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新潟大学医学部の難易度・偏差値・倍率は?入試傾向や対策方法についても解説

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カテゴリ:大学情報

新潟大学医学部は新潟県新潟市中央区旭町にある国立大学です。
本記事では新潟大学医学部の偏差値や倍率、入試情報などについて解説します。
入試傾向や対策についても解説していますので是非ご覧ください。

新潟大学医学部の基本情報


ここでは新潟大学医学部の生徒数や定員、特色など基本情報についてご紹介いたします。
新潟大学医学部の教育理念は、「医学を通して人類の幸福に寄与する人材を育成する」ことにあります。
6年間にわたる一貫教育のカリキュラムでは、一般教養、基礎医、社会医学、臨床医学、に均衡のとれた教育を提供し、同時に生徒が発見し解決する能力を伸ばすための教育も重視しています。
1年次は五十嵐キャンパスでその後は2年次からは旭町キャンパスで学習が展開されます。

生徒数・定員・キャンパスの場所

新潟大学医学部の生徒数についてまとめました。

学科 1年 2年 3年 4年 5年 6年 合計
医学科 142 147 121 128 129 124 791
保健学科 162 164 178 167 671

新潟大学医学部の定員は医学科が140名、保健学科が160名です。

医学部医学科 〒951-8510  新潟市中央区旭町通1番町757番地
医学部保健学科 〒951-8518   新潟市中央区旭町通2番町746番地

新潟大学医学部の特色

新潟大学医学部の特徴は、地域医療教育、国際性及び、医学研究心の促進です。
学生が地域医療の意義とやりがいを現場で実感するため、低学年から高学年まで複数の体験型カリキュラムが導入されています。
具体的には、「地域医療実習」等を通じて新潟県内の医療現場での経験が強化されています。
また、2013年には、医学教育の国際的な質保証を確保するために、「国際基準に準じた医学教育分野別認証評価」を初めて受審し、その結果に基づいたカリキュラムが2014年度入学者からスタートしました。
臨床実習では、学部から卒業研修に向けた臨床能力向上を意図して実習期間を増やし、参加型実習を充実させています。
また発展的英語科目の開講や海外での臨床実習機会提供も通じて、グローバル医療に必要な知識と技能を教育しています。

新潟大学医学部の学費・奨学金


新潟大学医学部の学費と奨学金についてご紹介します。
ここでは新潟大学医学部の6年間の学費や、学費を軽減を支援するための制度に関する情報をまとめました。

学費・授業業

1年次学費 入学金 282,000円
授業料 535,800円
教育充実費 ⁻円
委託徴収金 55,750円
その他 ⁻円
合計 873,550円
2年次以降学費(年間) 535,800円
6年間学費総額 3,552,550円

全国の国立大学の学費は統一されており、どこも一律3,496,800円です。
学費以外にその他の費用などを含めると上記の金額になります。
私立大学では一番高い大学だと50,000,000円近く必要になるため、国立大学の方が安いことが分かります。

奨学金

次に奨学金制度についてご紹介します。

金額 人数
新潟大学学業成績優秀者奨学金制度(給付) 100,000円(一括) 3人
新潟大学修学応援特別奨学金(給付) 30,000円(月額) 50名以内
新潟大学修学支援貸与金制度(貸与) 100,000円(一括)
新潟大学神田奨学金(給付) 50,000円(月額) 3人

新潟大学医学部では、入学をサポートするための奨学金が4つ用意されています。
具体的には、入学前の給付型奨学金である入学応援奨学金、学業成績優秀者を対象にした給付型奨学金、修学期間中の給付型奨学金である修学応援特別奨学金、そして修学支援貸与金制度があります。
またほかにも、日本学生支援機構や、民間団体、地方公共団体からの奨学金も利用できますが、ここでは大学が提供する奨学金に焦点を当て、ご紹介しました。

新潟大学医学部の入試情報


新潟大学医学部の入試情報についてご紹介します。

新潟大学医学部の入試配点

新潟大学医学部の入試配点について共通テスト、二次試験別にまとめました。

共通テスト

共通テストの入試科目と配点については、以下の表のとおりです。

英語 数学 国語 理科 地歴 公民 合計
医学科(前期) 200 200 100 200 (50) (50) 750
保健学科
看護学専攻
(前期・後期)
200 200 200 200 (100) (100) 900
保健学科
放射線技術科学専攻
(前期・後期)
200 200 200 200 (100) (100) 900
保健学科
検査技術科学専攻
(前期・後期)
200 200 200 200 (100) (100) 500

