医学部一般受験に必要な科目とは?大学別科目の配点や選択科目についても解説
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カテゴリ:入試
医学部受験は多くの学生にとって、激戦とされる分野のひとつです。
各大学の医学部では、さまざまな方法で学生を選抜していますが、大学側が求める条件や基準が異なるため、受験生にとっては適切な対策が求められることとなります。
本記事では、医学部入試に焦点を当て、受験生が注意すべき試験科目や受験方法を詳しく取り上げていきます。
また、各試験に向けた勉強法や対策、必要な教材の選択、選択肢を狭めるための資料利用などに関するアドバイスも提供することで、受験生とその支援者に有益な情報をお届けします。
- 国公立大学・私立大学医学部受験で必要な科目
- 医学部受験科目の配点
- 医学部受験の注意点
目次
国公立大学医学部一般受験で必要な科目

国公立大学医学部一般入試では、英語や数学、理科などの幅広い科目が出題されます。
受験生は、これらの科目に対する総合的な学力を問われるため、事前に各科目の配点や出題範囲を確認し、適切な勉強法を組み立てることが求められます。
また、各大学や学部によっては、独自の試験内容や面接試験、小論文試験なども実施されることがあるため、受験生はそれらの情報も把握することが必要です。
- 一次試験⇒必須科目(英数理国社の5教科7科目)
- 二次試験⇒大学独自の試験、小論文、面接など
共通テスト(一次試験)の概要と医学部での重要性
共通テスト(一次試験)では、受験者が必須科目に対して試験を受けることが課せられます。
医学部入試では、共通テストの得点が二次試験への出願可否や最終的な合格判定に大きく影響します。特に、国公立医学部では共通テストの配点比率が全体の約4〜6割を占める大学が多く、倍率によっては足切り(二段階選抜)を設ける大学も少なくありません。
大学や年度によって異なりますが、国公立の医学部では共通テストの得点率が85%前後(難関校では90%以上)になるため、得点率が7割台の場合は足切りされる可能性が高くなります。
したがって、共通テストは医学部を受験する上で単なる通過点ではなく、合格の基盤を築くために極めて重要な試験だといえるでしょう。
必須科目は、基本的な学力を測るために導入された科目であり、国語や数学、英語、理科、社会といった5教科にまたがります。
中でも理科科目は、物理、化学、生物などの科学的知識が問われます。
社会科目は、地理、歴史、公民などから選択して受講します。
なお、理科、社会については大学ごとに選ぶことができる科目が違うこともあるので志望校の科目の確認が必要です。
必須科目
国公立大学医学部医学科の入学試験では、共通テストにおいて英語、数学1A2B、理科、国語、社会の5教科7科目が必須となります。
理科と社会の2科目の選択には大学ごとに選択可能な科目が異なる為、志望校による適切な選択が必要です。
理科では物理、化学、生物のどれかを、社会では世界史B、日本史B、地理B、倫理・政治経済、現代社会、倫理のどれか1科目を選択することが一般的です。
国語に関しては現代文、古文、漢文の全てを網羅する必要があります。
理科科目
国公立大学の医学部医学科における一次試験(共通テスト)では、通常、物理、化学、生物の3科目から2科目を選択する形式が多くの大学で採用されていますが、一部の大学では異なる選択肢が設けられている場合もあります。
例えば、山口大学は化学の選択が必須で、更に物理または生物から1教科選択があります。
また、佐賀大学や名古屋市立大学は物理・化学の指定があります。
一方で、東京大学、金沢大学、愛媛大学などは、物理・化学・生物・地学から2科目を選択することができます。
医学部を受験するにあたって非常に重要な情報であり、事前にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
社会科目の選択戦略と学習ポイント
通常、高校生が社会科目の選択においては、世界史B、日本史B、地理B、そして倫理・政治経済のいずれか1科目を選択することが基本的な方針となっています。
一部の大学は、現代社会を含めた科目が必須条件となっています。
