有料自習室で危険を回避するポイント!危険な理由や事例などを解説
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カテゴリ:基礎知識
「有料自習室はどのような施設?」「有料自習室が危険と言うのは本当?」「有料自習室を利用するときのポイントは?」
上記のように、有料自習室の利用についてお悩みではないでしょうか。
有料自習室は他の利用者とのトラブルなど、さまざまな危険が考えられます。
そこで、今回は有料自習室の特徴、危険と言われる理由や具体的な内容、対策まで解説します。
さらに、有料自習室以外で勉強できる施設もご紹介します。
有料自習室など、自習スペースをお探しの際は、ぜひ参考にしてください。
- 有料自習室とはなにか
- 有料自習室のリスク・危険性
- 有料自習室のリスクを抑える方法
有料自習室とは?
有料自習室とは、主に勉強をしたい人に向けて開放している施設です。
ただし、図書館のように無料ではなく、1時間あたりの料金や月単位での利用料金が決まっています。
有料自習室の費用
また、有料自習室はスタッフが常駐する有人営業の施設と、スタッフが常駐しない無人営業に分類できます。
さらに、固定席で利用する施設、自由席で利用する施設など、座席の利用方法も施設によって異なります。
一般的に有人営業の施設かつ固定席のケースが最も料金が高いです。
一方で無人営業の施設かつ自由席のケースは料金が安くなります。
自由度が高いのは、無人営業で自由席の施設となりますが、さまざまなトラブルが考えられます。
有料自習室が危険といわれる理由
有料自習室は図書館のような無料で利用できる施設よりも勉強に集中しやすいなどのメリットがあります。
しかし「危険」といわれることも少なくありません。
ここでは有料自習室が危険といわれる理由を2点に絞って解説します。
- 誰でも利用できるから
- スタッフが不在な場合が多いから
誰でも利用できるから
有料自習室は料金を支払えば誰でも利用できます。
なかには施設のマナーを守らない利用者がいたり他人に危害を与える利用者がいたりすることもあるでしょう。
飲食をする利用者が迷惑
特に多いのは施設利用のルールや一般的なマナーを守らない利用者です。
例えば、有料自習室によっては学習スペースと飲食スペースを分けている場合があります。
飲食スペースではない場所で飲食する利用者がいるなど、他の利用者に迷惑をかける人もいます。
うるさい利用者も
また、必要以上に音を立てる利用者など、周りの迷惑を省みない人も少なからず存在します。
有料自習室は中学生や高校生、浪人生だけが利用するわけではなく、社会人も利用する場合があり、さまざまな人が利用することでマナーが悪い利用者も存在するわけです。
スタッフが不在な場合が多い
有料自習室はどの施設もスタッフが常駐しているわけではありません。
なかには24時間365日利用できる施設もあり、スタッフが常駐できない時間帯もあります。
スタッフがいない自習室では、先述したようなルールやマナーを守れない利用者が野放しになる可能性もあるでしょう。
スタッフがいない状況でルールやマナーが守れない利用者に注意できなければ、トラブルの長期化も予想されます。
トラブルの内容もさまざまであり、スタッフがいない場合には利用者同士で上手く解決できないことが多いでしょう。
有料自習室で考えられる危険やトラブルとは?
