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日本医科大学医学部の偏差値・倍率や学費は?入試傾向や対策、入試情報も解説

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カテゴリ:大学情報

日本医科大学医学部は東京都文京区にある私立大学です。
本記事では日本医科大学医学部の偏差値や倍率、難易度を紹介しています。
入試の傾向や対策、入試情報に関してもまとめているため、気になる方は是非参考にしてください。

日本医科薬科大学医学部の基本情報


まず初めに日本医科大学医学部の基本情報についてご紹介します。

生徒数や定員は?

生徒数、定員についてご紹介します。

学科 学生数 定員
医学科 742名 118名
医学研究科 197名 70名

日本医科大学医学部の学生数、定員は上記の通りです。
定員数は他の大学と比べると比較的多い方となっています。
医学研究科は医学科に比べると学生数、定員ともに少ないです。

キャンパスの場所や学科は?

キャンパス 所在地 アクセス
武蔵境キャンパス 〒180-0023 東京都武蔵野市境南町1-7-1 ・JR武蔵境駅より徒歩2分
千駄木キャンパス 〒113-8602 東京都文京区千駄木1-1-5 ・地下鉄千駄木駅又は根津駅より徒歩10分
・地下鉄東大前駅又は本駒込駅より徒歩10分
・地下鉄白山駅より徒歩10分

武蔵境キャンパスは入学して始めの一年間を過ごすキャンパスです。
二年次から基礎医学教育が始まるのでそのために社会人にとって必要な教養を学習します。
千駄木キャンパスでは二年次から卒業するまで過ごします。
ここでの多彩な学習と経験を通して日本医科大学特有の、「愛と研究心な触れる医学者」が育まれます。
アクセスはどちらのキャンパスも駅から徒歩10分圏内と良好です。

日本医科大学医学部の特色

日本医科大学医学部はeラーニング学修支援システムを導入し予習と復習をサポートしています。
授業前にインターネットで資料を確認し」、授業後も動画を見て」学習することが出来ます。
少人数のグループ学習では50台の電子黒板を使用し、学習成果を共有することができます。
国際認証基準に基づくカリキュラムでは、臨床実習を70週に増加し、実践的な経験を積みます。
最新の施設、設備を備えた附属病院での臨床実習が可能です。
英語能力の向上のための授業やトレーニングコースも提供しています。
このように学生にとってすごく設備や、サポートが充実しています。

日本医科大学医学部の入試情報


日本大学医学部の入試情報についてご紹介します。

入試スケジュールや合格最低点は?

入試日程や合格最低点についてまとめました。

入試日程

試験区分 出願期限 試験日 合格発表日
一般前期  2023/12/22~2024/1/23  2024/2/1  
 2024/2/13
一般前期埼玉
一般前期新潟
一般前期静静岡
一般前期千葉
一般前期東京
一般後期  2024/2/1~2024/2/20  2024/2/28  
 2024/3/13
一般後期埼玉
一般後期新潟
一般後期静静岡
一般後期千葉
一般共テ前期 2023/12/22~2024/1/23 2024/2/1 2024/2/13

前期と後期で入試日程が分けられていることが分かります。
出願方法は全てインターネット出願となっています。

合格最低点

日本医科大学医学部では、合格最低点や合格最高点、平均点などを公開していません。

日本医科大学医学部受験の配点

日本医科大学医学部の受験科目、配点をまとめました。

共通テスト

教科 科目 配点
数学 数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲ 300
理科 物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目選択 400
外国語 コミュ英Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ 300
合計 3教科4科目 1000

日本医科大学医学部の1次試験では
数学が300、理科が400、英語が300の配点となっています。
他の私立医学部と比較して、理科の割り当てが低く、代わりに英語と数学のポイントが高いです。
日本医科大学は科学的な理論性と思考力を兼ね備えた受験生を求めており、従って1次試験は高度な応用力と、論述力が要求されます。

二次試験

科目 詳細 配点
面接 面接
小論文 小論文
合計 面接、小論文

日本医科大学医学部の2次試験は、面接と小論文です。
合否は二次試験の成績と調査書を総合的に評価して決まります。
具体的な小論文や面接の内容や配点は公表されていません。
受験者は事前に過去問などを調査し、出題傾向を理解することが重要です。

日本医科大学医学部の難易度は?


