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医学部看護学科・看護学部・専門学校はなにが違う?偏差値などで徹底比較

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カテゴリ:大学情報

看護師は医療現場で欠かすことができない重要な存在です。
看護師になるためには、専門学校や大学で学び、資格を取得する必要があります。
しかし、看護師を目指す学生にとって、専門学校と大学のどちらを選ぶべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、看護師になるための専門学校と大学の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。

この記事を読むとわかること
  1. 看護師になるための学校の選び方
  2. 看護学部と看護学科の違い
  3. 看護学部・看護学科の偏差値ランキング

看護師になるための専門学校と大学の違いとは

看護師になるための専門学校と大学の最も大きな違いは、学習期間とカリキュラムです。
専門学校は3年制であり、実践的なスキルを重視したカリキュラムが組まれています。
一方、大学は4年制で、より基礎的な知識や幅広い分野について学びます。
また、大学院進学をすることで、専門的な研究や教育に携わることができるのも大学の特徴です。

  • 専門学校・・3年制、実践的なスキル重視
  • 大学・・4年制、基礎的な知識と幅広い分野

専門学校で学ぶメリット

看護師を目指す人にとって、専門学校で学ぶメリットは多岐にわたります。

短期で実践的なスキルが身につく

まず、3年制であるため短期間で看護師としての実務経験を積むことができます。
このため、早く現場で活躍したいという方には最適です。
また、専門学校では実習が多く、実践的なスキルを身につけやすい環境が整っています。
このため、実務に必要な技術や知識を習得することができ、現場で即戦力として活躍することができます。

学費が安く経済的な負担が少ない

さらに、専門学校の学費が比較的安いため、経済面での負担が軽減されます。
これは大学などの4年制教育に比べて専門的な知識や技術を身につけることができる上に、コストを抑えられるためであり、学びたいけれども負担を感じているという方には有力な選択肢となります。
専門学校は、専門的な知識や技術を習得することに特化しています。
このため、早く看護師になりたい方や実践的なスキルを身につけたいという方にはおすすめです。
また、実務経験を豊富に積みたい方にとっても、実習の時間が充実しているため積極的に活用することができます。

専門学校はこんな人におすすめ
  1. 早く看護師になりたい方
  2. 実践的なスキルを身につけたいという方
  3. 実務経験を豊富に積みたい方

専門学校で学ぶデメリット

看護師の専門学校で学ぶメリットは多数存在するものの、その中にはデメリットも存在しています。

短期間で学ぶことが多い

その中で特に挙げられるのが、過密な授業スケジュールという点です。
専門学校のカリキュラムは、短期間で看護の知識と技術を習得するように設計されており、学生たちは毎日多くの科目に取り組む必要があります。
このような状況下で、アルバイトや趣味の時間を取ることが難しくなる場合があります。
アルバイトや趣味の時間を確保するためにも、事前のスケジュール管理が重要です。

出席率が多く学校に殆ど時間を取られる

また、デメリットとして授業に遅刻や欠席することは許されず、学校中心の生活になってしまう点も挙げられます。
その結果、生活の多くの時間を学校に割かなければならないと感じる学生もいるでしょう。
このような問題に対処するためには、計画的な学習が必要とされます。
カリキュラムを確認し、自分のリズムに合った学校を選択することが、より適切な選択となるでしょう。

大学で学ぶメリット

看護師になるための知識を身につけるには、大学での4年間の学びが最適であると言えます。

様々な選択肢が生まれる

大学の看護学部では、看護の知識や技術だけでなく関連する分野におけるスキルも習得できます。
また、大学での学びには、他の学部との交流や本格的な研究に参加できるというメリットもあります。
学ぶことによって自分自身の可能性を広げることができ、助産師や保健師の資格取得も可能です。
これにより、幅広い視野を持って社会に出ることができ、多角的な思考力やコミュニケーション能力を身につけることができます。

看護師になった後のパフォーマンスUP

大学卒業後には、初任給や昇給条件が良い求人を見つけることができるため、大学で身につけた知識やスキルを仕事に活かすことができます。
看護職場におけるパフォーマンスを向上させるためには、大学での学びが必要不可欠であるといえます。
大学で学ぶ看護師に関する知識とスキルは、将来の看護師としてのキャリアに長期的に役立つことになるでしょう。

大学はこんな人におすすめ
  1. 看護師以外の将来も考えている方
  2. 基礎的な知識を身に着け幅広く学びたい方
  3. 看護師になったときにキャリアアップしたい方