有料自習室では、さまざまな危険が考えられます。
主な危険を4つご紹介します。
- 物品や金銭の盗難被害
- 不審者などからの犯罪被害
- 他の利用者とのトラブル
- 災害発生時に適切な行動をとりづらい
あらかじめ確認し、対策を考えつつ有料自習室を利用しましょう。
物品や金銭の盗難被害
有料自習室を利用するうえでの危険として、物品や金銭の盗難被害が挙げられます。
先述のとおり、有料自習室には多くの人が出入りすることから、貴重品の盗難に遭う可能性があります。
また、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などを持ち込むと盗難被害に遭うことも考えられます。
高価な物品をより多く持ち込むことで盗難のリスクも高まるため、有料自習室を利用する際の持ち物も考える必要があります。
自分にその気がなくても、他の利用者から「高級品を見せびらかしている」と思われる行動も避けましょう。
不審者などからの犯罪被害
不審者からの犯罪被害も考えられます。
有料自習室は施設によって早朝や夜間の利用も可能であり、時間帯によっては不審者が出没しやすいです。
人通りの多い場所に立地する施設であれば、不審者の侵入の可能性も低いと考えられます。
しかし、不審者は人通りの少ない施設や施設の利用者が少ない時間帯を狙うこともあるでしょう。
特に女性が一人で利用する際は、不審者への対策が必要です。
場合によっては利用を中止することも視野に入れなければなりません。
他の利用者とのトラブル
有料自習室はさまざまな利用者がいるため、利用者同士のトラブルも考えられます。
先述したような施設のルール、一般的なマナーなどを無視する利用者もいます。
なかでも大声で会話する利用者、机や椅子を乱雑に扱う利用者などがいるとトラブルに発展しやすいでしょう。
また、複数人で利用することで防犯対策にもなりますが、友人同士で利用すると会話がはずむなど他の利用者の迷惑を省みない人もいます。
スタッフからの注意もしくは利用者同士が注意し合い、正しく利用できないとトラブルになりやすいです。
災害発生時に適切な行動をとりづらい
有料自習室を利用する際は、災害発生時に適切な行動をとりづらいです。
理由は普段利用しない施設であれば、避難経路が分からない点や適切な対応を思い出せない事が多いからです。
また、スタッフが在籍していても、スタッフが適切に誘導できないこともあるでしょう。
地震や火災など状況に応じ適切な行動をとるために、最低限必要な対策を考えておく必要があります。
日本は何かと災害が起こりやすいため、どの地域の有料自習室を利用する際も災害への備えが必要です。
有料自習室での危険を回避するポイント
有料自習室を利用する際はさまざまな危険が考えられるため、事前に回避するポイントを押さえておきましょう。
有料自習室での危険を回避するために、8つのポイントを解説します。
- できるだけ貸切スペースを選ぶ
- スタッフが常駐している施設を選ぶ
- 管理人(管理会社)の連絡先を確認する
- 現役生の場合は学生服で利用しない
- 気になることがあれば場所を移動する
- 貴重品の管理を厳重にする
- 避難経路を確認する
- 設備を綺麗に使用する
できるだけ貸切スペースを選ぶ
有料自習室で危険を回避するために、できるだけ貸し切りスペースを選びましょう。
貸切スペースは自分以外の利用者が入れないスペースであり、安全かつ集中しやすい環境です。
「貸切スペースは料金が高いのでは?」と思うかもしれませんが、格安で利用できる場合もあります。
「有料自習室」というくくりではなく、レンタルオフィスなどであれば貸切スペースを利用できることがあります。
さまざまな施設を検索し、貸切スペースの有無や料金比較をして探してみましょう。
近年では、自習室やレンタルスペースなどを手軽に検索できるアプリも増えているため、効果的に利用してみましょう。
スタッフが常駐している施設を選ぶ
トラブルや盗難被害を回避するために、スタッフが常駐している施設を選んでください。
スタッフが常駐することで、ルールやマナーを守らない利用者について相談できたり必要な処置を講じてくれたりするからです。
また、施設を使うにあたり、Wi-Fi接続や空調など勉強を快適に進めるために必要な環境面でのトラブル回避にもつながります。
有料自習室を快適に利用するためにもスタッフが常駐する施設を選びましょう。
ただし、例えば営業時間が6時から22時となっていてもスタッフ在籍が一部の時間帯になっている施設もあります。
スタッフの在籍時間も確認して、利用する施設を選んでください。
管理人(管理会社)の連絡先を確認する
有料自習室を利用するときは、管理人や管理会社の連絡先を確認しましょう。
施設にスタッフが在籍する場合であっても、スタッフの裁量によってトラブル解決のためにすぐに動けない可能性があるからです。
