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岐阜大学医学部の偏差値・倍率は?学費や入試傾向についても解説

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カテゴリ:大学情報

岐阜大学医学部の偏差値・倍率は?学費や入試傾向についても解説


岐阜大学医学部は岐阜県岐阜市にある国立の大学です。
本記事では岐阜大学医学部の入試傾向や対策・入試情報について徹底解説しています。
記事内では偏差値や倍率についても解説しているため、受験を考えている方は必見の内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

岐阜大学医学部の基本情報


岐阜大学医学部の基本情報についてまとめました。

定員数・キャンパス情報

定員 医学科/660名       看護学科/320名
生徒数 医学科/652人   看護学科/323人
キャンパス 栁戸キャンパス
住所 〒501-1193 岐阜県岐阜市柳戸1番1

上記の数のうち、医学科は236人が女子、看護学科は304人が女子となっており、医学科は男子が多く看護学科は女子が多くなっています。
医学部全体でみると女子生徒が100人ほど多いことになります。

岐阜大学医学部の特色

岐阜大学は地域に根差した国立大学にするため「学び,究め,貢献する」をモットーにしています。
又その中で生徒に身につけてほしい力として「考える力」「伝える力」「進める力」があります。
これらを身につけることで「豊かな人間性」の促進がなされます。
また、「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」では、データサイエンスの基礎的な能力を養うことを可能にします。
他にも、岐阜大学医学部では2年次から週に1回ほど、提示された症例のシナリオをもとに討論会を行うチュートリアル教育を行っています。
チームで課題を解決する力や自発的に学習する姿勢が身につくため、学生から非常に評判がよいです。

岐阜大学医学部の学費

岐阜大学医学部の学費についてご紹介します。

授業料

入学金 282,000
授業料 535,800 前期分 267,900
後期分 267,900

奨学金

日本学生支援機構 学業成績および人物ともに優れた学生で、経済的理由により修学が困難な学生のために奨学金を貸与する制度。
岐阜大学応援奨学金 岐阜大学独自の奨学金制度。
岐阜大学短期留学(派遣)奨学生
岐阜大学短期海外派遣奨学金
バロー・Vドラッグ海外研修奨学金
岐阜大学創立70周年記念アピ奨学金助成事業
ウエスタンデジタル奨学金助成事業

日本学生支援機構以外にも地方公共団体及び民間育英団体等による奨学金制度があります。
また、その他教育ローンなどがあります。
岐阜大学独自の奨学金については各ホームページ等をご覧ください。

岐阜大学医学部の入試情報


岐阜大学医学部の入試情報についてご紹介します。

入試スケジュール・入試概要

令和6年度の入試スケジュールは以下の通りです。

学科 募集人数 試験区分 出願期間 試験日 合格発表
医学科 55名 一般選抜(前期日程) 2024年1月22日(月)~2月2日(金) 2024年2月25日(日)

2024年2月26日(月)※2
2024年3月6日(水)
10:00
55名※1 学校推薦型選抜Ⅱ 2024年1月16日(火)~1月19日(金) 2024年1月25日(木)・26日(金) 2024年2月9日(金)
若干名 私費外国人留学生選抜 2023年12月22日(金)
~12月26日(火)
2024年1月25日(木) 2024年2月9日(金)
看護学科 42名 一般選抜(前期日程) 2024年1月22日(月)~2月2日(金)午前9時 2024年2月25日(日) 2024年3月6日(水)
10:00
20名 一般選抜(後期日程) 2024年1月22日(月)~2024年2月2日(金) 2024年3月12日(火) 2024年3月21日(木)
10:00
15名 学校推薦型選抜Ⅰ 2023年11月1日(水)
~2023年11月6日(月)
2023年11月11日(土) 2023年12月1日(金)
3名 社会人選抜 2023年11月1日(水)
~2023年11月6日(月)
2023年11月11日(土) 2023年12月1日(金)

※1 地域枠推薦28人を含みます。
※2 2/26(月)は面接を実施します。

合格最低点

医学部の合格最低点をまとめてみました。

入試方式 医学科 看護学科
2023年 2022年 2021年 2023年 2022年 2021年
一般選抜(前期) 1,554.30 1,370.00 1,389.00 495.00 456.00 521.00
一般選抜(後期) 1,138.75 459 354.00 471.00