大学ごとに指定されている場合もあるため、自分がどの科目を受ける必要があるのか、自分の苦手科目が志望校に必要かどうかを早めに確認して把握しておくことが重要です。
また、各科目には学習特性があるため、自分の得意・不得意を考慮して科目を選択することが大切になります。たとえば、世界史Bや日本史Bは暗記量が多いのに対し、地理Bはデータ分析や地図読解力が求められ、倫理・政治経済は論理的理解力と時事問題への対応が必要になります。社会科目の中でも特に、倫理・政治経済は短期間で得点を伸ばしやすく、近年では効率性を重視する医学部志望者に人気の高い科目です。
個別テスト・二次試験
二次試験では、一次試験で得られた知識や技能をより深く追求した上で、受験生の総合的な学力や適性が評価されます。
国公立大学医学部の多くは、英語、数学、理科(2科目)の4科目が二次試験で課されます。一部の大学では小論文の試験を課される所もあります。
また、国公立大学医学部の全てで、二次試験で面接を行います。
二次試験での評価内容や基準は、大学や学部ごとに異なるため、個別の対策が必要です。
受験生は、各大学の過去問題や模擬試験を参考にして、自分の弱点や可能性を把握し、効果的な対策を立てましょう。
私立大学医学部一般受験で必要な科目

私立大学医学部一般受験では、英語、数学、理科(物理、化学、生物から2科目選択)の3教科4科目の試験がほとんどです。
また、一部の大学では国語が選択科目として選ぶことが出来るケースもあります。
各大学の入試制度や試験内容は多岐にわたり、受験生は適切な情報収集と対策が求められます。
大学の募集要項や入試情報を確認し、適切な科目選択と対策を行いましょう。
また、資料請求やオープンキャンパスに参加することで、大学の教育方針や試験内容に関するより詳細な情報を得ることができます。
受験生は、これらの機会を活用しながら適切な対策を立てていくことが重要です。
私立大学医学部一次試験の出題科目と形式
大学入学共通テストを用いる国公立大学以外の私立大学では、地域や大学によって一次試験の特徴に少なからず違いがあることは言うまでもありません。
一般的には英語・数学・理科(2科目)の3教科構成が基本になりますが、大学によっては国語を選択科目として課す場合もあります。
英語は長文読解や文法・語彙問題を中心に、読解力と速読力を試す問題が多く、記述式では要約や英作文が出題される大学もあります。数学は私立医学部入試で特に重要視される科目であり、思考力、計算力、応用力が試される難問が出題される傾向があります。理科は物理・化学・生物の中から2科目選択が一般的で、広範囲の深い理解が求められます。特に、医系分野に関連した応用問題や実験考察型の出題が多く出題される傾向にあります。
試験形式にも地域的な傾向が見られます。東日本地域においては、慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学、ならびに日本医科大学などの偏差値の高い大学では、記述式の試験問題が頻繁に出題される傾向が見受けられます。
しかしそれ以外の大学では、マークシート方式で試験を実施している傾向があるのです。
マークシート方式の試験では、部分点が与えられず、設問数が多くなりがちであるため、解答速度を速めることが求められます。
一方で、西日本の大学では、全体的に記述式を採用している大学が多く、基礎から応用までの幅広い知識を問う、学力が結果にそのまま反映される素直な問題が出題されていることが多いようです。
ただし、これらはあくまでも一例であり、地域や大学によって異なるため、受験前にはそれぞれの大学の試験の特徴や難易度を把握することが必要です。
また、どちらの試験形式でも、対策をしっかりと行い、自分自身の実力を最大限に発揮することが受験生にとって重要なポイントとなるでしょう。
二次試験
私立大学では、ほとんどの場合、二次試験において小論文と面接が実施されています。
中には、後期日程を実施している大学もあり、大阪医科薬科大学や関西医科大学、近畿大学、日本医科大学、埼玉医科大学、杏林大学などがその例です。
これらの大学は、定員が少ないため、受験チャンスが二度も与えられることになります。
小論文について
