医学部留学を目指せる大学は?奨学金・補助金制度やおすすめの国についても解説
- 公開日
- 更新日
カテゴリ:基礎知識
本記事では、医学部留学のカリキュラムが整っている大学のご紹介や、医学部留学の際に役立つ奨学金・補助金制度について徹底解説しています。
また、医学部留学をするならおすすめの国5選をまとめています。
医学部留学に興味がある人は必見のコラムです。
- 留学制度が整っている大学5選
- 医学部留学におすすめの奨学金
- 医学部留学におすすめの国5選
留学制度が整っている大学5選
留学制度が整っている大学を医科で解説していきます。
岡山大学医学部医学科
休学せずに留学できる主なプログラムとして、語学留学、医学研究インターンシップ(研究プログラム)、海外臨床実習(低学年での見学型実習、高学年でのチーム医療参加型実習)があります。
語学研修・サマースクール(全学提供)
大学に付属する語学学校等(18コース)にて、集中的に英語の授業を毎日受講します。
現地の文化的な施設や観光スポットの訪問、フィールドワーク、他の学生との交流イベント等の課外活動もあり、英語を使用しながら現地のライフスタイルを楽しんで経験できるプログラムです。
医療系NZ短期留学プログラム(医療部提供)
オタゴ大学のキャンパス内にあるオタゴ大学附属語学学校での英語学習の他に、ニュージーランドの医療制度を講義や現地学生との交流などを通して学ぶことができます。
英語学習の他に、ニュージーランドの医療制度を講義や現地学生との交流などを通して学ぶことができます。
現地の医療制度講座、学生との交流、生物の保護施設の見学を行います。
医学研究インターンシップ
3年生を対象に、10~12月の3か月間、研究室に所属し最前線の研究に参加する体験プログラムを運用しています。
学内の研究室に加え、学外や海外の世界最短の研究室での研究にも参加できます。
海外臨床実験
診療参加型臨床実習を推進している一環として、低学年での医療ボランティア(1~3年)や臨床実習体験コース(4・5年)があります。
6年次の選択制臨床実習では、チームの一員として診療参加型臨床実習に参加できます。
横浜市立大学医学部医学科
海外経験を通して、新しい時代に活躍できるグローバルな医療人を育成するために、在学中に3人に1人以上の学生が海外留学や国際交流プログラムなどへの参加を経験することを目標としています。
横浜市立大学医学部医学科には、4年次生対象のリサーチ・クラークシップ、5・6年次生対象・クリニカル・クラークシップなどの留学プログラムが用意されています。
短期海外研修
ブリティッシュ・コロンビア大学 | ハワイ大学 | シンガポール国立大学 | |
---|---|---|---|
募集人数 | 制限なし | 制限なし | 各期間5名ずつ、計18名 |
対象学年 | 4,5年生 | 3~6年生 | 5,6年生 |
期間 | 7月中旬~8月中旬/1か月 | 8月中旬~/1週間 | ①6月末~7月 ②8月末~9月 ③10月 |
費用目安 | 約70万円※1 | 約35万円※1 | 約40~50万円※1 |
※1:渡航費、宿泊費、保険料、生活費、プログラム参加費等含む
海外研修中の1日のスケジュールの目安は、7:00~8:00に起床し朝食を済ませ、9:00から講義や実技プログラムを行います。
12:00~13:00に昼食休憩を挟み、13:00~17:00まで講義と実技プログラムを行った後、帰宅し夕食を取ります。
19:00以降は自由時間を過ごせますので、充実した日々を送れるでしょう。
クリニカル・クラークシップ
対象学年 | 5.6年次生 |
---|---|
期間 | 3月~4月/2週間~4週間 |
単位 | 病棟実習 |
費用目安 | 約30~60万円 ※渡航費、宿泊費、保険料、生活費、プログラム参加費等含む |
派遣先・派遣可能人数 | ・Nemours 小児病院:2名 ・ストラスブール大学:2名 ・ルーヴァン・カトリック大学:1名 ・【交換留学】パリ・シテ大学:2名 ・【交換留学】タマサート大学:2名 ・MDアンダーソンがんセンター:2名 ・カリフォルニア大学サンディエゴ校:2名 ・スタンフォード大学:2名 ・コロンビア大学:1名 ・英国大学医学部における臨床実習:1~2名 ・ミュンヘン大学:1名 |
海外の医療現場で実際の業務に近い臨床実習を行い、病棟実習の単位を取得することができるプログラムです。
1日のスケジュールの目安は、6:00~7:00に起床と朝食を済ませ、通学し、8:00からカンファレンスを始めます。
9:00から回診や病棟業務の補助を学び、12:00~13:00は昼休憩を挟みます。
13:00からは手術見学などを行い、医療システムの違いを実感することができます。
18:00に帰宅し、その後は自由時間を過ごすことができます。
