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山梨大学医学部の難易度や偏差値・倍率は?学費や奨学金、傾向や対策も解説

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カテゴリ:大学情報

山梨大学医学部は山梨県中央市にある国立大学です。
本記事では山梨大学医学部の基本情報や受験情報について詳しくまとめています。
また、偏差値・倍率などの合格難易度や、科目別の入試傾向・対策方法についても徹底解説しています。
山梨大学医学部の受験を考えている方は是非参考にしてください。

山梨大学医学部の基本情報


まずはじめに山梨大学医学部の基本情報についてまとめました。

生徒数や定員は?

定員数と生徒は以下の通りです。

学科 募集定員 入学者数 収容定員 在校生数
医学科 125名 125名 750名 753名
看護学科 60名 60名 240名 241名

上記は2023年度のデータになります。
医学科の募集定員は、看護学科の2倍程となっています。

キャンパスの場所や学科は?

キャンパス情報と医学部の学科についてご紹介します。

キャンパス 山梨大学  医学部キャンパス(医学部・附属病院)
住所 〒 409-3898
山梨県中央市下河東1110番地
アクセス 「甲府駅」からJR身延線に乗り換えて「常永駅」で下車、常永駅から徒歩約15分
学科 ・医学科
・看護学科

山梨大学医学部キャンパスは、JR身延線の常永駅より徒歩15分です。
キャンパスには附属病院が隣接されており、基礎研究棟や臨床講義棟といった学修の際に使われる施設が立ち並んでいます。
また、山梨大学医学部には医学科だけでなく看護学科も設置されているため、看護学科教育研究棟があります。
その他にも食堂やコンビニ、スターバックスが敷地内にあり、利便性の高いキャンパスとなっています。

山梨大学医学部の特色

山梨大学医学部は医学科と看護学科を設置しており、現代の医療や医学を担うことのできる優れた医師・看護師の育成を目指しています。
医学科では、幅広い知識と高度な技術の習得に加えて、豊かな人間性の養成を重視した教育プログラムを用意しています。
また、学内の教授による講義以外にも、外部講師や現役の医師による講義を受講することができます。
看護学科では、幅広い視野を持ち高い倫理性を身につけた看護師の育成を目的としており、実践的な看護教育を行っています。

山梨大学医学部の入試情報


次に、山梨大学医学部の入試情報についてまとめました。

入試スケジュールや合格最低点は?

入試日程と合格最低点についてご紹介します。

入試日程

2024年度入試の日程は以下の通りです。

試験種別 学科 出願期間 試験日 合格者発表
一般選抜
(前期日程)
看護学科 令和6年1月22日(月)~2月2日(金) 令和6年2月25日(日) 令和6年3月6日(水)
一般選抜
(後期日程)
医学科
看護学科
令和6年1月22日(月) 【医学科】
令和6年3月12日(火)、13日(水)
【看護学科】
令和6年3月14日(木)
令和6年3月21日(木)
【医学科第1段階選抜表】
令和6年2月14日(水)
学校推薦型選抜Ⅰ 看護学科 令和5年11月1日(水)
~11月9日(木)
令和5年11月18日(土) 令和5年12月8日(金)
学校推薦型選抜Ⅱ 医学科 令和5年12月13日(水)
~12月21日(木)
令和6年2月9日(金) 【第1段階選抜発表】
令和6年2月6日(火)
【最終合格発表】
令和6年2月13日(火)

医学科では、一般選抜(後期日程)・学校推薦型選抜Ⅱが実施されます。
看護学科では、一般選抜(前期日程・後期日程)・学校推薦型選抜Ⅰが実施されます。
一般選抜について、医学科は後期のみとなっていますので注意してください。

合格最低点

2023年度入試の一般選抜(共通テスト)の合格最低点について、学科別にまとめました。

学科 配点 最高点 最低点 平均点
医学科
(後期日程)
1,100 1030.0 842.5 940.8
看護学科
(前期日程)
800 594.0 472.0 509.6

