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医学部の中で最低偏差値の学校はどこ?入りやすい医学部がある大学を見極めるポイントも解説!

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カテゴリ:大学情報

本記事では、医学部がある大学の最低偏差値について詳しくご紹介します。
偏差値や倍率が低い医学部がある大学についてランキング形式で紹介したり、合格基準や入りやすい医学部がある大学の選び方などについても徹底解説しています。
偏差値や倍率の低い大学を狙う際の注意点についても紹介しているため、医学部受験を考えている方で学力に不安のある方はぜひ参考にしてください。

この記事を読むとわかること
  1. 入りやすい医学部がある大学
  2. 医学部の合格基準
  3. 偏差値が低い医学部がある大学

今回の記事を動画で解説しています!

偏差値が低い医学部がある大学ランキング

偏差値が低い医学部がある大学を国公立と私立に分けてランキングにしてみました。
また大学ごとの解説もしています。

【国公立大学】偏差値が低い医学部がある大学ランキング

国公立大学の偏差値が低い医学部について表にまとめてみました。

順位 大学名 偏差値 都道府県
1位(50位) 秋田大学 64.8 秋田県
2位(48位) 山形大学 65.2 山形県
2位(48位) 徳島大学 65.2 徳島県
4位(47位) 高知大学 65.5 高知県
5位(46位) 佐賀大学 65.7 佐賀県

偏差値が低いランキングと言ってもかなりレベルが高いです。

偏差値が低い大学の特徴

秋田大学は、東北地方に所在しているため別の地域から志願者が集まりにくいとされています。
また、比較的新しい大学のため、伝統を大切にする受験生からは選ばれにくいとされます。
山形大学は秋田大学と同様、東北地方にあるという地理的な問題もありますが、二次試験で国語が必要であるため、国語が得意でない受験生が流れている可能性があります。
徳島大学は、偏差値が低くなっている理由として立地面も考えられますが、進級が難しいことで有名なため人気があまり高くないです。
高知大学は比較的新設であること、地理的な問題もありますが、定員のうち半分を推薦枠が占めているため、一般入試枠が少なく流れている可能性があります。
最後に佐賀大学は地域医療に力を入れているため、将来都心で働きたい医学部志望者にはあまり受験されないようです。

【私立大学】偏差値が低い医学部がある大学ランキング

続いて、私立大学の偏差値が低い医学部をランキングにしてみました。

順位 大学名 偏差値 都道府県
1位(30位) 川崎医科大学 62.2 岡山県
2位(30位) 埼玉医科大学 62.2 埼玉県
3位(28位) 北里大学 62.5 神奈川県
3位(28位) 聖マリアンナ医科大学 62.5 神奈川県
5位(27位) 獨協医科大学 62.8 栃木県

私立大学も国公立大学同様偏差値が低い順でみても60以上はあります。

偏差値が低い私立大学の特徴

川崎医科大学は比較的新しくネームバリューがまだないことや、学費が全国医学部の中で2番目に高額であることから偏差値が低くなっています。
埼玉医科大学も新設医学部であることや、学費が高額であることから、成績優秀者は他の大学に流れ偏差値は低くなっています。
北里大学は、学費が高額であることや不正入試問題が以前ニュースに取り上げられ受験生からの人気は下がったと考えられます。
聖マリアンナ医科大学も北里大学同様不正入試問題が影響してそうです。
最後に、獨協医科大学はアクセスと新設であること、学費が高額であること、また、医師国家試験合格率が9割をきっていることも要因の一つとして挙げられます。

倍率が低い医学部がある大学ランキング

倍率が低い医学部を私立と国公立に分けてランキング形式でご紹介します。

【国公立大学】倍率が低い医学部がある大学ランキング

国公立大学の倍率が低い医学部の大学について表にまとめてみました。

順位 大学名 倍率 都道府県
1位(51位) 和歌山県立医科大学 1.9 和歌山県
2位(49位) 滋賀医科大学 2.1 滋賀県
3位(48位) 徳島大学 2.2 徳島県
5位(45位) 筑波大学 2.3 茨城県
5位(45位) 大分大学 2.3 大分県