リサーチ・クラークシップ
対象学年 | 4年次生 |
---|---|
期間 | 4月~7月中旬/3か月~3か月半 |
単位 | 研究実習(リサーチ・クラークシップ) |
費用目安 | 約60~150万円 ※渡航費、宿泊費、保険料、生活費、プログラム参加費等含む |
派遣先・派遣可能人数 (受入教員名前) |
・ウェイン州立大学:2名(浅野英司先生) ・テンプル大学:1名(江口暁先生) ・スタンフォード大学:1名(中内啓光先生) ・シンガポール国立大学:2名(須田年生先生) ・シンシナティ小児病院:1名(武部貴則先生) ・コーネル大学:1名(Ronald G.Crystal先生) |
海外の研究機関等にて3ヶ月以上という長期間、基礎的な臨床研究に関わることのできるプログラムです。
世界でもトップクラスの研究所や医療機関で、最新の研究に携わることができ、研究力や英語力の向上とともに、多様な国際感覚が身につけられます。
1日のスケジュールの目安は、6:00~7:00に起床と朝食を済ませて通学し、9:00から実験やデータ解析を行います。
12:00~13:00に昼休憩を取り、13:00から学術論文をもとに情報収集を行い、プレゼンテーションの準備を進めます。
18:00に帰宅し、その後は自由時間を過ごすことができます。
リサーチ・プログラムの特徴として、海外研修から帰国後、9月の末頃に発表会を行います。
海外研修体験談
海外研修の体験談を以下にまとめているので、参考にしてください。
◎K.Mさん(派遣先:シンガポール国立大学/短期海外研修)
留学2か月前からオンラインの英会話に通い、医学英単語は英語版のACLSプロバイダーマニュアルを読むなどして勉強していた。
2週間のカリキュラムの中で、実践を念頭に置いた教育を受け、いい刺激を受けることができた。
同時に、レベルの高い教育と学生に触れたことで、今後意識して取り組むべきことや身につけたい能力を明確にすることができた。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
◎N.Yさん(派遣先:シンガポール国立大学/短期海外研修)
学ぶ範囲や論理的思考法、積極性やスマホでメモする文化など、日本とシンガポールでの教育の違いを実感した。
高い知識量と考察力を持った生徒との関わりにより、今後養うべき能力を認識することができた。
2週間で経験したこと全てが、今後のモチベーションにつながった。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
短期海外研修は、自身に足りないものを見極め、今後どのように学んでいくかを考える機会になるようです。
◎S.Sさん(派遣先:スタンフォード大学/クリニカル・クラークシップ)
3週間の留学でアメリカの医療現場に触れ、専門性の高さや手術の際にパラメディカルの充実している様子を実感した。
実習では重点的に、心臓外科の手術見学を行うことができたため、数多くの症例に対して複雑な術式の手順や操作を学ぶことができた。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
◎I.Hさん(派遣先:ネモラス小児病院/クリニカル・クラークシップ)
4週間の留学の中で、プライマリ・ケアをはじめとした救急や、手術に至るまで幅広い医療現場を見学することができた。
軽い風邪から外科治療を必要とする病態に対して、対応を学ぶことができた。
日本ではあまり見られない定期健診を見学する機会があり、多様な年齢の子どもの発達について学ぶことができた。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
クリニカル・クラークシップでは、より実戦的な医療現場に触れ、実際の術式や対応について学ぶことができるようです。
◎A.Yさん(ウェイン州立大学/リサーチ・クラークシップ)
頭蓋内電極を研究する世界でもトップクラスの研究室や、毎週行われる実臨床のカンファレンスに参加することで、脳機能やてんかんについて深く理解することができた。
お世話になったラボには、様々な機関から先生方が集まり、お話を伺う中で、ロールモデルに出会うことができた。
研究に対しての姿勢や将来のキャリアについて考える非常に良いきっかけとなった。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
◎Y.Mさん(テンプル大学/リサーチ・クラークシップ)
論文を読むことをはじめとして、実験の手技を学び、本格的な研究をすることができた。
大学の研究室では、他の研究室で研究している方達と関わる機会も多くあった。
ボストンの学会へ同行し、ポスターセッションの発表を担うなど、貴重な経験をすることができた。