小論文は、すべての大学で実施されるわけではありません。
英語力を問われる問題が出題される大学や、一次試験で実施される大学もあります。
一次試験において課せられる場合、試験自体は一次試験で行われますが、一次試験時の評価には利用されません。
ただし、二次試験時の判定には使用されるため、一次試験を受ける前に小論文に対する対策もしておくことが必要です。
共通テストによる影響
2021年より、大学入学共通テストの導入により、私立大学ごとの入試内容にも影響が生じています。
これまでのように知識や技術の評価に重点を置くのではなく、思考力や判断力、表現力が重要視されるようになりました。
小論文や面接においても、人間性や社会性、倫理観などが評価されるようになっています。
国公立大学と私立大学の受験科目の配点

受験生は、受験科目の配点が国公立大学と私立大学で異なることをご存知でしょうか。
この配点の違いには、大学ごとに異なる入試制度や教育方針が影響しています。
一般的な国公立大学と私立大学の受験科目の違い
国公立大学では、特に理系分野の試験において、数学や理科の割合が高く、文系分野においては国語や英語の比率が高いことが多いようです。
一方で、私立大学では面接やエッセイの比率が高いことが多く、人間力やコミュニケーションスキルの評価が重視される傾向があります。
また、私立大学では入試科目が多岐にわたることも多く、文学部では国語、英語、日本史、世界史、地理といった科目が含まれる場合もあります。
以上のように、受験生の皆様は受験する大学によって配点の傾向が異なることに留意し、しっかりと準備をして臨むことが大切です。
科目負担の少ない医学部受験の選択肢
医学部受験で「受験科目を少なくできないか」「自分の得意な科目で勝負できないか」と考えるのは合理的な戦略です。以下では、共通テスト(大学入学共通テスト)での科目負担を軽くできる大学、二次試験(個別試験)で科目が少ない大学、特定の科目免除・地域枠・推薦・AO等で科目負担を軽減できる方法などを具体的な大学例を交えて紹介します。
➀共通テスト(大学入学共通テスト)や二次試験で科目負担を軽くできる大学
| 区分 | 大学名 |
|---|---|
| 国公立 | 旭川医科大学 |
| 秋田大学 | |
| 弘前大学 | |
| 島根大学 | |
| 広島大学 | |
| 私立 | 帝京大学 |
| 東海大学 |
上記に挙げた国公立大学は二次試験が英語、数学の2科目と面接のみで受験することが可能です。
私立大学の帝京大学では英語と「数学、物理、化学、生物、国語」から2科目選択し、受験することが可能です。東海大学では英語、数学と「物理基礎、物理」、「化学基礎、化学」、「生物基礎、生物」から1科目選択し、受験することが可能です。
②特定の科目を免除できる大学(地域枠など)、推薦入試やAO入試の活用
| 区分 | 大学名 |
|---|---|
| 国公立 |
東北大学 |
| 筑波大学 | |
| 千葉大学 | |
| 東京医科歯科大学 | |
| 名古屋大学 | |
| 大阪公立大学 | |
| 神戸大学 | |
| 岡山大学 | |
| 私立 | 東北医科薬科大学 |
| 獨協医科大学 | |
| 自治医科大学 | |
| 順天堂大学 | |
| 大阪医科薬科大学 |
多くの国公立大学では、上記に挙げた大学以外にも地域枠や特別選抜制度を設けています。そのため、苦手科目がある人でも、推薦入試を活用して、医学部合格を掴める可能性は十分にあるでしょう。
私立大学では、評定基準や現役生・1浪までなどの受験資格の制限があるものの、多くの大学が推薦入試制度を設けています。
国公立大学の受験科目の配点
国公立大学は、学費や教育内容の面で一定の基準を満たしており、多くの受験生にとって魅力的な選択肢です。
国公立大学の受験方法は一般的には⇒共通一般入試や個別の選抜試験があります。
前期試験と後期試験が設けられており、両方またはいずれかの期間に出願可能です。
共通テストと二次試験による構成
国公立大学の入試では、共通テストの受験が必要で、国語や英語、数学などの基礎教科をはじめとする教科がテストされます。
また、共通テスト以外にも学校独自の選抜試験が実施されています。