※( )は、選択科目の配点を示します。
共通テストの試験科目は、看護学専攻は5教科7科目もしくは8科目、その他は5教科7科目となっています。
医学科は国語と社会の配点が低く、英語・数学・理科を重視しており、文系科目が苦手な方には有利な配点だといえます。
共通テスト得点率は医学科は81%、保健学科は前期が57~66%・後期が66~68%といわれています。
そのため、医学科へ合格するには、最低でも共通テストで8割をとる学力が求められます。

二次試験

二次試験(個別学力試験)における入試科目と配点は、以下の表のとおりです。

英語 数学 国語 理科 面接 合計
医学科 前期 400 400 400 2段階 1200
保健学科
看護学専攻
前期 200 200 400
後期 300 300
保健学科

放射線技術科学専攻

前期 200 200 400
後期 300 300
保健学科
検査技術科学専攻
前期 200 200 400
後期 300 300

医学科の二次試験(個別学力試験)配点比率は62%となっています。
共通テストよりも個別学力試験重視の配点となってるため、合格を目指すには二次試験(個別学力試験)で十分に得点する必要があります。

新潟大学医学部の入試スケジュール・合格最低点

新潟大学医学部の入試スケジュールと合格最低点についてまとめました。

入試スケジュール

入試スケジュールについてまとめました。

出願期間 試験日 合格発表 入学手続期間
1/22~2/2 共通テスト:1/13~1/14
二次試験:2/25~2/27
3/8 3/14~3/15

合格最低点

2023年度の新潟大学医学部の合格最低点についてまとめました。

学科 日程・選抜区分等 最低点
医学科 前期日程 共通テスト
(配点750点)
557.7
個別学力検査等
(配点1200点)
750.8
保健学科看護学専攻 前期日程 共通テスト
(配点900点)
507.0
個別学力検査等
(配点400点)
180.0
保健学科放射線技術学専攻 前期日程 共通テスト
(配点900点)
467.8
個別学力検査等
(配点400点)
120.0
保健学科検査技術科学専攻 前期日程 共通テスト
(配点900点)
539.8
個別学力検査等
(配点400点)
185.0

新潟大学は合格最低点に関して非公開でしたが、2021年度から公表されるようになりました。
医学科の個別学力検査等の合格最低点は2021年度は729.5点、2022年度は661.8点と大きく下がっていましたが、2023年度は750.8点と大きく上回っています。
そのため、最低でも7割以上の点を目指すようにしましょう。

新潟大学医学部の難易度


新潟大学医学部の難易度について他の大学と比較しながらご紹介します。

偏差値

学科 偏差値
医学科 65.0
保健学科看護学専攻 47.5
保健学科放射線技術学専攻 47.5
保健学科検査技術科学専攻 52.5

新潟大学医学部の偏差値は国立大学の中ではやや上位です。

倍率

過去2年間の新潟大学医学部の倍率です。

学科 選抜区分 2023年度
募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 倍率
医学科 前期日程 80 344 265 89 3.0
保健学科 前期日程 90 211 203 94 2.2
後期日程 18 258 96 24 4.0
学科 選抜区分 2022年度
募集人数 志願者数 受験者数 合格者数 倍率
医学科 前期日程 80 347 265 84 3.2
保健学科 前期日程 90 184 174 93 1.9
後期日程 18 239 70 23 3.0

各学科とも募集人数に変わりありませんでした。
医学科は過去2年間とも志願者数はほぼ変わらず倍率は3.0倍前後を推移しており、国公立大学の医学部としては標準的だといえます。

同じレベルの大学は?

