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山口大学医学部の難易度や偏差値・倍率は?入試情報や傾向と対策も解説!

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カテゴリ:大学情報

山口大学は山口県に所在する国公立大学で、医学部は小串キャンパスにあります。
本記事では、山口大学医学部の入試情報や試験の対策・傾向について解説しています。
難易度や偏差値、倍率についても詳しくまとめたので、気になる方は是非こちらの記事を参考にしてください。
医学部受験の志望校を探している方にも必見です。

山口大学医学部の情報


ここでは、山口大学医学部の基本的な情報についてまとめました。

アクセス ・航空経路
 「山口宇部」空港→車(一般道)で15分
 ※山口宇部空港からはバスで「宇部新川」駅まで来ることもできます。
・新幹線
 「新山口」駅→JR宇部線「宇部新川」駅から徒歩10分
・JR山陽本線
 「宇部」駅→JR宇部線「宇部新川」駅から徒歩10分
・バス
 「宇部中央」バス停から徒歩10分
電話番号 ・吉田キャンパス(代表) 083-933-5000
・小串キャンパス(医学部)0836-22-2111
学科 ・医学科(710名)
・保健学科(485名)
※2024年度時点での情報となります。

医学部は小串キャンパスに所在を置き、最寄りのバス停または駅から徒歩10分程度の距離にあります。
学科は医学科、保健学科があります。

山口大学医学部の特色

山口大学医学部医学科は、すべての講義内容が電子化された全国的に見ても類を見ない電子シラバスと、臓器別、系統別に編成された独自のコースやユニット制カリキュラムに基づく教育で、多面的な研究視野および豊かな人間性を培いながら、自発的に学習する能力を養成します。
医学部保健学科では、保健医療分野における真理を探求し、人類の幸福と発展に資する知識と技術を「発見し」、「はぐくみ」、「かたちにする」医療技術者を養成します。

山口大学医学部の学費

ここでは山口大学医学部の学費についてまとめました。

学生区分 入学料 授業料
学部生 282,000円 535,800円(年額)

山口大学の入学料は282,000円で、授業料は年額535,800円です。
6年制の医学部医学科では、授業料は6年間で合計3,496,800円となります。
国公立大学は学費が一律のため、特に学費が高いとされている私立大学医学部よりも比較的経済的負担は少ないと言えます。
また、授業料以外にも教材代や保険料など、別途費用がかかりますので、詳しくは山口大学ホームページをご参照ください。

山口大学医学部の奨学金

山口大学医学部には下記の奨学金制度があります。
七村奨学金、山口大学医学部及び大学院医学系研究科高度学術医育成コースCEA、
山口大学医学部保健科学科育英奨学金、山口大学医学部国際医学交流奨励金学生海外留学経済支援、山口大学基金授業料支援制度、日本学生支援機構奨学金

山口大学医学部の入試情報


続いて山口大学医学部の入試情報をまとめました。

共通テスト

大学入学共通テストの試験科目の配点は以下の通りです。

国語 地歴公民 数学 理科 外国語 情報 合計
200 100 200 200 200 50 950

二次試験

前期

数学 理科 外国語 合計
200 200 200 600

※面接は総合審査の資料

後期

小論文 面接 合計
300 200 500

山口大学医学部の入試方法

山口大学医学部では、一般選抜・学校推薦型選抜Ⅱ・私費外国人留学生の計3つの形式で入試を行っています。
以下では、それぞれの入試形式の入試方法を詳細にご紹介します。

一般選抜

前期

日程 2025年2月25日(火)26日(水)
募集人数 53名

前期 大学入学共通テストの利用教科・科目名

教科 科目名等
国語
地歴・公民 地総・地探、歴総・日探、歴総・世探、地総/歴総/公
公・倫、公・政経、地総/歴総/公 から1
数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数B・数C
物理,化学,生物から2
情Ⅰ

前期 個別学力検査等

教科等 科目名等
数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C(β)
※数Aは「図形の性質・場合の数と確率」のみ
※数Bは「数列・ベクトル」のみ
※数Cは「ベクトル・平面上の曲線と複素数平面」のみ
物基・物理,化基・化学,生基・生物から2
英語
その他 面接

後期

日程 2024年3月12日(水)13日(木)
募集人数 10名

後期 大学入学共通テストの利用教科・科目名

教科 科目名等
国語
地歴
公民
地総・地探、歴総・日探、歴総・世探、地総/歴総/公
公・倫、公・政経、地総/歴総/公 から1
数Ⅰ・数A・数Ⅱ・数B・数C
物理,化学,生物から2
情Ⅰ