医学科と看護学科の合格最低点を比較すると、配点の違いはありますが医学科の方がかなり高いようです。
医学科では、合格するためには配点に対して最低でも8割程得点しなければなりません。
看護学科については、最高点・最低点・平均の点数にそれほど大きな差はありません。

山梨大学医学部受験の配点

医学部の一般選抜の試験科目と配点について説明します。

共通テスト

医学部の一般選抜では一次試験に共通テストが実施されます。
共通テストの試験科目について学科別にまとめました。

医学科(後期日程)
教科 科目 配点
国語 国語 200
地歴
公民
世界史B、日本史B、地理B、倫理,政治・経済から1科目 100
数学 数学ⅠA、数学ⅡB 200
理科 物理、化学、生物から2科目 200
外国語 英語 200
合計 900
看護学科(前期日程・後期日程)
教科 科目 配点
国語 国語 200
地歴
公民
世界史A、世界史B、日本史A、日本史B、地理A、地理B、現代社会、倫理、政治経済、倫理,政治経済から1科目 100
数学 数学ⅠAは必須
数学ⅡB、簿記、情報から1科目
200
理科 物理基礎、化学基礎、生物基礎、地理基礎から2科目
または物理、化学、生物、地理から1科目
100
外国語 英語 200
合計 800

医学部では、5教科7科目の合計900点満点となっています。
看護学科では、5教科6〜7科目の合計800点満点です。
看護学科では数学ⅡBの代わりに簿記または情報を選択することができます。

二次試験

一般選抜の二次試験(個別試験)について、学科別にまとめました。

医学科(後期日程)
教科 科目 配点
数学 数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B 600
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目 1000
外国語 コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ 600
面接 集団面接※個人面接を行う場合があります。 100
合計 2300
看護学科(前期日程)
教科 科目 配点
小論文 200
面接 個人面接 200
合計 400
看護学科(後期日程)
教科 科目 配点
面接 個人面接を2回行います。 400

学科や日程により試験科目や配点が異なります。
詳しくは大学公式HPをご確認ください。

山梨大学医学部の難易度は?


ここからは山梨大学医学部の合格難易度について解説します。

山梨大学医学部の偏差値

医学部の偏差値と共通テスト得点率です。

学科 試験種別 共通テスト得点率 偏差値
医学科 一般選抜
(後期日程)
86% 67.5
看護学科 一般選抜
(前期日程)
60%
一般選抜
(後期日程)
66%

医学科と看護学科を比較してみると、医学科の方が共通テスト得点率は圧倒的に高く、偏差値についても67.5とかなり高いようです。
医学科の偏差値67.5という数値は、国公立大学医学部の偏差値の中では高い部類に入るでしょう。
看護学科については、前期に比べて後期の方が共通テスト得点率は高く、求められる学力も高いようです。

山梨大学医学部の倍率

医学部の倍率を学科別にまとめました。

学科 試験種別 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 倍率
医学科 一般選抜
(後期日程)
90 1,333 341 103 12.9
看護学科 一般選抜
(前期日程)
30 82 77 34 2.3
一般選抜
(後期日程)
5 61 25 7 3.6

医学科では、募集人数が90人と一般選抜の後期日程としては多いものの、志願者数が1,333名となっており、倍率は12.9倍とかなり高い数値となりました。
例年、医学科の倍率は10~15倍程度で推移しています。
看護学科では、前期日程の倍率が2.3倍で、後期日程は3.6倍でした。
後期日程の倍率の方が高くなっていますが、募集人数が5名であることを考えると妥当といえるでしょう。

他の大学と難易度を比較すると?

山梨大学医学部の偏差値の順位は、全国にある医学部82校中6位と上位に属しており、非常にレベルの高い医学部であることがわかります。
山梨大学医学部と偏差値が近い医学部は、千葉大学、三重大学、鹿児島大学などが挙げられます。
山梨県内に医学部は山梨大学医学部のみとなりますので、山梨県内で医学部を目指している受験生は山梨大学医学部を選択することになりますが、同程度の偏差値または少しレベルを下げて受験を検討する場合は前述した大学が候補となるでしょう。
倍率については12.9倍と、後期試験を実施している医学部の中では平均的であり、狙い目だといえます。
しかし、近年は後期試験を実施している医学部が減ってきているため、今後山梨大学医学部に注目度が高まり倍率も高くなる可能性が十分あります。
そのため、難易度はさらに高くなると考えられ、進学を目指している受験生は高い学力を身につけておく必要があるといえるでしょう。