医学部の前期日程の共通テストと個別学力テストの合計点は2,000点、後期日程は1,600点になります。
看護学科の前期日程の共通テストと個別学力テストの合計点は850点、後期日程750点になります。
岐阜大学医学部の過去3年間の合格最低点は1,370〜1,554.3点で推移しています。
2021年、2022年と比べて2023年は最低点が180点近くも高くなっています。

共通テスト

【医学部:一般選抜前期日程】
5教科7科目、配点合計は900点です。

科目 必須/選択 配点
国語 必須 200
数学 数学Ⅰ・A 必須 200
数学Ⅱ・B
英語 リーディング 必須 150 200
リスニング 50
地歴公民 世界史B 選択 100
日本史B
地理B
倫理、政治・経済
理科 物理 選択 200
化学
生物

二次試験

【医学部:一般選抜前期日程】
3教科、配点合計は1200点です。

科目 必須/選択 配点
数学 数学Ⅰ(場合の数と確率・図形の性質) 必須 400
数学Ⅱ(数列・ベクトル)
数学Ⅲ
数学A
数学B
英語 コミュニケーション英語Ⅰ 必須 400
コミュニケーション英語Ⅱ
コミュニケーション英語Ⅲ
英語表現
理科 物理基礎・物理 選択 400
化学基礎・化学
生物基礎・生物
面接 必須

岐阜大学医学部の難易度・レベルは?


岐阜大学医学部の難易度とレベルについて調べました。

偏差値

まずは偏差値です。

学科 日程方式 偏差値 共通テスト得点率
医学科 前期日程 69.2 84
看護学科 前期日程 56 66
後期日程 58 72

岐阜大学医学部の偏差値は上記の表のとおりです。
医学科は偏差値69.2、看護学科は偏差値56〜58でした。
医学科は全国82校中38位という結果です。
とは言え、共通テスト得点率をみると8割以上正解しているため、医学部全体の偏差値の高さがよくわかります。

倍率

次に倍率です。

学科 日程方式 募集人数 志願者数 倍率
医学科 前期日程 55 593 10.8
後期日程 40.5
看護学科 前期日程 42 127 3.0
後期日程 20 210 10.5

岐阜大学医学部医学科の倍率はかなり高いことが分かりました。
全国の国公立大学の中でも上位に属しているため、競争率はかなり高いです。
近年で一番低かった2019年度でさえも8.4倍という数値のため、高い水準であることが分かりました。
岐阜大学医学部は共通テストでの足切りがなく、個別試験が重視された配点であることから、共通テストで思うような結果が出せなかった受験生が多く集まってきます。
そのため例年、岐阜大学医学部の倍率は高い傾向にあります。

他の大学と難易度を比較すると?

岐阜大学と近い他の大学と比較しました。

学校名 偏差値 倍率
滋賀医科大学 69.4 6.0
福井大学 69.3 2.2
浜松医科大学 69.2 6.7
岐阜大学 69.2 10.8
富山大学 68.8 2.3

偏差値は68.2~69.4とほとんど変わりはないです。
ただ、倍率をみるとやはり岐阜大学医学部はかなり高いことが分かります。

岐阜大学医学部の入試傾向と対策


岐阜大学医学部の入試傾向と対策を科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

読解問題は文化・科学・社会などのさまざまなテーマを取り上げた評論やエッセーを中心に出題されています。
医学部医学科の独自問題は科学系のテーマが出題されることが多いです。
語数は非常に多く、専門性の高い語彙が出てくるため、文脈に即して語義を類推する能力が必要となります。
内容理解中心で、単語や文法の知識だけで解答を得ることは難しく、また英文の量が多いため、決められた時間内に長文を読み解く練習をしておきましょう。
標準的な出題が多いですが、試験時間・長文の語数を考えると、全体としての難度は高いと言えます。
ある程度の速さで英文を読んで、大意を把握する練習を日頃からしておきましょう。
トピックセンテンス、サポートセンテンスを押さえながら、段落の大意と内容のつながりを読み取るパラグラフリーディングの手法を身につけましょう。
語数の多い長文の出題が多いので、まずは500語レベル(それでも難しいと感じるなら300語レベル)の長文を読めるように、また解けるようにしましょう。
最終的には、1000語レベルの長文を読むことができる英語力を身につけておきたいです。
ここ数年、出題のなかった語句整序問題が2019年度からみられるので、その対策として問題集で同レベルの問題をたくさん解いておきましょう。
語彙力は広範囲にわたるものが要求されるため、さまざまな英文を多読したうえで、それらを読み直す時点で英文中の未知の単語をリストアップして覚えると定着度が高まります。
長文を読むうえで語彙力は間違いなく必要になるので、英単語を毎日学習する習慣をつくりましょう。