国公立大学の倍率が低い大学5校は約2倍となっています。

倍率が低い国公立大学の特徴

地理的な問題から受験生を獲得しにくいということが考えられるでしょう。
和歌山県立医科大学は医学部前期試験の2段階選抜に「共通テストの合計点が630/900点以上かつ3.4倍」というルールを設けているため、倍率が低くなっている可能性があります。
滋賀医科大学は医科大学であるために問題が難しいとされており、その点で志願者が少ないと考えられます。
徳島大学は偏差値も低く、立地面も考えられますが、進級が難しいことで有名なため人気があまり高くないです。
筑波大学・大分大学も立地面で人気がないと考えられます。

【私立大学】倍率が低い医学部がある大学ランキング

続いて、私立大学の倍率が低い医学部の大学について表にまとめてみました。
(※一般入試の結果です)

順位 大学名 倍率 都道府県
1位(53位) 東京慈恵会医科大学 3.5 東京都
2位(52位) 藤田医科大学(前期・愛知県地域枠) 4.2 愛知県
3位(51位) 東北医科薬科大学 5.2 宮城県
4位(50位) 愛知医科大学 6.1 愛知県
5位(49位) 北里大学 6.2 神奈川県

私立大学医学部は国公立大学医学部と比べると試験科目数が少なく、偏差値も下がることや併願受験も可能なため、基本的に倍率が高くなる傾向にあります。
そのため、最も倍率が低かった東京慈恵会医科大学でも3.5倍と国公立大学医学部よりも高いことがわかります。
また大学によっては、地域枠制度を設けている学校がいくつかあります。

倍率が低い私立大学の特徴

今回のランキングの中では藤田医科大学が地域枠を設けており、地域枠は一般枠と違って出願できる受験生が限られていることや、勤務地が地方になるため多くの受験生は避けたがり倍率が低めになります。
東北医科薬科大学医学部は新設されたばかりのため、国家試験合格率や就職率などが分からないことが倍率が低い原因だと考えられます。
愛知医科大学はほとんどの受験生が国公立大学と併願して受験してるため、あらかじめ多めの合格者を出しています。
その結果、倍率が低くなっていると考えられます。
北里大学は年間学費が高額であるため、そもそも志願者数が少なく倍率も低いと考えられます。

医学部の合格基準を解説

次に医学部の合格基準について詳しく解説します。

医学部の合格基準は?

医学部受験を目標にするなら、医学部の合格基準を把握しておくことが大切です。
医学部の合格基準は大学ごとに異なりますが、他の学部よりはるかにレベルが高く非常に難しいです。
そのため、医学部は浪人生が最も多い学部といわれています。
国公立大学と私立大学によっても合格基準が違いますので、それぞれの合格基準についても把握しておきましょう。

国公立の医学部がある大学の合格基準は?

国公立大学の入試では、共通テストが必須となります。
そのため、国公立の医学部を目指す方は共通テストの点数が合格基準を超えることが必要です。
ここ数年では、ほとんどの医学部において、共通テストで90%前後の正答率が合格圏内となっています。

足きりや二次試験も合格基準は高い

足切りなどで二次試験に進めなくなる可能性もありますので、基本を大事に勉強し共通テストを9割以上解ける学力を身につけておきましょう。
また、二次試験に必要な偏差値については、ほとんどの医学部が60後半から70、なかには70以上となっている医学部もあります。
これは、東京大学や京都大学などの難関大学に合格することと同じような難しさです。

私立の医学部がある大学の合格基準は?