大学で学ぶデメリット

大学で学ぶデメリットも考慮に入れて検討してみましょう。

学費が高い

まずは、学費が高いことが挙げられます。
そのため経済的な負担が大きく、苦労する可能性があります。
しかし、大学の卒業後に得られる資格や知識が専門学校と比べて高く、就職やキャリアアップに有利であることも事実です。
キャリアアップすることができれば得られる給与も上がるため、将来的に考えると一概に大学進学が費用的負担とも言えない場合もあります。

高い学力が求められハードルが高い

一方で、大学の入試は難しく、高いレベルの学力が必要とされます。
大学には一般教養科目があり、広範な分野を学ぶ必要があるため、専門的に看護師などの分野を学びたい場合はデメリットになる可能性があります。
そのような場合は、専門学校に進学することで、より短期間で必要な知識や技術を身につけることができます。

メリット・デメリットをよく検討しましょう

専門学校は費用が比較的安いため、コスト管理が難しい場合には良い選択肢となります。
ただ、総合的に判断すると、大学で学ぶことは経済的な負担が大きい一方で、多くの知識やスキルを身につけることができます。
専門学校に進学することで必要な知識や技術をより短期間で身につけることができますが、大学と比べると基礎教養科目を学ぶ機会が少ない場合があるとされています。
このように専門学校と大学ではメリット・デメリットがそれぞれあることを考慮しましょう。
将来的にどのようなキャリアを目指すか、自分の目的や性格に合った進路を選択することが大切です。

看護学部と看護学科の違い

看護学部は看護師養成を目的とし、看護学科は医学部内の一つの学科で、看護師に関連した基礎知識や技術を学ぶことができます。

看護学部とは

看護学部は、看護師としての知識や技術を学ぶために設けられた専門の大学部門です。
看護師国家試験に合格しなければ、看護師として働くことはできません。
このため、看護学部では実習を通じて病院での実践経験を積み国家試験に備えます。
国家試験は卒業直前に行われるため、学部選択の際には国家試験合格率をチェックし判断材料に加えることが重要です。

大学の選び方も重要になる

偏差値だけで大学を選ぶと、国家試験に合格できなかった場合就職が難しくなるリスクがあります。
国家試験に合格率が高い大学を選ぶことで、就職に有利な条件を整えることができます。
看護師は人間関係も重要な要素であり、学生時代からコミュニケーション能力を磨くことも大切です。
看護学部では、看護師として必要な知識や技術だけでなく、人間性も育まれるカリキュラムが用意されています。
大学選びの際には、国家試験合格率だけでなく人間性を育む教育環境が整っている大学を選ぶことをおすすめします。

医学部看護学科とは

医学部看護学科とは、医学部の中で看護を専門に学ぶ学科であり、東京医科大学や群馬大学、山梨大学などの大学で設置されています。
医学部は、一般的に医師養成の場として捉えられがちですが、医学部には医師を養成する医学科が存在するだけでなく看護学科などの他のコースも設置されています。
このような分野では、看護師や保健師など、医師以外の専門家を養成する役割が担われています。
医学部看護学科では、看護や保健に関する知識や技術を身につけるだけでなく、患者さんと家族のサポートや地域での健康推進活動など幅広い分野で活躍できる人材を育成しています。

看護学部と学科の比較

看護学部と看護学科の違いを理解するためには、看護学部が大学で看護を教える際に作られる組織であり、看護学科がその中の専門的な科目であることを理解することが重要です。
看護学部は看護を学ぶ学生のための学部であり、看護学科はその中で看護に関する専門知識や技能を学ぶ科目のことを指しています。
つまり、看護学部という組織の中に看護学科が存在しているということです。

看護学科・看護学部偏差値ランキング

看護学科・看護学部の偏差値ランキングは、各大学の学部・学科の入試難易度を示す指標であり、高い偏差値を持つ大学ほど入学難易度が高いとされています。
看護師を目指している方や看護学部に入学したい方、その保護者の方は以下のランキングを参考にし、志望校選びに役立ててください。

国公立大学

国公立大学の看護学科、看護学部のランキングは以下のようになっています。

順位 大学名 偏差値
1 東京大学 71
2 奈良県立医科大学 68
3 京都大学 67
4 和歌山県立医科大学 67
5 東京医科歯科大学 64
6 大阪公立大学 63
7 千葉大学 62
8 九州大学 62
9 東北大学 61
10 名古屋大学 61