数学の傾向と対策

出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」で、数学Ⅰの範囲は「データの分析」を除き、数学Aの範囲は「場合の数と確率」「図形の性質」(「整数の性質」に関しては、小学校の算数と中学校の数学で学んだ知識を前提として問うこともある)、数学Bの範囲は「数列」「ベクトル」となります。
場合の数と確率、三角関数、図形と方程式、数列、ベクトル、微・積分法などが頻出で、それぞれの出題範囲から幅広く出題されています。
また、証明問題が多いのも特徴です。
国公立大としてはおおむね標準的な難易度のオーソドックスな出題ですが、一部にやや難レベルの問題や思考力を要する良問がみられます。
例年、数学Ⅲの微・積分法を中心に計算力を要するものもあり、確実な処理能力が必要です。
1つの問題に時間をとられすぎないように注意して、均等な時間配分を心がけましょう。
出題される問題は標準的なレベルの問題が多いので、参考書や問題集を利用して、このレベルの問題を確実に解けるよう、解法をマスターしておきましょう。
全問記述式なので、与えられたスペースの中で、必要な条件を過不足なく的確に整理し、記述できるように日頃から演習を積んでおきましょう。
問題による難易差が大きく、やや難しい問題で点差が開きやすいです。
どの問題から解いていくか順番を考えることも、合格するための作戦として大切です。
基本事項の確実な理解と思考力の育成を心がけましょう。
過去の出題傾向から、場合の数と確率、三角関数、図形と方程式、数列、ベクトル、微・積分法は頻出であるため、これらの単元に重点をおいて試験対策を立てるのが効果的です。
過去問の演習を通じて、重要事項の整理をしましょう。

物理の傾向と対策

大問3題の構成です。
力学、電磁気、熱力学、波動の各分野から出題されており、出題分野に偏りはみられません。
すべての範囲をマスターしておく必要があり、数式や文字式で答える計算問題が中心ですが、公式を導出させる問題も出題されています。
論述・描図問題がよく出題され、証明問題、グラフを選択する問題が出題されることもあります。
標準的な問題が中心ですが、難度の高い設問も出題されます。
解答にあたって、高度なテクニックやひらめきを必要とするような問題は比較的少ないですが、思考力が試されるため、理論的に考察する力を身につけておきましょう。
毎年各分野からバランスよく出題されており、全分野をカバーしておく必要があります。
出題形式や多岐にわたる出題内容などを考えると、広く浅くの学習では不十分であり、教科書は完全に仕上げ、さらに詳細な内容を含む参考書などにも目を通しておきましょう。
計算問題では、導出過程の記述を求められることが大半であり、普段から記述式の答案作成に慣れておく必要があります。
教科書や問題集の計算問題に数多く取り組み、どういう考え方でどの法則や公式を使って計算するかを書き表す練習をしておくとよいでしょう。
数値計算は煩雑になることも多く、正確な計算力を養っておかなければ時間的にも苦しくなります。
また、有効数字を考慮した計算は注意深く行い、確実にできるようにしておくことが必要です。
描図問題がよく出題されるため、教科書や問題集に出てくるグラフや図は、必ず自分の手で描けるようにしておきましょう。