私立大学医学部は、これまで各大学における入試一回のみであることが多かったですが、近年では共通テストを導入している医学部も増えてきています。
私立大学医学部も国公立大学医学部と同じく90%前後の点数が取れれば、合格圏内に入ります。
また、学科試験では70前後の偏差値が必要となっている医学部がほとんどのため、全ての科目を人並み以上に勉強しておくことが肝心です。
私立大学医学部への進学を目指す場合は、入試情報をしっかりと把握し効率的な勉強法を身につけておきましょう。

全ての受験教科を勉強しよう

医学部受験では特定の科目だけできても、他の科目が足を引っ張ってしまう可能性があるため、全ての受験教科を勉強しましょう。
医学部は理系科目だけでなく漢文や古典などの知識も必要になります。

大学によって科目の配転が異なる

大学によっては、科目ごとに最低基準点というものが設定されています。
例えば、英語と数学が100点満点だったとしても、他の科目が基準に達していなければ不合格になってしまう場合もあります。
そのため、最低でも平均点ぐらいまで取れるように受験に必要な科目は学習しておきましょう。
人によって、科目の得意不得意があるのは当然ですが、医学部を目指すのなら、全ての科目が人並み以上にできていないと合格できない場合もありますので気をつけましょう。

入りやすい医学部がある大学を選ぶためには?

医学部を目指している受験生の中には、できるだけ入りやすい穴場の大学の医学部を選びたいと思われている方も少なくないのではないしょうか。
ここでは入りやすい医学部がある大学を選ぶ際のポイントについてご紹介します。

  • 偏差値が低い医学部がある大学を選ぶ
  • 倍率が低い医学部がある大学を選ぶ
  • 地域枠を設けられている医学部がある大学を選ぶ

偏差値が低い医学部がある大学を選ぶ

そもそも偏差値とは、50を基準値として、平均からどの程度の差があるのかを表したものです。
この偏差値は、数字が高ければ高いほど難易度が高く、低ければ難易度が下がります。
したがって、偏差値が高くない医学部ほど合格のボーダーラインが下がり、入りやすいといえます。
ボーダーラインが低ければ、得意科目以外の科目で点数を期待できなくても合格できる可能性が少し高まります
偏差値が低くても、簡単に入れるというわけではありませんが、いまいち自身の学力に自信が持てないときは、偏差値を意識して志望校を選んでみるとよいでしょう。

倍率が低い医学部がある大学を選ぶ

偏差値だけでなく、倍率が比較的低い医学部も入りやすいでしょう。
倍率は、定員数と入学志願者の人数によって決まっています。
倍率と言っても、志願倍率と実質倍率の2種類があります。

志望倍率とは?

志願者倍率は志願者数÷募集人数で計算した倍率を言います。
例えば30名の定員に対して120名の志願者がいた場合、120÷30で志願者倍率は4倍ということになります。
ただし、志願倍率はあくまでも志願者の数から算出したものです。
志願したものの受験をしないという人も出てくるため、あくまでも受験前に難易度を図るための目安と考えましょう。

実質倍率とは?

実質倍率は受験者数÷合格者数で計算した倍率を言います。
例えば受験者数が志願者より減り100人となり、反対に合格者数が増えて50人となった場合、100÷50で実質倍率は2倍ということになります。
実質倍率は、実際の入試状況が反映された数値ですが、もちろん入試が終わり合格発表の後でないと分かりません。

倍率=競合相手が少ない

どちらの倍率にせよ、倍率が低いということは、競争相手である他の受験生が少ないということです。
他の受験生との競争という点では、倍率が低い大学は入りやすいといえます。
また、国公立大学医学部では受験者が多く倍率が高いと、【足切り】という二段階選抜が行われることもあります。
試験自体を受けられる定員数、もしくは足切り点が定められます。