大学ごとに科目、試験形式、配点などの違いがあり、基本的には理科系の学部であれば、物理、化学、生物などの科目が含まれます。
共通テストの配点
共通テストの配点についてですが、国公立大学医学部の多くは、5教科のうち、社会の配点が低く、理科の配点が高い傾向にあります。
例えば、筑波大学医学部(国語200、社会100、数学200、理科200、英語200、合計900点)、大阪公立大学医学部(国語100、社会50、数学200、理科200、英語100、合計650点)、弘前大学医学部(国語200、社会100、数学200、理科300、英語200、合計1000点)などです。
京都大学医学部、大阪大学医学部、岡山大学医学部の3校では、英語、数学、国語、理科、社会の5教科の配点が同じになっています。
二次試験の配点
二次試験の配点については、3教科の配点は同じで面接の配点が1教科の半分かそれ以下の大学がほとんどです。
例えば、北海道大学医学部(数学、理科、英語 各150点、面接75点)、浜松医科大学(数学、理科、英語各200点、面接100点)、千葉大学医学部(数学、理科、英語各300点、面接100点)などです。
二次試験の配点率については各校ばらつきがあります。
共通テストの配点率が高い大学は、旭川医科大学、弘前大学医学部、佐賀大学などが挙げられ、二次試験の配点率が高い大学は、金沢大学医学部、東北大学医学部、京都大学医学部、大阪大学医学部が挙げられます。
後期試験のある大学については、奈良県立医大を除いて全て二次試験の配点率は低く共通テストの配点が大きくなります。
国公立医学部推薦入試の条件と対策
国公立大学の医学部推薦入試には、地域枠と一般枠があります。
地域枠は出身地や高校所在地の条件があり、将来的に地域医療に従事する意思が求められることが多いのが特徴です。一般枠は地域制限がなく、高校からの推薦と学業成績・人物評価が重視されます。
選抜は小論文や面接、場合によって共通テストを課す大学もあり、調査書や志望理由書など学力以外の評価も重要です。
地域枠のメリットは合格枠の安定性や人物面での評価機会があること、デメリットは卒業後の地域医療従事義務や出願条件の制約です。
対策としては、調査書で成績や課外活動を整理し、志望理由書で地域医療への意欲を具体的に示すこと、面接で志望動機や医療観を明確かつ誠実に伝えることが重要です。推薦入試は学力だけでなく人物評価が合否に直結するため、戦略的な準備が合格への近道となります。
私立大学
私立大学は、学費が高いことで知られていますが、その分、教育の質や学部・学科の選択肢が豊富であることが魅力的です。
医学部を志望する受験生は、一般入試や推薦入試を通じて、合格を目指します。
医学部の場合、入試科目には、英語や数学、国語、理科(生物・物理・化学)などが含まれ、それぞれの学力が問われるでしょう。
また、面接や小論文も重要な評価基準となり、コミュニケーション能力や表現力が求められます。
一般入試の配点
一般入試の受験科目は、3教科4科目がほとんどであることは前述しましたが、配点については全科目同じ配点率の大学が多いです。
例えば、自治医科大学、獨協医科大学、埼玉医科大学、東京医科大学、関西医科大学、近畿大学医学部、福岡大学医学部などがそうです。
英語の配点率が高い大学は、国際医療福祉大学、順天堂大学医学部、東邦大学医学部になります。
医学部受験:最新情報の確認方法と重要性
医学部受験では、入試制度や科目、配点が頻繁に変更されるため、最新譲歩を正確に把握することが非常に重要です。
各大学の入試情報を確認するには、公式サイトや入試情報誌などの資料を活用しましょう。
また、過去問や対策本も利用することで、より具体的な試験内容を把握できます。
情報を確認するタイミングとしては、例年6月〜8月頃に発表される募集要項で変更点を早めに確認しておくと安心です。
私立大学の入学試験は、前期・後期の日程に分かれて実施され、受験生はそれぞれのタイミングで出願することができます。
オープンキャンパスや個別相談会を利用することで、学校の雰囲気や教育方針、学部・学科の特徴を直接確認できます。
また、進学相談センターや学校の教育相談室などで、質問や相談を行うこともおすすめです。
私立大学医学部は人気が高い