山梨大学医学部に入るには?入試傾向と対策


山梨大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

数学の傾向と対策

数学は数学Ⅰ〜Ⅲ・A・Bから出題されています。
微分・積分法から多く出題されていますが、様々な分野が融合された内容となっています。
確率問題は独特で、計算力が必要とされます。
証明問題が出題されることも多くあり、図示問題が出題されている年もあります。
問題の難易度としては、標準から難しいレベルで典型的な問題から、簡単には解答できない問題も見られます。
計算量や記述量も多くなっているため全体を見て、自分が解ける問題から解いていくようにしましょう。
記号や用語の定義、よく使われている定理や公式などについてはきちんと覚えておくようにし、さらに応用できるようにしておきましょう。
かなり複雑な計算を必要とする問題も出題されているため、計算力を養っておくことが必要で、それによって明暗が分かれる可能性があります。
複雑な計算問題では問題の見通しを立て要領よく処理しましょう。
証明問題では当然ですが、記述式の問題では答えを出すだけでなく、解答に行きつくまでの思考過程を答案にまとめられるようにしておきましょう。
図示問題も出題されるため、分かりやすいように図をかく力も必要です。
教科書や参考書などを使い、十分に対策をしておきましょう。

物理の傾向と対策

物理試験は、問題の難易度はそれほど高くありませんが、時間に余裕はありません。
試験時間は、理科2科目で120分となっています。
解答形式は記述式です。
物理基礎・物理から多く出題されています。
広範囲からの出題が見られ、全般的に満遍なく理解しておく必要があります。
計算の過程や、考え方を記述する事が求められます。
論述問題では、字数の制限が設けられていないため、自分で適切な分量を考え、過不足なく論述しなくてはいけません。
物理試験の対策として、まずは教科書で基本的な内容を学習するようにしましょう。
教科書の内容を自分なりに分かりやすく要約する学習方法も効果的です。
自分に合ったやり方で学習するようにしましょう。
過去に出題された問題からどのように対応していくのか対策を練っておきましょう。
得意不得意があると思いますが不得意な分野を克服するために得意分野のやり方を不得意分野に応用していくことで克服することができるでしょう。
どの分野においても物理的な思考であったり、理解力を必要とする問題が多くあるので、このような学習方法・姿勢は大切です。
時間に余裕があるわけではないので自分の解ける問題を確実に解いていくようにしましょう。

化学の傾向と対策

標準レベルのものから難しいレベルの難易度の問題があります。
難しい問題もあるため分からない問題は捨てるようにしましょう。
大問数は3問で試験時間は理科2科目で120分です。
解答形式は記述式です。
理論に関する出題が多いです。
出題される範囲は、化学基礎と化学です。
出題範囲の3分の1が有機分野で、3分の2が理論分野となっています。
化学反応式や計算問題の構成は標準的です。
無機物質に関する問題は単に知識を暗記しておくのではなく、なぜその性質が変化や出現するのかについても理解しておくようにしましょう。
計算問題では、途中式を書かされる問題も多くあります。
過不足なく、論述問題や、化学反応式、計算式を記述するようにしましょう。
理論分野では化学平衡と平衡移動の問題がよく出題されています。
電池・電機分野では変わった視点からの設問がされるので、化学反応式だけでなく、内容を理解するようにしましょう。
酸・塩基、中和の部分もきちんと学習しておくようにしましょう。
気体の計算では分圧を中心として理解度を高めておくようにしましょう。
水蒸気は、出題の頻出は低いですが、応用問題の対策が必要です。
全体としては基本的なレベルの問題が多く、難問も出題されていますが、基礎力を備えていれば解ける問題もあるので、落ち着いて問題に取り掛かるようにしましょう。