次に日本医科大学医学部の難易度についてご紹介します。

日本医科大学医学部の偏差値

日本医科大学医学部の偏差値は70.0です。
医学部の中でも比較的高い偏差値であるといえます。

日本医科大学医学部の倍率

日本医科大学医学部の倍率は11.5となっています。
それに加えて、偏差値も高いため、難易度は高いことが言えます。

他の大学と難易度を比較すると?

倍率 大学名
16.3 防衛医科大学
16.0 関西医科大学
13.0 聖マリアンナ医科大学
11.5 日本医科大学
10.5 久留米大学
9.7 大阪医科大学

私立大学医学部で、倍率が近い日本医科大学と比較した一覧です。
日本医科大学は前期日程をもつ私立大学と
防衛医科大学をあわせた31校中15位と、倍率で比べると真ん中程度だと言えます。
日本医科大学は人気がありますが偏差値が高いため、毎年、一定の人気はありつつも、倍率が急上昇することは少ないです。

日本医科大学医学部に入るには?入試傾向と対策


ここでは、日本医科大学の入試問題と傾向と対策についてまとめました。

英語の傾向と対策

英語の試験は、発音と文法・語彙問題から1題、読解問題1題、英作文1題で構成されています。
読解問題では、非常に長い文章が出題され、英作文では語数指定がなく、11~16行での解答が求められます。
出題内容は医学・心理・健康等に関する文章が多いが、人文科学系の出題もあります。
設問はオーソドックスなものが主で、2016年には読解問題内で意見論述の英作文が出題されました。
難易度は年度ごとに若干の変動があり、2021・2022年度は非常に難解な文章で試験時間内での読解が慣れを必要とします。
問題レベルは正確な理解が求められ基礎力に基づいた読解力と、冷静な分析力が必要です。
また、論述的な要素を含んでいる問題があるため英語と日本語での表現力が求められます。
英語の対策としては、長文読解の問題集で論説文に触れ、語彙力を増やすことが大切です。
自然科学系あ人文科学系のテーマに焦点をあてて学習し、論理展開を正確に把握するトレーニングも必要です。
英作文対策では基本的な構文や頻出イディオムの知識を確実にし、意見論述やテーマ英作文の練習も行いましょう。
会話表現や、英訳も過去に出題されていたため、基本的な表現や決まり文句も抑えておくとよいでしょう。

数学の傾向と対策

大問数は4題で、試験時間は90分です。
解答形式は記述式です。
「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(ベクトル、数列)」が出題範囲となっており、問題の多くが融合問題の誘導形式となっています。
ただし、答えがきれいにでない誘導問題も時折出題されているため、注意が必要です。
年度によっては、図示問題や証明問題も出題されています。
また、例年、計算力が求められる問題が出題されるため、確実で迅速な計算を行わないと時間が不足するでしょう。
論理的な思考力も併せて要求されるので、普段から問題の本質を考える学習が必要です。
問題傾向としては、やや難度の高い出題もありますが、それらも基本的な問題や標準的な問題の組み合わせであることが多いでしょう。
出題は、計算力を試すもの、論証力・思考力を試す証明問題、定義に戻る問題など、バランスのとれた出題といえます。
過去には、本来は大学で学習すると思われる内容や受験生が見慣れていない内容が出題されたこともあり、記憶頼りの数学力ではなく、真の問題解決能力が問われるでしょう。
分量は試験時間に対して非常に多いといえます。
数学の対策としては、教科書傍用問題集などを仕上げ、基礎・基本事項の理解を深めておくことが挙げられます。
また、近年の出題からもわかるように、数列、式と曲線、極限、ベクトル、微・積分法など、さまざまな分野での計算力が試されます。
公式を覚えておけばいいという事ではなく、日頃から繰り返し練習することが大切です。
入試レベルの問題集で、計算力アップを図るとともに、問題を数多くこなして時間内での処理に慣れておきましょう。
見慣れない問題も出題されますが、細部までよく検討すれば、頻出事項の組み合わせや、基本事項を用いて解決できるものもあります。
融合問題演習では、問題文を丁寧に読みこみ、問題の構成を分析することで、思考力・応用力のアップにつながります。