3か月半の学びの中で、研究の楽しさや意義に気づき、将来は研究に携わりたいと考えるようになった。
参考:(横浜市立大学HP『留学体験者の声』)
リサーチ・クラークシップでは、3か月から3か月半の長期間刺激を受けて学ぶことができるため、将来のビジョンやなりたい姿を見つけることができるようです。
高知大学医学部
ハワイ大学で医療チームの一員として、実践的教育を受けることができるプログラムが設置されています。
また渡航費の一部補助を目的とする奨学金があります。
海外協定校との学生相互交流プログラム派遣(短期留学)
以下の表はハワイ大学医学部とハワイ大学医学部臨床実証プログラムについてまとめた表です。
それぞれ違いがあるため参考にしてください。
プログラム名 | ハワイ大学医学部 | ハワイ大学医学部臨床実習プログラム |
---|---|---|
対象学年 | 3年~6年生 | 6年生 |
単位 | なし | なし |
期間 | 5日間 | 4週間 |
費用 | 25,000円(プログラム参加費) 渡航費・滞在費実費 |
渡航費・滞在費実費 |
大学支援 | 12万円 | 12万円 |
学生相互交流プログラム派遣(短期留学)の体験談
ハワイ大学医学部(2019年8月)
医療面接について、高知大学の英語の授業中、生徒同士でやった以外には、やったことがなく、実際の患者さんに禁煙を勧めたり聴診を行ったりする練習は初めてでした。
日本語ですらやったことのないことを英語でやるので、とても緊張したことを覚えています。
けれども、事前にハワイ大学の先生方が分かりやすくかつ楽しく教えてくださったため、習ったことを実践することで身になりましたし、患者さんへの声掛けの仕方などは、今後も間違いなく役に立つ経験です。
参加してよかったプログラムの一つです。
参考:高知大学医学部HP「留学体験レポート」
ハワイ大学医学部臨床実習プログラム(2022年4月)
Internal Medicine では、チームごとに 4 日に 1 回 call day といって入院受け入れ・当直の仕事を回していました。
内科へ入院する患者はその日の call day チームの担当患者として、それ以降も様子を見ることになっていました。
アジア系、白人、ポリネシア系など人種的に多様な方々や、英語が話せずにGoogle 翻訳を使ってコミュニケーションを取らなければならない方など、日本での実習で出会うことが少ない患者が来院され、とても印象的な時間でした。
参考:高知大学医学部HP「留学体験レポート」
大学独自の奨学金
高知大学には以下のような奨学金があります。
奨学金には様々な条件や種類があるため、奨学金利用を考えている方は一度利用を考えてみてはいかがでしょうか。
- 医学部派遣学生に対する派遣費用(奨学金)給付
- 高知大学国際交流基金
順天堂大学医学部
順天堂大学医学部について解説します。
基礎研究医養成コース・基礎ゼミナール短期研究留学プログラム
基礎研究医養成コースに仮登録、または本登録をしている学生を対象に研究指導を行い、3年生ではジョンズ・ホプキンス大学での夏期研究留学に参加します。
対象学年 | 1年生~ |
---|---|
参加条件 | ・基礎研究医養成コースに仮登録、本登録をしていること。 ・研究に対して真摯に取り組み、コミュニケーション能力に抵抗のない学生が望ましい。 |
海外臨床実習(海外ポリクリ)
海外臨床実習(海外ポリクリ)の詳細はこちらです。
対象学年 | 5、6年生 |
---|---|
参加条件 | ・学内メディカルテクノロジーシミュレーションセンターで事前の教育を修めること。 ・順天堂国際医学教育塾(※1)において、臨床マナーについて学習をしていること。 ・4年時にジョンズホプキンス大学での実地研修(Boot Camp)を修めていること。 ・Boot Camp(※2)にて修了証を交付されていること。 |
期間 | 最大8週間 |
※1高度に専門的なアカデミック・イングリッシュを習得するために設けられたカリキュラム外のコース。
USMLE(米国医師国家試験)やTOEFL・IELTS対策、英語による医療面接・診断技法を習得するコース等が用意されています。
※2ジョンズホプキンス大学で、4年生の夏に1週間、現地シミュレーションセンターで診療手技を学びます。
一定の成績を修めると修了証が交付されます。
International student Workshop
場所:JHU Homewood Campus
このワークショップは、「ラボで使える正しい英語」の習得を目指します。
「基礎研究医養成コース」からジョンズホプキンス大学への留学を考えている場合、参加しているとラボでのコミュニケーション力に役立ちます。
受講料は原則無料ですが、航空券と滞在費は別途必要です。
東京医科歯科大学