後期 個別学力検査等

教科等 科目名等
その他 小論文・面接

学校推薦型選抜Ⅱ

募集人数 27名(全国枠5名,地域枠22名)
ただし,地域枠の合格者が募集人員に満たない場合,その欠員は全国枠の募集人員へ追加。

選抜方法は調査書,推薦書,志望理由書(全国枠以外),大学入学共通テストの成績,小論文及び面接の結果を総合審査。
(小論文作成のための資料は英文で提示することがあり。)
大学入学共通テストの利用科目・科目名

教科 科目名等
国語
地歴
公民
世B,日B,地理B
現社,倫,政経,倫・政経 から1
数Ⅰ・数A
数Ⅱ・数B
物理,化学,生物から2
情Ⅰ
出願期間 2024年12月16日(月)~12月20日(金)[12月19日消印有効]
入試期日 2025年1月23日(木)
合格発表 2025年2月12日(水)

私費外国人留学生入試

続いて、私費外国人留学生入試について以下にまとめました。

 募集人数 若干名
出願期間 2025年1月27日(月)~2月5日(水)
合格発表 2025年3月7日(金)

選抜方法は日本留学試験,個別学力検査等,成績証明書及び「TOEIC」又は「TOEFL」のスコア認定証の結果を総合審査。
個別学力検査等実施教科・科目等

数学(数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C(β))
理科(物理基礎・物理,化学基礎・化学,生物基礎・生物)から2
外国語(英語)面接(日本語)
2024年2月25日(火)/2024年2月26日(水)

日本語留学試験(2024年6月・11月実施分)

日本語 読解・聴解・聴読解
理科 化学及び生物
数学 コース2
出題言語 日本語

山口大学医学部の合格ボーダーは?

山口大学医学部の合格ボーダーは前期81%、後期85%でした。
かなり高い得点率が求められます。
小さなミスをなくし、80%は確実に取れるようにしましょう。

山口大学医学部の難易度は?


山口大学の難易度について紹介します。

山口大学医学部の偏差値

山口大学医学部の偏差値は65.0です。
この偏差値は国公立大学医学部のなかでは中堅レベルです。

偏差値を他大学と比較すると?

次に山口大学医学部を他大学の医学部と偏差値で比較してみました。

順位 大学名 偏差値
2位 京都大学 72.5
3位 大阪大学 70.0
5位 九州大学 67.5
15位 岡山大学 67.5
23位 広島大学 65.0
30位 山口大学 65.0
49位 島根大学 65.0
49位 鳥取大学 62.5

全国の国公立・私立大学総合ランキングです。
上位大学は70前後となっており、山口大学は65.0で中堅の30位です。
島根大学、鳥取大学等となっております。

山口大学医学部の倍率

続いて過去2年間の山口大学医学部の倍率です。
(※前期日程のみ)

2024年度 2023年度
学科 募集人数 志願者数 倍率 募集人数 志願者数 倍率
医学科 55 322 5.9 55 381 6.9
保健学科看護学専攻 50 90 1.8 50 98 2.0
保健学科検査技術科学専攻 25 100 4.0 25 129 5.2

各学科とも募集人数に変わりはありませんでした。
2024年度の医学科の志願者数は前年度より約60名ほど減っており、それに伴い倍率も低くなっています。
2022年度の志願者数が例年より大きく減少したことにより、その反動で2023年度は志願者数・倍率が上昇しましたが、2024年度は志願者数・倍率ともにやや落ち着きました。

倍率を他大学と比較すると?

中国地方の医学部のある大学と倍率を比較してみました。
(※前期日程のみ)

大学名 2024年度 2023年度
広島大学 3.6 4.0
岡山大学 2.8 2.6
鳥取大学 2.5 5.3
島根大学 一般枠:8.2県内定着枠:12.0 一般枠+県内定着枠:11.2
山口大学 5.9 6.9

2024年度で最も倍率が高かったのは島根大学、次に山口大学、広島大学、岡山大学、鳥取大学の順となっています。
この中で島根大学、広島大学、山口大学は偏差値が65.0と同等レベルであり、岡山大学はやや高めの67.5、鳥取大学はやや低めの62.5となっております。この中では鳥取大学は難易度がやや低く狙い目となるため、倍率が高くなったと考えられます。
広島大学、岡山大学は2022年度の志願者数が例年より多かったため、2023年度はその反動で志願者数が大幅に減少し、倍率が下がったと考えられます。

