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東京医科歯科大学医学部の偏差値や学費は?難易度や入試情報についても解説

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カテゴリ:大学情報

東京医科歯科大学は東京都文京区にある国立の大学です。
本記事では東京医科歯科大学医学部の入試情報や入試傾向と対策について徹底解説しています。
記事内では偏差値や倍率、合格難易度についても解説しているため、受験を考えている方は必見の内容となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

東京医科歯科大学の基本情報


東京医科歯科大学の基本情報についてご紹介します。

東京医科歯科大学医学部の定員・生徒数・住所

定員 90名
生徒数 医学科/636人   保健衛生学科/382人
住所 〒113‐8510 東京都文京区湯島1‐5‐45

医学科は男子の割合が高く、保健衛生学科は女子の割合が高くなっています。

東京医科歯科大学医学部の入試情報

東京医科歯科大学の入試情報についてまとめました。

入試日程や合格最低点

【入試日程】

学科 入試区分 日程
医学科 一般選抜前期 共テ:1月13日~1月14日
個別:2月25日~2月26日
一般選抜後期 共テ:1月13日~1月14日
個別:3月12日~3月13日
保健衛生学科看護学専攻 一般選抜前期 共テ:1月13日~1月14日
個別:2月25日~2月26日
保健衛生学科検査技術学専攻 一般選抜前期 共テ:1月13日~1月14日
個別:2月25日~2月26日
一般選抜後期 共テ:1月13日~1月14日
個別:3月12日~3月13日

東京医科歯科大学医学部はどの学科も入試日程が同じになっています。
【合格最低点】

学科 合格最低点
医学科 370.00/540
保健衛生学科看護学専攻 601.10/860
保健衛生学科検査技術学専攻 629.40/1080

医学科の合格最低点は370点となっており合格するには高い点数が求められます。

共通テスト・二次試験の配点

共通テストにおける科目と配点について前期日程・後期日程別にまとめました。
【共通テスト前期】

教科 英語 数学 国語 理科 地歴・公民 合計
配点 40 40 40 40 20 180

【共通テスト後期】

教科 英語 数学 国語 理科 合計
配点 125 125 125 125 500

前期日程では科目数は後期日程より多いですが、配点は少なくなっています。
後期日程では一つずつの科目の配点が大きくなっています。
英語の試験では、リーディングが重視されている傾向にあります。
リーディングの学習に力を入れると良いでしょう。
二次試験における科目と配点について前期日程・後期日程別にまとめました。
【二次試験前期】

教科 英語 数学 理科 面接 合計
配点 120 120 120 360

【二次試験後期】

教科 小論文 面接 合計
配点 100 100 200

一次試験の後には二次試験が行われます。
前期日程では面接に加えて英語・数学・理科の学力試験が行われます。
後期日程では面接に加えて、小論文が出題されます。
日頃から練習しておくことをおすすめします。

東京医科歯科大学医学部の学費・奨学金


東京医科歯科大学医学部の学費、奨学金についてまとめました。

学費・授業料

年次 学費(入学金+授業料)
1年次 924,960円
2年次 642,960円
3年次 642,960円
4年次 642,960円
5年次 642,960円
6年次 642,960円
合計 4,139,760円

東京医科歯科大学医学部の6年間の総学費は、4,139,760円です。
この金額には教材購入費や、施設利用費等の追加費用も含まれ、総額はおよそ430万円程になります。
学費について、2020年度から11万円程高くなっていますが、私立大学に比べると国立大学である東京医科歯科大学は比較的安くなっています。

奨学金

東京医科歯科大学の学生が利用可能な奨学金は3種類あります。
それぞれの奨学金について金額や人数、対象者についてまとめました。
【研究者早期育成コース進学学生対象の奨学金】

金額 月額80,000円
人数
対象者 大学院医歯総合研究科博士課程医学研究者早期育成コースまたは歯学研究者早期育成コースへ入学する者

【研究者養成コース進学生対象の奨学金】

金額 月額100,000円
人数 4名
対象者 強い研究の意欲を持ち、研究者として研究を継続し、当該研究内容の50%以上医学研究を行う医師を有する者であり、かつ研究者早期発育コース進学学生対象の奨学金を給付されない者