派遣先の感染状況並びに治安などの状況により、学内の基準に基づいてプログラム実施の判断を行っています。
「自由選択学習」学生海外基礎医学実習(プロジェクトセメスター)
4年次の6月から11月に、授業の一環で設定されている約6か月間の研修コースです。
講義や試験、基礎実習を終えた後、興味深い分野の研究を集中的に学ぶことで、科学的視点を持った医師としての基盤を養成することが目的です。
学年 | 4年次 |
---|---|
時期・期間 | 6~11月:約半年間 |
実績(2019年度) | インペリアルカレッジロンドン(英国):5名 オーストラリア国立大学(オーストラリア):6名 ネバダ大学(米国):1名 南カルフォルニア大学(米国):3名 マサチューセッツ工科大学(米国):1名 チリ大学(チリ):2名 ガーナ大学医学部附属野口記念医学研究所(ガーナ):3名 ※ハーバード公衆衛生大学院(米国):3名 ※コロンビア大学(米国):3名 ※ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン(英国):1名 ※WHO世界保健機関(フィリピン):1名 |
※学外(プログラム外)での派遣
海外臨床実習(Overseas Clinical Experience)
4年次後期からの臨床導入実習と、5~6年次の臨床実習を合わせて20か月にわたる実習期間です。
学んできた基礎と臨床医学知識を統合させ、現場で患者さんの診療を通して、医師になるために必要な知識・技術・態度を学びます。
診療の基礎を固めたのち、希望の診療科に参加し、よりハイレベルな能力を身につけます。
学年 | 6年次(長期臨床留学プログラム) |
---|---|
時期・期間 | 4~6月の内1~3ヶ月間 |
実績(2019年度) | ハーバードメディカルスクール(米国):7名 オーストラリア国立大学(オーストラリア):3名 ネバダ大学(米国):1名 ヴァンダービルト大学(米国):2名 カリフォルニア大学サンディゴ校(米国):2名 マヒドン大学(タイ):2名 |
学年 | 6年次(短期臨床留学プログラム) |
---|---|
時期・期間 | 4~6月の内2週間 |
実績(2019年度) | マヒドン大学シリラート病院(タイ):4名 マヒドン大学ラマチボディ病院(タイ):6名 チェンマイ大学(タイ):1名 国立台湾大学(台湾):8名 台湾国防医学院(台湾):11名 ソウル大学(韓国):4名 |
保健医療国際人育成プログラム(フィンランド)
医学部保健衛生学科の授業(自由選択科目)の一つである本プログラムは、優れた保健医療福祉システムの社会的背景を持つフィンランドで学ぶことで、初学者の段階から国際的な視点で日本における看護学・検査技術学の研究と実践を考えることができる人材を育成します。
研修内容には、人々のあらゆる段階におけるケアを行う看護学と、それらのケアや診断の根拠となる先端検査技術学を包括し、各々の専門的領域の知識・技術と、国際的に適用できる研究実践を学びます。
学年 | 医学部保健衛生学科2~4年次、大学院保健衛生学研究科大学院生 全学年 |
---|---|
時期・期間 | 夏季派遣8月末・春季派遣2月頃 約2週間 |
東南アジア派遣プログラム(ラオス)
医学部保健衛生学科の授業(自由選択科目)の一つである本プログラムは、急速に成長しつつある東南アジア ラオスの医療や、それを取り巻く環境の日本との相違を認識・体感し、広い視野を持つグローバルな人材を育成することを目的とします。
ラオス保健科学大学の検査室の見学、実習、郊外(タケク市他)での母子保健教育活動の体験、ホームステイを通し、現地の医療保険関係者、ラオス保健科学大学学生と交流を行います。
学年 | 医学部保健衛生学科2~4年次、大学院保健衛生学研究科大学院生 全学年 |
---|---|
時期・期間 | 8月頃・約1週間 |
南アジア派遣プログラム(ネパール)
医学部保健衛生学科の授業(自由選択科目)の一つである本プログラムは、後発開発国における保健医療、山岳医療、保健衛生教育を始めとする南アジアの医療や、それを取り巻く環境を体感することを目的としています。
下記大学での検査・看護実習見学や、郊外の病院・保健医療機関の視察、JICA講義などを通して、現地の医療保健関係者、また現地学生と討議・意見交換を通して交流をはかり、視野の広い国際的な医療人材の育成を目指します。
学年 | 医学部保健衛生学科検査技術学専攻 2~4年次 大学院保健衛生学研究科大学院生 全学年 |
---|---|
時期・期間 | 3月頃・約1週間 |
看護学海外派遣プログラム(米国)
医学部保健衛生学科の授業(自由選択科目)の一つである本プログラムは、異文化社会での健康問題や、異なる保健医療システムの中で、保健医療スタッフが展開している健康増進のための戦略や、他職種との協働をどのように図っているかを明らかにすることを狙いとしています。
