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山形大学医学部の偏差値や倍率・難易度は?学費や入試情報・傾向も解説

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カテゴリ:大学情報

山形大学医学部は山形県山形市にある国立大学です。
本記事では山形大学医学部の詳しい受験情報や偏差値・倍率に関して解説しています。
気になる学費や奨学金、医学部の特徴に関してもまとめているため、志望校を探している方は是非参考にしてください。

山形大学医学部の基本情報


まずは山形大学医学部の基本情報についてご紹介します。

生徒数や定員は?

※2024年5月1日現在の情報です。

入学定員 収容定員 生徒数
医学科 113 667 692
看護学科 60 250 245

各学科の男女比(※2023年度参考)は、医学科は男62.9%:女37.1%、看護学科は男5.3%:女94.7%となっています。

キャンパスの場所や学科は?

キャンパス 飯田キャンパス
所在地 〒990-9585 山形市飯田西二丁目2-2
交通アクセス JR山形駅前から大学病院行きバス(山形交通)乗車で大学病院前下車(所要時間約15分)

医学部には「医学科」と「看護学科」があります。
キャンパス内には附属病院があり、生活関連施設、研究設備ともに充実しています。

山形大学医学部の特色

「人間性豊かな、考える医師の養成」を精神に、優秀な医師を育成するため、総合大学ならではの多種多様な教育が行われています。
山形大学医学部には、
医療技術研修施設がありトップクラスの医療シミュレーターを用いて疑似臨床実習を行っています。
臨床実習に入る前に医学部の学生は、この施設で臨床のスキルを身につけられます。
国立大学医学部でこのようなシミュレーターを持っているのは珍しく、非常に貴重な環境であり、学生からの評判も高いです。
他にも、山形大学医学部では学外の方を招いて講義を実施し、最新の研究を知ることができるなどハイレベルな講義が受けられること特色のひとつとなっています。

山形大学医学部の入試情報


山形大学医学部の入試情報についてまとめました。

入試スケジュールや合格最低点は?

2025年度の入試スケジュールや、山形大学医学部の合格最低点についてご紹介します。

入試日程

まずは、医学科の入試日程です。

日程方式 出願受付期間 試験日 合格発表日
一般選抜(前期) 令和7年1月20日(月)9時~2月5日(水)16時30分(必着) 令和7年2月25日(火)・26日(水) 令和7年3月7日(金)
一般選抜(後期) 令和7年3月12日(水) 令和7年3月20日(祝・木)
学校推薦型選抜Ⅱ(一般枠・地域枠) 令和6年10月25日(金)9時~11月6日(水)16時30分 令和6年11月13日(水) 令和7年2月12日(水)
私費外国人留学生入試 令和6年12月20日(金)9時~令和7年1月8日(水)16時30分(必着) 令和7年2月1日(土) 令和7年2月12日(水)

山形大学医学部では各学科とも後期試験を実施しています。
どちらも入学を目指す最後のチャンスとなるため、後期試験を受ける予定の受験生は、出願受付期間などしっかり把握しておきましょう。
医学科では学校推薦型選抜Ⅱに、一般枠と地域枠が設けられているため、出願条件など事前に調べておきましょう。
続いて、看護学科の入試日程です。

日程方式 出願受付期間 試験日 合格発表日
一般選抜(前期) 令和7年1月20日(月)9時~2月5日(水)16時30分(必着) 令和6年2月25日(火)・26日(水) 令和6年3月7日(金)
一般選抜(後期) 令和7年3月12日(水) 令和7年3月20日(祝・木)
学校推薦型選抜Ⅱ 令和7年1月9日(木)9時~1月23日(木)16時30分(必着) 令和7年2月1日(土) 令和7年2月12日(水)
私費外国人留学生入試 令和6年12月20日(金)9時~令和7年1月8日(水)16時30分(必着) 令和7年2月1日(土) 令和7年2月12日(水)

合格最低点

2024年度の各学科の合格最低点は以下の通りです。

学科 試験日程 満点 合格最低点
医学科 前期 1600 1232.0
後期 1000 849.0
看護学科 前期 1000 555.0
後期

医学科の前期の合格最低点は1232.0点、後期が849.0点でした。
最低得点率でみると前期が77%、後期が85%となります。
そのため、合格するには最低でも8割以上の得点を狙う必要があります。
後期は85%と高いため、確実に合格するためには9割程度の得点率が必要だといえます。
看護学科の前期の合格最低点は555.0点、後期は公表されていませんでした。
最低得点率でみると前期は56%となります。
そのため、合格するには最低でも6~6.5割程度の得点が必要です。
得点率が低いからといって、入試難易度が易しいわけではないので、各学科とも十分に試験対策をしましょう。