医学部に進学する場合、将来医師として働くことを目指すため、専門的な勉強や総合的な教養を身につけることが特徴です。
東京をはじめとする地域では、多くの私立大学が医学部を設置しており、受験生から人気を集めています。
医学部に合格した場合、入学後には基礎から専門的な知識や技術を勉強し、長い期間の臨床研修を経て医師としての資格を取得します。
学費は高額ですが、国公立大学に比べて入学のハードルが低いことや、より多くの学部・学科が揃っていることも、私立大学の魅力です。
私立大学の入学試験に臨む場合は、しっかりとした対策を行い、理想の進路を築いていきましょう。
医学部受験の科目選択戦略

医学部受験では、科目選択が合否に直結する重要なポイントです。
特に理科2科目と社会1科目の選択は、得意・不得意だけでなく、将来の学習内容や大学ごとの指定科目、配点のバランスを考慮して慎重に決める必要があります。
理科は生物・化学・物理から2科目を選びます。生物は医学との関連が深く安定した出題傾向で高得点を狙いやすく、化学は理論や有機化学の理解、物理は数学的思考力が求められます。
社会は日本史・世界史・地理・倫理政経から、得意で安定して点を取れる科目を選ぶのが基本です。大学の指定科目や配点も確認し、文系・理系のバランスや学習負担を意識することが重要です。
科目選択のポイントは、得意科目優先、大学の条件確認、将来学習との関連意識、高得点が狙いやすい組み合わせの4点です。後悔しない選択のために、出題傾向や自分の得意・不得意を総合的に検討し、戦略的に科目を決めることが合格への近道となります。
大学入試の日程・受験の注意点

医学部を受験する場合、各大学の出願条件や試験日程をチェックすることが重要です。
また、キャンパスのオープンキャンパスや学部の説明会にも参加し、最新の情報を得ることが大切です。
医学部受験の入試における合否発表は、通常1月から3月にかけて行われます。
受験した入試や学校ごとによって合否の日程が異なるため、受験を決めた大学の合格発表日は事前にチェックしておくと良いでしょう。
入試は1回で終わりではない
結果に応じて、後期試験への再挑戦やその他の大学への出願が可能です。
どのような受験方法が自分に適しているか、総合的な判断をして確認することが重要です。
将来的に医師や医療従事者になることを希望する医学部生を目指すのであれば入試の戦略を立てることは必須です。
場合によっては合格できず、浪人や再受験をすることになる可能性もあります。
事前にどのようなことが起こるか把握しておけば、突然の出来事にも対処することができます。
【科目別】医学部一般受験のポイント

医学部の一般受験は多くの科目が試験対象となり、総合的な学力が求められます。
- 医学部受験では理科が重要なポイントです
- 英語の配点が高い大学も。読解力と表現力を身につけましょう
- 数学対策も重要です。基本的な学力を身につけ論理的思考力を高めましょう。
理科
医学部への進学を考える受験生にとって、理科は非常に重要な科目です。
理科には化学、物理、生物の3つの分野があり、共通テストでは、理科の配点が高められています。
大学入試では、これらの科目が総合的に評価されることが一般的で、医学部を目指す受験生は、これらの理科の基礎をしっかりと身につけることが求められます。
特に医学部受験では、生物が重要視される傾向にあります。
生物は人体の構造や機能、疾患や治療法に関する知識が必要とされるため、医学部受験生にとっては欠かせない科目です。
また、化学の知識も医学部のカリキュラムに含まれており、薬理学や生化学に関する基礎知識を身につけることが求められます。
物理も医学部受験において重要な科目です。
物理学の基礎知識は、医療機器の仕組みや放射線治療などの理解に役立ちます。
そのため、医学部を目指す受験生は物理の勉強もしっかりと行う必要があります。
英語
英語は医学部受験において重要な科目の一つであり、読解力、リスニング力、表現力が試されます。
英語試験の対策としては、まず基本的な文法や語彙を身につけることが大切です。
次に、長文読解やリスニングの練習を重ねて、スピード感や正確さを高めることが求められます。
また、医学部受験においては、英語の専門用語や医療に関する内容が出題されることもあるため、それらに慣れることも大切です。