米国ワシントン州において、看護学講義の聴講、病院や日系老健施設実習、また現地の看護学生との交流を通して、現地の人々の文化的背景を理解し、看護問題および必要な看護援助を考察することで、国際的な広い視点から看護に対する理解を深めます。
学年 | 医学部保健衛生学科2~4年次、大学院保健衛生学研究科大学院生 全学年 |
---|---|
時期・期間 | 8月頃・約2週間 |
東南アジア派遣プログラム(タイ)
医学部保健衛生学科の授業(自由選択科目)の一つである本交換留学プログラムでは、急成長している東南アジアの臨床検査室の運営、臨床検査技師教育制度、及び臨床検査医学分野における研究の実態を学びます。
臨床検査室内での業務やそれらに関わる研究活動について、チュラロンコーン大学と本学とで相互に見学する機会も提供されます。
学生同士の交流を通して、国際的視野から臨床検査における実践・研究に貢献し得る能力を育成することを目的としています。
学年 | 医学部保健衛生学科検査技術学専攻 2~4年次 大学院保健衛生学研究科 生体検査学専攻大学院生 全学年 |
---|---|
時期・期間 | 約1週間~2週間 |
医学部留学に役立つ奨学金
医学部留学に役立つ奨学金についてまとめました。
公益財団法人海外学生支援協会
本協会では民間企業や個人の方々より寄せられた寄付金等を基金とし、その果実等を奨学金の運用に供しており、以下の奨学金制度を実施しています。
JEES留学生奨学金(修学)
採用人数 | 90名程度 |
---|---|
応募資格 | 次の各号の全てに該当する者。 (1) 令和 5 年 4 月に日本の大学の学士課程 2 年次以上、修士課程(博士前期課程及び一貫制博士課程の 1~2年次を含む)、博士課程(博士後期課程及び一貫制博士課程の3年次以上を含む)に正規生として在籍する私費外国人留学生、又は高等専門学校の第 4 学年以上(専攻科を含む)に正規生として在籍する私費外国人留学生。 なお、日本に在留する間の在留資格は「留学」であること。 (2) 採用された場合の受給期間が令和 5 年 4 月より 1 学年相当以上ある者。 (3) 学業成績優秀 (令和 4 年度の成績評価係数が原則として 2.60 以上) である者。 ※成績評価係数で表すことが出来ない場合、又は成績評価係数 2.60 未満の者を推薦する場合は、学校が学業成績優秀であると評価する理由を推薦書に記載すること。 (4) 本奨学金の受給期間中、本協会が実施する他の奨学金を受給せず、他の団体から受ける奨学金等の受給額合計が年額 600,000 円 (月額 50,000 円相当) 以下である者[貸与型奨学金(返済が必要なもの)、学費免除は除く]。 (5) ボランティア活動や国際交流活動等の実績、又はこれらの活動への意欲のある者。 (6) 本奨学金受給終了後も、本協会に対して近況等を連絡する意思のある者。 (7) 令和 5 年 4 月に在籍する学校の長の推薦を受けることができる者。 |
応募・推薦方法 | (1) 本奨学金を受けようとする者は、所定の様式による願書を、在籍校を通じて、本協会理事長(以下「理事長」という)に提出するものとする。 (2) 在籍校の長は、応募資格に該当する者について、応募・推薦書類を理事長に提出するものとする。 なお、推薦人数については、各大学又は各高等専門学校において 2 名までとする。 |
支給内容 | 月額奨学金:40,000円 |
支給期間 | 令和5年4月から最長で令和7年3月まで ※ 特段の理由により令和5年5月以降に渡日する場合は、渡日月から最長で令和7年3月までとする。 ※ 令和7年3月より前に在籍課程を修了する場合は在籍課程修了年月までとする。 なお、同一大学の上位課程(高等専門学校の場合は、同一高等専門学校の専攻科)に進学した場合、所定の手続きにより、最長で令和7年3月まで支給を継続する。 |
JEES留学生奨学金(少数受入国)
採用人数 | 10名程度 |
---|---|
応募資格 | 次の各号に該当する者 (1) 私費外国人留学生のうち正規生として或いは大学間(学部間も含む)学生交流協定に基づき日本の大学(大学院を含む。 以下「大学」という)に、 (ア)令和 5 年 4 月に在籍する者。 (イ)令和 5 年度秋学期に入学予定の者。 (2) 採用された場合の受給期間が 1 学年相当以上ある者。 (3) 別紙に記載する国・地域の出身者で、日本に在留する間の在留資格が「留学」であること。 (4) 上記に加え、ウクライナからの留学生等、大学において特別な支援が必要と判断する国・地域の出身者。 (5) 本奨学金の受給期間中、本協会が実施する他の奨学金を受給せず、他の団体から受ける奨学金等の受給額合計が年額600,000円(月額50,000円相当)以下である者[貸与型奨学金(返済が必要なもの)、学費免除は除く]。 (6) ボランティア活動や国際交流活動等の実績又はこれらの活動への意欲のある者。 (7) 本奨学金受給終了後も、本協会に対して近況等を連絡する意思のある者。 (8) 支給開始時に在籍する(在籍予定の)大学の長の推薦を受けることができる者。 |