山形大学医学部受験の配点

山形大学医学部の配点について共通テストと二次試験に分けてご紹介します。

共通テスト

共通テストの配点は以下の通りです。

学科 国語 地歴・公民 数学 理科 外国語 情報
医学科(前期・後期) 200 100 200 200 200 50 950
看護学科(前期・後期) 200 100 200 100 200 50 850

医学科と看護学科ではあまり配点は変わりませんが、理科に関して看護学科は医学科に比べて半分の配点となっています。
共通テストが950・850点満点で試験を行っている大学はそう多くないので、特徴的であるといえます。

二次試験

二次試験の配点は以下の通りです。

学科 日程 数学 理科 外国語 面接
医学科 前期 200 200 200 100 700
看護学科 前期 200 200

※看護学科の面接においては、総合判定の資料で看護職者としての適性を評価します。

学科 日程 面接
医学科 後期 100 100
看護学科 後期 100 100

前期に関しては、特に医学部は個別学力検査はしっかりとあるため対策が必要です。
数学・理科・英語がすべて同じ配点であるため、苦手科目を作らないよう満遍なく学習することが必要です。
後期試験の二次は面接のみになるため、面接対策が必要になります。
後回しにしがちな面接対策ですが、しっかりと行うことで自信を持って挑むことができます。

山形大学医学部の難易度は?


続いて山形大学医学部の難易度について項目別に見ていきます。

山形大学医学部の偏差値

学科 日程方式 共テ得点率 偏差値
医学科 前期 81% 62.5
後期 85%
看護学科 前期 56% 47.5
後期 67%

山形大学医学部医学科の偏差値は62.5、看護学科は47.5となっています。
医学部の中でも学科によりかなり異なることが分かります。
また、後期についての偏差値は不明でしたが、共通テストの得点率をみると、医学科と看護学科どちらも後期の方が得点率が高く、高得点が求められていることがわかります。
そのため、医学科は最低でも90%、看護学科は70%以上の得点が必要だといえるでしょう。

山形大学医学部の倍率

学科 入試名 倍率
医学科 前期/一般枠 3.9
前期/地域枠 3.5
後期 14.5
共通テ・推薦 4.3
看護学科 前期 1.4
後期 3.2
共通テ・推薦 2.3
医学部 一般選抜合計 5.2
学校推薦型選抜合計 3.4
全選抜合計 6.0

※2024年度の倍率
医学部の中でどの入試であっても、医学科の方が倍率が高くなっています。
倍率が最も低かったのが看護学科の前期入試(1.4倍)で、最も高くなっているのが、医学科の後期入試(14.5倍)です。
医学部全体としては6倍程度となっており、十分に高いと言えます。

他の大学と難易度を比較すると?

次に、山形大学医学部と同じ東北エリアにある国公立大医学部と難易度を比較してみました。

大学名 日程 偏差値 倍率
山形大学 前期 62.5 3.9
東北大学 前期 67.5 3.6
弘前大学 前期 65.0 7.4
秋田大学 前期 62.5 4.7
福島県立医科大学 前期 62.5 6.7

山形大学医学部と同じ東北エリアにある国公立大医学部は、東北大学、弘前大学、秋田大学、福島県立医科大学があげられます。
秋田大学と福島県立医科大学と偏差値は同じですが、倍率は低くなっているため狙い目であると言えるでしょう。

山形大学医学部に入るには?入試傾向と対策


次に山形大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

英語の出題は大問2題です。
試験時間は90分で解答方式は選択・記述式です。
例年、選択式では空所補充、内容真偽、同意表現などが主に出題され、記述式の主な出題は英文和訳や内容説明などで、内容説明は字数制限付きの場合もあります。
他学部共通問題であるため、英文も出題される内容も標準的なレベルのものになっています。
対策としては、長い文章を読んで、要点をすばやく把握する練習を積むことが大切です。
日々の授業や学習を大切にすることに加えて、解説が詳しい標準レベルの読解問題集を解いて、読解力・速読力・内容把握力を確実にすることが望ましいです。
その際には、単語・熟語の知識とともに同意語・反意語・派生語なども理解しましょう。
文法対策としては問題集を1冊仕上げておきましょう。
自由英作文では英作文の力を養成するために過去に出題された英語による内容説明を求める問題を繰り返し行う必要があります。
過去問を解いて時間配分の感覚をつかんでおくことと、実際の入試のレベルを知り、今後の学習計画をしっかりと立て、それに従って学習を進めましょう。