生物の傾向と対策

生物は生物基礎・生物から出題されています。
体内環境から出題されることが多く、人に関する内容の問題が出題されることが多いです。
2018・2020年度は植物の反応から2019年度には光合成からといった植物分野から出題されることもあります。
どの分野においても、偏りなく学習しておく必要があります。
論述問題では字数制限がなく自分で適切な文章量を考え解答する必要があります。
基本的に標準レベルの問題が多いですが、論述問題の出題は合否を左右することがあるので気を付けておきましょう。
知識を暗記するだけでなく、応用力や、思考力も求められます。
説明したり、理由を述べるときには曖昧な記憶ではいけないので、教科書に書かれている内容をきちんと理解しておくようにしましょう。
用語ノートを作成することも効果的です。
これは知識が定着するだけでなく、論述の対策にもなります。
過去問なども利用し、本番のつもりで制限時間も気にしながら、誤字・脱字をせず問題を解けるように練習しておきましょう。
教科書に出てくる代表的なグラフは理解しておく必要があります。
また、最近のニュースや、記事にも目を通しておくようにしましょう。
特に医療に関する分野には注意して見ておくようにしましょう。
試験時間に対して論述量が多いい印象があるため、難易度は決して簡単なものではありません。

山梨大学医学部の学費・授業料


山梨大学医学部の、学費・授業料についてご紹介します。

学費・授業料

年次 金額
1年次 817,800円
2年次 535,800円
3年次 535,800円
4年次 535,800円
5年次 535,800円
6年次 535,800円
合計 3,496,800円

学費は上記の通りです。
入学金は国公立大学医学部で定められている通り282,000円となっています。
これらの学費とは別で、同窓会費等を払う場合があります。
授業料についても、国公立大学医学部で定められている通り、535,800円です。
6年間では、3,496,800円となります。
私立大学に比べるとかなり安い学費となっています。
山梨大学医学部では、入学金と授業料のみの支払いで、その他教材費などの必要最低限の金額のみとなっています。

奨学金

山梨大学医学部には学費の負担を軽減させるための奨学金制度があります。
利用できる奨学金は全部で4種類です。

奨学金名 特別待遇学生授業料免除制度
金額 後期分授業料全額 267,900円
人数 4人
対象者 最終学年で学業成績が優れており、人物優秀であると認められた者。また、在籍中に懲戒処分を受けていない者。
奨学金名 大村智記念基金奨学金
金額 一時金 300,000円
人数 4人
対象者 在学中での成績等による選考
奨学金名 仲田育成事業財団奨学金(包括連携協定)
金額 一年間月額 30,000円
人数 外国人他学部含め6人
対象者 留学生を除いた学部学生であり、人物・学業が優秀で経済的理由により修学が難しい学生
奨学金名 修学支援事業経済的支援奨学金
金額 一時金 133,000円(各学期の授業料の1/2)
人数 他予算の範囲内(各学期で10人以内、または年間で20人以内)※ただし、一年度内で奨学金給付は1人1回までとする
対象者 外国人留学生を除いた学部学生のうち、全額免除基準を満たす半額免除学生

山梨大学医学部の学費は国公立であることから他の私立大学に比べると安くなっていますが、6年制ということもあり、学費の負担を少しでも減らしたいという方は多くいるのではないでしょうか。
上記の奨学金を利用すると学費への負担を少しでも軽減させることができますのでご検討ください。

山梨大学医学部に合格するなら医進の会


山梨大学医学部に合格するなら医進の会です。
山梨大学医学部は全国で見ても非常にレベルの高い大学となっています。
そんな山梨大学医学部合格を目指すなら、十分に対策をする必要があります。
そこで医進の会では一人一人のニーズに合わせた授業を超一流プロ講師が提供しています。
テキストも個別オーダーで自分のレベルに合った学習を行うことができます。
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まとめ


今回は山梨大学医学部について解説いたしましたがいかがでしたでしょうか。
山梨大学医学部は偏差値も高く、試験の難易度も難しい為、合格するのが難しい医学部がある大学だと言えます。
敷地内の設備も整っており、人気の大学となっています。
本記事を通して山梨大学医学部に興味を持たれた方は、本記事を参考にしながら、是非受験を検討してみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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