応募・推薦方法 | (1) 本奨学金を受けようとする者は、所定の様式による願書を、大学を通じて、本協会理事長(以下「理事長」という)に提出するものとする。 (2) 大学の長は、応募資格に該当する者について、応募・推薦書類を理事長に提出するものとする。 なお、推薦人数については、各大学において 3 名までとする。 |
支給内容 | 月額奨学金:50,000円 |
支給期間 | 以下の期間(最長 2 年間)とする。 (ア)令和 5 年 4 月時点において大学に在籍する者 令和 5 年 4 月から最長で令和 7 年 3 月まで (イ)令和 5 年度秋学期に入学予定の者 令和 5 年 9 月から最長で令和 7 年 8 月まで又は令和 5 年 10 月から最長で令和 7 年 9 月まで但し、特段の理由により支給開始年月の翌月以降に渡日する場合は、渡日月から上記(ア)又は(イ)の支給終了年月までを最長の支給期間とする。 なお、支給期間内に在籍課程を修了し同一大学の上位課程に進学した者は、所定の手続きにより、上記(ア)又は(イ)の支給終了年月までを最長として継続受給できる。 |
JEES 日本語修学支援奨学金
採用人数 | 20名程度 |
---|---|
応募資格 | 次の各号の全てに該当する者。 (1) 令和 5 年 10 月に日本の大学の学士課程、又は修士課程(博士前期課程及び一貫制博士課程の 1~2 年次を含む)、又は博士課程(博士後期課程及び一貫制博士課程の 3 年次以上を含む)、及び短期大学に正規生として在籍し、日本語による修学を目指す私費外国人留学生。 日本に在留する間の在留資格は「留学」であること。 (2) 2022 年 7 月(第 1 回)又は 12 月(第 2 回)に日本国内で実施した日本語能力試験 N1 又は N2 を受験し、優秀な成績を修め、合格した者。 (3) 上記(2)の要件に加えて、経済的に困窮している者。 (4) 採用された場合の受給期間が令和 5 年 10 月から 6 か月ある者。 (5) 本奨学金の受給期間中、本協会が実施する他の奨学金を受給せず他の団体から受ける奨学金等の受給額合計が 300,000 円(月額 50,000 円相当)以下である者。 [貸与型奨学金(返済が必要なもの)、学費免除は除く] (6) 令和 5 年 10 月に在籍する大学の長の推薦を受けることができる者。 |
応募・推薦方法 | (1) 本奨学金を受けようとする者は、所定の様式による願書を、大学を通じて、本協会理事長(以下「理事長」という)に提出するものとする。 (2) 大学の長は、応募資格に該当する者について、応募・推薦書類を理事長に提出するものとする。 なお、推薦人数については、各大学 2 名までとする。 |
支給内容 | 月額奨学金:50,000円 |
支給期間 | 令和 5 年 10 月から令和 6 年 3 月までの 6 か月 |
JEES 日本語教育普及奨学金
採用人数 | 20名程度 |
---|---|
応募資格 | 次の各号の全てに該当する者。 (1) 令和 5 年 10 月に日本の大学の学士課程、又は修士課程(博士前期課程及び一貫制博士課程の 1~2 年次 を含む)、又は博士課程(博士後期課程及び一貫制博士課程の 3 年次以上を含む)、及び短期大学に正規生と して在籍し、日本語指導者を目指す者。 (2) 日本国籍を有する者、日本への永住を許可されている者、及び私費外国人留学生。 なお、私費外国人留学生の場合、日本に在留する間の在留資格は「留学」であること。 (3) 本協会が令和 4 年度に実施した日本語教育能力検定試験に合格した者。 (4) 採用された場合の受給期間が令和 5 年 10 月から 6 か月ある者。 (5) 本奨学金の受給期間中、本協会が実施する他の奨学金を受給せず、他の団体から受ける奨学金等の受給 額合計が 300,000 円(月額 50,000 円相当)以下である者。 [貸与型奨学金(返済が必要なもの)、学費免除、国 の高等教育修学支援新制度は除く] (6) 令和 5 年 10 月に在籍する大学の長の推薦を受けることができる者。 |
応募・推薦方法 | (1) 本奨学金を受けようとする者は、所定の様式による願書を、大学を通じて、本協会理事長(以下「理事長」と いう)に提出するものとする。
(2) 大学の長は、応募資格に該当する者について、応募・推薦書類を理事長に提出するものとする。 |