同一の偏差値の医学部の大学は、島根大学、群馬大学、三重大学、長崎大学、東北大学等が挙げられます。

新潟大学医学部の入試傾向と対策


新潟大学医学部の入試傾向と対策について科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

読解問題が2題、英作文問題が1題出題されます。
問題形式は、全て記述式であり、選択式の記号は、使われていません。
読解問題では、長文が文化・教育・社会や、自然科学・動物に関する幅広いテーマで出題され、設問には英文和訳と共に、30~100字の内容説明が必要です。
長文は理解しやすいものが多いですが、内容説明は簡潔な表現技術が必要です。
過去には英問英答形式の内容説明も出題されたことがあります。
英作文問題は和文英訳と自由英作文の2本が通例で、和文英訳は慣用的な表現能力が求められます。
自由英作文は与えられた英文や質問に対して80~100語で考えを述べる形式が一般的で、過去にはEメールへの返信なども出題されています。
また、英文に続くエッセーの完成や指定の書き出し文に続く自由な執筆もあります。
読解問題は興味深いテーマの英文が出題されますが、英文和訳や、字数制限のある設問が多く、全体的にやや難易度が高いです。
一方で、英作文問題は和訳英訳・自由英作文ともにほぼ標準的な難易度とされています。
標準的な難易度の英文を幅広く読み、内容を正確に理解するために練習することが重要です。
英文を読む際には、段落ごとに要旨をまとめる練習をしましょう。
余裕があれば、英字新聞や雑誌の論説なども読むことが役立ちます。
和訳においては英語の知識だけでなく、日本語の表現力も求められます。
日本語の上手な表現を身につけるためにも、こまめに練習することが必要です。
毎年出題される字数制限つきの内容説明では、内容を簡潔にまとめ、過不足なく表現するスキルを養うことが大切です。
ただ単に逐語訳するのではなく、採点者に伝わるような説明力を意識しましょう。
和文英訳や自由英作文では平易な表現が求められるため、工夫して解答する力が必要です。
たくさん書くことで柔軟な表現力を身につけましょう。
文法問題は出題されていませんが、基礎的な文法知識がなければ問題解決が難しくなります。
英文和訳には必ず文法的要素が含まれるため、常に参考書を携帯し、文法の整理を心がけましょう。

数学の傾向と対策

出題される数学の範囲は「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)」です。
微分・積分法、確率、ベクトルが頻繁に出題されます。
問題は主に計算を中心に構成されていますが、証明や図示に関する問題もよく出題されます。
単なる計算力だけでなく、思考力を必要とする難易度の高い問題も見られます。
標準的な問題も出題されますが、一般的なものよりも難易度がやや高い傾向があります。
基本事項を教科書を通じて確実に理解することは最も重要です。
基本問題に対して素早く正確に解答できるよう、例題や練習問題を繰り返し解くことで基礎学力を強化しましょう。
問題を分析すると、計算力はもちろんのこと、問題の設定を図示し、式や結果を図やグラフで考えることが有益です。
図やグラフを描く習慣を身につけることで、図示問題に対する対策だけでなく、問題文の理解や結果を多面的に捉える力を養います。
受験問題集を使用して演習し、実力向上を目指しましょう。
演習時には基本事項との関連性に留意し、必要に応じて教科書や基礎レベルの参考書に戻って基本事項の使い方を復習することが重要です。
正解が得られても、答案の記述が不適当で減点される例が多いため、論理的で正確な内容を記述し、無駄な記述を排除することが必要です。
模範解答を学び、採点者に自分の考えを効果的に伝えるための答案作成の練習もおすすめです。

物理の傾向と対策

物理基礎・物理が出題範囲であり、合計3つの大問があります。
各大問は2つの異なる題材に関する問題で構成されており、全ての分野からの出題が行われます。
準備は全ての分野にわたり、論述・証明や描図の設問が多いです。
計算問題では計算過程を示すよう指定されることがあり、空所補充形式の問題も出題されることがあります。
基本的で標準的な問題が主であり、多少複雑な計算も含まれますが、非常に難しい考え方や極めて複雑な計算が必要な問題は少ないです。
出題量は適切な範囲内ですが、論述・証明・描図問題に時間がかかる可能性があるため、時間的な配分に留意する必要があります。
計算問題も論述問題も、教科書で扱われている基本事項に関するものがほとんどであり、基本的な物理現象を正しく理解し、基本的な公式を確実に記憶していれば、十分に対応できます。
特に論述問題では基本的な用語を正しく使用する必要があり、まずは教科書を中心に基本事項の理解を深め、公式や法則を整理しておくこと、そしてそれを確実にするための問題練習が大切です。
論述問題は慣れていないと書きにくく、時間もかかるものです。
考察理由を簡潔な文章で表現するような練習も平時からしておくと良いです。
出題内容は教科書にある事項に関するものが多いので、公式の導出や基本事項の説明など、自分で問題を設定して解答を試みることも有益です。
頭の中で考えるだけでなく、実際に筆を動かしてみることが必要です。
また、証明や計算過程を求める設問も多いため、問題練習に際しては、計算過程を示しながら進めることが重要です。