【修学支援基金】

金額 詳細はお問い合わせください。
人数 詳細はお問い合わせください。
対象者 何かしらの経済的自由によって学費の支払いが困難な学生に対して、給付を検討。

奨学金制度により学費を抑えることができるようになっています。

東京医科歯科大学医学部の難易度・偏差値


東京医科歯科大学医学部の難易度や偏差値についてご紹介します。

医学科の偏差値・倍率

日程方式 偏差値 倍率
前期日程 74 3.9
後期日程 78 15.7

医学科の偏差値は、75前後で他の大学と比べても高いことがわかります。
後期日程では前期日程よりさらに高く、78となっており、倍率に関しても15.7倍と非常に高くなっています。

保健衛生学科の偏差値・倍率

専攻 日程方式 偏差値 倍率
看護学専攻 前期日程 62 1.8
検査技術学専攻 後期日程 60 2.2
後期日程 62 4.4

保健衛生学科の偏差値は60くらいとなっています。
倍率は3.0〜3.6倍程度です。

東京医科歯科大学医学部を他の医学部大学と比較すると?

東京医科歯科大学医学部の偏差値は、他の大学と比べても非常に高い水準にあるといえます。
東京医科歯科大学医学部と同じくらいのレベルの大学は、大阪大学と山梨大です。
東京医科歯科大学医学部より偏差値の高い大学は、東京大学と、京都大学のみとなっています。
東京医科歯科大学医学部は、全国の医学部の中でも偏差値は非常に高く、受験生にとっては合格難易度の高い難関校となっています。
このため、受験の際には、何事にも屈しない覚悟で、徹底した対策と学習に全力を尽くしましょう。

東京医科歯科大学医学部の入試傾向と対策


東京医科歯科大学医学部の入試傾向と対策についてまとめました。
是非、勉強をする際には参考にしてみてください。

英語の傾向と対策

出題の文章は最近の雑誌や、学会誌が多く、医学関連や動物の生態、進化、行動など多岐にわたる興味深いトピックが選ばれています。
2022年度の出題は、電子レンジ調理の安全性に関するもので、やや専門的な用語が多く、文脈から推測しながらの読解が求められました。
同意表現や名詞の内容説明、内容真偽は、英語の読解力が試され、基本的な語彙力があれば、同意表現は比較的回答しやすいですが、一部の難解な語句や異なる意味のものもありました。
名詞の内容説明は文章の流れを理解すればほぼ迷うことなくできますが、内容真偽では大きな文脈を理解できるかが問われます。
年度最後の設問は、字数制限のある記述問題で、キーワードの使用が指定されています。
文章には難解な表現が少なく、語注がなくても、文脈からの理解が期待されます。
文章自体は全体として読みやすく、分量に臆することなく読み通す力が最も必要です。
解答のポイントは、英語・日本語で内容を的確に説明することであり、これには日本語、英語両方のスキルが必要です。
試験時間は文章の長さと、記述量を考慮すると余裕がない為、賢明で計画的な対策が求められます。
文章の長さを考慮すると、最終的には速読力が重要です。
ただし、内容真偽の解答数や記述内容の説明においては、正確な速読が不可欠です。
これには英文の構造や、文法に精通し、文型や修飾語句、節の意味や役割を即座に理解する能力が必要です。
はじめは速度よりも正確な英文分析を重視し、読解の問題演習や、予習で単語の意味や語法、文法事項の確認を徹底しましょう。
同じ動詞でも不定詞と現在分詞では意味が異なるため、形を見て解釈ができるようになるまで、練習が必要です。
そして、英語の語順をそのまま理解する読み方を心がけ、目を戻さずに先へ進めるよう練習しましょう1文1文を読むだけでなく、全体の展開や、各段落の役割を把握することが不可欠です。
英文に慣れるためには多くの文を読み、仕上げ期には実際の試験と同じ長さのものを読むことが役に立ちます。