化学の傾向と対策

大問数は4題で、試験時間は120分です。
解答形式は記述式と選択式です。
出題範囲は「化学基礎・化学」です。
無機化学・有機化学ともに、理論分野との融合問題の比重が大きいのが特徴で、計算問題もよく出題されています。
理論分野のテーマとしては、反応速度・化学平衡(特に電離平衡)、気体や希薄溶液の性質が頻出です。
一方で、無機化学分野単独での出題はあまり見られることがありません。
論述では、反応機構の考察といった、化学変化の本質の理解に関する内容が多いでしょう。
問題の難度としては、教科書レベルの基本問題から、問題集レベルの標準問題から思考力や計算力を必要とする高い難易度の応用問題などさまざまな難易度の問題が混在しています。
また、全般に理論分野での難度が高い傾向にあるでしょう。
化学の対策としては、理論分野では、グラフや表をから考察させたり、リード文をしっかり読み込む必要がある問題が多く、他分野との融合問題の形での出題など難度が高いため、過去問や難しめの問題集だけでなく、国公立大学の入試問題なども参考にしてしっかりと演習を積んでおくことが重要でしょう。
計算問題の比重が大きく、分量も多いですが、解答は計算結果のみで、基本的に計算過程の記述は求められません。
したがって、初めから数値の計算に取りかからず、計算するべきことを「物質量の関係式」で捉えて、「式で計算」してから、最後に数値を代入するといった約分(や概数計算)を活用しながら一気に解答を得るというような計算の速度・精度を上げる工夫をする必要があるでしょう。

物理の傾向と対策

大問数は4題(2022年度は解答個数変わらず3題)で、試験時間は120分です。
解答の形式は記述式です。
「物理基礎・物理」から出題されます。
大問が4題の場合の多いパターンとしては、力学、電磁気、熱力学の中から1題ずつと、波動または原子の中から1題出題されるということです。
全体的には文字計算の方が多くなっていますが、2019年度以降は数値計算の割合が高くなってきています。
問題によっては、前の問題の結果を利用することがあるので、前半で間違えると大失点につながる恐れがあります。
何を求めているのかに注意しつつ、題意を把握し、計算を慎重に進めることが大事でしょう。
各大問の分量は多くはなく、文章も決して長くはありませんが、空所1個に対して3分前後で埋めていく必要があるため、時間的な余裕はあまりないでしょう。
物理の対策としては、基本事項の理解が大切です。
特に重要な法則や式、用語などは、疑問点が残ることのないよう、なぜそうなるのか、理由を考察し説明できるようにしておきましょう。
また、教科書で、法則や式を使う場面をマスターしておき、さらに、教科書傍用問題集と教科書と同時進行で使っていくと良いでしょう。
土台ができたら、入試の基本~標準レベルの問題集を繰り返し解きましょう。
難問に手を出す必要はなく、定番の良問を多く集めた問題集をこなしておくのが得策です。