「管理人(管理会社)に確認してみます」と返答されてしまうと、本当に改善してもらえるか不安になるものです。
なかなかトラブルを回避できない場合は、管理人や管理会社に直接連絡し対策してもらうことも方法の一つです。
また、管理人や管理会社に連絡する際は、過去のトラブルやそのトラブルをどのように解決してきたかを確認すると、対応力が分かります。
現役生の場合は学生服で利用しない
現役生が有料自習室を利用する際は、学生服での利用を控えましょう。
現役生であれば、学校の帰りに有料自習室を利用することを考えるのではないでしょうか。
しかし、現役生が制服で施設を利用すると、在籍する学校が判明し悪質なケースでは個人の特定も考えられます。
悪質な利用者などに対策するためにも、有料自習室を利用するときは、個人の情報が分からない服装や持ち物にしましょう。
気になることがあれば場所を移動する
有料自習室を利用するときは、些細なことでも気になれば場所を移動してください。
有料自習室は高校生や浪人生などだけが利用するわけではありません。
社会人が利用することも
近年ではリモートワークなどから社会人も利用しやすい施設です。
社会人が利用している場合は、パソコンのキーボードを叩く音などが気になることも考えられます。
他にも利用者が多い施設であれば、快適に利用できないこともあるでしょう。
自分が勉強する際に気になることがあれば、場所を変えて集中できるスペースを確保しましょう。
場合によっては施設を変える必要もあります。
貴重品の管理を厳重にする
盗難防止のために、貴重品の管理を厳重にしましょう。
財布やスマートフォンなど、盗難されると被害が大きいものは目の届く範囲に置くことをおすすめします。
鍵付きのロッカーが設置されている施設であれば、貴重品などをロッカーに入れておくといいでしょう。
また、席を離れる際は貴重品やスマートフォンなどを机の上に置きっぱなしにせず、持ち運んでください。
避難経路を確認する
災害発生時にスムーズな避難ができるように避難経路を確認しておきましょう。
非常階段の位置や避難経路図などを確認することで、災害発生時の避難に活かせます。
また、施設によっては避難経路を示したプリントなどをもらえる場合があります。
プリントをもらったら実際に避難経路を確認すると、経路を記憶できるでしょう。
避難経路の表示やプリントをもらえなかった場合は、スタッフや管理人に確認してください。
設備を綺麗に使用する
他の利用者とのトラブルを回避するためにも、自分自身も設備を綺麗に使う必要があります。
机や椅子を乱雑に扱わず、ゴミが出たら持ち帰りましょう。
有料自習室は複数の人が利用する施設であり、他の利用者とトラブルになるのはマナーやルールを守れていない場合です。
他の利用者の行動や施設の使い方は気になると思いますが、自分自身も正しく使ってトラブルに発展しないようにしましょう。
学習塾に入会する
学習塾は講師から指導を受けたり自習スペースで勉強できたりできる施設です。
入会すると授業を受けてわからないことを解決できます。
また、専門的な指導を受けることで志望校合格や成績向上を目指せます。
他の受講生と切磋琢磨して目標に向かえる点も特徴です。
カリキュラムを決めたり受講料がかかったりすることを考慮する必要があるものの、勉強に集中できる環境です。
有料自習室やほかの施設で迷っている場合は、学習塾への入会を検討してみてはいかがでしょうか。
医進の会なら1科目からの受講が可能
基本的には独学で学習したいが、苦手科目は塾に通って指導を受けたいという方は医進の会がおすすめです。
1科目から受講でき、こだわりの個別ブースを用意しています。
プライベート感があり安心できつつ、集中もできる環境となっており、充実した学習時間を確保できること間違いなしです。
国公立大学医学部のチューターにも質問することができ、とっている授業以外の科目も無料でフォローしてくれるため自習の時間にわからない点があってもその場解決することができます。
無料の体験授業・面談はこちら無料電話問い合わせ
06-6776-2934
有料自習室以外の選択肢
有料自習室以外にも勉強をするスペースとして、さまざまな施設があります。
有料自習室が身近にない人、自宅以外の自習室を探している人、有料自習室の危険性について不安な方は参考にしてください。
- レンタルオフィス
- 電車のなか
- インターネットカフェ・漫画喫茶
- 公民館
- カフェ・ファミレス
- カラオケ店
- オンライン自習アプリ
レンタルオフィス
レンタルオフィスは、個室ブースや共有ブースを一定期間借りられる施設です。
時間制で対応している場合もあれば月額制の場合もあります。
レンタルオフィスは設備が充実しており、Wi-Fiやコンセント、プリンターなども利用できます。
また、比較的静かな場所であり、勉強にも集中できるでしょう。