支給内容 | 月額奨学金:50,000円 |
支給期間 | 令和5年10月から令和6年3月までの6か月 |
医学部留学するならおすすめの5か国
医学部留学におすすめの国をご紹介します。
オーストラリアへの医学部留学
オーストラリアでは、国民は医療費が無料など高い水準の医療制度を持っています。
教育水準も高く、日本の大学1年生が学習する項目も高校生のうちに修了しているようです。
そんなオーストラリアの医学部留学の特徴について詳しくまとめてみました。
オーストラリア医学部の教育
オーストラリアの医学部には、UEP(高卒入学:Undergraduate-entry Program)・GEP(学士入学:Graduated-entry Program)という教育年数の異なる2つのプログラムがあります。
UEPは、高校卒業後すぐに医学部へ入学した方の教育カリキュラムで、教育年数は5~6年です。
GEPは、3-4年生の大学で既に学士号を取得している方の教育カリキュラムで、教育年数は4~5年です。
卒業までの期間については、UEPの場合は最低5年、GEPの場合は学士号を取得する必要があるため最低7年かかります。
オーストラリア医学部の学費
ファウンデーションコース+大学の学費が必要になります。
ファウンデーションコースは180~220万円ほどで、大学は年間約200万円かかります。
医学部の場合は約500万円近くかかることもあります。
UEP・GEPともに最短で卒業した場合、学費は2700~2800万ほどになります。
卒業まで最短でできれば、どちらも学費にあまり差はなさそうです。
オーストラリア医学部への留学要件
日本の高校を卒業後すぐにオーストラリアの医学部に入学する場合は、「ファウンデーションコース」という大学進学準備プログラムに1年間通わなければなりません。
オーストラリアでは、日本の大学生が1年次に学習する基礎的な内容を高校生で修得しているという理由から、3年制の大学が多いです。
本コースでは、そういった教育のギャップを埋めることを目的としています。
本コース入学の際に試験はなく、高校の成績と英語力が審査されます。
アメリカへの医学部留学
アメリカは、他国に比べて医療技術や薬の研究・開発を積極的に行っており、最先端医療に力をいれています。
世界でトップレベルの医療を学びたいという方には、アメリカへの医学部留学がおすすめです。
ただし、アメリカの医学部は卒業するまでにかかる時間が長く、学費も日本の私立大学と同じくらいかかります。
アメリカ医学部の教育
アメリカでは「医学部」はなく、その代わりに4年生の「メディカルスクール」を卒業しなければなりません。
メディカルスクールには入学条件があり、大学の学士号が必要になります。
つまり、アメリカで医師を目指すには「4年制大学を卒業し、学士号を取得」「4年生のメディカルスクールを卒業」という、最短でも最低8年間の課程が必要という事になります。
アメリカ医学部の学費
アメリカの医学部留学では、大学とメディカルスクールを卒業する必要があります。
大学には私立大学と州立大学があり、州立大学の方が学費が安いです。
州外の人は年間で約250万円の学費がかかります。
私立大学の場合は約350万円かかるため、州立大学の方が学費は安いです。
メディカルスクールの学費は、州立も私立も年間500万円前後かかります。
これらを卒業年数で計算してみると、約3000万円の学費が必要になることが分かりました。
医学部留学に使うことのできる奨学金もあるので、そういったものを活用するのもおすすめです。
アメリカ医学部への留学要件
日本ではセンター試験と大学の試験の結果で合否を決定しますが、アメリカでは全国統一の試験というものが存在しません。
アメリカでは学校の成績、エッセイ、推薦状、課外活動、テスト、面接の6つの要素によって合格者を選定します。
受験者を総合的な面から見て合否を判定しています。
また、大学によって求められる英語力は異なりますが、講義についていけるレベルの英語力は必須です。
中国への医学部留学
中国の医学部では、外国人留学生を積極的に受け入れるところが増えており、日本語で授業を行っている大学もあるようです。
そんな中国の医学部留学について詳しく調べてみました。
中国医学部の教育
中国の医学部は5~6年制で、外国人留学生の受け入れを行っている大学としては北京大学が有名です。
カリキュラムに鍼灸学が取り入れられており、東洋医学も学ぶことができます。
基本的に授業は中国語で実施されますが、日本語・英語で授業を行う大学もあります。
中国医学部の学費
中国の医学部は学費が非常に安く、年間約90万円です。
6年間で卒業した場合、約540万円となり日本の国公立大学と同程度の学費で済みます。
中国医学部への留学要件