数学の傾向と対策

数学は大問4題、試験時間は120分で記述式解答です。
出題範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)」で、微・積分法、数列、ベクトル、確率が頻繁に出題されます。
レベルが高く、解きにくい問題も含まれており、120分では時間的に厳しいです。
対策として、基本の教科書をしっかりと理解しましょう。
いくつか典型的な標準問題が出題されているため、標準問題は速く確実に解けるようにしておきましょう。
参考書などの重要例題を繰り返し解いて、解法のパターンを完全に身につけておきましょう。
また標準問題だけではなく、やや難しい問題を解くことも要求されます。
そのため、難題レベルに対応できる力も養っておく必要があります。

物理の傾向と対策

物理は大問3題、試験時間は理科2科目120分で記述式解答です。
力学、電磁気が中心であり、熱力学、波動が頻繁に出題されます。
基本的に偏りがないように構成されています。
計算問題を中心にして、年度によって論述問題や描図問題が出題されています。
解答用紙には計算の過程も記入し、答えに用いる文字記号も指定されていますので、下線とともに確認しましょう。
基礎学力を問う基本的、標準的な出題となっていましたが、直近においては難化しています。
対策としては教科書を中心に基本的事項や考え方を確実に理解し、必要な基本法則や公式を、それらの成立過程から適用の仕方に至るまで把握しておくことが大切です。
また、基本事項の理解を深め、法則や公式の適用の仕方に習熟するためには1冊の問題集の問題演習をしっかりやりこむことが肝要です。
計算問題では、答えだけでなく計算の過程が求められるため、問題を解く際には面倒がらずに解法や計算過程などを分かりやすく書き記す習慣をつけておくようにしましょう。
問題演習の際には、①問題文に与えられていない文字を使う時、それが何を表すのかを暗記、②計算式の根拠となる法則名や公式名を示す、③計算過程の各式の論理的なつながりを明示、ということを心がけましょう。
論述では論旨を明確にし、物理現象を最も的確に表す用語(キーワード)を見出し、それを中心に簡潔な文章が書けるようにしましょう。

化学の傾向と対策

化学は大問4題です。
試験時間は理科2科目120分で記述式解答です。
出題範囲は「化学基礎・化学」で、幅広い分野から出題されています。
計算問題では、長々と複雑な計算をするというようなものはなく、簡単に解答できるように工夫されています。
無機は、理論とからめて出題される傾向があります。
有機は、異性体の分野や理論的要素の強い分子の構造決定がよく出題されます。
難易度は基本~標準的な出題となっています。
対策としては、理論分野は、全般にわたり教科書の内容をしっかり整理しておきましょう。
計算の途中過程を記述する問題が多いので、要領よく書く練習をしておきましょう。
また、論述や描図の典型問題が出題されているため、普段からノートにまとめるなどの学習をしておくとよいでしょう。
無機分野では、重要な反応式は一通り書けるようにし、反応式と量的関係などについて繰り返し練習することが大切です。
有機分野は、基本である官能基ごとに性質や反応、また基本物質からの誘導体の生成などは必ずまとめておく必要があります。
その上で理論的要素の強い元素分解や分子の構造決定および異性体などについて問題集を用いて繰り返し練習をしておきましょう。
高分子化合物については、特に生命に関する物質、天然高分子化合物が毎年出題されているため、知識をしっかり整理して得点源にしましょう。