地域枠を設けられている医学部がある大学を選ぶ

医学部によっては、一般枠のほかに地域枠制度を設けている学校があります。
地域枠とは、地方における医師不足などの問題を受けて、医師少数区域を無くすことを目的として作られた制度です。
地域枠は、指定された地域の病院で勤務することをあらかじめ義務付けられており、勤務地も地方になるため一般的に受験生の人気が高くなく、一部の大学では定員割れを起こしているほどです。
また、最先端医療の知識を身につけたいと思っている人や親の病院を受け継がなければならない人は、地域枠に出願することはあまりないでしょう。
そのため、地域枠は出願者が少なく入りやすいという印象もあり、あえて地域枠に出願する受験生も中にはいますので、穴場の大学の医学部を選びたいと思われている方は地域枠を検討してみるのもよいでしょう。

偏差値・倍率が低い大学を狙うときの注意点

偏差値・倍率が低い大学を狙うときにはいくつか注意すべき点があります。
その注意すべき点について詳しく解説します。

国家試験合格率が低く、留年率が高い可能性がある

医師として働くためには、医学部に入学することがゴールではなく卒業後に医師国家試験に合格することが必須となります。
そのため偏差値が低い大学に合格した場合、入学後の勉強になかなかついていけずに留年してしまったり、国家試験に合格できない可能性があります。
進級や試験に合格できなかった場合、さらに学費もかかりますので注意が必要です。
医学部に入るからには、入学後も手を抜かずに勉強し高い学力をキープする努力が必要だということを心がけましょう。

キャンパスが田舎にある可能性が高い

偏差値の低い医学部は、地方大学に集まっていることが多いです。
偏差値だけで学校を決めてしまった場合、入学後に交通アクセスが不便であったり、周りに遊べる場所がなかったりなど後悔してしまう可能性があります。
また、地方大学ではその地域ごとに合わせた医療に力を入れている場所も少なくないです。
そのため志望校を決めるときは、偏差値だけではなく周りの環境やカリキュラム内容まで念入りに確認しておきましょう。

私立の場合学費が高い可能性が高い

私立大医学部で偏差値の低い大学の特徴として、ほとんどの学校が学費が高い傾向にあります。
例えば、私立医学部で偏差値がトップといわれている慶應義塾大学の6年間の学費は約2,000万円です。
一方で、医学部の中で難易度がもっとも易しく、偏差値60前半の川崎医科大学の6年間の学費は4,500万円以上と、慶應義塾大学よりも2倍以上の学費がかかります。

生活の仕方も考える必要がある

偏差値だけで大学を決めた場合、状況次第では一人暮らしをしないといけない可能性も出てきます。
一人暮らしとなると学費に加え、生活費などさらに費用が必要となります。
労力をかけて医学部に合格しても学費面で通えなくなるという恐れもありますので、志望校を選ぶ際は経済状況などを考慮して決めましょう。

就職先が限定される可能性がある

医学部の志望校を選択する上で、進学する大学によっては就職先が限られてくることも心得ておきましょう。
特に医師不足に悩まされている地域では、一般枠で入学しても卒業後はその地域の医療に貢献してもらうように進路指導をされる場合があります。
なお、当然ですが地域枠入試で合格したときは、大学側が指定した地域・指定した医療機関での決まった期間の勤務が義務付けられます
そのため、卒業後の進路のことなどもよく考えて、慎重に志望校選びをしましょう。

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まとめ

今回は医学部がある大学の最低偏差値、合格基準や入りやすい医学部がある大学の選び方などについて解説しましたがいかがだったでしょうか。
医学部受験を目指す場合、偏差値が低い大学はどこなのか、入りやすい大学あるのかなどと考えてしまいがちですが、医学部合格はあくまでも医師になるためのスタートラインです。
入りやすい医学部を探してみたものの、自分の実力が身についていないと、たびたび不安に襲われてしまいます。
そのため日頃から着実に実力をつけて、志望校合格を勝ち取りましょう。
本記事を通して医学部に興味を持たれた方は、医学部受験をぜひ検討してみてください。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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