数学の傾向と対策

出題範囲は、「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(ベクトル、数列)」で、2021年度は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮して、「発展的な学習内容からの出題はしない」こととなりました。
特殊な知識やアプローチは少なく、学習者に適した工夫が施されています。
微分・積分法からの問題が多く、3問のうち少なくとも1問がこの分野からの出題です。
標準以上の内容で、よく練られた難問であり、通常の入試問題よりもさらに高度な理解が求められるものです。
各問に誘導がついていても、90分の試験時間で完璧な回答は難しかもしれません。
問題の趣旨を理解し、柔軟な思考で誘導に従えるように心がけましょう。
通常の問題集で、各カテゴリーの一般的な出題パターンを整理することが役に立ちます。
この過程で、公式や定理、解法手順を重点的に学ぶことがカギとなります。
特に微分方法では、基本的な解法だけでなく、高度な内容も整理しておくことが大切です。
また、標準以上の難易度の問題集で、応用力を養うことも大切です。
数値計算はもちろん、三角関数や、対数関数を含む計算、等差・等比数列の和計算など、高校数学の幅広い計算に対応できるようにしましょう。
複雑な計算では先をみこし、効率的に処理するスキルが求められます。
日常の学習で、慎重に計算する一方で、代表的な式変形や、計算の省略法をしっかり整理しておくことが重要です。
計算力は地道な努力の積み重ねが肝心ですので、毎日の努力を怠らないようにしましょう。
平面・空間図形や微分方法の問題では、図やグラフの活用が極めて重要です。
幾何学的なアプローチが計算の効率化に繋がることもよくあります。
日頃から、積極的に図やグラフを活かせるように心がけましょう。

物理の傾向と対策

出題範囲は「物理基礎・物理」で、2021年度は新型コロナウイルス感染の影響を考慮し、「原子」が出題範囲から外れました。
通常、力学を中心とした大問1と、その他の分野から1題が出題され、近年では力学・電磁石からの問題が増えています。
取り上げられるテーマは新しいものではないですが、条件設定により、断片的な知識では難解な問題となっています。
状況の正確な把握と倫理的分析が要求され、計算過程が複雑で場合分けや近似計算が必要など、数学的処理の能力が問われることが多いです。
全体的には標準的ですが、1部の小問は標準を超える難易度があり、問題文を注意深く読む習慣が必要です。
公式の暗記だけでは東京医科歯科大学の問題を対処することは難しいです。
公式の誘導過程や考え方、意味を理解し、物理的なイメージをもつことが重要です。
標準的な問題集を使って繰り返し演習し、問題の設定を変えた場合に物理量の関係を考えるなど、状況の把握力や分析力を高めるトレーニングが役に立ちます。
また、物理量の関係をグラフで表す練習も必要です。
基礎的な知識と倫理的な思考力を問題集で身に着けたら、過去問に取り組むとともに、問題の状況や、条件を追加して考えることで、思考力も深めましょう。
計算力が求められる難しい問題もありますが、そのレベルの慣れておくことが大切です。
今年度から答えだけを書く出題形式が見られますが、解答までの過程の記述も求められています。
回答欄は限られているため、細かい式の変形は必要ありませんが、正確な計算力と最後まで粘り強く計算する力が必要です。