1.東京大学

1位の東京大学は、国内外からも高い評価を受ける日本を代表する大学です。
医学部と看護学科があり、医療における幅広い分野で教育や研究が行われています。
また、医学部では、基礎研究や臨床研究に力を入れており、多くの卒業生が各分野のリーダーとして活躍しています。

2.奈良県立医科大学

また、2位の奈良県立医科大学は、地域医療に貢献する医師や看護師の育成を目指しています。
同大学の教育ポリシーは、”地域医療の発展”と”国際的な視野を持つ医療人材の育成”が柱となっており、それぞれの目標に向けた学習プログラムが組まれています。

3.京都大学

さらに3位の京都大学は、多くのノーベル賞受賞者を輩出していることで知られる伝統ある大学です。
医学部では、専門的な知識だけでなく、広い視野や思考力を持つ医師の育成に取り組んでおり、高い評価を受けています。
また、学部生と大学院生が共同で研究を行う機会も多く、幅広い分野で活躍できる環境が整っています。

私立大学

私立大学の看護学科、看護学部のランキングは以下のようになっています。

順位 大学名 偏差値
1 聖路加看護大学 65
2 慶應義塾大学 65
3 名古屋学芸大学 62
4 川崎医療福祉大学 62
5 上智大学 61
6 東京慈恵会医科大学 61
7 日本赤十字看護大学 61
8 大阪医科薬科大学 61
9 東京医科大学 60
10 同志社女子大学 60

1.聖路加看護大学

1位は、聖路加看護大学で、偏差値は65です。
同じく偏差値65の慶應義塾大学と並ぶ名門校です。
聖路加看護大学は、看護の専門教育を行っており、学生たちは最先端の看護技術を学び国内外で活躍する人材を育成しています。

2.慶應義塾大学

慶應義塾大学は、医学部が有名で、研究や教育に力を入れているため、学生は幅広い知識と技術を身につけることができます。
また、慶應義塾大学では、大学院や教員と連携して研究活動に取り組むことができるため、専門性の高い教育を受けられます。

3.名古屋学芸大学

3位は、名古屋学芸大学で、偏差値は62です。
名古屋学芸大学は、地域や社会と連携した独自のカリキュラムを展開しており、学生は実習や研究を通じて地域医療に貢献できる力を身につけます。

自分にあった大学選びが重要

4位以降の大学についても、多くの魅力や特徴があります。
医療分野においては、自分がどのようなキャリアを目指すか、どのような環境で学びたいかによって、選ぶべき大学が異なります。
受験生や保護者の皆さまは、入試情報やオープンキャンパスの参加、学校案内などを活用して自分に合った大学を見つけることが重要です。

【看護学部・看護学科】国公立大学と私立大学の違いとは

看護学部や看護学科における国公立大学と私立大学の違いは、学費や受験科目に大きく関わっています。
国公立大学の学費は一律であり理系文系の差は無いのですが、私立大学では機器や薬品を使用するため学費が高くなります。
また、国公立大学は受験科目数が多い傾向がありますが、私立大学では文系科目と数学1つのみで受験可能なケースが多いです。
志望校を選ぶ際、これらの違いを意識して判断しましょう。

国公立・私立大学の看護学部受験対策ができるのは医進の会

医進の会では医学部はもちろん看護学部の受験対策もサポートしている医学部専門予備校です。
国公立・私立それぞれ学校ごとの傾向に合わせた対策を行っており、1対1の個別指導により効率的で最短コースの対策を行うことができます。
付きっきりの指導を行い生徒が理解・納得するまで丁寧に指導するため、偏差値を大きく上げることに成功しています。
看護学部への入学を希望している方や受験を検討している方は一度無料の面談へお申し込みください
無料面談・体験はこちら無料電話問い合わせ
06-6776-2934

【看護学部・看護学科】大学選びのポイント

看護学部・看護学科の大学選びでは、学費や入試、学部の雰囲気、実習環境など様々な要素が重要となります。
適切な支援体制や充実した教育カリキュラムを提供する大学を選びましょう。

  • 必要な資格を取得できるか
  • 大学病院の有無
  • 国家試験の合格率
  • 就職先が自分の進路と比べてどうか

必要な資格を取得できるか

看護師、保健師、助産師などの資格取得には、それぞれ専門的な知識や技術を身につける必要があります。
選ぶ際には、資格取得に向けたカリキュラムが充実している大学を探すことがポイントとなります。
例えば看護師を目指す場合、臨床実習などの実践的な教育がしっかりと組み込まれている大学が望ましいでしょう。