化学の傾向と対策

大問数は4題です。
理論分野重視の出題で、無機・有機も必ず出題されています。
分野別にみると、理論分野では、化学平衡、熱化学、電気分解、溶解度などが頻出しています。
有機分野では、アルコール、芳香族化合物、油脂、元素分析、タンパク質、アミノ酸、糖類、合成高分子化合物が頻出しています。
無機分野は、陽イオンの反応、気体の製法、工業的製法が出題されています。
ほとんどが記述式問題で、問題の条件に適した化合物の構造式や化学反応式を記述する問題のほか、計算問題や論述問題も数多く出題されています。
計算問題や論述問題が多く、内容は多岐にわたり、応用力を問われる問題が多いため、全体的にレベルは高いです。
また、過去に出題された溶解度の問題、電離平衡、気体の問題は計算にかかる時間が非常に長くなるものであったため、このような問題を含む大問は後回しにするなど、時間配分に配慮する必要があります。
理論分野は基本から標準程度の問題集を使い、まずは基礎学力を固め、思考力を養うことが大切です。
次に、受験用の問題集で数多くの演習に取り組み、応用力の向上をはかりましょう。
特に平衡定数、反応速度、電離定数、水素イオン濃度、pH、気体の状態方程式、ヘンリーの法則、電気分解などは復習と問題演習を十分に行う必要があります。
無機分野は硫酸、硝酸、アンモニア、炭酸ナトリウムなどの工業的製法に関する反応のプロセスや陽イオン・陰イオンの反応、いろいろな気体の製法とその捕集方法について整理しておきましょう。
また、酸化還元反応式は書けるようにしておくこと。
有機分野は元素分析、エステル化反応、エステルの加水分解反応、化学平衡や平衡定数を用いる計算演習を行い、理解力を深めること。
炭化水素の分類や芳香族化合物の反応の系統図により、反応パターンを把握して化合物間の関係を知ることが必要です。
糖・油脂・アミノ酸を含む高分子化合物の出題も多いので、問題集を用いた対策を怠らないこと。
論述問題の出題もみられるため、説明などを的確にまとめられるように演習しておきましょう。
各分野から出題され、問題量も比較的多いので、有効数字の処理や単位に間違いがないか見直しをする習慣をつけ、速く正確な計算力を養うことが大切です。

生物の傾向と対策

大問3題の構成です。
生態や動物・植物の反応からの出題がやや多いですが、幅広い分野から出題されており、いくつかの分野にまたがった総合的な出題もあるので、全分野偏りなく学習しておきましょう。
論述問題には字数制限があるものがほとんどで、総字数はかなり多くなります。
図や実験結果からの考察問題や計算問題のほか、過去には描図問題も出題されており、多様な出題形式となっています。
各問題の内容は、標準的な知識問題から、計算問題や実験考察問題までバラエティーに富んでいるので、試験時間を有効に使わないと時間が足りなくなる恐れがあります。
論述問題の多さを考えると、難度は比較的高いといえます。
幅広い内容が出題されているため、まずは教科書を中心に幅広く学習し、その内容を自分なりにまとめておきましょう。
あるいは、サブノート形式の問題集を1冊やり遂げて、知識の整理をすること。
計算問題対策として、生態では個体群密度や生存率の計算、遺伝情報ではDNAの長さや塩基数の計算など、教科書や参考書で扱われている計算問題を面倒がらずに自力で解いておくことが大切です。
その上で発展的な問題演習も意識的に繰り返すようにしておきましょう。
論述問題で得点に差がつきやすいため、重要な用語や現象については、誤字や脱字にも注意して、30~100字程度で簡潔に書けるように何度も練習をしておくことが肝要です。
自分で書いた文章はできるだけ第三者に見てもらい、ポイントを外さず的確に文章化できているかチェックしてもらうとよいでしょう。
実験や図・グラフからの考察が必要な出題も毎年のようにみられるため、教科書にある代表的な探究活動、実験については、その目的・内容・実験材料・器具・考察などをまとめておきましょう。
早い時期から過去問に挑戦して出題形式や苦手分野を把握したり、時間配分の感覚を身につけたりすることが大切です。
苦手分野は教科書に戻って克服し、得意分野や重要分野は資料集等で幅広い知識を得るなど、過去問から実戦的な対策を立てておきましょう。

岐阜大学医学部に合格するなら医進の会


岐阜大学医学部は合格難易度が非常に高い難関校です。
岐阜大学医学部にはハイレベルな学力を持つ、優秀な受験生が多く集まる傾向にあります。
そのため、十分な対策をして試験に備えることが大切です。
そこでおすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の「医進の会」です。
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医進の会は医学部合格まで面倒見良くサポートさせていただきますので、少しでも気になられた方は、お気軽にお問合せください。

まとめ


今回は岐阜大学医学部の難易度や偏差値、倍率、入試科目・傾向や対策について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
岐阜大学医学部は、臨床医のみならず研究医の育成にも意欲的に取り組んでいる医学部です。
そんな岐阜大学医学部には、優れた医師になることを目指して、毎年多くの受験生が試験に集まっています。
この記事では、入試情報や合格難易度、科目ごとの傾向と対策など受験生に役立つ情報をまとめているので、岐阜大学医学部の受験をお考えの方はぜひご活用ください。

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