千葉大学医学部の偏差値や学費は?難易度や倍率、傾向・対策方法を解説
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カテゴリ:大学情報
千葉大学医学部は千葉県千葉市中央区に所在している大学です。
本記事では、千葉大学医学部の基本情報はもちろん、偏差値や募集人数などを詳しく解説しています。
その他入試傾向や対策などについても詳しくまとめていますので、千葉大学医学部の受験をお考えの方は、是非こちらのコラムを参考にしてください。
千葉大学医学部の基本情報
はじめに千葉大学医学部の基本情報についてまとめました。
千葉大学医学部の定員・生徒数・住所
ここでは千葉大学医学部の定員・生徒数、住所をまとめました。
学年 | 定員 | 現生徒数 |
---|---|---|
1年 | 117名 | 129名 |
2年 | 117名 | 114名 |
3年 | 117名 | 121名 |
4年 | 117名 | 117名 |
5年 | 117名 | 127名 |
6年 | 117名 | 108名 |
合計 | 702名 | 716名 |
定員は全て117名となっております。
所在地 | 〒260-0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-1 |
---|---|
キャンパス | 亥鼻キャンパス |
電話番号 | 043-222-7171(代表) |
アクセス | JR各線、京成千葉線「千葉駅」のバス乗り場(東口7番) 京成バス「千葉大学病院」行または「南矢作」行に乗車 →「千葉大看護学部入口」または「千葉大医学部・薬学部入口」バス停で下車 |
医学部は亥鼻キャンパスにあり、JR各線、京成千葉線「千葉駅」からバスで15分程乗車した所になります。
千葉大学医学部の入試情報
次に千葉大学医学部の入試情報について解説します。
入試日程や合格最低点
2024年度の千葉大学医学部の入試日程についてです。
日程方式 | 出願受付期間 | 試験日 | 合格発表日 |
---|---|---|---|
一般選抜(前期) | 令和6年1月22日(月)~ 2月2日(金)(必着) |
令和6年2月25日(日) 及び26日(月) |
令和6年3月9日(土) 13 時予定 |
一般選抜(後期) | 令和6年3月12日(火) 及び13日(水) |
令和6年3月20日(祝・水)13 時予定 | |
私費外国人留学生選抜 | 令和6年1月22日(月)~ 24日(水) |
令和6年2月25日(日) ~26日(月) |
令和6年3月9日(土) |
千葉大学医学部では、総合型選抜・学校推薦型選抜を実施していません。
一般選抜の前期試験は、一般枠と千葉県地域枠が設けられているため、千葉県地域枠に出願する受験生は出願資格等を事前に確認しておきましょう。
続いて、千葉大学医学部の合格最低点についてです。
試験日程 | 配点 | 合格最低点 |
---|---|---|
前期(一般枠) | 1450 | 983 |
後期(地域枠) | 1450 | 856 |
後期 | 1450 | 1138 |
千葉大学医学部の合格最低点は前期856~983点、後期1138点となっています。
最低得点率でみると、前期59~68%、後期79%程度の得点が必要となり、前期は70%以上、後期はハイレベルな戦いとなるため85~90%の得点をとれる学力が必要といえるでしょう。
共通テスト・二次試験の配点
次に共通テスト・二次試験の配点についてまとめました。
共通テスト | |
---|---|
科目 | 配点 |
英語 | 100 |
数学 | 100 |
国語 | 100 |
理科 | 100 |
地歴公民 | 50 |
合計 | 450 |
二次試験 | |
---|---|
科目 | 配点 |
英語 | 300 |
数学 | 300 |
理科 | 300 |
面接 | 100 |
合計 | 1000 |
医学部としては、基本的な配点のバランスと言えます。
そのため、特定の科目をに集中して学習するというよりは、バランスよく学習を進める必要があります。
ひとつの科目でミスをしてしまうと、他の科目で点を取り返すことが難しいため、苦手分野を作らないようにすることが大切です。
千葉大学医学部の個別配点比率は個別試験が約7割を占めているため、共通テストの結果がイマイチでも、個別試験の結果で取り返せる可能性があります。
そのため、諦めずに個別試験に取り組みましょう。
千葉大学医学部の学費・奨学金
千葉大学医学部の学費や奨学金についてまとめました。
学費・授業料
年次 | 授業料 |
---|---|
1年次 | 924,960円(入学料282,000円を含む) |
2年次 | 642,960円 |
3年次 | 642,960円 |
4年次 | 642,960円 |
5年次 | 642,960円 |
6年次 | 642,960円 |
合計 | 4,139,760円 |
国公立大学では全国で学費が統一されており、金額は4,139,760円です。
しかしその他必要となる費用に関しては大学によりますので総額はそれ以上になります。
千葉大学は2020年に値上げしていますが、私立大学医学部に比べると安く抑えられている事が分かります。
奨学金
千葉県医師修学資金(貸付)
金額 | 月額150,000円 |