さらに、英語の面接対策も重要となり、コミュニケーション力や自己表現力を磨くことが求められます。
数学
数学も医学部受験において重要な科目であり、基本的な計算力や論理的思考力が問われます。
数学の対策としては、まず基本的な公式や定理を理解し、計算スピードを上げることが大切です。
次に、応用問題に取り組むことで、理解力を深めることが求められます。
また、医学部受験においては、確率や統計などの応用的な内容が出題されることもあるため、それらの知識も身につけることが重要です。
さらに、数学の試験対策としては、過去問題や模擬試験を解くことで、実力を確かめることができます。
数学Ⅲ(数Ⅲ)の重要性と対策
医学部受験において数学Ⅲは合否を左右する重要科目です。頻出単元は微分積分、複素数平面、二次曲線で、計算力だけでなく論理的思考力や応用力も求められます。
学習の基本は、公式・定理の理解を徹底し、基礎問題で理解を固めた上で標準〜発展問題にステップアップすることです。おすすめ教材は、『チャート式 数学III』や『数学III基礎問題精講』、『カルキュール数学III』、初心者には『Focus Gold』、高得点を狙う場合は『医学部攻略の数学III』などです。
問題演習では答えを出すだけでなく「なぜその公式を使うか」を意識し、論理的に整理することが重要です。また、過去問を通じて志望大学の出題傾向を把握し、計算中心の大学や論理的証明を重視する大学に合わせた学習計画を立てることで、数学Ⅲを得点源にすることができます。学習の流れは基礎→標準→実戦→過去問演習の順で、苦手分野は繰り返し復習すると効率的です。
国語
国語については、国公立大学医学部志望の場合は、共通テストで必須科目です。
私立大学医学部の一般試験では、国語を必須科目としている大学はほぼありませんが、選択科目として選ぶことができる大学はあります。また共通テスト利用を実施している私立大学は、全校31校中約半数の15校もありますので、国語も見逃せない存在であるといえます。
社会
国語と同じく社会についても、国公立大学医学部志望の場合、共通テストで必須科目となります。
共通テストでは、社会は1科目選択となりますが、社会の中には公民(倫理・政治経済・現代社会)・地理・歴史(世界史・日本史)と多くの科目があるため、何を選択するかがカギになります。
ですが、社会の中で得点を伸ばしやすい科目は人によって違ってくるため、得意分野や勉強のしやすさによって、科目選択するようにしましょう。
医学部受験対策なら医進の会
今回は、医学部受験で必要な科目や配点、注意点についてご紹介しました。
国公立大学医学部と私立大学医学部で受験科目が違うこと、大学によって一次試験と二次試験の配点率が違うことなどが分かっていただけたと思います。
志望校合格を目指すには、日頃の勉強はもちろんのこと、得点を伸ばしやすい科目選択と配点に着目した科目選択などの戦略も重要になってきます。
医進の会では、配点に合わせた志望校選びの段階から生徒に寄り添い、生徒個人の性格や特徴を踏まえオーダーメイドのカリキュラムを組むなど、柔軟に対応することができます。
また各大学の入試方式に合わせて面接対策や小論文対策なども行っており、医学部受験を目指す方には最適な予備校です。少しでも気になった方は、是非一度お問い合わせください。
無料面談・資料請求はこちら無料電話問い合わせ
06-6776-2934
まとめ

医学部受験において理科は非常に重要な科目であり、特に生物、化学、物理の3つの分野が重要視される傾向があります。
医学部を目指す受験生は、理科の基礎知識をしっかりと身につけることが望まれます。
また、入試問題は多岐にわたるため、幅広い知識を持つことが求められます。
過去問題を解くことや、専門教材の利用、個別指導を受けることで、理科の学習効果を高めることができるでしょう。
医学部受験生は、理科の重要性を理解し、適切な対策を行って合格を目指すことが大切です。
さらに、医師としてのキャリアにおいても、理科のスキルは重要な役割を果たすため、医学部入学後も継続的な学習が求められます。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

