が高くなっています。

他の大学と難易度を比較すると?

金沢医科大学の難易度を他の大学比較するため、医学部を持つ他の私立大学の偏差値を表でまとめました。

大学名 偏差値
慶應義塾大学 72.5
大阪医科大学 67.5
関西医科大学 69.0
日本医科大学 70.0
東京医科大学 68.0
金沢医科大学 68.0
近畿大学 65.0
愛知医科大学 62.5

金沢医科大学の偏差値は東京医科大学医学部とほぼ同じ偏差値となっています。
私立大学の医学部の中では共通テストの得点率ボーダーも81%と高く
医学部の中でも高いレベルの大学であると言えます。

金沢医科大学医学部の入試傾向と対策


続いて金沢医科大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

英語の試験の主要な問題は全て長文読解であり、最も長い長文では1000語にも及ぶ英文が出題され、質問は全て英語です。
英文の内容は多岐にわたり、医学部に関連する論文や脳、寿命などのテーマに焦点を当てたもの、また社会問題を考えさせる英文もあります。
テクノロジーや文化、教育など多岐にわたり、表やグラフを含む問題も存在します。
質問は空所補充や同意語、内容の説明、真偽判断など、英語力と内容の理解力をテストする意図が明確です。
発音やアクセントもテストされ、広範な英語の知識が必要です。
また述語動詞に関する問題は興味が深く、英語の構造を正確に理解しているかどうかを判断します。
試験時間は60分で3〜4つの長文を読む必要があります。
しかし、難しい問題はありません。
速読力があれば、合格ラインに到達するのは難しくありません。
時間配分に気を付けて、解ける問題は必ず解くようにしましょう。
先ほども言った通り、英文の難易度はそこまで高くありません。
しかし多くの文章を読むため速読力が必要です。
定期的に英文を読む練習が必要で、過去問や共通テストの問題集を使用して練習すると良いでしょう。
医学関連の英文もあるため医学や健康に関する読み物を取り入れて勉強に励むと良いでしょう。
語彙力を向上させるためには単語帳を利用し、医学用語や、過去問の出題内容を重点的に覚えることが重要です。
文法知識も重要で、特に金沢医科大学特有の述語動詞問題は英語の構造や理論を理解する力が求められます。
発音やアクセントについても詳しい参考書で学び、単語のアクセントに関するルールも把握しておくようにしましょう。

数学の傾向と対策

出題範囲は前期試験が「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列、ベクトル)」、後期試験が「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列,ベクトル)」です。
幅広い分野からの出題ですが、微分法と積分法、数列、ベクトル、確率の出題頻度は非常に多いです。
設問は誘導になっていることが多く、問題文をしっかりと読めば、問題文の中に手がかりが隠されていることに気づくことができるでしょう。
数学攻略には、基礎学力を固めることや苦手分野をなくすこと、計算力をつけることが効果的です。
また、図を描いて考える練習や過去問で練習することも非常に大切になります。
まずは教科書で基礎知識を固め、重要な公式や定理は暗記するだけでなく自在に使えるようにしておきましょう。
例年、幅広い分野からの出題があるため、どの分野も一通り学習しておく必要があります。
過去には教科書で大きく取り扱われない項目の出題もあり、教科書だけでなく参考書や問題集でのさらなる学習をしましょう。
日頃から正確で丁寧な計算を心がけて答えを導き出すようにして、計算方法の工夫や検算などで計算ミスを極力なくしましょう。
設問をしっかりと読みこんで、何を問われているのかを把握し、要点を押さえた図を描けるように準備しておきましょう。
過去問に慣れておくことは非常に重要です。

化学の傾向と対策

出題範囲は「化学基礎・化学」です。
小問集合形式で、理論、無機、有機の幅広い項目から出題されています。
全体的には理論が多く、次いで有機、無機という割合になることが多いです。
理論分野では、数年を通してみると、ほぼすべての項目から出題されていて、全範囲にわたって十分な学習が必要です。
計算問題もよく出題されており、総合力・応用力が必要です。
年度によっては、化学平衡などから出題されることもあります。
無機分野では、気体の発生や性質・反応、様々な金属元素の性質・反応が出題されており、各物質についての理論的な理解と考察力が要求されています。
有機分野では、異性体、糖類、アミノ酸・タンパク質がよく出題されていて、総合力を要する元素分析や構造推定問題も出題されることがあります。
おおむね教科書の範囲内ですが、化学用語の正確な理解や、反応条件など細かい知識と理解が必要な部分もあります。
理論が重視されているので、不得意分野がないように、全ての分野にわたる学習が必要です。
特に原子の構造と化学結合、気体の性質、溶解度と濃度、酸と塩基、電池・電気分解は確実に理解しておきましょう。
計算問題では、単に公式に当てはめるだけでなく、公式の意味を考えた正確な理解が必要です。
無機分野は理論と融合で出題されることもあります。
周期表との関係やイオン化傾向との関係で無機物質の性質・反応を捉えておきましょう。
異性体、芳香族化合物、検出反応、天然高分子化合物については徹底的に学習しておきましょう。