山口大学医学部の傾向と対策


山口大学医学部の傾向と対策を科目ごとにまとめました。

英語の傾向と対策

大問3題の構成となっています。
読解問題が2題と、会話文と英作文の複合問題が1題の形式で、記述問題がほとんどを占めています。
大問2の内容は小説が取り扱われることが多く、内容説明、英文和訳を中心に出題されます。
大問2は大問1と比較すると、記述量が少し多い傾向があります。
大問3では、会話文と英作文の複合問題が出題され、空所補充問題では文中の空欄に適切な英文を入れ、指定の内容で英文を書く問題などが出題されます。
英作文ではメール形式が多い傾向にあります。
また、ポスターや図を絡めるなど、何らかの情報を読みとった上で英文を作っていく問題が出題されることが多い傾向にあります。
英語で答えさせる問題や記述量も多く、読解問題の英文は難解なものではありませんが、よく考えられた良問が多く、思考力を要する出題がみられます。
対策としては、問題の比重が大きい読解問題に重点を置いて対策すると良いでしょう。
読解問題の内容はイディオムや構文といった基本的な知識を問うよりも、内容を理解しているかに焦点を当てた出題が中心となっています。
そのため、各段落の内容を簡単に英文でまとめておくと良いでしょう。
また、論説系の英文を読む際には、読んだ後に100字から150字程度の字数を定めて、自分の言葉で簡単に要約してみましょう。
内容説明問題への対策になるのはもちろんのこと、内容把握能力の向上にもつながります。
英文和訳問題においては、頭の中だけで考え、解答を書き出さずに正解かどうか確かめる人が多くいます。
しかし、得点を上げるには頭の中の考えを言葉として書き出す練習をする必要があります。
また、英作文と会話文の対策としては、メール形式で英文を書く傾向にあるため、英文の手紙の形式や表現を過去問を解いて整理しておくと良いでしょう。

数学の傾向と対策

大問4題の構成となっています。
例年、微・積分法を中心とした出題で、接線や最大・最小、不等式の証明、面積・体積など、微・積分法全般にわたり出題されています。
他には、数列、ベクトル、三角関数、図形と計量、確率、複素数平面などがよく出題されます。
また、証明問題や図示問題も頻出で、記述力と論述力を要する傾向にあります。
全体的に標準レベルの問題で、基本的な知識の理解や正確な計算力および思考力と表現力が試されています。
しかし、試験時間内にすべてを解答するには、相当のスピードが求められます。
基本の公式や定理などはしっかりと覚えておくことと、実際に解答ではどのように公式や定理を用いるのかを理解しておきましょう。
受験用参考書などで定型的な問題の解法を学習し、確実に解けるようにすること。
さらに、標準レベルの入試問題集を用いて応用力を養いましょう。
特に、頻出である微・積分法は、数多く関連する問題を練習して慣れておきましょう。
また、頻出である証明問題においては、どのように解答を導いたのかの過程が重要になります。
要領よく導出過程を書くことができるように、日頃から過程を書き出す練習をしておきましょう。
その際、教科書や参考書の例題の解答の書き方を見習うようにすると効果的です。
教科書の内容をしっかりと理解し、教科書傍用の問題集や標準的な入試問題集で演習を積み重ねれば十分対応できます。

物理の傾向と対策

大問4題の構成です。
力学、電磁気、熱力学、波動から各1題の出題となることが多いが、2018年度は熱力学に代わり原子の分野から出題されました。
例年、出題範囲全体から幅広く出題する傾向にあるので、出題範囲のすべての分野について、油断せず取り組みましょう。
解答だけを書かせる問題もありますが、導出過程の記述が求められる問題もあります。
全体的に基本から標準レベルの内容ですが、一部小問では難解な数値計算や、文字式の変形が求められる問題も出題されます。
また、論述問題においては立式の根拠や、実験結果から導き出された物理法則等、現象に関する詳細な理解が求められます。
基本程度の内容理解が問われる問題が大半であるため、教科書および傍用問題集に記載されている例題や練習問題に何度も取り組むと良いでしょう。
不得意分野をつくらないよう、出題範囲全体にわたって基本ないし標準レベルの問題演習を行うことが大切です。
また、問題演習の際には必ず図を描き、問題で与えられた速度、運動量、エネルギー等の情報を図のなかに書き込む習慣をつけましょう。
そうすることで、描図問題の対策ができ、ミスが減るなどの学習効果が得られるでしょう。
基本的な考え方をマスターしたら、実戦で使えるよう、時間配分を意識して過去問演習を行いましょう。
演習によって計算力は磨かれ、「どうしてこの式を立てるのか」を考える過程で実力が伸びるはずです。