生物の傾向と対策

生物は大問2題で、試験時間は理科2科目120分、記述式解答です。
出題範囲は「生物基礎・生物」です。
頻出は細胞・代謝や体内環境、遺伝情報、生殖・発生に関わる項目からの出題です。
教科書レベルの内容も出題されますが、それを応用した題材による出題が多く、さらに、教科書には載らないような実験を紹介して、高い論理的考察力を要求する問題もあります。
また、グラフや表を読み取り、少ない字数で簡潔に説明させるといった論述問題がどの大問にもあり、記述力の高さも求められています。
総じて、自然現象を論理的に把握、再構築する考察力に加え、60分で300~500字前後を記述する文章表現力が必要です。
対策としては、教科書を中心に基礎的な知識を整理し、確実な力をつけておきましょう。
そして、知識の定着度をチェックするために、教科書巻末の索引の用語の内容を30~50字程度でまとめてみましょう。
論述問題の対策としては①問題の意図、要求されている内容を正確にとらえること。
②字数制限のある場合は、下書きをして追加・削除を行い、字数を調節していくが制限字数を超えてはならない。
③文章の主旨を明確にし、必要な事項を簡潔にまとめ、論理展開のきっちりとした文章に仕上げること。
④丁寧な字で、誤字・脱字や語法上の誤りのないようにし、生物用語は正しく用いること。
⑤答案を書いたあとに、必ず点検すること。
これらの点に気を付けながら、過去問で実際に問題練習をしておき、時間配分にも気を付けて取り組みましょう。
グラフ・図を使った問題や実験を扱った問題がよく出題されているため、教科書に出てくる図やグラフは内容をよく理解し、重要なものは何も見ずに再現できるくらいにしておきましょう。
実験を扱った問題では、実験・観察のデータを使って現象の意味などを考えさせるものも多いため、グラフ、表が表している内容を読み取り、それから何が言えるかを常に考える習慣をつけておくことが大切です。

山形大学医学部の学費・授業料


山形大学医学部の学費・授業料についてまとめてみました。

学費・授業料

入学金 282,000円
授業料(年額) 535,800円
合計(6年分) 3,496,800円

山形大学では、授業料は4つのパターンから選択肢して納付することができます。
4つのパターンは年1回払い・年2回払い・年10回均等払い・年10回ボーナス併用払いがあります。
納付方法の変更は各学期ごとに可能です。
詳細は山形大学のホームページをご覧ください。

奨学金

山形大学には在校生用と高校生用の奨学金があります。
在校生・高校生であれば、一般的にある日本学生支援機構奨学金、在校生ならば、地方自治体・民間等奨学金があります。
その他在校生であれば「YU Do Best奨学金」成績・人物ともに優秀と認められた者が、勉学に尽くせる環境の為、2年間月額30,000円支給されるものや「山形大学修学支援事業学生支援奨学金」では、経済的に授業料等の支払が困難になった場合貸与するもので、5万円を単位として、30万円を上限としたものもあります。
高校生用の奨学金は、「山澤進奨学金」があり、学業が極めて優秀で経済的理由で進学が困難、また卒業後4年間は山形県内で働くことを条件に、返済義務のない奨学金で受給者には山形大学の入学料・授業料の全額が免除されます。
次に「土田秀也奨学金」という奨学金があります。
これは、返済義務のない奨学金で受給者には山形大学の入学料・授業料の全額が免除されます。
条件は成績が優秀で経済的な理由で進学が難しく、最上地区の高校卒業あるいは卒業見込みの者、そして最上地区の発展に旺盛な意欲のある方が条件となります。

山形大学医学部に合格するなら医進の会


山形大学は、後期試験倍率が全国の大学の中でも高い大学です。
また、そのため面接対策が非常に重要になってきます。
医進の会では入試が近づくと、面接対策講座を受講することができます。
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医進の会は1対1の完全個別授業で1人1人に合わせた丁寧な指導で、合格へ導きます。
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また、チューターは現役国公立医学部生なので、気になることは聞くことができ、勉強へのモチベーションアップに繋がります。
医進の会は大阪・上本町に拠点を構えておりますが、山形大学を目指す東北地方の方・全国・全世界とオンライン授業をすることができます。
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まとめ


今回は山形大学医学部の偏差値や難易度、入試科目・傾向や対策について解説しましたがいかがでしたでしょうか。
山形大学医学部は医療シュミレーターなど大学生にとって貴重な経験をさせてくれる施設が整っております。
また、学外の方の講義も受けられます。
その結果多くの優秀な人材を育成していると言えます。
山形大学医学部の志望者の方は、今回のコラムをしっかりと読んで傾向や対策をつかんで、受験に挑みましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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