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人数 | 20名 |
対象者 | 医学部に在籍しており、将来的に千葉県内の病院やクリニックで医師として従事する者。 |
研究医養成就学資金(貸付)
金額 | 月額50,000円 |
---|---|
人数 | 2名 |
対象者 | 医学部に在学しており、将来的に研究者として従事する者。 |
大学院医学研究部藤井医学国際交流基金
金額 | 月額50,000円 |
---|---|
人数 | 予算状況による |
対象者 | 月50,000円以上の奨学金を他団体から支給されていない外国人留学生 |
一般財団法人ピジョン奨学金
金額 | 月額50,000円 |
---|---|
人数 | 2名 |
対象者 | 医学部医学科の5年生で、将来的に新生児科又は小児科又は産科を目指す者。 |
SEEDS基金による経済的に困窮かつ優秀な成績を修めている学生に対する奨学支援
金額 | 200,000円 |
---|---|
人数 | 学部10名、大学院18名(修士課程9名、博士課程8名、専門職学位課程1名) |
対象者 | 前期授業料を全額免除された学部生または院生のうち、学部長や研究科長から推薦された者 |
留学支援奨学金
金額 | 特待奨学金300,000円、奨励奨学金100,000円 |
---|---|
人数 | 特待奨学金:2名、奨励奨学金:8名 |
対象者 | ・千葉大学の国際教養学部以外に在籍する日本人学生や、特別永住者や永住者などの資格を持つ外国人学生 ・特待奨学金は8週間~1年間、奨励奨学金は8日間~1年間の留学予定の者 ・今まで本奨学金制度を利用したことがない者 上記すべてに当てはまること |
SEEDS基金による家計急変者への奨学支援
金額 | 250,000円 |
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人数 | 大学全体で4名前後 |
対象者 | 家計支持者が死亡または災害等の理由により家計に影響があった者 |
千葉大学医学部では7種類の奨学金制度があります。
少しでも学費を抑えたいと考えている方は、上記の奨学金制度を利用することを検討してみるとよいでしょう。
千葉大学医学部の難易度・偏差値
千葉大学の難易度と偏差値について他の大学との比較もしながらまとめました。
医学部医学科の偏差値
千葉大学の医学部の偏差値は67.5〜72.5です。
全国82校の医学部の中で7位となっており、偏差値は非常に高く、合格することが難しい大学であることが分かります。
医学部医学科の倍率
入試名 | 倍率 | |
---|---|---|
2023 | 2022 | |
前期・一般枠(二段階) | 3.3 | 2.9 |
前期・地域枠(二段階) | 2.7 | 3.6 |
後期日程(二段階) | 23.9 | 20.1 |
2023年と2022年を比べてみても倍率にあまり変わりはないため、千葉大学医学部の人気は安定しているといえます。
後期日程は多くの受験生が毎年集まるため、競争率が非常に高くなっています。
千葉大学医学部を他の医学部と比較すると?
千葉大学医学部は他の大学と比べても非常に高い偏差値であり医学部の中のみで比較してみても、トップクラスの難関校であると言えます。
合格の難易度が他の大学と比べても難しくなっています。
千葉大学医学部の入試傾向と対策
千葉大学医学部の入試傾向と対策を科目別に解説します。
英語の傾向と対策
英語の試験は、通常2つの長文読解問題と1つの英作文または文法・語意問題が出題されます。
長文読解問題には、自然科学や人文・社会科学の論説文やエッセー風のものがあり、難解な文章や高度な語彙が使われることもたまにありますが、特に難しいものではありません。
問題の形式は、内容説明や、英文和訳が主で、書き換えや要約、内容の真偽、段落指摘なども含まれます。
その他の問題は、英文中の空所に語句や文を補充する問題形式が多く、難易度は標準的です。
全体的に英文読解力と的確な日本語表現が求められるテスト構成となっています。
英作文は長文の論理性よりも、英文の前後関係から状況を理解し、適切な英文を作成する力が重視されています。
長文読解問題が多いので、読解力を向上させる必要があります。
初めての場合は、短い英文から始めて、文構造を注意深く分析する精読をしましょう。
基礎的な語彙力と構文力を身につけた後は、論説文を中心に様々なジャンルの英文、エッセー、物語などを読むことが重要です。
読解問題では、内容説明に対処するために過去問や記述式模試試験などで実践を積むことが必要です。
基本的な文法力も求められるため、基礎的な文法・語彙力を強化するように心がけましょう。
英作文問題に備えては、実際に英文を書く練習が欠かせません。
自然な英語表現を身につけるために、普段から音読などを通じて、自分でも使えるようにしておきましょう。
抽象的な和文を英訳する際には、直訳ではなく、まず和文の意味を考えて、英訳しやすい日本語に変換する「和文英訳」が自然な英文を書くコツです。
数学の傾向と対策
出題される範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列・ベクトル)」で、微分・積分法からの出題が多いです。
確率も全体的に頻繁に出題されていて整数問題が比較的多いのが特徴です。
証明問題や、図示問題も登場します。