物理の傾向と対策

出題範囲は「物理基礎・物理」です。
当てはまる数値や文字式等を選択する形式の出題で、過去には文字計算だけでなく数値計算も出題されています。
幅広い分野から出題されていて、全体的に標準レベルの問題ですが、計算が複雑な問題が多く、難問が含まれていることもあります。
まずは教科書で基礎知識を徹底的にマスターしましょう。
単に公式を丸暗記して当てはめるのではなく、公式を導く過程や使い方をしっかりと理解しておきましょう。
例題は確実に理解し、章末問題を自力で解けるように努力しましょう。
疑問を感じたところは式変形の方法も含めて解決しておくことが大切です。
例年、数問程度は近似計算を含む複雑な計算問題が出題されているので、間違いのない計算ができるよう、日頃から本番のつもりで問題に取り組みましょう。
数値計算については、有効数字の扱い方を会得しておきましょう。

生物の傾向と対策

出題範囲は「生物基礎・生物」です。
大問1はあらゆる分野からなる小問集合となっていて、例年、典型的な計算問題も出題されています。
大問2と3は、体内環境、生殖・発生、動物の反応からの出題が多く、ヒトの生理に関わる問題が頻出です。
設問によって難易度の差が大きく、教科書の内容に即した基本的な設問から、資料集レベルのやや高度な設問まで様々です。
全体的な形式は用語を選択するもの、文章の空所補充、正文・誤文選択、数値計算など様々な形式の設問が見られるが、その中には複数選択のものや正誤の組み合わせを答えるものがあり、問題そのものの難易度以上に解答しにくい出題になっています。
基礎知識を固めることが重要です。
生物は他の理科科目に比べて覚える内容が多い科目です。
教科書に記載されている基本の用語や現象をよく理解・把握・記憶し、説明できるようにしておきましょう。
特定の分野に偏るのではなく、全範囲について学習することが大切です。
それに加えて、資料集や参考書でグラフや図式などをよく確認し、教科書に記載されていない内容やトピックも十分に理解しておきましょう。
医学部の入試問題らしく、ヒトの生理に関する出題が毎年あります。
また、DNAとPCR法を扱った出題も多くなってきているため、特にこのような分野については重点的な学習を心がけましょう。
出題形式について、全問マークシート形式ですが、考察力の必要なものや文章の正誤を判断するもの、計算問題も出題されています。
共通テスト対策用の問題集などで演習し、マークシート方式の問題に慣れておきましょう。
その際、答え合わせをして終わりではなく、間違えた問題や苦手な分野を徹底的に復習しておくことが大切です。

金沢医科大学医学部に合格するなら医進の会


金沢医科大学医学部の偏差値は、全国にある医学部の中で82校中52位となっており、やや難易度は低く狙い目ではありますが、決して低レベルではありません。
医学部の中でやや低いと言っても、他の学部ではトップレベルと言われる大学と同程度ですので油断は禁物です。
偏差値ではやや低めではありますが、倍率はかなり高めですので気を抜かずしっかりと学力を身につけ受験に臨みましょう。
そのために早い段階から対策が必要です。
また、やみくもに学習するのではなく、しっかり学力が身につくようにするためにプロと共に合格を目指すことをお勧めします。
医進の会では経験豊富なプロ講師が生徒1人1人に合わせてカリキュラムを組み、個別ブースでのマンツーマン授業を行うため疑問はすぐに解消でき、不安なく受験勉強に取り組むことができます。
入会時だけでなく、テスト等で現時点での学力も確認し、常に最適なカリキュラムに組みなおして合格へ導きます。
また授業前後も個別ブースで自習もできますので、予習・復習で繰り返し学習することで学力が身についていきます。
無料面談・体験授業も随時行っておりますので、少しでも気になった方は、是非お気軽にお問い合わせください。
医進の会でお待ちしております。

まとめ


今回は金沢医科大学医学部の基本情報や入試情報などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
全国の大学医学部の中では比較的難易度は低めですが、人気があり倍率は高めですので早い段階から対策を立て学習を進めていきましょう。
また本記事を通して金沢医科大学医学部に興味を持たれた方は、ぜひ検討してみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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