化学の傾向と対策

出題範囲は「化学基礎・化学」であり2021年度は新型コロナウイルスの影響で「高分子化合物の性質と利用」が除外されました。
通常、知識を問う問題だけでなく、思考力や化学的な洞察力を試す問題が多いです。
2022年度の尿試験紙を用いた検査におけるビタミンCの影響や、2021年度のレドックスフロー電池、2020年度の中性脂肪濃度など、教科書では珍しい題材が頻繁に出題されます。
しかい、文章をしっかり読むことができれば、それほど難しい問題ではないので、冷静に対処できるように心がけたいです。
難易度は標準からやや難しく、受験生の水準から考えると高得点が期待されます。
取り上げられている題材は、高校の化学教科書ではあまり見かけないものもあるので、難しい問題にも挑戦しておくとよいです。
出題範囲は主に論述問題や計算問題が中心となっています。
特に計算問題では、過程も求められるので問題演習では答えのみではなく、途中式やつなぐ文章の記述練習が大切です。
グラフを読み取り考察する問題も多く出題されているため、グラフ問題演習も必要です。
反応速度や化学平衡に関する題材も多岐にわたり、中和反応や電離平衡、気体の状態方程式、ヘンリーの法則などが取り上げられています。
理論化学に基づいた出題が一般的で、酸化還元反応や無機化合物の性質、化学反応式が求められることがよくあります。
よく出てくる反応式はしっかり書けるようにしておきましょう。
沈殿生成反応や色の変化に関する知識も整理しておくと良いでしょう。
また、医療分野に関連した実験を扱った問題が多い為、暗記だけではなく学校の実験に積極的に参加し、観察力や、実験データの考察力を養うことも重要です。

生物の傾向と対策

出題範囲は「生物・生物基礎」で2021年度は新型コロナウイルス感染症の影響により、「生態と環境」が出題範囲から外れた。
通常、大問2・3題では複数の分野からなる、総合問題が出題され、仮説の妥当性や実験の組み立て方、データ変換など多岐にわたる問題がよく出題されます。
知識問題では教科書以上の理解が求められ、問題文を十分に理解しないと難しい論述問題や描図問題が出題されます。
字数制限のない論述問題では、実験や表を絡めた考察問題、実験計画、計算問題が出題され、手際よく問題を解く力が求められます。
年度によっては相当難易度が高い問題もあり、時間不足で回答できない可能性もあります。
広範な学習が必要で現象を図やグラフと結び付けて理解することが不可欠です。
図説や図の豊富な参考書を利用して学習すると良いでしょう。
問題文は内容が濃く、未知のテーマも含まれているため問題演習だけではなく、医学や生物関連、環境問題に関する記事も読み、未知のテーマに対する読解力を養いましょう。
短時間で簡潔で的確な文をまとめる論述力が必要なので論述問題にと力み、キーワードについて簡潔にまとめる練習も行ってください。
毎年出題されるグラフや、図を書く問題に備え、代表的なものはノートに写し、理解しておくことが重要です。
実験を計画し、表やデータを解析、考察する問題もよく出題されます。
教科書や模擬試験の実験についての基本操作や意味、器具の名称を整理し、データから仮説を立てて、検証する方法を考える習慣を身につけましょう。

東京医科歯科大学医学部に合格するなら医進の会


東京医科歯科大学医学部の入試は、他大学の医学部に比べて競争率が非常にく、いかに失点を減らし高い点数を得ることができるかどうかが重要となります。
そのため、理系の受験生が苦手とする国語や英語といった文系科目においても、ミスを減らすための対策が必要です。
東京医科歯科大学医学部に合格するなら医進の会をおすすめします。
医進の会では、完全個別授業を行っており、苦手科目のみ受講することも可能です。
また、医学部合格を目指す学生にとって塾・予備校で最も重要なのは「講師の教育力」です。
後払いの月謝制度で提供される授業では、超一流のプロ講師が完全にカスタマイズされた個別テキスト、個別カリキュラム、そして個別授業を提供します。
医学部専門のチューターによる質問対応などのサポートもついており、その結果、医学部合格率が圧倒的に高くなっています。
医進の会では、東京医科歯科大学医学部への合格までの道のりを丁寧にサポートいたします。
興味を持たれた方は随時新規面談、体験授業も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

まとめ


今回は東京医科歯科大学医学部の解説をいたしましたがいかがでしたでしょうか。
東京医科歯科大学医学部は、医学の分野で高度な教育を提供し、医療や、歯科医療の分野での専門的な知識と技術を身につけることができます。
本記事を通して東京医科歯科大学医学部が気になられた方は是非検討してみたください。
レベルの高い大学ですのでしっかりと対策をして試験に挑むようにしましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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