問題の大半は、標準的な難易度ですが、解くには公式や定理をただ当てはめるだけではなく、複雑な計算や高度な思考、図形的な洞察力が求められる問題もあります。
全体的に見ると取り組みやすい問題が多くなっています。
基本事項は教科書や標準的な問題集でしっかり身につけることが最優先です。
公式や定理は完全に理解し、自由に活用できるようにしましょう。
いくつかの問題は複雑な計算を必要とするので日常的に手の込んだ計算に取り組み、確かな計算技術を身につけましょう。
全ての問題が記述式なので、筋道が明確でかつ簡潔に解答できるように心がけましょう。
これは計算ミスを防ぎ、理解を深めるためにも重要です。
化学の傾向と対策
出題される範囲は「化学基礎・化学」です。
理論分野は、熱化学、酸・塩基、電池・電気分解、酸化還元、溶液の性質などの全分野から満遍なく出題されています。
計算問題に加えて、論述問題が出題されることもあります。
無機分野では、気体の製法、金属の性質などの分野が理論と絡めて出題されることが多いです。
有機分野では、脂肪族・芳香族化合物について偏りなく出題されており、構造決定の内容、天然・合成高分子分野も頻出となっています。
例年、論述問題が出題されており、有機化合物の構造式を記述する設問が目立ちます。
全体的に計算問題が多く、解答の導出までの過程を書かせるものもあります。
難易度としては教科書レベルの標準的な内容ですが、問題量が多く知識・思考力が求められる問題も出題されています。
理論分野については、理論の理解と問題演習によって基礎的な力を固めることから始めましょう。
無機分野との融合問題も頻出のため、無機についての十分な知識を身につけることも重要です。
無機分野については、計算問題と組み合わせた出題が多いため、教科書に載っている化学式や化学反応式を正確に書けるようにしておきましょう。
有機分野については、早い時期から学習を行い、得意分野にしておくと良いでしょう。
思考力や応用力を試すような設問が出題されることもあるため、記述対策ができる問題集などで十分に演習を積んでおくことが大切です。
物理の傾向と対策
出題される範囲は「物理基礎・物理」で、力学、電磁気、熱力学、波動から満遍なく出題されています。
計算問題の出題が多く、結果のみを記入する解答形式のものがほとんどです。
他にも、描図問題や論述問題なども出題されています。
全体的に標準レベルの内容ですが、一部でかなり工夫のされた問題が出題されることもあるため注意が必要です。
まずは予習・復習も含めた授業をしっかりと受けること、教科書の内容を繰り返し反復学習するようにしましょう。
基本的な公式や法則を暗記するだけでは不十分で、それらを導くまでの過程や他の法則との関係などについても正しく理解しておくことが大切です。
教科書を使って学習する際には、本文を熟読するだけでなく、例題や章末問題の演習を行うことで理解を深めましょう。
さらに、受験問題集などで演習を行い、計算力と応用力を高めることが望ましいです。
難度の高い練習問題に取り組んでいる場合でも、物理の基本事項がどのように問題に関係しているのかを考えながら解くことが大切です。
論述問題については、普段から書きなれていることが重要となるため、問題集を活用して日頃から練習しておきましょう。
生物の傾向と対策
出題される範囲は「生物基礎・生物」です。
例年、出題範囲の全体から幅広く出題されていますが、中でも遺伝情報、進化・系統、生態、生殖・発生が頻出となっています。
2つの分野にまたがっての出題も多く、実験考察型の問題も出題されています。
論述問題では、20〜200字程度の字数制限があることが多いです。
全体としては、授業の範囲で解答できる標準レベルの問題がほとんどですが、知識・計算・論述・実験考察問題がバランスよく出題されており、総合的な力が求められます。
まずは、教科書の内容を丁寧に満遍なく学習しましょう。
教科書に太字で書かれている生物学用語を正しく覚えるとともに、各用語を文章で説明できるように練習しておきましょう。
それにより用語の理解を深めることができ、論述問題への対策にもなります。
また、標準レベルの問題に取り組むことで知識が正しく定着しているか確認し、自分の弱点を把握しましょう。
問題を解いた後は、教科書や資料集などの関連箇所を確認したり、ノートに整理してまとめておくと良いでしょう。
実験考察問題については、仮説の立案や検証に関する出題がされることもあるため、入試問題集などを用いて実験問題の演習をしておきましょう。
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まとめ
今回は千葉大学医学部について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
千葉大学医学部では、全学生に対して最低1回の留学プログラムを提供するなど、先進医療学の学びに力を入れています。
この記事では、入試情報や合格難易度、科目ごとの傾向と対策など受験生に役立つ情報をまとめているので、千葉大学医学部の受験をお考えの方はぜひご活用ください。
また、本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、ぜひ医学部受験を検討してみてください。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。