生物の傾向と対策

大問数は3題で、試験時間は120分です。
解答形式は選択式と論述式です。
出題範囲は「生物基礎・生物」です。
細胞、代謝、遺伝情報や生殖・発生、体内環境からの出題が多い傾向にあります。
大問数は少ないですが、大問1題にさまざまな分野の内容が融合されていることもあるため、全範囲の幅広い知識と正確な理解が求められます。
少し前は空所補充や語句選択が多く出題されている傾向にありましたが、近年は実験問題のなかで、考察・論述させる問題も出題されています。
字数制限のない論述問題や、図やグラフなどの出題のほか、計算問題も出題されています。
生物における正確な知識だけでなく、高度な考察力を要求されますが、扱われている内容自体は標準的なレベルなので、現象を理解し、論理的に考えることが得意な受験生には有利な出題でしょう。
生物の対策としては、生物用語の意味と使い方を正確に覚えることが重要です。
実験考察問題では問題文をしっかり読み込み、実験内容や結果を的確に把握して考察を進めることが必要となります。
また、実験問題では遺伝子の発現調節やそれに関連した物質について考察力を要する出題が多いでしょう。
それらに対応するため、過去問や問題集の実験考察問題を多く解き、解析の仕方を身につけましょう。
問題演習の際は、必ず解説を読み、実験結果を正確に解釈し整理できたかを確認しましょう。
論述の対策には字数制限があるか、ないかによらず、文章を簡潔にまとめる力が必要となるため、教科書が太字で書いている用語や現象、法則の説明を、教科書や参考書を手本にして簡潔にまとめてみることから始めてみるとよいでしょう。
また、論述した解答は、先生に添削してもらうと上達が早いでしょう。
例年、考察力・思考力を要する良質の問題が出題されているので、過去問は格好の学習素材となります。
基礎学力がついた時点で過去問に挑戦し、実力養成を図りましょう。
また、他の私立大学医学部の過去問もよい練習問題となるでしょう。

日本医科大学医学部の学費・授業料


ここでは、日本医科大学医学部の学費・授業料についてまとめました。

学費・授業料

日本医科大学医学部の学費・授業料は以下の通りです。

学納金
学費名 初年度 2年次以降 6年間合計
入学金 100万円 100万円
年間授業料 250万円 250万円 1,500万円
施設整備費 100万円 100万円 600万円
合計 450万円 350万円 2,200万円

初年度の学費は、入学金と年間授業料、施設整備費を合わせて450万円となります。
6年間の合計は2,200万円です。
国公立大学医学部の年間授業料は一律で535,800円であるため、年間授業料は約5倍となります。
しかし、私立大学医学部学費ランキング(高い順)では31校中28位と、私立大学医学部のなかではかなり安いほうであるといえます。

その他費用 金額
学友会費 6万円
父母会費 9万円
同窓会学生会員入会金 8万円
同窓会賛助会費 6万円
合計 29万円

また、初年度のみ、その他費用として学友会費、父母会費、同窓会学生会員入会金、同窓会賛助会費が必要となります。

奨学金

日本医科大学には独自の奨学金制度があります。

平均貸与/融資額 対象 令和5年度実績
日本医科大学新入生奨学金 約120万円 令和6年度新入生 8名
日本医科大学奨学金 約75万円 在学生2年次~6年次 24名
父母会奨学金 約106万円 在学生2年次~6年次 8名
特別学資ローン 約172万円 在学生2年次~6年次 6名

特徴としては、元金の返済が卒後3年目から10年間の均等払いで、在学中の元金の返済はありません。
紹介した奨学金以外にも、一般選抜地域枠での奨学金や日本学生支援機構の奨学金などもあります。
詳しくは大学HPでご確認ください。

日本医科大学医学部に合格するなら医進の会


日本医科大学は私立大学のなかでは比較的学費が安いため、偏差値や倍率が高くなっています。
また、国際認証基準対応カリキュラムでの実践的な学びや、eラーニング学修支援システムでの学習サポートなど、充実した環境で学べるため人気が高く、難易度は高めでしょう。
医学部専門予備校医進の会では、プロの講師による一対一の授業を行っており、数多くの受験生を医学部に導いています。
また、日本医科大学医学部の二次試験では面接と小論文がありますが、医進の会ではそれぞれに合わせた個別カリキュラムでそれらの試験も本番に近い対策を行うことができます。
現役国公立大学医学部生のチューターに月曜日から土曜日まで質問できるチューター制度もあり、勉強や受験で不安な点を解消できます。
医進の会では随時、新規面談や無料の体験授業を行っていますので気になられた方はお気軽にお問い合わせ下さい。

まとめ


今回は日本医科大学医学部についてご紹介しました。
日本医科大学医学部は多くの学生に人気の大学です。
基本情報から一般選抜試験での対策と傾向なども教科毎に詳しくまとめていますので、日本医科大学医学部に受験をお考えの方や、医学部受験に興味を持たれた方はぜひ、今回の記事を参考にしてみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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