化学の傾向と対策

出題範囲は「化学基礎・化学」で、理論分野がやや強調され、溶液の性質、気体の法則、熱化学、反応速度、平衡、酸・塩基、酸化・還元、電子配置・化学結合などが中心となります。
特に平衡や気体の法則など概念的で複雑な計算が求められる領域がよく出題されます。
無機分野では金属(陽イオンの反応)、非金属(気体の発生と捕集)などが総合的な観点から出題されることが一般的です。
有機分野では理論的な異性体・分子構造の決定や官能基と反応性の総合的な取り扱い、反応式や化学式を求める問題、そして生化学・高分子分野の計算を含む理論性の高い問題が出題されます。
芳香族化合物の分離なども含む総合問題もあります。
曖昧な理解では高得点は難しいですが、出題に偏りがなく、正統な学習が報われる問題といえます。
理論分野では、標準的な内容を偏りなく理解・整理しておくことが肝要です。
各項目が示す概念をしっかり押さえ、その後に計算問題の練習を積んでおくことが重要です。
公式をただ覚えるのではなく、思考の過程を計算式として簡潔に表現する方法も重要です。
問題集の例題の解答を参考にして、理解を深めていくことを心がけましょう。
特に、平衡や気体の法則は理論的概念が難しい部分があります。
一面的な理解ではなく、本質的な把握をするために、現象に理論を適用して説明を試みる積極性が求められます。
無機分野では気体の発生・捕集や金属イオンの反応・性質などを総合的な視点で整理してみましょう。
また、化学工業の視点からも全体を整理することが大切です。
有機分野では特定の分野についての総合的な出題があります。
元素分析・組成式・異性体・分子式・構造式などについては問題集で練習を行いましょう。
論述では理論的な内容を説明することが中心なので、各概念をしっかり理解することが最も重要です。
その上で、概念・公式・用語を自分の言葉で簡潔に説明する練習を積んでおきましょう。
また、問題集の例題解答などをよく吟味して、表現方法の向上に努めましょう。
出題される化学反応式や化学式の記述についても、反応の理由(酸・塩基、酸化還元反応、平衡の移動〈沈殿生成、気体発生を含む〉)を反応式ごとに理解することが大切です。

生物の傾向と対策

出題範囲は「生物基礎・生物」で、主なトピックは遺伝情報、体内環境と動物の反応、植物の反応、進化・系統、および生態です。
問題はほぼ分野ごとに出題され、過去問との関連性も高いです。
字数制限つきの論述問題が多く、かなりの記述量が求められることがあります。
さらに、年度によっては計算問題や描図問題も見られます。
基本的な高校での学習内容を反映しており、空所補充や用語の記述問題、正誤問題に関しては、一部で詳細な知識が必要なものもありますが、基本的な知識・理解で対応できるものが多いです。
一方で、論述問題はやや難度が高い場合もあり、十分な論述対策が必要です。
最も重要なのは、遺伝情報、体内環境と動物の反応、植物の反応、進化・系統、生態などの基礎項目を徹底的にマスターすることです。
これらの分野は出題頻度が高いため、まずはこれらに焦点を当てて基礎力を確実に身につけることが不可欠です。
実験、図、グラフに関する問題は点数の差が出やすく、合否の鍵を握る要素です。
教科書並みの図やグラフを描く練習を積み、実験についても十分に理解しておくことが必要です。
また、論述対策は欠かせません。
字数制限がある場合も多いですが、字数に合わせて要点をしっかり押さえた論述を書くことが求められます。
教科書に記載されている重要な生物用語をまとめてみましょう。
近年の論述問題は30~60字程度が中心なので、ポイントとなる用語についてこの範囲でまとめる練習を行うことが必要です。
過去問には類似の出題が見られるので、早い段階から過去問に目を通し、何度か挑戦して誤答した部分は関連分野も含めてしっかり復習しましょう。

新潟大学医学部に合格するなら医進の会


新潟大学医学部に合格するなら医進の会です。
個別ブースでの完全個別授業が特徴で、生徒一人一人に合わせたオリジナルの授業プログラムで合格へと導きます。
個別ブースは集中して学習することができ、実績豊富なプロ講師が質の高い授業を提供します。
チューター制度もあり、国立医学部のチューターに質問できるので安心です。
アクセスは良好で、月曜日から日曜日まで朝9時から夜23時まで開いています。
講師、チューター、アシスタントが親身になって新潟大学合格のサポートをいたします。
無料面談・体験授業も実施中ですので、お気軽のお問い合わせ下さい。

まとめ


今回は新潟大学医学部の入試情報や、試験対策について解説いたしましたがいかがだったでしょうか。
新潟大学医学部の偏差値は、全国82校中の28位というやや上位クラスとなっています。
難易度は高く合格するのは難しくなっているので、入試までにしっかりと対策をし、試験に挑むようにしましょう。

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