施設や利用時間帯によっては利用者も少なく快適に過ごせる場合もあります。
一方で利用料金が割高である点や事前予約が必要な施設であること、飲食が禁止な施設がある点には注意が必要です。
デメリット・・・利用料金が割高、事前予約が必要
電車のなか
電車で学校や予備校に通っている場合は、移動中の電車のなかでも勉強ができます。
隙間時間を活用する勉強方法であり、短時間で集中して勉強できます。
余計な費用をかけずに勉強場所を確保できる点も特徴です。
一方で電車は時間帯によって混雑が予想され、また揺れたりすることも含め集中できないケースもあるでしょう。
Wi-Fiなどの設備が導入されていないこともあり、スマホを活用した勉強がしづらい可能性があります。
大きな教材を広げられない点にも注意が必要です。
デメリット・・・集中できない、教材を広げられない
インターネットカフェ・漫画喫茶
インターネットカフェや漫画喫茶は、インターネットや漫画を楽しめる施設です。
インターネットカフェや漫画喫茶は半個室や個室を利用でき、プライバシーが保たれます。
コンセントやWi-Fi、パソコンなども利用できます。
多くの施設は24時間営業であり、勉強したいときに利用できる点も特徴です。
ドリンクバーも利用料金に含まれており、水分補給をしながら勉強ができます。
しかし、利用料金が割高になるケースもあるため、予算内での利用を考える必要があります。
漫画やパソコンなど誘惑も多いため、人によっては集中できない可能性もあるでしょう。
デメリット・・・利用料金が割高、人によっては集中できない
公民館
公民館は地域の人々の交流を主目的とする施設です。
自習室として開放している公民館であれば無料もしくは格安で利用できる場合が多いです。
規模の大きな施設であれば、図書館や学習室など勉強に適した施設もあります。
ただし、公民館は営業時間が短く、自分が希望するときに利用できないこともあるでしょう。
場合によってはまとまった時間の勉強ができる土曜や日曜に開いていない公民館もあります。
予約が必要な場合があったり設備面が整っていない施設もあったりするため、事前に確認が必要です。
デメリット・・・自分が希望するときに利用できない
勉強カフェ・ファミレス
カフェやファミレスは基本的に飲食を楽しむ施設ですが、勉強を認めている店舗もあります。
飲食しながら勉強できる点が特徴で、適宜、水分補給や栄養補給ができます。
また、エリアによってはさまざまなカフェやファミレスがあり、好みに応じて選べます。
コンセントやWi-Fiなどの利用に対応していることもあるでしょう。
しかし、店舗や利用時間帯によっては混雑し、勉強に集中できない可能性があります。
ほかにも飲み物1杯で何時間も利用していると退店を促されることもあるでしょう。
デメリット・・・勉強に集中できない、退店を促される
カラオケ店
カラオケ店は歌やゲームなどを楽しめる施設です。
近年ではカラオケ店で自習したり作業したりする人もいます。
カラオケ店は個室が用意されており、防音対策もされているため、勉強に集中できます。
営業時間が長い店舗もあり、自分の予定に合わせて利用できるでしょう。
ただし、店舗によって料金が異なり、場合によっては割高になります。
防音対策がされているとはいえ、ほかの部屋から漏れてくる音が気になる場合もあるでしょう。
カラオケやゲームという誘惑が多い点にも注意してください。
デメリット・・・店舗によって料金が異なり、場合によっては割高
オンライン自習アプリ
オンライン自習アプリはインターネットを通じて、他の利用者と交流したり相互監視したりしながら利用できるサービスです。
勉強する場所は自分で選ぶ必要がありますが、アプリを起動しスマホなどのカメラをONにすると、利用者の様子が映し出されます。
自習室のような環境を再現できるサービスと考えるといいでしょう。
アプリを起動するとさまざまな機能やコンテンツを利用できることもあります。
ただし、利用料金がかかることやインターネット環境が必要なことにはご注意ください。
それから、あくまでもアプリサービスであるため、自己管理に頼る部分が大きいです。
デメリット・・・自己管理や環境を整える必要がある
まとめ
有料自習室は料金を支払って利用する自習室です。
勉強に集中しやすい環境であり、現役生や浪人生が利用する場合もあります。
しかし、有料自習室には本記事でご紹介したようなトラブルや危険が潜んでるため、十分に対策をして利用してください。
有料自習室が身近になかったり危険について不安な場合は、その他の施設を利用してみましょう。
そのなかでおすすめなのは、勉強に集中できる学習塾です。
学習塾では授業を受けるだけではなく、自習もできます。
この機会に、学習塾への入会を検討してみてください。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。