特に実習環境は要確認

また、実習環境が整っている大学も選び方のひとつです。
実習先は学生の将来のキャリア形成に大きな影響を与えますので、現場での経験を積める大学を選ぶことは非常に重要です。
その他にも、教員の質や就職支援など、大学での学びを支援する各種施策も重要なポイントとなります。
これらを踏まえ、自分が目指す資格に対応した大学を選択することが求められます。

大学病院の有無

大学病院がある大学とは、病院施設を併設している大学のことを指します。
大学病院では、実際に医療現場に携わることができるため、臨床体験を積むことができます。
また、大学と病院が密接に連携しているため、最新の医療情報や技術を学ぶことができます。
そのため、実習環境や医療連携が充実しており、学びやすいとされています。

専門的な知識を身につけ、患者さんとも関わる事ができる

大学病院がある大学で看護学を学ぶメリットには、専門的な知識や技術を身につけることが挙げられます。
実習においても、患者さんと接することができるため、人間性を磨くことができます。
また、環境が整っているため、学生たちは安心して学ぶことができます。

デメリットもあるため注意が必要

病院と大学がどちらか一方だけに偏っている場合、学生たちは臨床現場での経験が足りず将来的に不利になる可能性があります。
総合的に見て、大学病院がある大学は看護学を学ぶにあたって、非常に優れた環境を提供していると言えます。
ただし、万全の準備を心掛けなければならない点についても、把握しておく必要があります。

国家試験の合格率

国家試験の合格率は、大学の実績や評価を示す重要な指標であり、多くの人々がその重要性を認識しています。
高い合格率を持つ大学は、教育の質が高いと言われておりそのような大学を選ぶことが望ましいとされています。
国家試験に合格するためには、大学の教育によって十分な知識やスキルを身につけることが不可欠です。
そのため、多くの人々は合格率が高い大学を選ぶことで、将来の成功につながる教育を受けることができると考えています。
一方で、合格率が低い大学に進学した場合、国家試験に合格することが難しく就職活動などの際に不利な条件であると言われています。
そのため、多くの学生や保護者は、合格率が高い大学を選ぶことで、将来の成功に向けた道筋を作っているのです。
国家試験の合格率は、それだけ大学が学生に対して十分な教育を提供しているという証拠でもあります。
とはいえ、合格率が全てではありません
大学選びにはさまざまな要素があり、自分自身に合った大学を選ぶことが重要です。

就職先が自分の進路と比べてどうか

現代の看護学生が目指す就職先は多岐にわたります。

大学による就職先の特徴

医学部や大学院で卒業生が得る資格を活かし、病院や地域の保健施設で活躍できるでしょう。
多くの大学が就職支援サイトを開設し、学生にアクセスしやすい情報を提供しています。
大学の附属病院や教育病院での実習経験を持つことは、学生にとって非常に魅力的であり社会への貢献が期待されるでしょう。
進路選択の際には、学科内の各専攻分野や入試情報を活用して、自分の目標に合った大学や学部を選ぶことが重要です。
大学院では、さらに専門的な研究やクリニカルスキルの習得を目指し、教員と連携して国際的な研究活動にも参画できます。
博士課程の学位取得後は、教育や研究の分野でリーダーシップを発揮し、次世代の看護人材育成に寄与します。

専門学校による就職先の特徴

専門教育を受けた学生は、医学や看護の専門職として研究や教育の分野でも大いに貢献できます。
一般的な就職活動とは異なり、看護学生は資格やスキルをもとに医療機関や研究機関で働くことが期待されます。
そのため、学生は大学や学部、専門学校の詳細な情報を得ることが重要です。
大学の公式ウェブサイトやオープンキャンパスイベントの利用がおすすめです。

まとめ

看護師としての就職先は、医学部や大学院の卒業生に幅広い選択肢を提供しています。
病院や保健施設をはじめ、研究や教育などの分野でも活躍の場が広がっているといえるでしょう。
学生は、自身の目標に合った進路選択ができるよう、大学や大学院の専門分野や入試情報の確認を怠らないよう注意が必要です。
また、看護学生の就職活動は、資格やスキルが重視されるため、大学の公式ウェブサイトやオープンキャンパスイベントを有効活用し、詳細な情報を得ることが重要です。
大学院での博士課程への進学や、国際的な研究活動への参画も、看護専門職として更なるキャリアアップを目指すための選択肢となり得ます。
この記事を参考に自分に合った進路を見つけてみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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