北京大学では授業が中国語で行われるため、中国語検定(HSK)6級の取得が条件となっています。
それに加えて、留学生対象の試験に合格することで入学が可能になります。
語学力と試験の成績が重要となるため、中国語で問題が解けるように対策をしておきましょう。
ハンガリーへの医学部留学
近頃、ハンガリーに留学する医学部生が急激に増加している傾向にあります。
その理由は、低コストと日本より難易度の低いとされる入学試験にあります。
ハンガリーでの医学部留学に関して、詳しい情報を調べてみました。
ハンガリー医学部の教育
ハンガリーの医療教育は世界的にもかなり優れており、医療教育機関のレベルを査定しているNCFMEAによって、ハンガリーの医療教育はアメリカに相当すると決定づけられています。
ハンガリーの医学部では6年間学習し、テストは教官より口頭試問が行われます。
細かい部分まで理解しておく必要がある分、学びはかなり深めることができそうです。
ハンガリー医学部の学費
ハンガリーの医学部の学費は年間約300万円で、予備コースは年間約190万円ほどです。
予備コースに1年通った後、医学部に6年間通う場合の学費は年間約1900万円程度になります。
日本の国公立大学と比較するとやや高いものの、私立大学や他国の医学部に比べると安い方だと言えます。
ハンガリー医学部への留学要件
ハンガリーの医学部に入学する方法は、直接大学入試を受験するか、入試前に予備コースに半年~1年間通ってから受験する2つの方法があります。
大学受験の審査は一次試験と二次試験で構成されています。
一次試験では書類審査、筆記審査、面接審査があり、二次試験では筆記試験、作文、口頭試問が行われます。
日本語受験が可能な上に、筆記試験では英語と、生物・科学・物理の中から2科目を選択するのみで、非常にハードルが低い印象です。
二次試験からは全て英語で実施されるため、英語での受験対策が必須となります。
イギリスへの医学部留学
イギリスでは、医師になるための国家試験がありません。
学生のうちから臨床に対する対応力が求められており、実技を含んだ卒業試験に合格することで医師の資格を得ることができます。
イギリス医学部の教育
イギリスの医学部は5年制または6年制で、その半分が基礎医学、残りの半分が実習の時間に充てられます。
実習では、患者に対する臨床推論に非常に力を入れています。
学生のうちから研修医として扱われるのは、患者中心の医療を徹底しているイギリスならではの特徴です。
イギリス医学部の学費
イギリスにある大学はバッキンガム大学を除き、全て国公立大学です。
ですが、学費は最大で年間約120万円ほどかかります。
外国人留学生の場合は、さらに2~3倍かかると言われており、年間約240~360万円ほどかかると予想されます。
年間360万円だと仮定して計算してみると、約2160万円必要だということになります。
イギリス医学部への留学要件
大学入学資格には、「Aレベルの試験を受験すること」が定められています。
日本におけるセンター試験のような試験で、イギリスでは高校1・2年生でAレベルを受験します。
留学生の場合、Aレベル対策を実施している学校に通った後に、Aレベルを受験する流れになります。
成績はA +~Eで判定されます。
さらに医学部では、科学や生物学などでA評価を3つ以上獲得していることが条件となります。
他には、IELTSの成績、医療施設でのボランティア経験やイギリスの国民保健NHSに関しての理解度等も重要視されます。
医学部受験対策なら医進の会
すべての医学部が留学制度が整っているわけではなく、医学部留学できる大学に入るには、志望校の傾向に沿った対策を行う必要があります。
医進の会では志望校にあわせた対策を一人ひとりカリキュラムを作成し、1対1で個別指導を行っています。
そのため、効率的かつ効果的な医学部受験対策を行っています。
志望校の選び方や医学部受験に関することなども、1対1の指導のため柔軟に対応することが可能です。
気になる方は、無料体験や面談など、お問い合わせください。
無料の体験授業・面談はこちら無料電話問い合わせ
06-6776-2934
まとめ
医学部留学では、多様な国際感覚を身につけることができ、医師として国際的に活躍したい方にはおすすめです。
日本よりも入学試験の難易度が低い大学や、実技に特化した医学部など多種多様なため、自分に合った大学を受験することができます。
医進の会では海外大学の医学部受験にも対応しており、合格を全力でサポートします。
本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、医学部受験をぜひ検討してみてください。
この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。