化学の傾向と対策

大問は5題で、理論を中心に、全範囲から偏りなく出題されています。
内容は基本から標準的な問題が多いが、ごくたまに教科書外の知識が求められることもあります。
例を挙げると、アスパルテームやビニロン合成についての知識が過去には問われたこともあります。
論述問題においては、知識のみならず理解度を問われている。
理論においては計算問題、有機においては構造決定が中心に出題されます。
総合問題や融合問題においては、様々な単元の知識と理解が必要とされます。
理論分野が出題の中心となり、どの分野からも偏りなく出題されているので、苦手分野が残らないように計画を立てて学習を進めておこう。
このため、1つの単元を発展的な内容まで掘り下げるよりも、すべての単元にわたって基本から標準レベルの問題演習を行うことが、合格のカギとなるだろう。
有機分野では構造決定が頻出で、無機分野では理論と融合した問題が頻出です。
周期表と関連づけて、同族元素の類似性や結合の分類を理解すると効率的です。
暗記が中心となる単元なので、表やカードにまとめることも効果的です。
各単元で問われる内容がある程度決まっているので、はやめはやめに学習を進めましょう。
基本的な問題が解けるようになったら、時間配分を意識して過去問演習を行うとよいでしょう。

生物の傾向と対策

大問5題の構成です。
幅広い分野から出題があります。
中でも細胞、代謝、遺伝情報、体内環境、生殖・発生、動物の反応、進化・系統の出題がやや多い傾向にあります。
選択式による問いは一部で、記述・論述問題が主体です。
論述問題はほとんどの大問に含まれており、字数制限があるものが多いです。
試験時間に対する問題数は多くないが、論述問題が多数含まれているので、要領よくポイントを押さえ、限られた時間内で解答を書く必要があります。
また、少し難解な実験考察問題があり、正確な思考力を要します。
教科書をよく読み込み、ノートに自分なりにまとめてみるなどして、偏りなく知識を身につけましょう。
論述問題は合否を分ける重要な問題ですので、要領よく重要なポイントを押さえ、字数制限に合わせて書く練習を行いましょう。
王道的なテーマの論述問題が多い傾向にあります。
山口大学の過去問だけでなく、他の国公立大学の論述問題を解いてみるのも良いでしょう。
論述した答案は第三者に客観的な視点で添削してもらい、要点が書けているか、自分の考えが記述されているかなどを確認してもらいましょう。
計算問題では応用問題が出題されるので、基本的な解法を覚え、なぜこのような解き方になるのかの理解をしておくことが重要です。
描図問題のほとんどが基本レベルのものなので、よく出題される図においては十分に理解するとともに、実際に描けるようになりましょう。

山口大学医学部に合格するなら医進の会


医学部は例年、倍率が高いうえに、合格難易度も高い傾向にあります。
厳しい競争を勝ち抜いて合格するためには、適切な試験対策をしておく必要があります。
山口大学医学部のような国公立大学を目指す場合、一人で受験勉強を行うには限界があり合格するにはかなりの時間がかかります。
医進の会では、生徒の要望や学力を考慮し、各担当講師が授業開始から入試までを最短距離で医学部受験合格をサポートするため個別カリキュラムを作成しています。
基礎力を身に着ける生徒には、勉強の仕方から復習まで手厚い指導が行われています。
また、担当講師以外にも国公立大医学部生のチューターによる無料の質問受け・苦手科目の個別フォローも行い、定着度アップを図っています。
医進の会では随時無料面談・体験授業を行っていますので、医学部予備校への入塾を検討している受験生は、ぜひ医進の会へお問い合わせください。

まとめ


今回は山口大学医学部の偏差値や倍率、入試情報などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
山口大学医学部は人気のある大学です。
山口大学医学部への受験を検討している受験生は、今回解説した入試傾向・対策を正確に理解して、他の受験生よりも早い時期から対策していきましょう。

この記事の執筆者:医進の会代表 谷本秀樹

医進の会代表 谷本秀樹
中学入試の希学園の集団授業で600名以上の多くの生徒を受験指導。
大学入試は四谷学院などの大手予備校や多くの医学部受験予備校で、主に生物の集団授業と個別授業で300人以上の受験生を担当。
自身の予備校『医進の会』発足後は、これまで500人以上の生徒の受験と進路指導に携わってきた。
圧倒的な医学部入試情報量と経験値、最適なアドバイスで数多くの受験生を医学部合格に導いてきた、医学部予備校界屈指のカリスマ塾長。

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